JPH07187926A - 土壌処理用シロアリ防除剤 - Google Patents
土壌処理用シロアリ防除剤Info
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- JPH07187926A JPH07187926A JP6194540A JP19454094A JPH07187926A JP H07187926 A JPH07187926 A JP H07187926A JP 6194540 A JP6194540 A JP 6194540A JP 19454094 A JP19454094 A JP 19454094A JP H07187926 A JPH07187926 A JP H07187926A
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- termite
- soil treatment
- control agent
- termite control
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 有効成分として(4−エトキシフェニル)
{3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロ
ピル}(ジメチル)シランを含有し、かつこの有効成分
に対して一般式I 【化1】 (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、又はフェニル基のいずれかを表す。m及
びnは0〜400までの整数を表すが、m+nは1〜4
00である。)で表されるグリコール及びモノアルキル
グリコールエーテル類の1種又は2種以上を2〜40倍
の範囲で配合したことを特徴とする土壌処理用シロアリ
防除剤。 【効果】 本発明のシロアリ防除剤は、シロアリに対し
て高い殺蟻効力を有し、人畜に対する毒性が低い。しか
も、環境汚染の恐れが少なく、長期間満足できるシロア
リ防除性能を維持するのでその実用性は極めて高い。
{3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロ
ピル}(ジメチル)シランを含有し、かつこの有効成分
に対して一般式I 【化1】 (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、又はフェニル基のいずれかを表す。m及
びnは0〜400までの整数を表すが、m+nは1〜4
00である。)で表されるグリコール及びモノアルキル
グリコールエーテル類の1種又は2種以上を2〜40倍
の範囲で配合したことを特徴とする土壌処理用シロアリ
防除剤。 【効果】 本発明のシロアリ防除剤は、シロアリに対し
て高い殺蟻効力を有し、人畜に対する毒性が低い。しか
も、環境汚染の恐れが少なく、長期間満足できるシロア
リ防除性能を維持するのでその実用性は極めて高い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土壌処理用シロアリ防
除剤の改良に関するものである。
除剤の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シロアリ防除剤の有効成分として用いら
れる(4−エトキシフェニル){3−(4−フルオロ−
3−フェノキシフェニル)プロピル}(ジメチル)シラ
ン(以降、シラフルオフェンと称す)は、シロアリに対
し高い殺蟻力を有し、人及び温血動物に安全で、環境汚
染に対する懸念の少ない優れた防蟻成分である。この化
合物は、これまで共力剤としてのオクタクロロジプロピ
ルエーテル(以降、S−421と称す)を配合して用い
られてきたが、S−421は、脂肪族ハロゲン化炭化水
素系化合物であることから、S−421を含有しない製
剤の開発が要望されている。また、シラフルオフェンは
化学的にも安定であり、通常の施用においては長期間シ
ロアリ防除性能を維持するが、極端に乾燥した土壌中に
おける安定性の向上など、いくつかの改良点も残されて
いる。
れる(4−エトキシフェニル){3−(4−フルオロ−
3−フェノキシフェニル)プロピル}(ジメチル)シラ
ン(以降、シラフルオフェンと称す)は、シロアリに対
し高い殺蟻力を有し、人及び温血動物に安全で、環境汚
染に対する懸念の少ない優れた防蟻成分である。この化
合物は、これまで共力剤としてのオクタクロロジプロピ
ルエーテル(以降、S−421と称す)を配合して用い
られてきたが、S−421は、脂肪族ハロゲン化炭化水
素系化合物であることから、S−421を含有しない製
剤の開発が要望されている。また、シラフルオフェンは
化学的にも安定であり、通常の施用においては長期間シ
ロアリ防除性能を維持するが、極端に乾燥した土壌中に
おける安定性の向上など、いくつかの改良点も残されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シラフルオ
フェンを有効成分とするシロアリ防除剤について、S−
421を含有せず、しかも通常の条件はもちろん、極端
に乾燥した土壌条件下でも物理化学的安定性が高く、長
期間のシロアリ防除性能を維持できうる製剤の開発を目
的としてなされたものである。
フェンを有効成分とするシロアリ防除剤について、S−
421を含有せず、しかも通常の条件はもちろん、極端
に乾燥した土壌条件下でも物理化学的安定性が高く、長
期間のシロアリ防除性能を維持できうる製剤の開発を目
的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは鋭意検討の結果、シラフルオフェンを
有効成分とする薬剤中にグリコール及びモノアルキルグ
リコールエーテル類の1種又は2種以上を配合させるこ
とにより、S−421を含有しなくても、長期間シロア
リ防除性能を維持し得ることを見出した。
め、本発明者らは鋭意検討の結果、シラフルオフェンを
有効成分とする薬剤中にグリコール及びモノアルキルグ
リコールエーテル類の1種又は2種以上を配合させるこ
とにより、S−421を含有しなくても、長期間シロア
リ防除性能を維持し得ることを見出した。
【0005】すなわち、請求項1の発明は、シロアリ防
除剤の有効成分として、(4−エトキシフェニル){3
−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピ
ル}(ジメチル)シランを含有し、かつこの有効成分に
対して一般式I
除剤の有効成分として、(4−エトキシフェニル){3
−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピ
ル}(ジメチル)シランを含有し、かつこの有効成分に
対して一般式I
【化4】 (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、又はフェニル基のいずれかを表す。m及
びnは0〜400までの整数を表すが、m+nは1〜4
00である。)で表されるグリコール及びモノアルキル
グリコールエーテル類の1種又は2種以上を2〜40倍
の範囲で配合したことを特徴とする土壌処理用シロアリ
防除剤に係るものである。
基、ブチル基、又はフェニル基のいずれかを表す。m及
びnは0〜400までの整数を表すが、m+nは1〜4
00である。)で表されるグリコール及びモノアルキル
グリコールエーテル類の1種又は2種以上を2〜40倍
の範囲で配合したことを特徴とする土壌処理用シロアリ
防除剤に係るものである。
【0006】ところで、シロアリ防除剤の成分としてモ
ノアルキルグリコールエーテルを配合する試みは、特開
平2−304004号公報(以降引例公報と称す)に開
示され、この化合物群が有効成分として作用するだけで
なく、有機リン剤やピレスロイド剤の安定剤としても効
果的であることが記載されている。しかしながら、本発
明で用いるシラフルオフェンは、有機リン剤やピレスロ
イド剤とは化学的に全く異なる化合物であり、特定のグ
リコールやモノアルキルグリコールエーテル類がシラフ
ルオフェンに対して同様に安定化効果を示すことは全く
予期し得なかった知見である。
ノアルキルグリコールエーテルを配合する試みは、特開
平2−304004号公報(以降引例公報と称す)に開
示され、この化合物群が有効成分として作用するだけで
なく、有機リン剤やピレスロイド剤の安定剤としても効
果的であることが記載されている。しかしながら、本発
明で用いるシラフルオフェンは、有機リン剤やピレスロ
イド剤とは化学的に全く異なる化合物であり、特定のグ
リコールやモノアルキルグリコールエーテル類がシラフ
ルオフェンに対して同様に安定化効果を示すことは全く
予期し得なかった知見である。
【0007】本発明で用いられるグリコール類の例とし
ては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール(一般
式Iのm;4〜400)、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリ
プロピレングリコール(一般式Iのn;4〜400)、
ポリエチレンポリプロピレングリコール(一般式Iのm
+n;2〜400)等が挙げられ、モノアルキルグリコ
ールエーテル類の例としては、前記グリコール類のモノ
アルキルエーテル(アルキル基としてはメチル、エチ
ル、プロピル基、ブチル基、フェニル基)が挙げられ
る。これらの化合物は単独あるいは2種以上を組み合わ
せて使用される。
ては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール(一般
式Iのm;4〜400)、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリ
プロピレングリコール(一般式Iのn;4〜400)、
ポリエチレンポリプロピレングリコール(一般式Iのm
+n;2〜400)等が挙げられ、モノアルキルグリコ
ールエーテル類の例としては、前記グリコール類のモノ
アルキルエーテル(アルキル基としてはメチル、エチ
ル、プロピル基、ブチル基、フェニル基)が挙げられ
る。これらの化合物は単独あるいは2種以上を組み合わ
せて使用される。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、有効成分とともに水を含有し、かつ、この有効成分
に対して一般式II
て、有効成分とともに水を含有し、かつ、この有効成分
に対して一般式II
【化5】 (式中、m及びnは0〜400までの整数を表すが、m
+nは1〜400である。)で表されるグリコール類の
1種又は2種以上を2〜40倍の範囲で配合し、水性製
剤形態としたものである。
+nは1〜400である。)で表されるグリコール類の
1種又は2種以上を2〜40倍の範囲で配合し、水性製
剤形態としたものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、更に一般式III
て、更に一般式III
【化6】 (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、又はフェニル基のいずれかを表す。m及
びnは0〜400までの整数を表すが、m+nは1〜4
00である。)で表されるモノアルキルグリコールエー
テル類の1種又は2種以上を2〜38倍の範囲で配合し
たものである。
基、ブチル基、又はフェニル基のいずれかを表す。m及
びnは0〜400までの整数を表すが、m+nは1〜4
00である。)で表されるモノアルキルグリコールエー
テル類の1種又は2種以上を2〜38倍の範囲で配合し
たものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、グリコール類の1種又は2種以上として、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、プロピレング
リコールから選ばれた化合物を用いたものである。
て、グリコール類の1種又は2種以上として、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、プロピレング
リコールから選ばれた化合物を用いたものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、モノアルキルグリコールエーテル類の1種又は2種
以上として、エチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテルから選ばれた化合物を用いたものであ
る。
て、モノアルキルグリコールエーテル類の1種又は2種
以上として、エチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテルから選ばれた化合物を用いたものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1の構成によると、極めて有用な土壌処
理用シロアリ防除剤が提供される。製剤中のシラフルオ
フェンの含量は、0.5〜15%の間で適宜決定され、
通常使用時に水で希釈して散布される。一方、製剤中の
グリコール、モノアルキルグリコールエーテル類の含量
・濃度及び製剤の施用量についても、有効成分の含量、
剤型、処理場所、処理目的(予防又は駆除)等に応じて
選定すれば良いが、十分な防蟻効果と、安定化効果を奏
するグリコール、モノアルキルグリコールエーテル類の
含有量はシラフルオフェンに対して2〜40倍、好まし
くは4〜30倍の範囲が実用的である。
理用シロアリ防除剤が提供される。製剤中のシラフルオ
フェンの含量は、0.5〜15%の間で適宜決定され、
通常使用時に水で希釈して散布される。一方、製剤中の
グリコール、モノアルキルグリコールエーテル類の含量
・濃度及び製剤の施用量についても、有効成分の含量、
剤型、処理場所、処理目的(予防又は駆除)等に応じて
選定すれば良いが、十分な防蟻効果と、安定化効果を奏
するグリコール、モノアルキルグリコールエーテル類の
含有量はシラフルオフェンに対して2〜40倍、好まし
くは4〜30倍の範囲が実用的である。
【0012】本発明のシロアリ防除剤は、通常有効成
分、及びグリコールあるいはモノアルキルグリコールエ
ーテル類を水あるいは適当な有機溶剤に溶解し、さらに
乳化剤、可溶化剤、安定剤、増粘剤、結合剤等を加えて
乳剤、水和剤、懸濁剤、フロアブル剤、マイクロカプセ
ル剤などの剤型として使用される。
分、及びグリコールあるいはモノアルキルグリコールエ
ーテル類を水あるいは適当な有機溶剤に溶解し、さらに
乳化剤、可溶化剤、安定剤、増粘剤、結合剤等を加えて
乳剤、水和剤、懸濁剤、フロアブル剤、マイクロカプセ
ル剤などの剤型として使用される。
【0013】また、本発明のシロアリ防除剤に、ペルメ
トリン、エトフェンプロックス、イミダクロプリド、ク
ロロピリフォス、ピリダフェンチオンなどの他の殺蟻
剤、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルエ
チルカルボナート(サンプラス)等の木材防腐剤や、本
発明の目的に合致すれば他の種類の共力剤を加えてもよ
い。
トリン、エトフェンプロックス、イミダクロプリド、ク
ロロピリフォス、ピリダフェンチオンなどの他の殺蟻
剤、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルエ
チルカルボナート(サンプラス)等の木材防腐剤や、本
発明の目的に合致すれば他の種類の共力剤を加えてもよ
い。
【0014】請求項2の構成によると、前記グリコール
類の配合を必須とし、灯油などの有機溶剤を用いない水
性製剤形態としたので、火災に対する危険性や臭いの点
で改善された製剤を得ることができる。
類の配合を必須とし、灯油などの有機溶剤を用いない水
性製剤形態としたので、火災に対する危険性や臭いの点
で改善された製剤を得ることができる。
【0015】請求項3の構成によると、請求項2の構成
に更に前記モノアルキルグリコールエーテル類を配合し
たので、より性能のすぐれた水性製剤形態のシロアリ防
除剤を得ることができる。
に更に前記モノアルキルグリコールエーテル類を配合し
たので、より性能のすぐれた水性製剤形態のシロアリ防
除剤を得ることができる。
【0016】請求項4の構成によると、請求項2の構成
において、特に有用なグリコール類を用いたので性能の
一層すぐれたシロアリ防除剤が提供される。
において、特に有用なグリコール類を用いたので性能の
一層すぐれたシロアリ防除剤が提供される。
【0017】請求項5の構成によると、請求項3の構成
において、特に有用なモノアルキルグリコールエーテル
類を用いたので性能の一層すぐれたシロアリ防除剤が提
供される。
において、特に有用なモノアルキルグリコールエーテル
類を用いたので性能の一層すぐれたシロアリ防除剤が提
供される。
【0018】こうして得られた本発明の土壌処理用シロ
アリ防除剤は、シラフルオフェンと、グリコールあるい
はモノアルキルグリコールエーテル類との相互作用によ
って優れた殺蟻効力と耐候性を示し、シロアリ類の駆除
剤および長期間の予防剤として最適である。通常、本製
剤は水で希釈して土壌に散布されるが、木部処理用とし
て用いても構わない。本発明の土壌処理用シロアリ防除
剤は、これらの基本性能に加えて人畜に対する毒性が低
く、しかもS−421を含有しない点で環境汚染への危
惧も少ないことからシロアリ防除剤としての意義は大き
い。
アリ防除剤は、シラフルオフェンと、グリコールあるい
はモノアルキルグリコールエーテル類との相互作用によ
って優れた殺蟻効力と耐候性を示し、シロアリ類の駆除
剤および長期間の予防剤として最適である。通常、本製
剤は水で希釈して土壌に散布されるが、木部処理用とし
て用いても構わない。本発明の土壌処理用シロアリ防除
剤は、これらの基本性能に加えて人畜に対する毒性が低
く、しかもS−421を含有しない点で環境汚染への危
惧も少ないことからシロアリ防除剤としての意義は大き
い。
【0019】本発明によって提供される製剤がすぐれた
ものであることをより明らかにするため次に実施例及び
効果の試験成績を示す。
ものであることをより明らかにするため次に実施例及び
効果の試験成績を示す。
【0020】
実施例1 シラフルオフェン5.0重量部、ジエチレングリコール
25重量部、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル20重量部に、乳化剤15重量部及び水を加えて10
0重量部とし、本発明の水性製剤形態の土壌処理用シロ
アリ防除剤を得た。
25重量部、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル20重量部に、乳化剤15重量部及び水を加えて10
0重量部とし、本発明の水性製剤形態の土壌処理用シロ
アリ防除剤を得た。
【0021】実施例2 シラフルオフェン2.0重量部、トリプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル20重量部に、乳化剤10重量
部及び灯油を加えて100重量部とし、本発明の油性製
剤形態の土壌処理用シロアリ防除剤を得た。
ールモノメチルエーテル20重量部に、乳化剤10重量
部及び灯油を加えて100重量部とし、本発明の油性製
剤形態の土壌処理用シロアリ防除剤を得た。
【0022】
試験例1. シロアリ防除剤の防蟻効力試験 実施例1もしくは実施例2に準じて調製したシロアリ防
除剤を水で有効成分濃度として0.1%になるように希
釈し、JWPA規格第13号の室内試験により防蟻効力
試験を行ったところ、表1の如くであった。なお、表中
の穿孔度0〜5は、3週間後のシロアリによる下記貫通
距離を表し、0又は1が合格基準である。 穿孔度 0……… 供試土壌への穿孔が全く認められな
い 1……… 穿孔距離10mm未満 2……… 穿孔距離20mm未満 3……… 穿孔距離30mm未満 4……… 穿孔距離40mm未満 5……… 穿孔距離40mm以上
除剤を水で有効成分濃度として0.1%になるように希
釈し、JWPA規格第13号の室内試験により防蟻効力
試験を行ったところ、表1の如くであった。なお、表中
の穿孔度0〜5は、3週間後のシロアリによる下記貫通
距離を表し、0又は1が合格基準である。 穿孔度 0……… 供試土壌への穿孔が全く認められな
い 1……… 穿孔距離10mm未満 2……… 穿孔距離20mm未満 3……… 穿孔距離30mm未満 4……… 穿孔距離40mm未満 5……… 穿孔距離40mm以上
【0023】
【表1】
【0024】試験の結果、本発明のシロアリ防除剤は、
S−421を含有する従来シロアリ防除剤に匹敵する十
分な防蟻効力を有し、シロアリ防除剤として最適である
ことが確認された。また、対照例で示すように、グリコ
ール、モノアルキルグリコールエーテル類の防蟻効力
は、シラフルオフェンに対して2倍以下ではほとんどみ
とめられず、一方40倍を越えてもそれほどの増強効果
がないうえ、製剤の物理性の点で問題があった。
S−421を含有する従来シロアリ防除剤に匹敵する十
分な防蟻効力を有し、シロアリ防除剤として最適である
ことが確認された。また、対照例で示すように、グリコ
ール、モノアルキルグリコールエーテル類の防蟻効力
は、シラフルオフェンに対して2倍以下ではほとんどみ
とめられず、一方40倍を越えてもそれほどの増強効果
がないうえ、製剤の物理性の点で問題があった。
【0025】試験例2. シロアリ防除剤の土壌中安定
性試験 実施例1もしくは実施例2に準じて調製したシロアリ防
除剤を水で有効成分濃度として0.1%になるように希
釈し、土壌40gに対し10g処理した。水分量が0.
5〜1.5%になるまで風乾後、40℃で1ケ月間保存
した。この土壌をアセトンで抽出し有効成分の回収率を
求めたところ、表2の如くてあった。なお、安定性の評
価は下記の基準によった。 ○ ; 有効成分の回収率が90%以上 △ ; 有効成分の回収率が70〜90% × ; 有効成分の回収率が70%以下
性試験 実施例1もしくは実施例2に準じて調製したシロアリ防
除剤を水で有効成分濃度として0.1%になるように希
釈し、土壌40gに対し10g処理した。水分量が0.
5〜1.5%になるまで風乾後、40℃で1ケ月間保存
した。この土壌をアセトンで抽出し有効成分の回収率を
求めたところ、表2の如くてあった。なお、安定性の評
価は下記の基準によった。 ○ ; 有効成分の回収率が90%以上 △ ; 有効成分の回収率が70〜90% × ; 有効成分の回収率が70%以下
【0026】
【表2】
【0027】試験の結果、本発明のシロアリ防除剤は、
極端な乾燥条件下においても有効成分であるシラフルオ
フェンは安定であり、長期間のシロアリ防除性能が確認
された。また、対照例で示すように、グリコール、モノ
アルキルグリコールエーテル類の安定化効果は、シラフ
ルオフェンに対して2倍以下ではほとんどみとめられな
かった。更にこれらの化合物の効果は、フルバリネート
等の他の薬剤に対してはそれほど顕著でなく、シラフル
オフェンについて特に有効であった。
極端な乾燥条件下においても有効成分であるシラフルオ
フェンは安定であり、長期間のシロアリ防除性能が確認
された。また、対照例で示すように、グリコール、モノ
アルキルグリコールエーテル類の安定化効果は、シラフ
ルオフェンに対して2倍以下ではほとんどみとめられな
かった。更にこれらの化合物の効果は、フルバリネート
等の他の薬剤に対してはそれほど顕著でなく、シラフル
オフェンについて特に有効であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の土壌処理用シロアリ防除剤は、
シロアリに対して高い防蟻効力を有し、人畜に対する毒
性が低いうえ、S−421を配合していないため環境保
全の点で有利であり、しかも長期間十分なシロアリ防除
性能を維持するので極めて有用である。
シロアリに対して高い防蟻効力を有し、人畜に対する毒
性が低いうえ、S−421を配合していないため環境保
全の点で有利であり、しかも長期間十分なシロアリ防除
性能を維持するので極めて有用である。
【0029】また、請求項2の発明によると、灯油など
の有機溶剤を用いない水性製剤形態としたので、火災に
対する危険性や臭いの点で改善された製剤を得ることが
できる。
の有機溶剤を用いない水性製剤形態としたので、火災に
対する危険性や臭いの点で改善された製剤を得ることが
できる。
【0030】請求項3の発明によると、より性能のすぐ
れた水性製剤形態のシロアリ防除剤を得ることができ
る。
れた水性製剤形態のシロアリ防除剤を得ることができ
る。
【0031】請求項4の発明によると、一般式Iのなか
でも特に有用なグリコール類を用いたので性能の一層す
ぐれたシロアリ防除剤を得ることがてきる。
でも特に有用なグリコール類を用いたので性能の一層す
ぐれたシロアリ防除剤を得ることがてきる。
【0032】請求項5の発明によると、一般式Iのなか
でも特に有用なモノアルキルグリコールエーテル類を用
いたので性能の一層すぐれたシロアリ防除剤を得ること
ができる。
でも特に有用なモノアルキルグリコールエーテル類を用
いたので性能の一層すぐれたシロアリ防除剤を得ること
ができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 有効成分として(4−エトキシフェニ
ル){3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)
プロピル}(ジメチル)シランを含有し、かつこの有効
成分に対して一般式I 【化1】 (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、又はフェニル基のいずれかを表す。m及
びnは0〜400までの整数を表すが、m+nは1〜4
00である。)で表されるグリコール及びモノアルキル
グリコールエーテル類の1種又は2種以上を2〜40倍
の範囲で配合したことを特徴とする土壌処理用シロアリ
防除剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の土壌処理用シロアリ防除
剤において、有効成分とともに水を含有し、かつ、この
有効成分に対して一般式II 【化2】 (式中、m及びnは0〜400までの整数を表すが、m
+nは1〜400である。)で表されるグリコール類の
1種又は2種以上を2〜40倍の範囲で配合したことを
特徴とする水性製剤形態の土壌処理用シロアリ防除剤。 - 【請求項3】 請求項2記載の土壌処理用シロアリ防除
剤において、更に一般式III 【化3】 (式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、又はフェニル基のいずれかを表す。m及
びnは0〜400までの整数を表すが、m+nは1〜4
00である。)で表されるモノアルキルグリコールエー
テル類の1種又は2種以上を2〜38倍の範囲で配合し
たことを特徴とする水性製剤形態の土壌処理用シロアリ
防除剤。 - 【請求項4】 請求項2記載の土壌処理用シロアリ防除
剤において、グリコール類の1種又は2種以上が、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレ
ングリコールから選ばれた化合物であることを特徴とす
る水性製剤形態の土壌処理用シロアリ防除剤。 - 【請求項5】 請求項3記載の土壌処理用シロアリ防除
剤において、モノアルキルグリコールエーテル類の1種
又は2種以上が、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルから選ばれた化合物であることを
特徴とする水性製剤形態の土壌処理用シロアリ防除剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6194540A JPH07187926A (ja) | 1993-11-18 | 1994-07-14 | 土壌処理用シロアリ防除剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33875593 | 1993-11-18 | ||
JP5-338755 | 1993-11-18 | ||
JP6194540A JPH07187926A (ja) | 1993-11-18 | 1994-07-14 | 土壌処理用シロアリ防除剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07187926A true JPH07187926A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=26508563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6194540A Pending JPH07187926A (ja) | 1993-11-18 | 1994-07-14 | 土壌処理用シロアリ防除剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07187926A (ja) |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP6194540A patent/JPH07187926A/ja active Pending
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