JPH07186705A - 電気自動車用空調装置の制御装置 - Google Patents
電気自動車用空調装置の制御装置Info
- Publication number
- JPH07186705A JPH07186705A JP35074193A JP35074193A JPH07186705A JP H07186705 A JPH07186705 A JP H07186705A JP 35074193 A JP35074193 A JP 35074193A JP 35074193 A JP35074193 A JP 35074193A JP H07186705 A JPH07186705 A JP H07186705A
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- Japan
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- heat exchanger
- temperature
- compressor
- exchanger temperature
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンプレッサの停止時間を短くして空調制御
の乱れを少なくすることのでき、さらにコンプレッサを
停止した状態で窓曇り防止を行う。 【構成】 熱交換器温度検出手段によって検出した熱交
換器温度が所定温度以下であるか否かを判定し、所定温
度以上の場合には、所定時間コンプレッサの停止を維持
し、熱交換器温度が所定温度以下である場合には、高圧
側と低圧側の圧力差が小さいために、前記所定時間より
も短い強制停止時間を設定する。また、(第1及び第2
の)強制停止手段によってコンプレッサが停止している
間は、除湿運転実行手段によって除湿運転を実行すると
共に、熱交換器温度が所定温度以下の場合は、熱交換器
を通過する空気が熱交換器によって冷却されて除湿され
ることから、除湿制御を行う必要がないために、除湿運
転回避手段によって除湿運転を回避して通常運転を行
う。
の乱れを少なくすることのでき、さらにコンプレッサを
停止した状態で窓曇り防止を行う。 【構成】 熱交換器温度検出手段によって検出した熱交
換器温度が所定温度以下であるか否かを判定し、所定温
度以上の場合には、所定時間コンプレッサの停止を維持
し、熱交換器温度が所定温度以下である場合には、高圧
側と低圧側の圧力差が小さいために、前記所定時間より
も短い強制停止時間を設定する。また、(第1及び第2
の)強制停止手段によってコンプレッサが停止している
間は、除湿運転実行手段によって除湿運転を実行すると
共に、熱交換器温度が所定温度以下の場合は、熱交換器
を通過する空気が熱交換器によって冷却されて除湿され
ることから、除湿制御を行う必要がないために、除湿運
転回避手段によって除湿運転を回避して通常運転を行
う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷媒流路を切り換え
ることにより、冷房サイクルと暖房サイクルを構成する
ことのできる冷暖房サイクルを有する電気自動車用空調
装置の制御装置に関する。
ることにより、冷房サイクルと暖房サイクルを構成する
ことのできる冷暖房サイクルを有する電気自動車用空調
装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車用の空気調和装置としては、
例えば特開昭59─49439号公報や実公昭62─1
8484号公報等に示されるヒートポンプ式の空気調和
装置を利用することが考えられるが、近年においては、
空調ダクトのクーリングユニットの下流にサブコンデン
サを設け、メインコンデンサの流入側に設けられた三方
弁の切り換えによって、コンプレッサから流出した冷媒
を、冷房運転時にはメインコンデンサ、サブコンデン
サ、クーリングユニット、コンプレッサの順で循環さ
せ、暖房運転時にはメインコンデンサをバイパスさせ
て、サブコンデンサ、クーリングユニット、コンプレッ
サの順で循環させるようにしたシステムが考えられてい
る。
例えば特開昭59─49439号公報や実公昭62─1
8484号公報等に示されるヒートポンプ式の空気調和
装置を利用することが考えられるが、近年においては、
空調ダクトのクーリングユニットの下流にサブコンデン
サを設け、メインコンデンサの流入側に設けられた三方
弁の切り換えによって、コンプレッサから流出した冷媒
を、冷房運転時にはメインコンデンサ、サブコンデン
サ、クーリングユニット、コンプレッサの順で循環さ
せ、暖房運転時にはメインコンデンサをバイパスさせ
て、サブコンデンサ、クーリングユニット、コンプレッ
サの順で循環させるようにしたシステムが考えられてい
る。
【0003】したがって、このシステムにおいて冷房運
転時には、コンプレッサから吐出された冷媒は、メイン
コンデンサを通過し、ここで外気に放熱して液化する。
このために、サブコンデンサを通過する冷媒は低温にな
っており、サブコンデンサによる加熱量は少なくなって
いる。また、空調ダクト内を通過する空気への影響を少
なくするために、ミックスドアはサブコンデンサ前面を
全閉しており、エバポレータで冷却された空気が直接車
室内に吹き出すようになっている。
転時には、コンプレッサから吐出された冷媒は、メイン
コンデンサを通過し、ここで外気に放熱して液化する。
このために、サブコンデンサを通過する冷媒は低温にな
っており、サブコンデンサによる加熱量は少なくなって
いる。また、空調ダクト内を通過する空気への影響を少
なくするために、ミックスドアはサブコンデンサ前面を
全閉しており、エバポレータで冷却された空気が直接車
室内に吹き出すようになっている。
【0004】一方、暖房運転時には、コンプレッサから
吐出された冷媒は、メインコンデンサをバイパスしてサ
ブコンデンサに供給され、ここで通過する空気に放熱す
る。この空気はエバポレータを通過する時に吸熱されて
低温になっているが、サブコンデンサによる加熱の方が
エバポレータによる吸熱よりもコンプレッサの仕事分多
いため、全体として空調ダクト内の空気は加熱されるよ
うになっている。
吐出された冷媒は、メインコンデンサをバイパスしてサ
ブコンデンサに供給され、ここで通過する空気に放熱す
る。この空気はエバポレータを通過する時に吸熱されて
低温になっているが、サブコンデンサによる加熱の方が
エバポレータによる吸熱よりもコンプレッサの仕事分多
いため、全体として空調ダクト内の空気は加熱されるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の構成の電気自動
車用空調装置において、コンプレッサは専用のモータに
より駆動されるもので、このモータを小型軽量化をする
ために、コンプレッサの回転負荷トルクを低減する必要
があった。このために、従来はコンプレッサが停止した
場合、所定時間コンプレッサの再起動を停止させて、コ
ンプレッサの高圧側と低圧側の圧力差を低減させ、冷房
サイクルの冷媒が落ち着いた段階で、コンプレッサを起
動するようにして、起動時のコンプレッサの負荷トルク
を低減していた。
車用空調装置において、コンプレッサは専用のモータに
より駆動されるもので、このモータを小型軽量化をする
ために、コンプレッサの回転負荷トルクを低減する必要
があった。このために、従来はコンプレッサが停止した
場合、所定時間コンプレッサの再起動を停止させて、コ
ンプレッサの高圧側と低圧側の圧力差を低減させ、冷房
サイクルの冷媒が落ち着いた段階で、コンプレッサを起
動するようにして、起動時のコンプレッサの負荷トルク
を低減していた。
【0006】しかし、コンプレッサの停止期間が長くな
ると、窓曇りが発生するという不具合があり、最適な空
調制御を行うためには、上記コンプレッサの停止期間を
短くすることが望ましい。
ると、窓曇りが発生するという不具合があり、最適な空
調制御を行うためには、上記コンプレッサの停止期間を
短くすることが望ましい。
【0007】このために、この発明は、コンプレッサの
停止時間を短くして空調制御の乱れを少なくすることの
でき、さらにコンプレッサを停止した状態で発生する窓
曇りを防止することのできる自動車用空調装置の制御装
置を提供することにある。
停止時間を短くして空調制御の乱れを少なくすることの
でき、さらにコンプレッサを停止した状態で発生する窓
曇りを防止することのできる自動車用空調装置の制御装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして、請求項1記載
の発明は、空調ダクト内に熱交換器を有し、少なくとも
この熱交換器、コンプレッサ、室外用熱交換器、膨張弁
を含む冷媒流路を切り換えて、冷房サイクルと暖房サイ
クルを構成する電気自動車用空調装置において、前記熱
交換器の温度を検出する熱交換器温度検出手段と、この
熱交換器温度検出手段によって検出された熱交換器温度
が、所定温度以下であるか否かを判定する熱交換器温度
判定手段と、前記熱交換器温度判定手段によって、熱交
換器温度が所定温度以下でないと判定された場合、前記
コンプレッサの停止後、所定時間前記コンプレッサの停
止状態を保持する第1の強制停止手段と、前記熱交換器
温度判定手段によって、熱交換器温度が所定温度以下で
あると判定された場合、前記コンプレッサを停止させる
と共に、前記コンプレッサを前記所定時間よりも短く設
定された所定時間停止させる第2の強制停止手段とを具
備することにある。
の発明は、空調ダクト内に熱交換器を有し、少なくとも
この熱交換器、コンプレッサ、室外用熱交換器、膨張弁
を含む冷媒流路を切り換えて、冷房サイクルと暖房サイ
クルを構成する電気自動車用空調装置において、前記熱
交換器の温度を検出する熱交換器温度検出手段と、この
熱交換器温度検出手段によって検出された熱交換器温度
が、所定温度以下であるか否かを判定する熱交換器温度
判定手段と、前記熱交換器温度判定手段によって、熱交
換器温度が所定温度以下でないと判定された場合、前記
コンプレッサの停止後、所定時間前記コンプレッサの停
止状態を保持する第1の強制停止手段と、前記熱交換器
温度判定手段によって、熱交換器温度が所定温度以下で
あると判定された場合、前記コンプレッサを停止させる
と共に、前記コンプレッサを前記所定時間よりも短く設
定された所定時間停止させる第2の強制停止手段とを具
備することにある。
【0009】また、請求項2記載の発明は、空調ダクト
内に熱交換器を有し、少なくともこの熱交換器、コンプ
レッサ、室外用熱交換器、膨張弁を含む冷媒流路を切り
換えて、冷房サイクルと暖房サイクルを構成する電気自
動車用空調装置において、前記熱交換器の温度を検出す
る熱交換器温度検出手段と、この熱交換器温度検出手段
によって検出された熱交換器温度が、所定温度以下であ
るか否かを判定する熱交換器温度判定手段と、前記コン
プレッサの停止後、所定時間前記コンプレッサの停止状
態を保持する強制停止手段と、前記強制停止手段によっ
て前記コンプレッサが停止している場合に、除湿運転を
実行する除湿運転実行手段と、前記熱交換器温度判定手
段によって熱交換器温度が所定温度以下であると判定さ
れた場合には、前記除湿運転を回避して通常の制御を行
う除湿運転回避手段とを具備することにある。
内に熱交換器を有し、少なくともこの熱交換器、コンプ
レッサ、室外用熱交換器、膨張弁を含む冷媒流路を切り
換えて、冷房サイクルと暖房サイクルを構成する電気自
動車用空調装置において、前記熱交換器の温度を検出す
る熱交換器温度検出手段と、この熱交換器温度検出手段
によって検出された熱交換器温度が、所定温度以下であ
るか否かを判定する熱交換器温度判定手段と、前記コン
プレッサの停止後、所定時間前記コンプレッサの停止状
態を保持する強制停止手段と、前記強制停止手段によっ
て前記コンプレッサが停止している場合に、除湿運転を
実行する除湿運転実行手段と、前記熱交換器温度判定手
段によって熱交換器温度が所定温度以下であると判定さ
れた場合には、前記除湿運転を回避して通常の制御を行
う除湿運転回避手段とを具備することにある。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、空調ダク
ト内に熱交換器を有し、少なくともこの熱交換器、コン
プレッサ、室外用熱交換器、膨張弁を含む冷媒流路を切
り換えて、冷房サイクルと暖房サイクルを構成する電気
自動車用空調装置において、前記熱交換器の温度を検出
する熱交換器温度検出手段と、この熱交換器温度検出手
段によって検出された熱交換器温度が、所定温度以下で
あるか否かを判定する熱交換器温度判定手段と、前記熱
交換器温度判定手段によって、熱交換器温度が所定温度
以下でないと判定された場合、前記コンプレッサの停止
後、所定時間前記コンプレッサの停止状態を保持する第
1の強制停止手段と、前記熱交換器温度判定手段によっ
て、熱交換器温度が所定温度以下であると判定された場
合、前記コンプレッサを停止させると共に、前記コンプ
レッサを前記所定時間よりも短く設定された所定時間停
止させる第2の強制停止手段と、前記第1及び第2の強
制停止手段によって前記コンプレッサが停止している場
合に、除湿運転を実行する除湿運転実行手段と、前記熱
交換器温度判定手段によって熱交換器温度が所定温度以
下であると判定された場合には、前記除湿運転を回避し
て通常の制御を行う除湿運転回避手段とを具備すること
にある。
ト内に熱交換器を有し、少なくともこの熱交換器、コン
プレッサ、室外用熱交換器、膨張弁を含む冷媒流路を切
り換えて、冷房サイクルと暖房サイクルを構成する電気
自動車用空調装置において、前記熱交換器の温度を検出
する熱交換器温度検出手段と、この熱交換器温度検出手
段によって検出された熱交換器温度が、所定温度以下で
あるか否かを判定する熱交換器温度判定手段と、前記熱
交換器温度判定手段によって、熱交換器温度が所定温度
以下でないと判定された場合、前記コンプレッサの停止
後、所定時間前記コンプレッサの停止状態を保持する第
1の強制停止手段と、前記熱交換器温度判定手段によっ
て、熱交換器温度が所定温度以下であると判定された場
合、前記コンプレッサを停止させると共に、前記コンプ
レッサを前記所定時間よりも短く設定された所定時間停
止させる第2の強制停止手段と、前記第1及び第2の強
制停止手段によって前記コンプレッサが停止している場
合に、除湿運転を実行する除湿運転実行手段と、前記熱
交換器温度判定手段によって熱交換器温度が所定温度以
下であると判定された場合には、前記除湿運転を回避し
て通常の制御を行う除湿運転回避手段とを具備すること
にある。
【0011】
【作用】したがって、請求項1記載の発明においては、
熱交換器温度検出手段によって検出した熱交換器温度が
所定温度以下であるか否かを判定し、所定温度以上の場
合には、所定時間コンプレッサの停止を維持して、冷暖
房サイクルの高圧側と低圧側の圧力差が低減させてコン
プレッサを再起動し、熱交換器温度が所定温度以下であ
る場合には、高圧側と低圧側の圧力差が小さいために、
前記所定時間よりも短い強制停止時間を設定し、その短
い強制停止時間の後コンプレッサを再起動することがで
き、上記課題を達成することができる。
熱交換器温度検出手段によって検出した熱交換器温度が
所定温度以下であるか否かを判定し、所定温度以上の場
合には、所定時間コンプレッサの停止を維持して、冷暖
房サイクルの高圧側と低圧側の圧力差が低減させてコン
プレッサを再起動し、熱交換器温度が所定温度以下であ
る場合には、高圧側と低圧側の圧力差が小さいために、
前記所定時間よりも短い強制停止時間を設定し、その短
い強制停止時間の後コンプレッサを再起動することがで
き、上記課題を達成することができる。
【0012】また、請求項2記載の発明においては、強
制停止手段によってコンプレッサが停止している間は、
除湿運転実行手段によって除湿運転を実行すると共に、
熱交換器温度が所定温度以下の場合は、熱交換器を通過
する空気が熱交換器によって冷却されて除湿されること
から、除湿制御を行う必要がないために、除湿運転回避
手段によって除湿運転を回避して通常運転を行うため
に、温調を優先とする制御を実行でき、上記課題を達成
できる。
制停止手段によってコンプレッサが停止している間は、
除湿運転実行手段によって除湿運転を実行すると共に、
熱交換器温度が所定温度以下の場合は、熱交換器を通過
する空気が熱交換器によって冷却されて除湿されること
から、除湿制御を行う必要がないために、除湿運転回避
手段によって除湿運転を回避して通常運転を行うため
に、温調を優先とする制御を実行でき、上記課題を達成
できる。
【0013】さらに、請求項3記載の発明においては、
熱交換器温度検出手段によって検出した熱交換器温度が
所定温度以下であるか否かを判定し、所定温度以上の場
合には、所定時間コンプレッサの停止を維持して、冷暖
房サイクルの高圧側と低圧側の圧力差が低減させてコン
プレッサを再起動し、熱交換器温度が所定温度以下であ
る場合には、高圧側と低圧側の圧力差が小さいために、
前記所定時間よりも短い強制停止時間でコンプレッサを
再起動することができ、また、第1及び第2の強制停止
手段によってコンプレッサが停止している間は、除湿運
転実行手段によって除湿運転を実行すると共に、熱交換
器温度が所定温度以下の場合は、熱交換器を通過する空
気が熱交換器によって冷却されて除湿されることから、
除湿制御を行う必要がないために、除湿運転回避手段に
よって除湿運転を回避して通常運転を行うために、温調
を優先とする制御を実行でき、上記課題を達成すること
ができるものである。
熱交換器温度検出手段によって検出した熱交換器温度が
所定温度以下であるか否かを判定し、所定温度以上の場
合には、所定時間コンプレッサの停止を維持して、冷暖
房サイクルの高圧側と低圧側の圧力差が低減させてコン
プレッサを再起動し、熱交換器温度が所定温度以下であ
る場合には、高圧側と低圧側の圧力差が小さいために、
前記所定時間よりも短い強制停止時間でコンプレッサを
再起動することができ、また、第1及び第2の強制停止
手段によってコンプレッサが停止している間は、除湿運
転実行手段によって除湿運転を実行すると共に、熱交換
器温度が所定温度以下の場合は、熱交換器を通過する空
気が熱交換器によって冷却されて除湿されることから、
除湿制御を行う必要がないために、除湿運転回避手段に
よって除湿運転を回避して通常運転を行うために、温調
を優先とする制御を実行でき、上記課題を達成すること
ができるものである。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。
説明する。
【0015】図1において示されるこの発明に係る空調
装置1は、電気自動車に搭載されるもので、空調ダクト
2の最上流側にはインテーク装置3が設けられ、内気入
口4と外気入口5との開口割合がアクチュエータ16に
よって駆動されるインテークドア6によって調整される
ようになっている。このインテーク装置3を介してファ
ン7の回転により吸引された空気は、エバポレータ8お
よびサブコンデンサ9に送られ、ここで熱交換されるよ
うになっている。サブコンデンサ9は、エバポレータ8
よりも下流側に配置され、そこを通過する空気とバイパ
スする空気との割合を、ミックスドア10の開度をアク
チュエータ17で調節することによって可変できるよう
になっている。
装置1は、電気自動車に搭載されるもので、空調ダクト
2の最上流側にはインテーク装置3が設けられ、内気入
口4と外気入口5との開口割合がアクチュエータ16に
よって駆動されるインテークドア6によって調整される
ようになっている。このインテーク装置3を介してファ
ン7の回転により吸引された空気は、エバポレータ8お
よびサブコンデンサ9に送られ、ここで熱交換されるよ
うになっている。サブコンデンサ9は、エバポレータ8
よりも下流側に配置され、そこを通過する空気とバイパ
スする空気との割合を、ミックスドア10の開度をアク
チュエータ17で調節することによって可変できるよう
になっている。
【0016】尚、ミックスドア10は、開度0%で破線
で示すα位置にあり、サブコンデンサ9の通風量が最小
となり、開度100%で実線で示すβ位置にあり、サブ
コンデンサ9の通風量が最大となる。
で示すα位置にあり、サブコンデンサ9の通風量が最小
となり、開度100%で実線で示すβ位置にあり、サブ
コンデンサ9の通風量が最大となる。
【0017】そして、空調ダクト2の最下流側は、デフ
ロスト吹出口11、ベント吹出口12、およびヒート吹
出口13に分かれて車室に開口し、その分かれた部分に
モードドア15a,15b,15cが設けられ、このモ
ードドア15a,15b,15cをアクチュエータ18
で操作することにより吹出モードがベントモード、バイ
レベルモード、ヒートモードに切り換えられるようにな
っている。
ロスト吹出口11、ベント吹出口12、およびヒート吹
出口13に分かれて車室に開口し、その分かれた部分に
モードドア15a,15b,15cが設けられ、このモ
ードドア15a,15b,15cをアクチュエータ18
で操作することにより吹出モードがベントモード、バイ
レベルモード、ヒートモードに切り換えられるようにな
っている。
【0018】前記サブコンデンサ9の流出側は、リキッ
ドタンク20及び膨張弁21を介してエバポレータ8の
流入側に接続され、エバポレータ8の流出側は、コンプ
レッサ22の吸入側に配管接続されている。また、コン
プレッサ22の吐出側は電磁弁23を介してメインコン
デンサ24の流入側に接続され、メインコンデンサ24
の流出側は、逆止弁25を介してサブコンデンサ9の流
入側に接続されている。更に、コンプレッサ22の吐出
側と逆止弁25の流出側との間には、電磁弁26にて開
閉され、メインコンデンサ24をバイパスするバイパス
通路27が配管接続されている。
ドタンク20及び膨張弁21を介してエバポレータ8の
流入側に接続され、エバポレータ8の流出側は、コンプ
レッサ22の吸入側に配管接続されている。また、コン
プレッサ22の吐出側は電磁弁23を介してメインコン
デンサ24の流入側に接続され、メインコンデンサ24
の流出側は、逆止弁25を介してサブコンデンサ9の流
入側に接続されている。更に、コンプレッサ22の吐出
側と逆止弁25の流出側との間には、電磁弁26にて開
閉され、メインコンデンサ24をバイパスするバイパス
通路27が配管接続されている。
【0019】これによって、電磁弁23,26の開閉制
御により、コンプレッサ22から吐出した冷媒をメイン
コンデンサ24、逆止弁25、サブコンデンサ9、リキ
ッドタンク20、膨張弁21、エバポレータ8とこの順
で循環する第1経路と、メインコンデンサ24をバイパ
スしてサブコンデンサ9、リキッドタンク20、膨張弁
21、エバポレータ8とこの順で循環する第2経路とが
切り換えれるようになっている。
御により、コンプレッサ22から吐出した冷媒をメイン
コンデンサ24、逆止弁25、サブコンデンサ9、リキ
ッドタンク20、膨張弁21、エバポレータ8とこの順
で循環する第1経路と、メインコンデンサ24をバイパ
スしてサブコンデンサ9、リキッドタンク20、膨張弁
21、エバポレータ8とこの順で循環する第2経路とが
切り換えれるようになっている。
【0020】したがって、暖房制御においては、電磁弁
23を閉、電磁弁26を開とし、冷媒は前記第2経路を
流れる。これによって、コンプレッサ22から吐出され
た高圧高温の気体冷媒は、先ずサブコンデンサ9に送ら
れてこのサブコンデンサ9を通過する空気に放熱して液
化し高圧高温の液体冷媒となる。リキッドタンク20に
て気液分離された液体冷媒は、膨張弁21を通過して低
温低圧の霧状冷媒となり、エバポレータ8にて通過する
空気から熱を吸収して蒸発し低圧の気体冷媒となってコ
ンプレッサ8に回帰する。この熱交換に際しては、エバ
ポレータ8での吸熱とサブコンデンサ9での放熱のバラ
ンスは、コンプレッサ22の仕事分放熱が多いため、総
合的に吹出空気温度は上昇するものである。これによっ
て暖房制御が実行される。
23を閉、電磁弁26を開とし、冷媒は前記第2経路を
流れる。これによって、コンプレッサ22から吐出され
た高圧高温の気体冷媒は、先ずサブコンデンサ9に送ら
れてこのサブコンデンサ9を通過する空気に放熱して液
化し高圧高温の液体冷媒となる。リキッドタンク20に
て気液分離された液体冷媒は、膨張弁21を通過して低
温低圧の霧状冷媒となり、エバポレータ8にて通過する
空気から熱を吸収して蒸発し低圧の気体冷媒となってコ
ンプレッサ8に回帰する。この熱交換に際しては、エバ
ポレータ8での吸熱とサブコンデンサ9での放熱のバラ
ンスは、コンプレッサ22の仕事分放熱が多いため、総
合的に吹出空気温度は上昇するものである。これによっ
て暖房制御が実行される。
【0021】また、冷房制御においては、電磁弁23を
開、電磁弁26を閉とし、冷媒は前記第2通路を流れ
る。これによって、コンプレッサ22から吐出された高
圧高温の気体冷媒は、メインコンデンサ24を流れてサ
ブコンデンサ9に至るもので、メインコンデンサ24に
おいてほとんどの気体冷媒は放熱して液化しているため
に、サブコンデンサ9の温度は前記暖房時に比べて低く
なる。しかし、サブコンデンサ9の温度はエバポレータ
8の温度に比べるとかなり高いために、冷房制御時には
基本的にミックスドア10を全閉としてサブコンデンサ
9を使用しないようにして、エバポレータ8の吹出温度
をコンプレッサ制御によって制御することで吹出空気温
度を調節する。これによって、エバポレータ8を通過し
て冷却された空気がサブコンデンサ9を迂回するため
に、冷気が車室内に吹き出し、冷房制御が行われる。し
かし、微妙な温度調節が要求される場合、例えば車室内
温度が所定温度に到達した後の温度調節の場合、ミック
スドア10を開閉することによって吹出温度を繊細に調
整することができる。
開、電磁弁26を閉とし、冷媒は前記第2通路を流れ
る。これによって、コンプレッサ22から吐出された高
圧高温の気体冷媒は、メインコンデンサ24を流れてサ
ブコンデンサ9に至るもので、メインコンデンサ24に
おいてほとんどの気体冷媒は放熱して液化しているため
に、サブコンデンサ9の温度は前記暖房時に比べて低く
なる。しかし、サブコンデンサ9の温度はエバポレータ
8の温度に比べるとかなり高いために、冷房制御時には
基本的にミックスドア10を全閉としてサブコンデンサ
9を使用しないようにして、エバポレータ8の吹出温度
をコンプレッサ制御によって制御することで吹出空気温
度を調節する。これによって、エバポレータ8を通過し
て冷却された空気がサブコンデンサ9を迂回するため
に、冷気が車室内に吹き出し、冷房制御が行われる。し
かし、微妙な温度調節が要求される場合、例えば車室内
温度が所定温度に到達した後の温度調節の場合、ミック
スドア10を開閉することによって吹出温度を繊細に調
整することができる。
【0022】以上の構成の空調装置1を制御するため
に、コントロールユニット33が設けられている。この
コントロールユニット33は、図示しない中央演算処理
装置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ランダム
アクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等
よりなるもので、後述するセンサ28,29,30,4
0の出力信号の他に、空調装置1の運転モードを設定す
ると共に、空調レベルの設定を行う操作パネル32から
の出力信号が入力され、所定のプログラムにしたがって
各信号を処理し、コンプレッサ22の駆動用電動機3
4、ファン7のモータ、アクチュエータ16,17,1
8に駆動回路35,36,37,38,39を介して制
御信号を出力し、コンプレッサ22の吐出能力、ファン
7の回転速度、ミックスドア10の開度、吸入モードお
よび吹出モードの切り換えを制御するようになってい
る。尚、28は車室内の温度を検出する室内温度セン
サ、29は外気温を検出する外気温センサ、30はエバ
ポレータ8直後の吹出温度を検出するエバ温度センサ、
40はサブコンデンサ9の冷媒出口側の配管に装着さ
れ、サブコンデンサ9を通過した冷媒温度を検出する
か、サブコンデンサ9直後の吹出温度を検出するかのい
ずれかの温度センサである。
に、コントロールユニット33が設けられている。この
コントロールユニット33は、図示しない中央演算処理
装置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ランダム
アクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等
よりなるもので、後述するセンサ28,29,30,4
0の出力信号の他に、空調装置1の運転モードを設定す
ると共に、空調レベルの設定を行う操作パネル32から
の出力信号が入力され、所定のプログラムにしたがって
各信号を処理し、コンプレッサ22の駆動用電動機3
4、ファン7のモータ、アクチュエータ16,17,1
8に駆動回路35,36,37,38,39を介して制
御信号を出力し、コンプレッサ22の吐出能力、ファン
7の回転速度、ミックスドア10の開度、吸入モードお
よび吹出モードの切り換えを制御するようになってい
る。尚、28は車室内の温度を検出する室内温度セン
サ、29は外気温を検出する外気温センサ、30はエバ
ポレータ8直後の吹出温度を検出するエバ温度センサ、
40はサブコンデンサ9の冷媒出口側の配管に装着さ
れ、サブコンデンサ9を通過した冷媒温度を検出する
か、サブコンデンサ9直後の吹出温度を検出するかのい
ずれかの温度センサである。
【0023】以下、このコントロールユニット33にお
いて実行されるコンプレッサ制御(COMP 制御)の
制御内容をフローチャート図として図2に示し、このフ
ローチャートにしたがって制御動作例を説明する。
いて実行されるコンプレッサ制御(COMP 制御)の
制御内容をフローチャート図として図2に示し、このフ
ローチャートにしたがって制御動作例を説明する。
【0024】ステップ200から開始されるコンプレッ
サ制御ルーチンは、空調制御のメイン制御ルーチンの所
定の位置に配されたジャンプ命令若しくはタイマの割り
込み等によって定期的に開始されるもので、ステップ1
10において必要なデータが読み込まれる。
サ制御ルーチンは、空調制御のメイン制御ルーチンの所
定の位置に配されたジャンプ命令若しくはタイマの割り
込み等によって定期的に開始されるもので、ステップ1
10において必要なデータが読み込まれる。
【0025】ステップ120においては、前記ステップ
110で読み込まれたデータの内、ファンスイッチ(フ
ァンSW)がオフ(OFF)か否かの判定が行われ、O
FFの場合(Y)にはステップ150へ、ONの場合
(N)にはステップ130に進む。
110で読み込まれたデータの内、ファンスイッチ(フ
ァンSW)がオフ(OFF)か否かの判定が行われ、O
FFの場合(Y)にはステップ150へ、ONの場合
(N)にはステップ130に進む。
【0026】ステップ130においては、冷暖房サイク
ル(空調装置)に異常が発生したか否かが判定され、異
常が発生した場合(Y)にはステップ150へ、正常の
場合(N)には、ステップ140に進む。この判定にお
ける異常とは、例えばコンプレッサの吐出冷媒温度が所
定以上である場合、高圧側圧力が所定以上である場合等
であり、コンプレッサの駆動を停止することによって回
避できるものである。
ル(空調装置)に異常が発生したか否かが判定され、異
常が発生した場合(Y)にはステップ150へ、正常の
場合(N)には、ステップ140に進む。この判定にお
ける異常とは、例えばコンプレッサの吐出冷媒温度が所
定以上である場合、高圧側圧力が所定以上である場合等
であり、コンプレッサの駆動を停止することによって回
避できるものである。
【0027】ステップ140の判定は、温度センサ30
によって検出されたエバポレータ温度Tout が判定さ
れ、所定温度以下である場合には制御Aが選択され、所
定温度以上である場合には制御Bが選択されるものであ
る。この制御Aと制御Bの選択には、所定のヒステリシ
スが形成されており、エバポレータ8の凍結が判定され
るものである。具体的には、エバポレータ8が凍結する
恐れがある場合には制御A、それ以外の場合には制御B
が選択され、制御Aの場合は、ステップ150に進み、
制御Bの場合にはステップ210に進む。
によって検出されたエバポレータ温度Tout が判定さ
れ、所定温度以下である場合には制御Aが選択され、所
定温度以上である場合には制御Bが選択されるものであ
る。この制御Aと制御Bの選択には、所定のヒステリシ
スが形成されており、エバポレータ8の凍結が判定され
るものである。具体的には、エバポレータ8が凍結する
恐れがある場合には制御A、それ以外の場合には制御B
が選択され、制御Aの場合は、ステップ150に進み、
制御Bの場合にはステップ210に進む。
【0028】以上のステップ120,130,140の
判定により、ファンスイッチがOFFの場合、異常が発
生した場合、若しくはエバポレータ温度Tout が所定温
度以下の場合には、ステップ150に進んでコンプレッ
サ22が停止(COMP OFF)されるものである。
判定により、ファンスイッチがOFFの場合、異常が発
生した場合、若しくはエバポレータ温度Tout が所定温
度以下の場合には、ステップ150に進んでコンプレッ
サ22が停止(COMP OFF)されるものである。
【0029】この後、ステップ160においてコンプレ
ッサ22が稼働(ON)から停止(OFF)へ制御が移
行したか否かの判定が行われ、制御が停止に移行した直
後であると判定された場合には、ステップ170に進ん
で、コンプレッサの停止制御がステップ140の判定に
おいて制御Aが判定されたことによるものか否かの判定
を行う。この判定において、コンプレッサの停止制御の
原因が前記ステップ140において制御Aが選択された
ことによるものでない場合(N)には、ステップ180
に進んで、コンプレッサの強制停止時間Tをt1 (例え
ば3分)に設定し、コンプレッサの停止制御の原因が前
記ステップ140において制御Aが選択されたことによ
るものである場合(Y)には、ステップ190に進ん
で、強制停止時間Tをt2 (例えば、1.5分)に設定
するもので、このステップ180若しくはステップ19
0において強制停止時間Tが設定された後、ステップ2
00において強制停止制御を示すフラッグFに1が設定
され、強制停止制御中であることが示されるものであ
る。
ッサ22が稼働(ON)から停止(OFF)へ制御が移
行したか否かの判定が行われ、制御が停止に移行した直
後であると判定された場合には、ステップ170に進ん
で、コンプレッサの停止制御がステップ140の判定に
おいて制御Aが判定されたことによるものか否かの判定
を行う。この判定において、コンプレッサの停止制御の
原因が前記ステップ140において制御Aが選択された
ことによるものでない場合(N)には、ステップ180
に進んで、コンプレッサの強制停止時間Tをt1 (例え
ば3分)に設定し、コンプレッサの停止制御の原因が前
記ステップ140において制御Aが選択されたことによ
るものである場合(Y)には、ステップ190に進ん
で、強制停止時間Tをt2 (例えば、1.5分)に設定
するもので、このステップ180若しくはステップ19
0において強制停止時間Tが設定された後、ステップ2
00において強制停止制御を示すフラッグFに1が設定
され、強制停止制御中であることが示されるものであ
る。
【0030】また、前記ステップ160において、コン
プレッサ22の稼働が停止制御へ移行した後である場合
は、前記ステップ170から200までの制御を回避し
てステップ240に到り、停止時間が満了するまでの
間、上記制御が繰り返されるものである。また、前記ス
テップ140の判定によって制御Bが判定された場合
も、ステップ210の判定において強制停止制御中であ
るか否かの判定を行い、前記フラッグFに1が設定され
ている場合は、ステップ240を経ることによって、強
制停止時間が満了になるまで、ステップ220及びステ
ップ230を回避するものである。
プレッサ22の稼働が停止制御へ移行した後である場合
は、前記ステップ170から200までの制御を回避し
てステップ240に到り、停止時間が満了するまでの
間、上記制御が繰り返されるものである。また、前記ス
テップ140の判定によって制御Bが判定された場合
も、ステップ210の判定において強制停止制御中であ
るか否かの判定を行い、前記フラッグFに1が設定され
ている場合は、ステップ240を経ることによって、強
制停止時間が満了になるまで、ステップ220及びステ
ップ230を回避するものである。
【0031】前記ステップ240において、強制停止時
間が満了した場合(Y)は、ステップ250に進んで、
強制停止制御を示すフラッグFに零が設定され、強制停
止制御の終了が示される。これによって、前記ステップ
210の判定がNとなり、ステップ220に進んでコン
プレッサが再起動(ON)され、ステップ230におい
て、所定の目標回転数で運転されるものである。
間が満了した場合(Y)は、ステップ250に進んで、
強制停止制御を示すフラッグFに零が設定され、強制停
止制御の終了が示される。これによって、前記ステップ
210の判定がNとなり、ステップ220に進んでコン
プレッサが再起動(ON)され、ステップ230におい
て、所定の目標回転数で運転されるものである。
【0032】このコンプレッサの目標回転数は、図4に
示すように、熱負荷信号として環境信号、例えば車室内
温度、外気温度、日射量、設定温度等から演算された総
合信号T、若しくは図示しない温調レバーの位置Pに基
づいて演算されるものである。
示すように、熱負荷信号として環境信号、例えば車室内
温度、外気温度、日射量、設定温度等から演算された総
合信号T、若しくは図示しない温調レバーの位置Pに基
づいて演算されるものである。
【0033】以上の制御に示すように、エバポレータ温
度が所定温度以下であることを要因としてコンプレッサ
が停止した場合は、コンプレッサの強制停止時間は、他
の要因によってコンプレッサを停止した場合に比べて短
く設定される。これは、エバポレータ温度が所定温度よ
り低い場合、冷暖房サイクルの高圧側と低圧側との圧力
差が小さいために、コンプレッサの再起動が可能なレベ
ルまで、前記圧力差を短時間に低減できるからである。
これによって、エバポレータの凍結の恐れがあることを
要因としてコンプレッサが停止された場合には、短い強
制停止時間でコンプレッサが再起動することができるた
めに、空調制御の停止時間を短縮でき、円滑な空調制御
を可能とするものである。
度が所定温度以下であることを要因としてコンプレッサ
が停止した場合は、コンプレッサの強制停止時間は、他
の要因によってコンプレッサを停止した場合に比べて短
く設定される。これは、エバポレータ温度が所定温度よ
り低い場合、冷暖房サイクルの高圧側と低圧側との圧力
差が小さいために、コンプレッサの再起動が可能なレベ
ルまで、前記圧力差を短時間に低減できるからである。
これによって、エバポレータの凍結の恐れがあることを
要因としてコンプレッサが停止された場合には、短い強
制停止時間でコンプレッサが再起動することができるた
めに、空調制御の停止時間を短縮でき、円滑な空調制御
を可能とするものである。
【0034】また、図3に示す窓くもり防止処理制御ル
ーチン(ステップ200から開始)では、ステップ21
0において強制停止時間中であるか否かの判定(前記強
制停止制御を示すフラッグFが1であるか否かの判定)
を行い、強制停止制御中である場合は、ステップ220
に進んで、前記ステップ140においてエバポレータ温
度Tout の判定により制御Aが選択されたか否かが判定
される。
ーチン(ステップ200から開始)では、ステップ21
0において強制停止時間中であるか否かの判定(前記強
制停止制御を示すフラッグFが1であるか否かの判定)
を行い、強制停止制御中である場合は、ステップ220
に進んで、前記ステップ140においてエバポレータ温
度Tout の判定により制御Aが選択されたか否かが判定
される。
【0035】この判定において、制御Aが選択されたと
判定された場合(Y)には、ステップ240に進んで通
常の制御を実行し、制御Bが選択されたと判定された場
合(N)には、ステップ230に進んで窓くもり防止制
御が実行される。この窓くもり防止制御は、前記インテ
ークドア6を外気導入モード(FRESH)に設定し、
前記ミックスドア10をフルホット(F/H)位置(β
位置)に設定し、運転モードを暖房モード(開閉弁23
を閉、開閉弁26を開)に設定するものである。これに
よって外気を加熱して吹き出すことによって窓ガラスの
曇りを除去するものである。
判定された場合(Y)には、ステップ240に進んで通
常の制御を実行し、制御Bが選択されたと判定された場
合(N)には、ステップ230に進んで窓くもり防止制
御が実行される。この窓くもり防止制御は、前記インテ
ークドア6を外気導入モード(FRESH)に設定し、
前記ミックスドア10をフルホット(F/H)位置(β
位置)に設定し、運転モードを暖房モード(開閉弁23
を閉、開閉弁26を開)に設定するものである。これに
よって外気を加熱して吹き出すことによって窓ガラスの
曇りを除去するものである。
【0036】また、前記ステップ220の判定によって
制御Aが判定された場合には、ステップ240に進んで
通常の制御を行っても、エバポレータ8の温度が所定温
度以下となっているために、コンプレッサが強制停止状
態でもエバポレータで除湿が行われることから、温調を
優先として空調の違和間を低減できる。
制御Aが判定された場合には、ステップ240に進んで
通常の制御を行っても、エバポレータ8の温度が所定温
度以下となっているために、コンプレッサが強制停止状
態でもエバポレータで除湿が行われることから、温調を
優先として空調の違和間を低減できる。
【0037】これによって、上記のコンプレッサの強制
停止時間中においても、窓くもりを防止できると共に、
エバポレータが低温の場合には温調を優先としても窓く
もりを防止できるものである。
停止時間中においても、窓くもりを防止できると共に、
エバポレータが低温の場合には温調を優先としても窓く
もりを防止できるものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、熱交換器の温度が所定温度よりも低いこと
を要因としてコンプレッサが停止された場合には、高圧
側と低圧側の圧力差が小さいことから、通常の強制停止
時間よりも短い強制停止時間によってコンプレッサを再
起動することから、空調制御の停止時間を短くすること
ができるために、窓曇りの発生を抑制することができる
と共に、円滑な空調制御を行うことができるものであ
る。
明によれば、熱交換器の温度が所定温度よりも低いこと
を要因としてコンプレッサが停止された場合には、高圧
側と低圧側の圧力差が小さいことから、通常の強制停止
時間よりも短い強制停止時間によってコンプレッサを再
起動することから、空調制御の停止時間を短くすること
ができるために、窓曇りの発生を抑制することができる
と共に、円滑な空調制御を行うことができるものであ
る。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、コン
プレッサが強制的に停止されている間は除湿制御を実行
すると共に、熱交換器温度が所定温度以下である場合に
は、この除湿制御を回避して通常の制御を実行すること
から、窓曇りのない状態で温調優先の制御が実行される
ことから、空調制御のオンオフによる違和感を低減する
ことができる。
プレッサが強制的に停止されている間は除湿制御を実行
すると共に、熱交換器温度が所定温度以下である場合に
は、この除湿制御を回避して通常の制御を実行すること
から、窓曇りのない状態で温調優先の制御が実行される
ことから、空調制御のオンオフによる違和感を低減する
ことができる。
【0040】さらに、請求項3記載の発明によれば、熱
交換器の温度が所定温度よりも低いことを要因としてコ
ンプレッサが停止された場合には、高圧側と低圧側の圧
力差が小さいことから、通常の強制停止時間よりも短い
強制停止時間によってコンプレッサを再起動することか
ら、空調制御の停止時間を短くすることができると共
に、コンプレッサが強制的に停止されている間は除湿制
御を実行し、さらに熱交換器温度が所定温度以下である
場合には、この除湿制御を回避して通常の制御を実行す
ることから、コンプレッサ停止時の窓曇りを防止すると
共に、空調制御の円滑な運転が実行することができるも
のである。
交換器の温度が所定温度よりも低いことを要因としてコ
ンプレッサが停止された場合には、高圧側と低圧側の圧
力差が小さいことから、通常の強制停止時間よりも短い
強制停止時間によってコンプレッサを再起動することか
ら、空調制御の停止時間を短くすることができると共
に、コンプレッサが強制的に停止されている間は除湿制
御を実行し、さらに熱交換器温度が所定温度以下である
場合には、この除湿制御を回避して通常の制御を実行す
ることから、コンプレッサ停止時の窓曇りを防止すると
共に、空調制御の円滑な運転が実行することができるも
のである。
【図1】本発明の実施例に係る自動車用空調装置の構成
を示した説明図である。
を示した説明図である。
【図2】コンプレッサ制御を示したフローチャート図で
ある。
ある。
【図3】窓くもり防止処理制御を示したフローチャート
図である。
図である。
【図4】コンプレッサの目標回転数の設定を示した特性
線図である。
線図である。
1 電気自動車用空調装置 2 空調ダクト 8 エバポレータ 9 サブコンデンサ 10 ミックスドア 21 膨張弁 22 コンプレッサ 24 メインコンデンサ
Claims (3)
- 【請求項1】 空調ダクト内に熱交換器を有し、少なく
ともこの熱交換器、コンプレッサ、室外用熱交換器、膨
張弁を含む冷媒流路を切り換えて、冷房サイクルと暖房
サイクルを構成する電気自動車用空調装置において、 前記熱交換器の温度を検出する熱交換器温度検出手段
と、 この熱交換器温度検出手段によって検出された熱交換器
温度が、所定温度以下であるか否かを判定する熱交換器
温度判定手段と、 前記熱交換器温度判定手段によって、熱交換器温度が所
定温度以下でないと判定された場合、前記コンプレッサ
の停止後、所定時間前記コンプレッサの停止状態を保持
する第1の強制停止手段と、 前記熱交換器温度判定手段によって、熱交換器温度が所
定温度以下であると判定された場合、前記コンプレッサ
を停止させると共に、前記コンプレッサを前記所定時間
よりも短く設定された所定時間停止させる第2の強制停
止手段とを具備することを特徴とする電気自動車用空調
装置の制御装置。 - 【請求項2】 空調ダクト内に熱交換器を有し、少なく
ともこの熱交換器、コンプレッサ、室外用熱交換器、膨
張弁を含む冷媒流路を切り換えて、冷房サイクルと暖房
サイクルを構成する電気自動車用空調装置において、 前記熱交換器の温度を検出する熱交換器温度検出手段
と、 この熱交換器温度検出手段によって検出された熱交換器
温度が、所定温度以下であるか否かを判定する熱交換器
温度判定手段と、 前記コンプレッサの停止後、所定時間前記コンプレッサ
の停止状態を保持する強制停止手段と、 前記強制停止手段によって前記コンプレッサが停止して
いる場合に、除湿運転を実行する除湿運転実行手段と、 前記熱交換器温度判定手段によって熱交換器温度が所定
温度以下であると判定された場合には、前記除湿運転を
回避して通常の制御を行う除湿運転回避手段とを具備す
ることを特徴とする電気自動車用空調装置の制御装置。 - 【請求項3】 空調ダクト内に熱交換器を有し、少なく
ともこの熱交換器、コンプレッサ、室外用熱交換器、膨
張弁を含む冷媒流路を切り換えて、冷房サイクルと暖房
サイクルを構成する電気自動車用空調装置において、 前記熱交換器の温度を検出する熱交換器温度検出手段
と、 この熱交換器温度検出手段によって検出された熱交換器
温度が、所定温度以下であるか否かを判定する熱交換器
温度判定手段と、 前記熱交換器温度判定手段によって、熱交換器温度が所
定温度以下でないと判定された場合、前記コンプレッサ
の停止後、所定時間前記コンプレッサの停止状態を保持
する第1の強制停止手段と、 前記熱交換器温度判定手段によって、熱交換器温度が所
定温度以下であると判定された場合、前記コンプレッサ
を停止させると共に、前記コンプレッサを前記所定時間
よりも短く設定された所定時間停止させる第2の強制停
止手段と、 前記第1及び第2の強制停止手段によって前記コンプレ
ッサが停止している場合に、除湿運転を実行する除湿運
転実行手段と、 前記熱交換器温度判定手段によって熱交換器温度が所定
温度以下であると判定された場合には、前記除湿運転を
回避して通常の制御を行う除湿運転回避手段とを具備す
ることを特徴とする電気自動車用空調装置の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35074193A JPH07186705A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 電気自動車用空調装置の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35074193A JPH07186705A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 電気自動車用空調装置の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186705A true JPH07186705A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18412547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35074193A Pending JPH07186705A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 電気自動車用空調装置の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07186705A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100461368B1 (ko) * | 2001-12-08 | 2004-12-13 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 공기조화기의 제어장치 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP35074193A patent/JPH07186705A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100461368B1 (ko) * | 2001-12-08 | 2004-12-13 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 공기조화기의 제어장치 |
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