JPH07189743A - ガスタービン燃焼器の制御方法 - Google Patents

ガスタービン燃焼器の制御方法

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JPH07189743A
JPH07189743A JP33492293A JP33492293A JPH07189743A JP H07189743 A JPH07189743 A JP H07189743A JP 33492293 A JP33492293 A JP 33492293A JP 33492293 A JP33492293 A JP 33492293A JP H07189743 A JPH07189743 A JP H07189743A
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flow rate
fuel
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change
bias
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Application number
JP33492293A
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English (en)
Inventor
Isao Sato
勲 佐藤
Yasutaka Komatsu
康孝 小松
Shigeru Azuhata
茂 小豆畑
Akira Shimura
明 志村
Fumiyuki Hirose
文之 広瀬
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、年間を通じて安定化燃焼制御を行い
信頼性の高い低NOx燃焼器の制御方法を提供すること
を目的とする。 【構成】ガスタービンの運用に伴う燃料,空気流量変化
及び大気条件,燃料条件に応じて予混合部の空気流量を
調整する手段として燃料流量調節弁の開度や、空気流量
調整機開度を変化させることを介し、それぞれの流量を
調整し、燃焼安定化を図る。 【効果】年間を通じて空気流量条件変化,燃料流量条件
変化に対応しこれらの変動に左右されず低NOx化を行
いながら、安定燃焼を行うことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は環境対応型のガスタービ
ン燃焼器の制御方法に関するものであり、特に、低NO
x燃焼を実現させるための燃焼器の制御方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の制御は、特開昭60−91141 号公報
に記載の様にガスタービン用2段燃焼式低NOx燃焼器
において2段目の空気流量をガスタービン出力変化によ
って制御している。
【0003】また、特開平2−33419号公報には、ガスタ
ービン燃焼器において大気湿度変化に対して常に予混合
燃焼の安定性向上を図りNOx排出量を低く抑えるため
に大気湿度を検知し、その検知信号によって2段目空気
流量を変化させることが記載されている。
【0004】更に、特開平5−187271 号公報にも燃焼器
の制御方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
冬季,夏季を通じてのガスタービン運用に伴う圧縮機入
口案内弁変化や、大気条件変化及び燃料条件変化に対
し、その対応が実現出来なかった。
【0006】そこで、本発明はかかる問題点を解決し、
年間を通じて安定化燃焼制御を行い信頼性の高い低NO
x燃焼器の制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の環境対応型ガス
タービン燃焼器の制御方法は、燃焼安定化を行いなが
ら、低NOx燃焼を実現させるための燃焼制御方法に関
するもので、ガスタービンの負荷運用に伴う空気流量変
化や燃料流量変化及び、大気温度変化,湿度変化,燃料
組成変化による燃料発熱量変化時にとくに予混合燃焼の
燃焼安定化を図るため常に予混合部の燃料と空気の比率
を常に一定に保つように2段目の燃料流量や2段目の空
気流量を調節する制御に関するものである。
【0008】冬季,夏季を通じてのガスタービン運用に
伴う圧縮機効率変化等の経時変化や圧縮機入口案内弁変
化,大気条件変化及び燃料条件変化に対し、常に安定な
予混合燃焼の燃料流量と空気流量を安定な燃焼範囲に保
つ様に2段目に供給する燃料流量を制御し、且つ、2段
目の空気流量調整を行うことによりその対応が出来るよ
うにすることで、年間を通じて予混合安定化燃焼制御を
行い信頼性の高い低NOx燃焼器の燃焼制御方法を提供
する信頼性の高い低NOx燃焼器の燃焼制御方法を提供
するものである。
【0009】そこで、本発明は、ガスタービン出力に応
じて燃料流量を制御すると共に燃料と混合される空気流
量をある範囲内に制御するガスタービン燃焼器の制御装
置において、空気流量変化及び燃料流量の変化に対応
し、燃料流量と空気流量が常に或る一定値となるように
2段目の燃料流量を調節することを特徴とする。
【0010】更に、空気流量変化はガスタービンの運用
に伴う圧縮機入口案内弁の変化,大気温度変化,大気圧
力等変化を対象とし、燃料流量の変化はガスタービンの
運用に伴う燃料流量変化,燃料温度変化,燃料発熱量変
化を対象とし燃料流量と空気流量が常に或る一定値とな
るように燃料流量を調節することが好ましい。
【0011】更に、空気流量変化は2段目に流入する2
段目空気流量を対象とし、燃料流量変化は2段目に供給
される燃料流量を対象とし、2段目空気流量と2段目燃
料流量の比率が一定範囲となるように2段目に供給され
る燃料流量を調節することが好ましい。
【0012】更に、空気流量変化は2段目に流入する2
段目空気流量を対象とし、燃料流量変化は2段目に供給
される燃料を対象とし、2段目空気流量と2段目燃料流
量の比率が一定範囲となるように2段目に供給される2
段目空気流量調節機構開度を変化することが好ましい。
【0013】
【作用】ガスタービン出力に対する空気流量,燃料流量
の基本制御値は安定な低NOx燃焼ができるように設定
されているが、その制御設定値は冬季,夏季を通じての
一定値であり、このため、大気温度,圧力変化や湿度変
化に対し、また、燃料組成,燃料温度変化に対応ができ
ない。そこで、本発明は各ガスタービン出力状態におい
て空気流量変化に影響を及ぼす、大気温度変化量,湿度
変化量や圧縮機の効率低下量等に対し、また、燃料流量
の変化に影響を及ぼす燃料温度変化量,燃料組成変化
量,燃料発熱量の変化に対して常に一定の2段目予混合
燃焼の燃料と空気の重量比になるように2段目に供給さ
れる燃料流量もしくは空気流量の調整を行うことによ
り、その対応が出来るようにする。
【0014】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。図1は予混
合燃焼方式を採用した2段燃焼式低NOx燃焼器の断面
図が示されている。本図において、圧縮機1からの空気
2は燃焼器3へと導かれ燃焼ガス4となってタービン部
5へと流入するようになっている。
【0015】燃焼器3は1段目燃焼部6と2段目燃焼部
7より構成されており、燃料供給は1段目燃焼部6への
燃料8と2段目燃焼部への燃料9の供給によって行う。
2段目燃焼部7は燃焼用空気10と燃料ノズル11から
の燃料9が予混合内部12にて混合する予混合方式を採
用している。
【0016】燃焼用空気10の流量調節は空気流量調節
機13によりガスタービン負荷の上昇,降下に伴う燃料
流量の変化に応じて規定の開度に調整され、燃料9と空
気10のある一定範囲の重量流量比になるように制御さ
れる。
【0017】本発明は2段燃焼式低NOx燃焼器におい
て燃料流量と空気流量の調節に関するものであり、この
部分について説明を加える。圧縮機1からの空気2は燃
焼器3へと導かれ燃焼ガス4となってタービン部5へと
流入するようになっている。燃焼器3は1段目燃焼部6
と2段目燃焼部7より構成されており、燃料供給は1段
目燃焼部6への燃料8と2段目燃焼部への燃料9の供給
によって行う。それぞれの燃料系統8,9には燃料調節
弁13,14が設けられている。1段目燃料8は1段目
燃料調節弁13を介して1段目燃料ノズル16へ供給さ
れ、2段目燃料9は2段目燃料調節弁14を介して2段
目燃料ノズル11へ供給される。
【0018】圧縮機1へ流入する空気1Aは圧縮機入り
口案内弁18により調整され燃焼器3へ導かれる空気2
は1段目燃焼部6への空気2Aと2段目燃焼部(予混合
燃焼部)7への空気2B及び冷却用空気2Cに別れ供給
される。2段目の空気2Bは空気流入穴部10を覆い空
気流入穴部面積を変える様に構成する空気流量調整機構
(リング形状)17によって調整される。
【0019】2段目は空気2Bと燃料11とを予混合燃
焼部7に供給される前に混合する予混合部12で混合さ
れた予混合燃料ガスとなり予混合燃焼部7で燃焼する。
【0020】図2,図3に本発明における燃料投入と空
気流量変化例を示す。ガスタービン着火は1段目燃料の
みを供給することで行い、起動/昇速後、無負荷を経て
約30〜50%負荷までは1段目燃料の燃焼で行う。そ
れ以上の負荷では1段目燃料に加えて2段目燃料を供給
する。2段目燃料の切替え時には100%負荷時の2段
目燃料流量に比べて流量は約1/2以下に減少する。こ
のため2段目の燃料と空気流量比率を常に一定に保つた
め空気流量も約1/2以下に減少する調整が必要であ
る。2段目燃料供給後における負荷上昇は1,2段目の
燃料を同時に増加するか、或いは1段目の燃料増加を抑
え、2段目の燃料供給を主体にして行うこともある。
【0021】図3は2段目の燃料流量の増加,減少時に
はこれに見合う様に常に一定燃料/空気流量比率を保つ
ように2段目の空気流量を空気流量調整機構を介して増
加,減少することで2段目の着火から定格負荷までの対
応する様子を示す。2段目の着火時には2段目の燃料流
量が少ないため2段目の空気流量を減少することが必要
であるため空気流量調整機構開度を絞る制御をしてい
る。この様に空気流量はガスタービンの負荷条件によっ
てほぼ基本流量は定められる。一方、燃料は天然ガスを
用いておりガス圧縮機により高圧ガス化し、ガスタービ
ンに供給するため圧縮熱の変化や大気温度変化による配
管からの熱放散により燃料温度が変化する。
【0022】さらに、燃料組成変化に起因し、燃料発熱
量は8600〜11000kcal/Nm3 に変化する。燃
料発熱量が変化することは入熱量が変化することであ
り、燃料流量が変化するのと同等と考える事が出来、し
たがって、発熱量変化は燃料流量が約28%変化するに
匹敵する。また、燃料の制御は燃料調節弁の開度を変化
することで行っているために燃料温度は約10℃〜15
0℃に変化し、温度変化による燃料密度変化により燃料
流量は約22%変化する。この様な燃料状態の変動は不
定期に発生するため、この変化に追従し一定の燃料/空
気比率となるように2段目燃料流量を調整するか、ある
いは空気流量を調整することが必要である。
【0023】一方、冬季,夏季を通じての大きな空気流
量変化はガスタービンの負荷運用によって変化する圧縮
機入口案内弁18の開度変化に影響される。同一負荷条
件でも圧縮機入口案内弁の開度は大気温度変化によって
変化するように制御され、空気温度が高い場合は案内弁
18の開き始まるポイントは低負荷側に移行するため空
気流量が変化することになる。
【0024】このように、同一燃料流量に於いても圧縮
機入口案内弁の開度が変化することで空気流量が大幅に
変化することを示し、圧縮機入口案内弁の開度の変化に
よる空気流量の変化様子を図4に示す。圧縮機入口案内
弁開度が一定となる低負荷および定格負荷近傍では一定
開度時においても大気温度変化すると空気の密度変化に
より、空気流量が変化し、大気温度が高い夏季(30
℃)に対し、大気温度の低い冬季(0℃)に於ける空気
流量は約8%増加する様子も図5に示す。ガスタービン
の負荷運用に準じて燃料流量及び空気流量が変化する
が、2段目予混合燃焼の安定性を保つためには空気流
量,燃料流量の変化に対応して2段目に供給する燃料流
量と空気流量との比率を一定範囲になるように制御する
ことが2段目燃焼安定性能を向上するポイントである。
本発明は空気,燃料流量の変化に準じて常に一定の燃料
/空気比率を保つように2段目の空気流量を基準にして
2段目の燃料制御弁を介して2段目燃料流量を調整する
か、或るいは空気,燃料流量の変化に準じて2段目の燃
料流量を基準にして空気流量調整機構を制御することで
2段目の空気流量を調整するかいずれの方法がとられ、
いずれでも対応が可能であることである。2段目の燃料
流量と空気流量を常に一定となる制御を行う為には基準
空気流量及び基準燃料流量に対し空気,燃料の変化量を
入力することが必要である。
【0025】空気流量変化に及ぼす要因は大気温度,圧
縮機入口案内弁開度、及び空気流量調整機構開度変化等
があり、燃料流量変化に及ぼす要因は燃料調節弁開度,
燃料温度,燃料組成、及び燃料発熱量変化等がある。
【0026】2段目燃空比制御のポイントは基準の燃料
流量及び空気流量に対して空気流量に及ぼす要因の変化
量と燃料流量に及ぼす要因の変化量を考慮し、基準の燃
料流量に対して空気流量変化分と燃料流量の変化分を考
慮し、修正した燃料流量と空気流量の比率が常に一定の
比率になるように調整することであり、この様子を図6
に示す。横軸はガスタービンの負荷制御に相当する燃料
流量制御信号を示し、縦軸は2段目燃料流量制御信号を
示す。2段目燃料/空気比率の一定制御についてはF2
/A2=基準燃料流量/基準空気流量=修正後燃料流量
/修正後空気流量となることを基準に考える。
【0027】図6中A点を基準全燃料流量:FFD0,
基準2段目燃料流量;F2FFD0,基準2段目空気流
量:A20,修正後2段目燃料流量:F2FFD,修正
後2段目空気流量:A2で示す。
【0028】2段目の燃料流量は下式で示され、F2F
FD=(F2比率*FFD0)*αここでαは2段目燃
空比一定とするためのバイアス量である。
【0029】任意のガスタービン負荷における燃料流
量:FFD0及び圧縮機吸込空気流量計算値:At,圧
縮機入口案内弁開度:IGV,大気温度:TCIとする
と空気流量調整機構開度:IFC(IFC開度によるA
2量比;A2/At),圧縮機吸込み空気流量;Wa,
Wa0)における2段目燃空比:F2/A2で示され、 F2/A2∝(F2比率*FFD0)*α/((A2/
At)*Wa)=(F2比率*FFD0)/((A2/
At)*Wa0) となる。
【0030】したがって、2段目の燃料流量は下式の様
に示される。
【0031】 F2FFD=F2比率*FFD0*α =F2比率*FFD0*(γF0/γF)*(TF/TF0) *((A2/At)/(A2/At)0)*Wa/Wa0 (γF0/γF):f(燃料密度バイアス) (TF/TF0):f(燃料温度バイアス) ((A2/At)/(A2/At)0):f(IFCバ
イアス) (Wa/Wa0):f(IGVバイアス,TCIバイア
ス) 修正後の2段目燃料流量は各バイアス調整により下式に
て表せる。
【0032】 F2FFD=F2比率*FFD0*f(燃料密度バイアス)*f(燃料温度 バイアス)*f(IFCバイアス)*f(IGVバイアス, TCIバイアス) 実際に制御する場合には2段目基準燃料指令信号(F2
FFD0)に対して空気条件変化修正及び燃料条件修正
変化分を2段目基準燃料流量指令信号に加算することで
2段目燃料/空気流量を一定範囲に保持するものであ
る。
【0033】図7,図8に圧縮機入口案内弁開度変化,
大気温度変化,大気湿度変化及び燃料温度,発熱量の変
動に応じて2段目の燃料流量を調節することによって燃
料流量増,減に起因する燃焼不安定や火炎接近による現
象発生を防止出来る制御系統例を示す。
【0034】時々刻々変化する圧縮機入口案内弁開度出
力19,大気温度出力20,大気湿度出力21,圧縮機
効率出力22,燃料発熱量出力23,燃料温度出力2
4,2段目燃料調節弁開度(IFC)指令25からのそ
れぞれの入力に対して燃料密度バイアス26,燃料温度
バイアス27,燃料発熱量バイアス28,IFCバイア
ス29,IGVバイアス30,TCIバイアス31,大
気湿度バイアス32に置き換え、それぞれのバイアスに
ついて判定器32を介し、比率演算器33を介して設定
された2段目の燃料/空気比率34に一定に保つように
調整する手段とし、図7に2段目燃料流量を制御する方
法としてF2燃料流量修正量制御信号35により2段目
のF2燃料流量調節弁36(図1では燃料調節弁14)
を調整することで一定燃料/空気比率になる様に制御す
る。
【0035】また、2段目の燃料/空気比率34に一定
に保つように調整する手段として2段目空気流量修正量
制御信号37により2段目の空気流量調整機構開度(I
FC)38(図1では空気流量調節;10)を調整する
ことで一定燃料/空気比率になる様に制御する。それぞ
れのバイアスについて演算器を介し、2段目の燃空比を
一定に保つように調整する手段として2段目燃料流量及
び空気流量修正制御信号によりIFC開度もしくは2段
目燃料流量の制御するのが効果的であり、燃料もしくは
空気流量の修正を行うことにより、年間を通じて安定な
燃焼を持続することができる。
【0036】年間を通じたガスタービン運転状態から2
段目の予混合部における予混合燃料ガスの流出速度:v
とF2/A2との関係を図9に示す。F2/A2が小さ
く燃料が少ないために燃焼不安定となる領域A及び逆に
F2/A2が大きく燃料が多いために燃焼火炎が予混合
出口に接近する領域Bが存在し、最適なF2/A2と流
出速度:vとの関係を維持するようにF2流量の制御を
行うものである。
【0037】本発明によるF2/A2制御を行った結果
を図10に示す。
【0038】年間を通じて行った場合の結果であり、燃
焼不安定現象の発生はなく、火炎接近する状態もなく一
定の燃料/空気を保つような制御を実施することにより
安定な燃焼が出来ることを確認した。
【0039】従って、出力一定で圧縮機入口案内弁一定
の場合には空気流量は基本的には変化しないと考えられ
ているが、圧縮機の効率低下や、大気温度変化,湿度変
化により空気流量の変化が生じ、且つ、燃料温度変化お
よび燃料組成変化により予混合燃焼状態が変化し、この
変化に対応できず不安定燃焼に至り、負荷低下や燃焼振
動が大きくなり、かつ、ガスタービンの排気ガス温度差
が大きくなる等の欠点を本発明は解決できる。
【0040】冬季,夏季を通じてのガスタービン運用に
よる圧縮機入口案内弁の変化や圧縮機効率低下,大気温
度,湿度,大気圧力等の大気条件変化に対し、また、燃
料組成変化,燃料温度変化,燃料発熱料の変化等燃料条
件変化に対応する燃焼安定性向上が記載されておらず年
間を通じての安定燃焼制御が出来ないという問題を本発
明は解決できるという効果を有している。
【0041】
【発明の効果】本発明により低NOx燃焼器において年
間を通じて変化する空気流量条件変化および燃料流量条
件変化に対して常に一定の2段目燃空比に保つことから
低NOx燃焼を行うことが出来、ガスタービン運用を効率
良く行うことが出来る効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の予混合燃焼方式を採用した2段燃焼式
低NOx燃焼器の断面図。
【図2】ガスタービン出力に対する空気流量の基本制御
線図。
【図3】ガスタービン出力に対する燃料流量の基本制御
線図。
【図4】本発明における大気温度変化に対応する圧縮機
入口案内弁開度変化例を示す図。
【図5】本発明における大気温度変化に対応する空気流
量変化例を示す図。
【図6】本発明におけるF2FFD補正例を示す図。
【図7】本発明による制御実施系統例(1)を示す図。
【図8】本発明による制御実施系統例(2)を示す図。
【図9】従来の年間を通じた燃料,空気条件変化に対応
した状態変化例を示す図。
【図10】本発明による年間を通じた燃料,空気条件変
化に対応した効果例を示す図。
【符号の説明】
1…圧縮機、3…燃焼器、5…タービン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志村 明 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 広瀬 文之 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスタービン出力に応じて燃料流量を制御
    すると共に燃料と混合される空気流量をある範囲内に制
    御するガスタービン燃焼器の制御装置において、 空気流量変化及び燃料流量の変化に対応し、燃料流量と
    空気流量が常に或る一定値となるように2段目の燃料流
    量を調節することを特徴とするガスタービン燃焼器の制
    御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガスタービン燃焼器の制御
    方法において、 空気流量変化はガスタービンの運用に伴う圧縮機入口案
    内弁の変化,大気温度変化,大気圧力等変化を対象と
    し、燃料流量の変化はガスタービンの運用に伴う燃料流
    量変化,燃料温度変化,燃料発熱量変化を対象とし燃料
    流量と空気流量が常に或る一定値となるように燃料流量
    を調節することを特徴とするガスタービン燃焼器の制御
    方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のガスタービン燃焼器の制御
    方法において、 空気流量変化は2段目に流入する2段目空気流量を対象
    とし、燃料流量変化は2段目に供給される燃料流量を対
    象とし、2段目空気流量と2段目燃料流量の比率が一定
    範囲となるように2段目に供給される燃料流量を調節す
    ることを特徴とするガスタービン燃焼器の制御方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載のガスタービン燃焼器の制御
    方法において、 空気流変化は2段目に流入する2段目空気流量を対象と
    し、燃料流量変化は2段目に供給される燃料を対象と
    し、2段目空気流量と2段目燃料流量の比率が一定範囲
    となるように2段目に供給される2段目空気流量調節機
    構開度を変化することを特徴とするガスタービン燃焼器
    の制御方法。
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