JPH07188688A - アルミニウム塑性加工用潤滑油組成物 - Google Patents

アルミニウム塑性加工用潤滑油組成物

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JPH07188688A
JPH07188688A JP5346822A JP34682293A JPH07188688A JP H07188688 A JPH07188688 A JP H07188688A JP 5346822 A JP5346822 A JP 5346822A JP 34682293 A JP34682293 A JP 34682293A JP H07188688 A JPH07188688 A JP H07188688A
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JP
Japan
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group
isomers
branched
composition
formula
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Application number
JP5346822A
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English (en)
Inventor
Katsumi Seki
克己 関
Junichi Shibata
潤一 柴田
Yoshitaka Natsume
芳孝 夏目
Shigetoshi Ogura
茂稔 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アルミニウムおよびアルミニウム合金の圧
延、絞り、しごき、引き抜きなどの塑性加工に有用なア
ルミニウム塑性加工用潤滑油組成物を開発する。 【構成】 炭素数8〜20の分枝オレフィンを基油と
し、これに組成物全量基準で(A)下記の一般式(I)
で表されるフェニル−α−ナフチルアミン、0.01〜
5重量%、あるいは更に下記の一般式(II)で表され
るフェニル−α−ナフチルアミン、0.01〜5重量%
を配合してなることを特徴とする。 (I)式中、Rは水素原子あるいは炭素数1〜24の
直鎖状または分枝状のアルキル基を示す。 (II)式中、R、R、RおよびRは同一でも
異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜24の炭化水
素基を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム塑性加工用
潤滑油組成物に関し、詳しくは、アルミニウムおよびア
ルミニウム合金の圧延、絞り、しごき、引き抜きなどの
塑性加工に特に有用なアルミニウム塑性加工用潤滑油組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムおよびアルミニウム合金の
圧延、絞り、しごき、引き抜きなどの塑性加工に使用さ
れる塑性加工油には、酸化安定性、潤滑性、加工物の表
面仕上がり性、冷却性に優れること、およびオイルステ
インを発生しないことなどの性能が要求される。したが
って従来、アルミニウム塑性加工油としては、鉱油やポ
リα−オレフィンなどの合成油またはこれらの混合物を
基油とし、これに脂肪酸、アルコール、エステルなどの
油性剤、リン化合物、硫黄化合物、塩素化合物などの極
圧剤を添加したものが使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
アルミニウムおよびアルミニウム合金の塑性加工の効率
を高めるため、加工速度の向上が要求されるようになっ
てきた。したがって、アルミニウム塑性加工油の上記要
求性能に対しても、より高度なレベルが求められてい
る。本発明は、酸化安定性、および長期にわたる潤滑
性、加工物の表面仕上がり性、冷却性および耐オイルス
テイン性等の圧延性能の持続性に極めて優れたアルミニ
ウム塑性加工用潤滑油組成物を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはより高度な
酸化安定性、潤滑性、加工物の表面仕上がり性、冷却
性、耐オイルステイン性を有するアルミニウム塑性加工
油を開発すべく研究を重ねた結果、特定の構造を有する
オレフィン、芳香族アミン、および必要に応じて鉱油、
合成油および油脂の中から選ばれる1種類または2種類
以上の潤滑油基油を特定量配合してなる潤滑油組成物
が、それぞれの成分の相乗効果によって、これら各種性
能に優れるとともに、特に加工物の表面仕上がり性に優
れることを見い出し、本発明を完成するに至った。ま
た、上記の潤滑油組成物に対してさらに特定構造のジチ
オリン酸亜鉛を特定量配合配合することにより、その優
れた各種性能を維持したまま、それぞれの成分の相乗効
果によってより高い酸化安定性が得られることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の第一の発明は、炭素数
8〜20の分枝オレフィンを基油とし、これに組成物全
量基準で(A)下記の一般式(I)(化4)で表される
フェニル−α−ナフチルアミン、0.01〜5重量%を
配合してなることを特徴とするアルミニウム塑性加工用
潤滑油組成物を提供するものである。
【0006】
【化4】
【0007】[(I)式中、R1 は水素原子あるいは炭
素数1〜24の直鎖状または分枝状のアルキル基を示
す。]
【0008】本発明の第二の発明は、炭素数8〜20の
分枝オレフィンを基油とし、これに組成物全量基準で
(A)下記の一般式(I)(化5)で表されるフェニル
−α−ナフチルアミン、0.01〜5重量%、
【0009】
【化5】
【0010】[(I)式中、R1 は水素原子あるいは炭
素数1〜24の直鎖状または分枝状のアルキル基を示
す。]
【0011】および(B)下記の一般式(II)(化
6)で表されるジチオリン酸亜鉛、0.005〜5.0
重量%を配合してなることを特徴とするアルミニウム塑
性加工用潤滑油組成物を提供するものである。
【0012】
【化6】
【0013】[(II)式中、R2 、R3 、R4 および
はR5 は同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数
1〜24の炭化水素基を示す。] 以下、本発明の内容をさらに詳細に説明する。
【0014】本発明のアルミニウム塑性加工用潤滑油組
成物の基油は炭素数8〜20、好ましくは10〜18、
より好ましく12〜16の分枝オレフィンである。また
分枝オレフィン中の二重結合の位置は任意であり、末端
に二重結合のあるα−オレフィン、末端以外の位置に二
重結合がある内部オレフィンおよびこれらα−オレフィ
ンと内部オレフィンの混合物などを用いることができ
る。なお、分枝オレフィンは、例えば、プロピレンやブ
テン、イソブチレンなどの低重合により、それぞれ得る
ことができる。
【0015】オレフィンとして直鎖オレフィンを用いた
場合には、加工物の表面仕上がり性に劣るため好ましく
ない。またオレフィンとして炭素数が8未満のものを使
用した場合は、得られる潤滑油組成物の引火点が低下
し、一方、炭素数が18を越えるものを使用した場合
は、得られる潤滑油組成物が常温で固化するため、それ
ぞれ好ましくない。
【0016】本発明で用いる分枝オレフィンとしては、
具体的には、例えば、ブテンやイソブチレンの2量体か
らなる分枝オクテン、プロピレンの3量体からなる分枝
ノネン、ブテンやイソブチレンの3量体やプロピレンの
4量体からなる分枝ドデセン、プロピレンの5量体から
なる分枝ペンタデセン、ブテンやイソブチレンの4量体
からなる分枝ヘキサデセン、プロピレンの6量体からな
る分枝オクタデセン、ブテンやイソブチレンの5量体か
らなる分枝エイコセン、およびこれらの混合物などが挙
げられるが、ブテンやイソブチレンの3量体やプロピレ
ンの4量体からなる分枝ドデセンやプロピレンの5量体
からなる分枝ペンタデセン、ブテンやイソブチレンの4
量体からなる分枝ヘキサデセン、およびこれらの混合物
が特に好ましい。
【0017】また、本発明でいう(A)成分は、下記の
一般式(I)(化7)で表されるフェニル−α−ナフチ
ルアミンである。
【0018】
【化7】
【0019】上記一般式(I)式中、R1 は水素原子あ
るいは炭素数1〜24の直鎖状または分枝状のアルキル
基、好ましくは水素原子または炭素数1〜16の直鎖状
または分枝状のアルキル基を示している。R1 として
は、具体的には例えば、水素原子またはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基(すべて
の異性体を含む)、ペンチル基(すべての異性体を含
む)、ヘキシル基(すべての異性体を含む)、ヘプチル
基(すべての異性体を含む)、オクチル基(すべての異
性体を含む)、ノニル基(すべての異性体を含む)、デ
シル基(すべての異性体を含む)、ウンデシル基(すべ
ての異性体を含む)、ドデシル基(すべての異性体を含
む)、トリデシル基(すべての異性体を含む)、テトラ
デシル基(すべての異性体を含む)、ヘンタデシル基
(すべての異性体を含む)、ヘキサデシル基(すべての
異性体を含む)、ヘプタデシル基(すべての異性体を含
む)、オクタデシル基(すべての異性体を含む)、ノナ
デシル基(すべての異性体を含む)、エイコシル基(す
べての異性体を含む)、ヘンエイコシル基(すべての異
性体を含む)、ドコシル基(すべての異性体を含む)、
トリコシル基(すべての異性体を含む)、テトラコシル
基(すべての異性体を含む)などが挙げられる。
【0020】なお、本発明の(A)成分として、R1
水素または炭素数8〜16の分枝状アルキル基であるフ
ェニル−α−ナフチルアミンがより好まい。さらに、R
1 が炭素数8〜16の分枝状アルキル基である場合は、
これらのアルキル基はプロピレンのオリゴマーから誘導
される分枝ノニル基、分枝ドデシル基、分枝ペンタデシ
ル基、分枝オクタデシル基、またはブテンやイソブチレ
ンのオリゴマーから誘導される分枝オクチル基、分枝ド
デシル基、分枝ヘキサデシル基であることが特に好まし
い。また、本発明の(A)成分としては一般式(I)で
表される化合物である限りは、種々のフェニル−α−ナ
フチルアミンの混合物の形でも使用可能である。
【0021】本発明における(A)成分の含有量は、組
成物全量基準で0.01〜5重量%、好ましくは0.0
5〜2重量%、より好ましくは0.1〜1重量%であ
る。本発明において、(A)成分の含有量が0.01重
量%未満の場合は(A)成分添加の効果が表れず、一
方、5重量%を越える場合は添加量に見合うだけの効果
が得られず経済的に不利であるため、それぞれ好ましく
ない。
【0022】また、本発明は炭素数8〜20の分枝オレ
フィンを基油とするものであるが、必要に応じて、鉱
油、合成油、油脂から選ばれる、40℃での動粘度が
1.0〜20mm2/s、好ましくは1.2〜10mm2/sの
1種または2種以上の潤滑油基油を分枝オレフィン以外
の基油として配合することができる。これらの基油とし
ては、具体的には例えば、鉱油系潤滑油基油、合成系潤
滑油基油、油脂系潤滑油基油およびこれらの混合物など
が使用可能である。
【0023】ここでいう鉱油系潤滑油基油としては、例
えば、原油を常圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑
油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱
ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等
の精製処理を適宜組み合わせて精製したパラフィン系、
ナフテン系などの鉱油系潤滑油基油が使用できる。
【0024】また、合成系潤滑油基油としては、例え
ば、炭素数8〜18の直鎖α−オレフィン、ポリαーオ
レフィン(ポリブテン、1−オクテンオリゴマー、1−
デセンオリゴマーなど)、アルキルベンゼン、アルキル
ナフタレン、モノエステル(メチルラウレート、ブチル
ステアレート、オクチルパルミテートなど)、ジエステ
ル(ジトリデシルグルタレート、ジ2−エチルヘキシル
アジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルア
ジペート、ジ2−エチルヘキシルセバケートなど)、ポ
リオールエステル(トリメチロールプロパンカプリレー
ト、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエ
リスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリス
リトールペラルゴネートなど)、ポリオキシアルキレン
グリコール、ポリフェニルエーテルなどが使用できる。
これらの合成系潤滑油基油は、単独でも、2種以上組み
合わせて使用してもよい。
【0025】また油脂系潤滑油基油としては、例えば、
パーム油、牛脂、ひまし油をそのままで、またはそれら
のを精製物の形で用いることができる。これらの油脂系
潤滑油基油は単独でも、2種以上組み合わせて使用して
もよい。
【0026】本発明において、これら分枝オレフィン以
外の潤滑油基油の配合割合は任意であるが、通常分枝オ
レフィン100重量部に対して200重量部以下、好ま
しくは100重量部以下である。
【0027】本発明においては、特定構造の分枝オレフ
ィンを基油とし、これに(A)成分を特定量配合するだ
けで、各種性能に優れ、特に加工物の表面仕上がり性に
優れたアルミニウム塑性加工用潤滑油組成物を得ること
ができるが、これにさらに以下の一般式(II)(化
8)で表される(B)ジチオリン酸亜鉛を配合すること
により、各成分の相乗効果によって、その酸化安定性を
さらに高めることが可能である。
【0028】
【化8】
【0029】上記(II)式中、R2 、R3 、R4 およ
びはR5 は同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素
数1〜24、好ましくは炭素数4〜12の炭化水素基を
示している。
【0030】R2 、R3 、R4 およびはR5 としては、
具体的には例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基(すべての異性体を含む)、
ペンチル基(すべての異性体を含む)、ヘキシル基(す
べての異性体を含む)、ヘプチル基(すべての異性体を
含む)、オクチル基(すべての異性体を含む)、ノニル
基(すべての異性体を含む)、デシル基(すべての異性
体を含む)、ウンデシル基(すべての異性体を含む)、
ドデシル基(すべての異性体を含む)、トリデシル基
(すべての異性体を含む)、テトラデシル基(すべての
異性体を含む)、ヘンタデシル基(すべての異性体を含
む)、ヘキサデシル基(すべての異性体を含む)、ヘプ
タデシル基(すべての異性体を含む)、オクタデシル基
(すべての異性体を含む)、ノナデシル基(すべての異
性体を含む)、エイコシル基(すべての異性体を含
む)、ヘンエイコシル基(すべての異性体を含む)、ド
コシル基(すべての異性体を含む)、トリコシル基(す
べての異性体を含む)、テトラコシル基(すべての異性
体を含む)などのアルキル基;ブテニル基(すべての異
性体を含む)、ペンテニル基(すべての異性体を含
む)、ヘキセニル基(すべての異性体を含む)、ヘプテ
ニル基(すべての異性体を含む)、オクテニル基(すべ
ての異性体を含む)、ノネニル基(すべての異性体を含
む)、デセニル基(すべての異性体を含む)、ウンデセ
ニル基(すべての異性体を含む)、ドデセニル基(すべ
ての異性体を含む)、トリデセニル基(すべての異性体
を含む)、テトラデセニル基(すべての異性体を含
む)、ペンタデセニル基(すべての異性体を含む)、ヘ
キサデセニル基(すべての異性体を含む)、ヘプタデセ
ニル基(すべての異性体を含む)、オクタデセニル基
(すべての異性体を含む)、ノナデセニル基(すべての
異性体を含む)、エイコセニル基(すべての異性体を含
む)、ヘンエイコセニル基(すべての異性体を含む)、
ドコセニル基(すべての異性体を含む)、トリコセニル
基(すべての異性体を含む)、テトラコセニル基(すべ
ての異性体を含む)などのアルケニル基;シクロペンチ
ル基、メチルシクロペンチル基(すべての異性体を含
む)、エチルシクロペンチル基(すべての異性体を含
む)、ジメチルシクロペンチル基(すべての異性体を含
む)、プロピルシクロペンチル基(すべての異性体を含
む)、エチルメチルシクロペンチル基(すべての異性体
を含む)、トリメチルシクロペンチル基(すべての異性
体を含む)、ブチルシクロペンチル基(すべての異性体
を含む)、メチルプロピルシクロペンチル基(すべての
異性体を含む)、ジエチルシクロペンチル基(すべての
異性体を含む)、エチルジメチルシクロペンチル基(す
べての異性体を含む)、メチルプロピルシクロペンチル
基(すべての異性体を含む)、シクロヘキシル基、メチ
ルシクロヘキシル基(すべての異性体を含む)、エチル
シクロヘキシル基(すべての異性体を含む)、ジメチル
シクロヘキシル基(すべての異性体を含む)、プロピル
シクロヘキシル基(すべての異性体を含む)、エチルメ
チルシクロヘキシル基(すべての異性体を含む)、トリ
メチルシクロヘキシル基(すべての異性体を含む)、ブ
チルシクロヘキシル基(すべての異性体を含む)、メチ
ルプロピルシクロヘキシル基(すべての異性体を含
む)、ジエチルシクロヘキシル基(すべての異性体を含
む)、エチルジメチルシクロヘキシル基(すべての異性
体を含む)、メチルプロピルシクロヘキシル基(すべて
の異性体を含む)、シクロヘプチル基、メチルシクロヘ
プチル基(すべての異性体を含む)、エチルシクロヘプ
チル基(すべての異性体を含む)、ジメチルシクロヘプ
チル基(すべての異性体を含む)、プロピルシクロヘプ
チル基(すべての異性体を含む)、エチルメチルシクロ
ヘプチル基(すべての異性体を含む)、トリメチルシク
ロヘプチル基(すべての異性体を含む)、ブチルシクロ
ヘプチル基(すべての異性体を含む)、メチルプロピル
シクロヘプチル基(すべての異性体を含む)、ジエチル
シクロヘプチル基(すべての異性体を含む)、エチルジ
メチルシクロヘプチル基(すべての異性体を含む)、メ
チルプロピルシクロヘプチル基(すべての異性体を含
む)などのシクロアルキル基およびアルキルシクロアル
キル基;フェニル基、メチルフェニル基(すべての異性
体を含む)、エチルフェニル基(すべての異性体を含
む)、ジメチルフェニル基(すべての異性体を含む)、
プロピルフェニル基(すべての異性体を含む)、エチル
メチルフェニル基(すべての異性体を含む)、トリメチ
ルフェニル基(すべての異性体を含む)、ブチルフェニ
ル基(すべての異性体を含む)、メチルプロピルフェニ
ル基(すべての異性体を含む)、ジエチルフェニル基
(すべての異性体を含む)、エチルジメチルフェニル基
(すべての異性体を含む)、メチルプロピルフェニル基
(すべての異性体を含む)、ペンチルフェニル基(すべ
ての異性体を含む)、ヘキシルフェニル基(すべての異
性体を含む)、ヘプチルフェニル基(すべての異性体を
含む)、オクチルフェニル基(すべての異性体を含
む)、ノニルフェニル基(すべての異性体を含む)、デ
シルフェニル基(すべての異性体を含む)、ウンデシル
フェニル基(すべての異性体を含む)、ドデシルフェニ
ル基(すべての異性体を含む)、トリデシルフェニル基
(すべての異性体を含む)、テトラデシルフェニル基
(すべての異性体を含む)、ペンタデシルフェニル基
(すべての異性体を含む)、ヘキサデシルフェニル基
(すべての異性体を含む)、ヘプタデシルフェニル基
(すべての異性体を含む)、オクタデシルフェニル基
(すべての異性体を含む)、ナフチル基(すべての異性
体を含む)、メチルナフチル基(すべての異性体を含
む)、エチルナフチル基(すべての異性体を含む)、ジ
メチルナフチル基(すべての異性体を含む)、プロピル
ナフチル基(すべての異性体を含む)、エチルメチルナ
フチル基(すべての異性体を含む)、トリメチルナフチ
ル基(すべての異性体を含む)、ブチルナフチル基(す
べての異性体を含む)、メチルプロピルナフチル基(す
べての異性体を含む)、ジエチルナフチル基(すべての
異性体を含む)、エチルジメチルナフチル基(すべての
異性体を含む)、メチルプロピルナフチル基(すべての
異性体を含む)、ベンジル基、フェニルエチル基(すべ
ての異性体を含む)、フェニルプロピル基(すべての異
性体を含む)、フェニルブチル基(すべての異性体を含
む)、フェニルペンチル基(すべての異性体を含む)、
フェニルヘキシル基(すべての異性体を含む)などのア
リール基、アルキルアリール基およびアリールアルキル
基;などが挙げられる。
【0031】R2 、R3 、R4 およびはR5 としては、
これらの中でも特に炭素数4〜12のアルキル基が好ま
しく、具体的には例えば、ブチル基(すべての異性体を
含む)、ペンチル基(すべての異性体を含む)、ヘキシ
ル基(すべての異性体を含む)、ヘプチル基(すべての
異性体を含む)、オクチル基(すべての異性体を含
む)、ノニル基(すべての異性体を含む)、デシル基
(すべての異性体を含む)、ウンデシル基(すべての異
性体を含む)、ドデシル基(すべての異性体を含む)な
どが好適に用いられる。
【0032】また、本発明の(B)成分としては一般式
(II)で表される化合物である限りは、種々のジチオ
リン酸亜鉛の混合物の形でも使用可能である。本発明に
おける(B)成分の含有量は、組成物全量基準で0.0
05〜5.0重量%、好ましくは0.01〜2.0重量
%、より好ましくは0.01〜1.0重量%である。本
発明において、(B)成分の含有量が0.005重量%
未満の場合は(B)成分添加による酸化安定性向上効果
が表れず、一方、5.0重量%を越える場合は添加量に
見合うだけの効果が得られず経済的に不利であるため、
それぞれ好ましくない。
【0033】さらに本発明のアルミニウム塑性加工用潤
滑油組成物においては、その優れた性能を高めるため、
必要に応じて公知の添加剤を使用することができる。こ
の添加剤としては例えば、脂肪酸、脂肪族アルコール、
脂肪酸エステル、硫化油脂等の油性剤;リン酸エステ
ル、酸性リン酸エステル、亜リン酸エステルなどの極圧
剤;石油スルホネート、ジノニルナフタレンスルホネー
ト、ソルビタンエステルなどの錆止め剤;ベンゾトリア
ゾールなどの金属不活性化剤;2,6ージ-tertーブチルーp-
クレゾールなどの酸化防止剤などが挙げられ、これらを
単独または2種以上組み合わせて添加することができ
る。これらの添加剤の含有量は、通常15重量%以下、
好ましくは10重量%以下(いずれも組成物全量基準;
合計量)である。
【0034】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明の内
容をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに何等
限定されるものではない。
【0035】(実施例1)表1に記載の組成により本発
明に係るアルミニウム塑性加工用潤滑油組成物を調製
し、以下に示す酸化安定性評価試験を行い、その結果も
表1に併記した。
【0036】[酸化安定性能]回転ボンベ式酸化安定度
試験(JIS K2514 3.3)に準拠し、試料油
の酸化劣化寿命を求めた。
【0037】(実施例2〜4)実施例1と同様にして表
1に記載の組成により本発明に係るアルミニウム塑性加
工用潤滑油組成物を調製し、実施例1と同様にして酸化
安定性評価試験を行い、その結果も表1に併記した。
【0038】(比較例1〜4)表1に記載の組成により
比較例のアルミニウム塑性加工用潤滑油組成物を調製
し、実施例1と同様にして酸化安定性評価試験を行い、
その結果も表1に併記した。
【0039】
【表1】
【0040】(実施例5〜6)表2に記載の組成によ
り、本発明に係るアルミニウム塑性加工用潤滑油組成物
を調製し、以下の条件で圧延試験を行い、圧下率と荷重
および圧下率と板表面光沢(裏面直角および裏面平行)
の関係を求めた。結果を図1(圧下率と荷重)、図2
[圧下率と板表面光沢(裏面直角)]および図3[圧下
率と板表面光沢(裏面平行)]に示す。
【0041】[圧延試験条件] 圧延材料:純アルミ(1N30 H18材) 厚さ0.1mm×幅75mm(コイル) ワークロール直径:51mm ワークロール表面粗さ(Ra):0.03〜0.05μm 圧延速度:100m/min 油量:10リットル 給油量:6リットル/min 油温:40℃ なお、アルミ材表面の光沢は以下の方法により評価し
た。 ・光沢:SMカラーコンピュータ(型式 SM−2;ス
ガ試験機(株)製)により、裏面直角 60゜および裏
面並行 60゜でのGloss値を求めた。
【0042】(比較例5〜6)表2に記載の組成によ
り、比較例のアルミニウム塑性加工用潤滑油組成物を調
製し、実施例5〜6と同様にして圧延試験を行い、圧下
率と荷重および圧下率と板表面光沢(裏面直角および裏
面平行)の関係を求め、結果を図1、図2および図3に
合わせて示す。
【0043】
【表2】
【0044】表1の結果から明らかなとおり、本発明に
係る実施例1〜4の潤滑油組成物は優れた酸化安定性を
有している。それに対して比較例1は本発明の基油であ
る分枝オレフィンのみを用いた場合であるが、その酸化
安定性は大きく劣っている。また比較例2は分枝オレフ
ィンに(B)成分のみを添加した場合、比較例3は分枝
オレフィンにフェノール系酸化防止剤である2,6−ジ
−t−ブチル−p−クレゾールを添加した場合、ならび
に比較例4は分枝オレフィンにイオウ系酸化防止剤であ
るジベンジルスルフィドを添加した場合であるが、いず
れも比較例1よりは若干の酸化安定性の向上がはかられ
ているものの、実施例1〜4の組成物と比較すると、い
ずれも酸化安定性に大きく劣るものである。特に比較例
2に見られるとおり、(B)成分を単独で使用した場合
は酸化安定性向上効果に乏しいのに対して、実施例3お
よび4に示すとおり、(A)成分と併用した場合には各
成分の相乗効果が働き、より少量の添加でも極めて大き
な酸化安定性向上効果が得られている。
【0045】一方、図1の結果から明らかなとおり、本
発明に係る実施例5および6の潤滑油組成物は鉱油を基
油とした場合(比較例5)より優れた圧延加工特性を有
し、ほぼ直鎖オレフィンを基油として用いた場合(比較
例6)と同等の圧延加工特性を有している。さらに図2
および図3の圧延後の板表面光沢の比較から明らかなと
おり、本発明の組成物は比較例5および比較例6の組成
物と比較して、加工物の表面仕上がり性に極めて優れて
いることがわかる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明のアルミニウム塑性
加工用潤滑油組成物はアルミニウムおよびアルミニウム
合金の圧延、絞り、しごき、引き抜きなどの塑性加工に
特に有用なアルミニウム塑性加工用潤滑油組成物であ
り、特定の構造を有するオレフィン、芳香族アミン
(A)、および必要に応じて鉱油、合成油および油脂の
中から選ばれる1種類または2種類以上の潤滑油基油を
特定量配合してあるので、それぞれの成分の相乗効果に
よって、酸化安定性、および長期にわたる潤滑性、加工
物の表面仕上がり性、冷却性および耐オイルステイン性
等の圧延性能の持続性に極めて優れている。上記本発明
の潤滑油組成物にさらに特定構造のジチオリン酸亜鉛
(B)を特定量配合した本発明の他のアルミニウム塑性
加工用潤滑油組成物は、上記の優れた各種性能を維持し
たまま、それぞれの成分の相乗効果によってより高い酸
化安定性を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧下率と荷重の関係を示すグラフである。
【図2】 圧下率と板表面光沢(裏面・直角)と荷重の
関係を示すグラフである。
【図3】 圧下率と板表面光沢(裏面・平行)と荷重の
関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 10:04 30:06 30:10 40:24 (72)発明者 小倉 茂稔 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数8〜20の分枝オレフィンを基油
    とし、これに組成物全量基準で(A)下記の一般式
    (I)(化1)で表されるフェニル−α−ナフチルアミ
    ン、0.01〜5重量%を配合してなることを特徴とす
    るアルミニウム塑性加工用潤滑油組成物。 【化1】 [(I)式中、R1 は水素原子あるいは炭素数1〜24
    の直鎖状または分枝状のアルキル基を示す。]
  2. 【請求項2】 炭素数8〜20の分枝オレフィンを基油
    とし、これに組成物全量基準で(A)下記の一般式
    (I)(化2)で表されるフェニル−α−ナフチルアミ
    ン、0.01〜5重量%、 【化2】 [(I)式中、R1 は水素原子あるいは炭素数1〜24
    の直鎖状または分枝状のアルキル基を示す。]および
    (B)下記の一般式(II)(化3)で表されるジチオ
    リン酸亜鉛、0.005〜5.0重量%を配合してなる
    ことを特徴とするアルミニウム塑性加工用潤滑油組成
    物。 【化3】 [(II)式中、R2 、R3 、R4 およびはR5 は同一
    でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜24の炭
    化水素基を示す。]
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5258705A (en) * 1975-11-05 1977-05-14 Uniroyal Inc Antiioxidizing stabilizating oil and making method thereof
JPH0395297A (ja) * 1989-09-08 1991-04-19 Nippon Oil Co Ltd 潤滑油組成物
JPH04202398A (ja) * 1990-11-30 1992-07-23 Tonen Corp 潤滑油組成物
JPH05255677A (ja) * 1988-11-15 1993-10-05 Idemitsu Kosan Co Ltd 塑性加工用潤滑油剤

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