JPH0718614Y2 - 流体連結具 - Google Patents

流体連結具

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JPH0718614Y2
JPH0718614Y2 JP12257089U JP12257089U JPH0718614Y2 JP H0718614 Y2 JPH0718614 Y2 JP H0718614Y2 JP 12257089 U JP12257089 U JP 12257089U JP 12257089 U JP12257089 U JP 12257089U JP H0718614 Y2 JPH0718614 Y2 JP H0718614Y2
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connector
valve
container
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宏一 串岡
吉男 西田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、流体の出入りが行われる注出口を備えた容器
において、その注出口に使用される流体連結具に関する
ものである。
[従来の技術] 近年、果汁、コーヒー等の飲料の自動販売機やディスペ
ンサーにおいては、従来のタンク方式やボンベ方式に替
えて、可撓性シート或いはフィルムにより形成された袋
状の可撓性容器に飲料を無菌充填し、この容器を段ボー
ル等の箱に入れて搬送するようにした、いわゆるバッグ
インボックス(BIB)方式が使用されている。この方式
によれば、搬送されてきた容器はそのまま自動販売機や
ディスペンサーにセットされ、容器の注出口がディスペ
ンシングヘッド等に接続されて、内部の液体がポンプで
吸い出されることにより空気に触れることなく供給され
る。
このBIB方式では、容器は使い捨てされるものであるこ
とから、容器の注出口を開閉したり、自動販売機或いは
ディスペンサー側の配管に接続するための弁付き連結具
として高価なものを使用することができないという背景
がある。そこで、容器側に取り付けられ、容器運搬中は
容器を確実に密封することができる構造簡単かつ安価な
雌コネクターと、この雌コネクターに対して簡単に接続
することのできる雄コネクターとからなる流体連結具
が、例えば、実開昭62-146798号公報、実開昭62-146799
号公報、特開昭62-258288号公報等により知られてい
る。
これらの公報に示されている従来の流体連結具において
は、雌コネクターに薄膜が設けられており、雄コネクタ
ーを雌コネクターに挿入すると、雄コネクターの軸先端
の尖端によりこの薄膜が破られて容器の密封が解除され
るとともに、容器内部を雄コネクター内に連結させ、そ
の結果、雄コネクターに連結された配管に連通させるよ
うになっている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上述した流体連結具においては、連結時
に雌コネクターの薄膜が破れるので、雄コネクターを引
き抜くと雌コネクターに孔が残ることとなり、容器内部
の液体を一時に全て使い切ってしまえば問題はないが、
中身が残っておりこれを冷蔵庫等で保存する場合には、
注出口から内部の液体が漏れてしまうという問題があっ
た。
本考案は、このような問題点の解決を図ろうとするもの
で、その目的とするところは、容器運搬中は容器を確実
に密封することができるとともに、雌コネクターから雄
コネクターを取り外した場合にあっては、雄コネクター
は自閉することはもちろん、雌コネクターが容器を自動
的に閉じることにより容器内に残った液体が漏れてこな
いように構成された流体連結具を提供しようとするもの
である。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成すべくなされた本考案の流体連結具は、
容器のスパウトに着脱可能に取り付けられる雌コネクタ
ーと該雌コネクターに対して着脱可能な雄コネクターと
からなり、前記雌コネクターは、円筒状内面を備えると
ともに該円筒状内面に連なる底部中央に突き破り可能な
薄膜を設けた液体通過孔を備える中空の本体と、該本体
より小径の円筒形状で本体の下方小径部分の外周に着脱
可能に係合してなるキャップと、該キャップの下端周囲
から内側上方に向け凸状に延設されてその傾斜部には液
体通過孔をもつとともに頂部には前記本体の液体通過孔
を下方から塞ぐ着座部をもつ弁とを有し、一方、前記雄
コネクターは、前記雌コネクターの円筒状内面に嵌合す
る円筒状外面及び先端近傍の内側に弁座を備えた中空の
本体と、該本体内に軸方向に移動可能に保持され前記弁
座に着座する弁体を備えた軸と、前記弁体を弁座に押し
付ける方向に付勢するバネとを有しているとともに、前
記軸は前記本体の先端より突出する位置に、前記雌コネ
クターの本体底部に当接する当接部と、前記雌コネクタ
ーの薄膜を突き破り、かつ、前記雌コネクターの弁を押
圧するための尖端を備え、前記本体における円筒状外面
を構成する胴部に取り出し口となる接続部を備えてお
り、さらに、前記雌コネクターと前記雄コネクターは、
雌コネクターの本体の円筒状内面と雄コネクターの本体
の円筒状外面との間の液漏れを防止するシール手段と、
両者を所定位置にセットするための固定手段とを有する
ことを特徴とするものである。
また、同様の目的を達成するために、上記の流体連結具
において、その雌コネクターを、円筒状内面を備えると
ともに該円筒状内面に連なる底部中央に突き破り可能な
薄膜を設けた液体通過孔を備える中空の本体と、該本体
より小径の円筒形状で本体の下方小径部分の外周に着脱
可能に係合してなるキャップと、該キャップの側壁から
内側に向けて腕部が延設されその先端に前記本体の液体
通過孔を下方から塞ぐ着座部をもつ弁とを有するものと
したことを特徴とするものである。
[作用] 上述構成になる流体連結具においては、容器のスパウト
に取り付けられた雌コネクターにより容器の注出口が完
全に密封されている。そして、この容器を自動販売機或
いはディスペンサーの所に運び、雄コネクターを雌コネ
クター内に挿入することにより両者は連結される。挿入
操作を開始すると、雄コネクターはその円筒状外面が雌
コネクター本体の円筒状内面に沿って進行し、ある程度
進行すると、雄コネクターの軸先端の尖端が雌コネクタ
ーの薄膜を突き破ることにより、容器は開封される。そ
の後、雄コネクターを雌コネクター内にさらに押し込む
と、雄コネクターの尖端により雌コネクター内の弁の着
座部が徐々に押し下げられ、雄コネクターの軸の当接部
が雌コネクターの本体底部に突き当たるまで押し下げら
れる。さらに雄コネクターを押し込むと、軸の当接部が
雌コネクターの本体底部に突き当った状態でそれ以上進
行しないので、本体のみが進行し、これにより弁座が弁
体から離れ、容器内が雄コネクター本体内の通路に連通
される。
容器内と雄コネクターの本体内が連通された後、容器内
の飲料は、自動販売機或いはディスペンサー側に設けた
ポンプにより、雄コネクターの本体内の通路を介して吸
い出される。そして、内容物を使用した後に雄コネクタ
ーを雌コネクターから引き抜くと、雄コネクターは、自
動的にバネにより本体先端の弁座に弁体が着座して閉じ
られる。他方、雌コネクターも、本体底部中央の液体通
過孔に弁の着座部が押し付けられて閉じられる。
また、容器内を再密封する必要がない場合にあっては、
雌コネクターのキャップが取り外され、雌コネクターは
弁のない状態で使用される。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第7図は本考案の流体連結具を利用したBIB方式のディ
スペンサーシステムを示す概略図である。同図におい
て、1はBIBであり、段ボール等の外箱とその内部の可
撓性の容器とからなる。この容器には充填工場におい
て、所定の飲料が充填され、その注出口を後述する雌コ
ネクターで密封して搬送されてくる。この場合、飲料は
無菌充填により充填されることが好ましい。2はディス
ペンサーであり、ポンプ3、混合タンク4、吐出ノズル
5等を有し、BIB1からの飲料を混合タンク4で水或いは
他の液体と混合し、吐出ノズル5から小出しするもので
ある。なお、飲料によっては、ディスペンサー2に混合
タンク4を設けず、BIB1からの飲料をポンプ3で吸い出
し、そのまま或いは加熱又は冷却して小出しする場合も
ある。6はBIB1の飲料をディスペンサー2に送り込むた
めの配管であり、その先端とBIB1の注出口とに本考案が
対象とする流体連結具10が使用されている。
第1図は本考案の一実施例としての流体連結具を連結前
の状態で示す断面図、第2図は第1図の流体連結具を連
結状態で示す断面図、第3図は第1図の流体連結具にお
けるキャップの断面斜視図である。これらの図に示され
るように、流体連結具10は、大別すると雌コネクター11
と雄コネクター12とからなる。
雌コネクター11はBIB1内に収納された可撓性容器13に取
り付けられて容器の注出口を構成するスパウト14に嵌合
して取り付けられ、このスパウト14を密封するキャップ
としても機能するものであり、円筒状内面15を備えると
ともに該円筒状内面15に連なる底部中央に突き破り可能
な薄膜16を設けた液体通過孔17を備える中空の本体18
と、該本体18より小径の円筒形状で本体18の下方小径部
分19の外周に着脱可能に係合してなるキャップ20と、該
キャップ20の下端周囲から内側上方に向けて凸状に延設
されてその傾斜部には液体通過孔21をもつとともに頂部
には前記本体18の液体通過孔17を下方から塞ぐ着座部22
をもつ弁23とを有している。また、円筒状内面15には環
状溝24が形成されている。雌コネクター11の本体18は樹
脂の射出成形等により安価に製造可能である。薄膜16は
他の部分を成形した後、アルミ箔等を接合することによ
り形成されている。弁23を備えたキャップ20は、第3図
にその半分を切断して示すように、弁23と一体に形成さ
れており、また、材質的には、エチレン酢酸ビニル共重
合体(EVA)樹脂を用いて弾力性のあるものとしてい
る。そして、キャップ20を本体に係合した時に、弁23の
頂部にある着座部22が本体18の液体通過孔17を下方から
弾力をもって塞ぐようになされている。なお、本体18と
キャップ20との係合手段は、図のようなネジ式に限ら
ず、嵌合式としてもよいものである。また、キャップ20
と弁23をゴムにより成形し、本体18の下方小径部分19へ
は嵌合によって係合するようにしてもよいものである。
以上説明した雌コネクター11は容器13に飲料を充填した
後、スパウト14に嵌合されて容器13を密封する。
雄コネクター12はディスペンサー2の配管6先端に取り
付けられるもので、雌コネクター11の円筒状内面15に嵌
合する円筒状外面30A及び先端近傍の内側に弁座30Bを備
えた中空の本体30と、該本体30内に軸方向に移動可能に
保持され前記弁座30Bに着座する弁体31を備えた軸32
と、前記弁体31を弁座30Bに押し付ける方向に付勢する
バネ33等を有する。この軸32は、軸32と一緒に本体30内
を移動するガイド34及び本体30の後端に取り付けられた
キャップ35の穴35Aによって案内されてその軸方向に移
動する。ガイド34はその外周に液体の通過を許容する溝
を備えている。軸32の先端には、本体30の先端より突出
する位置に、雌コネクター11の本体18の底部に当接する
当接部36と、雌コネクター11の薄膜16を突き破り、か
つ、雌コネクター11の弁23を押圧するための尖端37を有
している。
雄コネクター12の本体30は、その円筒状外面30Aの先端
近傍に環状の溝を備えその中にΟリング等のシール材38
を有しており、さらにほぼ中間位置に環状の突起30C
と、その突起30Cの少し上方に環状のフランジ30Dを有し
ている。このシール材38は、本体30を雌コネクター11の
円筒状内面15に嵌合させた時に、円筒状内面15と本体30
との間の隙間からの液漏れを防止するシール手段を構成
するものである。なお、シール材38は、本体30側に設け
る代わりに雌コネクター11の円筒状内面15側に設けても
よい。また、本体30外面の突起30Cは、雌コネクター11
の円筒状内面15に形成した溝24に係合して、本体30を雌
コネクター11に対する所定位置に固定するための固定手
段を構成する。さらに、フランジ30Dは突起30Cが溝24に
係合する位置で雌コネクター11の上面に当接するように
設けられており、雄コネクター12が雌コネクター11の中
に入り過ぎないようにしている。なお、この固定手段と
しては、環状の溝24と環状の突起30Cに限定されるもの
でなく、種々変更可能であり、例えば、第8図に示され
るように、雌コネクター11の円筒状内面15にL字状の溝
24Aを形成し、この溝24A内を移動可能なピン30Eを雄コ
ネクター12の本体30外面に設け、この溝24Aとピン30Eを
固定手段としてもよい。
雄コネクター12の本体30の胴部には接続部30Fが形成さ
れ、この接続部30Fにディスペンサー2の配管6が連結
されるようになっている。雄コネクター12を構成する本
体30、軸32、ガイド34、キャップ35等は、金属製でもよ
いが、樹脂の成形品を用いることが安価であるので好ま
しい。弁体31は弁座30Bに着座して確実に液の流れを止
めることができるよう、ゴム等の弾性体を用いることが
好ましい。
つぎに、上記の流体連結具10の使用方法を説明する。飲
料の充填工場において、BIB1の可撓性容器13にスパウト
14から所定の飲料を充填した後、そのスパウト14に雌コ
ネクター11を嵌合して密封する。このような雌コネクタ
ー11を使用すると、容器13のスパウト14に単に雌コネク
ター11を嵌合させるのみで、容器の注出口を確実に密封
できるので、容器の密封作業が容易であり、容器充填に
無菌充填方式を採用することが可能となる。雌コネクタ
ー11を嵌合して密封されたBIB1はこの状態で輸送され
る。一方、各地のディスペンサー2にはその配管6の先
端に雄コネクター12が取り付けられている。
BIB1がディスペンサー2の所に搬送されると、雌コネク
ター11の外面や雄コネクター12の先端外面等をきれいに
拭い、第1図に示すように、雄コネクター12を雌コネク
ター11に対して押し込む位置に合わせる。押し込みを開
始すると、雄コネクター12はその円筒状外面30Aが雌コ
ネクター11の本体18の円筒状内面15に沿って進行し、あ
る程度進行すると、雄コネクター12の軸32の先端にある
尖端37が雌コネクター11の薄膜16を突き破る。続けて押
し込むと、雄コネクター12の尖端37が雌コネクター11内
の弁23の着座部22を徐々に押し下げ、雄コネクター12の
軸32先端の当接部36が雌コネクター11の本体18の底部に
突き当たるまでこの着座部22を押し下げる。さらに雄コ
ネクター12を押し込むと、当接部36が雌コネクター11の
本体18の底部に突き当たった状態でそれ以上進行しない
ので、本体30のみが進行することとなり、第2図に示す
ように、弁座30Bが弁体31から離れ、この時点で、容器1
3内が雄コネクター12内の通路に連通する。第2図に示
す位置は、雄コネクター12の環状突起30Cが雌コネクタ
ー11の環状溝25に係合した所定位置であり、両者はこの
位置で連結が完了する。この状態で、第5図について説
明したように、ポンプ3により容器13内の飲料が吸い出
され、ディスペンサー2に送られる。容器13内の飲料を
吸い出している間、容器13内には空気が入ることはない
ので、容器13内の飲料が外気で汚染されることがなく、
極めて衛生的である。
容器13内の飲料を取り出した後は、雄コネクター12を雌
コネクター11から引き抜くと、雄コネクター12は第1図
の状態に戻り、弁体31が自動的に弁座30Bに着座する。
これにより、本体30の内部の通路が自動的に閉じられ、
通路内の液体が外部に漏れることがなく、また、外部か
ら通路内に空気が入ってこの部分を汚染することがな
い。この状態で次の連結作業に備える。
雄コネクター12を雌コネクター11から引き抜いた場合、
雌コネクター11はその薄膜16は破れてしまってはいる
が、弁23が第1図の状態に戻るので着座部22は液体通過
孔17を閉鎖する。これにより、容器13が自動的に閉じら
れ、容器13内に残存する液体が外部に漏れることがな
く、また、外部から容器13内に空気が入って汚染するこ
とがない。
上述した実施例に示される流体連結具10においては、そ
のキャップ20が雌コネクター11の本体18の下方小径部分
19の外周に着脱可能に係合されているので、これを取り
外して弁23のない状態として使用することができる。す
なわち、容器13内の液体を一時に使い切り、空になった
容器13を廃棄してしまうような場合には、容器13の再密
封は必要ないので、容器13内に液体を充填しスパウト14
に雌コネクター11を嵌合する時点で、キャップ20を取り
外した雌コネクター11を嵌合するようにすればよい。こ
の場合でも、雌コネクター11には、その本体18の底部に
ある液体通過孔17に薄膜16が設けられているので、充填
後の搬送、保管に際しては、容器13内の液体は外気から
確実に遮断される。そして、雄コネクター12によりこの
薄膜16を突き破り、容器13を開封して中身の液体をとり
だすことができる。このように、液体連結具10は、容器
13内に中身が残ったものを再密封して保存する必要のあ
る場合とその必要のない場合とで使い分けが可能であ
る。
次に、本考案の流体連結具の他の実施例について説明す
る。第4図はその流体連結具を連結前の状態で示す断面
図、第5図は第4図の流体連結具を連結状態で示す断面
図、第6図は第4図の流体連結具におけるキャップの断
面斜視図である。この実施例のものでは、雌コネクター
11が前記した実施例のものと異なっている。
すなわち、この実施例の雌コネクター11は、円筒状内面
15を備えるとともに該円筒状内面15に連なる底部中央に
突き破り可能な薄膜16を設けた液体通過孔17を備える中
空の本体18と、該本体18より小径の円筒形状で本体18の
下方小径部分19の外周に着脱可能に係合してなるキャッ
プ40と、該キャップ40の側壁から内側に向けて延設され
その先端には本体18の液体通過孔17を下方から塞ぐ着座
部41をもつ弁42とを有するものとなっている。そして、
弁42を備えたキャップ40は、第6図にその半分を切断し
て示すように、弁42と一体に成形されており、材質的に
はEVA系樹脂又はポリエチレンを使用して弾力性のある
ものとされている。なお、第4〜6図に示されるもの
は、キャップ40の側壁が長く形成されており、弁42はそ
の下端から内側上方に向けて延設されているが、キャッ
プ40の側壁から片持ち式に延設されて弁42の着座部41が
液体通過孔17を下方から塞ぐようになってさえいれば、
キャップ40の側壁の長さとそれから延設される弁42の形
状はどのようなものでもよい。ただし、いずれの場合で
も、キャップ40を本体18に係合した時に、着座部41が液
体通過孔17を下方から弾力をもって塞ぐようにするた
め、キャップ40は、その弁42が少し上方に跳ね上がった
状態に成形される。また、本体18とキャップ40との係合
手段は、図のようなネジ式に限らず、嵌合式としてもよ
いものである。
この実施例の雌コネクター11に雄コネクター12を連結す
るには、前記実施例のものと同じく、第4図に示すよう
に、雄コネクター12を雌コネクター11に対して押し込む
位置に合わせ、続いて雄コネクター12を雌コネクター11
に押し込み、雄コネクター12の軸32の先端にある尖端37
で雌コネクター11の薄膜16を突き破る。そして、雄コネ
クター12を雌コネクター11にさらに押し込むと、本実施
例のものでは、雄コネクター12の尖端37が雌コネクター
11のキャップ40と一体となった弁42の着座部41を押し下
げ、雄コネクター12の先端近くにある当接部36が雌コネ
クター11の本体18の底部に突き当たるまでこの着座部41
を押し下げる。続けて押し込むと、雄コネクター12の当
接部36は雌コネクター11の本体底部に突き当たった状態
でそれ以上動かないので、雄コネクター12の本体30のみ
が進行することとなり、第5図に示すように、弁座30B
が弁体31から離れて容器13内と雄コネクター12の本体30
内が連通する。第4図に示す位置は、雄コネクター12の
環状突起30Cが雌コネクター11の環状溝25に係合した所
定位置であり、両者はこの位置で連結が完了する。
この実施例のものにおいて、雄コネクター12を雌コネク
ター11から引き抜いた場合、雄コネクター12の作動は先
の実施例のものと同じであり、雌コネクター11はその薄
膜16が破れてしまってはいるが、弁42が第3図の状態に
戻るので着座部41は液体通過孔17を閉鎖し、これによっ
て、容器13内に残存する液体が外部に漏れることがな
い。
また、この実施例のものにおいても、キャップ40は雌コ
ネクター11の本体18の下方小径部分19の外周に着脱可能
に係合されているので、前記した実施例のものと同じ
く、キャップ40を取り外すことにより、容器13内の再密
封の必要がない場合の使い分けができる。
[考案の効果] 本考案は、上述のとおり構成されているので次に記載す
る効果を奏する。
雌コネクターの中空本体の底部に液体通過孔を閉じる薄
膜を設けるとともに、本体下方に係合したキャップによ
りその液体通過孔を塞ぐ弁を形成したので、雄コネクタ
ーを連結して外した場合でも容器を再密封することがで
き、開封前の容器輸送中或いは保管中にあっても、ま
た、中身を残して保存する場合にも、内容物が外部の雑
菌で汚染されることがない。
また、雌コネクターに対して雄コネクターを単に挿入さ
せるのみで、雌コネクターの薄膜を破って密封を解除で
きるとともに、容器内部を雄コネクター内に連通させ
て、それに連結された配管に連通させることができ、さ
らに、この雄コネクターを雌コネクターから抜くと自動
的に雄コネクターの先端を閉じて内部の飲料が外部に漏
れたり、外気が侵入して内部を汚染するということが防
止される。
さらに、雌コネクターの本体下方に係合したキャップを
着脱可能としたことにより、容器の中身を一時に使い切
って容器を廃棄してしまうような場合には、このキャッ
プを取り外して使用することができるので、再密封の必
要がある場合とそうでない場合の使い分けができ、特に
再密封の必要がない場合には雌コネクターの部品数を少
なくできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての流体連結具を連結前
の状態で示す断面図、第2図は第1図の流体連結具を連
結状態で示す断面図、第3図は第1図の流体連結具にお
けるキャップの断面斜視図、第4図は本考案の流体連結
具の他の実施例を連結前の状態で示す断面図、第5図は
第4図の流体連結具を連結状態で示す断面図、第6図は
第4図の流体連結具におけるキャップの断面斜視図、第
7図は流体連結具を用いたBIBシステムを示す概略図、
第8図は第1図の流体連結具に使用する固定手段の変形
例を示す円筒状内面の一部拡大図である。 1……バッグインボックス、2……ディスペンサー、3
……ポンプ、4……混合タンク、5……吐出ノズル、6
……配管、10……流体連結具、11……雌コネクター、12
……雄コネクター、13……可撓性容器、14……スパウ
ト、15……円筒状内面、16……薄膜、17……液体通過
孔、18……本体、19……下方小径部、20……キャップ、
21……液体通過孔、22……着座部、23……弁、24……環
状溝、24A……L字状溝、30……本体、30A……円筒状外
面、30B……弁座、30C……環状突起、30D……環状フラ
ンジ、30E……ピン、30F……接続部、31……弁体、32…
…軸、33……バネ、34……ガイド、35……キャップ、35
A……穴、36……当接部、37……尖端、38……シール
材、40……キャップ、41……着座部、42……弁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器のスパウトに着脱可能に取り付けられ
    る雌コネクターと該雌コネクターに対して着脱可能な雄
    コネクターとからなる流体連結具であって、 前記雌コネクターは、円筒状内面を備えるとともに該円
    筒状内面に連なる底部中央に突き破り可能な薄膜を設け
    た液体通過孔を備える中空の本体と、該本体より小径の
    円筒形状で本体の下方小径部分の外周に着脱可能に係合
    してなるキャップと、該キャップの下端周囲から内側上
    方に向け凸状に延設されてその傾斜部には液体通過孔を
    もつとともに頂部には前記本体の液体通過孔を下方から
    塞ぐ着座部をもつ弁とを有し、 前記雄コネクターは、前記雌コネクターの円筒状内面に
    嵌合する円筒状外面及び先端近傍の内側に弁座を備えた
    中空の本体と、該本体内に軸方向に移動可能に保持され
    前記弁座に着座する弁体を備えた軸と、前記弁体を弁座
    に押し付ける方向に付勢するバネとを有しているととも
    に、前記軸は前記本体の先端より突出する位置に、前記
    雌コネクターの本体底部に当接する当接部と、前記雌コ
    ネクターの薄膜を突き破り、かつ、前記雌コネクターの
    弁を押圧するための尖端を備え、前記本体における円筒
    状外面を構成する胴部に取り出し口となる接続部を備え
    ており、 さらに、前記雌コネクターと前記雄コネクターは、雌コ
    ネクターの本体の円筒状内面と雄コネクターの本体の円
    筒状外面との間に液漏れを防止するシール手段と、両者
    を所定位置にセットするための固定手段とを有すること
    を特徴とする流体連結具。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の流体連結具において、
    雌コネクターを、円筒状内面を備えるとともに該円筒状
    内面に連なる底部中央に突き破り可能な薄膜を設けた液
    体通過孔を備える中空の本体と、該本体より小径の円筒
    形状で本体の下方小径部分の外周に着脱可能に係合して
    なるキャップと、該キャップの側壁から内側に向けて腕
    部が延設されその先端に前記本体の液体通過孔を下方か
    ら塞ぐ着座部をもつ弁とを有するものにしたことを特徴
    とする流体連結具。
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