JPH071879U - カウンタートップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗髪ボールと洗面ボールとを一体または一体
的に並設してなるカウンタートップにおいて、洗面ボー
ルと洗髪ボールの双方を楽な姿勢で利用でき、使い勝手
を向上させたカウンタートップを提供することを目的と
する。 【構成】 洗面ボール１０ａと洗髪ボール１０ｂとがカ
ウンタートップ１０と一体または一体的に並設して設け
られるとともに、洗面ボール１０ａと洗髪ボール１０ｂ
との境目に立ち上がり部１０ｃが設けられて、洗髪ボー
ル１０ｂが凹設された側のカウンター部１０ｂ´が洗面
ボール１０ａが凹設されたカウンター部１０ａ´よりも
高位置に設定されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、洗面ボールと洗髪ボールとを一体または一体的に設けてなるカウ ンタートップの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、図２，図３に示すように、洗面ボール２ａを有するカウンタートッ プ２（奥行き寸法４５０〜５００mm）を搭載した洗面化粧台１や、図４，図５に 示すように、シャワー付給水湯栓が付き、深く大きいサイズのボール４ａを有す るカウンタートップ４（奥行き寸法６００mm）を、少しでも洗面室を広く活用す るために、カウンタートップ４のみを手前側に出っ張らせて搭載した洗面化粧台 ３（洗髪機能付洗面化粧台と呼ぶ）が知られている。

【０００３】 また、最近では、出勤前や登校前に家族が集中して洗面室を利用し混雑するた めに、図６に示すように、洗面ボール５ａと洗髪ボール５ｂとを有するカウンタ ートップ５を一体または一体的に並設して設けるようにした洗面ユニットすなわ ち、１枚物のカウンタートップ５に洗面ボール５ａと洗髪ボール５ｂとを設ける ツインボールタイプの洗面ユニットが注目されている。

【０００４】 このツインボールタイプの洗面化粧台のカウンタートップ５の下部には、収納 キャビネット６を設けることにより、洗面台機能と洗髪機能とを集約するように した構造の洗髪ボール付洗面化粧台７が提案されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、図２，図３に示すような洗面化粧台１の場合には、洗面器の高 さ、すなわち洗面ボール２ａ上面（水溢れ面）までの床面からの高さ寸法Ｌ１は 、ＪＩＳ規格でも定められているように、７２０mmが最も自然な姿勢で手洗い動 作ができ、使いやすい寸法とされている。

【０００６】 一方、図４，図５に示す洗髪機能付洗面化粧台３の場合は、洗髪ボール４ａ上 面（水溢れ面）までの床面からの高さ寸法Ｌ２については、手の位置よりも高い 髪を洗うため、なるべく高い位置が望まれ、７５０〜８００mmが無理のない姿勢 で洗髪できる使いやすい寸法とされている。

【０００７】 このように、使い勝手による高さの差がある洗面ボール２ａと洗髪ボール４ａ とを図６に示すように、単にカウンタートップ５の同一面上に並設しただけでは 、使い勝手に不都合が生じる。

【０００８】 すなわち、洗面ボール５ａの使い勝手を重視して、床面からのカウンター部５ ｃまでの高さ寸法を設定したカウンタートップ５とすると、洗髪ボール５ｂを使 用するときには低すぎて使い勝手が悪く、また、洗髪ボール５ｂの使い勝手を重 視して、床面からの洗面ボール５ａまでの高さ寸法を設定したカウンタートップ ５とすると、洗面ボール５ａの位置が高すぎて使いにくいものになる等の不都合 があった。

【０００９】 この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、洗面ボールと洗髪ボール とを一体または一体的に並設してなるカウンタートップにおいて、洗面ボールと 洗髪ボールの両方の使用が楽な姿勢ででき、使い勝手を向上させたカウンタート ップを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、洗面ボールと洗髪ボールとを一体また は一体的に並設してなるカウンタートップにおいて、前記洗髪ボールが設けられ るカウンター部の高さが、洗面ボールが設けられるトップ部の高さよりも高位置 に設定されていることを特徴とする。

【００１１】

【作用】 以上の構成から明らかなように、洗髪ボールが設けられたカウンター部が、洗 面ボールが設けられたカウンター部よりも高位置に設定されているため、洗面ボ ールと洗髪ボールとはそれぞれの使いやすさに応じた高さとなっており、楽な姿 勢で洗面動作，洗髪動作が可能である。

【００１２】 また、高さの異なる位置に洗面ボールと洗髪ボールとがあるため、使用者に身 長の差がある場合に、身長が高い人は高い位置のボールを、身長が低い人は低い 位置のボールをそれぞれ使用すれば、楽な姿勢で洗面動作，洗髪動作が可能とな る。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案によるカウンタートップの実施例について、図１を基に詳細に説 明する。

【００１４】 図１は本考案によるカウンタートップを用いた洗髪ボール付洗面化粧台を示す 斜視図であり、図面において、カウンタートップ１０には、洗面ボール１０ａと 洗髪ボール１０ｂとが、カウンタートップ１０と一体または一体的に並設して設 けられている。

【００１５】 この洗面ボール１０ａと洗髪ボール１０ｂとの境目に立ち上がり部１０ｃが設 けられて、前記洗髪ボール１０ｂが凹設された側のカウンター部１０ｂ´は、前 記洗面ボール１０ａが凹設された側のカウンター部１０ａ´よりも高位置に設定 されている。

【００１６】 符号１１は、洗面ボール１０ａ側のカウンター部１０ａ´に取付けられた給水 湯栓であり、符号１２は、洗髪ボール１０ｂ側のカウンター部１０ｂ´に取付け られたシャワー付給水湯栓である。また、符号１３は、前記カウンタートップ１ ０の下部に設けられた収納キャビネットである。

【００１７】 このように、洗髪ボール１０ｂが設けられたカウンター部１０ｂ´が、洗面ボ ール１０ａが設けられたカウンター部１０ａ´よりも高位置に設定されているカ ウンタートップ１０を用いて、洗髪ボール付洗面化粧台１４を構成すれば、洗面 ボール１０ａが設けられたカウンター部１０ａ´と、洗髪ボール１０ｂが設けら れたカウンター部１０ｂ´との床面からの高さに差ができ、それぞれの使い勝手 に応じた楽な姿勢で洗面動作と洗髪動作ができる高さとなり、使い勝手が極めて 良いものとなる。

【００１８】 さらに、洗髪するために従来の洗面ボールよりも深く大きい洗髪ボール１０ｂ を搭載するために、カウンター部１０ｂ´は、洗面ボール１０ａの設けられたカ ウンター部１０ａ´よりも前方側に突出させれば、同様に楽な姿勢で洗髪動作が でき、使い勝手が更に向上する。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明した通り、本考案によるカウンタートップは、洗面ボールと洗髪ボー ルとを一体または一体的に並設してなるカウンタートップにおいて、洗髪ボール が設けられたカウンター部が洗面ボールが設けられたカウンター部よりも高位置 に設定されているため、洗面ボールと洗髪ボールとはそれぞれの使いやすさに応 じた高さになっており、使い勝手が著しく向上するという効果を有する。

【００２０】 さらに、高さ違いの位置に洗面ボールと洗髪ボールが設定されているため、使 用者に身長差等がある場合にも、身長が高い人は高位置のボールを使用し、身長 が低い人は低位置のボールを使用すれば、身長に応じてボールの使い分けができ 、使い勝手が向上するという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるカウンタートップを適用した洗髪
ボール付洗面化粧台を示す斜視図である。

【図２】従来の洗面化粧台を示す斜視図である。

【図３】図２に示す洗面化粧台の側面図である。

【図４】従来の洗髪機能付洗面化粧台の斜視図である。

【図５】図４に示す洗髪機能付洗面化粧台の側面図であ
る。

【図６】従来の洗髪ボール付洗面化粧台を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１０…カウンタートップ １０ａ…洗面ボール １０ａ´…カウンター部 １０ｂ…洗髪ボール １０ｂ´…カウンター部 １０ｃ…立ち上がり
部 １１…給水湯栓 １２…シャワー付給
水湯栓 １３…収納キャビネット １４…洗髪ボール付
洗面化粧台

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗面ボールと洗髪ボールとを一体または
   一体的に並設してなるカウンタートップにおいて、 前記洗髪ボールが設けられるカウンター部の高さが、洗
   面ボールが設けられるトップ部の高さよりも高位置に設
   定されていることを特徴とするカウンタートップ。
2. 【請求項２】 洗髪ボールが設けられるカウンター部の
   前端縁が、洗面ボールが設けられるカウンター部の前端
   縁よりも手前側に突出していることを特徴とする請求項
   １記載のカウンタートップ。