JPH06183245A - 電気自動車用空気調和装置の制御装置 - Google Patents

電気自動車用空気調和装置の制御装置

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JPH06183245A
JPH06183245A JP35441992A JP35441992A JPH06183245A JP H06183245 A JPH06183245 A JP H06183245A JP 35441992 A JP35441992 A JP 35441992A JP 35441992 A JP35441992 A JP 35441992A JP H06183245 A JPH06183245 A JP H06183245A
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Japan
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condenser
sub
air
temperature
evaporator
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JP35441992A
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Katsumi Iida
克己 飯田
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気自動車に利用される空気調和装置におい
て冷暖房切換制御を適切におこなうと共に冷暖房能力を
確保する。 【構成】 車室内外の環境因子及び車室内の目標設定温
度に基づいて車室内に吹き出す空気の目標吹出温度を演
算し、前記目標吹出温度と外気温度との差に基づき、コ
ンプレッサ、メインコンデンサ、サブコンデンサ、膨張
装置、及びエバポレータを少なくともこの順で連通して
なる第1経路と、コンプレッサ、サブコンデンサ、膨張
装置、及びエバポレータを少なくともこの順で連通して
なる第2経路とのいずれかを選択する。また、冷房負荷
が大きくなる場合には外気導入を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気自動車に利用さ
れる空気調和装置の冷暖房制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車用の空気調和装置として、
「1992年度自技会秋期大会」(1992年10月に
開催)で発表された文献「電気自動車用空調システムの
性能評価」には、空調ダクトのクーリングユニットの下
流にサブコンデンサを設け、メインコンデンサの流入側
に設けられた三方弁の切り換えによって、コンプレッサ
から流出した冷媒をメインコンデンサ、サブコンデン
サ、クーリングユニット、コンプレッサの順で循環させ
る経路(第1経路)と、メインコンデンサをバイパスし
てサブコンデンサ、クーリングユニット、コンプレッサ
の順で循環させる経路(第2経路)とを選択できるよう
にしたものが開示されている。
【0003】このような空気調和装置では、冷房運転時
に第1経路が選択され、吹出モードがベントモードであ
ればサブコンデンサの手前に配されるミックスドアの開
度が0%(サブコンデンサの通過風量を最小または無く
す状態)となり、コンプレッサから流出した冷媒がメイ
ンコンデンサでのみ放熱され、サブコンデンサを通過し
た後、クーリングユニットで空調ダクト内の空気から吸
熱してコンプレッサに戻される。また、バイレベルモー
ドであれば、ミックスドアが中間開度となり、コンプレ
ッサから流出した冷媒はメインコンデンサとサブコンデ
ンサとで放熱し、クーリングユニットで空調ダクト内の
空気から吸熱してコンプレッサに戻される。このため、
ベントモード時には、クーリングユニットで目標の吹出
温まで冷却された空気がサブコンデンサをバイパスして
車室内に供給され、バイレベルモードであれば、クーリ
ングユニットで冷却された空気の一部がサブコンデンサ
でリヒートされ、車室内の上下に供給される空気に温度
差がつけられる。
【0004】これに対して、暖房運転時には、第2経路
が選択され、コンプレッサから流出した冷媒がサブコン
デンサでのみ放熱され、クーリングユニットで空調ダク
ト内の空気から吸熱してコンプレッサに戻される。この
場合には、ミックスドアの開度が100%(サブコンデ
ンサの通過風量を最大とする状態)となり、クーリング
ユニットで除湿冷却された空気はサブコンデンサで加熱
され、乾燥された温度の高い空気として車室内に供給さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方式のシステムにおいては、室温制御の安定性の面から
冷房運転と暖房運転との切り換えタイミングがきわめて
重要であり、乗員に違和感を与えない様に切り換える必
要がある。また、上述の方式のシステムにおいては、冷
暖房能力が十分でなく、特に暖房能力に問題がある。
【0006】そこで、この発明においては、電気自動車
に利用される空気調和装置の適切な冷暖房切換制御を実
現できる制御装置を提供することを課題としている。ま
た、他の課題としては、必要とする冷暖房能力を確保す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、第1の発明の
要旨とするところは、車室内外の環境因子を検出する検
出手段と、空調ダクト内に配されたエバポレータ、サブ
コンデンサ、及び前記サブコンデンサの通風量を調節す
るミックスドアと、コンプレッサ、メインコンデンサ、
前記サブコンデンサ、膨張装置、及び前記エバポレータ
を少なくともこの順で連通してなる第1経路と、前記コ
ンプレッサ、前記サブコンデンサ、前記膨張装置、及び
前記エバポレータを少なくともこの順で連通してなる第
2経路と、前記第1経路と第2経路とを切り換える切換
弁と、前記検出手段によって検出された環境因子に基づ
いて車室内に吹き出す空気の目標吹出温度を演算し、前
記目標吹出温度と外気温度との差によって前記第1経路
と第2経路のいずれかを選択し、選択された経路に切り
換えるよう前記切換弁を作動させる制御手段とを有する
ことにある。
【0008】また、第2の発明の要旨とするところは、
車室内外の環境因子を検出する検出手段と、空調ダクト
内に導入する内外気量を調節するインテーク装置と、前
記空調ダクト内に配されたエバポレータ、サブコンデン
サ、及び前記サブコンデンサの通風量を調節するミック
スドアと、コンプレッサ、メインコンデンサ、前記サブ
コンデンサ、膨張弁、及び前記エバポレータを少なくと
も直列に配管結合してなる第1経路と、前記コンプレッ
サ、前記サブコンデンサ、前記膨張弁、及び前記エバポ
レータを少なくとも直列に配管結合してなる第2経路
と、前記第1経路と第2経路とを切り換える切換弁と、
前記検出手段によって検出された環境因子に基づいて車
室内に吹き出す空気の目標吹出温度を演算し、冷房運転
時においては、前記第1の経路に切り換えると共に、前
記目標吹出温度の低下に応じて外気導入量を減少させる
制御手段とを有することにある。
【0009】
【作用】したがって、第1の発明によれば、目標吹出温
度と外気温度との差によって前記第1経路が選択される
と、冷房運転モードとなり、コンプレッサから吐出した
冷媒は、エアミックスドアの開度が0%であればメイン
コンデンサでのみ放熱され、中間開度であればメインコ
ンデンサとサブコンデンサとで放熱される。そして、放
熱された冷媒は、膨張弁で減圧され、エバポレータで空
調ダクト内の空気から吸熱した後、コンプレッサに戻さ
れる。
【0010】また、目標吹出温度と外気温度との差によ
って前記第2経路が選択されると、暖房運転モードとな
り、コンプレッサから吐出した冷媒は、メインコンデン
サをバイパスしてサブコンデンサに入り、このサブコン
デンサでのみ放熱される。そして、サブコンデンサで放
熱された冷媒は、その後膨張弁で減圧され、エバポレー
タで空調ダクト内の空気から吸熱し、コンプレッサに戻
される。この場合のエアミックスドアの開度は、吹き出
しモードに応じて100%ないしは中間位置に設定され
る。
【0011】これに対して、第2の発明によれば、冷房
運転時には、第1経路に切り換えられ、コンプレッサか
ら吐出した冷媒が、メインコンデンサで放熱され、また
エアミックスドアの開度に応じてサブコンデンサで放熱
され、膨張弁で減圧された後にエバポレータで空調ダク
ト内の空気から吸熱し、コンプレッサに戻される。制御
手段で演算される目標吹出温度は、冷房負荷が大きくな
ると(例えば外気温度が大きくなると)低下してくるの
で、冷房負荷の増大に伴って冷房能力が不足する恐れが
あるが、目標吹出温度の低下に応じて外気導入量が減少
するので、冷房負荷の増大が抑えられ、適切な冷房能力
が確保される。
【0012】また、暖房運転時には、第2経路に切り換
えられ、コンプレッサから吐出した冷媒が、サブコンデ
ンサでのみ放熱され、膨張弁で減圧された後、エバポレ
ータで空調ダクト内の空気から吸熱し、コンプレッサに
戻される。制御手段で演算される目標吹出温度は、暖房
負荷が大きくなると(例えば外気温度が低くなると)増
大してくるので、暖房負荷の増大に伴って暖房能力が不
足する恐れがあるが、目標吹出温度の上昇に応じて外気
導入量が減少するので、暖房負荷の増大が抑えられ、適
切な暖房能力が確保される。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0014】図1において、この発明に係る空気調和装
置が示され、空気調和装置1は、電気自動車に搭載され
るもので、空調ダクト2の最上流側にはインテーク装置
3が設けられ、内気入口4と外気入口5との開口割合が
アクチュエータ16によって駆動されるインテークドア
6によって調整されるようになっている。このインテー
ク装置3を介して送風機7の回転により吸引された空気
は、エバポレータ8およびサブコンデンサ9に送られ、
ここで熱交換されるようになっている。サブコンデンサ
9は、エバポレータ8よりも下流側に配置され、そこを
通過する空気とバイパスする空気との割合を、ミックス
ドア10の開度をアクチュエータ17で調節することに
よって可変できるようになっている。
【0015】尚、ミックスドア10は、開度0%で実戦
で示すα位置にあり、サブコンデンサ9の通風量が最小
となり、開度100%で破線で示すβ位置にあり、サブ
コンデンサ9の通風量が最大となる。
【0016】そして、空調ダクト2の最下流側は、デフ
ロスト吹出口11、ベント吹出口12、およびヒート吹
出口13に分かれて車室14に開口し、その分かれた部
分にモードドア15a,15bが設けられ、このモード
ドア15a,15bをアクチュエータ18で操作するこ
とにより吹出モードがベントモード、バイレベルモー
ド、ヒートモードに切り換えれるようになっている。
【0017】前記サブコンデンサ9の流出側は、リキッ
ドドライヤ20及び膨張弁21を介してエバポレータ8
の流入側に接続され、エバポレータ8の流出側は、コン
プレッサ22の吸入側に配管接続されている。また、コ
ンプレッサ22の吐出側は三方弁23の第1ポート
(I)に接続され、この三方弁23の第2ポート(II)
はメインコンデンサ24の流入側に接続されている。そ
して、メインコンデンサ24の流出側は、逆止弁25を
介してサブコンデンサ9の流入側に接続されている。
【0018】更に、前記三方弁23の第3ポート(III)
には、メインコンデンサ24をバイパスするよう逆止弁
25とサブコンデンサ9との間に一端が接続されるバイ
パス通路26の他端が接続されている。
【0019】しかして、コンプレッサ22から吐出した
冷媒が、メインコンデンサ24、逆止弁25、サブコン
デンサ9、リキッドドライヤ20、膨張弁21、エバポ
レータ8をこの順で循環する第1経路と、メインコンデ
ンサ24をバイパスしてサブコンデンサ9、リキッドド
ライヤ20、膨張弁21、エバポレータ8をこの順で循
環する第2経路とを三方弁23によって切り換えること
ができるようになっている。
【0020】尚、メインコンデンサ24と対峙する位置
には、冷却用のファン27が設けられている。
【0021】28は車室内温度を検出する室内温度セン
サ(INC.S.)、29は外気温を検出する外気温セ
ンサ(AMB.S.)、30は日射量を検出する日射セ
ンサ(SUN.S.)、31はエバポレータの温度を検
出するエバセンサ(EVA.S.)であり、これら各セ
ンサの出力信号は、A/D変換器32でデジタル信号に
変換されてマイクロコンピュータ33に入力される。こ
のマイクロコンピュータ33は、図示しない中央演算処
理装置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)
等よりなるもので、前記各センサ28乃至31の出力信
号の他に、車室内の目標温度を設定する温度設定器34
からの出力信号が入力され、所定のプログラムにしたが
って各信号を処理し、コンプレッサ22の駆動用電動機
19、送風機7,27、アクチュエータ16,17,1
8に駆動回路35,36,37,38,39,40を介
して制御信号を出力し、コンプレッサ22の吐出能力、
送風機7,27の回転能力、ミックスドア10の開度、
吸入モードおよび吹出モードの切り換えを制御するよう
になっている。
【0022】図2において、上記マイクロコンピュータ
33による冷暖房制御の動作例がフローチャートとして
示され、以下このフローチャートに基づいて制御動作例
を説明する。
【0023】マイクロコンピュータ33は、イグニッシ
ョンスイッチの投入に伴って、スタートステップ50か
らこの処理を実行し、ステップ52で各種センサ28乃
至31及び温度設定器34からの信号を入力する。そし
て、従来より公知の手法を用いて車室内に吹き出す空気
の目標温度(目標吹出温度Xm)を演算する(ステップ
54)。具体的には、設定温度Tset 、車室内温度Tr
、外気温Ta 、日射量Qsun をパラメータとして、数
式1で示される所定の計算式に基づいて演算される。
【0024】
【数1】Xm=a・Tset −b・Tr −c・Ta −d・
Qsun +e
【0025】尚、a、b、c、dは演算ゲインであり、
eは補正量を表す。
【0026】目標吹出温度Xmが演算された後は、ステ
ップ56において、目標吹出温度Xmと外気温Ta との
差(Xm−Ta )が冷房運転領域にあるか、暖房運転領
域にあるかを判定する。より具体的には、冷房運転状態
にある場合において、外気温Ta がXmより小さくな
り、Xm−Ta が所定温度T1 より大きくなった場合
(A)には暖房運転に切り換え、暖房運転状態にある場
合において、Ta がXmより大きくなり、Xm−Ta が
所定温度T2 (T1 >T2 )より小さくなった場合には
冷房運転に切り換える。
【0027】ステップ56で冷房運転領域にあると判定
された場合には、三方弁23の第1ポー(I)と第2ポ
ート(II)が連通され、サイクルは第1経路に切り換え
られる(ステップ58)。これにより、コンプレッサ2
2から吐出する冷媒は、メインコンデンサ24で放熱さ
れ、逆止弁25を通ってサブコンデンサ9に入り、ここ
でミックスドア10の開度に応じて再び放熱されて凝縮
液化し、リキッドドライヤ20に入る。その後、膨張弁
21で減圧されてエバポレータ8に入り、ここでエバポ
レータ8を通過する空気から吸熱して蒸発気化し、コン
プレッサ22に戻される。
【0028】そして、次のステップ60において、吹出
モード、吸入モード、エバポレータ8の目標温度(目標
エバ温度)、送風機7の回転能力、コンプレッサ22の
目標回転数、ミックスドア10の開度が、前記目標吹出
温度Xmに基づいて制御される。
【0029】その具体的な制御例をみると、吹出モード
においては、目標吹出温度Xmが高い場合にバイレベル
モードに、目標吹出温度Xmが低い場合にベントモード
に切り換えられ、吸入モードにおいては、目標吹出温度
Xmが高い場合に外気導入モード(FRESH)に、目
標吹出温度XmがX2 より低くなるにつれてFRESH
から20%FRESH(導入空気の20%が外気で、8
0%が内気の吸入モード)に、20%FRESHから内
気導入モード(REC)に切り換えられる。
【0030】また、目標エバ温度(Tet)は、通常のエ
アコンモード(A/C)であれば、目標吹出温度Xmの
変化にかかわらず一定であるが、経済制御モード(AU
TO)であれば、目標吹出温度XmがX2 より高い場合
に目標エバ温度(Tet)も幾分高くし、目標吹出温度X
mが低い場合にTetを通常のエアコンモードと同じ値ま
で下げる。
【0031】送風機7の回転能力においては、目標吹出
温度Xmが高い場合に低速回転(LOW)とし、目標吹
出温度Xmが低くなるにつれて徐々に回転能力を高め、
目標吹出温度Xmが所定温度より低くなれば、高速回転
(HI)とする。
【0032】コンプレッサ22の目標回転数において
は、目標吹出温度XmがX2 より高い場合は冷房の要請
があまりないので、コンプレッサ22を停止(OFF)
し、目標吹出温度XmがX2 以下になれば稼働し始め、
その後目標吹出温度が低くなるにつれて徐々に回転数が
増大し、最大回転数(MAX)に移行する。
【0033】更に、ミックスドア10の開度において
は、目標吹出温度がX1 より高い場合は100%であ
り、目標吹出温度がX1 とX2 との間の中間領域におい
ては60%に、X2 より低い場合は0%に切り換える。
【0034】これに対して、ステップ56で暖房運転領
域にあると判定された場合には、三方弁23の第1ポー
ト(I)と第3ポート(III) とが連通され、サイクルは
第2経路に切り換えられる(ステップ62)。これによ
り、コンプレッサ22から吐出する冷媒は、メインコン
デンサ24をバイパスして直接サブコンデンサ9に入
り、ここで放熱されて凝縮液化し、リキッドドライヤ2
0に入る。その後、膨張弁21で減圧されてエバポレー
タ8に入り、ここでこのエバポレータ8を通過する空気
から吸熱して蒸発気化され、コンプレッサ22に戻され
る。
【0035】そして、次のステップ64において、吹出
モード、吸入モード、エバポレータの目標温度(目標エ
バ温度)、送風機7の回転能力、コンプレッサ22の目
標回転数、ミックスドア10の開度が、前記目標吹出温
度Xmに基づいて制御される。
【0036】その具体的な制御例をみると、吹出モード
においては、目標吹出温度Xmが低い場合にバイレベル
モードに、目標吹出温度Xmが高い場合にヒートモード
に切り換えられ、吸入モードにおいては、目標吹出温度
がX4 より低い場合に外気導入モード(FRESH)
に、目標吹出温度がX4 以上になると、目標吹出温度が
増加するにつれてFRESHから20%FRESHまで
連続的に切り換わる。
【0037】また、目標エバ温度(Tet)は、通常のエ
アコンモード(A/C)であれば、目標吹出温度Xmの
変化にかかわらず一定であるが、経済制御モード(AU
TO)であれば、目標吹出温度XmがX4 より低い場合
に目標エバ温度(Tet)も幾分高くし、目標吹出温度X
mが高い場合にTetを通常のエアコンモードと同じ値ま
で下げる。これは、目標吹出温度Xmが高い状態で外気
導入量が減少されると、窓ガラスが曇る虞れがあるの
で、これを防ぐために目標エバ温度Tetを下げて除湿す
る必要があるからである。
【0038】送風機7の回転能力においては、目標吹出
温度が低い場合に低速回転(LOW)とし、目標吹出温
度が高くなるにつれて徐々に回転能力を高め、目標吹出
温度が所定温度より高くなれば、高速回転(HI)とす
る。
【0039】コンプレッサ22の目標回転数において
は、目標吹出温度XmがX4 より低い場合は暖房の要請
があまりないので、コンプレッサ22を停止(OFF)
し、目標吹出温度XmがX4 以上になれば稼働し始め、
その後目標吹出温度が高くなるにつれて徐々に回転数が
増大し、最大回転数(MAX)へ移行する。
【0040】更に、ミックスドア10の開度において
は、目標吹出温度XmがX4 より低い場合とX3 より高
い場合では100%であり、目標吹出温度がX3 とX4
との中間領域において60%に切り換えるようになって
いる。
【0041】このため、冷房運転時において、目標吹出
温度Xmが高い時には、吹出モードはバイレベルモード
に、吸入モードは外気導入モード(FRESH)に設定
され、ミックスドア10は100%となるが送風能力は
小さくなり、コンプレッサ22の回転は停止し、目標エ
バ温度も経済制御モード(AUTO)では高くなるの
で、車室外から吸引された空気はあまり冷却されないま
ま車室内に供給される。
【0042】冷房能力を必要とする目標吹出温度Xmが
低い時には、吹出モードがベントモードとなり、送風能
力が目標吹出温度Xmの低下に伴って徐々に大きくな
り、コンプレッサ22の回転数も大きくなってくるの
で、エバポレータ8での冷却能力が増大する。また、ミ
ックスドア10は、サブコンデンサ9の通風量を減少す
るように0%へ移行するので、エバポレータ8で冷却さ
れた空気は、サブコンデンサ9をバイパスして車室内に
供給される。
【0043】一般に、目標吹出温度Xmが低い時は、外
気温Taが高い時であり、この場合に吸入モードがFR
ESHであると、冷房負荷が大きくなり過ぎ、十分な冷
房能力を得ることができなくなる恐れがあるが、吸入モ
ードは目標吹出温度Xmが低くなるにつれて、20%F
RESHまたはRECへと移行して外気導入量が減少す
るので、必要とする冷房能力を確保することができるも
のである。
【0044】また、暖房運転時において、目標吹出温度
Xmが低い時には、吹出モードがバイレベルモードとな
り、車室外から空気が導入される。この状態において、
ミックスドア10の開度は100%となるが、コンプレ
ッサ22の回転が停止し、目標エバ温度も経済制御モー
ドでは高くなる。しかも送風能力は低くなるので、吸引
空気はあまり加熱されないまま車室内に供給される。
【0045】暖房能力を必要とする目標吹出温度Xmが
高い時には、送風能力が目標吹出温度の上昇に伴って徐
々に大きくなり、コンプレッサ22の回転数も大きくな
ってくるので、サブコンデンサ9での暖房能力が増大す
る。しかも、ミックスドア10は、サブコンデンサ9の
通風量を多くするように100%となるので、エバポレ
ータ8で除湿された空気は、サブコンデンサ9でリヒー
トされ、乾燥した高温の空気として車室内に供給され
る。
【0046】一般に、目標吹出温度Xmが高い時は、外
気温が低い時であり、この場合に吸入モードがFRES
Hであると、暖房負荷が大きくなり過ぎ、十分な暖房能
力を得ることができなくなる恐れがあるが、吸入モード
は目標吹出温度Xmが高くなるにつれて、20%FRE
SHに移行し、外気導入量が減少するので、必要とする
暖房能力を確保することができるものである。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明によれ
ば、冷房運転と暖房運転とを切り換えるに際し、コンプ
レッサ、メインコンデンサ、サブコンデンサ、膨張装
置、及びエバポレータで少なくとも構成される第1経路
と、この第1経路のメインコンデンサをバイパスさせた
第2経路とを切換弁で切り換えるようにし、その切り換
え制御を目標吹出温度と外気温度との差に応じて行うよ
うにしたので、乗員に違和感を与えない様に切り換える
ことができるものである。
【0048】また、第2の発明によれば、冷房運転時に
は目標吹出温度の低下に応じて外気導入量を減少させ、
暖房運転時には目標吹出温度の増加に応じて外気導入量
を減少させるようにしたので、とかく能力不足になりが
ちな電気自動車の冷暖房制御において、冷房負荷が大き
くなるときや、暖房負荷が大きくなるときには、外気導
入を減らして冷暖房負荷を低減することができ、適切な
冷暖房能力を確保することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電気自動車用空気調和装置の実
施例を示す構成図である。
【図2】図1におけるマイクロコンピュータによる空調
制御動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 空気調和装置 2 空調ダクト 3 インテーク装置 8 エバポレータ 9 サブコンデンサ 10 ミックスドア 21 膨張弁 22 コンプレッサ 23 三方弁 24 メインコンデンサ 28 室内温度センサ 29 外気温センサ 30 日射センサ 31 エバセンサ 33 マイクロコンピュータ 34 温度設定器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内外の環境因子を検出する検出手段
    と、 空調ダクト内に配されたエバポレータ、サブコンデン
    サ、及び前記サブコンデンサの通風量を調節するミック
    スドアと、 コンプレッサ、メインコンデンサ、前記サブコンデン
    サ、膨張装置、及び前記エバポレータを少なくともこの
    順で連通してなる第1経路と、 前記コンプレッサ、前記サブコンデンサ、前記膨張装
    置、及び前記エバポレータを少なくともこの順で連通し
    てなる第2経路と、 前記第1経路と第2経路とを切り換える切換弁と、 前記検出手段によって検出された環境因子に基づいて車
    室内に吹き出す空気の目標吹出温度を演算し、前記目標
    吹出温度と外気温度との差によって前記第1経路と第2
    経路のいずれかを選択し、選択された経路に切り換える
    よう前記切換弁を作動させる制御手段とを有することを
    特徴とする電気自動車用空気調和装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 車室内外の環境因子を検出する検出手段
    と、 空調ダクト内に導入する内外気量を調節するインテーク
    装置と、 前記空調ダクト内に配されたエバポレータ、サブコンデ
    ンサ、及び前記サブコンデンサの通風量を調節するミッ
    クスドアと、 コンプレッサ、メインコンデンサ、前記サブコンデン
    サ、膨張弁、及び前記エバポレータを少なくとも直列に
    配管結合してなる第1経路と、 前記コンプレッサ、前記サブコンデンサ、前記膨張弁、
    及び前記エバポレータを少なくとも直列に配管結合して
    なる第2経路と、 前記第1経路と第2経路とを切り換える切換弁と、 前記検出手段によって検出された環境因子に基づいて車
    室内に吹き出す空気の目標吹出温度を演算し、冷房運転
    時においては、前記第1の経路に切り換えると共に、前
    記目標吹出温度の低下に応じて外気導入量を減少させる
    制御手段とを有することを特徴とする電気自動車用空気
    調和装置の制御装置。
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