JP4489938B2 - 光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構 - Google Patents

光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12(a,b)は従来の光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッドの軸送り機構の典型的な例を示したものである。図12(a)は光軸移動型レーザ加工機のX軸キャリッジの送り機構に2本のボールねじを使用した例であり、図12(b)は1本のボールねじを使用した例である。
【0003】
より詳細には、図12(a)の例はワークテーブル201の両側に配置した2本のX軸ガイドレール203にX軸キャリッジ205が移動自在に設けてあり、このX軸キャリッジ205は一つのX軸駆動モータ207で回転駆動される2本のボールねじ209により移動位置決めされるように設けてある。また2本のボールねじは、前記ワークテーブル201の両側でかつ前記2本のX軸ガイドレール203の内側に近い位置に配置してある。
【0004】
図12(b)の例は、図12(a)の例における2本のボールねじ209を片側1本に変更した以外は図12(a)と同一の構成である。なお、図12(a)、図12(b)共にX軸キャリッジ205には、Y軸方向に移動位置決め可能なY軸キャリッジ(図示せず)が設けてあり、このY軸キャリッジにレーザ光をワークに集光する加工ヘッド211が設けてある。
【0005】
図13(a,b)は、従来の光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッドの軸送り機構におけるX軸キャリッジの構造の典型的な例を示したものである。
【0006】
図13(a)は、本体フレーム301の両側をワークテーブル303上面よりも上方に立ち上げて、この本体フレーム301の両側壁上面に、X軸ガイドレール305とラック307とを設け、このX軸ガイドレール305に水平な梁状のX軸キャリッジ309を移動自在に設けると共に、X軸駆動モータ311によって回転駆動されトルクチューブ313に連結した2個のピニオンギヤ315が前記2個のラック307にそれぞれ係合してある。前記X軸キャリッジ309にはレーザ加工ヘッド316を備えたY軸キャリッジ(図示省略)が設けてある。
【0007】
図13(b)は、長方形の枠組構造体に形成したX軸キャリッジ411がベースフレーム413に設けた2本のX軸ガイドレール415に移動自在に設けてある。このX軸キャリッジ411は前記枠組構造体の底部に螺合し、X軸駆動モータ(図示省略)によって回転駆動される1本のボールねじ417によってX軸方向へ移動位置決めされるように設けてある。ボールねじ417は前記ベースフレーム413上に設けたワークテーブル419の下方に位置している。前記X軸キャリッジ411には、レーザ加工ヘッド412を備えたY軸キャリッジ(図示省略)が設けてある。
【0008】
図14は、前記図13(a)に示したタイプの光軸移動型レーザ加工機におけるX軸キャリッジの駆動部の防塵構造の一例を示したものであり、共通する部品には図13(a)と同一の参照符号を付してある。
【0009】
図14に示す如く、本体フレーム301の両側をワークテーブル303上面近くまで立ち上げ、この本体フレーム301の両側壁上面に、X軸ガイドレール305とラック315とを設け、このX軸ガイドレール305に水平な梁状X軸キャリッジ309を移動自在に設けると共に、X軸駆動モータ317で回転駆動されるピニオン319がラック315に係合させてある。
【0010】
上述のX軸ガイドレール305とラック315には、その上面をカバーする蛇腹321を設けると共に、ピニオン319の側面部分を保護するカバー323とが設けてある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
図12(a)の例の光軸移動型レーザ加工機においては、駆動部分のスペースが大きいので、ワークテーブルに対する接近性が悪い。また、ボールねじの捻れにより高精度の送りが可能な移動距離には制限がある。
【0012】
図12(b)の例では、X軸キャリッジの軸送りが片側送りのため、X軸キャリッジの移動時の左右の速度の同期がとれず高速送りができない。また、片側送りの不具合を回避するため、ボールねじを中央に配置した例が13(b)図の例であるが、一本のボールねじで移動させるには大きな駆動力を必要とする。
【0013】
図13(a)に示す如きタイプの光軸移動型レーザ加工機のX軸キャリッジの構造においては、本体フレームの両側をワークテーブル上面よりも上方に立ち上げた構造となっているため、本体フレームの側面からワークテーブル上面への接近(アクセス)が困難である。
【0014】
また、2個のピニオンギヤの回転の同期を取るために両ピニオンギヤ間をトルクチューブで連結しているため、駆動軸のイナーシヤ(慣性モーメント)が大きくなり加減速時の時定数が大きくなる。
【0015】
図13(b)の例では、X軸キャリッジの重量が大きくなるため高速送りが困難である。また、図12(a)の例と同様に高精度の送りが可能な移動距離には制限がある。
【0016】
図14に示したX軸キャリッジの駆動部の防塵構造にあっては、X軸ガイドレールとラック部分に設けた蛇腹が加工時に発生するスパッタで焼損したり、蛇腹の襞部分にスパッタが堆積すると破損の原因になる。
【0017】
本発明は上述の如き問題を解決するために成されたものであり、本発明の課題は、高速でかつ高精度および長ストロークの軸送りが可能であり、またワークテーブルへの接近性のよい光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決する手段として請求項1に記載の光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構は、加工ヘッドを備えたY軸キャリッジをX軸キャリッジに移動位置決め可能に設け、該X軸キャリッジを基台に設けた一対のX軸ガイドレールに移動自在に設け、前記X軸キャリッジの駆動手段にラックとピニオンによる駆動方式を用いた光軸移動型レーザ加工機において、前記基台の左右両側面のそれぞれにX軸方向へ延伸させた前記ラックとX軸ガイドレールとを上下方向に隣接して設け、前記X軸キャリッジ一端部の右脚部に前記ラックの右ラックに係合するピニオンを備えたX軸駆動モータを設けると共に、該右ラックに係合させたピニオンによって回転駆動される第一軸を設け、前記X軸キャリッジ他端部の左脚部に前記ラックの左ラックに係合するピニオンを備えた第二軸を設け、該第二軸へ前記第一軸の回転を逆転して伝達する駆動力伝達手段を設け、該駆動力伝達手段に前記第一軸に近接し、該第一軸にほぼ平行な中間軸を設けると共に回転調節可能な回転体を設け、該回転体の回転中心から偏心した位置に前記中間軸の下部を軸支する軸受けを設け、前記中間軸のほぼ中間部を軸傾斜可能な自動調心軸受けで軸支し、該自動調心軸受けと前記回転体との間に前記第一軸上部に設けたギヤに係合するアイドルギヤを設けると共に、前記中間軸の上部軸端部に駆動プーリを設け、該駆動プーリと前記第二軸に設けた従動プーリとの間に回転伝達用のベルトを設け、前記回転体を回転調節することにより、前記第一軸に設けたギヤに係合するアイドルギヤとの間のバックラッシュを調節可能に設けてなることを要旨とするものである。
【0019】
請求項2に記載の光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構は、請求項1に記載の光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構において、前記ラックとX軸ガイドレールの表面ならびに前記X軸キャリッジ脚部に設けたハウジングの外周とを覆うシールベルトを前記基台の左右両側面に設け、該シールベルトの一端を基台後部に設けたベルトテンショナに固定し、他端を前記基台前部に固定して設け、前記シールベルトが前記ハウジングの外周を通過するようにガイドする複数の中高のガイドローラを前記ハウジングに設けると共に、前記基台と前記シールベルト上部との間にできる空間をカバーする上面カバーと前記基台と前記シールベルト下部との間ににできる空間をカバーする下面カバーとを前記基台に設けたことを要旨とするものである
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面によって説明する。
【0024】
図1は本発明に係る光軸移動型レーザ加工機の全体を示す斜視図である。なお、説明の都合上図1においての左右方向を前後方向と呼び、左右方向とは前記定義の前方向から見た呼称とする。
【0025】
図1、図2および図3を参照するに、光軸移動型レーザ加工機1の基台3の上部にはワークテーブル5が設けてある。また、基台3の上方にはX軸方向へ移動位置決め可能なX軸キャリッジ7が設けてある。X軸キャリッジ7には、前記ワークテーブル5に載置されるワークWにレーザ光を集光照射する加工ヘッド9を備えたY軸キャリッジ11がY軸方向(X軸方向に直交)へ移動可能に設けてある。
【0026】
前記加工ヘッド9へは、前記X軸キャリッジ7の後方に設けたレーザ発振器13からレーザビームがベンドミラーなどの光学系(図示省略)を介して導かれている。
【0027】
図7、図8によく示されている様に、前記X軸キャリッジ7はY軸方向に水平に延伸する内部空間を有する横断面が箱状の梁部7aと、この梁部7aの両端部から垂下する左右の脚部7(l,r)を備えており、この脚部7(l,r)の下部には、前記基台3の両側面にX軸方向へ水平に延伸させて設けたX軸ガイドレール17(l,r)に係合する複数(実施例では2個)の直線運動ベアリング19を備えたハウジング21(l,r)が設けてある。
【0028】
右側のハウジング21rの上面にはX軸駆動モータ23が設けてあり、このX軸駆動モータの出力軸に減速機25を介して設けた第一ピニオン27が前記基台3の右側面に設けた右ラック29rに係合させてある。
【0029】
図6、図7に示す様に、前記X軸キャリッジ7の右脚部7rと左脚部7lとが同期して移動できる様に、右脚部7rに設けたX軸駆動モータ23の駆動力を左脚部7lに伝達する駆動力伝達手段30が設けてある。以下、この駆動力伝達手段30について説明する。
【0030】
前記X軸キャリッジ7の右脚部7rには、鉛直方向に延伸する第一軸31が設けてある。この第一軸31は、右脚部7r下部に設けた第一軸受けユニット33と、右脚部7rの上方の前記X軸キャリッジ7の梁部7a内部に複数のボルト34によって固定した第二軸受けユニット35とにより回転自在に軸支してある。
【0031】
前記第一軸31の下方の軸端には、前記右ラック29rに係合する第二ピニオン37がシュパンリングなどの公知の軸固定部材39により固着してある。一方、前記第二軸受けユニット35内の空間に位置する第一軸31の上端部には、ギヤ41が前述と同様な軸固定部材39により固着してある。
【0032】
図7、図9、図10に示す如く、前記第二軸受けユニット35には、前記第一軸31と平行な中間軸43が設けてある。この中間軸43には前記ギヤ41に係合するアイドルギヤ53が設けてある。また、中間軸43の上端部には歯付きプーリからなる駆動プーリ55が軸固定部材39により固着してある。また、第二軸受けユニット35には、ギヤ41とアイドルギヤ53とのバックラッシュを減少させるためのバックラッシュ調整手段40が設けてある。以下、このバックラッシュ調整手段40について説明する。
【0033】
バックラッシュ調整手段40は、回転体45の回転中心から偏心した位置に前記中間軸43の下部を軸支する軸受け47を設け、この回転体45を前記第二軸受けユニット35に回転調節可能に嵌合し、前記中間軸43のほぼ中間部を軸傾斜可能な自動調心玉軸受け49で軸支し、この自動調心軸受け49と前記回転体45との間に前記第一軸31に設けたギヤ41に係合するアイドルギヤ53を設け、前記回転体45を回動および固定可能な2本の調整ボルト51を前記第二軸受けユニット35に設けた構成となっている
前記X軸キャリッジ7の左脚部7lには、前記第一軸31にほぼ平行な第二軸57が設けてある。この第二軸57は、前記梁部7aに設けた第三軸受けユニット59に回転自在に軸支した従動プーリ軸61と、左脚部7lに設けた第四軸受けユニット63に回転自在に軸支したピニオン軸65と、この従動プーリ軸61とピニオン軸65とを連結するユニバーサルジョイント67からなっている。
【0034】
前記従動プーリ軸61には、前記駆動プーリ55と同様な歯付きプーリからなる従動プーリ69が軸固定部材39により固着してある。一方、ピニオン軸65には前記基台3の左側面に設けた左ラック29lに係合する第三ピニオン71が軸固定部材39により固着してある。そして、駆動プーリ55と従動プーリ69には歯付きベルト73が掛け回してある。
【0035】
前記第三軸受けユニット59は筒状のベース60に一体的に設けてあり、この筒状のベース60は前記X軸キャリッジ7の左脚部7lに複数のボルト72により取付け位置が調整可能に固定してある。また、前記中間軸43と従動プーリ軸61との軸間距離を調節するため、前記左脚部7lにボルト74で固定したブロック部材76を設け、このブロック部材76に前記筒状のベース60に螺合させた引き込みボルト78がほぼ水平に軸支してある。
【0036】
上記構成において、NC装置(図示省略)の制御の下にX軸駆動モータ23を適宜回転させれば、基台3の側面に設けた右ラック29rに係合した第一ピニオン27が回転し、X軸キャリッジ7はX軸ガイドレール17(l,r)にガイドされて所望の位置へ移動させることができる。
【0037】
X軸キャリッジ7が移動する時には、右ラック29rに係合した第二ピニオン37により第一軸31が回転させられる。この第一軸31の回転は、第一軸31の上部に設けたギヤ41を介してアイドルギヤ53に伝達される。中間軸43に設けたアイドルギヤ53の回転は、中間軸43の上部に設けた駆動プーリ55に伝達される。
【0038】
上述の駆動プーリ55の回転は、前記X軸キャリッジ7の左脚部7lに設けた第二軸57に伝達され、この第二軸57の下部に設けられ左ラック29lに係合する第三ピニオン71に伝達される。なお、第三ピニオン71の回転方向は、前記アイドルギヤ53によって第二ピニオン37とは逆方向になっている。
【0039】
したがって、X軸駆動モータ23の駆動力が上述の駆動力伝達手段30によって第三ピニオン71にも伝達され、従動側の左脚部7lはX軸キャリッジ7の駆動側の右脚部7rに遅れることなく左右が同期して追従移動することができる。
【0040】
なお、上述の駆動力伝達手段30において、前記第二ピニオン37から第三ピニオン71までの最終段速比が1/1になる様に設けてある。
【0041】
前述の駆動力伝達手段30において、ギヤ41とアイドルギヤ53とのバックラッシュを調節する場合には、例えば、第二軸受けユニット35に設けた調整ボルト51bを緩め、調整ボルト51aを前進させれば、回転体45が時計方向に回転(図9において)し、中間軸43と第一軸31との軸間距離を変更してバックラッシュを適宜な値に調節することができる。
【0042】
なお、中間軸43の上部を自動調心玉軸受け49で軸支してあるので、中間軸43の若干の軸の傾斜は許容される。バックラッシュの調整が終了したら調整ボルト51a、51bをロックナット52a、52bで固定すれば軸間距離を固定することができる。
【0043】
また、前記中間軸43と第二軸57の従動プーリ軸61との軸間距離を調節する場合には、引き込みボルト78を使用してベース60の位置を調節することにより行うことができる。
【0044】
図1〜図5を再度参照するに、前記基台3の両側面に設けたラック29(l,r)およびX軸ガイドレール17(l,r)をスパッタおよび塵埃から保護するための平坦で柔軟性に優れたシールベルト75がX軸キャリッジ7の脚部7(l,r)に設けてある。
【0045】
図11に示す様にシールベルト75の一端は、基台3の後部側面に設けたベルトテンショナ77に固定し、他端は基台3の前部側面に設けたベルト固定部79にボルトで固定してある。
【0046】
前記ベルトテンショナ77は、シールベルト75をクランプするベルトクランプ81を前記基台3に設けたガイド板82の側面に沿って移動可能に設け、このベルトクランプ81の後方(図11においては上方)にブラケット83を設け、このブラケット83に設けたばか穴(図示省略)を挿通するショルダーボルト85を前記ベルトクランプ81の後端部に螺合させると共にナット88で固定して設け、前記ブラケット83とショルダーボルト85の頭部との間のねじ部に螺合するテンション調節ナット87を螺合して設けると共に、該テンション調節ナット87とショルダーボルト85の頭部との間に前記シールベルト75にテンションを付与する弾機89を設けたものである。
【0047】
また、前記X軸キャリッジ7の脚部7(l,r)には、図2に示す如く上方から見ると台形の前記ハウジング21(l,r)が設けてある。このハウジング21(l,r)には、シールベルト75(l,r)がハウジング21(l,r)の外周を通過する様にガイドする中高の4本のガイドローラ91(a,b)が回転自在に軸支してある。
【0048】
また図3、図4に示すように、前記ラック29(l,r)の上部には、前記基台3と前記シールベルト75(l,r)の上部との間にできる空間をカバーして、前記ラック29(l,r)およびX軸ガイドレール17(l,r)をスパッタなど塵埃から保護する上面カバー93(l,r)が前記基台3に取付けてある。前記上面カバー93(l,r)の先端部には、下側鉛直方向へ折曲がったフランジ部95が設けてあり、このフランジ部95表面に前記シールベルト75との間隙を埋めるシール材97が固着してある。
【0049】
前記X軸ガイドレール17(l,r)の下方には、前記上面カバー93と同様に、前記基台3と前記シールベルト75(l,r)の下部との間にできる空間をカバーする下面カバー99(l,r)が前記基台3の側面に取付けてある。また、下面カバー99(l,r)先端部には上側鉛直方向へ折曲がったフランジ部101が設けてあり、このフランジ部101表面にも上面カバー93と同様に、前記シールベルト75との間隙を埋めるシール材97が固着してある。
【0050】
上記構成により、スパッタで一番汚染され易い前記X軸キャリッジ7のX軸駆動部分(ラック29に対してX軸駆動モータ23の第一ピニオン27と駆動力伝達手段30の第二ピニオン37、第三ピニオン71とが係合する部分)は、X軸キャリッジ7が何処へ移動しても常にシールベルト75および上下面カバー(93、99)とで完全にカバーすることができる。
【0051】
また、シールベルト75のテンションは前記ベルトテンショナ77のテンション調節ナット87を調節することにより常に最良のテンションに保持することができる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1の発明によれれば、X軸キャリッジ一端部の右脚部に基台両側面に設けたラックの一側に係合するピニオンを備えたX軸駆動モータを設けると共に、該ラックに係合させたピニオンによって回転駆動される第一軸を設け、前記X軸キャリッジ他端部の左脚部に前記ラックの他側に係合するピニオンを備えた第二軸を設け、前記第一軸の回転を逆転して第二軸へ伝達する駆動力伝達手段を設けたので、従動側の左脚部は駆動側の右脚部に遅れることなく左右が同期して正確にかつ高速に追従移動させることができる。
【0053】
また、X軸送り機構に基台側面にX軸ガイドレールを設けると共に、基台側面に設けたラックに係合するラックピニオン駆動方式を用いているので、送りねじ駆動方式のように送りねじの捻れのために移動距離に制限を受けるということがない。
【0054】
また、第一軸の回転を逆転して第二軸へ伝達する駆動力伝達手段において、第一軸の回転を逆転させるアイドルギヤとギヤとの間のバックラッシュ調整機構設けると共に、前記第一軸と第二軸との間の回転伝達手段にベルト駆動を用いたので、駆動軸のイナーシヤが小さく加減速時を高速に行うことができ高精度の位置決めが可能となる。また、駆動力伝達手段のバックラッシュを適当に小さくできるので高精度の軸送りが可能である。
【0055】
請求項2に記載の発明によれれば、X軸キャリッジ7が何処へ移動しても、スパッタで一番汚染され易い前記X軸キャリッジのX軸駆動部分を保護することができる。
【0056】
また、X軸ガイド部を基台の側面に設け、このX軸ガイド部のカバーに蛇腹に代わる平坦なシールベルトを用いているので、ワークテーブル上面への材料の搬出入が容易となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光軸移動型レーザ加工機の全体を示す斜視図。
【図2】図1におけるA−A矢視図。
【図3】図2におけるC−C断面の部分断面図。
【図4】図3におけるP部拡大図。
【図5】図2におけるB−B断面の部分断面図。
【図6】図1におけるD−D断面図。
【図7】図6の一部を破断した拡大図。
【図8】図6におけるE矢視図。
【図9】図7におけるG−G断面図。
【図10】図6におけるF矢視図。
【図11】図2におけるQ部拡大図。
【図12】従来の光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッドの軸送り機構の典型的な例を示した図。
【図13】従来の光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッドの軸送り機構におけるX軸キャリッジの構造の典型的な例を示した図。
【図14】従来の光軸移動型レーザ加工機におけるX軸キャリッジの駆動部の防塵構造の一例を示した図。
【符号の説明】
1 光軸移動型レーザ加工機
3 基台
5 ワークテーブル
7 X軸キャリッジ
7a 梁部
7(l,r) 脚部
9 加工ヘッド
11 Y軸キャリッジ
13 レーザ発振器
17(l,r) X軸ガイドレール
19 直線運動ベアリング
21(l,r) ハウジング
23 X軸駆動モータ
25 減速機
27 第一ピニオン
29(l,r) ラック
30 駆動力伝達手段
31 第一軸
33 第一軸受けユニット
34、72、74 ボルト
35 第二軸受けユニット
37 第二ピニオン
39 軸固定部材
40 バックラッシュ調整手段
41 ギヤ
43 中間軸
45 回転体
47 軸受け
49 自動調心玉軸受け
51(a,b) 調整ボルト
52(a,b) ロックナット
53 アイドルギヤ
55 駆動プーリ
57 第二軸
59 第三軸受けユニット
60 ベース
61 従動プーリ軸
63 第四軸受けユニット
65 ピニオン軸
67 ユニバーサルジョイント
69 従動プーリ
71 第三ピニオン
73 歯付きベルト
75(l,r) シールベルト
76 ブロック部材
77 ベルトテンショナ
78 引き込みボルト
79 ベルト固定部
81 ベルトクランプ
82 ガイド板
83 ブラケット
85 ショルダーボルト
87 テンション調節ナット
89 弾機
91( a,b) ガイドローラ
93(l,r) 上面カバー
95 フランジ部
97 シール材
99(l,r) 下面カバー
101 フランジ部
LB レーザビーム

Claims (2)

  1. 加工ヘッドを備えたY軸キャリッジをX軸キャリッジに移動位置決め可能に設け、該X軸キャリッジを基台に設けた一対のX軸ガイドレールに移動自在に設け、前記X軸キャリッジの駆動手段にラックとピニオンによる駆動方式を用いた光軸移動型レーザ加工機において、前記基台の左右両側面のそれぞれにX軸方向へ延伸させた前記ラックとX軸ガイドレールとを上下方向に隣接して設け、前記X軸キャリッジ一端部の右脚部に前記ラックの右ラックに係合するピニオンを備えたX軸駆動モータを設けると共に、該右ラックに係合させたピニオンによって回転駆動される第一軸を設け、前記X軸キャリッジ他端部の左脚部に前記ラックの左ラックに係合するピニオンを備えた第二軸を設け、該第二軸へ前記第一軸の回転を逆転して伝達する駆動力伝達手段を設け、該駆動力伝達手段に前記第一軸に近接し、該第一軸にほぼ平行な中間軸を設けると共に回転調節可能な回転体を設け、該回転体の回転中心から偏心した位置に前記中間軸の下部を軸支する軸受けを設け、前記中間軸のほぼ中間部を軸傾斜可能な自動調心軸受けで軸支し、該自動調心軸受けと前記回転体との間に前記第一軸上部に設けたギヤに係合するアイドルギヤを設けると共に、前記中間軸の上部軸端部に駆動プーリを設け、該駆動プーリと前記第二軸に設けた従動プーリとの間に回転伝達用のベルトを設け、前記回転体を回転調節することにより、前記第一軸に設けたギヤに係合するアイドルギヤとの間のバックラッシュを調節可能に設けてなることを特徴とする光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構
  2. 請求項1に記載の光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構において、前記ラックとX軸ガイドレールの表面ならびに前記X軸キャリッジ脚部に設けたハウジングの外周とを覆うシールベルトを前記基台の左右両側面に設け、該シールベルトの一端を基台後部に設けたベルトテンショナに固定し、他端を前記基台前部に固定して設け、前記シールベルトが前記ハウジングの外周を通過するようにガイドする複数の中高のガイドローラを前記ハウジングに設けると共に、前記基台と前記シールベルト上部との間にできる空間をカバーする上面カバーと前記基台と前記シールベルト下部との間ににできる空間をカバーする下面カバーとを前記基台に設けたことを特徴とする光軸移動型レーザ加工機の加工ヘッド軸送り機構
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