JPH07257159A - 電気自動車用空調装置の制御装置 - Google Patents

電気自動車用空調装置の制御装置

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JPH07257159A
JPH07257159A JP7805294A JP7805294A JPH07257159A JP H07257159 A JPH07257159 A JP H07257159A JP 7805294 A JP7805294 A JP 7805294A JP 7805294 A JP7805294 A JP 7805294A JP H07257159 A JPH07257159 A JP H07257159A
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JP
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heating
temperature
air
cooling
evaporator
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JP7805294A
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Inventor
Kazuo Fujii
一夫 藤井
Junichiro Hara
潤一郎 原
Takayoshi Matsuoka
孝佳 松岡
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Bosch Corp
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暖房運転時における適切な加熱補助を行うこ
とのできる電気自動車用空調装置の制御装置を提供す
る。 【構成】 加熱用熱交換器の下流側近傍に加熱手段を配
すると共に、暖房運転時であって、吸入空気温度検出手
段によって検出された冷却用熱交換器の吸入空気温度
が、所定温度以下である場合に、加熱制御手段によって
前記加熱手段を発熱させ、加熱用熱交換器の加熱補助を
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気自動車に利用さ
れる空気調和装置、特にコンプレッサから流出した冷媒
を、冷房運転時においては、少なくともメインコンデン
サ、サブコンデンサ、膨張弁、エバポレータの順で循環
させ、暖房運転時においては、メインコンデンサをバイ
パスして循環させるようにした冷暖房サイクルを有する
空気調和装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車用の空気調和装置としては、
例えば特開昭59─49439号公報や実公昭62─1
8484号公報等に示されるヒートポンプ式の空気調和
装置を利用することが考えられるが、近年においては、
空調ダクトのクーリングユニットの下流にサブコンデン
サを設け、メインコンデンサの流入側に設けられた三方
弁の切り換えによって、コンプレッサから流出した冷媒
を、冷房運転時にはメインコンデンサ、サブコンデン
サ、クーリングユニット、コンプレッサの順で循環さ
せ、暖房運転時にはメインコンデンサをバイパスさせ
て、サブコンデンサ、クーリングユニット、コンプレッ
サの順で循環させるようにしたシステムが考えられてい
る。
【0003】したがって、このシステムにおいて冷房運
転時には、コンプレッサから吐出された冷媒は、メイン
コンデンサを通過し、ここで外気に放熱して液化する。
このために、サブコンデンサを通過する冷媒は低温にな
っており、サブコンデンサによる空調風への加熱量は少
なくなっている。また、空調ダクト内を通過する空気へ
の影響を少なくするために、ミックスドアはサブコンデ
ンサ前面を全閉しており、エバポレータで冷却された空
気が直接車室内に吹き出すようになっている。
【0004】一方、暖房運転時には、コンプレッサから
吐出された冷媒は、メインコンデンサをバイパスしてサ
ブコンデンサに供給され、ここで通過する空気に放熱す
る。この空気はエバポレータを通過する時に吸熱されて
低温になっているが、サブコンデンサによる加熱の方が
エバポレータによる吸熱よりもコンプレッサの仕事分多
いため、全体として空調ダクト内の空気は加熱されるよ
うになっている。
【0005】しかし、上記のような電気自動車用空調装
置は、暖房運転時において、吸入空気温度が低い場合
に、エバポレータが空気から熱を吸収し難くなるため
に、エバポレータ内にて冷媒の蒸発が十分に行われず、
その分コンデンサにおいても冷媒の凝縮が不十分となる
ために、暖房効率が低下することとなる。このために、
例えば特開平5−254334号公報においては、エバ
ポレータの上流側にヒータを配し、このヒータによって
吸入空気を加熱することによって上述の不具合を解消し
ようとするものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の引例に
おいては、エバポレータの上流側にヒータを配したこと
から、冷房運転時においては通気抵抗となるだけであっ
て、冷房能力を減少させるという不具合が生じており、
またエバポレータを通過する空気を加熱することからエ
バポレータでの蒸発作用は早くなり、この結果エバポレ
ータ圧力の上昇も早くなるために、十分な空調制御が実
行される前にコンデンサの圧力増大が検出されて冷房サ
イクルが停止されるという不具合が生じる。
【0007】また、エバポレータに吸入される空気は、
ヒータで加熱された空気が吸入されることとなるため
に、ヒータによる吸入空気の加熱が、直接冷房サイクル
に影響を及ぼすこととなる。この結果、空調制御の精度
が悪くなり、またコンデンサ圧力が過大となって運転停
止となるか、それ以前にヒータの稼働を停止させなけれ
ばならないという不具合を生じていた。
【0008】このために、この発明は、暖房時におい
て、的確な暖房補助を行うことのできる電気自動車用空
調装置の制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明は、
空調ダクト内に冷却用熱交換器と、加熱用熱交換器とを
配し、少なくともコンプレッサ、加熱用熱交換器、減圧
手段、冷却用熱交換器とを有する冷暖房サイクルを有
し、この冷暖房サイクルを流れる冷媒流を切り換えて冷
房運転若しくは暖房運転を行う電気自動車用空調装置に
おいて、前記冷却用熱交換器の吸入空気の温度を検出す
る吸入空気温度検出手段と、前記加熱用熱交換器の下流
側近傍に配され、該加熱用熱交換器から吹き出された空
気をさらに加熱する加熱手段と、暖房運転時において、
前記吸入空気温度検出手段によって検出された吸入空気
の温度が、所定温度以下の場合に、前記加熱手段を作動
させる加熱制御手段とを具備したことにある。
【0010】
【作用】したがって、この発明においては、加熱用熱交
換器の下流側近傍に加熱手段を配すると共に、暖房運転
時であって、吸入空気温度検出手段によって検出された
冷却用熱交換器の吸入空気温度が、所定温度以下である
場合に、加熱制御手段によって前記加熱手段を作動さ
せ、加熱用熱交換器の加熱補助をするようにしたため
に、上記課題を達成することができるものである。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。
【0012】図1において示されるこの発明に係る電気
自動車用空調装置1は、空調ダクト2の最上流側にはイ
ンテーク装置3が設けられ、内気入口4と外気入口5と
の開口割合がアクチュエータ16によって駆動されるイ
ンテークドア6によって調整されるようになっている。
このインテーク装置3を介してファン7の回転により吸
引された空気は、冷却用熱交換器としてのエバポレータ
8および加熱用熱交換器としてのサブコンデンサ9に送
られ、ここで熱交換されるようになっている。サブコン
デンサ9は、エバポレータ8よりも下流側に配置され、
そこを通過する空気とバイパスする空気との割合を、ミ
ックスドア10の開度をアクチュエータ17で調節する
ことによって可変できるようになっている。尚、サブコ
ンデンサ9の下流側近傍には、補助ヒータ43が配され
ている。
【0013】前記ミックスドア10は、開度0%で破線
で示すα位置にあり、サブコンデンサ9の通風量が最小
となり、開度100%で実線で示すβ位置にあり、サブ
コンデンサ9の通風量が最大となるものである。
【0014】そして、空調ダクト2の最下流側は、デフ
ロスト吹出口11、ベント吹出口12、およびヒート吹
出口13に分かれて車室に開口し、その分かれた部分に
モードドア15a,15b,15cが設けられ、このモ
ードドア15a,15b,15cをアクチュエータ18
で操作することにより吹出モードがベントモード、バイ
レベルモード、ヒートモードに切り換えられるようにな
っている。
【0015】前記サブコンデンサ9の流出側は、リキッ
ドタンク20及び膨張弁21を介してエバポレータ8の
流入側に接続され、エバポレータ8の流出側は、コンプ
レッサ22の吸入側に配管接続されている。また、コン
プレッサ22の吐出側は電磁弁23を介してメインコン
デンサ24の流入側に接続され、メインコンデンサ24
の流出側は、逆止弁25を介してサブコンデンサ9の流
入側に接続されている。更に、コンプレッサ22の吐出
側と逆止弁25の流出側との間には、電磁弁26にて開
閉され、メインコンデンサ24をバイパスするバイパス
通路27が配管接続されている。
【0016】これによって、電磁弁23,26の開閉制
御により、コンプレッサ22から吐出した冷媒をメイン
コンデンサ24、逆止弁25、サブコンデンサ9、リキ
ッドタンク20、膨張弁21、エバポレータ8とこの順
で循環する第1経路と、メインコンデンサ24をバイパ
スしてサブコンデンサ9、リキッドタンク20、膨張弁
21、エバポレータ8とこの順で循環する第2経路とが
切り換えれるようになっている。
【0017】したがって、暖房制御においては、電磁弁
23を閉、電磁弁26を開とし、冷媒は前記第2経路を
流れる。これによって、コンプレッサ22から吐出され
た高圧高温の気体冷媒は、先ずサブコンデンサ9に送ら
れてこのサブコンデンサ9を通過する空気に放熱して液
化し高圧高温の液体冷媒となる。リキッドタンク20に
て気液分離された液体冷媒は、膨張弁21を通過して低
温低圧の霧状冷媒となり、エバポレータ8にて通過する
空気から熱を吸収して蒸発し低圧の気体冷媒となってコ
ンプレッサ22に回帰する。この熱交換に際しては、エ
バポレータ8での吸熱とサブコンデンサ9での放熱のバ
ランスは、コンプレッサ22の仕事分放熱が多いため、
総合的に吹出空気温度は上昇するものである。これによ
って暖房制御が実行される。
【0018】また、冷房制御においては、電磁弁23を
開、電磁弁26を閉とし、冷媒は前記第1通路を流れ
る。これによって、コンプレッサ22から吐出された高
圧高温の気体冷媒は、メインコンデンサ24を流れてサ
ブコンデンサ9に至るもので、メインコンデンサ24に
おいてほとんどの気体冷媒は放熱して液化しているため
に、サブコンデンサ9の温度は前記暖房時に比べて低く
なる。しかし、サブコンデンサ9の温度はエバポレータ
8の温度に比べるとかなり高いために、冷房制御時には
基本的にミックスドア10を全閉としてサブコンデンサ
9を使用しないようにして、エバポレータ8の吹出温度
をコンプレッサ制御によって制御することで吹出空気温
度を調節する。これによって、エバポレータ8を通過し
て冷却された空気がサブコンデンサ9を迂回するため
に、冷気が車室内に吹き出し、冷房制御が行われる。し
かし、微妙な温度調節が要求される場合、例えば車室内
温度が所定温度に到達した後の温度調節の場合、ミック
スドア10を開閉することによって吹出温度を繊細に調
整することができる。
【0019】以上の構成の空調装置1を制御するため
に、コントロールユニット33が設けられている。この
コントロールユニット33は、図示しない中央演算処理
装置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ランダム
アクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等
よりなるもので、後述するセンサ28,29,30,4
1,42の出力信号の他に、空調装置1の運転モードを
設定すると共に、空調レベルの設定を行う操作パネル3
2からの出力信号が入力され、所定のプログラムにした
がって各信号を処理し、コンプレッサ22の駆動用電動
機34、ファン7のモータ、アクチュエータ16,1
7,18、及びサブコンデンサ9の下流側に配された加
熱手段としての補助ヒータ(例えば正特性サーミスタ)
43に、駆動回路35,36,37,38,39,40
を介して制御信号を出力し、コンプレッサ22の吐出能
力、ファン7の回転速度、ミックスドア10の開度、吸
入モードおよび吹出モードの切り換えを制御するように
なっている。
【0020】尚、28は車室内の温度を検出する室内温
度センサ、29は外気温を検出する外気温センサ、30
はエバポレータ8直後の吹出温度を検出するエバ温度セ
ンサ、41はサブコンデンサ9の冷媒出口側の配管に装
着され、サブコンデンサ9を通過した冷媒温度を検出す
るか、サブコンデンサ9直後の吹出温度を検出するかの
いずれかの温度センサ、42はエバポレータ8の上流側
近傍に配され、エバポレータ8を通過する空気(吸入空
気)の温度(TSU)を検出する温度センサである。
【0021】操作パネル32は、例えば図2(a)で示
すもので、スライドスイッチからなる温調レバー50を
所定の位置に移動させることによって、運転モード及び
空調レベルを設定できるようになっている。具体的に
は、温調レバー50(スライドスイッチ)の移動範囲内
に、冷房運転ゾーン(冷房モード)及び暖房運転ゾーン
(暖房モード)が送風運転ゾーン(送風モード)を挟ん
で配され、温調レバー50が両端部に近づくにつれて空
調レベルが増大するようになっている。尚、このスライ
ドスイッチの出力は、図2(b)及び図2(c)で示す
ように、温調レバー50の位置(0〜100%)に対応
する電圧(0〜V100 )が出力されるもので、下記する
温調レバー50の位置(P1 〜P12)に対応する電圧
(V1 〜V12)が出力されるものである。
【0022】以下、このコントロールユニット33にお
いて実行される運転モード選択制御の制御内容をフロー
チャート図として図3に示し、このフローチャートにし
たがって制御動作例を説明する。
【0023】ステップ200から開始される運転モード
選択制御ルーチンは、空調装置1の制御を行う空調制御
のメイン制御ルーチンの一部を構成するもので、メイン
制御ルーチンの所定のステップに記載された運転モード
変更操作ジャンプ命令若しくはタイマの割り込みにより
実行されるものである。
【0024】この運転モード選択制御ルーチンにおい
て、先ずステップ210において図示しないイグニッシ
ョンスイッチ(IG)が投入されているか否かの判定
(IGOFF?)を行い、投入されていない(OFF
の)場合(Y)には、ステップ230に進んで送風モー
ドが設定される。また、イグニッションスイッチが投入
されている場合(N)には、ステップ220に進んで図
示しないファンスイッチ(ファンSW)が投入されてい
るか否か(ファンSW OFF?)を行い、投入されて
いない場合(Y)には、同様にステップ230に進んで
送風モードが設定され、その後、ステップ310に進ん
で運転モード変更を行うものである。
【0025】また、前記ステップ210及びステップ2
20の判定において、イグニッションスイッチが投入
(N)され、ファンスイッチが投入(N)されている場
合には、ステップ240に進んで、温調レバー50の位
置(温調レバー分圧比)により運転モードが判定され
る。この温調レバー分圧比の判定においては、判定A及
び判定Bの選択においてはP5 とP6 との間でヒステリ
シスが形成され、さらに判定Bと判定Cの選択において
は、P7 とP8 の間でヒステリシスが形成されている。
これによって、図2(b)で示すように、判定Bから判
定Aへ移行する場合は、P5 (例えば、43%)で移行
し、判定Aから判定Bに移行する場合は、P6 (例え
ば、44%)で移行する。同様に、判定Bから判定Cに
移行する場合には、P8 (例えば57%)で移行し、判
定Cから判定Bに移行する場合には、P7 (例えば56
%)で移行するものである。
【0026】このステップ240において温調レバー5
0の位置から判定Aが選択された場合にはステップ25
0に進み、このステップ250において冷房モードが設
定される。また、ステップ240の判定において判定B
が選択された場合にはステップ260に進み、このステ
ップ260において送風モードが設定され、判定Cが設
定された場合にはステップ270に進んで暖房モードが
設定される。この運転モードの設定の後、ステップ27
2において、前回の制御ループの運転モードから変更さ
れたかどうかの判定が行われ、運転モードの変更があっ
た場合にはステップ280に進み、また運転モードに変
更がない場合にはステップ274に進んで現状の運転モ
ードが継続される。
【0027】前記ステップ272において運転モードに
変更があった場合にはステップ280において、コンプ
レッサ22の稼働状況(COMP ON)を判定する。
この判定において、コンプレッサ22が稼働している場
合(Y)には、ステップ290に進み、コンプレッサが
稼働していない場合(N)には、ステップ310に進ん
でステップ310に進んで、ステップ240において設
定された運転モードに変更するものである。
【0028】ステップ290においては、前記ステップ
240において設定された運転モード(LMODE)が所定
時間t(例えば2秒間)同一であるか否かの判定を行
う。この判定において、運転モード(LMODE)が所定時
間t同一である場合(Y)には、ステップ300に進ん
でコンプレッサ実回転数(COMPR )が最低回転数で
あるか否かの判定(COMPR =min?)を行う。こ
のステップ300の判定において、コンプレッサ実回転
数(COMPR )が最低回転数(min)である場合
は、ステップ310に進んで運転モードをステップ24
0において設定された運転モードに変更し、その後ステ
ップ330において転移モードの終了を設定してメイン
制御ルーチンに回帰する。
【0029】また、前記ステップ290の判定におい
て、運転モード(LMODE)が所定時間t同一でない場
合、又は前記ステップ290の判定において運転モード
(LMODE)が所定時間t同一であるが、前記ステップ3
00の判定においてコンプレッサ実回転数(COM
R )が最低回転数(min)でない場合には、ステッ
プ320に進んで転移モードを設定してメイン制御ルー
チンに回帰する。
【0030】前記ステップ300の判定において、コン
プレッサ回転数が最低回転数でない場合は、転移モード
を設定し、コンプレッサ回転数を最低回転数に設定する
ことができるために、暖房モードから冷房モードへ、又
は冷房モードから暖房モードへの運転モードの切替時に
おける電磁弁23,26を通過する冷媒の圧力を低減す
ることができ、電磁弁の衝撃音を低減することができる
ものである。
【0031】また、前記ステップ240及びステップ2
70において、暖房モードが設定された場合、サブコン
デンサ9の下流に配された補助ヒータ43の制御を行う
図4のフローチャートで示す加熱補助制御が実行され
る。この制御は、前述の制御と同様に、メイン制御ルー
チンからタイマの割り込み若しくはジャンプ命令により
定期的にステップ400から実行されるもので、ステッ
プ410において、前記ステップ240乃至270にお
いて設定された運転モードが暖房モードであるか否かの
判定を行う。
【0032】このステップ410の判定において、暖房
モードであると判定された場合にはステップ420に進
んで、エバポレータ8の上流側の空気温度(吸入空気温
度)TSUが所定値以上であるか否かの判定を行う。この
判定においては、所定温度αとβ間においてヒステリシ
スが形成されており、検出温度TSUが下降する場合に
は、所定温度α(例えば15°C)で判定Aから判定B
に切り替わり、検出温度TSUが上昇する場合には、所定
温度β(例えば17°C)で判定Bから判定Aに切り替
わるものである。
【0033】このステップ420の判定において、検出
温度TSUが所定温度以下である(判定B)場合には、ス
テップ430に進んで前記補助ヒータ43をオン(O
N)として通電し、サブコンデンサ9を通過した空気を
さらに加熱するものである。また、前記ステップ410
で暖房モードでない場合又は暖房モードであっても検出
温度TSUが所定温度以上である場合には、ステップ44
0に進んで補助ヒータ43をオフ(OFF)として通電
を停止し、ステップ450からメイン制御ルーチンに回
帰するものである。
【0034】これによって、エバポレータを通過する空
気温度が所定温度以下の場合には、暖房能力が十分発揮
されないため、補助ヒータ43に通電してサブコンデン
サ9の補助加熱制御を実行するものである。
【0035】また、図5に示す別の実施例は、上記制御
の補助ヒータ43の稼働の判定因子としてステップ41
5でデフモードであるか否かの判定を加えたもので、こ
れによって暖房モード及びデフモードが設定され、さら
にエバポレータの吸入側の空気温度(吸入空気温度)T
SUが所定温度以下である場合にのみ、補助ヒータ43を
稼働させるために、除湿のために十分な加熱能力が必要
な時のみ補助ヒータ43が稼働することとなり、補助ヒ
ータ43の省電力運転を実行できるものである。尚、図
5に示すフローチャートにおいて、前述の実施例と同様
の処理を行うものは、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0036】尚、本実施例においては、スライドスイッ
チからなる温調レバーを用い、運転モード切替因子及び
空調レベル設定因子として温調レバー分圧比を用いるよ
うにしたが、この温調レバーによる運転モード切替因子
及び空調レベル設定因子の代わりに、少なくとも車室内
温度、外気温度、日射量及び設定温度から演算された熱
負荷信号として演算された総合信号若しくは目標吹出温
度を用い、この総合信号若しくは目標吹出温度に基づい
て、実験により設定されたマップ若しくは所定の関数を
媒介として、運転モード及び空調レベルを設定するよう
にしても良いものである。さらに、上述の空調装置とし
て、いわゆるヒートポンプ方式の空調装置を使用して
も、同様の効果を挙げることができるものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、加熱手段としての補助ヒータをサブコンデンサの下
流に配したことによって、冷房運転時の通気抵抗の増加
を防止できると共に、補助ヒータによって加熱された空
気は車室内に吐出されることから、冷房サイクルに直接
影響与えることがないために、安定した空調制御を実行
することができるものである。
【0038】また、エバポレータ上流側にエバポレータ
の吸入空気温度を検出する温度検出手段を設け、この温
度検出手段によってコンデンサの圧力上昇のきっかけと
なるエバポレータの吸入空気温度の上昇を直接検出でき
るために、圧力上昇が生じる前に加熱手段を制御するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動車用空調装置の概略
を説明する概略説明図である。
【図2】(a)は操作パネルに配された温調レバーの説
明図であり、(b)は温調レバー構成するスライドスイ
ッチの電気回路及び温調レバーの分配比を説明した図で
あり、(c)は温調レバーの分配比と出力との関係を示
した特性図である。
【図3】本発明の実施例に係る運転モード選択制御ルー
チンを示したフローチャート図である。
【図4】本発明の実施例に係る補助ヒータ制御ルーチン
を示したフローチャート図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る補助ヒータ制御ルー
チンを示したフローチャート図である。
【符号の説明】
1 電気自動車用空調装置 2 空調ダクト 8 エバポレータ 9 サブコンデンサ 10 ミックスドア 21 膨張弁 22 コンプレッサ 24 メインコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 孝佳 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ダクト内に冷却用熱交換器と、加熱
    用熱交換器とを配し、少なくともコンプレッサ、加熱用
    熱交換器、減圧手段、冷却用熱交換器とを有する冷暖房
    サイクルを有し、この冷暖房サイクルを流れる冷媒流を
    切り換えて冷房運転若しくは暖房運転を行う電気自動車
    用空調装置において、 前記冷却用熱交換器の吸入空気の温度を検出する吸入空
    気温度検出手段と、 前記加熱用熱交換器の下流側近傍に配され、該加熱用熱
    交換器から吹き出された空気をさらに加熱する加熱手段
    と、 暖房運転時において、前記吸入空気温度検出手段によっ
    て検出された吸入空気の温度が、所定温度以下の場合
    に、前記加熱手段を作動させる加熱制御手段とを具備し
    たことを特徴とする電気自動車用空調装置の制御装置。
JP7805294A 1994-03-24 1994-03-24 電気自動車用空調装置の制御装置 Pending JPH07257159A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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