JP4856451B2 - 潤滑油組成物 - Google Patents

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Description

本発明は潤滑油組成物に関し、詳しくは低摩擦性、スティックスリップ防止性及びその維持性並びに水溶性切削液混入時の摺動安定性、さらには腐食防止性に優れた、工作機械及び/又は油圧装置に好適に用いられる潤滑油組成物に関する。
工作機械の加工テーブルなどのすべり案内面でスティックスリップが発生すると、その摩擦振動がそのまま加工物に転写され、その結果、加工精度が低下したり、あるいはその振動から工具寿命が低下する等の問題が生ずる。従って、すべり案内面用潤滑油には、低摩擦である(摩擦係数が小さい)ことに加えて、金属面−金属面間の高いスティックスリップ防止性を発揮することが要求されている。また、工作機械ではすべり案内面用潤滑油が工作物の加工液に混入してしまう構造になっているものが多い。特に、加工液として水溶性切削液を用いている場合、このすべり案内面用潤滑油の混入が水溶性切削液の劣化(切削性能の低下、腐敗の促進、鉱油寿命の短縮、廃液処理コストの上昇など)の原因の1つとなっている。従って、すべり案内面用潤滑油の性能としては、すべり案内面での摩擦係数の低減やスティックスリップの防止といった潤滑特性に優れていることに加えて、水溶性切削液に混入した場合を考慮して水溶性切削液との分離性に優れ、かつ該水溶性切削液の諸性能に悪影響を与えないことが要求されている。
スティックスリップの防止に関しては、例えば、硫黄化合物、エステルと脂肪酸とを組み合わせた潤滑油組成物(例えば、特許文献1を参照)、硫黄化合物とリン化合物のアミン塩とを組み合わせた潤滑油組成物(例えば、特許文献2を参照)などの使用が提案されている。また、摩擦特性に関しては、例えば、酸性リン酸エステル又はそのアルキルアンモニウム塩、亜リン酸、脂肪酸及び直鎖アルキルアミンを組み合わせた潤滑油組成物(例えば、特許文献3を参照)、リン化合物を用いたすべり案内面用潤滑油組成物(例えば、特許文献4を参照)、グリセリルエーテル化合物とリン酸エステル類又はそのアミン塩とを組み合わせた工作機械油組成物(例えば、特許文献5を参照)などの使用が提案されている。また、水溶性切削液との分離性については、例えば、カルボン酸及び/又はエステル、アルカリ金属の有機酸塩、並びに亜リン酸エステル及びそのアミン塩を組み合わせた潤滑油組成物(例えば、特許文献6を参照)、カルボン酸及び/又はエステル、アルカリ金属の有機酸塩、並びにリン酸エステルを組み合わせた潤滑油組成物(例えば、特許文献7を参照)などの使用が提案されている。
また、スティックスリップ防止性、水溶性切削液との分離性、あるいはさらに摩擦特性に優れた潤滑油としては、リン化合物、硫黄化合物、特定アミン、特定脂肪酸、ポリアルキレングリコール誘導体等を組合せたすべり案内面用潤滑油組成物が提案されている(例えば、特許文献8〜10を参照)。
特開昭57−67693号公報 特開昭51−74005号公報 特開平8−134488号公報 特開平8−209175号公報 特開平11−209775号公報 特開平9−328696号公報 特開平11−1693号公報 特開2002−302689号公報 特開2004−182790号公報 特開2005−187646号公報
しかしながら、上記従来の潤滑油組成物であっても、初期のスティックスリップ防止性を長時間維持することや、水溶性切削液が混入した場合の問題点及びその解決方法、さらには腐食防止性については十分に検討されておらず、低摩擦性かつスティックスリップ防止性の維持性並びに水溶性切削液混入時の摺動安定性、さらには腐食防止性の全てを向上させるには未だ改善の余地がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低摩擦性、スティックスリップ防止性及びその維持性並びに水溶性切削液混入時の摺動安定性、さらには腐食防止性の全てを高水準でバランスよく達成することが可能なすべり案内面用潤滑油組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、潤滑油基油に、リン化合物、チアジアゾール化合物及び硫黄含有量が比較的少ない硫黄含有極圧剤とを含有せしめることによって上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の潤滑油組成物は、潤滑油基油に、組成物全量基準で、(A)リン化合物0.01〜1.5質量%、(B)チアジアゾール化合物0.001〜0.15質量%及び(C)硫黄含有量が5〜35質量%の硫黄系極圧剤0.1〜10質量%含有することを特徴とするすべり案内面用潤滑油組成物にある。
前記(B)成分起因の硫黄量Sと(C)成分起因の硫黄量Sの質量比(S/S)が50以下であることが好ましい。
また、本発明の潤滑油組成物は、さらに(D)脂肪酸を含むことが好ましい。
また、本発明の潤滑油組成物は、工作機械及び/又は油圧装置に用いられることが好ましい。
本発明の潤滑油組成物によれば、低摩擦性、スティックスリップ防止性及びその維持性並びに水溶性切削液混入時の摺動安定性、さらには腐食防止性の全てを高水準でバランスよく達成することが可能となる。したがって、本発明の潤滑油組成物は、工作機械の動作の安定化、長寿命化が可能であるとともに、工作機械、油圧作動装置への適用及びその共通潤滑油として非常に有用である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
本発明の潤滑油組成物は、鉱油、油脂および合成油の中から選ばれる少なくとも1種を基油とするものである。
本発明で使用可能な鉱油系基油を例示すれば、原油を常圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の1種もしくは2種以上の精製手段を適宜組み合わせて適用して得られるパラフィン系またはナフテン系の鉱油を挙げることができる。
また、油脂としては、牛脂、豚脂、大豆油、菜種油、米ぬか油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、あるいはこれらの水素添加物などが挙げられる。
また、合成油としては、例えば、ポリ−α−オレフィン(エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン、1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマー、およびこれらの水素化物など)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、モノエステル(ブチルステアレート、オクチルラウレートなど)、ジエステル(ジトリデシルグルタレート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセパケートなど)、ポリエステル(トリメリット酸エステルなど)、ポリオールエステル(トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール−2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネートなど)、ポリオキシアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル、ジアルキルジフェニルエーテル、リン酸エステル(トリクレジルホスフェートなど)、含フッ素化合物(パーフルオロポリエーテル、フッ素化ポリオレフィンなど)、シリコーン油などが例示できる。
本発明の潤滑油組成物においては、上記した基油のうちの1種を単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせてもよい。
本発明で用いられる基油の粘度は特に制限されないが、40℃における動粘度が10〜700mm2 /sの範囲にあるものが好ましく、15〜500mm2/sの範囲にあるものがより好ましい。また、基油の含有量は特に制限されないが、組成物全量基準で50〜99.98質量%の範囲であることが好ましい。
また、本発明の潤滑油組成物は(A)リン化合物を含有する。
リン化合物としては、分子中にリンを含有する限りにおいて何ら制限はないが、具体的には、例えば、リン酸エステル類、亜リン酸エステル類及びそれらのアミン塩等を例示することができる。これらの中でも酸性リン酸エステルを必須として含有することが好ましい。
酸性リン酸エステルは、下記一般式(1)で表される化合物である。
Figure 0004856451
[式中、R及びRは同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭化水素基(好ましくは炭素数1〜30の炭化水素基)を表し、R及びRの少なくとも一方は炭化水素基である。]
及びRで表される炭化水素基としては、炭素数1〜30の炭化水素基が好ましい。具体的には例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基等のアルキル基(これらのアルキル基は直鎖状でも分枝状でもよい);ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、ノナデセニル基、イコセニル基、ヘンイコセニル基、トリコセニル基、テトラコセニル基、ペンタコセニル基、ヘキサコセニル基、ヘプタコセニル基、オクタコセニル基、ノナコセニル基、トリアコンテニル基等のアルケニル基(これらのアルケニル基は直鎖状でも分枝状でもよく、また二重結合の位置は任意である);シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の炭素数5〜7のシクロアルキル基;メチルシクロペンチル基、ジメチルシクロペンチル基、メチルエチルシクロペンチル基、ジエチルシクロペンチル基、メチルシクロヘプチル基、ジメチルシクロヘキシル基、メチルエチルシクロヘキシル基、ジエチルシクロヘキシル基、メチルシクロヘプチル基、ジメチルシクロヘプチル基、メチルエチルシクロヘプチル基、ジエチルシクロヘキシル基等の炭素数6〜11のアルキルシクロヘキシル基(アルキル基のシクロヘキシル基への置換位置は任意である);フェニル基、ナフチル基等のアリール基;トリル基、キシリル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル基、ウンデシルフェニル基、ドデシルフェニル基等の炭素数7〜18のアルキルアリール基(アルキル基は直鎖状でも分枝状でもよく、アルキル基のアリール基への置換位置は任意である);ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基等の炭素数7〜12のアリールアルキル基(アルキル基は直鎖状でも分枝状でもよい)などが挙げられる。
これらの炭化水素基の中でも、摩擦特性の点から、炭素数1〜30のアルキル基及び炭素数2〜30のアルケニル基が好ましい。また、アルキル基及びアルケニル基の炭素数は、摩擦特性の点からは、8以上であることが好ましく、12以上であることがより好ましい。一方、基油に対する溶解性の点からは、アルキル基及びアルケニル基の炭素数は、22以下であることが好ましく、18以下であることがより好ましい。また更に、アルキル基及びアルケニル基は直鎖状又は分枝状のいずれであってもよいが、摩擦特性の点からは直鎖状であることが好ましい。
本発明で用いられる酸性リン酸エステルには、上記一般式(1)中のR又はRのうち一方が水素原子であり他方が炭化水素基である化合物(リン酸モノエステル)、並びにR及びRの双方が炭化水素基である化合物(リン酸ジエステル)が包含される。本発明では、リン酸モノエステル又はリン酸ジエステルの一方を単独で用いてもよく、あるいはリン酸モノエステルとリン酸ジエステルとの混合物を用いてもよいが、摩擦特性の点からは、リン酸モノエステルとリン酸ジエステルとの混合物を用いることが好ましい。混合物を用いる場合、リン酸モノエステル/リン酸ジエステルの混合比はモル比で10/90〜90/10であることが好ましく、20/80〜80/20であることがより好ましく、30/70〜70/30であることが更に好ましい。
本発明の潤滑油組成物において、(A)成分の含有量は、低摩擦性に優れる点から、組成物全量基準で、0.01質量%以上であることが必要であり、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがさらに好ましい。また、スティックスリップ防止性を長期に渡り維持しやすく、また耐腐食性に優れる点から、(A)成分の含有量は、組成物全量基準で、1.5質量%以下であることが必要であり、1.0質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがさらに好ましい。
なお、(A)成分、例えば、酸性リン酸エステルは、脂肪族アミンと混合又は反応させることで組成物の低温貯蔵安定性や耐腐食性をさらに高めることができる。ここで、脂肪族アミンとしては、通常、炭素数1〜30、好ましくは炭素数8〜30のアルキル基又はアルケニル基を1つ又は2つ以上有するモノアミン、ジアミン、ポリアミンのいずれであっても良いが、炭素数8〜30のアルキル基又はアルケニル基を1つモノアミン、特に炭素数8〜16の飽和脂肪族アミンを選択することが最も好ましい。(A)成分と脂肪族アミンとを併用する場合、その含有量の割合は、特に制限はないが、(A)成分起因のリン量(P)(質量%)と脂肪族アミン起因の窒素量(N)(質量%)との比(P/N比)が、4〜100となるように潤滑油組成物に含有させることが好ましい。前記P/N比は、耐腐食性により優れる点で、好ましくは90以下、より好ましくは70以下、さらに好ましくは50以下、さらに好ましくは30以下、さらに好ましくは15以下、特に好ましくは10以下であり、また、低温貯蔵安定性及び切削油が混入した場合の低摩擦性能に優れる点から、4以上、好ましくは4.5以上、さらに好ましくは5以上、特に好ましくは5.5以上である。なお、(A)成分及び脂肪族アミンは、別々に含有させても、予め混合したものあるいは予め反応させたもの(例えば塩の形)を含有させても良いが、安定した低摩擦性能を得られる点及び低温貯蔵安定性に優れる点で、予め混合したものあるいは予め反応させたものであることが好ましい。
本発明における(B)成分はチアジアゾール化合物であり、スティックスリップ防止性を長期に渡り維持しやすく、また耐腐食性に優れる点から、必須成分として配合される。
(B)チアジアゾール化合物としては、例えば、下記一般式(4)で表される1,3,4−チアジアゾール、下記一般式(5)で表される1,2,4−チアジアゾール化合物及び下記一般式(6)で表される1,4,5−チアジアゾール化合物が挙げられる。
Figure 0004856451
Figure 0004856451
Figure 0004856451
[式中、R及びRは同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、c及びdは同一でも異なっていてもよく、それぞれ0〜8の整数を示す。]
このようなチアジアゾール化合物の具体例としては、2,5−ビス(n−ヘキシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(n−オクチルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(n−ノニルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブチルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、3,5−ビス(n−ヘキシルジチオ)−1,2,4−チアジアゾール、3,5−ビス(n−オクチルジチオ)−1,2,4−チアジアゾール、3,5−ビス(n−ノニルジチオ)−1,2,4−チアジアゾール、3,5−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブチルジチオ)−1,2,4−チアジアゾール、4,5−ビス(n−ヘキシルジチオ)−1,2,3−チアジアゾール、4,5−ビス(n−オクチルジチオ)−1,2,3−チアジアゾール、4,5−ビス(n−ノニルジチオ)−1,2,3−チアジアゾール、4,5−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブチルジチオ)−1,2,3−チアジアゾールおよびこれらの混合物などを好ましく挙げることができる。
これらチアジアゾール化合物中の硫黄含有量は、特に制限はないが、10質量%以上であることが好ましく、20質量%以上であることがさらに好ましく、30質量%以上であることがさらに好ましく、35質量%以上であることが特に好ましい。硫黄含有量の高いチアジアゾール化合物を用いることで本発明の効果をより高めることができる。
本発明の潤滑油組成物において、(B)成分の含有量は、金属表面の腐食防止の点から、組成物全量基準で、0.001質量%以上であることが必要であり、0.005質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることがさらに好ましい。また、酸化安定性ならびに長期保存安定性の点から、(B)成分の含有量は、組成物全量基準で、0.15質量%以下であることが必要であり、0.1質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以下であることがさらに好ましい。
なお、本発明の潤滑油組成物において、前記(A)成分と(B)成分との含有量の割合((A)/(B)質量比)は、特に制限はないが、スティックスリップ防止性を長期間維持できる点及び耐腐食性に優れる点で、好ましくは35以下、より好ましくは20以下、さらに好ましくは10以下であり、低摩擦性及び切削油混入時における摺動安定性に優れる点で、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、特に好ましくは5以上である。
本発明における(C)成分は硫黄含有量が5〜35質量%の硫黄含有極圧剤である。
(C)成分としては、具体的には、例えば、硫化油脂、硫化脂肪酸、硫化エステル、硫化オレフィン、ジヒドロカルビルポリサルファイド、アルキルチオカルバモイル化合物、チオカーバメート化合物、チオテルペン化合物、ジアルキルチオジプロピオネート化合物などを挙げることができる。これらの硫黄系極圧剤は、1種を単独用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
硫化油脂は、硫黄や硫黄含有化合物と油脂(ラード油、鯨油、植物油、魚油等)を反応させて得られるものであり、その具体例としては、硫化ラード、硫化なたね油、硫化ひまし油、硫化大豆油、硫化米ぬか油およびこれらの混合物などを挙げることができる。
硫化脂肪酸の例としては、硫化オレイン酸などを、硫化エステルの例としては、硫化オレイン酸メチルや硫化米ぬか脂肪酸オクチルおよびこれらの混合物などを挙げることができる。
硫化オレフィンとしては、例えば、下記一般式(2)で表される化合物が挙げられる。この化合物は、炭素数2〜15のオレフィンまたはその二〜四量体を、硫黄、塩化硫黄等の硫化剤と反応させることによって得られ、該オレフィンとしては、プロピレン、イソブテン、ジイソブテンなどが好ましい。
−S−R (2)
[式中、Rは炭素数2〜15のアルケニル基、Rは炭素数2〜15のアルキル基又はアルケニル基を示し、aは1〜8の整数を示す。]
また、ジヒドロカルビルポリサルファイドは、下記一般式(3)で表される化合物である。ここで、R及びRがアルキル基の場合、硫化アルキルと称される。
−S−R (3)
[式中、R及びRは同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜20の鎖状アルキル基又は環状アルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアルキルアリール基あるいは炭素数7〜20のアリールアルキル基を示し、bは1〜8の整数を示す。]
上記一般式(3)におけるR及びRの具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基、各種ノニル基、各種デシル基、各種ドデシル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、フェニル基、ナフチル基、トリル基、キシリル基、ベンジル基、フェネチル基などを挙げることができる。
一般式(3)で表されるジヒドロカルビルポリサルファイドとしては、例えば、ジベンジルポリサルファイド、各種ジノニルポリサルファイド、各種ジドデシルポリサルファイド、各種ジブチルポリサルファイド、各種ジオクチルポリサルファイド、ジフェニルポリサルファイド、ジシクロヘキシルポリサルファイドおよびこれらの混合物などを好ましく挙げることができる。
アルキルチオカルバモイル化合物としては、例えば、下記一般式(7)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0004856451
[式中、R〜R12は同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜20のアルキル基を示し、eは1〜8の整数を示す。]
このようなアルキルチオカルバモイル化合物の具体例としては、ビス(ジメチルチオカルバモイル)モノスルフィド、ビス(ジブチルチオカルバモイル)モノスルフィド、ビス(ジメチルチオカルバモイル)ジスルフィド、ビス(ジブチルチオカルバモイル)ジスルフィド、ビス(ジアミルチオカルバモイル)ジスルフィド、ビス(ジオクチルチオカルバモイル)ジスルフィドおよびこれらの混合物などを好ましく挙げることができる。
アルキルチオカーバメート化合物としては、例えば、下記一般式(8)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0004856451
[式中、R13〜R16は同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜20のアルキル基を示し、R17は炭素数1〜10のアルキル基を示す。]
このようなアルキルチオカーバメート化合物の具体例としては、メチレンビス(ジブチルジチオカーバメート)、メチレンビス[ジ(2−エチルヘキシル)ジチオカーバメート]などを好ましく挙げることができる。
さらに、チオテルペン化合物としては、例えば、五硫化リンとピネンの反応物を、ジアルキルチオジプロピオネート化合物としては、例えば、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネートおよびこれらの混合物などを挙げることができる。
これら(C)硫黄含有極圧剤の硫黄含有量は5〜35質量%であるが、低摩擦性及び切削油混入時の摺動安定性により優れる点で、硫黄含有量が好ましくは10〜30質量%、さらに好ましくは15〜25質量%のものが望ましい。
本発明の潤滑油組成物において、(C)成分の含有量は、低摩擦性と切削油混入時の摺動安定性の点から、組成物全量基準で0.1質量%以上であることが必要であり、0.5質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがさらに好ましい。また、(C)成分の含有量は、組成物全量基準で10質量%以下であることが必要であり、低摩擦性及び切削油混入時の摺動安定性により優れる点で、5質量%以下であることが好ましく、2.5質量%以下であることがさらに好ましく、2質量%以下であることが特に好ましい。
また、本発明の潤滑油組成物において、前記(B)成分及び(C)成分の混合割合は特に制限はないが、低摩擦性及び切削油混入時の摺動安定性により優れる点で、前記(B)成分起因の硫黄量Sと(C)成分起因の硫黄量Sの質量比(S/S)が50以下であることが好ましく、5〜50であることがより好ましく、10〜30であることがさらに好ましく、15〜25であることが特に好ましい。
また、本発明の潤滑油組成物は低摩擦性及び切削油混入時の摺動安定性により優れる点で、(D)脂肪酸を含有することが好ましい。脂肪酸としては、通常炭素数6〜30、好ましくは炭素数8〜24、より好ましくは12〜18の飽和又は不飽和脂肪酸が挙げられ、中でも炭素数12〜18の不飽和脂肪酸が特に好ましい。(D)成分の好ましい具体例としては、例えばドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸等の飽和脂肪酸;ドデセン酸、トリデセン酸、テトラデセン酸、ペンタデセン酸、ヘキサデセン酸、ヘプタデセン酸、オクタデセン酸等の不飽和脂肪酸が挙げられ、ステアリン酸、オレイン酸がより好ましく、オレイン酸が特に好ましい。これらの脂肪酸は1種を単独で用いてもよく、あるいは2種以上の混合物として用いてもよい。
本発明の潤滑油組成物において、(D)脂肪酸の含有量は特に制限されないが、低摩擦性及び切削油混入時の摺動安定性の点から、組成物全量基準で、好ましくは0.001〜5質量%、より好ましくは0.01〜1質量%、さらに好ましくは0.1〜0.5質量%である。
本発明の潤滑油組成物は、潤滑油基油に、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有することにより、あるいは、さらに(D)成分を含有することにより、他の添加剤を併用しなくても、低摩擦性、スティックスリップ防止性及びその維持性並びに水溶性切削液混入時の摺動安定性、さらには腐食防止性の全てを高水準でバランスよく達成することが可能となる。したがって、本発明の潤滑油組成物は、工作機械の動作の安定化、長寿命化が可能であるとともに、工作機械、油圧作動装置への適用及びその共通潤滑油として非常に有用である。
本発明の潤滑油組成物には、さらにその性能を高めるために、あるいは各種用途の潤滑油組成物、特に工作機械の摺動面用潤滑油組成物として必要な性能を付与するために潤滑油分野において公知の添加剤を配合することができる。
かかる添加剤としては、例えば、(A)〜(C)成分以外の極圧剤、1価アルコール又は多価アルコール、1塩基酸又は多塩基酸、前記アルコールと前記酸とのエステル、モノアミン、ポリアミン、アルカノールアミン等のアミン化合物等の油性剤、ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ビスフェノールA等のフェノール系化合物、フェニル−α−ナフチルアミン、N,N’−ジ(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン等のアミン系化合物等の酸化防止剤;ベンゾトリアゾール等の金属不活性化剤;シリコーン油、フルオロシリコン油等の消泡剤;アルケニルコハク酸、ソルビタンモノオレート等のさび止め添加剤;ポリメタクリレート等の流動点降下剤;ポリメタクリレート、ポリブテン、ポリアルキルスチレン、オレフィンコポリマー、スチレン−ジエンコポリマー、スチレン−無水マレイン酸コポリマー等の粘度指数向上剤、ポリアルキレングリコール及びその誘導体などが挙げられる。
これらを含有させる場合、通常の含有量は、組成物全量基準で、0.0001〜20質量%の範囲から任意に選択することができる。
本発明の潤滑油組成物は、更に必要に応じてその優れた性質を高めるために、その他の各種添加剤を配合した形でも用いられる。かかる添加剤としては、ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ビスフェノールA等のフェノール系化合物、フェニル−α−ナフチルアミン、N,N’−ジ(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン等のアミン系化合物等の酸化防止剤;ベンゾトリアゾールやアルキルチアジアゾール等の金属不活性化剤;シリコーン油、フルオロシリコン油等の消泡剤;酸性リン酸エステル以外のリン系添加剤(正リン酸エステル、亜リン酸エステルなど);カルボン酸等の油性剤;アルケニルコハク酸、ソルビタンモノオレート等のさび止め添加剤;ポリメタクリレート等の流動点降下剤;ポリメタクリレート、ポリブテン、ポリアルキルスチレン、オレフィンコポリマー、スチレン−ジエンコポリマー、スチレン−無水マレイン酸コポリマー等の粘度指数向上剤などが挙げられる。
上記構成を有する本発明の潤滑油組成物は、低摩擦性、スティックスリップ防止性及びその維持性並びに水溶性切削液混入時の摺動安定性、さらには腐食防止性の全てを高水準でバランスよく達成することが可能となる。したがって、本発明の潤滑油組成物は、工作機械の動作の安定化、長寿命化が可能であるとともに、工作機械、油圧作動装置への適用及びその共通潤滑油として非常に有用である。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1〜3、比較例1〜6]
実施例1〜3及び比較例1〜6においては、表1に示す基油及び各種添加剤を用い、表1の組成を有する潤滑油組成物を調製した。得られた組成物について、以下の評価を行い、表1に併記した。
(摩擦特性評価試験)
図1は摩擦特性評価試験に用いた摩擦係数測定システムを示す概略構成図である。図1中、ベッド6上にはロードセル5を介して連結されたテーブル1及び可動治具4が配置されており、さらにテーブル1上には、加工工具の代用物としての重鎮9が配置されている。テーブル1及びベッド6はいずれも鋳鉄からなるものである。また、可動治具4は軸受部を有するもので、当該軸受部は送りネジ3を介してA/Cサーボモータ2に連結されている。A/Cサーボメータ2により送りネジ3を動作させることで、可動治具4を送りネジ3の軸方向(図中の矢印方向)に往復運動させることができる。さらに、ロードセル5はコンピュータ7と、コンピュータ7及びA/Cサーボメータ2はそれぞれ制御板8と電気的に接続されており、これにより可動治具4の往復運動の制御及びテーブル1と可動治具4との間の荷重の測定を行うことができる。
このような摩擦係数測定システムにおいて、ベッド6の上面に潤滑油組成物を滴下し、テーブル重鎮9の選定によりテーブル1とベッド6との間を面圧200kPaに調整した後、送り速度1.2mm/min、送り長さ15mmで可動治具4を往復運動させた。このときのテーブル1と可動治具4との間の荷重をロードセル5(荷重計)により測定し、得られた測定値に基づいて案内面(テーブル1/ベッド6=鋳鉄/鋳鉄)の摩擦係数を求めた。なお、上記試験は慣らし運転を3回行った後に行った。各潤滑油組成物の摩擦係数を表1に示す。
(スティックスリップ防止性評価試験)
図2はスティックスリップ防止性評価装置(プリント アンド パートナーズ(PLINT & PARTNERS)社製TE−77試験機)を示す概略構成図である。図2に示した装置は、支持台110上に下側試験片12、上側試験片11、弾性体10をこの順で積層し、所定荷重で試験片11、12同士を押し付けながら弾性体10を支持台110の面に沿って往復動(すべり運動)させることにより、試験片11、12を摺動させるものである。そして、かかる摺動の際に試験片11、12に加えられる荷重を荷重検出器13により測定することで、試験片11、12間の摩擦係数が求められる。
図3は、上記操作で得られる摩擦係数と時間との相関の一例を示すグラフである。図中のΔμは摩擦係数の振幅を示している。
このような装置を用い、試験片及び条件をすべり案内面用潤滑油評価用に改良したこと以外は文献(トライボロジー学会トライボロジー会議予稿集 東京 1999−5 D17)に示されている方法に準拠して、試験片11、12間に各潤滑油組成物を介在させたときのΔμを測定した。具体的には、試験片11、12のいずれもJIS G 4051 S45Cを、弾性体10にはクロロプレンゴムをそれぞれ用い、平均すべり速度0.3mm/s、荷重250Nで試験を行った。Δμが0.02未満の場合「スティックスリップなし」、振幅Δμが0.02以上の場合「スティックスリップ有り」としてスティックスリップ防止性を評価した。得られた結果を表1に示す。また、試験を24時間継続して行い、同様に24時間経過後のスティックスリップ防止性を評価し、得られた結果を表1に併記した。
(耐腐食性試験)
ガラス製ビーカーに各潤滑油組成物を200mL採取し、メタノール脱脂した7cm四方のSPC材(厚さ0.2mm、80番ダル仕上げ)を容器内に常温で浸漬した。20日経過後の試片を溶剤で洗浄した後、外観を目視により観察し気液境界における変色の有無により耐腐食性を評価した。評価基準は以下の通り。
○:変色なし
△:やや変色する傾向あり
×:明らかに変色あり
(切削油混入時の摩擦特性評価試験)
潤滑油組成物500mLと水溶性切削液(エマルション型切削液、新日本石油(株)製、JIS K 2241「切削油剤」のW1種1号相当品、希釈率10倍)25mLとを1000mLビーカーに採取した。ビーカー中で室温で1分間、磁気性回転子を用いて緩やかに撹拌した。撹拌後1時間静置し測定試料として用い、前記摩擦特性評価試験を行った結果を表1に示す。
Figure 0004856451

表1に示した結果から明らかなように、実施例1〜3の潤滑油組成物は、比較例1〜6の組成物に比較して、摩擦係数が低く、またスティックスリップ防止性及びその維持性能にも優れる(Δμが小さい)とともに、切削液混入時の摩擦係数増大を十分抑制でき、さらに耐腐食性にも優れていることがわかる。
実施例で用いた摩擦係数測定システムを示す概略構成図である。 実施例で用いたスティックスリップ防止性評価装置を示す概略構成図である。 図2の装置を用いて得られる摩擦係数と時間との相関の一例を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 潤滑油基油に、組成物全量基準で、(A)リン化合物0.01〜1.5質量%、(B)チアジアゾール化合物0.001〜0.15質量%及び(C)硫黄含有量が5〜35質量%の硫黄系極圧剤0.1〜10質量%含有することを特徴とするすべり案内面用潤滑油組成物。
  2. 前記(B)成分起因の硫黄量Sと(C)成分起因の硫黄量Sの質量比(S/S)が50以下であることを特徴とする請求項1に記載のすべり案内面用潤滑油組成物。
  3. 前記(B)成分が、下記一般式(4)で表される1,3,4−チアジアゾール化合物、下記一般式(5)で表される1,2,4−チアジアゾール化合物及び下記一般式(6)で表される1,4,5−チアジアゾール化合物から選ばれる請求項1又は2に記載のすべり案内面用潤滑油組成物。
    Figure 0004856451
    [式中、R 及びR は同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、c及びdは同一でも異なっていてもよく、それぞれ0〜8の整数を示す。]
  4. 前記(C)成分の硫黄含有量が15〜25質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のすべり案内面用潤滑油組成物。
  5. さらに(D)脂肪酸を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載のすべり案内面用潤滑油組成物。
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