JPH07188476A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH07188476A
JPH07188476A JP29244194A JP29244194A JPH07188476A JP H07188476 A JPH07188476 A JP H07188476A JP 29244194 A JP29244194 A JP 29244194A JP 29244194 A JP29244194 A JP 29244194A JP H07188476 A JPH07188476 A JP H07188476A
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JP
Japan
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molecular weight
acid
weight
average molecular
polyolefin
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Application number
JP29244194A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Ueda
安宏 上田
Tokiko Kokusho
時子 国生
Hidekazu Senda
英一 千田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリオレフィン系樹脂、ポリエーテルエステ
ルアミド、ポリアミドオリゴマーおよび変性低分子量ポ
リオレフィンからなるポリオレフィン系樹脂組成物。 【効果】 各種用途用の成形材料として、優れた永久帯
電防止性、機械的特性および成形性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、永久帯電防止性と機械的強度に優れた
ポリオレフィン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィンに永久帯電防止性
を付与する方法として、(1)ポリプロピレンにポリエ
ーテルエステルアミドを添加する方法が提案されている
(特公平4−5691号公報等)。しかしながら、この
方法はポリプロピレンとポリエーテルエステルアミドと
の相溶性が悪いために、相分離を起こし樹脂強度が低下
する問題があった。さらに、ポリプロピレンが結晶性樹
脂であるために、成形時、成形物表面が優先的にポリプ
ロピレン相となり、ポリエーテルエステルアミドが表面
に出にくいため、実質的な帯電防止性を付与するために
は、多量のポリエーテルエステルアミドを添加する必要
があった。これを改良するため、(2)ポリオレフィン
とポリエーテルエステルアミドとの相溶性を良くする目
的で、変性ポリオレフィンを併用する方法が提案されて
いる(特開平1−163234号公報、特開平3−29
0464号公報等)。この方法では、変性ポリオレフィ
ンを併用することによって相分離の問題は解消されてい
るが、結晶性のポリオレフィン成型物表面にポリエーテ
ルエステルアミドが出にくい問題は依然として解決され
ていない。また、本出願人は先に、(3)結晶性のポリ
プロピレン成型物表面にポリエーテルエステルアミドを
出易くする目的で、変性低分子量ポリプロピレンと共に
ポリアミドを併用する方法を提案した(特願平5−67
521号明細書)。この方法では、結晶性のポリプロピ
レン成型物表面にポリエーテルエステルアミドが出にく
い問題は解決されているものの、ポリアミドを比較的多
量に添加しなければならず、そのため機械的強度が損な
われる場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、良好な永久
帯電防止性を有し、かつ機械的強度に優れたポリオレフ
ィン系樹脂組成物が強く要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、ポリオレフィン系樹脂
とポリエーテルエステルアミドの混合物に、ポリアミド
オリゴマーと変性低分子量ポリオレフィンを添加するこ
とにより、ポリエーテルエステルアミドが表面に出易く
なり少量のポリエーテルエステルアミドの添加で永久帯
電防止性を有し、かつ相溶性も良いために機械的強度に
も優れるポリオレフィン系樹脂組成物が得られることを
見いだし、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、ポリオレフィン系樹脂
(A)55〜95重量%、ポリエーテルエステルアミド
(B)3〜40重量%、数平均分子量が300〜3,0
00のポリアミドオリゴマー(C)0.2〜10重量%
および下記(D1)〜(D3)から選ばれる一種以上の
変性低分子量ポリオレフィン(D)0.2〜20重量%
からなる樹脂組成物である。 (D1);数平均分子量800〜25,000であり、
酸価5〜150の変性低分子量ポリオレフィン。 (D2);数平均分子量800〜25,000であり、
水酸基価5〜150の変性低分子量ポリオレフィン。 (D3);(D1)の一部または全部がポリオキシアル
キレン化合物でエステル化されている数平均分子量1,
000〜28,000の変性低分子量ポリオレフィン。
【0006】本発明においてポリオレフィン系樹脂
(A)としては、プロピレンおよび/またはエチレンの
(共)重合体、プロピレンおよび/またはエチレンと他
のα−オレフィン一種以上との共重合体(ランダムまた
はブロック)が挙げられる。他のα−オレフィンとして
は、例えば1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1
−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン
等が挙げられる。(A)のメルトフローレート(MF
R)は通常0.5〜150、好ましくは1〜100であ
る。メルトフローレートは、JIS K6758(ポリ
プロピレン系樹脂の場合;温度230℃、荷重2.16
kgf、ポリエチレン系樹脂の場合;温度190℃、荷
重2.16kgf)に準じて測定することができる。
(A)の結晶化度は通常25%以上、好ましくは30%
以上である。結晶化度は、X線回析、赤外吸収スペクト
ル等の方法によって測定することができる。
【0007】本発明の樹脂組成物中の(A)の量は、5
5〜95重量%、好ましくは60〜90重量%である。
(A)の量が55重量%未満では機械的強度が劣り、9
5重量%を超えると帯電防止性が低下する。
【0008】本発明においてポリエーテルエステルアミ
ド(B)としては、特願平4−152738号明細書お
よび特公平4−5691号公報に記載のポリエーテルエ
ステルアミドを挙げることができる。これらのうち好ま
しいものは、両末端にカルボキシル基を有する数平均分
子量200〜5,000のポリアミド(b1)と、数平
均分子量300〜5,000のビスフェノール類のアル
キレンオキシド付加物(b2)および/またはポリオキ
シアルキレングリコール(b3)から誘導されるポリエ
ーテルエステルアミドで、特に好ましいものは、両末端
にカルボキシル基を有する数平均分子量200〜5,0
00のポリアミド(b1)と数平均分子量300〜5,
000のビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物
(b2)から誘導されるポリエーテルエステルアミドで
ある。
【0009】(b1)は、(1)ラクタム開環重合体、
(2)アミノカルボン酸の重縮合体もしくは(3)ジカ
ルボン酸とジアミンの重縮合体であり、(1)のラクタ
ムとしては、カプロラクタム、エナントラクタム、ラウ
ロラクタム、ウンデカノラクタム等が挙げられる。
(2)のアミノカルボン酸としては、ω−アミノカプロ
ン酸、ω−アミノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、
ω−アミノペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸、11−
アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等が挙げ
られる。(3)のジカルボン酸としては、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジ酸、ドデカン
ジ酸、イソフタル等酸が挙げられ、またジアミンとして
は、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミ
ン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン等
が挙げられる。上記アミド形成性モノマーとして例示し
たものは二種以上併用してもよい。これらのうち好まし
いものは、カプロラクタム、12−アミノドデカン酸お
よびアジピン酸−ヘキサメチレンジアミンであり、特に
好ましいものはカプロラクタムである。
【0010】(b1)は、炭素数4〜20のジカルボン
酸成分を分子量調整剤として使用し、これの存在下に上
記アミド形成性モノマーを常法により開環重合あるいは
重縮合させることによって得られる。炭素数4〜20の
ジカルボン酸としては、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、ウンデカンジ酸、ドデカンジ酸等の脂肪族ジカル
ボン酸や、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸や、1,
4−シクロヘキサンジカルボン酸、ジシクロヘキシル−
4,4−ジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸および3
−スルホイソフタル酸ナトリウム、3−スルホイソフタ
ル酸カリウム等の3−スルホイソフタル酸アルカリ金属
塩が挙げられ、これらのうち好ましいものは脂肪族ジカ
ルボン酸、芳香族ジカルボン酸および3−スルホイソフ
タル酸アルカリ金属塩であり、特に好ましいものはアジ
ピン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸およ
び3−スルホイソフタル酸ナトリウムである。
【0011】上記(b1)の数平均分子量は、通常20
0〜5,000、好ましくは500〜3,000であ
る。数平均分子量が200未満ではポリエーテルエステ
ルアミド自体の耐熱性が低下し、5,000を超えると
反応性が低下するためポリエーテルエステルアミド製造
時に多大な時間を要する。
【0012】ビスフェノール類のアルキレンオキシド付
加物(b2)のビスフェノール類としては、ビスフェノ
ールA(4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−
プロパン)、ビスフェノールF(4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルメタン)、ビスフェノールS(4,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホン)、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニル−2,2−ブタンなどが挙げられ、こ
れらのうち好ましいものは、ビスフェノールAである。
また(b2)のアルキレンオキシドとしては、エチレン
オキシド、プロピレンオキシド、1,2−もしくは1,
4−ブチレンオキシドおよびこれらの二種以上の混合物
が挙げられる。これらのうち好ましいものはエチレンオ
キシドである。
【0013】ポリオキシアルキレングリコール(b3)
としては、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシ
プロピレングリコールおよびポリオキシブチレングリコ
ールが挙げられ、これらのうち好ましいものはポリオキ
シエチレングリコールである。
【0014】上記(b2)および(b3)の数平均分子
量は通常300〜5,000、好ましくは1,000〜
3,000、特に好ましくは1,600〜3,000で
ある。数平均分子量が300未満では帯電防止性が不十
分となり、5,000を超えると反応性が低下するため
ポリエーテルエステルアミド製造時に多大な時間を要す
る。
【0015】(B)を構成する(b2)および/または
(b3)は、前記(b1)と、(b2)および/または
(b3)の合計重量に基づいて20〜80重量%の範囲
で用いられる。20%未満では帯電防止性が劣り、80
重量%を超えると(B)の耐熱性が低下する。
【0016】ポリエーテルエステルアミド(B)の製法
としては、下記製法または製法が例示されるが、特
に限定されるものではない。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸を反
応させて(b1)を形成せしめ、これに(b2)および
/または(b3)を加えて、高温、減圧下で重合反応を
行う方法。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸と
(b2)および/または(b3)を同時に反応槽に仕込
み、水の存在下または非存在下に、高温で加圧反応させ
ることによって中間体として(b1)を生成させ、その
後減圧下で(b1)と、(b2)および/または(b
3)との重合反応を行う方法。
【0017】また、上記の重合反応には、通常公知のエ
ステル化触媒が使用される。該触媒としては、三酸化ア
ンチモンなどのアンチモン系触媒、モノブチルスズオキ
シドなどのスズ系触媒、テトラブチルチタネートなどの
チタン系触媒、テトラブチルジルコネートなどのジルコ
ニウム系触媒、酢酸亜鉛などの酢酸金属塩系触媒などが
挙げられる。これらの使用量は、(b1)と、(b2)
および/または(b3)の合計重量に対して通常0.1
〜5重量%である。
【0018】(B)の還元粘度(ηSP/C、C=0.5
重量%m−クレゾール溶液、25℃)は特に制限はない
が、通常0.5〜4.0、好ましくは0.6〜3.0で
ある。相対粘度が0.5未満では耐熱性が悪く、4.0
を超えると成形性が低下する。
【0019】本発明の樹脂組成物中の(B)の量は、通
常3〜40重量%、好ましくは3〜30重量%である。
(B)の量が3重量%未満では帯電防止性が不十分であ
り、40重量%を超えると成形性が低下することがあ
る。
【0020】本発明においてポリアミドオリゴマー
(C)は、アミド形成性モノマー(c1)を常法により
開環重合あるいは重縮合させることによって得られる。
開環重合あるいは重縮合の際、(C)の分子量を制御す
る目的で、炭素数4〜20のカルボキシル基またはアミ
ノ基を有する分子量調整剤(c2)を使用してもよい。
【0021】アミド形成性モノマー(c1)としては、
(1)ラクタムの開環重合体、(2)アミノカルボン酸
の重縮合体および(3)ジカルボン酸とジアミンの重縮
合体が挙げられる。(1)のラクタムとしては、カプロ
ラクタム、エナントラクタム、ラウロラクタム、ウンデ
カノラクタム等が挙げられる。(2)のアミノカルボン
酸としては、ω−アミノカプロン酸、ω−アミノエナン
ト酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノペルゴン酸、
ω−アミノカプリン酸、11−アミノウンデカン酸、1
2−アミノドデカン酸等が挙げられる。(3)のジカル
ボン酸としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ウンデカンジ酸、ドデカンジ酸、イソフタル等酸が
挙げられ、またジアミンとしては、ヘキサメチレンジア
ミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、デカメチレンジアミン等が挙げられる。これら(c
1)として例示したものは二種以上使用してもよい。こ
れらのうち好ましいものは、カプロラクタム、12−ア
ミノドデカン酸およびアジピン酸−ヘキサメチレンジア
ミンであり、特に好ましいものはカプロラクタムであ
る。
【0022】(c2)のうちカルボキシル基を有する分
子量調整剤としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ラウ
リン酸、ステアリン酸等の脂肪族モノカルボン酸や、安
息香酸、トルイル酸等の芳香族モノカルボン酸;コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジ酸、ドデ
カンジ酸等の脂肪族ジカルボン酸;テレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香
族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、ジシクロヘキシル−4,4−ジカルボン酸等の脂肪
族ジカルボン酸;および3−スルホイソフタル酸ナトリ
ウム、3−スルホイソフタル酸カリウム等の3−スルホ
イソフタル酸アルカリ金属塩が挙げられる。これらのう
ち好ましいものは脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボ
ン酸および3−スルホイソフタル酸アルカリ金属塩であ
り、特に好ましいものはアジピン酸、セバシン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸および3−スルホイソフタル酸
ナトリウムである。
【0023】(c2)のうちアミノ基を有する分子量調
整剤としては、エチルアミン、プロピルアミン、ブチル
アミン、ベンジルアミン、アニリン、トルイジン等のモ
ノアミン;およびヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチ
レンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレン
ジアミン等のジアミンが挙げられる。これらのうち好ま
しいものはジアミンであり、特に好ましいものはヘキサ
メチレンジアミンである。
【0024】該(C)は、本発明の樹脂組成物中への分
散のさせ易さから、少なくとも片末端にアミノ基または
カルボキシル基を有することが好ましく、両末端にアミ
ノ基および/またはカルボキシル基を有することが特に
好ましい。(C)がアミノ基を有する場合、そのアミン
価は通常20〜300、好ましくは35〜150であ
る。また、(C)がカルボキシル基を有する場合、その
酸価は通常20〜300、好ましくは35〜150であ
る。
【0025】(C)の数平均分子量は、通常300〜
3,000、好ましくは300〜1,500である。3
00未満では樹脂物性が阻害されることがあり、3,0
00を超えると(C)が樹脂成形物表面に移行しにくく
なり、帯電防止性付与効果が低下する。(C)の数平均
分子量は、ゲルパーミエーションガスクロマトフィー
(GPC)等により測定することができる。
【0026】本発明の樹脂組成物中の(C)の量は、通
常0.2〜10重量%、好ましくは、1〜5重量%であ
る。(C)の量が0.2重量%未満では帯電防止性が不
十分となり、10重量%を超えると機械的強度が低下す
ることがある。
【0027】本発明における変性低分子量ポリオレフィ
ン(D)は、下記(D1)〜(D3)から選ばれる少な
くとも一種である。 (D1);数平均分子量800〜25,000であり、
酸価5〜150の変性低分子量ポリオレフィン。 (D2);数平均分子量800〜25,000であり、
水酸基価5〜150の変性低分子量ポリオレフィン。 (D3);(D1)の一部または全部がポリオキシアル
キレン化合物でエステル化されている数平均分子量1,
000〜28,000の変性低分子量ポリオレフィン。
【0028】該(D1)は、プロピレンもしくはエチレ
ンの重合法または、高分子量ポリプロピレンもしくは高
分子量ポリエチレンの熱減成法によって得られる数平均
分子量700〜20,000の低分子量ポリオレフィン
にα,β−不飽和カルボン酸および/またはその無水物
を必要により有機パーオキサイドの存在下、溶液法また
は溶融法のいずれかの方法で反応させて変性することに
よって得ることができる。変性のしやすさから、熱減成
法によって得られる低分子量ポリオレフィンが好まし
い。該熱減成法による低分子量ポリオレフィンは、例え
ば特開平3−62804号公報記載の方法により得るこ
とができる。
【0029】また、変性に使用するα,β−不飽和カル
ボン酸および/またはその無水物としては、(メタ)ア
クリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、(無水)イ
タコン酸および無水シトラコン酸等が挙げられる。これ
らのうち好ましいものは(無水)マレイン酸である。変
性時に使用するこれらの量は、低分子量ポリオレフィン
の重量に基づき通常1〜25重量%、好ましくは3〜2
0重量%である。上記の方法によって得られる(D1)
の数平均分子量は、通常800〜25,000、好まし
くは1,000〜20,000である。数平均分子量が
800未満では耐熱性が悪く、25,000を超えると
相溶化剤としての効果が乏しくなり、樹脂組成物の機械
特性が低下する。また(D1)の酸価は、通常5〜15
0、好ましくは10〜100である。酸価が5未満では
相溶化剤としての効果が乏しく、150を超えると色相
が悪化するため、樹脂組成物の着色の原因となる。
【0030】(D2)は、上記(D1)をアルカノール
アミン等で2次変性することによって得ることができ
る。アルカノールアミンとしては、例えばモノエタノー
ルアミン、モノイソプロパノールアミン、ジエタノール
アミン、ジイソプロパノールアミン等が挙げられる。こ
れらのうち特に好ましいものはモノエタノールアミンで
ある。該(D2)の水酸基価は、通常5〜150、好ま
しくは10〜100である。
【0031】(D3)は、前記(D1)の(無水)カル
ボン酸単位の一部または全部をポリオキシアルキレン化
合物でエステル化することによって得ることができる。
エステル化に用いるポリオキシアルキレン化合物として
は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等のような両末端に水酸基を有する化合物;上記水酸
基をアミノ基またはエポキシ基に置き換えた化合物;ア
ルコール類(メタノール、エタノール、ブタノール、オ
クタノール、ラウリルアルコール、2−エチルヘキシル
アルコール等)、フェノール類(フェノール、アルキル
フェノール、ナフトール、フェニルフェノール、ベンジ
ルフェノール等)等の活性水素を有する化合物にアルキ
レンオキサイドが付加し、基本的に片末端に水酸基を有
するポリオキシアルキレン化合物等が挙げられる。これ
らのポリオキシアルキレン化合物の数平均分子量は、通
常300〜5,000である。エステル化率については
とくに限定はないが、(D1)の(無水)カルボン酸単
位の10〜100モル%がエステル化されていることが
好ましい。該(D3)の数平均分子量は、通常1,00
0〜28,000、好ましくは1,200〜25,00
0である。数平均分子量が1,000未満では耐熱性が
悪く、28,000を超えると相溶化剤としての効果が
乏しくなる。
【0032】上記で例示した変性低分子量ポリオレフィ
ン(D1)〜(D3)は二種以上を併用しても良い。な
お分子中にカルボキシル基、水酸基およびポリオキシア
ルキレン基を全て有する変性低分子量ポリオレフィンを
使用しても良い。
【0033】本発明の樹脂組成物中の(D)の量は、通
常0.2〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%
である。(D)の量が0.2重量%未満では相用化効果
が小さくなり樹脂組成物の相分離の問題が起こり易く、
20重量%を超えると機械的強度が低下する。
【0034】本発明の樹脂組成物は、公知の各種混合機
を用いて上記成分を混練することによって得ることがで
きる。混合機としては例えば押し出し機、ブラベンダ
ー、ニーダーおよびバンバリーミキサーが挙げられる。
【0035】混練時の各成分の添加順序については特に
限定はないが、例えば、(A)〜(D)を一括でブレ
ンドし混練する方法、少量の(A)と、(B)〜
(D)をブレンド、混練した後、残りの(A)を混練す
る方法、(B)〜(D)を予めブレンド、混練した
後、(A)を混練する方法等が挙げられる。上記およ
びの方法ははマスターバッチまたはマスターペレット
と呼ばれる方法である。これらのうちでは、分散性が良
く、永久帯電防止性と機械的強度に優れる樹脂が得られ
るの方法が特に好ましい。
【0036】マスターバッチを経由して本発明の組成物
を得る方法を例示すると、例えば、(A)0〜50重量
部、好ましくは5〜20重量部と、(B)3〜40重量
部、(C)0.2〜10重量部および(D)0.2〜2
0重量部とをブレンド、混練しマスターバッチとなし、
このマスターバッチとさらに残りの(A)とをブレン
ド、混練する方法が挙げられる。この方法は特に、大量
の(A)中に少量の(B)〜(D)を均一に分散させる
ことが出来る利点があるので、本発明の樹脂組成物は該
マスターバッチを経由してなることが好ましい。
【0037】また、本発明の樹脂組成物中に、帯電防止
性を更に向上させる目的で、必要によりアルカリ金属お
よび/またはアルカリ土類金属のハロゲン化物(E)を
含有させてもよい。該(E)としては、塩化リチウム、
塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩
化カルシウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化マ
グネシウムなどを挙げることができる。これらのうち好
ましいものは、塩化ナトリウムおよび塩化カリウムであ
る。
【0038】(E)の使用量は、(B)の重量に対して
通常0.01〜3重量%、好ましくは0.05〜2重量
%である。0.01重量%未満では効果が発現せず、3
重量%を超えると樹脂表面に析出し樹脂の外観を損ねる
ことがある。
【0039】(E)を添加する方法については特に限定
はないが、組成物中への効果的な分散のさせ易さから、
ポリエーテルエステルアミド(B)中に予め分散させて
おくことが好ましい。(B)中へ(E)を分散させる場
合、(B)の重合時に(E)を添加し分散させる方法が
特に好ましい。
【0040】本発明の樹脂組成物に必要により公知の非
イオン性、アニオン性、カチオン性もしくは両性の界面
活性剤(F)を含有させてもよい。非イオン性界面活性
剤としては、高級アルコールエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、高級アルキルア
ミンエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコ
ールエチレンオキサイド付加物等のポリエチレングリコ
ール型非イオン界面活性剤、ポリエチレンオキサイド、
グリセリンの脂肪酸エステル、ペンタエリスリットの脂
肪酸エステル、ソルビットおよびソルビタンの脂肪酸エ
ステル、多価アルコールのアルキルエーテル、アルカノ
ールアミン類の脂肪族アミド等の多価アルコール型非イ
オン界面活性剤などが挙げられる。アニオン性界面活性
剤としては、高級脂肪酸のアルカリ金属塩等のカルボン
酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルキル
エーテル硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩類、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、パラ
フィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩類、高級アルコー
ルリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩類などが挙げ
られる。カチオン性界面活性剤としては、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩類など
が挙げられる。両性界面活性剤としては、高級アルキル
アミノプロピオン酸塩等のアミノ酸型両性界面活性剤、
高級アルキルジメチルベタイン、高級アルキルジヒドロ
キシエチルベタイン等のベタイン型両性界面活性剤など
がが挙げられる。これらは単独でも2種以上を併用して
もよい。これらのうち好ましいものはアニオン性界面活
性剤であり、特に好ましいものはアルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、パラフィンスルホン
酸塩等のスルホン酸塩類である。
【0041】(F)の使用量は、(A)、(B)、
(C)および(D)の合計重量に対して通常0.1〜5
重量%、好ましくは0.4〜3重量%である。(F)の
量が0.1重量%未満では効果が発現せず、5重量%を
超えると樹脂表面に析出し樹脂の外観を損ねたり、樹脂
物性が阻害されたりするので好ましくない。
【0042】(F)を添加する方法についても特に限定
はないが、組成物中へ効果的に分散させるためには、
(A)中または(B)中に予め分散させておくことが好
ましい。
【0043】また本発明の樹脂組成物には種々の用途に
応じ、該組成物の特性を阻害しない範囲で公知の他の樹
脂用添加剤を任意に添加することができる。該添加剤と
しては、顔料、染料、充填剤、核剤、ガラス繊維、滑
剤、可塑剤、離型剤、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収
剤等があげられる。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の「部」は重量部、「%」は重量%を示す。最終的に得
られた樹脂組成物は射出成形法によって成形した後、下
記の試験法に基づいて諸物性を測定した。 (1)衝撃強度 :ASTM D256(ノッチ
付、3.2mm厚) (2)曲げ弾性率 :ASTM D790 (3)表面固有抵抗値:射出成形した厚さ3mmの円盤
試験片を用い、超絶縁計(アト゛ハ゛ンテスト製)により20℃、
湿度65%RH雰囲気下で測 定し
た。 (4)相溶性 :成形品を折り曲げ、その破断面
を観察することによって評価した。 評価基準 ○;良好、×;相溶性悪く層状剥離。
【0045】[ポリエーテルエステルアミド(B)の製
造] 製造例1 3Lステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタ
ム105部、アジピン酸17.1部、「イルガノックス
1010」(酸化防止剤、チバガイキー社製)0.3部
および水6部を仕込み、窒素置換後、220℃で加圧密
閉下4時間加熱攪拌し、両末端にカルボキシル基を有す
る酸価110のポリアミドオリゴマーを117部得た。
次に数平均分子量1,500のポリオキシエチレングリ
コール175部および酢酸ジルコニル0.5部を加え、
245℃、1mmHg以下の減圧下の条件で5時間重合
し、粘稠なポリマーを得た。このポリマーをベルト上に
ストランド状で取り出し、ペレタイズすることによって
ポリエーテルエステルアミドを得た。このものの還元粘
度はηSP/C=2.20(m−クレゾール、25℃、C
=0.5重量%)であった。このポリエーテルエステル
アミドを以下[B−1]と略記する。
【0046】製造例2 3Lステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタ
ム105部、アジピン酸17.1部、「イルガノックス
1010」0.3部および水6部を仕込み、窒素置換
後、220℃で加圧密閉下4時間加熱攪拌し、両末端に
カルボキシル基を有する酸価110のポリアミドオリゴ
マーを117部得た。次に数平均分子量2,000のビ
スフェノールAエチレンオキサイド付加物225部、酢
酸ジルコニル0.5部を加え、245℃、1mmHg以
下の減圧下の条件で5時間重合し、粘稠なポリマーを得
た。以下、製造例1と同様な操作を行い、ポリエーテル
エステルアミドを得た。このものの還元粘度はηSP/C
=2.30(m−クレゾール、25℃、C=0.5重量
%)であった。このポリエーテルエステルアミドを以下
[B−2]と略記する。
【0047】[ポリアミドオリゴマーの製造] 製造例3 3Lステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタ
ム86部、「イルガノックス1010」0.3部および
水13.7部を仕込み、窒素置換後、240℃で加圧密
閉下4時間加熱攪拌した後、未反応ε−カプロラクタム
を熱水抽出した。これを減圧乾燥して末端にカルボキシ
ル基とアミノ基を有するアミン価37、数平均分子量
1,500のポリアミドオリゴマーを得た。このポリア
ミドオリゴマーを以下[C−1]と略記する。
【0048】製造例4 3Lステンレス製オートクレーブに、ε−カプロラクタ
ム105部、アジピン酸17.1部、「イルガノックス
1010」0.3部および水6部を仕込み、窒素置換
後、220℃で加圧密閉下4時間加熱攪拌し、両末端に
カルボキシル基を有する酸価110、数平均分子量1,
000のポリアミドオリゴマーを得た。このポリアミド
オリゴマーを以下[C−2]と略記する。
【0049】[変性低分子量ポリオレフィンの製造] 製造例5 熱減成して得られた数平均分子量12,000、密度
0.89の低分子量ポリプロピレン95部と無水マレイ
ン酸5部を窒素下180℃で溶融し、ついでこれにジク
ミルパーオキサイド1.5部を溶かしたキシレン50%
溶液を15分かけて滴下し、その後1時間反応を行った
後、溶剤を留去して酸変性低分子量ポリプロピレンを得
た。このものの酸価は25.7、数平均分子量は15,
000であった。この変性物を以下[D−1]と略記す
る。
【0050】製造例6 製造例5で得られた酸変性低分子量ポリプロピレン95
部をキシレン100部に窒素下120℃で溶解し、つい
でこれにモノエタノールアミン5部を15分かけて滴下
し、その後1時間反応を行った後、溶剤および未反応の
モノエタノールアミンを留去して水酸基を有する変性低
分子量ポリプロピレンを得た。このものの水酸基価は2
5.2であり、数平均分子量は16,000であった。
この変性物を以下[D−2]と略記する。
【0051】製造例7 熱減成して得られた数平均分子量3,000、密度0.
92の低分子量ポリエチレン95部、無水マレイン酸5
部およびキシレン60部を窒素下140℃で溶融し、つ
いでこれにターシャリーブチルパーオキサイド1.5部
を溶かしたキシレン50%溶液を15分かけて滴下し、
その後2時間反応を行った後、溶剤を留去して酸変性低
分子量ポリエチレンを得た。この酸変性低分子量ポリエ
チレン95部とラウリルアルコールのエチレンオキサイ
ド24モル付加物50部を窒素下180℃で溶融し、つ
いで10mmHgの減圧下5時間エステル化反応を行っ
て、ポリオキシアルキレン変性低分子量ポリエチレンを
得た。このものの水酸基価は0.5であり、数平均分子
量は7,000であった。またNMRによる分析から、
エステル化反応が定量的に行えていることを確認した。
この変性物を以下[D−3]と略記する。
【0052】製造例8 表1に示す割合の(A)〜(D)をヘンシェルミキサー
にて3分間ブレンドした後、ベント付き2軸押出機に
て、230℃、100rpm、滞留時間5分の条件で溶
融混練しマスターバッチ(M−1)〜(M−3)を得
た。
【0053】
【表1】 (注) [A−1]:ポリプロピレン[「UBEポリプロ J6
09H」、宇部興産(株) 製] [A−2]:ポリエチレン[「スタフレン E750
(C)」、(日本石油化学(株)製]
【0054】実施例1〜3 製造例8で得たマスターバッチ(M−1)〜(M−3)
とポリプロピレン系樹脂[A−1]、[A−2]を製造
例8と同様の条件でブレンド、混練し、本発明の組成物
を得た。該マスターバッチを経由した本発明の組成物中
の(A)〜(D)各成分の最終割合を表2に示した。
【0055】
【表2】
【0056】実施例4〜7、比較例1〜5 表3に示す(A)〜(E)もしくは(A)〜(D)を、
製造例8と同様の条件でブレンド、混練し本発明の組成
物および比較の組成物を得た。
【0057】
【表3】 (注) [C−3]:ナイロン6[「UBEナイロン6 101
3B」、宇部興産(株)製] [E−1]:塩化ナトリウム(2軸押出機混練時に添
加) [E−2]:塩化カリウム(ポリエーテルエステルアミ
ド製造時に添加) *1) :金属塩(E)の割合は(B)の重量に対す
る割合
【0058】性能評価 本発明の組成物および比較の組成物を射出成形機を用
い、シリンダー温度220℃、金型温度50℃で試験片
を作成し、樹脂物性および帯電防止性を評価した。測定
結果を表4に示す。なお、帯電防止性の評価は、試験片
を下記に示す処理およびコンデイショニングを行い表面
固有抵抗値を測定することによって行った。 (a)成形後、試験片をそのまま20℃、湿度50%R
H雰囲気下に24時間放置。 (b)成形後、試験片を洗剤(ママレモン;ライオン
(株)製)水溶液で洗浄処理し、次いでイオン交換水で充
分洗ったのち、表面の水分を乾燥除去してから20℃、
湿度50%RH雰囲気下に24時間放置。
【0059】
【表4】
【0060】表4から明らかなように本発明の組成物
は、相溶性が良好(層状剥離が認められない)で、比較
例1〜4に比較し永久帯電防止性に優れ、比較例1、
2、5に比較し機械的特性に優れている。すなわち、従
来達し得なかった優れた永久帯電防止性と機械的特性を
有するポリオレフィン系樹脂組成物である。また、特に
マスターバッチを経由してなる組成物(実施例1〜3)
は、それに対応するマスターバッチを経由しない組成物
の性能より優れていたり、金属塩を添加しなくても同等
の永久帯電防止性を有している。これは、少量成分が均
一に分散し性能発現に寄与献していることを表してい
る。
【0061】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、従来の技術では
達し得なかった優れた永久帯電防止性を有し、かつ機械
的特性および成形性に優れる。上記効果を有することか
ら、本発明の樹脂組成物は、家電・OA機器用のハウジ
ング製品、各種プラスチック容器、自動車部品等の各種
帯電防止性を必要とする成形材料として極めて有用であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂(A)55〜95
    重量%、ポリエーテルエステルアミド(B)3〜40重
    量%、数平均分子量が300〜3,000のポリアミド
    オリゴマー(C)0.2〜10重量%および下記(D
    1)〜(D3)から選ばれる一種以上の変性低分子量ポ
    リオレフィン(D)0.2〜20重量%からなる樹脂組
    成物。 (D1);数平均分子量800〜25,000であり、
    酸価5〜150の変性低分子量ポリオレフィン。 (D2);数平均分子量800〜25,000であり、
    水酸基価5〜150の変性低分子量ポリオレフィン。 (D3);(D1)の一部または全部がポリオキシアル
    キレン化合物でエステル化されている数平均分子量1,
    000〜28,000の変性低分子量ポリオレフィン。
  2. 【請求項2】 (C)が、少なくとも片末端にアミノ基
    またはカルボキシル基を有するポリアミドオリゴマーで
    ある請求項1記載の樹脂組成物
  3. 【請求項3】 (B)が、両末端にカルボキシル基を有
    する数平均分子量200〜5,000のポリアミド(b
    1)と数平均分子量300〜5,000のビスフェノー
    ル類のアルキレンオキシド付加物(b2)とから誘導さ
    れるポリエーテルエステルアミドである請求項1または
    2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 少量の(A)、(B)、(C)ならびに
    (D)、または、(B)、(C)ならびに(D)からな
    るマスターバッチを経由してなる請求項1〜3のいずれ
    か記載の樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004091564A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Lonseal Corp オレフィン系樹脂組成物及びシート
JP2008540780A (ja) * 2005-05-20 2008-11-20 エムズ−ヒェミー・アクチェンゲゼルシャフト ポリアミドオリゴマー及びその使用

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