JPH07184605A - 卵殻の処理方法 - Google Patents

卵殻の処理方法

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JPH07184605A
JPH07184605A JP5350123A JP35012393A JPH07184605A JP H07184605 A JPH07184605 A JP H07184605A JP 5350123 A JP5350123 A JP 5350123A JP 35012393 A JP35012393 A JP 35012393A JP H07184605 A JPH07184605 A JP H07184605A
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JP
Japan
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eggshell
egg
water
membrane
dried
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Application number
JP5350123A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kamigaki
正宏 神垣
Tsutomu Okubo
勉 大久保
Noriyuki Ishihara
則幸 石原
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SHOKUHIN SANGYO ECO PROCESS GI
SHOKUHIN SANGYO ECO PROCESS GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Original Assignee
SHOKUHIN SANGYO ECO PROCESS GI
SHOKUHIN SANGYO ECO PROCESS GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Publication date
Application filed by SHOKUHIN SANGYO ECO PROCESS GI, SHOKUHIN SANGYO ECO PROCESS GIJUTSU KENKYU KUMIAI filed Critical SHOKUHIN SANGYO ECO PROCESS GI
Priority to JP5350123A priority Critical patent/JPH07184605A/ja
Publication of JPH07184605A publication Critical patent/JPH07184605A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、効率的な卵殻の処理方法を供する
ことにある。 【構成】 水流ポンプによってノズルの噴射した水の作
用によって、破砕、水洗、が行われさらに、破砕機構付
き連続遠心分離機で処理することによって、加水、破
砕、水洗、脱水を単一工程で行うことを特徴とする卵殻
の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は卵殻の処理方法に関す
る。さらに詳しくは効率の良い卵殻の破砕、水洗、脱水
方法を提案するものである。すなわち割卵後内容物を取
り除いた卵殻から遠心分離機等によって、卵殻に付着し
ている卵白や卵黄(以後付着卵白等と称す)をできるか
ぎり除去し、加水しながら破砕機構付き連続遠心分離機
で処理することによって、単一工程で付着卵白等が除去
され、卵殻が卵殻膜より小さく破砕され、卵殻膜から卵
殻が剥がれ、さらに脱水された卵殻と卵殻膜となること
を特徴とする卵殻の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鶏卵の利用は約60%を占める卵白
部と約29%を占める卵黄部に限られており、卵の約11%
を占める卵殻部は、一部が家畜用飼料や肥料及び食品用
素材に利用されているにすぎず、残りのものは廃棄物と
して処理されているのが現状である。通常、割卵し得ら
れた卵殻は付着卵白等を遠心分離機等によって除去し、
乾燥している。このような方法で調製された乾燥卵殻
は、混入する卵白等や卵殻膜が原因となって異臭を発生
し易い。また卵殻を乾燥する際に付着卵白等があると乾
燥しにくく、特に卵殻膜が水分を保持して乾燥効率が悪
くなり、卵殻膜に卵白が付着しているとさらに乾燥効率
が悪くなる。しかしながら、卵殻を乾燥処理しないと、
すぐに腐敗し悪臭の発生が問題となる。卵殻を低コスト
で大量に処理するため、ドラムドライヤー等の高温乾燥
機等による乾燥が行われているが、高温乾燥によって乾
燥された卵殻は、卵殻や卵殻膜に卵白が付着したまま乾
燥されているため、卵殻膜が褐色に変色し、乾燥処理を
おこなっても異臭が発生していた。このような原因から
卵殻の使用用途は限られており、有効利用されず産業廃
棄物となっていた。
【0003】このような問題を解決するため種々の卵殻
処理方法が開示されている。例えば、特開昭57−13
2860号公報には、卵液を採取した卵殻を水及び、熱
水中で攪拌して、卵白、卵殻膜を除去する方法が開示さ
れている。しかしこのような方法では、卵殻を水中で攪
拌して卵白を除き、ついで静置後上層液を捨て再び水を
添加し攪拌下に加熱して卵殻膜を除去するなど、処理工
程が複雑であり、手間や費用がかかるなどの問題があ
る。特開昭59−49878号公報には卵殻の処理方法
として卵殻を粗砕して乾燥後、気流分級する方法が開示
されている。この方法では、卵殻の付着卵白等が遠心分
離のみによって処理されているため卵白等の除去が十分
でなく、付着卵白等が原因で乾燥に長時間を必要とする
のに加えて、得られた乾燥卵殻が異臭着色を発生し易く
なっている。また卵殻膜に付着した卵白に細かい卵殻が
付着したまま乾燥されるため、気流分級が十分には行え
ない。また、特開昭59−71667号公報には卵殻を
湯中で攪拌して付着卵白及び卵殻膜を除く卵殻の処理方
法が開示されている。しかしながら、この方法では、大
量の水や熱源が必要とされ、膨大な処理設備が必要とな
り卵殻を大量に処理することが困難である。また排水処
理等も問題である。一方、特開平3−45264号公報
には卵殻膜の採取方法及びその装置が開示されている。
この方法では、粉砕工程において湿式粉砕機を使用して
いるため、粉砕されて微粉化した卵殻が、卵殻膜に絡み
つき、あるいは網目構造を有する卵殻膜内部に入り込み
卵殻と卵殻膜との分別が困難となる等の問題がある。ま
た粉砕後のふるい分け工程において、卵殻膜がふるいの
網に付着し、目詰まりを起こし易く大量に連続処理する
には困難である等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来、産業廃
棄物として廃棄されていた卵殻を簡易かつ大量に処理
し、単一工程で卵殻の付着卵白等を除去すると同時に、
卵殻が卵殻膜より小さく破砕され、卵殻膜から卵殻が剥
がれ、さらに脱水された卵殻及び卵殻膜を得ることを目
的としたもので、得られた卵殻及び卵殻膜が乾燥しやす
くすること、すなわち高品質で特有の臭いを有さない卵
殻の処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な問題点を解決するため、種々検討を行った結果、加
水、破砕、水洗、脱水が単一工程で行われる方法を見い
だした。さらにこのような処理によって得られた卵殻
は、乾燥が効率よく簡単に行え、乾燥後の卵殻及び卵殻
膜が高品質のものが得られることを見い出し、本発明を
完成させた。本発明において卵殻とは、特に限定するも
のではないが好ましくは、鶏卵の卵殻である。さらに好
ましくは、割卵工場より排出される卵殻を示し、割卵後
内容物の卵白、卵黄を分離した卵殻のことである。この
ような卵殻は通常、内側に卵殻膜が付着しており、若干
の卵白及び卵黄等が混入している。割卵工場では、割卵
した卵殻は付着卵白等を遠心分離機等によって除去し、
乾燥を行っている。卵殻は、その処理に膨大な設備や手
間がかかるためこれまでほとんど利用されず、一部が家
畜用飼料や肥料及び食品用素材に利用されているが、残
りのものは廃棄物として処理されている。このようなこ
とから卵殻の処理方法として、大量で効率のよい、かつ
得られた卵殻が特有の臭いを有さない卵殻の処理方法が
望まれていた。
【0006】本発明において卵殻の投入、加水方法とし
ては、ノズルより水を噴射しながら卵殻を投入すること
が望ましく、その水流効果によって卵殻の破砕や水洗等
が行なわれる。本発明のノズルとは、水流ポンプ等によ
って、加圧された水が噴射できればよく、内径5〜30
mm好ましくは10〜20mmがよい。流量は、100
リットル/hr好ましくは、200〜400リットル/
hrがよい。ノズル内径、流量については特に限定しな
く破砕機構付き連続遠心機の処理能力によって選択する
ことができる。本発明の処理方法により得られた卵殻
は、水と共に破砕されているので卵殻膜のダメージが少
なく、さらには卵殻が微粉化して卵殻膜の網目構造に入
り込むことなく破砕される。すなわち卵殻が卵殻膜より
小さく破砕され、あるいは卵殻膜から卵殻が剥れ、さら
に卵殻及び卵殻膜の付着卵白等が除去され、脱水が行わ
れた。 得られた卵殻及び卵殻膜は、破砕機構付き連続
遠心分離機によって水洗脱水されているため、この後の
乾燥工程が非常に効率良く行われた。またオーバーフロ
ーさせて卵殻と卵殻膜とに分別して、これを乾燥する方
法と比較すると、オーバーフローさせて卵殻膜を分離す
る方法では、卵殻膜を乾燥前に脱水するため卵殻膜がブ
ロック化し、乾燥しにくいものとなるが、本願発明の処
理方法によればこのようなことは生じない。すなわち、
卵殻を乾燥する場合、卵殻から卵殻膜を分別してそれぞ
れを乾燥するより、分別前に乾燥した方が効率よく乾燥
が行えることが判明した。乾燥後の卵殻と卵殻膜の分離
は、卵殻が卵殻膜よりも小さく破砕され、あるいは卵殻
膜から卵殻が剥がれておりさらには、卵殻膜のダメージ
が少なく、卵殻が微粉化されず破砕されており、水洗に
よって卵白が除去されているため、非常に簡単に卵殻と
卵殻膜とに分離することが可能であった。例えば、卵殻
と卵殻膜の大きさの相違により分離する場合、振動ふる
い機等を用いれば簡単に卵殻と卵殻膜とに分離すること
が可能であり、卵殻と卵殻膜の比重差で分離する場合
は、風力選別機等によって簡単に卵殻と卵殻膜に分離す
ることができた。
【0007】本発明の破砕機構付き連続遠心分離機と
は、特に限定されるものではないがスクリューデカンタ
ー、コンタベックス、スーパー・デハイドレーター等が
用いられ、好ましくは、スクリューデカンター、スーパ
ー・デハイドレーターが良い。
【0008】本発明の乾燥は、卵殻及び卵殻膜が破砕機
構付き連続遠心分離機によって水洗脱水されているた
め、非常に効率良く行うことができ、従来使用されてい
た熱風温度200〜400℃の高温湿乾燥機等は使用し
なくてもよい。本発明により処理した卵殻の乾燥装置と
しては、例えば、熱風乾燥機、真空乾燥機、凍結乾燥
機、棚式乾燥機、流動乾燥機、マイクロ波乾燥機、ベル
ト式乾燥機、気流乾燥機等があげられ、好ましくはベル
ト式乾燥機、気流乾燥機がよい。
【0009】本発明によって得られた卵殻は付着卵白等
がほとんど除去され、脱水し易く破砕されているため脱
水効率も良く、よって乾燥効率も良いことから高品質の
ものであり、特有の臭いを有さないことから、乾燥した
卵殻をそのまま粉末化してカルシウム強化剤等の食品素
材として使用することも可能で、さらには、卵殻と卵殻
膜とに分別したものをそれぞれ粉末化して、精製卵殻粉
末、卵殻膜粉末として使用することができる。尚本発明
の卵殻の処理方法においては、単一工程のみで付着卵白
等のほとんど除去されたものが得られるが、さらに付着
卵白等の極めて少ない最終品を得ることを目的とする場
合には、加水の際にお湯、例えば水温30℃〜80℃、
好ましくは、40℃〜60℃を使用すればよく、さらに
は、本願発明の卵殻の処理方法を再度行うことができ
る。
【0010】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
るが、これにより特に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】
実施例1 割卵した卵殻12tを遠心分離機((株)田邊鐵工所、
堅型VP型)によって付着卵白等をできる限り除去し5
時間で卵殻10tを得た。得られた卵殻は連続でエジェ
クターを介してスクリューデカンター(国産化工機
(株)、SDK45L)を用いて5時間で処理を行っ
た。得られた卵殻は卵殻膜より小さく破砕され、あるい
は卵殻膜から卵殻が剥がれ、さらに水洗脱水されたもの
が得られた。デカンター処理した卵殻を連続でバンド型
通気乾燥機((株)大川原製作所、WTA−60)を用
いて乾燥を行い5時間8.5tの乾燥卵殻が得られた。
乾燥卵殻を連続で振動ふるい機((株)ダルトン、15
01型、30mesh)にて5時間で乾燥卵殻8.2tと乾
燥卵殻膜300kgとに分別した。処理に要した時間は
全部で6時間であった。
【0012】実施例2 割卵した卵殻12tを遠心分離機((株)田邊鐵工所、
堅型VP型)によって付着卵白等をできる限り除去し5
時間で卵殻10tを得た。エジェクターを介してスーパ
ー・デハイドレータ(国産化工機(株)、600VS)
を用いて5時間で処理を行った。得られた卵殻は卵殻膜
より小さく破砕され、あるいは卵殻膜から卵殻が剥が
れ、さらに水洗脱水されたものが得られた。乾燥は気流
乾燥((株)クメタ製作所、ACD−30)を用いて行
い6時間で8.5tの乾燥卵殻が得られた。乾燥後の卵
殻は風力選別機(日本専機(株)L−1000)にて6
時間で乾燥卵殻8.2tと乾燥卵殻膜300kgとに分
別した。処理時間はトータルで7時間であった。
【0013】比較例1 割卵した卵殻を12t遠心分離機((株)田邊鐵工所、
堅型VP型)によって付着卵白を5時間で除去し、破砕
機((株)ダルトンP−5)を用いて5時間で破砕を行
った。これを加水しながら随時10tタンクに投入し、
攪拌しながらオーバーフローさせて卵殻と卵殻膜の分離
を12時間で行った。得られた卵殻及び卵殻膜をそれぞ
れ5時間で、遠心分離機((株)田邊鐵工所、堅型VP
型)を用いて脱水を行った。乾燥はバンド型通気乾燥機
((株)大川原製作所、WTA−60)を用いて卵殻4
時間と卵殻膜24時間で、それぞれ乾燥して、乾燥卵殻
及び乾燥卵殻膜を得た。処理時間は、連続工程で行った
が、卵殻膜のみでは脱水効率が悪いため乾燥に長時間を
必要とし、トータルの処理時間は56時間であった。
【0014】試験例1 実施例1、実施例2及び比較例1で得られた卵殻及び卵
殻膜に関して1カ月間、30℃で保存試験を行った。実
施例1、実施例2及び比較例1で得られた卵殻及び卵殻
膜の付着卵白量をLowry法によって測定した。その
結果を表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示したように実施例1及び実施例2
で得られた卵殻及び卵殻膜は比較例で得られたものと比
較して、付着卵白が少なく、脱水効率が良かったため乾
燥も簡単に効率よく行え、臭いも無く非常に高品質であ
った。
【0017】試験例2 実施例1、実施例2及び比較例1で得られた卵殻膜の水
分量、卵殻含量及びカサ比重の測定を行った。水分量は
ケット水分計を用いて測定した。卵殻含量は原子吸光度
計を用いて行った。カサ比重については、卵殻膜500
mlの重さを測定して行った。その結果を表2に示し
た。
【0018】
【表2】
【0019】表2に示したように実施例1及び実施例2
で得られた卵殻膜は比較例で得られたものと比較して、
卵殻含量が少なく卵白の付着が少ないため水分含量も少
なくよって、カサ比重の少ないものとなっており、高品
質であった。 試験例3 実施例1、実施例2及び比較例1で得られた卵殻膜また
卵殻から人手によってはぎ取り十分に水洗した後、凍結
乾燥した卵殻膜の窒素含量とアミノ酸組成の比較を行っ
た。その結果を表3に示した。
【0020】
【表3】
【0021】表3に示したように実施例1及び実施例2
で得られた卵殻膜は比較例で得られたものと比較して、
窒素含量が多く、乾燥が効率よく行われているため卵殻
膜のダメージが少なく、凍結乾燥卵殻膜と比較してほぼ
同じアミノ酸組成であり高品質であった。比較例1の卵
殻膜は乾燥に長時間を要したためアミノ酸組成に変化が
あった。
【0022】
【発明の効果】以上本発明は従来、産業廃棄物として廃
棄されていた卵殻を大量にかつ効率的に短時間で処理す
ることができ、さらに得られた卵殻及び卵殻膜は特有の
臭いを有さない高品質のものを調製することができる方
法である。単一工程において十分な処理が行われ、また
処理に要する時間が極めて短く、また容易に連続運転で
きるため、処理装置は効率が良く、小型化される。予備
破砕等の必要がなく、装置を簡素化することができる。
処理に要するエネルギーが少なく製造に要するコストが
低廉となり、食品産業上貢献するところは非常に大であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は卵殻の処理方法に関す
る。さらに詳しくは効率の良い卵殻の破砕、水洗、脱水
方法を提案するものである。すなわち割卵後内容物を取
り除いた卵殻から遠心分離機等によって、卵殻に付着し
ている卵白や卵黄(以後付着卵白等と称す)をできるか
ぎり除去し、加水しながら破砕機構付き連続遠心分離機
で処理することによって、単一工程で付着卵白等が除去
され、卵殻が卵殻膜より小さく破砕され、卵殻膜から卵
殻が剥がれ、さらに脱水された卵殻と卵殻膜となること
を特徴とする卵殻の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鶏卵の利用は約60%を占める卵
白部と約29%を占める卵黄部に限られており、卵の約
11%を占める卵殻部は、一部が家畜用飼料や肥料及び
食品用素材に利用されているにすぎず、残りのものは廃
棄物として処理されているのが現状である。通常、割卵
し得られた卵殻は付着卵白等を遠心分離機等によって除
去し、乾燥している。このような方法で調製された乾燥
卵殻は、混入する卵白等や卵殻膜が原因となって異臭を
発生し易い。また卵殻を乾燥する際に付着卵白等がある
と乾燥しにくく、特に卵殻膜が水分を保持して乾燥効率
が悪くなり、卵殻膜に卵白が付着しているとさらに乾燥
効率が悪くなる。しかしながら、卵殻を乾燥処理しない
と、すぐに腐敗し悪臭の発生が問題となる。卵殻を低コ
ストで大量に処理するため、ドラムドライヤー等の高温
乾燥機等による乾燥が行われているが、高温乾燥によっ
て乾燥された卵殻は、卵殻や卵殻膜に卵白が付着したま
ま乾燥されているため、卵殻膜が褐色に変色し、乾燥処
理をおこなっても異臭が発生していた。このような原因
から卵殻の使用用途は限られており、有効利用されず産
業廃棄物となっていた。
【0003】このような問題を解決するため種々の卵殻
処理方法が開示されている。例えば、特開昭57−13
2860号公報には、卵液を採取した卵殻を水及び、熱
水中で攪拌して、卵白、卵殻膜を除去する方法が開示さ
れている。しかしこのような方法では、卵殻を水中で攪
拌して卵白を除き、ついで静置後上層液を捨て再び水を
添加し攪拌下に加熱して卵殻膜を除去するなど、処理工
程が複雑であり、手間や費用がかかるなどの問題があ
る。特開昭59−49878号公報には卵殻の処理方法
として卵殻を粗砕して乾燥後、気流分級する方法が開示
されている。この方法では、卵殻の付着卵白等が遠心分
離のみによって処理されているため卵白等の除去が十分
でなく、付着卵白等が原因で乾燥に長時間を必要とする
のに加えて、得られた乾燥卵殻が異臭着色を発生し易く
なっている。また卵殻膜に付着した卵白に細かい卵殻が
付着したまま乾燥されるため、気流分級が十分には行え
ない。また、特開昭59−71667号公報には卵殻を
湯中で攪拌して付着卵白及び卵殻膜を除く卵殻の処理方
法が開示されている。しかしながら、この方法では、大
量の水や熱源が必要とされ、膨大な処理設備が必要とな
り卵殻を大量に処理することが困難である。また排水処
理等も問題である。一方、特開平3−45264号公報
には卵殻膜の採取方法及びその装置が開示されている。
この方法では、粉砕工程において湿式粉砕機を使用して
いるため、粉砕されて微粉化した卵殻が、卵殻膜に絡み
つき、あるいは網目構造を有する卵殻膜内部に入り込み
卵殻と卵殻膜との分別が困難となる等の問題がある。ま
た粉砕後のふるい分け工程において、卵殻膜がふるいの
網に付着し、目詰まりを起こし易く大量に連続処理する
には困難である等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来、産業廃
棄物として廃棄されていた卵殻を簡易かつ大量に処理
し、単一工程で卵殻の付着卵白等を除去すると同時に、
卵殻が卵殻膜より小さく破砕され、卵殻膜から卵殻が剥
がれ、さらに脱水された卵殻及び卵殻膜を得ることを目
的としたもので、得られた卵殻及び卵殻膜が乾燥しやす
くすること、すなわち高品質で特有の臭いを有さない卵
殻の処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な問題点を解決するため、種々検討を行った結果、加
水、破砕、水洗、脱水が単一工程で行われる方法を見い
だした。さらにこのような処理によって得られた卵殻
は、乾燥が効率よく簡単に行え、乾燥後の卵殻及び卵殻
膜が高品質のものが得られることを見い出し、本発明を
完成させた。本発明において卵殻とは、特に限定するも
のではないが好ましくは、鶏卵の卵殻である。さらに好
ましくは、割卵工場より排出される卵殻を示し、割卵後
内容物の卵白、卵黄を分離した卵殻のことである。この
ような卵殻は通常、内側に卵殻膜が付着しており、若干
の卵白及び卵黄等が混入している。割卵工場では、割卵
した卵殻は付着卵白等を遠心分離機等によって除去し、
乾燥を行っている。卵殻は、その処理に膨大な設備や手
間がかかるためこれまでほとんど利用されず、一部が家
畜用飼料や肥料及び食品用素材に利用されているが、残
りのものは廃棄物として処理されている。このようなこ
とから卵殻の処理方法として、大量で効率のよい、かつ
得られた卵殻が特有の臭いを有さない卵殻の処理方法が
望まれていた。
【0006】本発明において卵殻の投入、加水方法とし
ては、ノズルより水を噴射しながら卵殻を投入すること
が望ましく、その水流効果によって卵殻の破砕や水洗等
が行なわれる。本発明のノズルとは、水流ポンプ等によ
って、加圧された水が噴射できればよく、内径5〜30
mm好ましくは10〜20mmがよい。流量は、100
リットル/hr好ましくは、200〜400リットル/
hrがよい。ノズル内径、流量については特に限定しな
く破砕機構付き連続遠心機の処理能力によって選択する
ことができる。本発明の処理方法により得られた卵殻
は、水と共に破砕されているので卵殻膜のダメージが少
なく、さらには卵殻が微粉化して卵殻膜の網目構造に入
り込むことなく破砕される。すなわち卵殻が卵殻膜より
小さく破砕され、あるいは卵殻膜から卵殻が剥れ、さら
に卵殻及び卵殻膜の付着卵白等が除去され、脱水が行わ
れた。得られた卵殻及び卵殻膜は、破砕機構付き連続遠
心分離機によって水洗脱水されているため、この後の乾
燥工程が非常に効率良く行われた。またオーバーフロー
させて卵殻と卵殻膜とに分別して、これを乾燥する方法
と比較すると、オーバーフローさせて卵殻膜を分離する
方法では、卵殻膜を乾燥前に脱水するため卵殻膜がブロ
ック化し、乾燥しにくいものとなるが、本願発明の処理
方法によればこのようなことは生じない。すなわち、卵
殻を乾燥する場合、卵殻から卵殻膜を分別してそれぞれ
を乾燥するより、分別前に乾燥した方が効率よく乾燥が
行えることが判明した。乾燥後の卵殻と卵殻膜の分離
は、卵殻が卵殻膜よりも小さく破砕され、あるいは卵殻
膜から卵殻が剥がれておりさらには、卵殻膜のダメージ
が少なく、卵殻が微粉化されず破砕されており、水洗に
よって卵白が除去されているため、非常に簡単に卵殻と
卵殻膜とに分離することが可能であった。例えば、卵殻
と卵殻膜の大きさの相違により分離する場合、振動ふる
い機等を用いれば簡単に卵殻と卵殻膜とに分離すること
が可能であり、卵殻と卵殻膜の比重差で分離する場合
は、風力選別機等によって簡単に卵殻と卵殻膜に分離す
ることができた。
【0007】本発明の破砕機構付き連続遠心分離機と
は、特に限定されるものではないがスクリューデカンタ
ー、コンタベックス、スーパー・デハイドレーター等が
用いられ、好ましくは、スクリューデカンター、スーパ
ー・デハイドレーターが良い。
【0008】本発明の乾燥は、卵殻及び卵殻膜が破砕機
構付き連続遠心分離機によって水洗脱水されているた
め、非常に効率良く行うことができ、従来使用されてい
た熱風温度200〜400℃の高温湿乾燥機等は使用し
なくてもよい。本発明により処理した卵殻の乾燥装置と
しては、例えば、熱風乾燥機、真空乾燥機、凍結乾燥
機、棚式乾燥機、流動乾燥機、マイクロ波乾燥機、ベル
ト式乾燥機、気流乾燥機等があげられ、好ましくはベル
ト式乾燥機、気流乾燥機がよい。
【0009】本発明によって得られた卵殻は付着卵白等
がほとんど除去され、脱水し易く破砕されているため脱
水効率も良く、よって乾燥効率も良いことから高品質の
ものであり、特有の臭いを有さないことから、乾燥した
卵殻をそのまま粉末化してカルシウム強化剤等の食品素
材として使用することも可能で、さらには、卵殻と卵殻
膜とに分別したものをそれぞれ粉末化して、精製卵殻粉
末、卵殻膜粉末として使用することができる。尚本発明
の卵殻の処理方法においては、単一工程のみで付着卵白
等のほとんど除去されたものが得られるが、さらに付着
卵白等の極めて少ない最終品を得ることを目的とする場
合には、加水の際にお湯、例えば水温30℃〜80℃、
好ましくは、40℃〜60℃を使用すればよく、さらに
は、本願発明の卵殻の処理方法を再度行うことができ
る。
【0010】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
るが、これにより特に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】 実施例1 割卵した卵殻12tを遠心分離機((株)田邊鐵工所、
堅型VP型)によって付着卵白等をできる限り除去し5
時間で卵殻10tを得た。得られた卵殻は連続でエジェ
クターを介してスクリューデカンター(国産化工機
(株)、SDK45L)を用いて5時間で処理を行っ
た。得られた卵殻は卵殻膜より小さく破砕され、あるい
は卵殻膜から卵殻が剥がれ、さらに水洗脱水されたもの
が得られた。デカンター処理した卵殻を連続でバンド型
通気乾燥機((株)大川原製作所、WTA−60)を用
いて乾燥を行い5時間8.5tの乾燥卵殻が得られた。
乾燥卵殻を連続で振動ふるい機((株)ダルトン、15
01型、30mesh)にて5時間で乾燥卵殻8.2t
と乾燥卵殻膜300kgとに分別した。処理に要した時
間は全部で6時間であった。
【0012】実施例2 割卵した卵殻12tを遠心分離機((株)田邊鐵工所、
堅型VP型)によって付着卵白等をできる限り除去し5
時間で卵殻10tを得た。エジェクターを介してスーパ
ー・デハイドレータ(国産化工機(株)、600VS)
を用いて5時間で処理を行った。得られた卵殻は卵殻膜
より小さく破砕され、あるいは卵殻膜から卵殻が剥が
れ、さらに水洗脱水されたものが得られた。乾燥は気流
乾燥((株)クメタ製作所、ACD−30)を用いて行
い6時間で8.5tの乾燥卵殻が得られた。乾燥後の卵
殻は風力選別機(日本専機(株)L−1000)にて6
時間で乾燥卵殻8.2tと乾燥卵殻膜300kgとに分
別した。処理時間はトータルで7時間であった。
【0013】比較例1 割卵した卵殻を12t遠心分離機((株)田邊鐵工所、
堅型VP型)によって付着卵白を5時間で除去し、破砕
機((株)ダルトンP−5)を用いて5時間で破砕を行
った。これを加水しながら随時10tタンクに投入し、
攪拌しながらオーバーフローさせて卵殻と卵殻膜の分離
を12時間で行った。得られた卵殻及び卵殻膜をそれぞ
れ5時間で、遠心分離機((株)田邊鐵工所、堅型VP
型)を用いて脱水を行った。乾燥はバンド型通気乾燥機
((株)大川原製作所、WTA−60)を用いて卵殻4
時間と卵殻膜24時間で、それぞれ乾燥して、乾燥卵殻
及び乾燥卵殻膜を得た。処理時間は、連続工程で行った
が、卵殻膜のみでは脱水効率が悪いため乾燥に長時間を
必要とし、トータルの処理時間は56時間であった。
【0014】試験例1 実施例1、実施例2及び比較例1で得られた卵殻及び卵
殻膜に関して1カ月間、30℃で保存試験を行った。実
施例1、実施例2及び比較例1で得られた卵殻及び卵殻
膜の付着卵白量をLowry法によって測定した。その
結果を表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示したように実施例1及び実施例2
で得られた卵殻及び卵殻膜は比較例で得られたものと比
較して、付着卵白が少なく、脱水効率が良かったため乾
燥も簡単に効率よく行え、臭いも無く非常に高品質であ
った。
【0017】試験例2 実施例1、実施例2及び比較例1で得られた卵殻膜の水
分量、卵殻含量及びカサ比重の測定を行った。水分量は
ケット水分計を用いて測定した。卵殻含量は原子吸光度
計を用いて行った。カサ比重については、卵殻膜500
mlの重さを測定して行った。その結果を表2に示し
た。
【0018】
【表2】
【0019】表2に示したように実施例1及び実施例2
で得られた卵殻膜は比較例で得られたものと比較して、
卵殻含量が少なく卵白の付着が少ないため水分含量も少
なくよって、カサ比重の少ないものとなっており、高品
質であった。 試験例3 実施例1、実施例2及び比較例1で得られた卵殻膜また
卵殻から人手によってはぎ取り十分に水洗した後、凍結
乾燥した卵殻膜の窒素含量とアミノ酸組成の比較を行っ
た。その結果を表3に示した。
【0020】
【表3】
【0021】表3に示したように実施例1及び実施例2
で得られた卵殻膜は比較例で得られたものと比較して、
窒素含量が多く、乾燥が効率よく行われているため卵殻
膜のダメージが少なく、凍結乾燥卵殻膜と比較してほぼ
同じアミノ酸組成であり高品質であった。比較例1の卵
殻膜は乾燥に長時間を要したためアミノ酸組成に変化が
あった。
【0022】
【発明の効果】以上本発明は従来、産業廃棄物として廃
棄されていた卵殻を大量にかつ効率的に短時間で処理す
ることができ、さらに得られた卵殻及び卵殻膜は特有の
臭いを有さない高品質のものを調製することができる方
法である。単一工程において十分な処理が行われ、また
処理に要する時間が極めて短く、また容易に連続運転で
きるため、処理装置は効率が良く、小型化される。予備
破砕等の必要がなく、装置を簡素化することができる。
処理に要するエネルギーが少なく製造に要するコストが
低廉となり、食品産業上貢献するところは非常に大であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵殻の処理において加水、破砕、水洗、
    脱水を単一工程で行うことを特徴とする卵殻の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 卵殻が、付着卵白等の除去工程を行なっ
    たものであることを特徴とする請求項1記載の卵殻の処
    理方法。
  3. 【請求項3】 加水、破砕、水洗、脱水を行なう工程が
    破砕機構付き連続遠心分離機を用いることを特徴とする
    請求項1及び2記載の卵殻の処理方法
  4. 【請求項4】 加水、破砕、水洗がノズルよりの噴射に
    よって、行われることを特徴とする請求項1、2及び3
    記載の卵殻の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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