JPH07185869A - レーザ加工ヘッド - Google Patents

レーザ加工ヘッド

Info

Publication number
JPH07185869A
JPH07185869A JP5338017A JP33801793A JPH07185869A JP H07185869 A JPH07185869 A JP H07185869A JP 5338017 A JP5338017 A JP 5338017A JP 33801793 A JP33801793 A JP 33801793A JP H07185869 A JPH07185869 A JP H07185869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
motor
gap control
rotation
hollow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5338017A
Other languages
English (en)
Inventor
嘉明 ▲ばん▼澤
Yoshiaki Banzawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippei Toyama Corp filed Critical Nippei Toyama Corp
Priority to JP5338017A priority Critical patent/JPH07185869A/ja
Publication of JPH07185869A publication Critical patent/JPH07185869A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 3軸駆動される加工ヘッドの各モータに対す
る配線処理、加工ヘッドの旋回や振り運動、ギャップコ
ントロール時のつれ回りの補正を簡単に行える。 【構成】 ヘッド本体1内に中空の旋回軸3、その端部
に中空の振り軸6を何れも回転可能に支持し、振り軸の
端部にレンズホルダ12を移動可能に、振り軸内には中
空のギャップコントロール用回転軸17を回転可能に支
持する。旋回軸内に中空の振り用伝達軸22を、振り用
伝達軸には中空のギャップコントロール用伝達軸26を
何れも回転可能に支持する。ヘッド本体上に旋回用モー
タ42、振り用モータ51、ギャップコントロール用モ
ータ61を支持し、ギャップコントロール用モータ、ギ
ャップコントロール用伝達軸、振り用伝達軸との間に調
節用ハーモニックドライブ減速機66を介装し、ギャッ
プコントロール用伝達軸とギャップコントロール用回転
軸内レーザ光光路30を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の回転軸からな
り、立体ワークに対して三次元的にレーザ光を照射し
て、レーザを加工を行うようにしたレーザ加工ヘッドに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のレーザ加工ヘッドとして
は、例えば実公平5−314号公報に示すような構成の
ものが知られている。この従来構成においては、加工ヘ
ッドが旋回軸、振り軸及びワークとのギャップ量を調整
するギャップコントロール軸の3つの制御軸で構成され
ている。そして、この3軸制御により、立体の加工面に
対し、常に法線方向からレーザ光を照射し、しかも、ワ
ークに対して一定のギャップ量を維持しながら所要の加
工を施すようになっている。すなわち、この従来のレー
ザ加工ヘッドにおいては、加工ヘッドを旋回させるため
の旋回用駆動軸がケーシングに回転可能に支持され、ケ
ーシング上に装着された旋回用モータに減速機を介して
作動連結されている。加工ヘッドを振り運動させるため
の振り用駆動軸は旋回用駆動軸の外周に回転可能に支持
され、旋回用駆動軸上に装着された振り用モータに減速
機を介して作動連結されている。加工ヘッドをギャップ
コントロール用駆動軸は振り用駆動軸の外周に回転可能
に支持され、振り用駆動軸上に装着されたギャップコン
トロール用モータに減速機を介して作動連結されてい
る。そして、この駆動構成によって、加工ヘッドの旋回
や振り運動及びギャップコントロールによる3軸の互い
のつれ回り量の補正を必要としないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
レーザ加工ヘッドにおいては、振り用モータ及びギャッ
プコントロール用モータが旋回用駆動軸及び振り用駆動
軸上の可動部に装着されて、それらの駆動軸と一体的に
回転されるため、これらのモータに対する配線処理が困
難であるという問題があった。また、可動部にモータが
支持されているため、その可動部を頑丈な大形のものに
する必要があって、レーザ加工ヘッド全体の大型化を招
いた。そして、その可動部はモータの重量も相俟って、
大重量となり、加工ヘッド先端部のの動きが緩慢なもの
となる原因となった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、加工ヘッドを3軸方向に駆動するための
各モータに対する配線処理を容易に行うことができると
ともに、加工ヘッドの旋回や振り運動及びギャップコン
トロールによる3軸の互いのつれ回り量の補正を簡単に
行うことができ、しかも全体を小型化に寄与できるとと
もに、加工ヘッドの先端部をスピーディに動かすことが
できるレーザ加工ヘッドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明のレーザ加工ヘッドにおいては、ヘッド
本体に回転可能に支持された中空の第1の軸、その第1
の軸内に回転可能に挿入支持された中空の第2の軸、及
びその第2の軸内に回転可能に挿入支持された中空の第
3の軸と、前記ヘッド本体に支持され、前記第1〜第3
の軸を個別に回転駆動する第1〜第3のモータと、前記
第1の軸に固定されたブラケットと、そのブラケットに
前記第1〜第3の軸の軸線と直交する軸線の周りで回転
可能に支持され、ギヤを介して前記第2の軸に連結され
た中空の第4の軸と、その第4の軸に回転可能に支持さ
れ、ギヤを介して前記第3の軸に連結された第5の軸
と、前記第4の軸の端部に一体回転可能に支持されたブ
ラケットと、このブラケットに第4及び第5の軸の軸線
と直交する面内で直線移動可能に支持され、前記第5の
軸に連結されて第5の軸の回転によって直線移動される
レンズホルダと、このレンズホルダに設けられ、レーザ
光をワークに対して照射するためのレンズ及びノズルと
を有するレーザ加工ヘッドにおいて、前記第1〜第3の
モータをヘッド本体に配置し、第1のモータの回転によ
る第1の軸に対する第4及び第5の軸の相対回転を阻止
するとともに、第2のモータの回転による第4の軸に対
する第5の軸の相対回転を阻止する阻止手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0006】また、この発明においては、阻止手段は少
なくとも第3のモータと第2,第3の軸との間に設けら
れたハーモニックドライブ(登録商標、以下同じ)減速
機を含むものである。
【0007】
【作用】上記のように構成されたレーザ加工ヘッドにお
いて、第1のモータが回転されると、第1の軸が回転さ
れ、加工ヘッドが旋回運動される。阻止手段によりこの
旋回運動による第4,第5の軸の相対回転はなく、加工
ヘッドの旋回運動に伴って発生する不要な運動が打ち消
される。また、第2のモータが回転されたときには、第
2の軸及び第4の軸を介して加工ヘッドが振り運動され
る。阻止手段によりこの振り運動時による第5の軸の相
対回転が阻止される。これにより、加工ヘッドの振り運
動に伴って発生するつれ回り運動が打ち消される。さら
に、第3のモータが回転されたときには、第3の軸及び
第5の軸が回転され、レンズホルダがワークとのギャッ
プ量を調整する方向に直線移動される。
【0008】また、このレーザ加工ヘッドにおいては、
阻止手段がハーモニックドライブ減速機を含んでいるた
め、阻止手段の動作が確実に行われる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を具体化したレーザ加工ヘッ
ドの一実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1及び図2に示すように、ヘッド本体は
1はレーザ加工ヘッドの図示しないZ軸サドルに取り付
けられ、レーザ光路を貫通形成し、レーザ光路に筒上部
1aを一体に形成している。第1の軸としての中空の旋
回軸3はヘッド本体1の筒状部1aに複数のベアリング
4により垂直軸線の周りで回転可能に支持され、その下
端には旋回用ブラケット5が固定されている。第4の軸
としての中空の振り軸6は複数のベアリング7により、
旋回用ブラケット5内に旋回軸3の軸線と直交する軸線
の周りで回転可能に挿入支持され、その端部には振り用
支持フランジ8が形成されている。
【0011】図1〜図4に示すように、一対のリニアガ
イドレール9は前記振り用支持フランジ8にボルト締め
にて固定され、旋回軸3の軸線と直交する面内で平行に
延びている。支持板10はリニアガイドレール9に摺動
可能に案内支持され、その中央には透孔11が形成され
ている。レンズホルダ12は支持板10の端部にボルト
締めにて取り付けられ、その内部には集光レンズ13が
内装されるとともに、先端にはワークWに向けてレーザ
光を照射するためのノズル14が取り付けられている。
このノズル14には静電容量にてワークとの間のギャッ
プ量を検出するギャップセンサSが設けられている。前
記ブラケット15は複数のねじ16により振り用支持フ
ランジ8に着脱可能に取り付けられ、レンズホルダ12
の基部を覆っている。
【0012】第5の軸としての中空のギャップコントロ
ール用回転軸17は複数のベアリング18により前記振
り軸6内に回転可能に挿通支持され、その外端にはフラ
ンジ19が固定されている。係合ピン20はフランジ1
9の外面に突設され、この係合ピン20と係合するよう
に支持板10の透孔11の内周縁には係合溝21が形成
されている。この係合ピン20、係合溝21及びリニア
ガイドレール9とにより回転運動を直線運動に変換する
運動変換機構が構成されている。そして、ギャップコン
トロール用回転軸17が回転されたとき、係合ピン20
及び係合溝21を介して支持板10がリニアガイドレー
ル9に沿って摺動され、レンズホルダ12が光軸方向に
直線移動される。この直線移動により、ノズル14の先
端とワークWとのギャップ量が調整されるようになって
いる。
【0013】図1、図2及び図5に示すように、第2の
軸としての中空の振り用伝達軸22は複数のベアリング
23により前記旋回軸3内に回転可能に挿入支持され、
一対のベベルギア24,25を介して振り軸6に作動連
結されている。第3の軸としての中空のギャップコント
ロール用伝達軸26は複数のベアリング27を介して振
り用伝達軸22内に回転可能に挿入支持され、一対のベ
ベルギア28,29を介してギャップコントロール用回
転軸17に作動連結されている。
【0014】そして、前記旋回軸3が回転されたときに
は、旋回用ブラケット5が旋回軸3の軸線を中心に回転
されて、レンズホルダ12が水平面内において旋回運動
される。また、振り用伝達軸22の回転に伴って振り軸
6が回転されたときには、振り用支持フランジ8が振り
軸6の軸線を中心に垂直面内において振り軸6とともに
一体回転されて、レンズホルダ12が図2に鎖線で示す
ように振り運動される。さらに、ギャップコントロール
用伝達軸26が回転されたときには、ベベルギア28,
29を介してギャップコントロール用回転軸17が回転
され、前記のようにレンズホルダ12が光軸方向に進退
される。
【0015】レーザ光の光路30は前記ギャップコント
ロール用伝達軸26及びギャップコントロール用回転軸
17内に形成され、この光路30の屈曲部を構成するよ
うに、旋回ブラケット5のギャップコントロール用伝達
軸26とギャップコントロール用回転軸17との間及び
レンズホルダ12のブラケット15内には一対の反射鏡
31,32が取り付けられている。そして、図示しない
レーザ発振器から発生されるレーザ光は、ガイド筒33
より光路30を経てレンズホルダ12に導かれ、そのノ
ズル14からワークWに向けて照射される。なお、前記
反射鏡32の清掃や集光レンズ13の交換等を行う場合
には、ブラケット15を振り用支持フランジ8から取り
外すことによって容易に作業することができる。 図
1、図5及び図6に示すように、一対の支持ブラケット
34,35は前記旋回軸3の周側近傍において、ヘッド
本体1の取付板2上にピン36を介して回動可能に取り
付けられ、その外周には突片37が形成されている。調
節ねじ38は各突片37に回転調節可能に螺合され、こ
の調節ねじ38と係合するように、取付板2の上面には
係合片39が突設されている。円弧状の長孔40は各支
持ブラケット34,35に形成され、この長孔40を介
して取付板2に固定ねじ41が螺合されている。そし
て、各調節ねじ38の回転により支持ブラケット34,
35を回動調節した状態で、この固定ねじ41を締め付
けることにより、支持ブラケット34,35を所定位置
に位置決め固定することができる。この操作により後述
するベルト50,59のテンション調節を行うものであ
る。
【0016】第1のモータとしてのサーボモータよりな
る旋回用モータ42は前記支持ブラケット34上に装着
固定され、その下面にはモータ軸43が突出されてい
る。回転軸44は旋回用モータ42と同一軸線上に位置
するように、複数のベアリング45により支持ブラケッ
ト34に回転可能に支持され、減速機46を介してモー
タ軸43に連結されている。回転軸44の下端には小径
の歯付きプーリ48が固定され、このプーリ48と、旋
回軸3の上端に固定された大形の歯付きプーリ49との
間に歯付きベルト50が掛装されている。 第2のモー
タとしてのサーボモータよりなる振り用モータ51は前
記支持ブラケット35上に装着固定され、その下面には
モータ軸52が突出されている。回転旋回軸3の周側近
傍において、軸53は振り用モータ51と同一軸線上に
位置するように、複数のベアリング54により支持ブラ
ケット35に回転可能に支持され、減速機55を介して
モータ軸52に連結されている。回転軸53の下端には
小径の歯付きプーリ57が固定され、振り用伝達軸22
の上端に固定された大径の歯付きプーリ58との間に歯
付きベルト59が掛装されている。阻止手段を構成する
制御装置78は振り用モータ51の回転量を演算して同
モータ51を回転させる。
【0017】支持ブラケット60は前記旋回軸3の周側
近傍において、ヘッド本体1の取付板2上に取付け固定
されている。第3のモータとしてのサーボモータよりな
るギャップコントロール用モータ61は支持ブラケット
60上に装着固定され、その下面にはモータ軸62が突
出されている。回転軸63はギャップコントロール用モ
ータ61と同一軸線上に位置するように、複数のベアリ
ング64により支持ブラケット60の中央に回転可能に
支持され、カップリング65を介してモータ軸62に連
結されている。
【0018】図1、図5、図7及び図8に示すように、
阻止手段を構成する調節用ハーモニックドライブ減速機
66は前記回転軸63とギャップコントロール用伝達軸
26及び振り用伝達軸22との間に介装されている。す
なわち、平面形ほぼ楕円状のウエブジェネレータ67は
回転軸64に固定され、その外周には可撓性のボールベ
アリング68が嵌着されている。変形可能なフレクスプ
ライン69はボールベアリング68の外周に嵌着され、
その外周面には多数の歯69aが形成されている。第1
サーキュラスプライン70は前記フレクスプライン69
の外周上部に配設され、その内周面にはフレクスプライ
ン69の歯69aに噛合可能な多数の歯70aが形成さ
れている。第2サーキュラスプライン71は第1サーキ
ュラスプライン70と同一軸線上に位置するように、フ
レクスプライン69の外周下部に配設され、その内周面
にはフレクスプライン69の歯69aに噛合可能な多数
の歯71aが形成されている。そして、ウエブジェネレ
ータ67が回転されると、その回転はボールベアリング
68の作用及びフレクスプライン69の歯69aとサー
キュラスプライン70,71の歯71a,72aとの噛
合により、フレクスプライン69には伝達されない。こ
のため、そのフレクスプライン69はウエブジェネレー
タ67の形状に従って変形動作を行い、フレクスプライ
ン69の歯69aとサーキュラスプライン70,71の
歯71a,72aとの噛合が順次移動する。
【0019】また、第1のサーキュラスプライン70の
歯70aの数は、フレクスプライン69の歯69aの数
と数歯相違し、第2サーキュラスプライン71の歯71
aの数はフレクスプライン69の歯69aの数と同一で
ある。従って、ウエブジェネレータ67の回転にともな
ってフレクスプライン69が変形動作を行い、その歯6
9aと両サーキュラスプライン70,71の歯70a,
71aとの噛合位置が順次移動する場合、第2のサーキ
ュラスプライン71停止状態を維持するが、第1のサー
キュラスプライン70は、ウエブジェネレータ67の1
回転につき同スプライン70の歯70aとフレクスプラ
イン69の歯69aとの数の差分だけ減速回転される。
【0020】第1連動スパーギア72は複数のベアリン
グ73より前記支持ブラケット60に回転可能に支持さ
れ、その下面には第1サーキュラスプライン70が固定
されている。第1伝達スパーギア74はギャップコント
ロール用伝達軸26の上端に固定され、第1連動スパー
ギア72に噛合されている。第2連動スパーギア75は
第1連動スパーギア72と同一軸線上に位置するよう
に、複数のベアリング76により支持ブラケット60に
回転可能に支持され、その上面には第2サーキュラスプ
ライン71が固定されている。第2伝達スパーギア77
は振り用伝達軸22の上端に固定され、第2連動スパー
ギア75に噛合されている。
【0021】前記ギヤ72,75,74,77のそれぞ
れの歯数は、ギヤ77の回転をギヤ75,72を介して
ギヤ74に1:1で伝達するように、ハーモニックドラ
イブ減速機66の減速分を4つのギヤ72,75,7
4,77によって吸収できるように設定されている。
次に、前記のように構成されたこの実施例のレーザ加工
機について動作を説明する。 さて、このレーザ加工機
において、旋回用モータ42が回転されると、減速機4
6,回転軸44,プーリ48,ベルト50,プーリ49
を介して旋回軸3が回転される。それにより、旋回用ブ
ラケット5が旋回軸3の軸線を中心に所定角度回転さ
れ、ブラケット5が水平面内で旋回運動される。
【0022】この場合、制御装置78の作用により振り
用モータ51が旋回用モータ42の回転量に応じた演算
補正量で回転される。それにより、減速機55,軸5
3,プーリ57,ベルト59,プーリ58を介して振り
用伝達軸22が回転され、ベベルギア24,25を介し
て振り軸6が補正回転され、結果として振り軸6は停止
状態を維持する。
【0023】また、前記振り用伝達軸22の回転は第2
伝達スパーギア77及び第2連動スパーギア75を介し
て、ハーモニックドライブ減速機66に伝達される。こ
のとき、ウエブジェネレータ67が停止された状態にあ
るため、第2連動スパーギア75の回転は、第2サーキ
ュラスプライン71、フレクスプライン69、第1サー
キュラスプライン70、第1連動スパーギア72及び第
1伝達スパーギア74を介してギャップコントロール用
伝達軸26に1:1にて伝達される。それにより、ベベ
ルギア28,29を介してギャップコントロール用回転
軸17が振り軸6と一体的に補正回転される。このた
め、結果としてギャップコントロール用回転軸17は停
止状態を維持する。従って、レンズホルダ12の旋回運
動に伴って発生するレンズホルダ12の相対振り運動及
び相対移動を打ち消すことができる。
【0024】次に、振り用モータ51が回転されたとき
には、振り用伝達軸22が回転され、ベベルギア24,
25を介して振り軸6が所定角度回転される。それによ
り、振り用支持フランジ8が振り軸6の軸線を中心に回
転され、ブラケット15,レンズホルダ12が振り運動
される。
【0025】この振り運動時に、前述のように旋回用モ
ータ42及びモータ61が停止されているとすると、前
記振り用伝達軸22の回転は第2伝達スパーギア77及
び第2連動スパーギア75を介して、ハーモニックドラ
イブ減速機66に伝達される。このとき、前記と同様
に、ウエブジェネレータ67が停止された状態にあるの
で、第2連動スパーギア75の回転は、第2サーキュラ
スプライン71、フレクスプライン69、第1サーキュ
ラスプライン70、第1連動スパーギア72及び第1伝
達スパーギア74を介してギャップコントロール用伝達
軸26に1:1にて伝達される。それにより、ベベルギ
ア28,29を介してギャップコントロール用回転軸1
7が振り軸6と一体的に補正回転され、ギャップコント
ロール用回転軸17と振り軸6との相対位置関係の変移
が阻止される。従って、ブラケット15の振り運動に伴
って発生するレンズホルダ12の相対移動を打ち消すこ
とができる。 さらに、前述したノズル14に設けられ
たギャップセンサSからの信号によりギャップ量を一定
にすべくモータ61が回転されたときには、回転軸63
を介してハーモニックドライブ減速機66のウエブジェ
ネレータ67が回転される。このとき、旋回用モータ4
2及び振り用モータ51が停止されて、旋回軸3及び振
り用伝達軸22の回転が拘束された状態にある。そのた
め、振り用伝達軸22上の第2伝達スパーギヤ77も拘
束されている。従って、ウエブジェネレータ67の回転
によりフレクスプライン69の歯69aと、第1,第2
サーキュラスプライン70,71の歯71a,71aと
の噛合位置が移動するが、フレクスプライン69の歯6
9aと第2サーキュラスプライン71の歯71aとが同
数で、かつ第2サーキュラスプライン71が拘束状態の
第2伝達スパーギヤ77と第2連動スパーギヤ75を介
して連結関係にあるため、第2サーキュラスプライン7
1は停止状態を維持する。一方、フレクスプライン69
の歯69aと第1サーキュラスプライン70の歯70a
とが相違するため、第1サーキュラスプライン70は、
ウエブジェネレータ67の1回転につき歯数の差分だけ
減速回転される。そして、その第1サーキュラスプライ
ン7の回転は、第1連動スパーギア72及び第1伝達ス
パーギア74を介して、ギャップコントロール用伝達軸
26に伝達される。
【0026】それにより、ベベルギア28,29を介し
てギャップコントロール用回転軸17が所定角度回転さ
れ、係合ピン20及び係合溝21を介して支持板10が
移動されて、レンズホルダ12が光軸方向に移動され、
ギャップコントロールが行われる。この移動時には、レ
ンズホルダ12の移動に伴って相対旋回運動や相対振り
運動が発生しないため、前記のように振り用モータ51
は補正回転されることなく停止されている。
【0027】そして、この状態において、発振器からの
レーザ光が中空のギャップコントロール用伝達軸26内
を通り、反射鏡31,32を介して集光レンズ13で集
光され、ノズル14の先端からワークWに対して照射さ
れて、レーザ加工が行われる。
【0028】なお、上記の説明では各モータ42,5
1,61をそれぞれ単独に回転した場合について説明し
たが、加工時は3つのモータ42,51,61の回転が
合成された動きとなる。 以上のように、この実施例の
レーザ加工機においては、加工ヘッドを3軸駆動するた
めの旋回用モータ42、振り用モータ51及びギャップ
コントロール用モータ61が、ヘッド本体1上に固定さ
れている。従って、これらのモータを回転部材上に支持
した従来構成とは異なって、各モータ42,51,61
に対する配線処理における問題が生じることがない。ま
た、各モータ42,51,61がヘッド本体1上に固定
されているため、モータを可動部に搭載した場合とは異
なり、可動部を丈夫な大型のものにする必要がなく、レ
ーザ加工ヘッド全体を小型化できる。さらに、可動部が
大重量にならないため、各モータ42,51,61のよ
る加工ヘッド先端部の動きを高速で行うことができる。
【0029】また、この実施例のレーザ加工ヘッドにお
いては、ギャップコントロール用モータ61とギャップ
コントロール用伝達軸26及び振り用伝達軸22との間
に調節用ハーモニックドライブ減速機66が介装されて
いる。このため、加工ヘッドの旋回運動及び振り運動時
には、振り用伝達軸22の回転が調節用ハーモニックド
ライブ減速機66を介してギャップコントロール用伝達
軸26に伝達されて、加工ヘッドの旋回や振り運動に伴
うつれ回り量の補正を簡単に行うことができる。
【0030】また、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で、次のように任意に変更して具体化することも可能
である。
【0031】(1) 振り用モータ51と振り用伝達軸
22及びギャップコントロール用伝達軸26との間にハ
ーモニックドライブ減速機を設け、ギャップコントロー
ル用モータ61の補正回転は制御装置により行うように
構成すること。
【0032】(2) 振り用モータ51と振り用伝達軸
22及びギャップコントロール用伝達軸26との間、移
動用モータ61と振り用伝達軸22及びギャップコント
ロール用伝達軸26との間の両方にハーモニックドライ
ブ減速機を設けること。このように構成すれば、補正回
転のための制御装置が不要になる。
【0033】(3) 旋回用減速機47及び振り用減速
機56として複数のギアよりなるギア減速機を使用する
こと。なお、請求項に記載された技術的思想の外に、前
述の実施例で把握される技術的思想を述べれば以下の通
りである。
【0034】(1) 運動変換機構が、レンズホルダ1
2とギャップコントロール用回転軸17との間に設けら
れた互いに係合する係合ピン20及び係合溝21である
請求項1または2に記載のレーザ加工ヘッド。
【0035】(2) ハーモニックドライブ減速機が、
ギャップコントロール用モータ61と振り用伝達軸22
及びギャップコントロール用伝達軸26との間に配置さ
れている請求項2に記載のレーザ加工ヘッド。
【0036】(3) 阻止手段が、ギャップコントロー
ル用伝達軸26または振り用伝達軸22の補正回転量を
演算する制御装置78を含む請求項2に記載のレーザ加
工ヘッド。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、加工ヘッドを3軸駆動するための各モー
タに対する配線処理を容易に行うことができるととも
に、加工ヘッドの旋回や振り運動、ギャップコントロー
ルにおける互いのつれ回り量の補正を簡単に行うことが
でき、3軸ともそれぞれ独立に制御することができる。
しかも、しかも、全体の小型化及び加工ヘッドの高速動
作を確保できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化したレーザ加工ヘッドの一実
施例を部分的に断面にして示す正面図である。
【図2】そのレーザ加工ヘッドの下部構成を拡大して示
す部分断面図である。
【図3】図2のほぼA−A線に沿って断面にして示す拡
大断面図である。
【図4】図2のほぼB−B線に沿って断面にして示す拡
大断面図である。
【図5】図1のレーザ加工ヘッドの上部構成を拡大して
示す部分断面図である。
【図6】図5のほぼC−C線に沿って断面にして示す要
部断面図である。
【図7】図1のレーザ加工ヘッドにおけるハーモニック
ドライブ減速機の構成を拡大して示す部分断面図であ
る。
【図8】同じくハーモニックドライブ減速機を拡大して
示す部分平面図である。
【符号の説明】
1…ヘッド本体、3…第1の軸としての旋回軸、5…旋
回用ブラケット、6…第4の軸としての振り軸、8…振
り用支持フランジ、12…レンズホルダ、14…ノズ
ル、15…ブラケット、17…第5の軸としてのギャッ
プコントロール用回転軸、20…係合ピン、21…係合
溝(係合ピン20と係合溝21とにより運動変換手段が
構成されている)、22…第2の軸としての振り用伝達
軸、26…第3の軸としてのギャップコントロール用伝
達軸、30…光路、42…第1のモータとしての旋回用
モータ、第2のモータとしての51…振り用モータ、6
1…第3のモータとしての調節用モータ、66…阻止手
段としてのハーモニックドライブ減速機、78…阻止手
段としての制御装置、W…ワーク。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド本体に回転可能に支持された中空
    の第1の軸、その第1の軸内に回転可能に挿入支持され
    た中空の第2の軸、及びその第2の軸内に回転可能に挿
    入支持た中空の第3の軸と、 前記ヘッド本体に支持され、前記第1〜第3の軸を個別
    に回転駆動する第1〜第3のモータと、 前記第1の軸に固定されたブラケットと、 そのブラケットに前記第1〜第3の軸の軸線と直交する
    軸線の周りで回転可能に支持され、ギヤを介して前記第
    2の軸に連結された中空の第4の軸と、 その第4の軸に回転可能に支持され、ギヤを介して前記
    第3の軸に連結された第5の軸と、 前記第4の軸の端部に一体回転可能に支持されたブラケ
    ットと、このブラケットに第4及び第5の軸の軸線と直
    交する面内で直線移動可能に支持され、前記第5の軸に
    連結されて第5の軸の回転によって直線移動されるレン
    ズホルダと、 このレンズホルダに設けられ、レーザ光をワークに対し
    て照射するためのレンズ及びノズルとを有するレーザ加
    工ヘッドにおいて、 前記第1〜第3のモータをヘッド本体に配置し、第1の
    モータの回転による第1の軸に対する第4及び第5の軸
    の相対回転を阻止するとともに、第2のモータの回転に
    よる第4の軸に対する第5の軸の相対回転を阻止する阻
    止手段を設けたことを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  2. 【請求項2】 阻止手段は少なくとも第3のモータと第
    2,第3の軸との間に設けられたハーモニックドライブ
    (登録商標、以下同じ)減速機を含む請求項1に記載の
    レーザ加工ヘッド。
JP5338017A 1993-12-28 1993-12-28 レーザ加工ヘッド Pending JPH07185869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5338017A JPH07185869A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 レーザ加工ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5338017A JPH07185869A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 レーザ加工ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07185869A true JPH07185869A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18314165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5338017A Pending JPH07185869A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 レーザ加工ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07185869A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109303620A (zh) * 2018-10-19 2019-02-05 深圳市博世乐科技有限公司 变速激光断喙装置及变速控制方法
CN111299849A (zh) * 2015-11-09 2020-06-19 常州科乐为数控科技有限公司 配置双摆头的激光切割机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111299849A (zh) * 2015-11-09 2020-06-19 常州科乐为数控科技有限公司 配置双摆头的激光切割机
CN109303620A (zh) * 2018-10-19 2019-02-05 深圳市博世乐科技有限公司 变速激光断喙装置及变速控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8899889B2 (en) Table unit for machine tool
WO2011132324A1 (ja) 主軸ユニット及びテーブルユニット、並びに工作機械
JP3892939B2 (ja) 駆動装置
JPH04100689A (ja) レーザ加工機用5軸テーブル
JPH0583353B2 (ja)
JPH01222809A (ja) 工作機械
JP2011020213A (ja) 産業用ロボットの手首駆動構造
JPS61293795A (ja) 工業ロボツト用関節部とその関節部を備えたロボツト
JP3785681B2 (ja) 工業用ロボット
JP4489938B2 (ja) 光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構
JPH04367389A (ja) レーザ加工ヘッド装置
JPH07185869A (ja) レーザ加工ヘッド
GB2315033A (en) Machine tool
JPH06335878A (ja) ロボット
JP2672994B2 (ja) レーザ加工ヘッド
EP0174916B1 (en) An arrangement in an industrial robot
JP5536559B2 (ja) 5面加工用インデックス装置
JP3662319B2 (ja) 光軸移動形レーザ加工装置
JPH064117Y2 (ja) ロボット走行部のバックラッシュレス駆動装置
JPS5919616A (ja) 工具径可変形主軸装置
JP2680101B2 (ja) レーザ加工ヘッド
JPH02295696A (ja) レーザ加工用ロボット
JP2003205432A (ja) 工具アタッチメントおよびそれを用いた加工方法
JPH09225882A (ja) ロボットアームにおけるチャックの旋回装置
JPH08118269A (ja) 産業用ロボット