JPH07185159A - 刺繍模様編集処理装置 - Google Patents

刺繍模様編集処理装置

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JPH07185159A
JPH07185159A JP5338141A JP33814193A JPH07185159A JP H07185159 A JPH07185159 A JP H07185159A JP 5338141 A JP5338141 A JP 5338141A JP 33814193 A JP33814193 A JP 33814193A JP H07185159 A JPH07185159 A JP H07185159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
frame
edit
pattern
editing
Prior art date
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Pending
Application number
JP5338141A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenjiro Nishino
憲次郎 西野
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DATSUKUSU KK
Original Assignee
DATSUKUSU KK
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Publication date
Application filed by DATSUKUSU KK filed Critical DATSUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 英数字,かな,漢字,キャラクタ模様等とい
った単位模様を配列してなる刺繍模様を設計するに当た
って、画面表示を見ながら直観的に作業を進めることが
できる様にして、作業の簡単化を図る。 【構成】 文字列の全体に被さる編集用の枠であるエデ
ィットフレームを表示する(S10〜S40)。全体編集に移行
した場合には、エディットフレームに対する各種変形処
理(斜変形,伸縮,回転,湾曲,平行移動等)の中から
一つを選択し、全体編集処理を実施する( S80)。全体編
集処理では、例えばエディットフレームを湾曲させるこ
とによって、エディットフレームの湾曲状況に対応して
文字列の配列を湾曲させる。この処理中、エディットフ
レームの湾曲等、変形の進み具合いに追随して文字列の
再配置再表示をするので、直観的に把握しつつ編集処理
を実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の単位模様を配列
してなる刺繍模様の編集処理を行う刺繍模様編集処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、「ABCD」等の文字を円弧状に
配置した刺繍模様を設計する場合、特開昭60−119
981号公報記載の刺繍ミシンを用いて、図51に示す
様に、まず基準線となる円弧101をディスプレイ10
0上に表示させておき、Aを表示して移動し、Bを表示
して移動し、…と操作して、この円弧101に沿って
A,B,C,Dの各文字を1文字ずつ配置していた。あ
るいは、特開昭63−139587〜139592号公
報記載の刺繍模様作成装置を用いて、図52に示す様な
入力画面を表示し、B1ブロックにて書体を選択し、B
4ブロックにて「ABCD」と文字列を入力し、B3ブ
ロックにて基準線となる円弧の半径を「Radius」
の欄に数値入力し、さらにB2ブロックにて各文字間の
インターバルを「Letter Interval」の
欄に数値入力し、これらの条件に従って演算処理を実行
させ、その様な配置の刺繍模様を設計していた。
【0003】また、特開昭63−139587〜139
592号公報記載の刺繍模様作成装置では、「ABC
D」等の文字を選定し、B2ブロックの「Italic
Angle」の欄に角度を入力することによって、任
意の角度で傾かせた文字による刺繍模様も形成できる様
にもなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭60−
119981号公報記載の刺繍ミシンによれば、基準線
を見ながら大体の位置に見当をつけて文字を配置する作
業となり、文字の選定,配置等を1文字ずつ実行しなけ
ればならず、作業の手順が煩雑で、多数の文字を配列し
た刺繍模様を作成するには相当の労力を必要とした。ま
た、各文字を正確な位置に配置するのは困難であり、熟
練者でないと、文字間のインターバルが不揃いとなった
り文字の下辺が円弧の接線方向に揃わなかったりして、
アンバランスな刺繍模様になってしまう場合があった。
【0005】一方、特開昭63−139587〜139
592号公報記載の刺繍模様作成装置によれば、最初に
「ABCD」と文字を選んだ上で、後は数字だけを入れ
てやればよいので、上記刺繍ミシンよりは操作性が向上
し、配置精度も高いものになっていた。しかし、円弧半
径等を数値で指定するので、どの程度の数値を入力すれ
ばどの様な配置に仕上がるかを想像するのは容易でな
く、相当の熟練者でないと最初の数値設定をスムーズに
実行することができなかった。また、熟練者であって
も、配置結果をディスプレイ上に表示してみて微調整を
行う場合に、どの程度数値を変更したら思い通りの配置
に調整できるかを予想するのは困難なため、なかなか思
い通りの配置にぴたりと微調整することができなかっ
た。さらに、図53に示す様に、各文字があちこちを向
いたり((A))、大小がまちまちであったり
((B))、イタリックアングルが徐々に変化する変形
文字列である様な刺繍模様((C))を設計しようとす
ると、相当の熟練者であっても上手に設計していくこと
ができなかった。
【0006】そこで、本発明は、英数字,かな,漢字,
キャラクタ模様などといった単位模様を配列してなる刺
繍模様を設計するに当たって、作業を簡単に進めること
ができ、しかも精度の高い配置を実現し得る刺繍模様編
集処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成すべく完成された本発明の刺繍模様編集処理装置は、
請求項1に記載し、図1にも実線で例示する様に、複数
の単位模様を配列してなる刺繍模様の編集処理を行う刺
繍模様編集処理装置であって、複数の単位模様を配列し
てなる刺繍模様を選定する刺繍模様選定手段と、該刺繍
模様選定手段の選定する刺繍模様の全体に被せる全体編
集用の枠であるエディットフレームを設定するエディッ
トフレーム設定手段と、該エディットフレーム設定手段
の設定したエディットフレームに対して、拡大,縮小,
回転,移動,変形等のエディットフレームの変形処理を
実行するエディットフレーム変形手段と、該エディット
フレーム変形手段による変形前後のエディットフレーム
の形状変化の状況に応じて、該エディットフレームを被
せられた刺繍模様に対して、単位模様自体の変形及び/
又は単位模様同士の配置関係の変更を行って、刺繍模様
全体を編集する全体模様編集手段と、前記刺繍模様選定
手段の選定した刺繍模様、前記エディットフレーム設定
手段の設定したエディットフレーム、前記エディットフ
レーム変形手段により変形されたエディットフレーム、
及び前記全体模様編集手段により編集された後の刺繍模
様を、これらの処理の進行に合わせてディスプレイ上に
表示する編集処理状況表示手段とを備えたことを特徴と
する。
【0008】この刺繍模様編集処理装置によれば、刺繍
模様選定手段にて単位模様を配列してなる刺繍模様を選
定すると、編集処理状況表示手段が、この選定された刺
繍模様をディスプレイ上に表示する。刺繍模様選定手段
としては、単位模様を一つずつ指定して刺繍模様を完成
させていく構成のものでもよいし、複数の単位模様を配
列した既成の刺繍模様群の中から選び出す構成のもので
あってもよい。この状態において、エディットフレーム
設定手段を作動させると、上記選定した刺繍模様の全体
に被せる全体編集用の枠であるエディットフレームが設
定される。このエディットフレームも、編集処理状況表
示手段によってディスプレイ上に表示される。
【0009】なお、先にエディットフレーム設定手段を
作動させておいて、後から刺繍模様選定手段を作動させ
る様にしてもよい。この場合には、後から選定された刺
繍模様の全体にエディットフレームが被さるように、刺
繍模様選定手段の選定状況に応じてエディットフレーム
が広がったり縮んだりするとよい。
【0010】さらに、一旦刺繍模様を選定し、刺繍模様
もエディットフレームも表示された状態において、さら
に刺繍模様選定手段を作動させて単位模様の追加や削除
を実行してもよい。この場合は、エディットフレームは
単位模様の追加・削除の状況に応じて、やはり刺繍模様
全体に被さるように伸び縮みするとよい。
【0011】どの様な態様にしたとしても、これらの処
理の状況は、編集処理状況表示手段によってディスプレ
イ上へ表示されるので、刺繍模様の構成要素やその配列
順を任意に設計することができる。こうして、刺繍模様
の構成要素及び配列順が決まったら、次に、エディット
フレーム変形手段を作動させて、このエディットフレー
ムに対して、拡大,縮小,回転,移動,変形等の変形処
理を実行する。すると、全体模様編集手段は、このエデ
ィットフレームによる変形前後のエディットフレームの
形状変化の状況に応じて、該エディットフレームを被せ
られた刺繍模様に対して、単位模様自体の変形及び/又
は単位模様同士の配置関係の変更を行う。このエディッ
トフレームの形状変化の状況及び刺繍模様全体の編集状
況も、その処理の進行状況に応じて、随時ディスプレイ
上に表示される。従って、本発明の刺繍模様編集処理装
置によれば、刺繍模様の全体をディスプレイ表示で見な
がら、直観的に編集作業を実行していくことができる。
【0012】この刺繍模様編集処理装置は、請求項2に
記載した様に、請求項1記載の刺繍模様編集処理装置に
おいて、前記エディットフレーム変形手段は、エディッ
トフレームを斜めに変形させることで各単位模様の斜め
変形角度を指示する斜変形角指示手段,エディットフレ
ームを縦横比の異なる形状に変形させることで各単位模
様の縦横比変化を指示する縦横比変化指示手段,エディ
ットフレームを各単位模様の配列方向と直交する方向へ
伸縮することによって各単位模様の相似変形量を指示す
る相似変形量指示手段,エディットフレームを湾曲形状
に変形させることで各単位模様の配列ラインの湾曲状態
を指示する湾曲配列指示手段,エディットフレームを回
転させることで各単位模様の回転角度を指示する回転角
指示手段,エディットフレームを移動させることで各単
位模様の移動量を指示する移動量指示手段の内の少なく
とも一つを備え、前記全体模様編集手段は、これら各指
示手段による変形,回転,移動の前後におけるエディッ
トフレームの変形,回転,移動の状況変化に応じて、刺
繍模様中での単位模様相互の元々の相対関係を保ちつ
つ、各単位模様を一体として変形,回転,移動させる構
成にすることができる。
【0013】斜変形角指示手段によってエディットフレ
ームを斜めに変形させることで、エディットフレームを
被せられた刺繍模様中の各単位模様を、それぞれの大小
関係や位置関係を保ったままで全体を同じように傾かせ
ることができる。また、縦横比変化指示手段を作動させ
れば、エディットフレームを高さ方向にだけ変形させる
ことで各単位模様を縦長に変化させたり、エディットフ
レームを幅方向にだけ変形させることで各単位模様を横
長に変化させたり、高さ,幅共に変形させることで任意
の縦横比にしたりすることができる。この場合も、各単
位模様の相互の大小関係や位置関係を保ったままで編集
がなされる。また、相似変形量指示手段を作動させれ
ば、各単位模様同士の配列間隔を保ったままで、各単位
模様を相似変形にて拡大,縮小することができる。さら
に、湾曲配列指示手段を作動させてエディットフレーム
を湾曲形状に変形させると、エディットフレームの湾曲
状況に応じて、湾曲された配列ラインに沿って各単位模
様が配列される。このとき、湾曲前後のエディットフレ
ームの形状変化の状況に応じて、単位模様列の湾曲化を
するので、各単位模様間の離れ具合いなどは元々の相対
関係が保たれる。また、回転角指示手段を作動させれ
ば、刺繍模様の全体を右下がり,左下がりなど斜線に沿
って配置させるといったことや、上下左右の反転した状
態にするといったことも簡単に実行できる。さらに、移
動量指示手段を作動させれば、刺繍模様全体を一度に移
動することができる。そして、いずれの指示手段を備え
た場合にも、これらの編集処理が、ディスプレイ画面を
見ながら直観的に状況を把握しつつ実施できるので、思
い通りの編集を容易に実施することができる。
【0014】一方、請求項3に記載した様に、これら請
求項1又は請求項2記載の刺繍模様編集処理装置におい
て、さらに、前記エディットフレームを単位模様の配列
方向に伸縮することで各単位模様の配列間隔を指示する
配列間隔指示手段を備え、前記全体模様編集手段は、該
配列間隔指示手段による配列方向への伸縮の前後でのエ
ディットフレームの形状変化の状況に応じて、当該エデ
ィットフレームを被せられた刺繍模様中での各単位模様
同士の配列間隔を変更する構成にしてもよい。
【0015】この請求項3記載の装置によれば、エディ
ットフレームの配列間隔指示手段がエディットフレーム
を配列方向に伸ばすと、各単位模様の間隔も、エディッ
トフレームの伸び方に従って広がる。また、配列方向に
縮めると、間隔が縮まる。この場合は、配列間隔だけが
変化するので、単位模様自体の大きさに変化はなく、配
列間隔がマイナスになれば各単位模様同士が重なること
になる。この請求項3記載の装置においても、編集の進
行状況をディスプレイ画面上で目視しながら作業を実施
できるので、直観的に作業を進めることができる。
【0016】加えて、請求項4に記載し、図1に点線で
追加した様に、これら請求項1〜請求項3のいずれか記
載の刺繍模様編集処理装置において、さらに、前記各単
位模様にだけ被せる単位フレームを設定する単位フレー
ム設定手段と、該単位フレーム設定手段の設定した単位
フレームに対して、拡大,縮小,回転,移動,変形等の
単位フレームの変形処理を実行する単位フレーム変形手
段と、該単位フレーム変形手段による変形前後の単位フ
レームの形状・位置の変化の状況に応じて、該単位フレ
ームを被せられた単位模様に対して、単位模様自体の変
形及び/又は配置変更を行う単位模様編集手段と、該単
位模様編集手段の編集結果に基づき、必要に応じて他の
単位模様の配置位置をずらす配置位置調整手段とを備
え、前記編集状況表示手段は、前記単位模様編集手段及
び配置位置調整手段により編集された後の刺繍模様全体
を、これらの処理の進行に合わせてディスプレイ上に表
示し、前記全体模様編集手段は、前記エディットフレー
ム変形手段によってエディットフレームが変形されると
き、前記単位模様編集手段及び配置位置調整手段による
編集,調整の結果を活かしたままで、前記刺繍模様全体
の編集を実行することを特徴とする刺繍模様編集処理装
置も完成している。
【0017】この請求項4記載の刺繍模様編集処理装置
によれば、単位フレーム設定手段を作動させると、刺繍
模様を構成する各単位模様にだけ被せる単位フレームが
設定される。そして、単位フレーム変形手段を作動させ
ると、この単位フレームを拡大,縮小,回転,移動,変
形等する。すると、単位模様編集手段が、この単位フレ
ームの形状・位置の変化の状況に応じて、該単位フレー
ムを被せられた単位模様に対して、単位模様自身の変形
(拡大,縮小,変形等)及び/又は配置変更(回転,移
動等)を行う。こうしてある単位模様が例えば拡大され
ると、配置位置調整手段は、それの後ろに続く単位模様
を後ろへずらすなど、単位模様編集手段の編集結果に基
づき、必要に応じて他の単位模様の配置位置をずらす。
従って、単位模様を編集することによって他の単位模様
との関係が予期せぬ状態に崩れてしまうといったことが
ない。編集状況表示手段は、こうした一連の単位模様の
編集及び他の単位模様の配置位置調整の状況を反映し
て、刺繍模様全体を、これらの処理の進行に合わせてデ
ィスプレイ上に表示する。従って、この請求項5記載の
装置によっても、直観的に編集を実行することができ
る。そして、エディットフレームを用いての前記全体模
様編集手段による刺繍模様全体の編集は、単位模様編集
手段及び配置位置調整手段による編集,調整の結果を活
かしたままで実行される。従って、「各単位模様の大小
関係や回転角度などをまちまちにした刺繍模様をさらに
所定の円弧に沿って配列する」などといった処理も、や
はり、直観的に把握しつつ実施することができる。
【0018】なお、請求項5に記載した様に、この請求
項4記載の刺繍模様編集処理装置において、前記単位フ
レーム変形手段は、単位フレームを斜めに変形させるこ
とで特定の単位模様の斜め変形角度を指示する斜変形角
指示手段,単位フレームを縦横比の異なる形状に変形さ
せることで特定の単位模様の縦横比変化を指示する縦横
比変化指示手段,単位フレームを各単位模様の配列方向
と直交する方向へ伸縮することによって特定の単位模様
の相似変形量を指示する相似変形量指示手段,単位フレ
ームを回転させることで特定の単位模様の回転角度を指
示する回転角指示手段,単位フレームを移動させること
で特定の単位模様の移動量を指示する移動量指示手段の
内の少なくとも一つを備え、前記単位模様編集手段は、
これら各指示手段による変形,回転,移動の前後におけ
る単位フレームの変形,回転,移動の状況変化に応じ
て、当該単位フレームを被せられた特定の単位模様を変
形,回転,移動させる構成にすることができる。
【0019】単位フレームについてのこれら各指示手段
を作動させれば、ある単位模様だけを傾かせたり、ある
単位模様だけの縦横比を変化させたり、ある単位模様だ
けを拡大,縮小したり、ある単位模様だけを回転させた
り、ある単位模様だけを移動させて他の単位模様の配列
ラインから外れた位置に配置したりすることもできる。
そして、こうしたことを行っても、必要に応じて配置位
置調整手段が機能することで全体の刺繍模様の関係は崩
れず、さらに、全体模様編集手段は、請求項4記載の装
置について説明した如く、各単位模様の編集,調整の結
果を活かしたままで、刺繍模様全体の編集を実行する。
【0020】また、請求項6に記載した様に、これら請
求項4又は請求項5記載の刺繍模様編集処理装置におい
て、さらに、前記単位フレームを単位模様の配列方向に
伸縮することで特定の単位模様同士の配列間隔を指示す
る配列間隔指示手段を備え、前記単位模様編集手段は、
該配列間隔指示手段による配列方向への伸縮の前後での
単位フレームの形状変化の状況に応じて、当該単位フレ
ームを被せられた単位模様とこれに隣接する一方又は両
方の単位模様との間の配列間隔を変更する構成にすると
よい。
【0021】この請求項6記載の装置によれば、各単位
模様間の配列間隔がまちまちになった様な態様の刺繍模
様を、やはり、直観的に目で確認しながら設計していく
ことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例について、
図面に基づき説明する。実施例の刺繍装置1は、図2に
示す様に、刺繍ミシン10と、この刺繍ミシン10の駆
動制御を実行する本体ユニット30とから構成される。
【0023】刺繍ミシン10は、7本の針棒11のそれ
ぞれに7個の糸巻13からの7色の糸が掛け渡された7
針7色縫いタイプのミシンヘッド15と、刺繍を施すべ
き布やシャツ,靴下,帽子等のワークを保持するワーク
保持枠17とを備えている。そして、刺繍ミシン10に
は、前述の本体ユニット30からの制御信号に基づいて
針棒昇降速度を制御するスピンドルモータ19、針棒選
択を実行する針棒選択モータ21、ワーク保持枠17を
X方向へ駆動するXモータ23、ワーク保持枠17をY
方向へ駆動するYモータ25、糸巻13から針棒11へ
掛け渡された上糸や下糸の張力に基づいて糸切れを検出
する糸切れセンサ27、及び、刺繍ミシンの機械原点を
検出する原点位置センサ29が備えられている。なお、
スピンドルモータ19にはエンコーダが設けられてお
り、モータ駆動状態が随時検出できるように構成されて
いる。この実施例では、これ以外のモータはオープンル
ープ制御になっている。
【0024】本体ユニット30は、CPU,ROM,R
AM,ハードディスク等を備えたパーソナルコンピュー
ターである。本体ユニット30には、上述の刺繍ミシン
10側の各モータ19〜25及び各センサ27,29が
接続されている。また、本体ユニット30には、VGA
対応のカラーディスプレイ31、プロッター33、プリ
ンター35及びテープパンチャー37が出力装置として
接続され、さらに、文字入力用のキーボード41、カー
ソル移動用のマウス43、刺繍ミシン10を直接駆動す
るためのコントロールペンダント45、及びテープリー
ダー47が入力装置として接続されている。
【0025】テープリーダー47は、NCテープを装着
してそれに記録されている刺繍用の一針データを読み取
るために接続されており、テープパンチャー37は、逆
に、本体ユニット30にて処理した刺繍用の一針データ
をNCテープとしてパンチアウトするために接続されて
いる。プロッター33は、本体ユニット30で処理した
刺繍用一針データに基づいて刺繍模様を作図するために
接続されており、プリンター35は、一針データテーブ
ルのタイプアウトや、カラーディスプレイ31の表示内
容のハードコピーなどのために接続されている。
【0026】コントロールペンダント45は、2つのフ
ロッピードライバー(FDD)51,52を備えてお
り、フロッピーディスクに書き込まれている一針データ
の読み取りや、フロッピーディスクへの一針データの書
き込みを行うことができる。また、原点キーを含むジョ
グキー群53を操作することにより、刺繍ミシン10の
原点合わせや、ワーク保持枠17の位置の微調整等を行
う機能も備えている。また、スピンドルモータ19の速
度調整用のボリュームスイッチ55や、針棒11を落と
さずにワーク保持枠17だけを移動させて模擬刺繍を行
ったりするためのフロートキー等を含んだ各種ファンク
ションキー群57なども備えている。
【0027】キーボード41は、通常のパーソナルコン
ピューターのそれと同様に、アルファベット,数字など
の入力を行うアルファニューメリカルキーやファンクシ
ョンキーやカーソルキーなどを備えている。マウス43
も、通常のパーソナルコンピューターにおいて使用され
るものと同じく、ドラッグ操作とクリック操作によって
カーソルの移動や処理の選択・実行等を入力できるもの
である。
【0028】次に、本実施例の特徴的構成の一つである
本体ユニット30の詳細について図3〜図7に基づいて
説明する。本体ユニット30は、図3に示すように、大
きく分けるとメイン演算処理部30aと、表示処理部3
0bと、ミシン駆動処理部30cとになる。メイン演算
処理部30aとミシン駆動処理部30cとは、デュアル
ポートRAM30dを介して互いに連絡されている点が
一つの特徴となっている。
【0029】メイン演算処理部30aには、入出力部を
介して、プロッター33、プリンター35、テープパン
チャー37、キーボード41、マウス43、テープリー
ダー47、FDD51,52、ハードディスク(HD
D)などが接続されている。カラーディスプレイ31
は、表示処理部30bに接続されている。コントロール
ペンダント45はミシン駆動処理部30cの方に接続さ
れている。FDD51,52は、図2に示した様に、コ
ントロールペンダント45に組み付けられているが、制
御系としては、FDD51,52はミシン駆動処理部3
0cではなく、メイン演算処理部30aの方に接続され
ているのである。
【0030】スピンドルモータ19、X,Yモータ2
3,25は、スピンドルモータ駆動処理部30e,フレ
ームモータ駆動処理部30fを介してミシン駆動処理部
30cに接続されている。スピンドルモータ駆動処理部
30e及びフレームモータ駆動処理部30fは、それぞ
れデュアルポートRAM30g,30hを介してミシン
駆動処理部30cと連絡をとっている。また、糸切れセ
ンサ27や針棒選択モータ21はミシン駆動処理部30
cに直接接続されている。
【0031】演算処理や駆動処理を司るCPUは、全部
で5個あり、メイン演算処理部30a、ミシン駆動処理
部30c、スピンドルモータ駆動処理部30e、フレー
ムモータ駆動処理部30f及びコントロールペンダント
45に一つずつ備えられている。デュアルポートRAM
30d,30g,30hは、いずれもファーストインフ
ァーストアウトを読み書きのルールとし、それぞれ10
ステッチ分の一針データを記憶できるように構成されて
いる。即ち、OAシステムでのプリンタバッファなどの
様に、大量のデータを一時的に記憶するためのものでは
ない。
【0032】メイン演算処理部30aの詳細について説
明する。図4は、メイン演算処理部30aの詳細なブロ
ック図である。メイン演算処理部30aは、前述の様に
1個のCPU(インテル社製の「80286(登録商
標)」)61を備えている。なお、CO−PROとして
インテル社製の「80287(登録商標)」も備えてい
るが、これは高速演算機能を付与するためであり、制御
処理はCPU61にて司っている。そして、DRAMや
DOSメモリ等の他に、電気的に書き込み及び消去可能
なフラッシュメモリからなるシステムメモリを備えてい
る。システムメモリは、本実施例において実行する制御
処理プログラムを読み込んで記憶しておくためのもので
ある。これは、制御処理プログラムをROMに記憶する
構成とすると、バージョンアップの度にROMを取り替
える必要が生じ、将来的な拡張に制限が出て来るおそれ
があるからである。即ち、本実施例では、制御処理プロ
グラムをフロッピーディスクにて提供し、FDD51又
はFDD52から、このシステムメモリへロードする構
成としてあるのである。なお、RTCはリアルタイムク
ロックであり、システムの時間の管理のために設けられ
ている。また、プロテクトユニットは、上記の様にシス
テムメモリへプログラムをロードするシステム構成とし
たので、このシステムメモリからフロッピーディスクな
どに逆コピーされても他のパーソナルコンピュータでは
プログラムが起動しない様にするためのプロテクトとし
て設けられる。
【0033】次に、表示処理部30bについて説明す
る。図5は、表示処理部30bの詳細なブロック図であ
る。表示処理部30bは、アドレスバッファとデータバ
ッファを介してメイン演算処理部30aと連絡されてい
る。表示処理部30bは、VGAコントローラ62など
を備え、VGA対応に構成されている。VGAコントロ
ーラ62には、データバス及びアドレスバスを介して2
個のVRAM63,64が接続されている。この2個の
VRAM63,64は、マルチプレクサにて一方の内容
を選択し、ディスプレイ31に表示できるようになって
いる。なお、後述のように、VRAM63はCAD処理
の進行状況を表示するために設けられており、VRAM
64はミシンによる刺繍の進行状況を表示するために設
けられている。
【0034】これらメイン演算処理部30aと表示処理
部30bとによって、刺繍データの設計・編集といった
CAD処理が実行できるようになっている。次に、ミシ
ン駆動処理部30cについて説明する。図6は、ミシン
駆動処理部30cの詳細なブロック図である。ミシン駆
動処理部30cには、CPU65としてNEC社製の
「V20」が備えられている。なお、スピンドルモータ
駆動処理部30e及びフレームモータ駆動処理部30f
には、図7に示す様に、それぞれ1個ずつNEC社製の
「78C10」がCPU66,67として備えられてい
る。また、図示は省略したが、コントロールペンダント
45のCPUも「78C10」を採用した。
【0035】次に、本実施例の特徴部分である刺繍模様
の選定及び編集に関するエディット処理について説明す
る。エディット処理のメインルーチンを図8に示す。こ
のメインルーチンは、マウス43の操作にてエディット
モードが選択されると開始される。まず最初に、新規入
力か否かが判別される(S10)、新規入力ならば、図
9に示す様に、カラーディスプレイ31上にこれから文
字列を配置する四角の枠であるエディットフレーム71
と、サブボックス73とを表示する(S20)。
【0036】エディットフレーム71は、図10(A)
に示す様に、枠線71a,配列ライン71b,機能呼出
マーク71c〜71iから構成されている。なお、各マ
ーク71c〜71iの上にマウスカーソルが置かれる
と、マウスカーソルは、同図(B)の中列に示す様な絵
柄マークに変わり、どの様な機能を呼び出すためのマー
クを選択したのかがイメージとして分かりやすい様に構
成されている。
【0037】枠線71aは、刺繍模様を構成する文字列
の全体形状をイメージとして理解する際の助けとなるも
ので、最初は一文字を当てはめることのできる程度の小
さな枠として表示される。配列ライン71bは、文字列
の並ぶ基準線を意味する。初期設定としては、この配列
ライン71bに対する各文字のベースラインのずれは
「0」とされている。従って、最初の入力では、各文字
の下辺は、この配列ライン71bにくっつく様に配列さ
れる(図12参照)。
【0038】機能呼出マーク71cは、エディットフレ
ーム71を斜めに変形させることで各単位模様の斜め変
形角度を指示する斜変形角指示手段としての機能を呼び
出すためのものである。以下、スランターマーク71c
とよぶ。機能呼出マーク71dは、エディットフレーム
71を配列ライン71bと直交する方向へ伸縮すること
によってフレーム内に配列される各文字の相似変形量を
指示する相似変形量指示手段としての機能を呼び出すた
めのもので、以下、リサイザーマーク71dとよぶ。機
能呼出マーク71eは、エディットフレーム71を縦横
比の異なる形状に変形させることでフレーム内に配列さ
れる文字の縦横比変化を指示する縦横比変化指示手段と
しての機能を呼び出すためのもので、以下、フリーリサ
イザーマーク71eとよぶ。機能呼出マーク71fは、
エディットフレーム71を文字列の配列方向に伸縮する
ことでフレーム内の各文字の配列間隔を指示する配列間
隔指示手段としての機能を呼び出すためのもので、以
下、スペーサーマーク71fとよぶ。機能呼出マーク7
1gは、エディットフレーム71を回転させることでフ
レーム内の各文字の回転角度を指示する回転角指示手段
としての機能を呼び出すためのもので、以下、ローテイ
ターマーク71gとよぶ。機能呼出マーク71hは、エ
ディットフレーム71を湾曲形状に変形させることで配
列ライン71bの湾曲状態を指示する湾曲配列指示手段
としての機能を呼び出すためのもので、以下、アークメ
イカーマーク71hとよぶ。機能呼出マーク71iは、
エディットフレーム71を平行移動させることで文字列
全体を平行移動させる移動量を指示する移動量指示手段
としての機能を呼び出すためのもので、以下、シフター
マーク71iとよぶ。
【0039】サブボックス73は、図11に示す様に、
編集内容を数値で表したテーブルを表示するものであ
り、エディットフレーム71の形状に対応する数値を表
示する。テーブルの上から順番に、エディットフレーム
の枠線高さデータの設定値表示部73a,エディットフ
レームの枠線幅データの設定値表示部73b,エディッ
トフレーム内での文字間隔データの設定値表示部73
c,エディットフレームの回転角データの設定値表示部
73d,エディットフレーム全体の斜変形角データに関
する設定値表示部73e,エディットフレームの湾曲状
況を表す円弧半径データの設定値表示部73fを備えた
テーブルである。なお、設定値表示部73eにおいて9
0degとは、エディットフレームが斜変形されていな
いことを意味する。なお、73gは、後で第2実施例と
して述べる機能を呼び出すための文字編集モード移行ス
イッチである。
【0040】また、エディットフレーム71とサブボッ
クス73との関係は、次の様になっている。エディット
フレーム71を変形させると、それに応じて、サブボッ
クス73内の各設定値が変化する。逆に、サブボックス
73内の数値の方を変化させると、それに応じてエディ
ットフレーム71が変形する。即ち、エディットフレー
ム71とサブボックス73とは一義的に対応した一対一
の関係にある。そして、サブボックス73の方の数値を
キーボード入力で変更することによってエディットフレ
ーム71を変形,回転,移動等して文字列の編集処理を
実行することもできる様になっている。
【0041】なお、カラーディスプレイ31上には、さ
らに、水平基準線75及び垂直基準線77も表示され
る。これらは、以下の編集処理において、刺繍模様の傾
き具合いや湾曲配列の具合いなどを直観的に理解する際
の助けとなる。こうして最初に表示されたエディットフ
レーム71は、基準サイズの文字(高さ×幅=21.4
mm×14.9mm)を、基準文字間隔(1mm)にて、傾い
たり回転したりすることなく、水平に配列するためのも
のとして機能する。
【0042】このエディットフレーム表示状態におい
て、文字列の入力を待つ(S30)。文字列の入力は、
キーボード41のアルファニューメリカルキー群を操作
することにより、タイプライタ感覚で実施できる。文字
が一文字入力される毎に、その文字をエディットフレー
ム71内に、基準サイズ,基準文字間隔にて水平に配列
しつつ表示していく(S40)。
【0043】この際、図12に示す様に、エディットフ
レーム71は一文字増える毎に横方向に伸びていく。各
文字は、配列ライン71bに対して配置を関連付けられ
ながら、底辺が配列ライン71bにくっつき、かつ法線
方向に直立した状態で表示される。このとき、文字列
は、選択されている文字列の中心が垂直基準線に一致す
る様に表示される。なお、この時点で選択・表示されて
いるのは、文字の一針データではなく、文字の形状を決
定するためのカラムデータである。カラムデータとは、
文字を直線帯,曲線帯等のカラムの集合として表したデ
ータである。カラムデータであるので、位置座標情報の
分量が少なく、表示は瞬時にして実行される。また、後
述の変形表示も瞬時になし得る。
【0044】一方、この文字入力においては、バックス
ペースキーを操作することによって、最後部から順番に
文字を消去することもできる。この操作によって、エデ
ィットフレーム71は縮むことになる。こうして予定の
文字列を入力し終えたら(S45:YES)、全体編集
に移行するか否かを判別する(S50)。全体編集へ移
行しない場合には、この状態でリターンキーを押下する
か、エディットフレームの中へマウスカーソルをもって
いき、マウスの右側のクリックボタンをクリック(以
下、右クリックという)すればよい。全体編集へ移行し
ないと判別されたら、エディットフレーム71の表示を
消し(S60)、刺繍模様をデータとして登録する処理
を実行する(S70)。データ登録処理とは、カラムデ
ータとしての文字列を記憶する処理である。これに対
し、全体編集へ移行する場合には、機能呼出マーク71
c〜71iのいずれかにカーソルを合わせてマウスをク
リックすればよい。この操作がなされると、エディット
フレーム変形処理及び刺繍模様編集処理からなる全体編
集処理(S80)が実行される。一方、新規入力でない
場合には、現在表示中の刺繍模様の編集を行うのか、そ
れとも既に記憶してある刺繍模様を呼び出して編集を行
うのかを判別する(S90)。マウス等を何も操作しな
ければ現在表示中の刺繍模様の編集を意味し、マウス等
を操作して呼び出しコマンドを実行させれば、既登録デ
ータの再編集ということになる。既登録データの再編集
の場合には、データ呼び出し処理を実行する(S9
5)。続いて、表示されている刺繍模様の占める範囲内
の任意の位置にてマウスをクリックすれば、編集が開始
され(S97)、S20以下の処理へ移行し、既登録デ
ータ等への文字の追加・削除を含んだ刺繍模様の再編集
を行うことができる。この場合には、エディットフレー
ム71は、刺繍模様全体にいきなり被った格好で表示さ
れる。
【0045】全体編集処理は、図13に示す様に、いず
れの機能が選択されたかを判別し(S100)、スラン
ター処理(S200)、リサイザー処理(S300)、
フリーリサイザー処理(S400)、スペーサー処理
(S500)、ローテイター処理(S600)、アーク
メイカー処理(S700)、シフター処理(S800)
のいずれかへ進む。そして、これらの各処理を1回若し
くは複数回実行して編集終了が指示されると(S90
0)、編集後の刺繍模様を登録する処理を実行する(S
950)。
【0046】次に、各機能に基づく編集処理の内容を説
明する。スランター処理の詳細を図14に示す。この処
理は、スランターマーク71cがクリックされることに
より開始される。スランター処理では、まず、開始時点
でのスランターマーク71cの画面上座標位置から枠線
71aの初期の斜変形角を演算して記憶する(S21
0)。枠線71aの斜変形角は、スランターマーク71
cの位置座標と配列ライン71bとの関係から幾何学的
に演算することができる。この際、配列ライン71bが
湾曲、傾斜等している場合には、それも考慮する。具体
的には、図15(A),(B)に例示する角度として斜
変形角が求められる。特に、配列ライン71bが湾曲し
ている場合には、その先端から後端方向に向かって接線
を求め、これとの関係により斜変形角を算出する。
【0047】次に、所定時間毎にスランターマーク71
cの座標位置を読み取り(S220)、各時点での斜変
形角を計算する(S230)。そして、各時点での斜変
形角に基づいてエディットフレーム71を変形し、再表
示する(S240)。また、各文字を斜めに傾斜させて
再表示する(S250)。このとき、斜変形角以外のデ
ータ、例えば文字間隔や文字列の枠線幅などは元のデー
タのままで上記エディットフレーム71の変形や文字の
再表示が実施される。また、配列ライン71bの先端点
が動かない様にエディットフレーム71を変形する。従
って、エディットフレーム71の高さ及び幅は変化せ
ず、配列ライン71bに対する各文字の位置関係はその
ままで、文字同士のインターバルも変化しない。また、
斜変形角と文字の変形状態との関係は、図16の様にな
る。即ち、斜変形角が90degより大きくなると文字
は前のめりに傾き、90degより小さいと後方へ斜め
に傾く。そして、いずれの場合も文字はやや引き延ばさ
れた様な形状になる。
【0048】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってスランターマーク71cが移動されるに伴い、その
移動に追随する形でエディットフレーム71を変形し、
かつ、フレーム内の文字を斜めに変形表示する。そし
て、マウスのクリックボタンがリリースされると(以
下、リリース操作という)、その時点で演算されている
斜変形角を新データとして記憶する(S260,S27
0)。
【0049】リサイザー処理は、図17に示す手順で実
行される。この処理は、リサイザーマーク71dがクリ
ックされることにより開始される。リサイザー処理で
は、まず、開始時点でのリサイザーマーク71dの画面
上座標位置から枠線71aの初期の高さを演算して記憶
する(S310)。枠線高さは、このリサイザーマーク
71dから配列ライン71bに引いた垂線の長さとして
演算することができる。
【0050】次に、所定時間毎にリサイザーマーク71
dの座標位置を読み取り(S320)、各時点での枠線
高さを計算する(S330)。そして、各時点での枠線
高さと、最初に記憶した枠線高さとの関係から、エディ
ットフレームを変形し、再表示する(S340)。この
ときも、配列ライン71bの先端点を基準点に固定して
エディットフレーム71の変形表示が実行される。ま
た、エディットフレーム71の枠線幅は、例えば次の様
な式(1)により算出される。
【0051】
【数1】 枠線幅={(初期枠線幅)−(文字数−1)×(文字間隔)} ×{(枠線高さ)/(初期枠線高さ)} +{(文字数−1)×(文字間隔)} …(1) そして、各時点での枠線高さと初期値として記憶した枠
線高さとの比に基づいて、各文字を相似変形させて再表
示する(S350)。この間の表示例を示すと、図18
の様になる。即ち、エディットフレーム71は拡大又は
縮小され、その中に収まる形で文字も相似形にて拡大又
は縮小される。
【0052】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってリサイザーマーク71dが移動されるに伴い、その
移動に追随する形でエディットフレーム71を変形し、
かつ、フレーム内の文字を拡大・縮小してそれぞれを再
表示する。そして、マウス43がリリース操作される
と、その時点で演算されている枠線高さを新データとし
て記憶する(S360,S370)。
【0053】次に、フリーリサイザー処理について説明
する。この処理は、フリーリサイザーマーク71eがク
リックされることにより開始される。フリーリサイザー
処理では、図19に示す様に、まず、開始時点でのフリ
ーリサイザーマーク71eの画面上座標位置から枠線7
1aの初期の高さ及び幅を演算して記憶する(S41
0)。枠線高さは、フリーリサイザーマーク71eから
配列ライン71bに引いた垂線の長さとして演算するこ
とができる。枠線幅は、配列ライン71bと上記垂線と
の交点から、配列ライン71bの先端点までの長さとし
て演算することができる。なお、枠線幅の演算に当たっ
ては、配列ライン71bが湾曲しているときには、その
湾曲した線分の長さとして求める。
【0054】次に、所定時間毎にフリーリサイザーマー
ク71eの座標位置を読み取り(S420)、各時点で
の枠線高さ及び枠線幅を計算する(S430)。そし
て、各時点での枠線高さ及び枠線幅に基づいてエディッ
トフレームを変形し、再表示する(S440)。このと
きも、エディットフレーム71の配列ライン71bの先
端を基準点にして枠線71aが変形される。
【0055】そして、各時点での枠線高さ及び枠線幅と
初期値としての枠線高さ及び枠線幅との比に基づいて、
各文字を縦横比を変えて再表示する(S450)。この
間の表示例を示すと、図20の様になる。例えば、フリ
ーリサイザーマーク71eを上方にだけ移動させれば、
エディットフレーム71が縦方向に伸び、内部の文字も
縦長の文字に変形される。また、フリーリサイザーマー
ク71eを右方向にだけ移動させれば、エディットフレ
ーム71が左右に伸び、内部の文字も横長の文字に変形
される。左右に伸びるのは、エディットフレーム71は
基準点を中心に定義されているからである。なお、この
処理において、フリーリサイザーマーク71eを左方向
へ移動してエディットフレーム71の幅を短くしても、
縦長の文字に変形していくことができる。なお、文字間
隔は一切変更されず、元々の間隔で各文字が再表示され
る。
【0056】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってフリーリサイザーマーク71eが移動されるに伴
い、その移動に追随する形でエディットフレーム71を
変形し、かつ、フレーム内の文字を縦横比を変化させな
がら再表示する。そして、マウス43がリリース操作さ
れると、その時点で演算されている枠線高さ及び枠線幅
を新データとして記憶する(S460,S470)。
【0057】次に、スペーサー処理について説明する。
この処理は、スペーサーマーク71fがクリックされる
ことにより開始される。スペーサー処理では、図21に
示す様に、まず、開始時点でのスペーサーマーク71f
の画面上座標位置から枠線71aの初期の幅を演算して
記憶すると共に、初期設定としての文字間隔も記憶する
(S510)。枠線幅は、スペーサーマーク71fから
配列ライン71b上へ下ろした垂線の交点から、配列ラ
イン71bの先端点までの長さとして演算することがで
きる。なお、この処理においても、枠線幅は、配列ライ
ン71bが湾曲しているときには、その湾曲した線分の
長さとして求める。
【0058】次に、所定時間毎にスペーサーマーク71
fの座標位置を読み取り(S520)、各時点での枠線
幅を計算する(S530)。そして、各時点での枠線幅
に基づいてエディットフレームを変形し、再表示する
(S540)。このときも、エディットフレーム71の
配列ライン71bの先端を基準点にして枠線71aが変
形される。
【0059】そして、各時点での枠線幅と初期値との差
に基づいて各文字の間隔を変えて再表示をする(S55
0)。この文字間隔は、例えば次の様な式(2)により
算出される。
【0060】
【数2】 文字間隔={(初期枠線幅)−(枠線幅)}/(文字数−1) +(初期文字間隔) …(2) この間の表示例を示すと、図22の様になる。例えば、
スペーサーマーク71fを右方向に移動させれば、エデ
ィットフレーム71が左右に伸び、内部の文字の間隔が
広がる。また、スペーサーマーク71fを左方向に移動
させれば、エディットフレーム71が縮み、内部の文字
の間隔が狭まる。なお、この処理において、各文字の幅
や高さは一切変化されないので、上記(2)式がマイナ
スの値となる様な場合には、文字同士が重なることがあ
る。
【0061】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってスペーサーマーク71fが移動されるに伴い、その
移動に追随する形でエディットフレーム71を変形し、
かつ、フレーム内の文字間隔を変化させながら再表示す
る。そして、マウス43がリリース操作されると、その
時点で演算されている枠線幅及び文字間隔を新データと
して記憶する(S560,S570)。
【0062】次に、ローテイター処理について説明す
る。この処理は、ローテイターマーク71gがクリック
されることにより開始される。ローテイター処理では、
図23に示す様に、まず、開始時点でのローテイターマ
ーク71gの画面上座標位置から初期値としての配列ラ
イン傾斜角を演算して記憶すると共に、初期の回転角を
記憶する(S610)。配列ライン傾斜角は、図24に
例示する様に、ローテイターマーク71gと配列ライン
71bの先端点とを結ぶ線分の水平線に対する角度とし
て演算することができる。従って、この(配列ライン傾
斜角)=(回転角)となる。
【0063】次に、所定時間毎にローテイターマーク7
1gの座標位置を読み取り(S620)、各時点での配
列ライン傾斜角を計算する(S630)。そして、初期
状態に対する配列ライン傾斜角の増減を、回転角に加算
して新たな回転角を求め、エディットフレームを回転
し、再表示を実施する(S640)。このときも、エデ
ィットフレーム71の配列ライン71bの中心を基準点
にして枠線71aが回転される。
【0064】そして、各時点で演算される回転角に基づ
いて各文字を回転させて再表示をする(S650)。こ
の間の表示例を示すと、図25の様になる。例えば、ロ
ーテイターマーク71gを右回りに移動させれば、内部
の文字も含めてエディットフレーム71が右回りに回転
する。また、ローテイターマーク71gを左回りに移動
させれば、内部の文字も含めてエディットフレーム71
が左回りに回転する。
【0065】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってローテイターマーク71gが移動されるに伴い、そ
の移動に追随する形でエディットフレーム71を回転
し、かつ、フレーム内の文字列も回転させながら再表示
する。そして、マウス43がリリース操作されると、そ
の時点で演算されている回転角を新データとして記憶す
る(S660,S670)。
【0066】次に、アークメイカー処理について説明す
る。この処理は、アークメイカーマーク71hがクリッ
クされることにより開始される。アークメイカー処理で
は、図26に示す様に、まず、開始時点でのアークメイ
カーマーク71hの画面上座標位置を記憶すると共に、
初期の円弧半径も記憶する(S710)。次に、所定時
間毎にアークメイカーマーク71hの座標位置を読み取
り(S720)、各時点での円弧半径を計算する(S7
30)。
【0067】円弧半径は、図27(A)の様に下円弧と
なる場合にはマイナスの値として、同図(C)の様に上
円弧となる場合にはプラスの値として計算される。この
計算の条件としては、配列ラインの中点PMを移動させ
ず、かつ、配列ラインの長さを固定とし、アークメイカ
ーマーク71hの移動量に比例して配列ラインの先端点
P1及び後端点P2が対称位置を保ったままで移動され
たとしたときに、これら先端点P1,中点PM及び後端
点P2の三点を結ぶ円弧の半径として算出される。
【0068】より具体的には、図28に示す様に、S7
20で読み取った先端点P1の座標から、垂直基準線に
対して対称位置になるべき後端点P2の座標を算出する
(S731)。次に、中点PMの座標を読み出す(S7
32)。ここで、中点PMの座標は、S710で読み込
んだ初期値に基づいて記憶されている。続いて、先端点
P1と中点PMとを結ぶ線分を算出し、この線分に対す
る垂直2等分線L1を求める(S733)。同じく、中
点PMと後端点P2を結ぶ線分を算出し、この線分に対
する垂直2等分線L2を求める(S734)。そして、
両垂直2等分線L1,L2の交点の座標を算出し、これ
を3点円弧の中心Oとする(S735)。後は、この円
弧中心Oと中点PMのy方向の座標値の差を算出すれ
ば、半径を数値として求めることができる(S73
6)。
【0069】そして、この演算結果に基づいて、各時点
でのエディットフレーム71の湾曲状態を視覚的に表す
ための再表示を実施する(S740)。このときの表示
基準点は、初期の配列ライン71bの中点PMである。
そして、この湾曲表示された配列ライン71bに対し
て、各文字を大きさ等をそのままに、各文字の底辺が配
列ラインの接線方向と一致し、かつ配列ライン上での文
字間隔が文字間隔データ設定値により定められた間隔に
なる様に、文字の再表示をする(S750)。
【0070】この間の表示例を示すと、図29の様にな
る。例えば、アークメイカーマーク71hを下方へ移動
させれば、内部の文字も含めてエディットフレーム71
が下円弧形状に湾曲され、アークメイカーマーク71h
を上方に移動させれば、内部の文字も含めてエディット
フレーム71が上円弧形状に湾曲される。
【0071】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってアークメイカーマーク71hが移動されるに伴い、
その移動に追随する形でエディットフレーム71を湾曲
させ、かつ、フレーム内の文字列も湾曲位置に再配置し
ながら再表示する。そして、マウス43がリリース操作
されると、その時点で演算されている円弧半径を新デー
タとして記憶する(S760,S770)。
【0072】なお、このアークメイカー処理におけるエ
ディットフレーム及び文字列の湾曲・再表示は、エディ
ットフレーム及び文字列を点列として認識し、円弧中心
Oを原点とする極座標とxy平面座標との間で、座標変
換を繰り返して演算する手法を採用することができる。
【0073】次に、シフター処理を説明する。この処理
は、シフターマーク71iがクリックされることにより
開始される。シフター処理では、図30に示す様に、ま
ず、開始時点でのシフターマーク71iの画面上座標位
置を記憶する(S810)。次に、所定時間毎にシフタ
ーマーク71iの座標位置を読み取り(S820)、各
時点での配列ライン71bの平行移動量を計算する(S
830)。配列ラインの平行移動量は、各時点でのシフ
ターマーク位置と初期シフターマーク位置とのx成分,
y成分の差として簡単に求められる。
【0074】そして、この演算結果に基づいて、エディ
ットフレーム71を平行移動した位置に再表示する(S
840)。また、この再表示されたエディットフレーム
71の配列ライン71bに対して、大きさ,文字間隔,
文字の回転角等をそのままに、各文字を再表示する(S
850)。
【0075】この間の表示例を示すと、図31の様にな
る。同図(B)に示す様に、アークメイカー処理によっ
て湾曲されたデータを、その湾曲状態を保ったままで平
行移動することもできる。同じく、ローテイター処理に
よって回転されたデータを、その回転状態を保ったまま
で平行移動したりすることもできる。
【0076】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってシフターマーク71iが移動されるに伴い、その移
動に追随する形でエディットフレーム71を平行移動さ
せ、かつ、フレーム内の文字列も平行移動した位置に再
配置しながら再表示する。そして、マウス43がリリー
ス操作されると、その時点で演算されているシフターマ
ーク位置を新データとして記憶する(S860,S87
0)。
【0077】以上説明した様に、本実施例によれば、エ
ディットフレーム71の変形,回転,移動といった処理
を実施することにより、文字列を変形,回転,移動する
ことができ、しかも、その処理の進行状況が時々刻々と
カラーディスプレイ31上に表示される。従って、作業
者は、カラーディスプレイ31を目で見ながら直観的に
結果を予想しつつ各種の編集作業を実施することができ
る。しかも、この編集作業は文字列の全体に対して一括
して実施でき、かつ、変更しないデータは元のものがそ
のまま用いられるので、例えば文字列の間隔が予期せぬ
状態にバラバラになってしまうといった様なことがな
い。加えて、この編集処理は、カラムデータとしての文
字表示であるのでデータ量が少なく、再表示が瞬時に実
施でき、作業者がイライラするといったこともない。
【0078】次に、第2実施例について説明する。この
第2実施例は、上記実施例(以下、第1実施例とよぶ)
の備えている機能をすべて備え、かつ、以下に説明する
機能をも備えたものである。この第2実施例の特徴部分
は、上記文字列の編集とは別個に、個々の文字の編集を
も実施できる点にある。以下、この処理を文字編集処理
とよび、そのメインルーチンを図32に示す。
【0079】この文字編集処理のメインルーチンは、マ
ウス43の操作にてサブボックス73中の文字編集モー
ド移行スイッチ73g(図11参照)をクリックするこ
とによって文字編集モードを選択すると開始される。な
お、この処理の前提として、少なくとも文字列が画面表
示されていることが必要である。
【0080】文字編集モードが選択されると、最初に、
編集対象文字の指定を待つ(S1010)。編集対象文
字を指定するには、文字列上の任意の文字の上にマウス
カーソルを合わせてクリックすればよい。編集対象文字
が指定されたら、図33に示す様に、カラーディスプレ
イ31上に四角の枠である単位フレーム81と、サブボ
ックス83とを表示する(S1020)。
【0081】単位フレーム81は、エディットフレーム
71とほぼ同様の構成であり、図34に示す様に、枠線
81a,配列ライン81b,機能呼出マーク81c〜8
1g,81iから構成されている。なお、枠線81aの
幅は、(文字の幅)+(後続文字までの間隔)になって
いる。
【0082】単位フレーム81の機能呼出マークは、エ
ディットフレームよりも一つすくなく、アークメイカー
処理が指定できない様になっている。各機能呼出マーク
を、第1実施例と同様に、スランターマーク81c、リ
サイザーマーク81d、フリーリサイザーマーク81
e、スペーサーマーク81f、ローテイターマーク81
g、シフターマーク81iとよぶ。単位フレーム81の
スペーサーマーク81fは、エディットフレームのそれ
とやや異なり、単位フレーム81を文字列の配列方向に
伸縮することでこの単位フレームを被せられた文字とそ
の後続文字との配列間隔だけを設定・変更など指示する
手段としての機能を呼び出す役割を受け持っている。こ
れ以外のスランターマーク81c、リサイザーマーク8
1d、フリーリサイザーマーク81e、ローテイターマ
ーク81g、シフターマーク81iは、変形,回転,移
動等されるのが単位フレーム81及び単位文字であるだ
けで、エディットフレーム71のそれとほぼ同様の機能
を呼び出す役割を果たしている。
【0083】サブボックス83は、図35に示す様に、
編集内容を数値で表したテーブルを表示するものであ
り、単位フレーム81の形状に応じて数値が変化する。
テーブル内容は第1実施例のサブボックス73に対する
ものとほぼ同様であるが、文字列全体ではなく単位文字
の、「高さ」,「高さに対する幅の比率」,「後続文字
との間隔」,「回転角度」,「斜変形角度」に関する各
データの設定値表示部83a〜83eを備えたテーブル
である。
【0084】この実施例でも、サブボックス83の方の
数値をキーボード入力で変更して単位フレーム81を変
形,回転,移動等して単位文字の編集処理を実行するこ
ともできる様になっている。なお、カラーディスプレイ
31上には、さらに、水平基準線75及び垂直基準線7
7も表示されるのは、第1実施例と同様である。
【0085】こうして表示された単位フレーム81は、
編集対象である文字に被さる。従って、既にこの文字が
拡大や回転等されていれば、拡大や回転等した単位フレ
ームいなる。この単位フレーム表示状態において、編集
機能の指定を待つ(S1030)。なお、編集へ移行し
ない場合には、この状態でリターンキーを押下するか、
単位フレームの中でマウスを右クリックして終了を指示
すればよい。かかる操作をした場合には、単位フレーム
81の表示を消し(S1040,S1045)、刺繍模
様のデータ登録処理を実行する(S1050)。これに
対し、編集機能の指定は、機能呼出マーク81c〜81
g,81iのいずれかにカーソルを合わせてマウスをク
リックすればよい。この操作がなされると、単位フレー
ム変形処理,単位文字編集処理及び隣接文字列調整処理
等からなる単位模様編集処理(S1060)が実行され
る。
【0086】単位模様編集処理は、図36に示す様に、
いずれの機能が選択されたかを判別し(S1100)、
スランター処理(S1200)、リサイザー処理(S1
300)、フリーリサイザー処理(S1400)、スペ
ーサー処理(S1500)、ローテイター処理(S16
00)、シフター処理(S1800)のいずれかへ進
む。そして、これらの各処理を1回、若しくは複数回実
行して編集終了が指示されると(S1900)、編集後
の刺繍模様を記憶する処理を実行する(S1950)。
【0087】次に、各機能に基づく編集処理の内容を説
明する。スランター処理の詳細を図37に示す。この処
理は、スランターマーク81cがクリックされることに
より開始され、まず、開始時点でのスランターマーク8
1cの画面上座標位置から枠線81aの斜変形角の初期
値を演算して記憶し(S1210)、所定時間毎にスラ
ンターマーク81cの座標位置を読み取って各時点での
斜変形角を計算する(S1220,S1230)。そし
て、各時点での斜変形角に基づいて単位フレーム81を
変形・再表示し(S1240)、それに合わせて各文字
を斜めに傾斜させて再表示する(S1250)。このと
き、斜変形角以外のデータ、例えば文字高さや文字幅な
どは元のデータのままで上記単位フレーム81の変形や
文字の再表示が実行される。また、単位フレーム81の
変形は、配列ライン81bの先端点が動かない様にして
なされる。
【0088】例えば、図38に示す様に、「LOVE」
の「L」だけを前方や後方に傾斜した書体に変更するこ
とができる。こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってスランターマーク81cが移動されるに伴い、その
移動に追随する形で単位フレーム81を斜変形させ、か
つ、フレーム内の文字を斜変形表示し、必要に応じて先
行文字列又は後続文字列をずらす。そして、マウス43
がリリース操作されると、その時点で演算されている斜
変形角を新データとして記憶する(S1260,S12
70)。
【0089】リサイザー処理は、リサイザーマーク81
dがクリックされることにより開始され、図39に示す
手順で実行される。まず、第1実施例でのリサイザー処
理と同様に、開始時点でのリサイザーマーク81dの画
面上座標位置から枠線81aの初期の高さを演算して記
憶し、所定時間毎にリサイザーマーク81dの座標位置
を読み取り、各時点での枠線高さを計算する(S131
0〜S1330)。そして、各時点での枠線高さと、最
初に記憶した枠線高さとの関係から、単位フレームを変
形・再表示する(S1340)。このときも、配列ライ
ン81bの先端点を基準点にして単位フレーム81の変
形表示が実行される。また、単位フレームの枠線幅は、
例えば次の様な式(3)により算出される。
【0090】
【数3】 枠線幅={(初期枠線幅)−(文字間隔)} ×{(枠線高さ)/(初期枠線高さ)} +(文字間隔) …(3) そして、各時点での枠線高さと初期枠線高さとの比に基
づいて、各文字を相似変形させて再表示する(S135
0)。この間の表示例を示すと、図40の様になる。即
ち、単位フレーム81は拡大又は縮小され、その中に収
まる形で文字も相似形にて拡大又は縮小される。
【0091】リサイザー処理では、単位フレームが拡大
される場合には後続文字列をさらに後方へずらし、縮小
される場合には後続文字列を前方へとずらす必要があ
る。また、先行文字列についても、単位フレームが拡大
される場合にはさらに前方へずらし、縮小される場合に
は後方へとずらす必要がある。このため、例えば式
(4)にてずらし量を算出し(S1355)、前後の文
字列を後方又は前方へずらした状態になるように再表示
する(S1357)。
【0092】
【数4】 ずらし量=(初期枠線幅)−(枠線幅計算値) …(4) ここで、ずらし量が負ならば後方へのずらし量であるこ
とを、正なら前方へのずらし量であることを表す。図4
0(A)は、後方文字を後方へずらすべき例であり、同
図(B)は、逆に前方へずらすべき例である。ずらす方
向は、スランター処理の場合と同様に、文字列全体に対
して設定されるべきエディットフレームの配列ラインに
沿った方向である。従って、配列ラインが崩れたりしな
い。また、元の文字間隔は正しく維持される。
【0093】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってリサイザーマーク81dが移動されるに伴い、その
移動に追随する形で単位フレーム81を変形し、かつ、
フレーム内の文字を拡大・縮小してそれぞれを再表示
し、さらに後続の文字列をずらして再表示する。そし
て、マウス43がリリース操作されると、その時点で演
算されている枠線高さを新データとして記憶する(S1
360,S1370)。
【0094】フリーリサイザー処理は、フリーリサイザ
ーマーク81eがクリックされることにより開始され
る。図41に示す様に、まず、第1実施例のフリーリサ
イザー処理と同様に、開始時点でのフリーリサイザーマ
ーク81eの画面上座標位置から枠線81aの初期の高
さ及び幅を演算して記憶し(S1410)、所定時間毎
にフリーリサイザーマーク81eの座標位置を読み取
り、各時点での枠線高さ及び枠線幅を計算する(S14
20,S1430)。そして、各時点での枠線高さ及び
枠線幅に基づいて単位フレーム81を変形・再表示する
(S1440)。この変形表示も、配列ライン81bの
先端を基準点にしてなされる。
【0095】そして、各時点での枠線高さ及び枠線幅と
初期の枠線高さ及び枠線幅との比に基づいて、各文字を
縦横比を変えて再表示する(S1450)。フリーリサ
イザー処理では、リサイザー処理と同様に、例えば式
(4)にてずらし量を算出し(S1455)、前後の文
字列を後方又は前方へずらした状態となるように再表示
する(S1457)。なお、単位フレーム81が高さ方
向にだけ変形されるときは、後続文字列はずらす必要が
ない。この間の表示例を示すと、図42の様になる。
【0096】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってフリーリサイザーマーク81eが移動されるに伴
い、その移動に追随する形で単位フレーム81を変形
し、かつ、フレーム内の文字を縦横比を変化させながら
再表示し、さらに、後続文字列をずらして再表示する。
そして、マウス43がリリース操作されると、その時点
で演算されている枠線高さ及び枠線幅を新データとして
記憶する(S1460,S1470)。この処理におい
ても必要に応じて元の表示状態に復帰させることができ
る(S1480,S1490)。
【0097】スペーサー処理は、スペーサーマーク71
fがクリックされることにより開始される。図43に示
す様に、まず、開始時点でのスペーサーマーク81fの
画面上座標位置から枠線81aの初期の幅を演算して記
憶すると共に、初期の文字間隔も記憶する(S151
0)。次に、所定時間毎にスペーサーマーク71fの座
標位置を読み取り、各時点での枠線幅を計算し、各時点
での枠線幅に基づいて単位フレームを変形・再表示する
(S1520〜S1540)。このときも、配列ライン
81bの先端を基準点にして枠線81aが変形される。
そして、各時点での枠線幅と初期の枠線幅との差に基づ
いて後続文字列をずらして再表示する(S1550)。
このずらし量は、上述の式(4)により算出される。な
お、単位フレームを被せられた文字は、初期の表示状態
を維持する。この間の表示例を示すと、図39の様にな
る。
【0098】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってスペーサーマーク81fが移動されるに伴い、その
移動に追随する形で単位フレーム81を変形し、かつ、
後続文字列をずらしながら文字列の再表示をする。そし
て、マウス43がリリース操作されると、その時点で演
算されている枠線幅及び文字間隔を新データとして記憶
する(S1560,S1570)。この処理においても
必要に応じて元の表示状態に復帰させることができる
(S1580,S1590)。
【0099】ローテイター処理は、ローテイターマーク
81gがクリックされることにより開始される。ローテ
イター処理では、図45に示す様に、まず、開始時点で
のローテイターマーク81gの画面上座標位置から初期
の配列ライン傾斜角を演算し、初期の回転角のデータと
して記憶する(S1610)。単位フレーム81におい
ては、湾曲処理はなされないので、常に、(配列ライン
傾斜角)=(回転角)となる。
【0100】次に、所定時間毎にローテイターマーク8
1gの座標位置を読み取り、各時点での回転角を計算
し、単位フレームの回転・再表示を実施し、さらにフレ
ーム内の文字の回転・再表示も実行する(S1620〜
S1650)。このときも、配列ライン81bの先端を
基準点にして枠線81aが回転される。
【0101】こうして、マウス43のドラッグ操作によ
ってローテイターマーク81gが移動されるに伴い、そ
の移動に追随する形で単位フレーム81の回転、フレー
ム内の文字の回転をしながら再表示をする。そして、マ
ウス43がリリース操作されると、その時点で演算され
ている回転角を新データとして記憶する(S1660,
S1670)。
【0102】シフター処理は、シフターマーク81iが
クリックされることにより開始される。シフター処理で
は、図47に示す様に、まず、開始時点でのシフターマ
ーク81iの画面上座標位置を記憶し(S1810)、
次に、所定時間毎にシフターマーク81iの座標位置を
読み取って各時点での配列ライン81bの平行移動量を
計算する(S1820,S1830)。配列ラインの平
行移動量は、各時点でのシフターマーク位置と初期シフ
ターマーク位置とのx成分,y成分の差として簡単に求
められる。
【0103】そして、この演算結果に基づいて、単位フ
レーム81を平行移動した位置に再表示し(S184
0)、この再表示された単位フレーム81の配列ライン
81bに対して、大きさ,文字の回転角等をそのまま
に、文字を再表示する(S1850)。なお、シフター
処理では、他の文字列のずらし処理は行わない。
【0104】この間の表示例を示すと、図48の様にな
る。ローテイター処理によって回転されたデータを平行
移動したりすることもできる。こうして、マウス43の
ドラッグ操作によってシフターマーク81iが移動され
るに伴い、その移動に追随する形で単位フレーム81を
平行移動させ、かつ、フレーム内の文字も平行移動した
位置に再配置しながら再表示する。そして、マウス43
がリリース操作されると、その時点で演算されているシ
フターマーク位置を新データとして記憶する(S186
0,S1870)。
【0105】以上説明した単位フレーム81の変形,回
転,移動等により全体の文字列が再配置された結果は、
図49に示す様に、「LOVE」の文字列の初期状態に
おいて全体に被されるべきエディットフレーム71の配
列ライン71bに対し、各単位フレーム81L,81
O,81V,81Eの相対位置関係として記憶される。
即ち、エディットフレーム71の配列ライン71b上
に、各文字の中点が連結ポイントPPL,PPO,PP
V,PPEとして定まっており、この連結ポイントPP
L,PPO,PPV,PPEを始点とした法線Nと接線
Tとを直交座標系として各単位模様の連結状態が定ま
る。
【0106】従って、エディットフレーム71が湾曲変
形されて配列ライン71bが湾曲されても、文字編集処
理によって施された配列関係は活かしたままで刺繍模様
の全体を編集することができる。即ち、図49(B)に
示す様に、単位フレーム操作によって処理された後の文
字列全体をさらに湾曲させるなどの処理を実施すること
もできる。
【0107】この様に、第2実施例によれば、ある文字
だけを、傾かせたり、縦横比を変化させたり、拡大,縮
小したり、回転させたり、移動させたりすることができ
るだけでなく、必要に応じてずらし処理をする配置位置
調整手段としての機能も備えているので、全体の刺繍模
様の関係は崩れない。さらに、エディットフレームの変
形処理を行っても、単位フレームを用いた編集,調整の
結果を活かしたままで、刺繍模様全体の編集を実行する
ことができる。
【0108】この結果、従来困難で面倒な作業を必要と
した、複雑かつ変化に富む刺繍模様もディスプレイ表示
を見ながら直観的に設計することができる様になった。
なお、各実施例とも、これら編集作業を終了した後は、
従来の刺繍編集処理装置と同様に、カラムデータから一
針データへの変換処理を行い、刺繍ミシン駆動用のNC
データを作成し、フロッピーディスクに記録したり、テ
ープパンチャーから出力したりする。カラムデータから
一針データへの変換手法としては、特開昭60−119
981号公報記載の手法や、特開昭63−139587
〜139592号公報記載の手法など周知の手法を用い
ればよく、特に、これでなければならないといったこと
はない。
【0109】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は何等この実施例に限定されるものではなく、そ
の要旨を逸脱しない範囲の種々なる態様にて実施するこ
とができる。例えば、文字に限らず、キャラクタ模様の
様な図形を複数並べて配列した刺繍模様について、エデ
ィットフレームの変形によって円弧に沿った配列などを
実施できる様に構成しても構わない。図形自体がカラム
データで表されておれば、図形を傾けたり、縦横比を変
えたりする処理も、上記実施例と同様に任意に実施する
ことができる。
【0110】また、図50に示す様に、一針データ化さ
れている既登録模様91を読み出し、その周囲にエディ
ットフレーム71を利用してバランスよく文字列を配置
する設計にも応用できる。この場合には、カラムデータ
である文字列を一針データ化すると共に、既登録模様の
一針データとの連結を行い、刺繍順序を設定するといっ
た処理も実施するとよい。
【0111】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の刺繍模様編
集処理装置によれば、英数字,かな,漢字,キャラクタ
模様等といった単位模様を配列してなる刺繍模様を設計
するに当たって、画面表示を見ながら直観的に作業を進
めることができ、作業の簡単化を図ることができる。し
かも、精度の高い配置を実現することができる。
【0112】請求項2に記載した刺繍模様編集処理装置
によれば、刺繍模様中の各単位模様の斜変形、縦横比変
化、相似変形等を統一的に実施したり、湾曲配列、回
転、平行移動等を統一的に実施したりすることができ
る。そして、これらの編集処理が、ディスプレイ画面を
見ながら直観的に状況を把握しつつ実施できるので、思
い通りの編集を容易に実施することができる。
【0113】請求項3に記載した刺繍模様編集処理装置
によれば、特に、各単位模様の間隔を統一的、かつ任意
に変更することができ、この場合も編集の進行状況をデ
ィスプレイ画面上で目視しながら作業を実施できるの
で、直観的に作業を進めることができる。
【0114】請求項4に記載した刺繍模様編集処理装置
によれば、さらに、各単位模様だけを拡大,縮小,回
転,移動,変形等することができ、模様構成要素たる単
位模様自体を任意に変化させることもできる。従って、
上記請求項1〜請求項3記載の刺繍模様編集装置が、主
として模様全体の統一を維持しつつ編集を行うのに対
し、この請求項4記載の刺繍模様編集装置は、さらに、
アンバランスな要素を意図的に加えることを可能にして
いる。そして、個々の模様同士はアンバランスである
が、全体はある統一の下にあるといった様な、きわめて
高度なデザインの刺繍模様をも、編集していくことがで
きる。しかも、この編集処理が、画面を見て直観的に把
握しつつ実施できるので、編集結果の予測性がよく、き
わめて作業性がよい。
【0115】請求項5に記載した刺繍模様編集処理装置
によれば、ある単位模様だけを、傾かせたり、縦横比を
変化させたり、拡大,縮小したり、回転させたり、移動
させたりすることができ、しかもこの様な編集が、刺繍
模様全体のバランス等を崩すことなく実施することがで
きる。この編集作業も画面を見ながら直観的に進めるこ
とができる。
【0116】請求項6に記載した刺繍模様編集処理装置
によれば、各単位模様間の配列間隔がまちまちになった
様な態様の刺繍模様を、やはり、直観的に目で確認しな
がら設計していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的構成を例示する構成図であ
る。
【図2】 実施例システムを示す概略構成図である。
【図3】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図4】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図5】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図6】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図7】 実施例システムにおける制御系の模式的な構
成図である。
【図8】 第1実施例におけるエディット処理のメイル
ーチンのフローチャートである。
【図9】 エディット処理開始時の画面表示状態の説明
図である。
【図10】 エディットフレームの構成を表した説明図
である。
【図11】 サブボックスの構成を表した説明図であ
る。
【図12】 エディット処理における文字列の入力とエ
ディットフレームの関係を表した説明図である。
【図13】 第1実施例における全体編集処理のフロー
チャートである。
【図14】 全体編集処理中のスランター処理のフロー
チャートである。
【図15】 スランター処理における斜変形角の求め方
に関する説明図である。
【図16】 スランター処理中の画像表示の説明図であ
る。
【図17】 全体編集処理中のリサイザー処理のフロー
チャートである。
【図18】 リサイザー処理中の画像表示の説明図であ
る。
【図19】 全体編集処理中のフリーリサイザー処理の
フローチャートである。
【図20】 フリーリサイザー処理中の画像表示の説明
図である。
【図21】 全体編集処理中のスペーサー処理のフロー
チャートである。
【図22】 スペーサー処理中の画像表示の説明図であ
る。
【図23】 全体編集処理中のローテイター処理のフロ
ーチャートである。
【図24】 ローテイター処理における配列ライン傾斜
角の求め方に関する説明図である。
【図25】 ローテイター処理中の画像表示の説明図で
ある。
【図26】 全体編集処理中のアークメイカー処理のフ
ローチャートである。
【図27】 アークメイカー処理における円弧半径の求
め方に関する説明図である。
【図28】 三点円弧中心算出処理のフローチャートで
ある。
【図29】 アークメイカー処理中の画像表示の説明図
である。
【図30】 全体編集処理中のシフター処理のフローチ
ャートである。
【図31】 シフター処理中の画像表示の説明図であ
る。
【図32】 第2実施例における文字編集処理のメイン
ルーチンのフローチャートである。
【図33】 文字編集処理開始時の画面表示状態の説明
図である。る。
【図34】 単位フレームの構成を表した説明図であ
る。
【図35】 サブボックスの構成を表した説明図であ
る。
【図36】 単位模様編集処理のフローチャートであ
る。
【図37】 単位模様のスランター処理のフローチャー
トである。
【図38】 単位模様のスランター処理中の画像表示の
説明図である。
【図39】 単位模様のリサイザー処理のフローチャー
トである。
【図40】 単位模様のリサイザー処理中の画像表示の
説明図である。
【図41】 単位模様のフリーリサイザー処理のフロー
チャートである。
【図42】 単位模様のフリーリサイザー処理中の画像
表示の説明図である。
【図43】 単位模様のスペーサー処理のフローチャー
トである。
【図44】 単位模様のスペーサー処理中の画像表示の
説明図である。
【図45】 単位模様のローテイター処理のフローチャ
ートである。
【図46】 単位模様のローテイター処理中の画像表示
の説明図である。
【図47】 単位模様のシフター処理のフローチャート
である。
【図48】 単位模様のシフター処理中の画像表示の説
明図である。
【図49】 単位模様編集処理と全体編集処理との関係
を表す説明図である。
【図50】 変形例の画像表示状態の説明図である。
【図51】 従来例における模様編集処理の説明図であ
る。
【図52】 従来例における模様編集処理の説明図であ
る。
【図53】 従来例では編集が困難であった刺繍模様の
例を表した説明図である。
【符号の説明】
1・・・刺繍装置、10・・・刺繍ミシン、11・・・
針棒、13・・・糸巻、15・・・ミシンヘッド、17
・・・ワーク保持枠、19・・・スピンドルモータ、2
1・・・針棒選択モータ、23・・・Xモータ、25・
・・Yモータ、27・・・糸切れセンサ、29・・・原
点位置センサ、30・・・本体ユニット、30a・・・
メイン演算処理部、30b・・・表示処理部、30c・
・・ミシン駆動処理部、30d・・・デュアルポートR
AM、30e・・・スピンドルモータ駆動処理部、30
f・・・フレームモータ駆動処理部、30g・・・デュ
アルポートRAM、30h・・・デュアルポートRA
M、31・・・カラーディスプレイ、33・・・プロッ
ター、35・・・プリンター、37・・・テープパンチ
ャー、41・・・キーボード、43・・・マウス、45
・・・コントロールペンダント、47・・・テープリー
ダー、51,52・・・フロッピードライバー、53・
・・ジョグキー群、55・・・ボリュームスイッチ、5
7・・・ファンクションキー群、71・・・エディット
フレーム、71a・・・枠線、71b・・・配列ライ
ン、71c・・・スランターマーク、71d・・・リサ
イザーマーク、71e・・・フリーリサイザーマーク、
71f・・・スペーサーマーク、71g・・・ローテイ
ターマーク、71h・・・アークメイカーマーク、71
i・・・シフターマーク、73・・・サブボックス、7
3a〜73f・・・設定値表示部、75・・・水平基準
線、77・・・垂直基準線、81・・・単位フレーム、
81a・・・枠線、81b・・・配列ライン、81c・
・・スランターマーク、81d・・・リサイザーマー
ク、81e・・・フリーリサイザーマーク、81f・・
・スペーサーマーク、81g・・・ローテイターマー
ク、81i・・・シフターマーク、83・・・サブボッ
クス、83a〜83e・・・設定値表示部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単位模様を配列してなる刺繍模様
    の編集処理を行う刺繍模様編集処理装置であって、 複数の単位模様を配列してなる刺繍模様を選定する刺繍
    模様選定手段と、 該刺繍模様選定手段の選定する刺繍模様の全体に被せる
    全体編集用の枠であるエディットフレームを設定するエ
    ディットフレーム設定手段と、 該エディットフレーム設定手段の設定したエディットフ
    レームに対して、拡大,縮小,回転,移動,変形等のエ
    ディットフレームの変形処理を実行するエディットフレ
    ーム変形手段と、 該エディットフレーム変形手段による変形前後のエディ
    ットフレームの形状変化の状況に応じて、該エディット
    フレームを被せられた刺繍模様に対して、単位模様自体
    の変形及び/又は単位模様同士の配置関係の変更を行っ
    て、刺繍模様全体を編集する全体模様編集手段と、 前記刺繍模様選定手段の選定した刺繍模様、前記エディ
    ットフレーム設定手段の設定したエディットフレーム、
    前記エディットフレーム変形手段により変形されたエデ
    ィットフレーム、及び前記全体模様編集手段により編集
    された後の刺繍模様を、これらの処理の進行に合わせて
    ディスプレイ上に表示する編集処理状況表示手段とを備
    えたことを特徴とする刺繍模様編集処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の刺繍模様編集処理装置に
    おいて、 前記エディットフレーム変形手段は、 エディットフレームを斜めに変形させることで各単位模
    様の斜め変形角度を指示する斜変形角指示手段,エディ
    ットフレームを縦横比の異なる形状に変形させることで
    各単位模様の縦横比変化を指示する縦横比変化指示手
    段,エディットフレームを各単位模様の配列方向と直交
    する方向へ伸縮することによって各単位模様の相似変形
    量を指示する相似変形量指示手段,エディットフレーム
    を湾曲形状に変形させることで各単位模様の配列ライン
    の湾曲状態を指示する湾曲配列指示手段,エディットフ
    レームを回転させることで各単位模様の回転角度を指示
    する回転角指示手段,エディットフレームを移動させる
    ことで各単位模様の移動量を指示する移動量指示手段の
    内の少なくとも一つを備え、 前記全体模様編集手段は、これら各指示手段による変
    形,回転,移動の前後におけるエディットフレームの変
    形,回転,移動の状況変化に応じて、刺繍模様中での単
    位模様相互の元々の相対関係を保ちつつ、各単位模様を
    一体として変形,回転,移動させることを特徴とする刺
    繍模様編集処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の刺繍模様編
    集処理装置において、さらに、 前記エディットフレームを単位模様の配列方向に伸縮す
    ることで各単位模様の配列間隔を指示する配列間隔指示
    手段を備え、 前記全体模様編集手段は、該配列間隔指示手段による配
    列方向への伸縮の前後でのエディットフレームの形状変
    化の状況に応じて、当該エディットフレームを被せられ
    た刺繍模様中での各単位模様同士の配列間隔を変更する
    ことを特徴とする刺繍模様編集処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか記載の刺
    繍模様編集処理装置において、さらに、 前記各単位模様にだけ被せる単位フレームを設定する単
    位フレーム設定手段と、 該単位フレーム設定手段の設定した単位フレームに対し
    て、拡大,縮小,回転,移動,変形等の単位フレームの
    変形処理を実行する単位フレーム変形手段と、 該単位フレーム変形手段による変形前後の単位フレーム
    の形状・位置の変化の状況に応じて、該単位フレームを
    被せられた単位模様に対して、単位模様自体の変形及び
    /又は配置変更を行う単位模様編集手段と、 該単位模様編集手段の編集結果に基づき、必要に応じて
    他の単位模様の配置位置をずらす配置位置調整手段とを
    備え、 前記編集状況表示手段は、前記単位模様編集手段及び配
    置位置調整手段により編集された後の刺繍模様全体を、
    これらの処理の進行に合わせてディスプレイ上に表示
    し、 前記全体模様編集手段は、前記エディットフレーム変形
    手段によってエディットフレームが変形されるとき、前
    記単位模様編集手段及び配置位置調整手段による編集,
    調整の結果を活かしたままで、前記刺繍模様全体の編集
    を実行することを特徴とする刺繍模様編集処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の刺繍模様編集処理装置に
    おいて、 前記単位フレーム変形手段は、 単位フレームを斜めに変形させることで特定の単位模様
    の斜め変形角度を指示する斜変形角指示手段,単位フレ
    ームを縦横比の異なる形状に変形させることで特定の単
    位模様の縦横比変化を指示する縦横比変化指示手段,単
    位フレームを各単位模様の配列方向と直交する方向へ伸
    縮することによって特定の単位模様の相似変形量を指示
    する相似変形量指示手段,単位フレームを回転させるこ
    とで特定の単位模様の回転角度を指示する回転角指示手
    段,単位フレームを移動させることで特定の単位模様の
    移動量を指示する移動量指示手段の内の少なくとも一つ
    を備え、 前記単位模様編集手段は、これら各指示手段による変
    形,回転,移動の前後における単位フレームの変形,回
    転,移動の状況変化に応じて、当該単位フレームを被せ
    られた特定の単位模様を変形,回転,移動させることを
    特徴とする刺繍模様編集処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載の刺繍模様編
    集処理装置において、さらに、 前記単位フレームを単位模様の配列方向に伸縮すること
    で特定の単位模様同士の配列間隔を指示する配列間隔指
    示手段を備え、 前記単位模様編集手段は、該配列間隔指示手段による配
    列方向への伸縮の前後での単位フレームの形状変化の状
    況に応じて、当該単位フレームを被せられた単位模様と
    これに隣接する一方又は両方の単位模様との間の配列間
    隔を変更することを特徴とする刺繍模様編集処理装置。
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