JPH0718477A - 金属屑の洗浄方法および装置 - Google Patents
金属屑の洗浄方法および装置Info
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- JPH0718477A JPH0718477A JP13534893A JP13534893A JPH0718477A JP H0718477 A JPH0718477 A JP H0718477A JP 13534893 A JP13534893 A JP 13534893A JP 13534893 A JP13534893 A JP 13534893A JP H0718477 A JPH0718477 A JP H0718477A
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22B—PRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
- C22B1/00—Preliminary treatment of ores or scrap
- C22B1/005—Preliminary treatment of scrap
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B08—CLEANING
- B08B—CLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
- B08B3/00—Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
- B08B3/04—Cleaning involving contact with liquid
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G3/00—Apparatus for cleaning or pickling metallic material
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 振動床上に洗浄液を供給し、そこに金属屑を
導入して金属屑を洗浄するにあたり、振動床は底面部と
該底面部から上昇する傾斜部を具え、傾斜部において供
給され傾斜部に沿って流下する洗浄液が底面部に形成す
る洗浄液溜内に洗浄すべき金属屑を導入し、洗浄液溜内
で金属屑を前洗浄した後、振動床の振動作用により金属
屑を傾斜部に沿って上昇するよう移送しながら、上記傾
斜部において供給される洗浄液によりさらに洗浄し、金
属屑が傾斜部を上昇した後のち金属屑に付着している洗
浄液を排出除去する。 【効果】 洗浄すべき金属屑の移送に逆らって洗浄液を
流すことにより、効果的な洗浄が行われるとともに、供
給された洗浄液が効率的に使用される。
導入して金属屑を洗浄するにあたり、振動床は底面部と
該底面部から上昇する傾斜部を具え、傾斜部において供
給され傾斜部に沿って流下する洗浄液が底面部に形成す
る洗浄液溜内に洗浄すべき金属屑を導入し、洗浄液溜内
で金属屑を前洗浄した後、振動床の振動作用により金属
屑を傾斜部に沿って上昇するよう移送しながら、上記傾
斜部において供給される洗浄液によりさらに洗浄し、金
属屑が傾斜部を上昇した後のち金属屑に付着している洗
浄液を排出除去する。 【効果】 洗浄すべき金属屑の移送に逆らって洗浄液を
流すことにより、効果的な洗浄が行われるとともに、供
給された洗浄液が効率的に使用される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属屑の洗浄方法およ
び装置、詳しくは振動床上に洗浄液を供給し金属屑を導
入して金属屑の洗浄を行う金属屑の洗浄方法および装置
に関する。
び装置、詳しくは振動床上に洗浄液を供給し金属屑を導
入して金属屑の洗浄を行う金属屑の洗浄方法および装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】金属の切断、切削その他の機械加工にお
いて発生する金属屑は、再溶解により再生されるが、加
工中の油脂分や汚れが付着したり、放置されていた金属
屑には油脂分や汚染物質が固着しているため、再生に先
立ち洗浄液で脱脂洗浄される。脱脂洗浄法としては、酸
脱脂、アルカリ脱脂、溶剤脱脂、界面活性剤脱脂、エマ
ルジョン脱脂など各種脱脂洗浄法があるが、このうち油
脂溶剤に界面活性剤を加えたエマルジョンによる脱脂洗
浄法は洗浄力が優れ、重質汚れも溶解して分解すること
ができる。
いて発生する金属屑は、再溶解により再生されるが、加
工中の油脂分や汚れが付着したり、放置されていた金属
屑には油脂分や汚染物質が固着しているため、再生に先
立ち洗浄液で脱脂洗浄される。脱脂洗浄法としては、酸
脱脂、アルカリ脱脂、溶剤脱脂、界面活性剤脱脂、エマ
ルジョン脱脂など各種脱脂洗浄法があるが、このうち油
脂溶剤に界面活性剤を加えたエマルジョンによる脱脂洗
浄法は洗浄力が優れ、重質汚れも溶解して分解すること
ができる。
【０００３】従来、金属屑を連続的に脱脂洗浄する装置
として、水平ドラム型の洗浄装置が知られている。この
装置は、ドラムの前面壁部に設けた開口からドラム内に
金属屑および洗浄液を導入し、ドラムを回転して金属屑
を断面円形のドラム内の洗浄液を通して移送、洗浄し
て、洗浄後の金属屑を前面壁部の開口から排出するよう
にしたものである
として、水平ドラム型の洗浄装置が知られている。この
装置は、ドラムの前面壁部に設けた開口からドラム内に
金属屑および洗浄液を導入し、ドラムを回転して金属屑
を断面円形のドラム内の洗浄液を通して移送、洗浄し
て、洗浄後の金属屑を前面壁部の開口から排出するよう
にしたものである
【０００４】しかしながら、この装置による洗浄方式で
は、金属屑を移送する際、ドラムの前面壁部の開口装置
から洗浄液が排出され、洗浄効果に支障を生じるという
難点がある。また、洗浄中、金属屑が傾斜した揺動板の
上を重力により滑り、洗浄液がその上を越えて流れるた
め、洗浄効果を不利にする。さらに、装置の汚れも混入
してしまうという欠点もある。
は、金属屑を移送する際、ドラムの前面壁部の開口装置
から洗浄液が排出され、洗浄効果に支障を生じるという
難点がある。また、洗浄中、金属屑が傾斜した揺動板の
上を重力により滑り、洗浄液がその上を越えて流れるた
め、洗浄効果を不利にする。さらに、装置の汚れも混入
してしまうという欠点もある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属屑の洗
浄装置における従来の問題点を解消する新規な洗浄方式
を開発するためになされたものであり、その目的は、洗
浄処理中において洗浄液の漏洩などの問題がなく、洗浄
液の流れおよび金属屑の移送方式を改良を加えて洗浄効
果を高めた金属屑の洗浄方法および装置を提供すること
にある。
浄装置における従来の問題点を解消する新規な洗浄方式
を開発するためになされたものであり、その目的は、洗
浄処理中において洗浄液の漏洩などの問題がなく、洗浄
液の流れおよび金属屑の移送方式を改良を加えて洗浄効
果を高めた金属屑の洗浄方法および装置を提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による金属屑の洗浄方法および装置は、振動
床上に洗浄液を供給し金属屑を導入して金属屑を洗浄す
る方法であって、金属屑を、底面部と該底面部から上昇
する傾斜部を具えた振動床の底面部に導入し、傾斜部に
おいて供給され底面部に向かって流れる洗浄液により洗
浄したのち、傾斜部に沿って上昇するよう移送してさら
に洗浄し、金属屑が傾斜部を上昇したのち金属屑に付着
している洗浄液を排出することを方法構成上の特徴と
し、振動床上に洗浄液を供給し、該洗浄液中に金属屑を
導入して洗浄する装置であって、底面部と該底面部から
上昇する傾斜部を具えた振動床と、該振動床の底面部に
洗浄すべき金属屑を導入するために該底面部の上部に配
設された金属屑導入装置と、前記傾斜部に洗浄液を供給
するための洗浄液供給装置と、上昇する傾斜部に隣接し
て設けた洗浄液排出装置と、振動床に振動を与える振動
装置を備え、振動床の傾斜部において供給され底面部に
向かって流れる洗浄液中に金属屑を導入し、金属屑を振
動床の底面部から傾斜部に沿って上昇するよう移送しな
がらさらに洗浄し、傾斜部を上昇した金属屑から洗浄液
を排出するようにしたことを装置構成上の特徴とする。
めの本発明による金属屑の洗浄方法および装置は、振動
床上に洗浄液を供給し金属屑を導入して金属屑を洗浄す
る方法であって、金属屑を、底面部と該底面部から上昇
する傾斜部を具えた振動床の底面部に導入し、傾斜部に
おいて供給され底面部に向かって流れる洗浄液により洗
浄したのち、傾斜部に沿って上昇するよう移送してさら
に洗浄し、金属屑が傾斜部を上昇したのち金属屑に付着
している洗浄液を排出することを方法構成上の特徴と
し、振動床上に洗浄液を供給し、該洗浄液中に金属屑を
導入して洗浄する装置であって、底面部と該底面部から
上昇する傾斜部を具えた振動床と、該振動床の底面部に
洗浄すべき金属屑を導入するために該底面部の上部に配
設された金属屑導入装置と、前記傾斜部に洗浄液を供給
するための洗浄液供給装置と、上昇する傾斜部に隣接し
て設けた洗浄液排出装置と、振動床に振動を与える振動
装置を備え、振動床の傾斜部において供給され底面部に
向かって流れる洗浄液中に金属屑を導入し、金属屑を振
動床の底面部から傾斜部に沿って上昇するよう移送しな
がらさらに洗浄し、傾斜部を上昇した金属屑から洗浄液
を排出するようにしたことを装置構成上の特徴とする。
【０００７】本発明においては、振動床を使用し、振動
床を底面部と該底面部から上昇する傾斜部から形成し、
金属屑を振動床の底面部に導入して傾斜部に沿って移送
し、洗浄液を傾斜部において供給して、傾斜部に沿って
上昇してくる金属屑を洗浄し、底面部において洗浄液溜
を形成して導入される金属屑を洗浄することを特徴とす
るものである。
床を底面部と該底面部から上昇する傾斜部から形成し、
金属屑を振動床の底面部に導入して傾斜部に沿って移送
し、洗浄液を傾斜部において供給して、傾斜部に沿って
上昇してくる金属屑を洗浄し、底面部において洗浄液溜
を形成して導入される金属屑を洗浄することを特徴とす
るものである。
【０００８】上記の洗浄方式により、金属屑は、振動床
の底面部に形成された洗浄液溜中で前洗浄され、さらに
振動床の傾斜部を上昇、移送中に洗浄される。振動床の
底面部は水平に形成するのが好ましく、導入される金属
屑が洗浄液面下に隠れる程度の十分な深さの洗浄液溜を
形成する。傾斜部で供給された洗浄液は洗浄液溜内を比
較的ゆっくり流れ、集中的な前洗浄効果が得られる。
の底面部に形成された洗浄液溜中で前洗浄され、さらに
振動床の傾斜部を上昇、移送中に洗浄される。振動床の
底面部は水平に形成するのが好ましく、導入される金属
屑が洗浄液面下に隠れる程度の十分な深さの洗浄液溜を
形成する。傾斜部で供給された洗浄液は洗浄液溜内を比
較的ゆっくり流れ、集中的な前洗浄効果が得られる。
【０００９】振動床は、公知の振動装置により振動を与
えて振動床上の金属屑を移送させるものであり、底面部
に形成された前記洗浄液溜で洗浄された金属屑は、つい
で振動床上を移送されて傾斜部に達し、傾斜部の上方か
ら供給される新しい洗浄液により洗浄される。好ましく
は、傾斜部の上方からノズルにより洗浄液を噴射し、噴
射の衝撃により洗浄作用を効果的に促進する。傾斜部に
おける洗浄液面は、金属屑が隠れる深さとしてもよく、
金属屑を液面上に露出させ、噴射される洗浄液で直接金
属屑を洗浄するようにしてもよい。傾斜部において供給
された洗浄液は、傾斜部に沿って流下して底面部の洗浄
液溜を形成する。洗浄液溜にはオーバーフロー部が設け
られ、洗浄後の油の混じった洗浄液を排出するとともに
常時一定深さの新しい洗浄液が存在するようになってい
る。
えて振動床上の金属屑を移送させるものであり、底面部
に形成された前記洗浄液溜で洗浄された金属屑は、つい
で振動床上を移送されて傾斜部に達し、傾斜部の上方か
ら供給される新しい洗浄液により洗浄される。好ましく
は、傾斜部の上方からノズルにより洗浄液を噴射し、噴
射の衝撃により洗浄作用を効果的に促進する。傾斜部に
おける洗浄液面は、金属屑が隠れる深さとしてもよく、
金属屑を液面上に露出させ、噴射される洗浄液で直接金
属屑を洗浄するようにしてもよい。傾斜部において供給
された洗浄液は、傾斜部に沿って流下して底面部の洗浄
液溜を形成する。洗浄液溜にはオーバーフロー部が設け
られ、洗浄後の油の混じった洗浄液を排出するとともに
常時一定深さの新しい洗浄液が存在するようになってい
る。
【００１０】傾斜部の勾配は、好ましくは２．５〜８°
の間、最も好ましくは６°に設定される。傾斜部の勾配
は全面にわたって一定でもよいが、上記の範囲の異なっ
た勾配の傾斜を連続させてもよい。傾斜部を上昇するよ
う移送され洗浄された金属屑は、傾斜部を上昇して洗浄
液排出装置に至り、洗浄液が排出され、乾燥工程に移行
する。好ましくは、傾斜部を上昇した部分を傾斜部と連
続する振動床とし、該振動床の一部に濾液装置を形成し
て、この濾液装置により金属屑から洗浄液を排出したの
ち、振動床の手段によって液切りした金属屑を乾燥工
程、仕上洗浄工程など、つぎの工程に移送させるのがよ
い。
の間、最も好ましくは６°に設定される。傾斜部の勾配
は全面にわたって一定でもよいが、上記の範囲の異なっ
た勾配の傾斜を連続させてもよい。傾斜部を上昇するよ
う移送され洗浄された金属屑は、傾斜部を上昇して洗浄
液排出装置に至り、洗浄液が排出され、乾燥工程に移行
する。好ましくは、傾斜部を上昇した部分を傾斜部と連
続する振動床とし、該振動床の一部に濾液装置を形成し
て、この濾液装置により金属屑から洗浄液を排出したの
ち、振動床の手段によって液切りした金属屑を乾燥工
程、仕上洗浄工程など、つぎの工程に移送させるのがよ
い。
【００１１】本発明の洗浄装置においては、洗浄すべき
金属屑は、振動床の底面部の上方に配設した金属屑導入
装置により、洗浄液溜が形成されている振動床の底面部
に導入される。金属屑導入装置としては、通常、樋状の
振動板が用いられるが、落下し難い金属屑の場合や金属
屑の導入を促進しようとする場合は、らせん型の装入装
置を使用することもできる。
金属屑は、振動床の底面部の上方に配設した金属屑導入
装置により、洗浄液溜が形成されている振動床の底面部
に導入される。金属屑導入装置としては、通常、樋状の
振動板が用いられるが、落下し難い金属屑の場合や金属
屑の導入を促進しようとする場合は、らせん型の装入装
置を使用することもできる。
【００１２】
【作用】本発明の構成によれば、油脂分などで汚れた金
属屑は、振動床の底面部に形成された洗浄液溜に導入さ
れ、洗浄液の液面下において十分に前洗浄され、ついで
振動床上を傾斜部に移送して、傾斜部の上方から金属屑
上に供給され傾斜部に沿って金属屑の移送方向とは逆向
きの下方に流れる新しい洗浄液により、さらに洗浄が行
われるので、金属屑に対して洗浄液が効果的に作用し、
洗浄効果が高められる。傾斜部を流下した洗浄液は、洗
浄液溜に供給されて金属屑の前洗浄用として効率的に使
用される。
属屑は、振動床の底面部に形成された洗浄液溜に導入さ
れ、洗浄液の液面下において十分に前洗浄され、ついで
振動床上を傾斜部に移送して、傾斜部の上方から金属屑
上に供給され傾斜部に沿って金属屑の移送方向とは逆向
きの下方に流れる新しい洗浄液により、さらに洗浄が行
われるので、金属屑に対して洗浄液が効果的に作用し、
洗浄効果が高められる。傾斜部を流下した洗浄液は、洗
浄液溜に供給されて金属屑の前洗浄用として効率的に使
用される。
【００１３】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。 実施例１ 図１に本発明による金属屑の洗浄装置を示すもので、同
じ構造の２基の洗浄装置を組み合わせてなるものであ
る。第１の洗浄装置について説明すると、洗浄装置は、
振動床10を構成する床面、正面壁14および側壁16で構成
された洗浄槽に水密パッキングを介してカバー26を取り
付けてなる。床面の下部には断熱材層28が配設されてい
る。
る。 実施例１ 図１に本発明による金属屑の洗浄装置を示すもので、同
じ構造の２基の洗浄装置を組み合わせてなるものであ
る。第１の洗浄装置について説明すると、洗浄装置は、
振動床10を構成する床面、正面壁14および側壁16で構成
された洗浄槽に水密パッキングを介してカバー26を取り
付けてなる。床面の下部には断熱材層28が配設されてい
る。
【００１４】振動床10は、公知の方式で振動を与えて、
振動床上に載置されたものを移送させる作用を有するも
のであり、本実施例においては、振動床10は、水平な底
面部11、底面部11に連続して上昇する傾斜部12、および
傾斜部12の上昇端部に連接する水平部13から構成され
る。22は振動板10に振動を与える振動装置である。
振動床上に載置されたものを移送させる作用を有するも
のであり、本実施例においては、振動床10は、水平な底
面部11、底面部11に連続して上昇する傾斜部12、および
傾斜部12の上昇端部に連接する水平部13から構成され
る。22は振動板10に振動を与える振動装置である。
【００１５】洗浄すべき金属屑は、金属屑導入装置23に
より振動床10の底面部11に導入される。例えばエマルジ
ョンタイプの洗浄液が、振動床10の傾斜部12の上方に配
置されたノズル状の洗浄液供給装置24、25により供給さ
れ、傾斜部12に沿って流れ下り底面部11で洗浄液溜20を
形成する。正面壁14にはオーバーフロー部15が設けら
れ、金属屑を洗浄した後の油を含む乳化剤が、オーバー
フロー部15に配設された濾過装置19を通して排出され、
洗浄液溜20には常時一定深さの洗浄液が存在するように
なっている。
より振動床10の底面部11に導入される。例えばエマルジ
ョンタイプの洗浄液が、振動床10の傾斜部12の上方に配
置されたノズル状の洗浄液供給装置24、25により供給さ
れ、傾斜部12に沿って流れ下り底面部11で洗浄液溜20を
形成する。正面壁14にはオーバーフロー部15が設けら
れ、金属屑を洗浄した後の油を含む乳化剤が、オーバー
フロー部15に配設された濾過装置19を通して排出され、
洗浄液溜20には常時一定深さの洗浄液が存在するように
なっている。
【００１６】金属屑導入装置23から導入された金属屑
は、洗浄液溜20に浸漬され、液面下で洗浄される。傾斜
部12で供給された洗浄液は、洗浄液溜20内でゆるやかな
流れを形成して洗浄効果を高める。金属屑は、振動床10
の振動作用により傾斜部12の方へ移行するが、その移送
を補助し、かつ傾斜部12から流下する洗浄液を撹拌し洗
浄効果を高めるために、底面部11に１つまたは複数の堰
21が設けられている。堰21は、とくに図２に詳細に示す
ように、好ましくは２．５〜８°の勾配を有する傾斜表
面部と、垂直な端面部および側面部を具えてなる。
は、洗浄液溜20に浸漬され、液面下で洗浄される。傾斜
部12で供給された洗浄液は、洗浄液溜20内でゆるやかな
流れを形成して洗浄効果を高める。金属屑は、振動床10
の振動作用により傾斜部12の方へ移行するが、その移送
を補助し、かつ傾斜部12から流下する洗浄液を撹拌し洗
浄効果を高めるために、底面部11に１つまたは複数の堰
21が設けられている。堰21は、とくに図２に詳細に示す
ように、好ましくは２．５〜８°の勾配を有する傾斜表
面部と、垂直な端面部および側面部を具えてなる。
【００１７】金属屑は、振動床10の底面部11において前
洗浄され、２．５〜８°の勾配を有する傾斜部12を上昇
するよう移送される。傾斜部12を上昇する金属屑に対し
て、傾斜部12の上方に配置されたノズル状の洗浄液供給
装置24、25から洗浄液を洗浄液面に噴射し、金属屑は新
しい洗浄液により洗浄される。洗浄液は、金属屑の移送
に逆らって傾斜部12に沿って流下し、洗浄液溜20に流入
する。上記洗浄液の噴射による衝撃、および洗浄液の逆
流は洗浄効果を高めるのに役立つ。金属屑の洗浄は、振
動床10の底面部11の洗浄液溜20において行われる第１前
洗浄部での前洗浄と、傾斜部12において行われる第１洗
浄部での洗浄の２段階からなり、上記第１前洗浄部およ
び第１洗浄部により第１洗浄ゾーンが形成される。
洗浄され、２．５〜８°の勾配を有する傾斜部12を上昇
するよう移送される。傾斜部12を上昇する金属屑に対し
て、傾斜部12の上方に配置されたノズル状の洗浄液供給
装置24、25から洗浄液を洗浄液面に噴射し、金属屑は新
しい洗浄液により洗浄される。洗浄液は、金属屑の移送
に逆らって傾斜部12に沿って流下し、洗浄液溜20に流入
する。上記洗浄液の噴射による衝撃、および洗浄液の逆
流は洗浄効果を高めるのに役立つ。金属屑の洗浄は、振
動床10の底面部11の洗浄液溜20において行われる第１前
洗浄部での前洗浄と、傾斜部12において行われる第１洗
浄部での洗浄の２段階からなり、上記第１前洗浄部およ
び第１洗浄部により第１洗浄ゾーンが形成される。
【００１８】傾斜部12を上昇した洗浄済の金属屑は、上
昇端部に連接する振動床の水平部13に移行するが、水平
部13には第１排液部を形成する洗浄液排出装置18が設け
られている。洗浄液排出装置18は、例えば濾過装置から
なり、振動を与えながら液切りし、金属屑に付いている
洗浄液を出来るだけ除去する。排液中、濾過装置の上方
から空気を送り、あるいは濾過装置の下方から吸引する
ことにより液切りを促進することができる。27は、ヒュ
ームを排出するための排気孔であり、排気孔27から排出
された蒸気は沈殿させて、洗浄液供給装置24、25の循環
される。
昇端部に連接する振動床の水平部13に移行するが、水平
部13には第１排液部を形成する洗浄液排出装置18が設け
られている。洗浄液排出装置18は、例えば濾過装置から
なり、振動を与えながら液切りし、金属屑に付いている
洗浄液を出来るだけ除去する。排液中、濾過装置の上方
から空気を送り、あるいは濾過装置の下方から吸引する
ことにより液切りを促進することができる。27は、ヒュ
ームを排出するための排気孔であり、排気孔27から排出
された蒸気は沈殿させて、洗浄液供給装置24、25の循環
される。
【００１９】第１の洗浄装置において洗浄され、液切り
された金属屑は、振動床10の水平部13を通じて第２の洗
浄装置に送られ、さらに洗浄される。第２の洗浄装置
は、図１に示すように、第１の洗浄装置と同様の構造の
ものであり、底面部30、傾斜部31、水平部32から構成さ
れる振動床29を床面部とし、正面壁部33、側壁部35によ
り洗浄液槽を形成し、ヒュームの排気孔44を具えたカバ
ー43を水密パッキングを介して被着し、床面部の下方に
断熱材層45を配設してなる。
された金属屑は、振動床10の水平部13を通じて第２の洗
浄装置に送られ、さらに洗浄される。第２の洗浄装置
は、図１に示すように、第１の洗浄装置と同様の構造の
ものであり、底面部30、傾斜部31、水平部32から構成さ
れる振動床29を床面部とし、正面壁部33、側壁部35によ
り洗浄液槽を形成し、ヒュームの排気孔44を具えたカバ
ー43を水密パッキングを介して被着し、床面部の下方に
断熱材層45を配設してなる。
【００２０】第１の洗浄装置において洗浄され、液切り
された金属屑は、水平部13の振動により第２の洗浄装置
の金属屑供給口17にもたらされ、金属屑供給装置40を通
じて振動床29の底面部30に形成された洗浄液溜39に導入
される。金属屑は、第１の洗浄装置における洗浄方式と
全く同様、振動床29上を移送して洗浄液溜39を通過し、
傾斜部31を上昇して、洗浄液供給装置41、42から噴射さ
れる洗浄液で洗浄される。供給された洗浄液は、金属屑
の移送に逆らって傾斜部31の沿って流下し、洗浄液溜39
に流入する。洗浄液溜39において金属屑を洗浄し、油の
混入した洗浄液はオーバーフロー部34から濾過装置38を
通じて排出される。
された金属屑は、水平部13の振動により第２の洗浄装置
の金属屑供給口17にもたらされ、金属屑供給装置40を通
じて振動床29の底面部30に形成された洗浄液溜39に導入
される。金属屑は、第１の洗浄装置における洗浄方式と
全く同様、振動床29上を移送して洗浄液溜39を通過し、
傾斜部31を上昇して、洗浄液供給装置41、42から噴射さ
れる洗浄液で洗浄される。供給された洗浄液は、金属屑
の移送に逆らって傾斜部31の沿って流下し、洗浄液溜39
に流入する。洗浄液溜39において金属屑を洗浄し、油の
混入した洗浄液はオーバーフロー部34から濾過装置38を
通じて排出される。
【００２１】洗浄工程は、振動床29の底面部30上の形成
される洗浄液溜39において行われる第２前洗浄部での洗
浄と、傾斜部31において行われる第２洗浄部での洗浄の
２段階で行われ、これらの洗浄部により第２洗浄ゾーン
が形成される。洗浄された金属屑は、振動床29の水平部
32に移行し、水平部32に設けられた第２排液部を形成す
る洗浄液排出装置37で金属屑に付いている洗浄液を液切
りする。液切り後の金属屑は、振動を与えられた水平部
32を通じて金属屑供給口36から乾燥工程などの次工程の
移送される。本実施例においては、２基の洗浄装置を組
み合わせた洗浄方式を示したが、洗浄装置は１基でもよ
く、この場合は、第１の洗浄装置の振動板10の水平部13
を通じて、洗浄、液切りされた金属屑を次工程に移送す
ることになる。
される洗浄液溜39において行われる第２前洗浄部での洗
浄と、傾斜部31において行われる第２洗浄部での洗浄の
２段階で行われ、これらの洗浄部により第２洗浄ゾーン
が形成される。洗浄された金属屑は、振動床29の水平部
32に移行し、水平部32に設けられた第２排液部を形成す
る洗浄液排出装置37で金属屑に付いている洗浄液を液切
りする。液切り後の金属屑は、振動を与えられた水平部
32を通じて金属屑供給口36から乾燥工程などの次工程の
移送される。本実施例においては、２基の洗浄装置を組
み合わせた洗浄方式を示したが、洗浄装置は１基でもよ
く、この場合は、第１の洗浄装置の振動板10の水平部13
を通じて、洗浄、液切りされた金属屑を次工程に移送す
ることになる。
【００２２】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、振動床
上に導入された洗浄すべき金属屑を振動作用により漸次
上昇させるよう移送し、洗浄液を金属屑の移送に逆らっ
て流下させることにより、効果的な金属屑の洗浄が行わ
れ、供給された洗浄液も効率的に使用される。
上に導入された洗浄すべき金属屑を振動作用により漸次
上昇させるよう移送し、洗浄液を金属屑の移送に逆らっ
て流下させることにより、効果的な金属屑の洗浄が行わ
れ、供給された洗浄液も効率的に使用される。
【図１】本発明の金属屑の洗浄装置の１実施例を示す側
断面図である。
断面図である。
【図２】図１のＣ部の詳細を示す拡大側断面図である。
10 振動床 11 底面部 12 傾斜部 13 水平部 14 正面壁部 15 オーバーフロー部 16 側壁部 17 金属屑供給口 18 洗浄液排出装置 19 濾過装置 20 洗浄液溜 21 堰 22 振動装置 23 金属屑導入装置 24 洗浄液供給装置 25 洗浄液供給装置 26 カバー 27 排気孔 28 断熱材層 29 振動床 30 底面部 31 傾斜部 32 水平部 33 正面壁部 34 オーバーフロー部 35 側壁部 36 金属屑供給口 37 洗浄液排出装置 38 濾過装置 39 洗浄液溜 40 金属屑導入装置 41 洗浄液供給装置 42 洗浄液供給装置 43 カバー 44 排気孔 45 断熱材層
Claims (2)
- 【請求項１】 振動床上に洗浄液を供給し金属屑を導入
して金属屑を洗浄する方法であって、金属屑を、底面部
と該底面部から上昇する傾斜部を具えた振動床の底面部
に導入し、傾斜部において供給され底面部に向かって流
下する洗浄液により洗浄したのち、傾斜部に沿って上昇
するよう移送しながらさらに洗浄し、金属屑が傾斜部を
上昇したのち金属屑に付着している洗浄液を排出するこ
とを特徴とする金属屑の洗浄方法。 - 【請求項２】 振動床上に洗浄液を供給し、該洗浄液中
に金属屑を導入して洗浄する装置であって、底面部と該
底面部から上昇する傾斜部を具えた振動床と、該振動床
の底面部に洗浄すべき金属屑を導入するために該底面部
の上部に配設された金属屑導入装置と、前記傾斜部に洗
浄液を供給するための洗浄液供給装置と、上昇する傾斜
部に隣接して設けた洗浄液排出装置と、振動床に振動を
与える振動装置を備え、振動床の傾斜部において供給さ
れ底面部に向かって流れる洗浄液中に金属屑を導入し、
金属屑を振動床の底面部から傾斜部に沿って上昇するよ
う移送しながらさらに洗浄し、傾斜部を上昇した金属屑
から洗浄液を排出するようにしたことを特徴とする金属
屑の洗浄装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE4216179.7 | 1992-05-15 | ||
| DE19924216179 DE4216179A1 (de) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | Schwingbettwascheinrichtung für verölte Metallspäne |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0718477A true JPH0718477A (ja) | 1995-01-20 |
| JPH0753918B2 JPH0753918B2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=6459019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13534893A Expired - Lifetime JPH0753918B2 (ja) | 1992-05-15 | 1993-05-13 | 金属屑の洗浄方法および装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0569749B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0753918B2 (ja) |
| AT (1) | ATE140042T1 (ja) |
| DE (2) | DE4216179A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009274005A (ja) * | 2008-05-14 | 2009-11-26 | Natakkusu Enji Kk | 機械部品洗浄装置 |
| JP2010189742A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | 金属屑、金属屑の洗浄装置および金属屑の洗浄方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4317815C1 (de) * | 1993-05-28 | 1994-06-01 | Vaw Ver Aluminium Werke Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Reinigung von Aluminiumspänen |
| DE102017008530A1 (de) * | 2017-09-12 | 2019-03-14 | Wieland-Werke Ag | Behandlungsvorrichtung und Verfahren zum Ablösen von Beschichtungen |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA918542A (en) * | 1970-04-27 | 1973-01-09 | Zalev Brothers Ltd. | Process and apparatus for cleaning cast iron borings |
| GB1354117A (en) * | 1970-07-02 | 1974-06-05 | Boulton Ltd William | Drying or degreasing of parts |
| GB1369706A (en) * | 1971-02-02 | 1974-10-09 | Wheelabrator Corp | Method and apparatus for conveying particulate matter up an incline |
| DE3907186A1 (de) * | 1989-03-06 | 1990-09-13 | Siemens Ag | Einrichtung zum transport von schuettfaehigem gut mit einem schwingfoerderer, der in eine fluessigkeit eintaucht |
-
1992
- 1992-05-15 DE DE19924216179 patent/DE4216179A1/de not_active Withdrawn
-
1993
- 1993-04-22 DE DE59303111T patent/DE59303111D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-04-22 AT AT93106532T patent/ATE140042T1/de not_active IP Right Cessation
- 1993-04-22 EP EP19930106532 patent/EP0569749B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-05-13 JP JP13534893A patent/JPH0753918B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009274005A (ja) * | 2008-05-14 | 2009-11-26 | Natakkusu Enji Kk | 機械部品洗浄装置 |
| JP2010189742A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | 金属屑、金属屑の洗浄装置および金属屑の洗浄方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0569749B1 (de) | 1996-07-03 |
| DE59303111D1 (de) | 1996-08-08 |
| JPH0753918B2 (ja) | 1995-06-07 |
| DE4216179A1 (de) | 1994-01-20 |
| EP0569749A1 (de) | 1993-11-18 |
| ATE140042T1 (de) | 1996-07-15 |
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