JPH07185203A - 蒸留装置、それを用いる蒸留方法、酒類の製造方法およびそれから得られる酒類 - Google Patents

蒸留装置、それを用いる蒸留方法、酒類の製造方法およびそれから得られる酒類

Info

Publication number
JPH07185203A
JPH07185203A JP5029894A JP5029894A JPH07185203A JP H07185203 A JPH07185203 A JP H07185203A JP 5029894 A JP5029894 A JP 5029894A JP 5029894 A JP5029894 A JP 5029894A JP H07185203 A JPH07185203 A JP H07185203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distillation
distilled
tank
mist
substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5029894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3459458B2 (ja
Inventor
Kazuo Matsuura
一雄 松浦
Keisuke Honda
敬介 本多
Masanori Sato
正典 佐藤
Hiroshi Sasaki
浩 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OOZEKI KK
Honda Electronics Co Ltd
Seiko Corp
Ozeki Corp
Original Assignee
OOZEKI KK
Honda Electronics Co Ltd
Seiko Corp
Ozeki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OOZEKI KK, Honda Electronics Co Ltd, Seiko Corp, Ozeki Corp filed Critical OOZEKI KK
Priority to JP05029894A priority Critical patent/JP3459458B2/ja
Publication of JPH07185203A publication Critical patent/JPH07185203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3459458B2 publication Critical patent/JP3459458B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alcoholic Beverages (AREA)
  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】常温・常圧において、効率良く蒸留操作ができ
る蒸留装置およびそれを用いる酒類の製造方法を提供す
る。 【構成】蒸留槽と、槽内の被蒸留物液面下に設けられた
超音波振動子、超音波振動子による槽内気相へ向けた超
音波照射によって発生した、被蒸留物中のある成分の濃
度が被蒸留物よりも高いミスト中の該成分の蒸気を捕集
するための捕集手段からなる蒸留装置、蒸留方法、それ
を用いる酒類の製造方法およびそれから得られる酒類。 【効果】常温・常圧でも効率よく蒸留できる蒸留装置が
提供され、かかる装置により風味の優れた酒類を製造で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸留装置、ことに、蒸留
効率を高めるために超音波を利用した蒸留装置、それを
用いた蒸留方法および酒類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸留装置は、被蒸留物を、要すれ
ば、加熱して、常圧または減圧下で低沸点成分を高沸点
成分から分別するものであり、その蒸留効率は必ずしも
満足の行くものではない。そのため、気液界面を増加さ
せてあるいは理論段数を上げて蒸留効率を高めるために
充填物を蒸留塔または蒸留槽内に充填した蒸留装置(特
開昭49−21385号等)や、スプレーなどの噴霧手
段を備えた蒸留装置(特開昭61−25602号、特開
昭62−144702号、特開平3−228798号
等)が提案されている。しかし、蒸留効率を高めるため
に超音波を利用したものは見当たらない。
【0003】すなわち、蒸留装置に超音波照射手段を設
けたものも提案されており、例えば、特開昭55−14
4242号では、フィルム洗浄装置において、槽に超音
波発振機を具備させている。しかし、これは、あくまで
も超音波の有する振動もしくはキャビテーションの効果
を利用して、もっぱら洗浄効果を高めるためのものであ
って、蒸留効率を高めるために超音波を利用するもので
はない。また、特開昭64−70101号では、固体微
粉を溶剤中に混合されてなるサスペンジョンの濃縮方法
において、サスペンジョンを加熱濃縮する際に超音波を
照射しているが、その効果および作用は固体微粉の凝集
を防ぎ均一に分散させることであって、溶剤の蒸留に関
してはなんら超音波の効果、作用は影響を及ぼさないも
のである。
【0004】また、超音波霧化装置と蒸留を組み合わせ
た洗浄装置(特開昭50−159168号)も提案され
ているが、これは、蒸留装置において一旦蒸留操作を行
った溶剤を超音波によって霧化せしめて洗浄効果を高め
るものである。したがって、超音波は洗浄のための手段
としてのみ使用されているだけであって、やはり蒸留操
作に関しては何等作用を及ぼすものではない。このよう
に、超音波霧化装置自体は公知であるが、蒸留操作にお
いて超音波霧化手段が飛躍的に蒸留効率を高めるとこと
を示唆する先行技術は見当たらず、しかも、これら従来
の蒸留装置は、加熱に多大な熱エネルギーを要し、ある
いは装置も大型で高価であるという欠点を有している。
【0005】一方、蒸留酒製造には蒸留工程が不可欠で
ある。これには古くから加熱式の単式蒸留装置が用いら
れてきたが、蒸留原液自体を高温に保たなければならな
かったので発酵過程に生成したフレーバーが破壊された
り、コゲ様の香りが留液に移行したりする品質上の問題
点が指摘されている。このような現象を低減するため
に、近年、減圧蒸留装置によって比較的低温によって蒸
留操作が行われるようになったが、減圧蒸留装置は高価
であり、また減圧手段に蒸気の一部が吸引されて欠損し
てしまうという欠点を有している。しかるに、蒸留酒の
蒸留過程においてはエネルギーおよび装置コストの低
減、フレーバーの改善等の点から常温常圧下においても
効率良く操作できる装置が要望されている。また、醸造
産業は近年の低アルコール化の嗜好動向をふまえ、ワイ
ンや清酒などの低アルコール製品を開発することが模索
されてきたが、十分な解決策は見いだされていない。従
来の蒸留操作によるアルコール除去法では蒸留後の試料
は熱により変性し品質的に悪化してしまうし、各種膜技
術によるアルコール除去法も試みられたが、アルコール
のみならず他のフレーバーに影響を及ぼすアミノ酸や有
機酸などの成分も除去されてしまい不都合である。単に
水で希釈するのみでは水臭い低アルコール飲料となって
しまう。したがって、上記問題を解決した低アルコール
飲料の製造方法が要望されている。
【0006】さらに、酒類の醸造あるいは他の発酵にお
いて、発酵槽中に蓄積したエタノールや他の低沸点成分
を除去してその菌体への阻害を軽減し、発酵を効率良く
行わせることが必要な場合もある。このために通常の蒸
留操作あるいはフラッシュ発酵操作が用いられるのであ
るが、いずれも発酵液を相当加熱するため、エネルギー
コストが高くなったり、製品の性質が悪化したり、菌体
がダメージを受けたりして不都合であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたもので、常温・常圧でも効率
良く蒸留できる蒸留装置、蒸留方法および酒類の製造方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、鋭意研究を重ねた結果、超音波振動子を
備えた蒸留装置を用い、蒸留槽中の被蒸留物中から槽内
気相に向けて超音波を照射し、霧化および蒸発を促進し
て蒸留操作を行ったところ、意外にも、常温・常圧にお
いても効率良く蒸留できることと、かかる装置を用いて
酒類を製造したところ、風味の優れた酒類を得ることが
できることを発見し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、(1)、蒸留槽と、
蒸留槽内部に設けられた、被蒸留物中から槽内気相へ向
けて超音波を照射し、被蒸留物の霧化および蒸発を促進
させ、被蒸留物中のある成分の濃度が被蒸留物と同等ま
たは異なるミストを発生させるための少なくとも1つの
超音波振動子と、該ミストまたは蒸気を捕集するための
捕集手段とからなることを特徴とする蒸留装置、特に、
(2)超音波振動子と、蒸留槽内部の被蒸留物液面との
距離を一定に保つことができる、蒸留槽内に被蒸留物を
注入する手段を有する(1)の蒸留装置、(3)蒸留槽
内に、超音波振動子と、蒸留槽内部の被蒸留物液面との
距離を一定に保つことができる液面検出手段を有する
(1)の蒸留装置、(4)蒸留槽内に、超音波振動子
と、蒸留槽内部の被蒸留物液面との距離を一定に保つこ
とができる液面調節手段を有する(1)の蒸留装置、
(5)被蒸留物および/または超音波振動子によって発
生させられたミストの温度調節するための手段を有する
(1)の蒸留装置、および(6)発生するミストを蒸留
槽頂部に向かって移送させるための送風手段および当該
送風手段によって生ずる気体の流れを加熱する手段を有
する(1)の蒸留装置、ならびに
【0010】(7)被蒸留物を蒸留するに際し、蒸留槽
内の被蒸留物中から槽内気相へ向けて超音波を照射する
ことによって霧化および蒸発を促進させる少なくとも1
つの超音波振動子を備えた蒸留装置によって、被蒸留物
中のある成分の濃度が被蒸留物と異なるミストを発生さ
せ、該ミストまたは蒸気を捕集するための捕集手段によ
り前記成分を回収することを特徴とする蒸留方法、こと
に(8)該被蒸留物が微生物菌体を含む発酵液または微
生物菌体が除去された後の発酵液であって、該蒸留装置
を蒸留後の発酵液を発酵槽に返送するフラッシュ発酵用
装置に装備した(7)の蒸留方法、(9)発酵液がアル
コール発酵液またはアセトンブタノール発酵液である
(8)の蒸留方法、および(10)被蒸留物が水道水で
あり、水道水中の塩素濃度を低下させる(7)の蒸留方
法、さらに
【0011】(11)蒸留槽内の酒類醸造物または醸造
物濾液中から槽内気相へ向けて超音波を照射することに
よって霧化および蒸発を促進させる少なくとも1つの超
音波振動子を備えた蒸留装置によって、エタノール含有
低沸点成分の濃度が醸造物またはその濾液よりも高いミ
ストを発生させ、該ミスト中のエタノール含有低沸点成
分蒸気を捕集するための捕集手段により該低沸点成分を
回収することを特徴とする酒類の製造方法、ことに(1
2)回収したエタノール含有低沸点成分を原酒として蒸
留酒を得る(11)の酒類の製造方法、(13)回収し
たエタノール含有低沸点成分の一部または全部を発酵終
了後の製品に帰還させる(11)の酒類の製造方法、お
よび(14)蒸留槽に残る醸造物またはその濾液のエタ
ノール濃度が10%v/v以下となるまで蒸留し、該醸
造物またはその濾液から低アルコール飲料を得る(1
1)の酒類の製造方法、および
【0012】(15)(11)ないし(14)いずれか
に記載の方法により製造される酒類を提供するものであ
る。
【0013】
【作用】本発明の蒸留装置においては、超音波振動子に
よる超音波照射でミストを発生させるため、非常に液滴
の小さなミストを得ることができる。したがって、スプ
レーによる噴霧手段によって得られるミストよりも気液
界面の面積を増加させることが可能になる。また、被蒸
留物中にいくつかの成分が存在する場合、超音波照射に
よって生じたミスト中のある成分の濃度が被蒸留物中の
該成分の濃度と異なる効果を有することが判明し、スプ
レーなどの噴霧手段にはかかる効果を期待できないとこ
ろから、これらと比べ、非常に蒸留効率が高められるこ
とになる。このように、本発明の蒸留装置を使用すれ
ば、常圧下においてできる限り低温で蒸留操作が要望さ
れている蒸留酒の蒸留工程、フラッシュ発酵における蒸
留工程、ワイン、ビールおよび清酒の発酵工程からアル
コールを回収する工程などを効率良く行うことができ
る。よって、質の良い蒸留酒および低アルコール飲料の
製造を容易に行うことができる。また、常温・常圧下で
の蒸留が可能であるため、加熱エネルギーが不要であ
り、装置も小型かつ安価にできる。よって、例えば、本
発明蒸留装置を家庭用の水道水塩素除去装置等としても
広く用いることができる。ここに、本明細書で用いる
「蒸留」とは、いわゆる蒸留、分離、単位操作、蒸発、
濃縮、あるいは揮発等を含めた概念を意味する。
【0014】以下、まず、図1を参照にして、本発明の
蒸留装置について説明する。図1は本発明の蒸留装置の
一具体例の概略図を示す。図1に示す本発明の蒸留装置
は、蒸留槽1、ミスト発生部2、被蒸留物に完全に浸さ
れた位置に設置された超音波振動子4、該振動子にパル
スを供給する回路3、被蒸留物を貯蔵するためのリザー
バー5、ミスト発生部へ原料を供給するための送液ポン
プ6、発生したミスト9を温度調節するための蛇管1
0、温度調節のためのヒーターとクーラーを具備した温
度調節ユニット11、発生したミストを蒸留槽1の上部
まで移送し、低沸点成分を抽出するための送風ポンプ
7、送風管8および蒸留槽を断熱するための断熱層17
より構成されている。かくして、被蒸留物中から槽内気
相に向けて超音波を照射することにより、霧化、蒸発が
起こる。発生した蒸気は導管12を通過して、捕集塔1
3に至り、蛇管14によって冷却凝結され、留液貯蔵槽
15に留液16として捕集され、これらが捕集手段を構
成する。送風管8、蒸留槽1、導管12、捕集塔13お
よび留液貯蔵槽15は送風ポンプ7に帰還する閉鎖系を
構成している。このため、蒸留装置が運転されると被蒸
留物がミストおよび蒸気となる分だけ系の気相部分が増
加するため圧力が増加しないように弁18によって調節
される。
【0015】該蒸留装置は、要すれば、被蒸留物を該蒸
留装置に注入するにあたり、超音波振動子と被蒸留物面
の距離を一定に保つための適宜な液面検出手段(例、差
圧計、フロートスイッチ等)、液面調節手段(例、送液
ポンプ、電磁弁等)または、そのようになる被蒸留物の
注入手段(例、送液ポンプ、オーバーフローによる注入
手段等)を有していてもよい。また、該蒸留装置は、図
1に示すごとく、被蒸留物および/または上記超音波に
よる霧化、蒸発で発生したミストを温度調節するための
手段を有していてもよく、さらに、図1に示すごとく、
該蒸留装置の蒸留槽下部において発生するミストを蒸留
槽頂部に向かって移送させるための送風手段、および当
該送風手段によって生ずる気体の流れを加熱する手段を
有していてもよい。
【0016】本発明蒸留装置は、一般に、常圧の蒸留操
作に使用される。対象とする被蒸留物は、通常、液体が
好ましいが、固形物を含有する懸濁液や、ある程度の粘
度を有する液体であってもよい。かかる被蒸留物の例と
しては、水道水、エタノール発酵、アセトンブタノール
発酵等のような低沸点成分を生産するような微生物菌体
を含む醸造物や発酵液または、そこから微生物菌体が除
去された後の発酵液のごとき濾液が挙げられる。
【0017】蒸留に際しては、超音波振動子の出力およ
び発振周波数は、被蒸留物の種類および量、蒸留槽の構
造にもよるが、十分に試料を霧化させて蒸発を促進させ
ることができ、試料中に微生物菌体が存する場合には、
これに与えるダメージが無視出来る程度(0.5W/c
2〜50W/cm2程度、20kHz〜5MHz程度)
であればよい。また、本発明の蒸留装置は、通常用いら
れるようなステンレス等により構成してもよいが、常温
・常圧で操作可能であるため、その目的・用途によって
は合成樹脂等により構成して装置の軽量化・コストダウ
ンを図ることもできる。なお、蒸留槽と捕集手段を、蒸
留の目的・用途に応じて窒素ガス、二酸化炭素ガス、あ
るいは不活性ガスなどで満たして蒸留操作を行うことも
できる。また、本発明蒸留装置の各要素を、蒸留目的に
応じてその具体的構成を変えることができ、かかる変更
は、本発明の範囲内である。
【0018】本発明の蒸留装置は、水道水の脱塩素(塩
素濃度5ppm以下、もしくは検知限界以下の水道水を
得ることができる)や、エタノール発酵やアセトンブタ
ノール発酵等の発酵液からエタノールやアセトン、ブタ
ノール等の回収に好適に使用でき、発酵液等の蒸留に際
しては、該装置と発酵槽を組み合わせたフラッシュ発酵
装置として使用してもよい。このようにすれば、蒸留後
の発酵液の熱による変質を防ぐことができ、かつ蒸留後
の発酵液を発酵槽に返送できるので、さらに発酵効率を
向上させることができる。
【0019】かくして、本発明の蒸留装置は、酒類(蒸
留酒、低アルコール飲料等)の製造に用いることもでき
る。例えば、ビール、清酒、ワイン等の酒類の醸造物ま
たはその濾液を本発明蒸留装置に適用し、一定時間、回
分蒸留あるいは連続蒸留してエタノール含有低沸点成分
を回収し、これを原酒とし、常法により風味の優れた焼
酎、ブランデー、ウイスキー、ウオッカ等の蒸留酒を製
造することができる。
【0020】また、蒸留槽に残る被蒸留物のエタノール
濃度が10%v/v以下となるまで蒸留することによ
り、低アルコール飲料とすることもできる。さらには、
エタノールを蒸留により完全に除去し、ノンアルコール
飲料を製造することもできる。
【0021】本発明の蒸留装置を、発酵中のワイン、ビ
ール、清酒等の酒類を満たした発酵槽に装備または連結
させて、回分的あるいは連続的にエタノール含有低沸点
成分を醸造物から回収し、回収した低沸点成分の一部ま
たは全部を発酵終了後の製品に帰還させることにより、
ワイン、ビール、清酒等のアルコール飲料を製造しても
よい。
【0022】本発明により製造される酒類は特に限定さ
れず、清酒、ワイン、ビール、雑酒、ウィスキー、ブラ
ンディー、リキュール、スピリッツ、しょうちゅう、ジ
ン等が挙げられるが、従来得られなかった性質、風味の
ものを得ることもできる。その例としては、清酒、ワイ
ン、ウィスキー、しょうちゅう、ブランディー等が挙げ
られる。
【0023】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 図1に示した装置により蒸留操作を行った。発生した蒸
気は、導管12を通過して、捕集塔13に至り、蛇管1
4によって冷却凝結させ、留液貯蔵槽15に留液16と
して捕集した。被蒸留物として20%v/vエタノール
水溶液を用い、送風ポンプの流速を0.5リットル−空
気/リットル−蒸留塔体積/分で作動させ、送液ポンプ
6を停止して原料の供給を行なわず、蛇管10を流れる
水温を25℃として常圧下で蒸留を行った。表1は、留
出する留液16中のエタノール濃度の経時変化をガスク
ロマトグラフィーにより測定した結果である。なお、超
音波の出力は20W、周波数は2.7MHzであり、発
生するミストは小さく、3〜4μmの径であった。
【0024】
【表1】
【0025】蒸留開始後40分後にはミスト発生部に残
った蒸留原液中のエタノール濃度は8.9容量%に減少
していた。従来の装置においては、エタノールの沸点が
78.5℃であることから、減圧下でもある程度加熱す
るのが通常であるが、本発明の装置によれば常温常圧下
で蒸留可能であった。
【0026】実施例2 図1に示した蒸留装置にアルコール濃度20容量%の清
酒を注入し、大気圧下において室温で蒸留させたとこ
ろ、得られた焼酎原酒は非常にまろやかであり、コゲ様
の香り等の異臭がなく、好ましい芳香成分が保存されて
おり、パネラーによって高い評価を受けた。この時、蒸
留後の清酒をきき酒に供したところ、異臭異味を感じさ
せず甘さと酸味のバランスの取れた低アルコール清酒で
あるとの評価を受けた。
【0027】実施例3 図1に示した蒸留装置においてミストをさらに多量に発
生させるために超音波振動子に図2に示した霧化手段を
併設した。すなわち、スプレーノズル20に装着した超
音波振動子19に導線21を通じて発信回路3から電圧
をかけ、導管22を通じて供給される液体試料23をミ
スト24として噴霧させる霧化手段である。この装置を
併設することによってミスト量が増し、さらに効率よく
蒸留を行うことが可能となった。
【0028】実施例4 図1に示した蒸留装置において、ミスト発生を安定的に
行わせるための液面と超音波振動子の距離を一定に保つ
ための装置を図3に示した。図1のミスト発生部2にお
いて、超音波振動子4と試料層26の液面の距離を一定
に保つために、液面計25で逐次液面レベルを計測しな
がら、電磁弁33およびポンプ28−31を作動させ
た。水層27と試料層26の間は合成樹脂性のシート3
2で隔ててあり、このシートの高さは水層27の容量に
よって上下させることができる。この装置によって、液
面を一定に保ちミストの発生量を常に最適に保つことが
可能となり、このような二層式の構造を持たせることに
よって供給する試料の残量が少なくなっても、ポンプ2
9および31を作動させることによって水層27の高さ
を上昇させて試料のほとんど全てを蒸留させることが可
能であった。
【0029】実施例5 図4の装置は、図3の装置が持つ機能と同様の機能を有
するものであるが、さらに簡略化したものである。すな
わち、試料26の液面と超音波振動子の距離を一定に保
つために、液面レベルを液面計25によって測定し、液
面制御の操作端としてポンプ28、30および電磁弁を
作動させるものである。この方式によれば液面を一定に
保ちミストの発生量を常に最適に保つことが可能となっ
た。また、供給すべき試料の残量が無くなった場合、試
料26の液面が蒸留の進行とともに次第に降下し、ミス
ト発生が十分行われなくなるという欠点を有してはいる
が、図3の装置よりも簡便に液面操作を行うことができ
た。
【0030】
【発明の効果】本発明により、常温・常圧において効率
の良い蒸留操作ができる蒸留装置が提供される。また、
本発明の蒸留装置を用いた蒸留酒の原酒および低アルコ
ール飲料等の酒類の製造方法、ならびに該方法により得
られる酒類も提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蒸留装置の1具体例の概略図であ
る。
【図2】 本発明の蒸留装置に併設する霧化手段の概略
図である。
【図3】 本発明の蒸留装置において液面と超音波振動
子の距離を一定に保つための装置の概略図である。
【図4】 本発明の蒸留装置において液面と超音波振動
子の距離を一定に保つための簡略化された装置の概略図
である。
【符号の説明】
1:蒸留槽、2:ミスト発生部、3:超音波発生回路、
4:超音波振動子、5:蒸留原液リザーバー、6:送液
ポンプ、7:送風ポンプ、8:送風管、9:ミスト、1
0:蛇管、11:温度調節ユニット、12:導管、1
3:捕集塔、14:蛇管、15:留液貯蔵槽、16:留
液、17:断熱層 18:弁、19:超音波振動子、20:ノズル、21:
導線、22:導管、23:被蒸留物、24:ミスト、2
5:液面計、26:液体試料層、27:水層、28:送
液ポンプ、29:水送液ポンプ、30:試料排液ポン
プ、31:排水ポンプ、32:合成樹脂性シート 33:電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 敬介 愛知県豊橋市三本木町字新三本木62番地の 1 (72)発明者 佐藤 正典 愛知県豊橋市大岩町字小山塚20番地 本多 電子株式会社内 (72)発明者 佐々木 浩 東京都中央区銀座4丁目5番16号 株式会 社服部セイコー事業開発室内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸留槽と、 蒸留槽内部に設けられた、被蒸留物中から槽内気相へ向
    けて超音波を照射し、被蒸留物の霧化および蒸発を促進
    させ、被蒸留物中のある成分の濃度が被蒸留物と同等ま
    たは異なるミストを発生させるための少なくとも1つの
    超音波振動子と、該ミストまたは蒸気を捕集するための
    ミスト、蒸気捕集手段とからなることを特徴とする蒸留
    装置。
  2. 【請求項2】 超音波振動子と、蒸留槽内部の被蒸留物
    液面との距離を一定に保つことができる、蒸留槽内に被
    蒸留物を注入する手段を有する請求項1記載の蒸留装
    置。
  3. 【請求項3】 蒸留槽内に、超音波振動子と、蒸留槽内
    部の被蒸留物液面との距離を一定に保つことができる液
    面検出手段を有する請求項1記載の蒸留装置。
  4. 【請求項4】 蒸留槽内に、超音波振動子と、蒸留槽内
    部の被蒸留物液面との距離を一定に保つことができる液
    面調節手段を有する請求項1記載の蒸留装置。
  5. 【請求項5】 被蒸留物および/または超音波振動子に
    よって発生させられたミストを温度調節するための手段
    を有する請求項1記載の蒸留装置。
  6. 【請求項6】 発生するミストを蒸留槽頂部に向かって
    移送させるための送風手段および当該送風手段によって
    生ずる気体の流れを加熱する手段を有する請求項1記載
    の蒸留装置。
  7. 【請求項7】 被蒸留物を蒸留するに際し、蒸留槽内の
    被蒸留物中から槽内気相へ向けて超音波を照射すること
    によって霧化および蒸発を促進させる少なくとも1つの
    超音波振動子を備えた蒸留装置によって、被蒸留物中の
    ある成分の濃度が被蒸留物と異なるミストを発生させ、
    該ミストまたは蒸気を捕集するための捕集手段により前
    記成分を回収することを特徴とする蒸留方法。
  8. 【請求項8】 該被蒸留物が微生物菌体を含む発酵液ま
    たは微生物菌体が除去された後の発酵液であって、該蒸
    留装置を蒸留後の発酵液を発酵槽に返送するフラッシュ
    発酵用装置に装備した請求項7記載の蒸留方法。
  9. 【請求項9】 発酵液がアルコール発酵液またはアセト
    ンブタノール発酵液である請求項8記載の蒸留方法。
  10. 【請求項10】 被蒸留物が水道水であり、水道水中の
    塩素濃度を低下させる請求項7記載の蒸留方法。
  11. 【請求項11】 蒸留槽内の酒類醸造物または醸造物濾
    液中から槽内気相へ向けて超音波を照射することによっ
    て霧化および蒸発を促進させる少なくとも1つの超音波
    振動子を備えた蒸留装置によって、エタノールを含有す
    る低沸点成分の濃度が醸造物またはその濾液よりも高い
    ミストを発生させ、該ミスト中のエタノール含有低沸点
    成分蒸気を捕集するための捕集手段により該低沸点成分
    を回収することを特徴とする酒類の製造方法。
  12. 【請求項12】 回収したエタノール含有低沸点成分を
    原酒として蒸留酒を得る請求項11記載の酒類の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 回収したエタノール含有低沸点成分の
    一部または全部を発酵終了後の製品に帰還させる請求項
    11記載の酒類の製造方法。
  14. 【請求項14】 蒸留槽に残る醸造物またはその濾液の
    エタノール濃度が10%v/v以下となるまで蒸留し、
    該醸造物またはその濾液から低アルコール飲料を得る請
    求項11記載の酒類の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項11ないし請求項14いずれか
    に記載の方法により製造される酒類。
JP05029894A 1993-11-17 1994-03-22 蒸留装置、それを用いる蒸留方法、酒類の製造方法およびそれから得られる酒類 Expired - Fee Related JP3459458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05029894A JP3459458B2 (ja) 1993-11-17 1994-03-22 蒸留装置、それを用いる蒸留方法、酒類の製造方法およびそれから得られる酒類

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28805893 1993-11-17
JP5-288058 1993-11-17
JP05029894A JP3459458B2 (ja) 1993-11-17 1994-03-22 蒸留装置、それを用いる蒸留方法、酒類の製造方法およびそれから得られる酒類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07185203A true JPH07185203A (ja) 1995-07-25
JP3459458B2 JP3459458B2 (ja) 2003-10-20

Family

ID=26390760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05029894A Expired - Fee Related JP3459458B2 (ja) 1993-11-17 1994-03-22 蒸留装置、それを用いる蒸留方法、酒類の製造方法およびそれから得られる酒類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3459458B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998055592A1 (fr) * 1997-06-04 1998-12-10 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Sakes peu alcoolises
JPH11276152A (ja) * 1998-12-25 1999-10-12 Toru Hino 蒸留酒の蒸留装置及び製造方法
US6235088B1 (en) 1997-04-21 2001-05-22 Kazuo Matsuura Alcohol separator for an alcohol solution
JP2001314724A (ja) * 2000-02-28 2001-11-13 Honke Matsuura Shuzojo:Kk アルコール溶液のアルコール分離装置
GB2404880A (en) * 2003-07-25 2005-02-16 Ultrasound Brewery Ultrasonic solution separator
JP2005066553A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Choonpa Jozosho Kk 溶液の超音波分離方法とこの方法に使用される超音波分離装置
JP2005177253A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Honda Electronic Co Ltd 超音波口腔清掃具
JP2006051442A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Choonpa Jozosho Kk 液体の分離方法と分離装置
WO2006070839A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Ultrasound Brewery 溶液の超音波分離方法とこの方法に使用される超音波分離装置
JP2007118005A (ja) * 2006-11-06 2007-05-17 Choonpa Jozosho Kk 溶液の超音波分離装置
EP1842576A1 (en) * 2004-12-29 2007-10-10 Ultrasound Brewery Method for ultrasonic separation of solution and ultrasonic separation apparatus for use in the method
WO2007139524A1 (en) * 2006-05-30 2007-12-06 Mustafa Faleh Vibrating & electromagnetic evaporation
US7399338B2 (en) 2004-03-25 2008-07-15 Ultrasound Brewery Method and apparatus for concentrating a solution
JP2009296969A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Honda Electronic Co Ltd 超音波霧化装置
JP2010011787A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Takuma Co Ltd エタノール濃縮方法および熱利用システム
JP2013146192A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Toshiba Corp エネルギー資源循環システム
CN104394954A (zh) * 2012-06-19 2015-03-04 花王株式会社 有机化合物的浓缩水溶液的制造方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6235088B1 (en) 1997-04-21 2001-05-22 Kazuo Matsuura Alcohol separator for an alcohol solution
WO1998055592A1 (fr) * 1997-06-04 1998-12-10 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Sakes peu alcoolises
JPH11276152A (ja) * 1998-12-25 1999-10-12 Toru Hino 蒸留酒の蒸留装置及び製造方法
JP2001314724A (ja) * 2000-02-28 2001-11-13 Honke Matsuura Shuzojo:Kk アルコール溶液のアルコール分離装置
US7347889B2 (en) 2003-07-25 2008-03-25 Ultrasound Brewery Ultrasonic solution separator
GB2404880A (en) * 2003-07-25 2005-02-16 Ultrasound Brewery Ultrasonic solution separator
GB2404880B (en) * 2003-07-25 2005-10-12 Ultrasound Brewery Ultrasonic solution separator
JP2005066553A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Choonpa Jozosho Kk 溶液の超音波分離方法とこの方法に使用される超音波分離装置
JP2005177253A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Honda Electronic Co Ltd 超音波口腔清掃具
JP4565214B2 (ja) * 2003-12-22 2010-10-20 本多電子株式会社 超音波口腔清掃具
US7399338B2 (en) 2004-03-25 2008-07-15 Ultrasound Brewery Method and apparatus for concentrating a solution
US7713338B2 (en) * 2004-08-11 2010-05-11 Ultrasound Brewery Method and apparatus for separating a liquid
JP2006051442A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Choonpa Jozosho Kk 液体の分離方法と分離装置
WO2006070839A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Ultrasound Brewery 溶液の超音波分離方法とこの方法に使用される超音波分離装置
US7611636B2 (en) 2004-12-28 2009-11-03 Ultrasound Brewery Ultrasonic solution separating method and ultrasonic separating apparatus used in such method
EP1842576A4 (en) * 2004-12-29 2010-06-23 Ultrasound Brewery PROCESS FOR ULTRASONIC SEPARATION OF A SOLUTION AND ULTRASONIC SEPARATION APPARATUS FOR THIS METHOD
EP1842576A1 (en) * 2004-12-29 2007-10-10 Ultrasound Brewery Method for ultrasonic separation of solution and ultrasonic separation apparatus for use in the method
WO2007139524A1 (en) * 2006-05-30 2007-12-06 Mustafa Faleh Vibrating & electromagnetic evaporation
JP2007118005A (ja) * 2006-11-06 2007-05-17 Choonpa Jozosho Kk 溶液の超音波分離装置
JP2009296969A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Honda Electronic Co Ltd 超音波霧化装置
JP2010011787A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Takuma Co Ltd エタノール濃縮方法および熱利用システム
JP2013146192A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Toshiba Corp エネルギー資源循環システム
CN104394954A (zh) * 2012-06-19 2015-03-04 花王株式会社 有机化合物的浓缩水溶液的制造方法
CN104394954B (zh) * 2012-06-19 2016-03-09 花王株式会社 有机化合物的浓缩水溶液的制造方法
US9855513B2 (en) 2012-06-19 2018-01-02 Kao Corporation Method for producing concentrated aqueous solution of organic compound

Also Published As

Publication number Publication date
JP3459458B2 (ja) 2003-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3459458B2 (ja) 蒸留装置、それを用いる蒸留方法、酒類の製造方法およびそれから得られる酒類
US5624534A (en) Volatiles separator and concentrator
US20100062120A1 (en) Ultrasonic aging device for alcoholic beverages
US3291613A (en) Process for the production of alcoholreduced beverages
US7834225B1 (en) Method and device for separation of liquid mixtures without thermal distillation
CN106010917A (zh) 一种白酒生产用白酒催熟装置
JPH0560914B2 (ja)
JP3537463B2 (ja) 蒸留酒の製造方法
CN101102678A (zh) 麦类加工品的制造方法
JPH0975601A (ja) 超音波による低温分溜装置およびそれを用いる酒類の製造方法
KR840006614A (ko) 분사식 결정화방법 및 장치
US5897904A (en) Method for the production of high proof liquor
JPH0819735A (ja) 濃縮・分画装置およびそれを用いる濃縮・分画方法ならびに酒類の製造方法
JP3354028B2 (ja) 蒸留酒の製造方法
JPH0686661A (ja) アルコール抜きワイン
KR20080054747A (ko) 공기발생기가 구비된 주류의 증류장치 및 이를 이용한증류주의 제조 방법
CN207041944U (zh) 一种蒸馏装置
US2104243A (en) Process fob manufacture of spirit
RU2579943C1 (ru) Способ получения ректификованного спирта
BE1028859B9 (nl) Werkwijze voor het verwijderen van ethanol uit alcoholische dranken met behoud van smaak en aroma en inrichting voor het toepassen van deze werkwijze
JP2014176366A (ja) 脱エタノールワインの製造方法及び製造システム並びにワイン由来香り成分の製造方法及び使用
US1153992A (en) Distillation.
SU962295A1 (ru) Способ производства плодово- годного вина
RU2268303C1 (ru) Способ производства спирта этилового ректификованного "альфа"
US662172A (en) Process of producing dealcoholized fermented beverages.

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees