JPH07188967A - 電解精錬用電極板の整備装置 - Google Patents

電解精錬用電極板の整備装置

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JPH07188967A
JPH07188967A JP33373093A JP33373093A JPH07188967A JP H07188967 A JPH07188967 A JP H07188967A JP 33373093 A JP33373093 A JP 33373093A JP 33373093 A JP33373093 A JP 33373093A JP H07188967 A JPH07188967 A JP H07188967A
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conveyor
anode plate
anode
plate
electrode plate
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JP33373093A
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Kenichi Shiraishi
健一 白石
Nozomi Hasegawa
望 長谷川
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】陽極板整備作業を効率化して、電解精錬設備の
稼働率を向上させる。 【構成】電解槽から取り出した陽極板を受け入れる第1
のコンベア10と、陽極板洗浄装置50と、第2のコン
ベア70と、第1と第2のコンベアの間で陽極板を移送
する移送装置30とを有する陽極板洗浄設備100、お
よび陽極板払い出し設備300とを一直線状に配置す
る。また、新しい陽極板を受け入れる第3のコンベア2
30と、陽極板整列装置260と、第4のコンベア25
0とを一直線状に配置した陽極板整列設備200を、前
記陽極板洗浄設備100と平行に配置する。さらに前記
第2のコンベア70と第3のコンベア230との間で陽
極板を移送する第2の移送装置210を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉛電解精錬に用いられる
電極板を整備する装置に関し、より詳しくは、電解槽内
の電極板を取り出して洗浄しあるいは本系の外へ排出す
るとともに、新しい電極板を補充して再び電解槽内に戻
すという、一連の電極板整備作業を連続して行うことが
できる電極板の整備装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、不純物を含む粗鉛を陽極板と
し、かつ純鉛を陰極板として珪フッ化水素酸等からなる
電解液に浸漬させるとともに、極板間に電圧をかけるこ
とにより陰極板に純度の高い鉛を析出させる鉛電解精錬
法が用いられている。この方法においては、電解精錬の
進行につれて陽極板はその鉛分がしだいに電解液中に溶
解してしだいに痩せ細り、他方、陰極板は鉛が析出して
しだいに厚くなるので、従来の鉛電解精錬設備は8日を
1サイクルとして運転されて、痩せ細った陽極板は電解
槽から取り出されて溶鉱炉へ繰り返すために本系の外へ
排出される。また、電解精錬の途中では陽極板の表面に
電解液に溶解しない不純物、いわゆるスライムがしだい
に付着して電解効率が低下するので、通常電解精錬を開
始してから4日目に陽極板を電解電解槽から取り出して
洗浄し、前記スライムを除去するとともに再び電解槽内
に戻している。さらには、排出された陽極板を補充する
新しい陽極板を新たに受け入れて電解槽内に収納しなけ
ればならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記電解精錬設備にお
いては、通常、数千枚におよぶ陽極板が電解槽内に収納
されているから、これらの陽極板を定期的に取り出して
整備するには膨大な作業工数が必要である。しかしなが
ら、従来の陽極板整備装置においては、陽極板整備の一
連の作業を連続して行うようにされていないので、陽極
板整備の作業の効率が悪く、ひいては電解精錬設備全体
の稼働率を低下させていた。そこで、本発明は上記のよ
うな現状に着眼してなされたものであって、陽極板を効
率よく整備できるようにして、電解精錬設備の稼働率を
向上させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明
の、電解槽から取り出された多数の電極板を受け入れる
第1のコンベアと、この第1のコンベアの搬送方向前方
に設けられた第2のコンベアと、前記第1と第2のコン
ベアの間に設けられた電極板洗浄装置と、前記電極板
を、前記第1と第2のコンベアおよび前記洗浄装置の間
で移送する移送装置と、前記第2のコンベアの搬送方向
前方に設けられた電極板払い出し装置とを備えることを
特徴とする電解精錬用電極板の整備装置によって達成さ
れる。また、この電解精錬用電極板の整備装置に、前記
第2のコンベアと平行に延びる、新しい電極板を受け入
れる第3のコンベアと、前記第2のコンベア上の電極板
を前記第3のコンベアに移載する第2の移載装置と、前
記第3のコンベアの搬送方向前方で、かつ前記第1のコ
ンベアと平行に延びるようにされた第4のコンベアと、
前記第3と第4のコンベアの間に設けられて、前記第3
のコンベアにより搬送される電極板を前記第4のコンベ
ア上に一定の間隔で平行に並ぶように整列させながら移
載する電極板整列装置とを備えることにより、前記課題
をより一層確実に達成することができる。
【0005】
【作用】第1のコンベアは、電解槽から取り出された多
数の電極板を受け入れる。移送装置は、第1のコンベア
上の電極板の内、洗浄する電極板を電極板洗浄装置に移
送し、洗浄終了後には電極板を第2のコンベア上に移送
するとともに、第1のコンベア上の不要な電極板を第2
のコンベア上に移送する。電極板洗浄装置は移送された
電極板を洗浄する。第2のコンベアは、移送装置によっ
て移送された洗浄された電極板をそのままの状態で保持
するとともに、不要な電極板を払い出し装置に向けて搬
送する。第3のコンベアは、新しい電極板と、第2の移
送装置によって移送される洗浄された電極板を受け入れ
る。電極板整列装置は、前記第3のコンベアにより搬送
される電極板を、前記第4のコンベア上に一定の間隔で
平行に並ぶように整列させる。第4のコンベアは、整列
された電極板を受け入れる。
【0006】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の電解精錬用
電極板の整備装置の1実施例について詳細に説明する。
【0007】まず、本発明の電解精錬用電極板の整備装
置を適用する、鉛電解精錬設備について説明する。図1
に模式的に示すように、この鉛電解精錬設備は第1から
第4の電解槽1・2・3・4を有するとともに、この第
2および第3の電解槽2・3の間に、陽極板整備装置5
00および陰極板整備装置600が設けられている。そ
して、これらの設備の上方には天井クレーンが設けられ
て、電解槽と各々の整備装置の間で陽極板を搬送するこ
とができるようにされている。
【0008】前記第1から第4までの電解槽1・2・3
・4は、各々22ヶの小さな槽に区分されており、各槽
にはそれぞれ47枚の陽極板と48枚の陰極板とが交互
に並べられ、各槽の縁の上面に設けられた電極に係合し
て吊り下げられる。
【0009】図5に想像線で示すように、前記陽極板6
は、矩形状の粗鉛の厚板6aの上部両側端に、この陽極
板6を吊り下げるための耳部6b・6cをそれぞれ設け
たもので、これらの耳部6b・6cをコンベアチェーン
の上に載置したり、ハンガーの先端に係合させたりする
ことにより、容易に搬送できるようにされている。
【0010】前記陽極板整備装置500の各々の装置の
配置について説明すると、この陽極板整備装置500
は、図2に示すように、陽極板洗浄設備100と陽極板
整列設備200、および陽極板払い出し設備300とを
有している。
【0011】前記陽極板洗浄設備100は、第1のコン
ベアとしての陽極板受け入れコンベア10と、この陽極
板コンベア10の搬送方向前方に設けられた第2のコン
ベアとしての陽極板払い出しコンベア70、これらの陽
極板受け入れコンベア10と陽極板払い出しコンベア7
0との間に設けられた陽極板洗浄装置50と、陽極板
を、陽極板受け入れコンベア10と陽極板払い出しコン
ベア70および陽極板洗浄装置50の間で移送する移送
装置としての移送台車30を有している。
【0012】また、前記陽極板整列設備200は、陽極
板払い出しコンベア70と平行に延びる新しい陽極板受
け入れコンベア230と、前記陽極板払い出しコンベア
70上の洗浄された陽極板を新しい陽極板受け入れコン
ベア230に移載する第2の移送装置210と、前記新
しい陽極板受け入れコンベア230の搬送方向前方に設
けられ、かつ前記陽極板受け入れコンベア10と平行と
された第4のコンベアとしての陽極板整列コンベア25
0と、この陽極板整列コンベア250と前記新しい陽極
板受け入れコンベア230との間に設けられた陽極板整
列装置260とを有している。
【0013】さらに、陽極板払い出し装置300は、図
3に示すように、前記陽極板払い出しコンベア70の搬
送方向前方に設けられ、吊り下げられた状態で搬送され
る陽極板を傾動させて水平とする傾転装置320と、水
平とされた陽極板を積み上げる陽極板積み上げ装置34
0とを有している。
【0014】次に前記陽極板洗浄設備100の各装置に
ついて順に説明する。
【0015】前記陽極板受け入れコンベア10は、図4
に示すように、水平方向に延びるフレーム11の両端に
それぞれ回転自在に軸支されたギヤスプロケット14・
15の間に掛け渡された、水平方向に平行に延びる一対
の無端状コンベアチェーン16・17を有している。そ
して、これらのコンベアチェーン16・17は、モータ
12により駆動チェーン13を介して駆動回転され、図
中矢印で示される方向に連続的に移動するようにされて
いる。そして、陽極板6は、天井クレーン5により電解
槽から取り出された後、その耳部6b・6cがこれらの
コンベアチェーン16・17の上面に載置して掛け渡さ
れ、吊り下げられた状態で搬送される。
【0016】前記移載装置20は、図4に示すように、
陽極板受け入れコンベア10の搬送方向前方に設けられ
ている。そして陽極板受け入れコンベア10の搬送方向
と平行、かつ水平方向に延びる梁の上面に、鉛直方向上
方に向かって開放する台形状の切り込み22が一定の間
隔で10ケ所設けられた吊り上げ部材21を油圧シリン
ダ24により鉛直方向に昇降させることにより、陽極板
受け入れコンベア10により搬送される多数の陽極板6
の内、端から10枚を互いに平行にかつ一定間隔に整列
させながら吊り上げるようにされている。また、この移
載装置20には図示されない陽極板センタリング装置が
設けられており、前記吊り上げ部材21に吊り上げられ
た陽極板6の横ずれを矯正して、一直線上に整列させる
ようにされている。
【0017】前記移送台車30は、図5に示すように、
フレーム31の下面に回転自在に取り付けられた車軸3
2の両端部に設けられた車輪33により、走行レール3
5上を走行するようにされている。また、前記フレーム
31の上面に、前記走行レール35に平行に延びるよう
に設けられた一対のガイドレール38上を、陽極板6を
吊り下げる10ヶのハンガー40が滑動自在に載置され
ている。そして、それぞれのハンガー40の両端部に軸
支されて垂下された一対のアーム41を、前記フレーム
31の下面に取り付けられたアクチュエータ42により
変位させて、その下端部の間隔を広げたり狭めたりする
ことにより、陽極板6の耳部6b・6cに係合させて、
陽極板6を吊り下げた状態で搬送できるようにされてい
る。
【0018】前記洗浄装置50のフレーム51には、図
6に示すように、前記移送台車30により吊り下げられ
た10枚の陽極板6を、それぞれ挟み込むようにして洗
浄する10対の回転ブラシ組52を有している。そし
て、これらの回転ブラシ組52は互いにチェーン53に
より連結されているとともに、図7に示すように、フレ
ーム51に取り付けられた駆動モータ54により駆動さ
れて回転するようにされている。また、これらの回転ブ
ラシ組52の上方には、洗浄液を陽極板6に向かって噴
射する洗浄液供給配管55が設けられて、高圧の洗浄液
が陽極板6の表面に噴射するようにされている。さら
に、図7に示すように、前記移送台車30の走行レール
を支持するフレームには、ボールネジのネジ軸56が鉛
直方向に延びるように取り付けられている。そして、前
記フレーム51の下面から延設されたブラケット60に
設けられたボールネジナット61は、前記ボールネジの
ネジ軸56に螺合している。これにより、前記ボールネ
ジのネジ軸56を回転させることにより、この洗浄装置
50は鉛直方向に昇降させられ、各々の回転ブラシ組5
2は、移送台車30により吊り下げられた陽極板6をそ
れぞれ挟み込んで、その下端から上方に向けて陽極板6
の両面を洗浄する。
【0019】洗浄された陽極板6は、図3に示すよう
に、移送台車30により移送されて払い出しコンベア7
0上に保持された後、移載装置210により前記陽極板
整列設備200側に移載される。一方、溶鉱炉へ繰り返
すために払い出される陽極板6は、この払い出しコンベ
ア70と、陽極板払い出しコンベア310により、前記
陽極板払い出し設備300側に搬送される。
【0020】次に、前記陽極板整列設備200の各々の
装置に付いて順に説明する。
【0021】前記移載装置210は、図9に示すよう
に、前記払い出しコンベア70および前記陽極板受け入
れコンベア230を跨ぐように架設された水平架台21
1と、この水平架台211の4隅を支持する柱212に
取り付けられて鉛直方向に延びるボールネジのネジ軸2
13に螺合して昇降する可動フレーム215と、この可
動フレーム215に設けられた走行レールに吊り下げら
れて、前記払い出しコンベア70から前記陽極板受け入
れコンベア230の上方に向けて移動する移載台車21
8を有している。
【0022】前記水平架台211は、鋼材を組み合わせ
て平面視で長方形のフレームとするとともに、その四隅
を床面に垂設された支持柱212により水平に支持した
もので、この支持柱212には、それぞれボールネジの
ネジ軸213が鉛直方向に延びるように取り付けられて
いる。そしてこのネジ軸213は、前記水平架台211
上に設けられたモータ214と、このモータ214の回
転を伝達する回転軸215および歯車装置216により
駆動されて回転するようにされている。
【0023】前記可動フレーム217は、鋼材を組み合
わせて長方形としたフレームの四隅に、前記ネジ軸21
2に螺合するボールネジナット218を取り付けたもの
である。これにより、前記ネジ軸212が正逆回転され
ことにより、この可動フレーム217は鉛直方向に昇降
される。
【0024】前記移載台車220は、前記可動フレーム
217に設けられたレール219に吊り下げられて、前
記払い出しコンベア70の上方から前記陽極板受け入れ
コンベア230上方の間を走行するようにされている。
そして、この移載台車220には、前記払い出しコンベ
ア70上に載置された陽極板6に係合する開閉アーム2
21が設けられ、このアームの先端を陽極板6に係合さ
せて吊り上げることができるようにされている。
【0025】前記陽極板受け入れコンベア230は、前
記移載装置210により移載される洗浄された陽極板6
と、新たに補充される新しい陽極板7を受け入れるよう
にされている。このコンベア230は、図10および図
11に示すように、水平方向に延びるフレーム231の
両端に取り付けられた一対のギヤスプロケット232の
間に掛け渡された一対の無端状コンベアチェーン233
を有し、このコンベアチェーン233はモータ234に
よりチェーンを介して回転駆動され、図中矢印で示され
る方向に連続的に移動するようにされている。そしてこ
の陽極板受け入れコンベア230の図示左端側には、新
しい陽極板7を受け入れる受け入れ装置235が、また
中央部には前記中間残基移載装置50により移載される
洗浄された残基17を受け入れる装置238が、そして
この陽極板受け入れコンベア230の搬送方向前方側に
設けられた陽極板整列コンベア240との間に陽極板整
列装置250が設けられている。
【0026】前記陽極板受け入れ装置235は、図13
に示すように、前記コンベアチェーン233より上方
で、かつこのコンベアチェーン233が延びる方向に垂
直となるように前記フレーム231に立設された押さえ
板236と、床面に立設された油圧シリンダ237のピ
ストン先端に設けられた底板238を有している。この
受け入れ装置235により新しい陽極板7を受け入れる
には、まず新しい陽極板7を例えばフォークリフト等に
より吊り下げた状態で運び、前記押さえ板236に突き
当てる。そして、前記底部油圧シリンダ237により前
記底板238を一杯に上昇させて新しい陽極板7を下方
から支える。そして、前記側方油圧シリンダ237を操
作して前記底板238を下げると、新しい陽極板7はそ
の耳部が前記コンベアチェーン233上に載置されて吊
り下げられる。
【0027】また洗浄陽極板受け入れ装置240は、前
記一対のコンベアチェーン233の内側近傍に設けられ
た一対の水平な梁部材241と、この梁部材241を鉛
直方向に昇降させる油圧シリンダ242から構成されて
いる。この洗浄陽極板受け入れ装置240により洗浄さ
れた陽極板6を受け入れるには、まず、前記油圧シリン
ダ242を一杯に伸ばして前記梁部材241を前記コン
ベアチェーン233の上面より上方に突出させる。そし
て、この突出された梁部材241の上面に、前記移載装
置220により吊り下げられた陽極板6の耳部の下面を
載置して移載する。次に、前記油圧シリンダ242を縮
めて前記梁部材241降下させると、陽極板6はその耳
部が前記コンベアチェーン233上に載置されて吊り下
げられる。
【0028】前記整列装置260は、前記陽極板受け入
れコンベア230に受け入れられた新しい陽極板7また
は洗浄された陽極板6を、隣接して設けられた整列コン
ベア240上に、電解槽内の電極の配列間隔である11
0ミリ間隔に整列するように移載する装置であって、前
記コンベアチェーン233上に載置された陽極板6
(7)を鉛直方向上方に持ち上げる持ち上げ手段261
と、持ち上げられた陽極板6(7)を前記定ピッチコン
ベア240に向けて押し出す押し出し手段265を有し
ている。
【0029】前記持ち上げ手段261は、前記一対のコ
ンベアチェーン233のそれぞれの内側近傍に設けられ
た水平な梁部材262と、この梁部材262を鉛直方向
に昇降させる油圧シリンダ263から構成されている。
また前記押し出し手段265は、コンベアチェーン23
3によって搬送される陽極板6に当接して位置決めする
ストッパ266と、前記持ち上げ手段261によって持
ち上げられた陽極板6(7)を前記定ピッチコンベア2
50に向けて押し出す油圧シリンダ267を有してい
る。
【0030】前記整列装置260の作動を説明すると、
陽極板6(7)はコンベア230により搬送されて、リ
ミットスイッチ付きの前記ストッパ266に当接して停
止する。この状態で前記油圧シリンダ262を作動させ
て前梁部材262を上昇させると、陽極板6(7)の
内、前記ストッパ266に当接する一枚のみが持ち上げ
られる。次に前記油圧シリンダ267を一杯に延ばすこ
とにより、前記持ち上げ手段261により持ち上げられ
た一枚の陽極板6(7)が、前記定ピッチコンベア25
0側に押し出される。前記定ピッチコンベア250は、
陽極板6(7)が到達すると図示されない到達検出セン
サーが作動して110mm進んだ後に停止し、再び陽極
板6を受け入れる。これにより、前記陽極板6を定ピッ
チコンベア250上に110mmずつ間隔を開けて整列
するようにされる。
【0031】前記定ピッチコンベア250は、前記陽極
板受け入れコンベア230の搬送方向の前方に、隣接し
て設けられたコンベアで、鋼材を組み合わせて水平に延
びるようにされたフレーム251の両端に、モータで回
転駆動されるギヤスプロケット252を取り付け、かつ
このギヤスプロケットに一対のチェーンコンベア253
を掛け渡したものである。そしてこのコンベア250上
に前記整列装置260により移載された陽極板6(7)
は、電解槽内の陽極板の配列ピッチに等しい110ミリ
間隔に整列され、前記一対のコンベアチェーンの間に吊
り下げられる。これにより、前記天井クレーン15の吊
り上げ装置による吊り上げることにより前記電解槽への
搬送が可能になる。
【0032】次に、陽極板払い出し設備300の各々の
装置に付いて順に説明する。
【0033】前記陽極板傾転装置320は、吊り下げら
れて搬送される陽極板6を傾動させて水平にする装置で
あって、水平に延びる部分と円弧状に延びる部分を有す
るコンベアチェーンと、このコンベアチェーンによって
吊り下げられて搬送される陽極板の下端部に当接するロ
ーラとを備えている。そして、吊り下げられた陽極板6
の下端部がこのローラによって搬送方向前方への変位を
止められた後に、この陽極板の上端部がコンベアチェー
ンによって円弧状に変位されることにより、陽極板6は
水平に回動される。そして、この傾転装置320は、水
平に回動させた陽極板6を、電極板積み上げ装置に向か
って落下するようにされている。
【0034】前記電極板積み上げ装置340は、前記傾
転装置320によって水平とされ、かつ落下される陽極
板6を受けとめる受け台と、この受け台を、陽極板が一
枚落下される毎に鉛直方向に延びる回転軸の廻りに18
0度回転させる受け台回転手段と、陽極板の厚み分前記
受け台を下降させる受け台昇降手段とを有している。そ
して、受け台の上に積み上げられた陽極板は、フォーク
リフト等を用いて搬送され排出される。
【0035】
【発明の効果】本発明の電解精錬用陽極板の整備装置
は、電解槽から取り出された多数の陽極板を受け入れる
第1のコンベアを設けるとともに、この第1のコンベア
の搬送方向前方に、第2のコンベアと、複数の陽極板を
同時に洗浄する洗浄装置、および陽極板払い出し装置を
並べて配置するとともに、これらの装置の間を移送装置
を用いて陽極板を搬送することとしたので、陽極板の洗
浄および払い出しの作業を連続して効率よく行えること
となった。また、新しい陽極板を受け入れる第3のコン
ベアを、前記第2のコンベアと平行に延びるように配置
するとともに、第2のコンベア上の陽極板を前記第3の
コンベアに移載する第2の移送装置を設けることとした
ので、洗浄を終了した陽極板を効率よく第3のコンベア
に移送できることとなった。また、第3のコンベアの搬
送方向前方に第4のコンベアを設けるととともに、この
第3と第4のコンベアの間に陽極板整列装置を設けるこ
ととしたので、第3のコンベアが受け入れた新しい陽極
板および洗浄された陽極板のいずれをも、第4のコンベ
ア上に一定の間隔で平行に並ぶように整列させることが
できることとなった。これにより、第4のコンベア上に
整列された陽極板を、天井クレーンにより、電解槽内に
容易に搬入することができることとなった。したがっ
て、本発明の電解精錬用陽極板の整備装置によれば、一
連の陽極板の整備作業を連続して、かつ効率よく行える
ので、電解精錬設備の稼働率を向上させることができる
こととなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉛電解精錬設備の配置を説明する全体平面図で
ある。
【図2】陽極板整備装置の配置を示す平面図である。
【図3】陽極板洗浄装置および陽極板払い出し設備の側
面図である。
【図4】第1のコンベアの側面図である。
【図5】移送台車の正面図である。
【図6】洗浄装置の平面図である。
【図7】洗浄装置の正面図である。
【図8】第2のコンベアおよび陽極板払い出しコンベア
の側面図である。
【図9】第2の移送装置の正面図である。
【図10】第3のコンベアの側面図である。
【図11】第3のコンベアと陽極板整列装置、および第
4のコンベアの側面図である。
【図12】陽極板傾転装置の側面図である。
【図13】陽極板積み上げ装置の側面図である。
【符号の説明】
1 電解槽 2 電解槽 3 電解槽 4 電解槽 5 天井クレーン 6 陽極板 7 新しい陽極板 10 第1のコンベア 20 移載装置 30 移送台車 50 洗浄装置 70 第2のコンベア 100 陽極板洗浄設備 200 陽極板整列設備 210 第2の移送装置 230 第3のコンベア 240 移載装置 250 第4のコンベア 260 陽極板整列装置 300 陽極板払い出し設備 310 陽極板払い出しコンベア 320 傾転装置 340 積み上げ装置 500 陽極板整備装置 600 陰極板整備装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽から取り出された多数の電極板を
    受け入れる第1のコンベアと、この第1のコンベアの搬
    送方向前方に設けられた第2のコンベアと、前記第1と
    第2のコンベアの間に設けられた複数の電極板を同時に
    洗浄する電極板洗浄装置と、前記第1と第2のコンベア
    および前記洗浄装置の間で複数の電極板を同時に移送す
    る移送装置と、前記第2のコンベアの搬送方向前方に設
    けられた電極板払い出し装置とを備えることを特徴とす
    る電解精錬用電極板の整備装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のコンベアと平行に延びる、新
    品の電極板を受け入れる第3のコンベアと、前記第2の
    コンベア上の電極板を前記第3のコンベアに移載する第
    2の移送装置と、前記第3のコンベアの搬送方向前方に
    設けられ、かつ前記第1のコンベアと平行とされた第4
    のコンベアと、前記第3と第4のコンベアの間に設けら
    れて、前記第3のコンベアにより搬送される電極板を前
    記第4のコンベア上に一定の間隔で平行に並ぶように整
    列させながら移載する電極板整列装置とを備えてなる請
    求項1に記載の電解精錬用電極板の整備装置。
JP33373093A 1993-12-27 1993-12-27 電解精錬用電極板の整備装置 Withdrawn JPH07188967A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083180A1 (en) * 2002-04-03 2003-10-09 Outokumpu Oyj Method and arrangement for washing anodes
CN102925932A (zh) * 2012-11-23 2013-02-13 湖南江冶机电科技股份有限公司 一种电解铅阳极板高压射流洗涤装置

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