JPH07183788A - トライステートバッファ回路 - Google Patents

トライステートバッファ回路

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JPH07183788A
JPH07183788A JP5327702A JP32770293A JPH07183788A JP H07183788 A JPH07183788 A JP H07183788A JP 5327702 A JP5327702 A JP 5327702A JP 32770293 A JP32770293 A JP 32770293A JP H07183788 A JPH07183788 A JP H07183788A
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JP
Japan
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misfet
channel
signal terminal
gate electrode
input
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JP5327702A
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Yukinori Tanaka
幸典 田中
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トライステートバッファ回路において、動作
速度の高速化、低消費電力化及び集積度の向上を図る。 【構成】 最終出力段トランジスタであるMISFET
P4及びN4を含めて8個のMISFETP1〜P4及
びN1〜N4とインバータ回路L1の2個のMISFE
Tとの合計10個のMISFETでトライステートバッ
ファ回路が構成される。イネーブル信号L、入力信号H
の時、MISFETN4のゲート電極に充電された電荷
の放電がMISFETP4よりも速い。イネーブル信号
L、入力信号Lの時、MISFETP4のゲート電極へ
の充電がMISFETN4よりも速い。このような回路
動作の結果、貫通電流が減少される。また、イネーブル
信号がMISFETP3を通してMISFETP4に若
しくはMISFETN3を通してMISFETN4に伝
達される。また、MISFETP2及びN2のゲート長
が長く、ゲート幅が短く形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出力バッファ回路に関
し、特に半導体集積回路装置に搭載されるトライステー
トバッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】特定用途向けの半導体集積回路装置(A
SIC)に搭載されるトライステートバッファ回路の構
成を図4に示し、真理値表を図5に示す。トライステー
トバッファ回路は、pチャネルMOSFET(Metal
Oxide Semiconductor Field Effect Transisto
r )P、nチャネルMOSFETN、NANDゲート回
路L2、NORゲート回路L3及びインバータ回路L4
で構成される。pチャネルMOSFETP及びnチャネ
ルMOSFETNは最終出力段のトランジスタとして使
用される。NANDゲート回路L2及びNORゲート回
路L3は最終出力段の前段の論理回路(又は入力初段の
論理回路)として使用される。インバータ回路L4は論
理回路であるが、入力信号(入力イネーブル信号)の反
転に使用される。図4中、符号Dは入力信号端子、符号
ENは入力イネーブル信号端子、符号Yは出力信号端子
である。また、pチャネルMOSFETPのソース領域
には電源Vddが接続され、nチャネルMOSFETNの
ソース領域は接地GNDされる。
【0003】図5に示すように、このトライステートバ
ッファ回路においては入力イネーブル信号ENがLレベ
ルであれば出力信号端子Yには入力信号端子の信号レベ
ルがそのまま反映される。また、入力イネーブル信号E
NがHレベルである場合、入力信号端子にL、Hレベル
のいずれの信号レベルが入力されてもpチャネルMOS
FETP及びnチャネルMOSFETNはともに非駆動
(OFF)状態になり、出力信号端子Yにハイインピー
ダンス状態が出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のトライステート
バッファ回路においては以下の点の配慮がなされていな
い。
【0005】第1に、入力信号端子Dからの入力信号は
NANDゲート回路L2の複数段のトランジスタを介し
て最終出力段であるpチャネルMOSFETPに、また
NORゲート回路L3の複数段のトランジスタを介して
最終出力段であるnチャネルMOSFETNに伝達され
る。一方、入力イネーブル信号端子ENからの入力イネ
ーブル信号はインバータ回路L4及びNANDゲート回
路L2の複数段のトランジスタを介して最終出力段であ
るpチャネルMOSFETPに、またNORゲート回路
L3の複数段のトランジスタを介して最終出力段である
nチャネルMOSFETNに伝達される。このため、入
力から出力までの間の信号伝達経路においてトランジス
タの段数に比例して信号の伝達に遅延が生じるので、入
力から出力までの応答速度が遅くなり、動作速度の高速
化が期待できない。
【0006】第2に、トライステートバッファ回路の前
段論理回路においては論理を保持するために論理回路を
構成するMOSFETのゲート幅/ゲート長の比が同一
に設定される。つまり、前段論理回路を構成する複数の
トランジスタの動作速度(スイッチング速度)が各々等
しくなり、ほぼ同一のタイミングにおいてNANDゲー
ト回路L2でpチャネルMOSFETPの駆動が制御さ
れ、かつNORゲート回路L3でnチャネルMOSFE
TNの駆動が制御される。このため、最終出力段である
pチャネルMOSFETP及びnチャネルMOSFET
Nにおいて、一方の駆動開始の直後及び他方の駆動終了
の直前で導通タイミングが一致され、電源と接地との間
に貫通電流が流れる。相補型MOSFET(CMOS)
においては当然ではあるが、この貫通電流が流れると消
費電力が増大される。
【0007】第3に、トライステートバッファ回路にお
いては、NANDゲート回路L2及びNORゲート回路
L3が各々4個のMOSFETで構成され、インバータ
回路L4及び最終出力段が各々2個のMOSFETで構
成されるので、合計12個のMOSFETが使用され
る。このため、トランジスタ数が多く、トライステート
バッファ回路の占有面積が増大されるので、半導体集積
回路装置の集積度が低下される。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、動作速度の高速
化、低消費電力化及び集積度の向上が図れるトライステ
ートバッファ回路の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に係る発明は、半導体集積回路装置
に搭載されるトライステートバッファ回路において、電
源にソース領域が接続され、入力信号端子にゲート電極
が接続された第1導電型の第1MISFET(Metal
Insulator Semiconductor Field Effect Trans
istor )と、前記第1MISFETのドレイン領域にソ
ース領域が接続され、入力イネーブル信号端子にゲート
電極が接続される第1導電型の第2MISFETと、ソ
ース領域が接地され、前記入力信号端子にゲート電極が
接続された第2導電型の第3MISFETと、前記第3
MISFETのドレイン領域にソース領域が接続され、
前記入力イネーブル信号端子にインバータ回路を介して
ゲート電極が接続された第2導電型の第4MISFET
と、前記電源にソース領域が接続され、前記インバータ
回路の出力端子にゲート電極が接続された第1導電型の
第5MISFETと、ソース領域が接地され、前記入力
イネーブル信号端子にゲート電極が接続された第2導電
型の第6MISFETと、電源にソース領域が接続さ
れ、出力信号端子にドレイン領域が接続され、前記第1
MISFET、第4MISFET及び第5MISFET
の各々のドレイン領域にゲート電極が接続された第1導
電型の第7MISFETと、ソース領域が接地され、前
記出力信号端子にドレイン領域が接続され、前記第3M
ISFET、第2MISFET及び第6MISFETの
各々のドレイン領域にゲート電極が接続された第2導電
型の第8MISFETと、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明は、前記トライステー
トバッファ回路において、前記第2及び第4MISFE
Tの各々のゲート長寸法が前記第1、第3、第5及び第
6MISFETの各々のゲート長寸法に比べて大きく形
成され、前記第2及び第4MISFETの各々のゲート
幅寸法が前記第1、第3、第5及び第6MISFETの
各々のゲート幅寸法に比べて小さく形成されることを特
徴とする。
【0011】請求項3に係る発明は、前記トライステー
トバッファ回路において、入力イネーブル信号端子に入
力される極性が反転されたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明によれば、以下の作用効果
が得られる。
【0013】第1に、前記第7MISFETのゲート電
極に充電された電荷の放電経路においては、第4及び第
3MISFET、又は第2及び第3MISFETが介在
される。一方、第8MISFETのゲート電極への充電
経路においては、第1及び第2MISFET、又は第1
及び第4MISFETが介在される。従って、前記放電
経路、充電経路は各々2段のトランジスタが介在される
ので、前記第7MISFETにおいて放電にともなう駆
動速度が遅くされ、第8MISFETにおいて充電にと
もなう駆動速度が遅くされる。
【0014】第2に、前述の第1及び第2の作用効果に
より、前記第7MISFETの駆動速度に比べて第8M
ISFETの非駆動速度が速くされ、前記第7MISF
ETの非駆動速度に比べて第8MISFETの駆動速度
が遅くされる。従って、第7及び第8MISFETにお
いて一方の駆動開始の直後及び他方の駆動終了の直前で
導通タイミングがずれるので、電源と接地との間に流れ
る貫通電流が減少され、低消費電力化が図れる。
【0015】第3に、入力イネーブル信号端子から入力
されるイネーブル信号は前記インバータ回路及び第5M
ISFETを通して最終出力段である第7MISFET
のゲート電極に入力される。一方、前記入力イネーブル
信号端子から入力されるイネーブル信号は直接第6MI
SFETを通して最終出力段である第8MISFETの
ゲート電極に入力される。すなわち、前記入力イネーブ
信号端子から最終出力段である第7及び第8MISFE
Tのゲート電極までの間の信号伝達経路においてトラン
ジスタ段数が減少される(前者は2段、後者は1段)。
従って、前記入力イネーブル信号端子にイネーブル信号
が入力されてから出力信号端子にハイインピーダンス状
態が出力されるまでの応答速度の高速化が図れる。
【0016】第4に、第1MISFETから第8MIS
FETまでの8個のMISFET、及び前記インバータ
回路を構成する2個のMISFETの合計10個のMI
SFETでトライステートバッファ回路が構成される。
従って、従来のトライステートバッファ回路に比べて2
個分のMISFETが減少されるので、トライステート
バッファ回路の占有面積が減少される。このトライステ
ートバッファ回路の占有面積の減少によって、半導体集
積回路装置の集積度が向上される。
【0017】請求項2に係る発明によれば、前記第2及
び第4MISFETは各々ゲート長の増加及びゲート幅
の減少で電流を流れにくくしているので(抵抗素子とし
て作用させるので)、前記請求項1に係る発明の第2作
用効果がより顕著にされる。請求項3に係る発明によれ
ば、入力イネーブル信号の極性を反転しても、前述と同
様の作用効果が得られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
を用いて説明する。
【0019】本発明に係るトライステートバッファ回路
の回路構成を図1に示し、真理値表を図2に示す。
【0020】図1に示すように、トライステートバッフ
ァ回路(3ステートバッファ回路)は例えば特定用途向
けの半導体集積回路装置の出力バッファ回路として搭載
される。このトライステートバッファ回路はpチャネル
MISFETP1〜P4、nチャネルMISFETN1
〜N4及びインバータ回路L1で構成される。
【0021】前記pチャネルMISFETP1において
は、ソース領域が電源Vddに接続され、ゲート電極が入
力信号端子Dに接続される。pチャネルMISFETP
2においては、ソース領域がpチャネルMISFETP
1のドレイン領域に接続され、ゲート電極が入力イネー
ブル信号端子ENに接続される。pチャネルMISFE
TP3においては、ソース領域が電源Vddに接続され、
ゲート電極がインバータ回路L1を通して入力イネーブ
ル信号端子ENに接続される。これらのpチャネルMI
SFETP1〜P3は最終出力段の前段のトランジスタ
(一部においては入力初段のトランジスタ)として使用
され、基本的には論理回路として構成されるのではなく
スイッチ素子として構成される。
【0022】pチャネルMISFETP4は最終出力段
トランジスタとして使用される。このpチャネルMIS
FETP4においては、ソース領域が電源Vddに接続さ
れ、ドレイン領域が出力信号端子Yに接続される。ゲー
ト電極はpチャネルMISFETP1のドレイン領域、
pチャネルMISFETP3のドレイン領域及びnチャ
ネルMISFETN2のドレイン領域に接続される。
【0023】一方、前記nチャネルMISFETN1に
おいては、ソース領域が接地GNDに接続され、ゲート
電極が入力信号端子Dに接続される。nチャネルMIS
FETN2においては、ソース領域がnチャネルMIS
FETN1のドレイン領域に接続され、ゲート電極がイ
ンバータ回路L1を通して入力イネーブル信号端子EN
に接続される。nチャネルMISFETN3において
は、ソース領域が接地GNDに接続され、ゲート電極が
入力イネーブル信号端子ENに接続される。これらのn
チャネルMISFETN1〜N3は同様に最終出力段の
前段のトランジスタ(一部においては入力初段のトラン
ジスタ)として使用され、基本的には論理回路として構
成されるのではなくスイッチ素子として構成される。
【0024】nチャネルMISFETN4は最終出力段
トランジスタとして使用される。このnチャネルMIS
FETN4においては、ソース領域が接地GNDに接続
され、ドレイン領域が出力信号端子Yに接続される。ゲ
ート電極はnチャネルMISFETN1のドレイン領
域、nチャネルMISFETN3のドレイン領域及びp
チャネルMISFETP2のドレイン領域に接続され
る。
【0025】このように構成されるトライステートバッ
ファ回路においては、図3に示すように、前述のpチャ
ネルMISFETP2のゲート長寸法が他のpチャネル
MISFETP1及びP3のゲート長寸法に比べて大き
く構成される。また、pチャネルMISFETP2のゲ
ート幅寸法が他のpチャネルMISFETP1及びP3
のゲート幅寸法に比べて小さく構成される。
【0026】一例を示せば、pチャネルMISFETP
2のゲート長寸法が16μm、ゲート幅寸法が2μmに
設定される。これに対してpチャネルMISFETP1
及びP3のゲート長寸法が 0. 8μm、ゲート幅寸法
が10μmに設定される。ゲート長寸法の増加率は20
倍であり、ゲート幅の縮小率は5分の1である。ゲート
長寸法の増加はチャネル抵抗の増加になり、ゲート幅寸
法の縮小はソース−ドレイン間電流量の減少になる。従
って、pチャネルMISFETP2を充電経路とする場
合又は放電経路とする場合のいずれにおいても、充電速
度又は放電速度が低下される。
【0027】同様に、nチャネルMISFETN2のゲ
ート長寸法が他のnチャネルMISFETN1及びN3
のゲート長寸法に比べて大きく構成され、ゲート幅寸法
が他に比べて小さく構成される。
【0028】前記最終出力段のトランジスタとしてのp
チャネルMISFETP4及びnチャネルMISFET
N4は1つ又は複数個の外部の半導体集積回路装置を駆
動する。従って、pチャネルMISFETP4及びnチ
ャネルMISFETN4のゲート幅寸法はpチャネルM
ISFETP1〜P3及びnチャネルMISFETN1
〜N3のゲート幅寸法に比べてかなり大きく構成され
る。同様の理由から、pチャネルMISFETP4及び
nチャネルMISFETN4のゲート長寸法はpチャネ
ルMISFETP1、P3、nチャネルMISFETN
1及びN3のゲート長寸法と同一か、pチャネルMIS
FETP2及びnチャネルMISFETN2のゲート長
寸法に比べて小さく構成される。
【0029】また、前記インバータ回路L1はpチャネ
ルMISFET及びnチャネルMISFETで構成さ
れ、基本的にはpチャネルMISFETP1、P3、n
チャネルMISFETN1及びN3のゲート長寸法と同
一及びゲート幅寸法と同一で構成される。
【0030】次に、前述のトライステートバッファ回路
の回路動作について、以下に説明する。
【0031】EN=L、D=Hの場合 入力イネーブル信号端子ENにLレベルが、入力信号端
子DにHレベルが各々入力される。この入力に基づい
て、pチャネルMISFETP1、P3及びnチャネル
MISFETN3が非駆動状態(OFF)になり、pチ
ャネルMISFETP2、nチャネルMISFETN1
及びN2が駆動状態(ON)になる。
【0032】nチャネルMISFETN1のゲート電極
は入力信号端子Dに直接接続され、スイッチング速度が
速い。従って、nチャネルMISFETN4のゲート電
極に充電された電荷が即座に放電され、nチャネルMI
SFETN4が非駆動状態にされる。
【0033】一方、pチャネルMISFETP4のゲー
ト電極に充電されていた電荷はpチャネルMISFET
P2及びnチャネルMISFETN1を通過する放電経
路、及びnチャネルMISFETN1及びN2を通過す
る放電経路を通して放電される。いずれの放電経路にお
いても複数段のトランジスタを通過し、しかもゲート長
寸法が増大されかつゲート幅寸法が縮小されたpチャネ
ルMISFETP2かnチャネルMISFETN2を通
過する。従って、放電時間が増加され、若干の遅延時間
をもってpチャネルMISFETP4が駆動状態にされ
る。
【0034】結果的に、最終出力段のトランジスタであ
るpチャネルMISFETP4を通して電源Vddが出力
信号端子Yに供給され(付加容量に充電され)、出力信
号端子YにHレベルが出力される。
【0035】EN=L、D=Lの場合 入力イネーブル信号端子EN及び入力信号端子DにLレ
ベルが入力される。この入力に基づいて、pチャネルM
ISFETP1、P2及びnチャネルMISFETN2
が駆動状態になり、pチャネルMISFETP3、nチ
ャネルMISFETN1及びN3が非駆動状態になる。
【0036】pチャネルMISFETP1のゲート電極
は入力信号端子Dに直接接続され、スイッチング速度が
速い。従って、pチャネルMISFETP4のゲート電
極に即座に充電され、pチャネルMISFETP4が非
駆動状態にされる。
【0037】一方、nチャネルMISFETN4のゲー
ト電極にはpチャネルMISFETP1及びnチャネル
MISFETN2を通過する充電経路、及びpチャネル
MISFETP1及びP2を通過する充電経路を通して
充電される。いずれの充電経路においても複数段のトラ
ンジスタを通過し、しかもゲート長寸法が増大されかつ
ゲート幅寸法が縮小されたpチャネルMISFETP2
かnチャネルMISFETN2を通過する。従って、充
電時間が増加され、若干の遅延時間をもってnチャネル
MISFETN4が駆動状態にされる。
【0038】結果的に、最終出力段のトランジスタであ
るnチャネルMISFETN4を通して出力信号端子Y
の付加容量に充電された電荷が放電され、出力信号端子
YにLレベルが出力される。
【0039】EN=H、D=Hの場合 入力イネーブル信号端子EN及び入力信号端子DにHレ
ベルが入力される。この入力に基づいて、pチャネルM
ISFETP1、P2及びnチャネルMISFETN2
が非駆動状態になり、pチャネルMISFETP3、n
チャネルMISFETN1及びN3が駆動状態になる。
【0040】nチャネルMISFETN1のゲート電極
は入力信号端子Dに直接接続され、nチャネルMISF
ETN3のゲート電極も入力イネーブル信号端子ENに
直接接続されているので、nチャネルMISFETN1
及びN3はスイッチング速度が速い。従って、nチャネ
ルMISFETN4のゲート電極に充電された電荷がn
チャネルMISFETN1及びN3を通して即座に放電
され、nチャネルMISFETN4が非駆動状態にされ
る。
【0041】一方、pチャネルMISFETP4のゲー
ト電極にはpチャネルMISFETP3を通して電源V
ddが供給される。pチャネルMISFETP3のゲート
電極はインバータ回路L1を通して、つまり1段の論理
回路(一段のトランジスタと等価)しか通さずに入力イ
ネーブル信号端子ENに接続されるので、スイッチング
速度が速い。従って、即座にpチャネルMISFETP
4のゲート電極が充電され、このpチャネルMISFE
TP4が非駆動状態にされる。
【0042】結果的に、最終出力段のトランジスタであ
るpチャネルMISFETP4及びnチャネルMISF
ETN4がいずれも非駆動状態にされ、出力信号端子Y
にハイインピーダンス状態Zが出力される。
【0043】EN=H、D=Lの場合 入力イネーブル信号端子ENにHレベルが、入力信号端
子DにLレベルが各々入力される。この入力に基づい
て、pチャネルMISFETP1、P3及びnチャネル
MISFETN3が駆動状態になり、pチャネルMIS
FETP2、nチャネルMISFETN1及びN2が非
駆動状態になる。
【0044】nチャネルMISFETN3のゲート電極
は入力イネーブル信号端子ENに直接接続されているの
で、nチャネルMISFETN3のスイッチング速度が
速い。従って、nチャネルMISFETN4のゲート電
極に充電された電荷がnチャネルMISFETN3を通
して即座に放電され、nチャネルMISFETN4が非
駆動状態にされる。
【0045】一方、pチャネルMISFETP4のゲー
ト電極にはpチャネルMISFETP1及びP3を通し
て各々電源Vddが供給される。pチャネルMISFET
P1のゲート電極は入力信号端子Dに直接接続されてい
るので、スイッチング速度が速い。また、スイッチング
速度についてはpチャネルMISFETP1が支配的に
なるが、一応、pチャネルMISFETP3のゲート電
極はインバータ回路L1の1段の論理回路しか通さずに
入力イネーブル信号端子ENに接続されるので、こちら
もスイッチング速度が速い。従って、即座にpチャネル
MISFETP4のゲート電極が充電され、このpチャ
ネルMISFETP4が非駆動状態にされる。
【0046】結果的に、最終出力段のトランジスタであ
るpチャネルMISFETP4及びnチャネルMISF
ETN4がいずれも非駆動状態にされ、出力信号端子Y
にハイインピーダンス状態Zが出力される。
【0047】このように、上述のトライステートバッフ
ァ回路によれば、以下の作用効果が得られる。
【0048】第1に、pチャネルMISFETP4のゲ
ート電極に充電された電荷の放電経路においては、nチ
ャネルMISFETN2及びN1、又はpチャネルMI
SFETP2及びnチャネルMISFETN1が介在さ
れる。一方、nチャネルMISFETN4のゲート電極
への充電経路においては、pチャネルMISFETP1
及びP2、又はpチャネルMISFETP1及びnチャ
ネルMISFETN2が介在される。従って、前記放電
経路、充電経路は各々2段のトランジスタが介在される
ので、pチャネルMISFETP4において放電にとも
なう駆動速度が遅くされ、nチャネルMISFETN4
において充電にともなう駆動速度が遅くされる。
【0049】第2に、前述の第1及び第2の作用効果に
より、pチャネルMISFETP4の駆動速度に比べて
nチャネルMISFETN4の非駆動速度が速くされ、
pチャネルMISFETP4の非駆動速度に比べてnチ
ャネルMISFETN4の駆動速度が遅くされる。従っ
て、pチャネルMISFETP4及びnチャネルMIS
FETN4において一方の駆動開始の直後及び他方の駆
動終了の直前で導通タイミングがずれるので、電源Vdd
と接地GNDとの間に流れる貫通電流が減少され、低消
費電力化が図れる。
【0050】第3に、入力イネーブル信号端子ENから
入力されるイネーブル信号は前記インバータ回路L1及
びpチャネルMISFETP3を通して最終出力段であ
るpチャネルMISFETP4のゲート電極に入力され
る。一方、前記入力イネーブル信号端子ENから入力さ
れるイネーブル信号は直接nチャネルMISFETN3
を通して最終出力段であるnチャネルMISFETN4
のゲート電極に入力される。すなわち、前記入力イネー
ブ信号端子ENから最終出力段であるpチャネルMIS
FETP4及びnチャネルMISFETN4のゲート電
極までの間の信号伝達経路においてトランジスタ段数が
減少される(前者は2段、後者は1段)。従って、前記
入力イネーブル信号端子ENにイネーブル信号が入力さ
れてから出力信号端子Yにハイインピーダンス状態Zが
出力されるまでの応答速度の高速化が図れる。
【0051】第4に、pチャネルMISFETP1〜P
4からnチャネルMISFETN1〜N4までの8個の
MISFET、及び前記インバータ回路L1を構成する
2個のMISFETの合計10個のMISFETでトラ
イステートバッファ回路が構成される。従って、従来の
トライステートバッファ回路に比べて2個分のMISF
ETが減少されるので、トライステートバッファ回路の
占有面積が減少される。このトライステートバッファ回
路の占有面積の減少によって、半導体集積回路装置の集
積度が向上される。
【0052】第5に、pチャネルMISFETP2及び
nチャネルMISFETN2は各々ゲート長の増加及び
ゲート幅の減少で電流を流れにくくしているので(抵抗
素子として作用させるので)、前記第2作用効果がより
顕著にされる。
【0053】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更できる。
【0054】例えば、本発明においては、前述のトライ
ステートバッファ回路の入力イネーブル信号の極性が反
転されてもよい。この場合、前述のトライステートバッ
ファ回路において、pチャネルMISFETP2のゲー
ト電極がインバータ回路L1を通して入力イネーブル信
号端子ENに接続され、nチャネルMISFETN2の
ゲート電極が直接入力イネーブル信号端子ENに接続さ
れる。
【0055】また、本発明においては、前述のトライス
テートバッファ回路においてpチャネルMISFETP
2及びnチャネルMISFETN2のソース領域若しく
はドレイン領域の不純物濃度を他のものに比べて低く設
定し抵抗素子を形成し、この抵抗素子が放電経路及び充
電経路に挿入されてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動作速度の高速化、低消費電力化及び集積度の向上が図
れるトライステートバッファ回路の提供ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるトライステートバッフ
ァ回路の回路図である。
【図2】前記回路の真理値表である。
【図3】前記回路のトランジスタのサイズ表である。
【図4】前記従来のトライステートバッファ回路の回路
図である。
【図5】前記従来の回路の真理値表である。
【符号の説明】
P1〜P4 pチャネルMISFET N1〜N4 nチャネルMISFET L1 インバータ回路 D 入力信号端子 EN 入力イネーブル信号端子 Y 出力信号端子 Vdd 電源 GND 接地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路装置に搭載されるトライ
    ステートバッファ回路において、 電源にソース領域が接続され、入力信号端子にゲート電
    極が接続された第1導電型の第1MISFETと、 前記第1MISFETのドレイン領域にソース領域が接
    続され、入力イネーブル信号端子にゲート電極が接続さ
    れる第1導電型の第2MISFETと、 ソース領域が接地され、前記入力信号端子にゲート電極
    が接続された第2導電型の第3MISFETと、 前記第3MISFETのドレイン領域にソース領域が接
    続され、前記入力イネーブル信号端子にインバータ回路
    を介してゲート電極が接続された第2導電型の第4MI
    SFETと、 前記電源にソース領域が接続され、前記インバータ回路
    の出力端子にゲート電極が接続された第1導電型の第5
    MISFETと、 ソース領域が接地され、前記入力イネーブル信号端子に
    ゲート電極が接続された第2導電型の第6MISFET
    と、 電源にソース領域が接続され、出力信号端子にドレイン
    領域が接続され、前記第1MISFET、第4MISF
    ET及び第5MISFETの各々のドレイン領域にゲー
    ト電極が接続された第1導電型の第7MISFETと、 ソース領域が接地され、前記出力信号端子にドレイン領
    域が接続され、前記第3MISFET、第2MISFE
    T及び第6MISFETの各々のドレイン領域にゲート
    電極が接続された第2導電型の第8MISFETと、 を備えたことを特徴とするトライステートバッファ回
    路。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載されるトライステー
    トバッファ回路において、 前記第2及び第4MISFETの各々のゲート長寸法が
    前記第1、第3、第5及び第6MISFETの各々のゲ
    ート長寸法に比べて大きく形成され、 前記第2及び第4MISFETの各々のゲート幅寸法が
    前記第1、第3、第5及び第6MISFETの各々のゲ
    ート幅寸法に比べて小さく形成されることを特徴とする
    トライステートバッファ回路。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載される
    トライステートバッファ回路において、 前記入力イネーブル信号端子に入力される極性が反転さ
    れたことを特徴とするトライステートバッファ回路。
JP5327702A 1993-12-24 1993-12-24 トライステートバッファ回路 Pending JPH07183788A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006352741A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Nec Electronics Corp デッドタイム制御回路

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JP2006352741A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Nec Electronics Corp デッドタイム制御回路

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