JPH0718772A - 床材裏面凹凸部専用の間隙充填材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 床材とその下のパネルとの間の間隙を埋める
充填材に関するものである。 【構成】 裏面に凹凸形状を施した床材２とその下のパ
ネルとの間の端部に挿入される充填材４において、圧縮
性を有し間隙断面よりわずか大きめの断面形状に形成さ
れ、表面保護する層を形成した充填材である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、建築物の床材とその真
下の例えば軽量気泡コンクリートパネルの間仕切り材、
外壁等との間の端部に生ずる間隙を埋める充填材に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】建物の床材には、凹凸形状を施した例え
ばデッキプレート等の床材が使用されており、この床材
とその直下にある軽量気泡コンクリートパネル等の壁材
との間に台形状等の間隙が生じる。この間隙はパネル自
体の耐火上や遮音上、完全に塞ぐ必要がある。

【０００３】そこで従来、成形岩綿材等をその間隙に押
し込む方法やケイ酸カルシウム成形板を加工して間隙に
宛てること、岩綿材を間隙部分に吹き付けて間隙を埋め
ること等が行われていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
成形岩綿材を押し込む方法では、適当な成形岩綿材を充
填するため、手間がかかり充填も不十分であった。また
ケイ酸カルシウム成形板を加工して間隙に宛てる方法
は、完全に間隙に充填することは不可能であり、わずか
に隙間が残るため湿式の補修剤で隙間を埋める等の手間
がかかり、コスト高にもなる問題があった。岩綿を吹き
付ける方法を行うと吹き付け作業の後養生が必要であ
り、吹付材の飛散により時間がかかると共に作業条件も
悪くなる問題があった。

【０００５】そこで本発明の目的は、床材裏面の間隙を
完全に塞ぎ、パネル自体の耐火性や遮音性がよく、仕上
がりも美麗な床材裏面凹凸部専用の間隙充填材を提供す
ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の床材裏面凹凸部
専用の間隙充填材は、裏面に凹凸状を有する床材とその
下に上面が平坦なパネルとが接して設けられ、前記床材
とパネルの接する端部に生ずる間隙に挿入される充填材
において、圧縮性を有する無機繊維質を間隙断面よりわ
ずか大きめの断面形状に形成して挿入し、該端部の無機
繊維質に表面保護される層を形成してなることを特徴と
するものである。

【０００７】

【作用】本発明によれば、圧縮性を有する無機繊維質を
予めパネルと床材の間の間隙の形状よりわずか大きめに
形成して挿入し、その後に表面保護をする層を形成する
ので、間隙を完全に塞ぐことができると共にパネル自体
の耐火性や遮音性を確保することができる。

【０００８】

【実施例】次に図面により本発明を説明する。図１は本
発明の充填材を間隙に挿入した斜視図である。図におい
て、軽量気泡コンクリートパネルの間仕切り材１の上面
小口部に凹凸形状を施した床材２が配置されている。床
材２は強度を保つために例えばデッキプレート等の鋼で
形成されている。この間仕切り材１と凹凸形状の床材２
の間の端部７には台形状の間隙３が形成されている。こ
の間隙３はその凹凸形状により異なり、例えば長方形、
逆台形等も有効である。

【０００９】充填材４は予めこれらの間隙３断面よりわ
ずか大きめの断面形状に例えばプレス成形や切削加工に
より成形され、間隙３に挿入される。充填材４の幅は間
仕切り材１の小口面と同じ幅であるのが好ましいが、少
なくとも凹凸形状の間隙３の端部７のみ充填されていれ
ばよい。この充填材４は圧縮性を有する無機繊維質であ
り、例えばロックウール成形体を使用することが好まし
い。

【００１０】充填材４の露出面には、表面保護するため
に例えばアクリル系ペイント等の塗材５の層が形成され
る。この塗材５は充填材４が露出する端面のみ使用すれ
ばよく、例えば吹き付けにより仕上げられる。図２は間
仕切り材と凹凸形状の床材との間の端部を示す平面図で
ある。図に示すように、間仕切り材１の上面小口部と凹
凸形状の床材２の間に間隙３が設けられ、床材２の上面
にはコンクリートスラブ６が設けられている。

【００１１】端部の間隙３は圧縮性を有する充填材４を
挿入することにより完全に塞ぐことができ、さらに充填
材４が露出する端面に塗材５の層を設けることにより、
充填材４の繊維質の飛散を防止することができる。次
に、間隙に充填材を挿入する手順について説明すると、
先ず充填材４の圧縮性を利用して間隙３よりわずかに大
きめの充填材４を縮めた状態で間隙３に挿入する。挿入
された充填材４は間隙３の中で膨らむため、隙間なく充
填される。次いで充填材４が露出している端面に表面保
護するために塗材５を吹き付けて層を形成する。

【００１２】

【発明の効果】本発明によれば、建築物の床材とその下
のパネルとの間の端部に生ずる間隙に、圧縮性を有し間
隙断面よりわずかに大きめの断面形状に形成された充填
材を挿入するので、間隙を完全に塞ぐことができると共
に、パネル自体の耐火性や遮音性を確保することができ
る。

【００１３】また充填材の露出面に塗材の層を形成する
ので、表面を保護して飛散を防止することができ、露出
面を美麗にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の充填材を間隙に挿入した斜視図であ
る。

【図２】本発明の充填材を間隙に挿入した状態を示す側
面図である。

【符号の説明】

１ 間仕切り材 ２ 床材 ３ 間隙 ４ 充填材 ５ 塗材 ６ コンクリートスラブ ７ 端部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 裏面に凹凸状を有する床材とその下に上
   面が平坦なパネルとが接して設けられ、前記床材とパネ
   ルの接する端部に生ずる間隙に挿入される充填材におい
   て、圧縮性を有する無機繊維質を間隙断面よりわずか大
   きめの断面形状に形成して挿入し、該端部の無機繊維質
   に表面保護される層を形成してなることを特徴とする床
   材裏面凹凸部専用の間隙充填材。