JPH0718553Y2 - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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JPH0718553Y2
JPH0718553Y2 JP40712590U JP40712590U JPH0718553Y2 JP H0718553 Y2 JPH0718553 Y2 JP H0718553Y2 JP 40712590 U JP40712590 U JP 40712590U JP 40712590 U JP40712590 U JP 40712590U JP H0718553 Y2 JPH0718553 Y2 JP H0718553Y2
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JP
Japan
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blade
fixed blade
movable
moving
cutting device
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JP40712590U
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English (en)
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JPH04128195U (ja
Inventor
達雄 枝
毅 本田
満雄 蓮池
Original Assignee
住特エンジニアリング株式会社
住特通商株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、固定刃と移動刃との組
合せで紙を切断する刃移動型の切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリにおけるロール紙の切断に
使用される切断装置として、固定刃に沿って移動刃を直
線移動させる刃移動型のものがある。移動刃としては回
転式のものと非回転式のものとがある。回転式の移動刃
を用いた刃移動型の切断装置の基本構造を図3に示し、
非回転式の移動刃を用いた刃移動型の切断装置の基本構
造を図4に示す。
【0003】回転式の移動刃を用いた刃移動型の切断装
置では、固定刃31の前方に所定の重なりを持って設け
られた移動刃32が、回転しながら固定刃31の長手方
向に移動してロール紙等を切断する。移動刃32の回転
軸は、移動方向へ若干の傾ききのある状態とされ、固定
刃31の刃先に移動刃32を押圧させるべくスプリング
や板バネ等により付勢されている。非回転式の移動刃を
用いた刃移動型の切断装置では、その移動刃33は、固
定刃31の刃先に弾性的に押圧された状態で、回転する
ことなく固定刃31に沿って直線移動する。
【0004】これらの刃移動型切断装置における刃移動
手段として、従来はモータと、その回転力を直線駆動力
に変えるワイヤ、ベルト、歯車等の動力伝達機構との組
合せが用いられていた。しかし、リニアモータも有効な
刃移動手段と考えられる。移動刃の駆動にリニアモータ
を用いる場合には、リニアモータの可動子を任意の位置
に誘導する必要はなく、固定子の両端間を単に往復走行
させるだけでよいので、ホール素子等のセンサを用いた
高精度な走行位置制御機構は不要となり、これを省略し
てコストダウンを図るのが得策と言える。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、センサを省
略した開ループ制御や、センサを間引いた閉ループ制御
と開ループ制御との組合せで、リニアモータを簡易駆動
しようとした場合、可動子の走行負荷を固定子の全長に
わたって小さく且つ均一に保つことが、可動子の安定走
行を図る上で重要となる。ところが、固定刃に沿って移
動刃を移動させる刃移動型の切断装置では、固定刃の刃
先に移動刃を押し付ける必要がある。これを従来はスプ
リングや板バネ等にて行っているが、移動刃をリニアモ
ータで駆動する場合には、スプリングや板バネ等で固定
刃に移動刃を押しつけることに伴い、その反力が可動子
に作用し、可動子の走行負荷を増大させ、その安定走行
を阻害する原因になる。従って、移動刃の駆動にリニア
モータを用いても、そのリニアモータが、開ループ制御
や開ループ制御と閉ループ制御との組合せで簡易駆動さ
れる場合には、移動刃が円滑に駆動されないことにな
る。
【0006】また、移動刃が回転式の場合にその回転
は、移動刃の直線駆動に用いるワイヤを回転軸に巻付け
たり、ラックアンドピニョンを使用することにより行わ
れていた。しかし、回転軸にワイヤを巻付けて移動刃を
回転させる場合には、リニアモータとの組合せではワイ
ヤが不用になるので、実施が困難になり、たとえ実施し
ても極めて大掛かりなものとなる。また、ラックアンド
ピニョンも大掛かりであり、更に機械的接触音が大き
く、組付けや部品コストの点でも問題がある。
【0007】本考案の目的は、センサを省略した開ルー
プ制御や、センサを間引いた開ループ制御と閉ループ制
御との組合せでリニアモータを簡易駆動する場合にも、
そのリニアモータによって移動刃が円滑に駆動される切
断装置を提供することにある。本考案の他の目的は、移
動刃が回転式の場合にその回転機構が簡単で、組付けス
ペースが小さく、低コストで騒音の発生も殆んどない切
断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の切断装置は、直
線状に配設された磁性体からなる固定刃と、該固定刃に
沿って移動すると共に固定刃の刃先に圧接されるように
その圧接方向に移動可能とされた磁性体からなる移動刃
と、前記固定刃に略全長にわたって取付けられ、固定刃
に移動刃を圧接させるべく移動刃の圧接方向に磁気吸引
力を付与する磁気回路とを具備している。
【0009】移動刃が回転式の場合は、その回転軸に環
状の弾性体を固定部材に圧接されるように装着するのが
よい。
【0010】
【作用】本考案の切断装置では、固定刃に取付けた磁気
回路の生じる磁気力によって移動刃が固定刃に吸着され
るので、移動刃がリニアモータで駆動される場合にも、
移動刃の圧接反力が可動子に直接作用せず、可動子の走
行負荷が小さく且つ均一に抑制される。移動刃が回転式
でその回転軸に環状の弾性体を装着した場合は、移動刃
の直接移動に伴って弾性体が回転して移動刃を回転させ
る。
【0011】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本考案を実施した切断装置の一例につい
て、その主要部を示す縦断側面図、図2は同じく正面図
である。
【0012】ここに示された切断装置は、MM型(マグ
ネット可動型)のリニアモータ10を備えている。リニ
アモータ10の固定子11は、水平に配設されたフレー
ム11aと、フレーム11aの長手方向に配列された多
数のコイル11bとを有する。リニアモータ10の可動
子12は、固定子11を包囲する枠体12aと、枠体1
2aにヨーク12cを介して取付けられたマグネット1
2bとを有する。枠体12aは、固定子11の長手方向
へ移動自在な状態でフレーム11aに支持され、コイル
11bとマグネット12bとの間に作用する磁気力によ
って固定子11の両端部間を往復走行する。
【0013】リニアモータ10と組合された切断機構2
0は、リニアモータ10の下方に固定子11に平行して
配設された架台21を有する。架台21の上面には、凹
溝21aが全長にわたって設けられている。凹溝21a
を挟む一方の架台21上面には、固定刃22が面一の状
態で取付けられている。固定刃22は磁性体よりなり、
その刃先を凹溝21a内へ突出させている。固定刃22
の下方には磁気回路23が全長にわたって配設されてい
る。磁気回路23は、固定刃22の下面に接合された板
厚方向に着磁されたマグネット23aと、マグネット2
3aの下面に接合されたヨーク23bとよりなり、その
一方の側面が凹溝21a内に臨んでいる。架台21の上
方には、一対のガイド24,24が凹溝21aを避けて
設けられている。各ガイド24と架台21の上面との間
には、切断すべき紙30が挿入されるスリット25が形
成されている。
【0014】リニアモータ10の可動子12における枠
体12aの下面には、非磁性体からなるブラケット26
が接合されている。ブラケット26には、非磁性体から
なる刃物取付軸27が水平かつ回転自在に取付けられて
いる。刃物取付軸27は軸心方向に移動自在とされ、そ
の軸心は可動子12の往路走行方向に僅かに傾斜してい
る。刃物取付軸27の先端部には環状の弾性体28が装
着されている。弾性体28はゴム製のOリングであり、
ガイド24に圧接されている。そして、刃物取付軸27
の先端面に、磁性体からなる回転式の移動刃29がネジ
29aにより同心状態で取付けられている。
【0015】移動刃29は、固定刃22に対して所定の
重なり代Lを持って、凹溝21a内へ挿入され、磁気回
路23による吸引力を受けて固定刃22の刃先に押し付
けられている。即ち、磁気回路23の磁束はマグネット
23aから固定刃22,移動刃29、移動刃29とヨー
ク23b間のギャップG,ヨーク23bに流れ、移動刃
29に対する吸引力はギャップG間に発生するので、移
動刃29は固定刃方向に吸引される。吸引力はマグネッ
ト23aの厚みかギャップGを変えることにより、任意
に調節され得る。
【0016】このような構成になる本考案の切断装置に
おいては、紙30が次の順序で切断される。
【0017】まず、リニアモータ10の可動子12が固
定子11の一端部に退避した状態で、切断機構20の架
台21とガイド24,24との間のスリット25に紙3
0が挿入される。次いで、可動子12が固定子11の一
端から他端にかけて駆動される。これにより、Oリング
28がガイド24との摩擦により回転するので、移動刃
29は回転しながら架台21の一端から他端にかけて移
動する。その結果、紙30が移動刃29によって切断さ
れる。移動刃29の回転中心は、移動刃29の移動方向
に僅かに傾斜しているので、移動刃29が紙30に食い
込み、良好な切断性が確保される。また、回転に伴う力
と磁気回路23による吸引力とにより、移動刃29が固
定刃22に押し付けられるので、移動刃29が固定刃2
2から離れるおそれはない。
【0018】紙30が切断されると、次の切断に備えて
可動子12が固定子11の他端から一端へ戻る。このと
きは、移動刃29が固定刃22から離れる方向の力を受
ける。しかし、移動刃29は磁気回路23によって固定
刃22に吸引されているので、固定刃22から遠くに離
れることはない。
【0019】移動刃29に作用する吸引力は、移動刃2
9の移動を阻害するような反力を伴わない。即ち、可動
子12の側面が反力によってフレーム11aに押圧され
ることが少ない。そのため、リニアモータ10における
可動子12の走行負荷が小さく且つ一定に保たれる。従
って、リニアモータ10がセンサレスによる開ループ制
御、あるいはセンサを間引いた開ループ制御と閉ループ
制御との組合せで簡易駆動される場合にも、安定な走行
が保証される。
【0020】本考案は、移動刃が非回転式の切断装置に
も、同様の磁気回路を固定刃と移動刃間に構成すること
により適用可能である。
【0021】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の切断装置は、磁気回路で固定刃に移動刃を吸着し、そ
の移動負荷が小さいので、リニアモータで移動刃を駆動
する場合にも、可動子の走行負荷が小さく且つ安定に保
たれる。従って、センサレスあるいは少数のセンサによ
る簡易なモータ制御が可能になり、リニアモータのコス
トダウンが図られる。また、リニアモータによる移動刃
の直接駆動により、高速で円滑な切断を可能にする。
【0022】移動刃が回転式でその回転軸に環状の弾性
体を装着して移動刃を回転させる場合には、その回転機
構が簡単で低コストとなり、更には組付けスペースも小
さく、騒音も極めて小さい。
【図面の簡単な説明】
図1本考案切断装置の主要部を示す縦断側面図である。
図2本考案切断装置の主要部を示す正面図である。図3
移動刃回転式の刃移動型切断装置の概略構造を示す斜視
図である。図4移動刃非回転式の刃移動型切断装置の概
略構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 リニアモータ 11 固定子 12 可動子 20 切断機構 22 固定刃 23 磁気回路 29 移動刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 蓮池 満雄 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目8−14 住 特通商株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−43186(JP,A)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状に配設された磁性体からなる固定
    刃と、該固定刃に沿って移動すると共に固定刃の刃先に
    圧接されるようにその圧接方向に移動可能とされた磁性
    体からなる移動刃と、前記固定刃に略全長にわたって取
    付けられ、固定刃に移動刃を圧接させるべく移動刃の圧
    接方向に磁気吸引力を付与する磁気回路とを具備するこ
    とを特徴とする切断装置。
  2. 【請求項2】 固定刃がリニアモータの固定子に沿って
    配設され、該リニアモータの可動子に移動刃が取付けら
    れた請求項1の切断装置。
  3. 【請求項3】 移動刃が回転式でその回転軸に環状の弾
    性体を固定部材に圧接されるように装着した請求項1ま
    たは2の切断装置。、
JP40712590U 1990-12-28 1990-12-28 切断装置 Expired - Lifetime JPH0718553Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40712590U JPH0718553Y2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40712590U JPH0718553Y2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04128195U JPH04128195U (ja) 1992-11-24
JPH0718553Y2 true JPH0718553Y2 (ja) 1995-05-01

Family

ID=31931188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40712590U Expired - Lifetime JPH0718553Y2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 切断装置

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JP (1) JPH0718553Y2 (ja)

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Publication number Publication date
JPH04128195U (ja) 1992-11-24

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