JP3537835B2 - ガスタービンの制御方法 - Google Patents
ガスタービンの制御方法Info
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Description
に係り、特にガスタービンの予混合燃焼部における燃空
比の制御方法に関する。
術の例を、図を用いて説明する。図3は従来例のガスタ
ービンの制御方法の説明図であり、1は空気、2は空気
圧縮機、3a、3bは燃料、4は燃焼器、5は燃焼ガ
ス、6はタービン部、7は入口案内翼、8は負荷指令信
号、9は燃料流量指令信号、10は制御装置、11は燃
料流量制御弁、12は排気ガス、13は1段目燃焼部、
14は2段目燃焼部、15は2段目燃焼部への空気、1
6は燃料ノズル、17は混合器、18は空気流量制御機
構、19は圧縮空気、20は1段目燃焼部への空気、2
1は冷却用空気、22は圧縮空気の温度又は圧力の信
号、23は関数発生器、24は排気ガス温度設定値信
号、25は比較器、26は制御値信号、27は比例−積
分−微分器、28は入口案内翼開度指令信号、29は入
口案内翼駆動装置を示している。
1を圧縮する空気圧縮機2、空気1に混合した燃料3
a、3bを燃焼させる燃焼器4、及びこのときに発生す
る燃焼ガス5により、回されて仕事をするタービン部6
とから構成される。
信号8により制御装置10から燃料流量指令信号9が発
せられ、燃料流量制御弁11が制御されて、必要量が燃
焼器4内に流入される。
燃焼方式の低NOx燃焼器が採用されており、燃焼器4
は1段目燃焼部13と2段目燃焼部14とから構成さ
れ、1段目燃焼部へは燃料3aが、2段目燃焼部へは燃
料3bが、それぞれ供給される。
気15と燃料ノズル16からの燃料3bが混合器17に
おいて混合される予混合方式となっている。
縮機2の入口に設けられた入口案内翼7を通って吸い込
まれ、空気圧縮機2への空気流量は入口案内翼7により
制御される。
あり、必要に応じ翼開度を変え、空気圧縮機2に流入す
る空気1の流量が制御される。
気19となって燃焼器4へ導かれ、ここで燃料3と混合
されて燃焼し、このとき発生する燃焼ガス5が、タービ
ン部6へ流入する。
0と2段目燃焼部への空気15、及び冷却用空気21に
分かれて供給される。
3bの流量に応じて、空気流量制御機構18及び入口案
内翼7により所定の燃空比になるように制御される。
量は、燃料流量指令信号9により空気流量制御機構18
が稼動して制御されるが、これは局所的であり、空気圧
縮機2への空気流量は、燃焼器4の出口の燃焼ガス5が
所定の温度となるように制御される。
により、燃焼器4内の燃焼ガス5の温度が変化するが、
タービン部6の部品の耐熱温度の制約からタービン部6
の上限界温度が設定されており、タービン部6が上限界
温度に達した場合、入口案内翼7が動作して空気圧縮機
2の入口における空気1の流量を制御し、タービン部6
が上限界温度以下になるように制御される。
わせた複合サイクル発電プラントの場合は、排気ガス1
2の温度を、より高く保持することがプラントの高効率
化につながることから、極力、入口案内翼7を絞って燃
空比(燃料流量/空気流量)を高め、タービン部6の温
度を上限界温度にできるだけ近づけるよう考慮されてい
る。具体的には、燃焼ガス5の温度の代りに、燃焼ガス
5の温度と密接な関係のある排気ガス12の温度を計測
し、制御している。
時間で燃料流量制御弁11が適切な開度に制御され、2
段目燃焼部への空気15の流量制御は、空気流量制御機
構18により燃料流量制御弁11の場合と同様に迅速に
行われる。
2の温度を計測し、この温度を基に制御される。すなわ
ち、燃料3a,3bの流量の変化が、燃焼ガス5の温度
の変化、次いで排気ガス12の温度の変化となり、排気
ガス12の温度が計測されて、初めて、2段目燃焼部へ
の空気15、及び1段目燃焼部への空気20の各流量が
制御される。
号22により、予め排気ガス12の温度の上限界値を設
定しておき、これを関数発生器23として組み込み、排
気ガス温度設定値信号24が発せられる。
の偏差を比較器25で比較し、偏差値を制御値26とし
て出力し、比例−積分−微分器27を介して入口案内翼
開度指令信号28となって、入口案内翼駆動装置29を
作動させている。
特開昭58−38328号公報に開示されている。
術では、燃料流量変化に遅れて空気流量を変化させるこ
とになり、燃空比が一時的にずれる。このため、特に負
荷が減少状態にある負荷変動時においては、燃空比が低
くなる傾向にあり、予混合燃焼方式を採用している低N
Ox燃焼器では、燃焼が不安定になる。
ガスタービンにおいて、負荷が減少する負荷変動時の燃
空比が小さくなる場合、不安定になりやすい燃焼器の燃
焼を、安定燃焼を確保できるように改善することであ
る。
して達成することができる。
流量を制御し、入口案内翼開度指令信号を受けて空気圧
縮機への空気流量を制御するガスタービンの制御方法に
おいて、燃料の流量が減少する時に限り入口案内翼開度
閉指令信号を発生させ、空気圧縮機への空気流量を絞る
方向に制御すること。
を、一時遅れ器と加算器との組み合わせたものを用いて
検出すること。
り込み、更に燃料流量指令信号を直接に取り込み、両者
の信号の差から、燃料流量指令信号が燃料の流量が減少
状態にある場合、この状態を一時遅れ器と加算器との組
み合わせたものを用いて検出できるようにしてある。
さに応じて、空気圧縮機の入口案内翼の開度を閉方向へ
先行制御でき、燃空比の一時的な低下による燃焼の不安
定を防止することができる。
説明する。
の説明図、図2はガスタービンの制御に関する本発明と
従来例との比較図であり、30は一時遅れ器、31は一
時遅れを含んだ燃料流量指令信号、32は加算器、33
は入口案内翼の開度閉指令信号を示しており、そのほか
は前出の符号である。
信号9を一時遅れ器30を通して一時遅れを含んだ燃料
流量指令信号31とし、これをマイナス値として制御装
置10からの燃料指令信号9のプラス値とを加算器32
を用いて加算している。
が減少の傾向にあり、零の場合は燃料流量が一定、正の
値の場合は燃料流量が増加傾向にあるものとみなしてい
る。燃料流量指令信号9が燃料流量の減少を示している
ときは、この減少の量に見合うように予め開度が設定さ
れた入口案内翼の開度閉指令信号33を、排気ガス12
の温度の設定値からの偏差から発せられる制御値信号2
6が出力される以前に、先行して、比例−積分−微分器
27の微分値として介入させ、入口案内翼開度指令信号
28となって入口案内翼駆動装置29を作動させてい
る。
3が、比例−積分−微分器27の微分値として入力され
るため、入口案内翼7の制御速度が速くなり、結果とし
て燃料流量の減少に対する入口案内翼7の開度の追従が
速くなる。
減少し、燃空比のずれを防止することができる。
と従来例との比較を、図2を用いて説明する。
流量指令信号が時間の経過とともに変化した場合、燃料
流量指令信号が燃料流量の減少を示しているときは、入
口案内翼の開度は、本発明では、実線で示すようにほぼ
燃料流量指令信号と同期して変化し、空気流量を減少さ
せることができる。
でき、燃焼不安定域への突入を防止することができる。
を示してある場合は、入口案内翼の追従は従来と同一で
あるが、燃空比としては増加傾向となり燃焼安定側であ
り運転への支障はない。
態となり、燃料流量指令信号が燃料流量の減少を示して
ある場合は、入口案内翼の開度制御の追従が遅れるた
め、燃料流量の減少に対する空気流量の減少が遅く、燃
空比が一時的に燃焼不安定域に突入する傾向にある。
ガスタービンにおいて、燃料流量が減少するとき、燃空
比のずれにより発生する燃焼器の燃焼不安定を防止する
ことができ、また燃料流量が増加するとき、燃空比を増
加傾向とすることができ、安定した運転を継続すること
ができる。
説明図である。
の比較図である。
る。
ービン部、9…燃料流量指令信号、30…一時遅れ器、
32…加算器。
Claims (2)
- 【請求項1】 燃焼器に流入する燃料及び空気の各流量
を制御し、ガスタービンの排気ガス温度に応じて発せら
れる入口案内翼開度指令信号を受けて空気圧縮機への空
気流量を制御するガスタービンの制御方法において、前
記空気圧縮機への流入空気流量を制御するに際し、前記
燃料の流量が増加状態にある場合はガスタービンの排気
ガス温度に応じて入口案内翼開度指令信号を発生させ、
前記燃料の流量が減少する時に限り入口案内翼開度閉指
令信号を発生させ、前記空気圧縮機への空気流量を絞る
方向に制御することを特徴とするガスタービンの制御方
法。 - 【請求項2】 前記燃料の流量の減少を、一時遅れ器と
加算器との組み合わせたものを用いて検出する請求項1
記載のガスタービンの制御方法。
Priority Applications (1)
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JP05497392A JP3537835B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | ガスタービンの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05497392A JP3537835B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | ガスタービンの制御方法 |
Publications (2)
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JPH05256166A JPH05256166A (ja) | 1993-10-05 |
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Family
ID=12985602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP05497392A Expired - Lifetime JP3537835B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | ガスタービンの制御方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3537835B2 (ja) |
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JPS6143223A (ja) * | 1984-08-03 | 1986-03-01 | Hitachi Ltd | 環境対策型ガスタ−ビン |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP05497392A patent/JP3537835B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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