JPH0718417Y2 - プレス金型の異物侵入防止構造 - Google Patents

プレス金型の異物侵入防止構造

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JPH0718417Y2
JPH0718417Y2 JP12978789U JP12978789U JPH0718417Y2 JP H0718417 Y2 JPH0718417 Y2 JP H0718417Y2 JP 12978789 U JP12978789 U JP 12978789U JP 12978789 U JP12978789 U JP 12978789U JP H0718417 Y2 JPH0718417 Y2 JP H0718417Y2
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die
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press die
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和正 水谷
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車車体部品等を製造する際に用いられ
るプレス金型の成形面に、異物が侵入することを防止と
する構造に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、フロントボンネット等の自動車車体部品はプレ
ス金型によって製造される。
そして、その製造過程において、空気中に浮遊する異
物、例えばペンキはがれ片、木片等の有機系のゴミや金
属の切削片、磨耗片、土、砂等の無機系のゴミ等の異物
が付着することがある。かかる異物がプレス金型の成形
面に付着すると、成形品表面に突形状の痕跡が残り、い
わゆるゴミカミ不良と呼ばれる不都合が生じてしまうと
いう問題点があった。
そこで、かかる異物を除去するために、従来、例えば実
開昭63-41322号公報に開示されている「異物除去装置」
等を用いて行っていた。なお、この従来の「異物除去装
置」は、両端部が支持されたワイヤに、被加工物に当接
する一個又は複数個の非磁性部材からなる当接ローラ
と、磁性部材からなり前記当接ローラより外径が小さい
一個又は複数個の吸着ローラとを回転自在に装着して構
成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、「異物除去装置」を用いて異物を除去すること
は面倒であり、作業能率が悪いという問題点があった。
また、プレス金型には、型費削減のため、鋼性を維持し
耐久性に影響を与えない程度に、肉抜き部、鋳抜き孔
(肉抜き部と成形面のうち、成形を要しない逃げ形状部
に両端を開口する大径の孔)やエアー抜き孔(成形時、
成形面と成形品間の空気を逃がす孔)等が形成されてい
るが、従来の「異物除去装置」では、肉抜き部の側壁に
付着したり、隅部に溜まった異物を除去しえないので、
プレス成形時に、これらの異物がエアー抜き孔や鋳抜き
孔から侵入して成形品面に落下し、ゴミカミ不良が生じ
てしまいうという問題点があった。
この考案は前記問題点に鑑みてなされたもので、上型成
形面に開口する肉抜き部へ異物(ゴミ)が侵入すること
を防止することとともに、肉抜き部の隅部に溜まった異
物が成形面に侵入することを防止するプレス金型の異物
侵入防止構造を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案のプレス金型の異物侵入防止構造は、前記課題
を解決するために、上型と下型とからなるプレス金型に
おいて、前記上型に穿設された肉抜き部と前記上型のプ
レス成形面とを連通する貫通孔に、空気を透過し、かつ
異物を除去するフィルタ材を取着して構成されている。
また、上型と下型とからなるプレス金型において、前記
上型に穿設された肉抜き部の上側開口部に、空気を透過
し、かつ異物を除去するカバーを取着して構成してもよ
い。
さらに、前記フィルタ材及び前記カバーを共に有して構
成してもよい。
〔作用〕
この考案によれば、上型に穿設された肉抜き部と前記上
型のプレス成形面とを連通する貫通孔に、空気を透過
し、かつ異物を除去するフィルタ材を取着したので、肉
抜き部に溜まった異物はフィルタ材によって阻止され、
プレス成形面に侵入することを防止できる。
また、上型に穿設された肉抜き部の上側開口部に、空気
を透過し、かつ異物を除去するカバーを取着した場合に
は、肉抜き部に異物が溜まることがなく、従ってゴミカ
ミ不良を防止できる。
〔実施例〕
以下、この考案に係る構造を図面に基づいて説明する。
図面の第1図はこの考案のプレス金型の異物侵入防止構
造を示す側断面図、第2図はこの考案の構造を示す平面
図である。
第1図において、1はプレス金型であり、フロントボン
ネットのような自動車車体部品等をドロー成型をするた
めのものである。このプレス金型1は上型であるドロー
ダイ2と、下型であるドローパンチ3とから構成されて
いる。そして、ドローダイ2とドローパンチ3の相対す
る面にそれぞれ成形面M,M′を形成している。
ドローダイ2には、型費削減のために上方に開口部を有
する箱状の肉抜き部4,5を穿設している。
また、肉抜き部4,5と成形面M,M′間に複数の貫通孔すな
わち、エア抜き孔6a,6a…と鋳抜き孔6bを穿設してい
る。エア抜き孔6a,6a…は、プレス成形性を向上させる
ために、成形面Mと成形品W間の空気を外方に逃すため
の孔であり、肉抜き部4を介し大気側に開口している。
鋳抜き孔6bは、肉抜き部5と成形面Mのうち、成形を要
しない逃がし形状部Nに連通している孔である。エア抜
き孔6a,6a…と鋳抜き孔6bは、通常各々φ6mm及びφ30mm
以上である。
そして、この考案に係るプレス金型1では、エア抜き孔
6a,6a…のみを有する肉抜き部4にフィルタ材(ウレタ
ンフィルタ)7を底面とほぼ同等の広さで、かつ20〜30
mmの厚さで敷設している。ウレタンフィルタ7の網目は
空気を透過し、かつ異物を除去しうるように30μm以下
に形成されている。
又、鋳抜き孔6bを含む肉抜き部5の開口部には、空気を
透過し、かつ異物を除去するために板厚2〜3mmのアル
ミ製板のカバー8をボルト9によって周囲を固定してい
る。
さらに、大径の鋳抜き孔6bの肉抜き部5の上側に柵8′
を設けている。
なお、10はドローダ2とともに成形品Wをクランプしド
ローパンチ3の周囲に設けたブランクホルダ、11はブラ
ンクホルダ10の下方に設けたクッションピン、12はブラ
ンクホルダ10とドローパンチ3との摺動面の間に設けた
スライドプレート、13は前記ドローダイ2とブランクホ
ルダ10の芯合わせを容易にするためにドローダイ2外壁
に設けたガイドプレート、14は成形品Wを位置決めセッ
トするためにブランクホルダ10に設けた材料セットイケ
ールである。15はブランクホルダインサート、16はビー
ドである。
この考案によれば、ストック時、周囲の異物が鋳抜き孔
6bに侵入しようとしても、カバー8によって阻止されて
いる。また、肉抜き部4に溜まった異物はウレタンフィ
ルタ7によってエア抜き孔6a,6a…へ侵入することを防
止できる。さらに、鋳抜き孔6bの上側に設けられた柵
8′によって、異物が下方の隅部から成形面Mへ落下す
ることを防止できる。従って、以上述べた異物侵入防止
構造により、いわゆるゴミカミ不良を防止することがで
きる。
また、フィルタ材7を肉抜き部4の下部に載置している
だけであるので、容易に着脱でき、作業効率を高めるこ
とができる。
さらに、構成が簡単であるので、安価なゴミカミ対策を
行うことができる。
なお、この考案は前記実施例に限るものではなく、肉抜
き部4,5にフィルタ材7、カバー8、柵8′を任意に組
み合わせて取着設計してもよく、また、その材質を変更
してもよい。例えば、鋳抜き孔6bがφ30mm以上であれ
ば、柵8′を設けて、かつカバー8を各肉抜き部4,5毎
に取り付ける。鋳抜き孔6bがφ30mm以下であれば、ウレ
タンフィルタ7を各肉抜き部4,5毎に取り付ける。
また、前記ウレタンフィルタ7に代え、スポンジ状の公
知のフィルタであってもよい。また、カバー8はアルミ
材のものであればよい。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように構成したので、次のような効果
がある。
(1) 上型に穿設された肉抜き部と前記上型の成形面
とを連通する貫通孔に、空気を透過し、かつ異物を除去
するフィルタ材を取着したので、肉抜き部に溜まった異
物はフィルタ材によって阻止され、成形面まで侵入する
ことはなく、ゴミカミ不良を防止することができる。
(2) 上型に穿設された肉抜き部の上側開口部に、空
気を透過し、かつ異物を除去するカバーを取着した場合
には、異物が肉抜き部へ侵入しないので成形面まで侵入
することはなく、ゴミカミ不良を防止することができ
る。
(3) 前記フィルタ材とカバーを共に有する場合に
は、ゴミカミ不良防止の効果をより一層高めることがで
きる。
(4) 異物侵入防止構造が簡単であるので、安価なゴ
ミカミ対策を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例に係り、図面の第1図はこの考
案のプレス金型の異物侵入防止構造を示す側断面図、第
2図はこの考案の構造を示す平面図である。 1……プレス金型、2……ドローダイ(上型)、3……
ドローパンチ(下型)、4,5……肉抜き部、6a……エア
抜き孔(貫通孔)、6b……鋳抜き孔(貫通孔)、7……
ウレタンフィルタ(フィルタ材)、8……カバー、M,
M′……成形面、N……逃がし形状部、W……成形品。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型と下型とからなるプレス金型におい
    て、前記上型に穿設された肉抜き部と前記上型のプレス
    成形面とを連通する貫通孔に、空気を透過し、かつ異物
    を除去するフィルタ材を取着したことを特徴とするプレ
    ス金型の異物侵入防止構造。
  2. 【請求項2】上型と下型とからなるプレス金型におい
    て、前記上型に穿設された肉抜き部の上側開口部に、空
    気を透過しかつ異物を除去するカバーを取着したことを
    特徴とするプレス金型の異物侵入防止構造。
  3. 【請求項3】請求項(1)記載のフィルタ材及び請求項
    (2)記載のカバーを有することを特徴とするプレス金
    型の異物侵入防止構造。
JP12978789U 1989-11-07 1989-11-07 プレス金型の異物侵入防止構造 Expired - Lifetime JPH0718417Y2 (ja)

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JP12978789U JPH0718417Y2 (ja) 1989-11-07 1989-11-07 プレス金型の異物侵入防止構造

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JPH0370823U JPH0370823U (ja) 1991-07-17
JPH0718417Y2 true JPH0718417Y2 (ja) 1995-05-01

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JP5218229B2 (ja) * 2009-04-06 2013-06-26 三菱自動車工業株式会社 プレス装置
JP5071468B2 (ja) * 2009-12-14 2012-11-14 株式会社三洋物産 遊技機

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