JP4333972B2 - バッグインボックス用充填口 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、果汁、コーヒー等の自動販売機やディスペンサーに供給するシロップ用容器としてのバッグインボックスの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばカップベンダーのシロップは、紙容器からの移し替えやステンレスタンクの交換により供給されていたが、最近になって、衛生面や製造工程の合理化(タンクの洗浄など)の観点から、バッグインボックスが利用されるようになってきた。このようなバッグインボックスから内容液を取り出すに際しては、内袋に取り付けた特殊な充填口の雌コネクターに取出し用の雄コネクターを接続するが、雌コネクターの薄膜を破って雄コネクターを一旦接続してしまうと、誤って雄コネクターが外れてしまった時などにシロップがこぼれてしまうということがあった。この事態を解決するため、例えば実公平7−18614号公報に見られるように、充填口に逆止弁機能を持たせたものが開発されている。
【0003】
上記の公報に開示された充填口は、下端のフランジにより内袋の孔に取り付けられる円筒状のスパウトと、このスパウトの開口に嵌合固定される雌コネクターとから構成されており、当該雌コネクターは雄コネクター挿入用の円筒状内面とそれに連なる底部に突き破り可能な薄膜を設けた液体通過孔とを有し、雌コネクターの下部には液体通過孔を下方から塞ぐ着座部をもつ弁を形成したキャップが螺合されている。すなわち、キャップはエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂からなる弾力性のあるもので、その下端周囲から内側上方に向けて凸状に延設されてその傾斜部に液体通過孔を持つと共に頂部には嵌合固定された雌コネクターの液体通過孔を下方から塞ぐ着座部を持つ弁が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたタイプの充填口では、雌コネクターにその液体通過孔を塞ぐための薄膜を設ける必要がある。このため、雌コネクターの液体通過孔を薄膜で塞いだ後で弁付きのキャップを取り付けることになる。また、弁には可撓性が必要であるため、雌コネクターと同じ材質に出来ないため、一体成形することができない。このように、従来の充填口では逆止弁機能を持たせるために雌コネクターに別パーツを組み付けた形態になっている。
【0005】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、逆止弁機能がありながらも、コンパクトで簡便なバッグインボックス用充填口を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のバッグインボックス用充填口は、弾力性のある素材からなり下端のフランジによりバッグインボックスの内袋の孔に取り付けられる円筒状のスパウトと、内袋に取り付けたスパウトから内袋の中に所定の内容液を充填した後でそのスパウトに嵌合固定して密封するための硬質の雌コネクターとからなり、当該雌コネクターは、雄コネクターを押し込んで固定するための円筒状内面とそれに連なる底部に突き破り可能な薄膜を設けた液体通過孔とを備え、前記スパウトは、その内壁の下部から内側上方に向けて凸状に延設されてその傾斜部に液体通過孔を有すると共に頂部には嵌合固定された雌コネクターの液体通過孔を下方から塞ぐ着座部を備えてなる弁を一体成形したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0008】
図1は本発明に係るバッグインボックス用充填口の一例を示す断面図である。この図に示されるように、充填口は、円筒状のスパウト10と、このスパウト10に取り付けられる雌コネクター20との組合せで構成される。
【0009】
スパウト10は、図2の平面図にも示すように円筒状で、雌コネクター20を嵌合固定するための開口を有する筒状体11の外周には段ボール等の外箱の厚さに合わせた取付け部を3つの輪状凸部12,13,14によって形成している。さらに、最下端の輪状凸部14には内袋Pに取り付けるためのフランジ15が連設されている。一方、雌コネクター20は雄コネクター挿入用の円筒状内面21とそれに連なる底部に突き破り可能な薄膜Fを設けた液体通過孔22とを備えている。そして、スパウト10は、その内壁の下部から内側上方に向けて凸状に延設されてその傾斜部に液体通過孔16を有すると共に頂部には嵌合固定された雌コネクター20の液体通過孔22を下方から塞ぐ着座部17を備えてなる弁18が一体成形されている。
【0010】
スパウト10はエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)等を用いて成形されており、全体に可撓性を有し、特に弁18は上から押すことによって下方に撓むようになっている。一方、雌コネクター20は線状低密度ポリエチレン(LLDPE)等を用いて成形されており、スパウト10に比べると硬質なものになっている。したがって、スパウト10に雌コネクター20を嵌合して固定すると、図1に示す如く、スパウト10に一体成形された弁18の頂部にある着座部17が雌コネクター20の液体通過孔22を下方から弾力をもって塞ぐようになされている。
【0011】
上記の構成からなる充填口の使用方法は次のようである。まず、充填工場において、バッグインボックスの内袋Pにスパウト10から所定の内容液を充填した後、そのスパウト10に雌コネクター20を嵌合固定して密封する。そして、このように充填されたバッグインボックスから内容液を注出するには、図3に示す如く雄コネクター30を雌コネクター20に押し込んで固定する。ここで、雄コネクター30の先端部分31は、雌コネクター20の薄膜Fを突き破るようにするため、図示のように傾斜により尖った状態になっている。したがって、雄コネクター30が雌コネクター20の円筒状内面21に沿ってある程度挿入されると、雄コネクター30の先端部分31が雌コネクター20の薄膜Fを突き破り、さらに押し込むと、雄コネクター30の先端部分31がスパウト10の弁18を徐々に押し下げながら、雄コネクター30の輪状凸部32が雌コネクター20の上面に当接するまで挿入され、図3に示すように弁18が下方に向けて撓んだ状態になる。この注出状態で内容液がスパウト10の液体通過孔16を通り、さらに雄コネクター30の内部を通って取り出される。
【0012】
このような注出状態において誤って雄コネクター30が外れた場合、雌コネクター20においては薄膜Fが破れた流体通過孔22が露出しようとするが、それと同時にスパウト10の弁18の撓みが戻り、その弁18の着座部17が雌コネクター20の流体通過孔22を下方から塞いで閉止状態になる。
【0013】
なお、本発明で用いられる雌コネクターとその薄膜を突き破る雄コネクターは上記の例で説明したタイプに限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のバッグインボックス用充填口は、弾力性のある素材からなり下端のフランジによりバッグインボックスの内袋の孔に取り付けられる円筒状のスパウトと、内袋に取り付けたスパウトから内袋の中に所定の内容液を充填した後でそのスパウトに嵌合固定して密封するための硬質の雌コネクターとからなり、当該雌コネクターは、雄コネクターを押し込んで固定するための円筒状内面とそれに連なる底部に突き破り可能な薄膜を設けた液体通過孔とを備え、前記スパウトは、その内壁の下部から内側上方に向けて凸状に延設されてその傾斜部に液体通過孔を有すると共に頂部には嵌合固定された雌コネクターの液体通過孔を下方から塞ぐ着座部を備えてなる弁を一体成形した構成としたことにより、弁を一体成形したスパウトと雌コネクターの2パーツを組み合わせるだけでよいことから、逆止弁機能がありながらも、構造が簡単でコストの低いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバッグインボックス用充填口の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す充填口におけるスパウトの平面図である。
【図3】図1に示す充填口の使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 スパウト
11 筒状体
12〜14 輪状凸部
15 フランジ
16 液体通過孔
17 着座部
18 弁
20 雌コネクター
21 円筒状内面
22 液体通過孔
30 雄コネクター
31 先端部
32 輪状凸部
Claims (1)
- 弾力性のある素材からなり下端のフランジによりバッグインボックスの内袋の孔に取り付けられる円筒状のスパウトと、内袋に取り付けたスパウトから内袋の中に所定の内容液を充填した後でそのスパウトに嵌合固定して密封するための硬質の雌コネクターとからなり、当該雌コネクターは、雄コネクターを押し込んで固定するための円筒状内面とそれに連なる底部に突き破り可能な薄膜を設けた液体通過孔とを備え、前記スパウトは、その内壁の下部から内側上方に向けて凸状に延設されてその傾斜部に液体通過孔を有すると共に頂部には嵌合固定された雌コネクターの液体通過孔を下方から塞ぐ着座部を備えてなる弁を一体成形したことを特徴とするバッグインボックス用充填口。
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