JPH0718241U - 平板状試料の表面上極微量不純物の抽出器 - Google Patents

平板状試料の表面上極微量不純物の抽出器

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JPH0718241U
JPH0718241U JP4960493U JP4960493U JPH0718241U JP H0718241 U JPH0718241 U JP H0718241U JP 4960493 U JP4960493 U JP 4960493U JP 4960493 U JP4960493 U JP 4960493U JP H0718241 U JPH0718241 U JP H0718241U
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亮太郎 三木
美枝 田中
和哉 岩瀬
真人 竹村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】容器や雰囲気からの汚染がなく被測定用ウエハ
表面の不純物のみを抽出すると共に該ウエハを遠隔地へ
輸送することが可能な抽出器である。 【構成】下部本体2の凹部にウエハ5を格納し、上部本
体1の凸部を該凹部に挿入しボルト3とナット4によ
り、上部本体1の凸部表面に形成した、内外側パッキン
6、7をウエハ5の表面外周寄り部分に圧着し、ウエハ
5表面と上部本体1間に気密空間を形成する。9は抽出
液の入出穴であり、蓋8は雄ネジ10にネジ結合すると
共に、ネジ部によるシールと、入出穴9の開口部と蓋8
との当接部によるシールの2重シール機構を備えてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、極微量不純物が問題になる平板状試料の表面、例えばシリコンウエ ハ表面の、極微量の不純物成分を抽出するための抽出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリコンウエハを樹脂製袋に入れ、超純水等の抽出液を加えた後に密閉する。 樹脂製袋を数分間加温又は超音波印加するか、加温および超音波印加することに よって不純物を抽出する。得られた抽出液中の不純物を例えば陰イオンならばイ オンクロマトグラフィー分析等で測定し、抽出液中の不純物濃度をシリコンウエ ハ単位面積当たりの不純物に換算する。これを、樹脂製袋抽出法と呼ぶことにす る。
【0003】 この技術を用いた場合、樹脂製袋の表面の汚染が測定を妨害する。この汚染を 除去するために、超純水等の洗浄液を用いて樹脂製袋を洗浄したうえで樹脂製袋 注出法を行うと樹脂製袋の表面の汚染が低減され、より微量の分析が可能となる 。しかし、この方法では、シリコンウエハ全表面の汚染情報しか得られない。実 際のLSI製造加工工程では、シリコンウエハの表面と裏面で不純物汚染量が大 きく異なる場合がある。また通常、シリコンウエハの裏面はシリコンウエハ輸送 工程で輸送用治具の表面と接触していることが多く、治具の表面からシリコンウ エハ裏面に不純物が移動する場合があるために、シリコンウエハ表面と裏面間で の汚染量が大きく異なる。従来の樹脂製袋注出法では、シリコンウエハ片面の正 確な汚染情報は得られず、例えば、LSI製造工程からのシリコンウエハ汚染状 況は評価できないという問題がある。
【0004】 これとは別に、樹脂製容器の従来技術として図7に示すような抽出器具がある 。この器具は本来、酸化膜内の不純物である金属元素を抽出するための器具であ る。この抽出器具はシリコンウエハ5をパッキン23と下部治具22に挟み込ん で上部治具21と下部治具22で圧着固定する。シリコンウエハ表面上に抽出液 を滴下してシリコンウエハ表面上の金属元素を抽出液に抽出する。図7の抽出器 具は、本体はポリビリデンフルオライド製で本体からフッ化物イオンの溶出があ るためにフッ化物イオンの測定はできない。また、雰囲気とシリコンウエハが遮 断されていないために雰囲気から抽出液への測定不純物成分の汚染が避けられず 定量下限の上昇をまねくという問題がある。
【0005】 また、図7の抽出器具の他に、図8に示す従来の抽出器具もあるが、これも酸 化膜内の不純物である金属元素を抽出するための器具である。この抽出器具は図 8(a)に示すように、シリコンウエハ5を上部治具24と下部治具25に挟み 込んで圧着固定する。シリコンウエハ表面上に抽出液を滴下してケース26に治 具を収納する。次いで図8(b)に示すように、ケース26を収納箱27に設置 して治具を振盪することによってシリコンウエハ表面上の金属元素を抽出液に抽 出する。この器具はシリコンウエハと上治具の接触面積が大きいために上治具と シリコンウエハ表面を密着するのに高いトルクが必要である。また、本体はテフ ロン製であり本体からフッ化物イオンの溶出があるためにフッ化物イオンの測定 はできない。ケース内にシリコンウエハと治具を格納して抽出操作を行うが、ケ ースが密閉されておらず、雰囲気からの汚染がある。また密閉したとしてもケー ス内の雰囲気およびケ−ス表面付着の不純物からの汚染は避けられない。シリコ ンウエハの陰イオン汚染は0.1μmクラスのクリーンルームでも1010〜10 13 ions/cm2 ・hour程度ある。従って、陰イオンの極微量分析には不 適である。また、前記治具は本来輸送用の性能を備えていないので、シリコンウ エハの採取場所と分析場所が別の場合は、シリコンウエハを他の輸送手段で輸送 する必要があり、分析工程の複雑化や、輸送時及びシリコンウエハ移替え時の汚 染が避けられない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、基本的には、極めて高純度が要求されるLSI製造用シリコ ンウエハ表面上の不純物分析に関して新たな問題として生じ、認識された抽出器 の上記諸問題を、解消もしくは軽減しようとすることにある。具体的には、構造 簡単、価格も安く、取扱が容易であって、なおかつ、上述したような、雰囲気と シリコンウエハの遮断およびシリコンウエハの容器表面に付着した不純物による シリコンウエハの汚染の問題を解消することのできる抽出器を提供することが本 考案の課題である。
【0007】 さらに、本考案は、シリコンウエハを格納し、これを遠隔の微量分析室に運搬 して、種々の成分の微量分析を行う場合に特に好適な表面不純物抽出器であり、 当該シリコンウエハ表面の汚染を極力防止しながら、信頼性の高い高精度サンプ リング/分析処理を可能とする輸送/抽出手段を兼ね備えた抽出器を提供するこ とを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案がは上述の問題を解決するものであり、平板状試料用の表面不純物の抽 出器に適用され、次の技術手段を採った。すなわち、 該試料格納用の凹部を有する下部本体と、該凹部に格納した該試料の上側から 該凹部と係合する凸部を有し該凹凸部が係合した状態で該下部本体と一体的に結 合される上部本体と、該一体的結合を行う結合手段とからなり、該上部本体の凸 部下面には該一体的結合に際し該試料の表面外周寄りの部分を押圧して該試料を 固定すると共に該上部本体と該試料との間に気密空間を形成するパッキンを設け 、該上部本体には該気密空間と連通して外部から不純物抽出液を注入排出する通 路を設けると共に該通路の外部開口部には気密蓋機構を備えたことを特徴とする 平板状試料の表面上極微量不純物の抽出器である。
【0009】 気密蓋機構は、ネジ嵌込み式に構成すると共に、ネジ部および該開口部と該蓋 の当接部においてそれぞれシール部を形成するようにすることができる。
【0010】
【作用】
以下にシリコンウエハ用の抽出器を例に図1(a)に基づいて説明する。下部 本体2の凹部にシリコンウエハ5を測定面を上にして格納する。次に、上部本体 1の凸部を下部本体2の凹部に挿入し、ボルト3とナット4により、上部本体1 の表面に形成した外側パッキン7と内側パッキン6をウエハの外周表面に圧着す る。パッキン6、7の断面は図3(a)に示すように形成されている。この結果 、パッキンで圧着された抽出容器内部側のシリコンウエハ5の表面が雰囲気と遮 断される。このために、分析するシリコンウエハ5をより少ない汚染で測定場所 に輸送できる。分析場所で蓋8をはずし抽出液入出穴9から抽出容器内部に抽出 液を注入する。蓋8を取付けて、加温、振盪、放置等操作をしてシリコンウエハ 5の表面の不純物を抽出液に抽出させることができる。
【0011】 また、図1(b)に示すように、抽出液入出穴9の密閉用蓋8は、樹脂で構成 され、雄ネジ10は抽出液入出穴9の開口部より若干下側からネジ切りされてい るので、ネジ嵌合の際、ネジ部による気密の外、抽出液入出穴9の開口部と蓋8 の当接部による気密を第2の密閉機能として用いることができる。すなわち、ネ ジ結合させる際、圧力により樹脂が軽度に変形して気密性を一層向上させるよう に作用する。
【0012】 本考案は上述のように構成されているため、次のような作用を奏する。 (イ)密閉用蓋とパッキンの作用により、被測定用シリコンウエハ5と上部本体 1との間に気密空間を形成させることができる。従って、一旦シリコンウエハ5 を格納し、密封すると、シリコンウエハ5は外部から完全に遮断されるので、従 来技術における被測定用シリコンの表裏面における汚染度の差、雰囲気から抽出 液への汚染、ケース表面に付着した不純物からの汚染等を最小に抑制することが 可能となり、本願の抽出器により被測定用シリコンウエハを遠隔地の分析室に輸 送することができる。分析室においては、シリコンウエハ表面の不純物を抽出後 、分析装置の試料吸入管を直接、抽出液注入排出口に差し込んで抽出液を取出し 、抽出液を分析するので汚染の可能性を最小にすることができる。このようにし て抽出器に密封されたシリコンウエハに付着している微量不純物のみを精度よく 測定することができる。 (ロ)密閉用蓋を使用して気密精度の向上を可能としたために、気密用に従来多 用していた中蓋が不必要となり、このために、不純物抽出の作業を改善すると共 に、作業の簡素化により汚染を得る頻度を減少させることができる。 (ハ)本考案は、シリコンの不純物抽出器であると共に、シリコンを分析処理す るためにシリコンの輸送用容器を兼ね備えることができる。
【0013】 一般的には、格納と運搬の操作が一度の操作で行うことができ、抽出操作も上 部本体の抽出液添加取出し口に抽出液を注入することによって行うことができる という点は、「より望ましい」というていどの僅かなメリットに過ぎないことが 多いが、本考案の対象のように極微量の場合には様相は一変する。例えば、汚れ 及び破損を恐れてシリコンウエハ格納後の輸送操作も全て極めて慎重に、クリー ンにという注意深い操作を要求されると、特別の輸送用具・装置の工夫が必要に なり、能率の低下を来すことはもちろん、精神的、肉体的にも非常に疲れる。そ の状態では、単に能率や精神的疲労の問題に留まらず、多数回の繰り返し中には 、時折不適切な操作が入ることが避けられない。この種のミスはそのほとんどが 不純物の分析値の高い方に誤差を生ずるので、分析精度が悪い方にばらつくこと になる。操作の手間、使用器具の部品が一つ増すたびに汚染の機会が大幅に増す ということが、比喩ではなく真実になっている。このような極微量分析の領域で は、操作性の改善は、一面では極めて困難な、反面では極めて有意義な成果なの である。
【0014】
【実施例】
本考案の抽出器を用い、0.1μmクラス1のクリーンルームの中のシリコン ウエハ表面不純物の分析を行った。図1(a)は本考案の一実施例の側断面の説 明図であり、図1(b)は蓋の側断面の気密構造の説明図である。また、図2( a)および図2(b)はそれぞれ、上部本体1および下部本体2の平面の説明図 である。 抽出容器の材質はP.P.樹脂である。シリコンウエハ放置個所に おいて、放置した直径15cmのシリコンウエハ5を、直径20cm厚さ2cm の下部本体2の凹部に測定面を上にして格納する。次に、直径20cm厚さ3c mの上部本体1の凸部を下部本体2の凹部に挿入し、ボルト3、ナット4によっ てウエハ表面に上部本体1の表面に形成した外側パッキン7と内側パッキン6を 圧着する。パッキンは図3(a)に示すように形成されている。この結果、パッ キンで圧着された抽出容器内部側のシリコンウエハ5の表面が雰囲気と遮断され る。このために、分析するシリコンウエハ5を少ない汚染で測定場所に輸送でき る。分析場所で蓋8をはずし抽出容器内部に抽出液を注入する。次いで蓋8を取 付け、加温、振盪、放置等操作をしてシリコンウエハ表面の不純物を含有した抽 出液を抽出する。得られた抽出液を所定の分析法を用いて分析し、抽出液中の不 純物量を測定する。
【0015】 なお、ボルト3、ナット4は、これに限らず挟みつけるタイプの他の固定手段 でも差し支えないが、下部本体2の凹部の内周壁2aと、この凹部に挿入される 上部本体1の凸部の外周壁1aとにおいてねじ嵌合とする手段は、パッキン6、 7の水平性を維持しにくく、またパッキン6、7とウエハ5がこすれるので、安 定した気密維持はできなかった。本抽出容器を用いて0.1μmクラスのクリー ンルーム中にシリコンウエハを放置し、雰囲気からの汚染を測定した。実験条件 は次の通りである。
【0016】 シリコンウエハは新品のP型(100)シリコンウエハを純水洗浄したものを 使用し、鏡面側上向きとし水平に保持して0〜5時間放置したものである。 図6に本考案を用いた結果と、比較のために樹脂性容器を用いた分析操作で同 一の条件の実験を行った結果を示した。図6から分かるように樹脂性容器を用い た場合は、本考案を用いた場合に比べて、放置時間0でも不純物の検出量が非常 に高い。このように、放置時間0においても高い検出値が得られるのは、シリコ ンウエハを放置するときに必ずシリコンウエハを放置用台等に接触させなければ ならず、このとき放置用台表面の汚染がシリコンウエハに移り、樹脂性容器抽出 法では、それが不純物として抽出されるからである。放置実験のために、汚染に は充分注意した放置台を用いてもこのような結果であり、そのような考慮がされ ない実際の生産工程においては、樹脂性容器では生産工程中の汚染の評価は難し い。
【0017】 また、本考案の輸送容器としての有用性を確認するために、本考案の抽出容器 、樹脂性容器、25枚入り樹脂性シリコンウエハケースおよび1枚入り樹脂性シ リコンウエハケースのそれぞれにシリコンウエハを格納して、各容器を別々の樹 脂性容器に入れ各樹脂性容器内の雰囲気を高純度窒素で置換して密閉し、約13 0km輸送した後に、格納後24時間してから、各シリコンウエハ表面上の微量 不純物を測定した。
【0018】 各シリコンウエハには新品のP型(100)シリコンウエハを純水洗浄したも のを使用し、24時間放置したものである。 結果を表1に示した。本考案の樹脂性容器のF- の測定結果の一つの濃度を1 として他の測定結果をこの濃度に対する相対値として表わした。表1から本考案 は他の輸送手段に比べて汚染が少く、優れていることは明白である。
【0019】
【表1】
【0020】 図4は本考案の第2の実施例の側断面の説明図である。図1の上部本体1と下 部本体2の表面にステンレス等の平面補強材11を付加したものであり、シリコ ンウエハ格納時のシリコンウエハ表面と本体の圧着作用をより効果的に行うこと が可能である。 また、図5は本考案の第3の実施例の側断面の説明図である。この例は、上部 本体と下部本体の一体化結合を、蝶番13で結合した挟持部材12と固定金具1 4を用いて行うものである。ワンタッチで上部本体と下部本体の表面全体を均一 に加圧することが可能となり、操作がさらに簡単となる。
【0021】 次に本考案の構成要素の他の例について説明する。 1.パッキン 本願の実施例では、外側パッキン7と内側パッキン6は上部本体1と同一のP .P.樹脂で上部本体1と一体的に構成しているのでシリコンウエハ表面の平坦 性が良好なときはよいが、シリコンウエハ表面が十分な平坦性を有しておらず気 密に問題があるような場合には、二つのパッキンの間にシリコンゴム等の弾力を 有し、測定目的成分の溶出が測定値に影響がない程度に少ない素材のリングを嵌 め込みパッキンとして使用することも可能である。
【0022】 また、本実施例では、パッキン6、7は図3(a)に示すように、パッキンの 先端を鋭利に形成したが、このとき、先端の直前で鋭くなるように加工すること によって、より少ない圧力でシリコンウエハ表面と密着可能となる。加工の好ま しい形として、図3(a)の外に図3(b)を示す。また、先端をとがらせるこ とができない場合は図3(c)と図3(d)に示すようにできる限る先端を細く する。このように形成することにより、少ない加圧で所定の気密が可能となり抽 出器及びシリコンウエハの破損の可能性を減少させることができる。
【0023】 2.気密蓋機構 本実施例では、気密蓋機構として、上述のように図1(b)の構造のものを用 いたが、これに限定されるものではなく、図示は省略するが、抽出液入出穴9の 開口部と蓋8の当接部の蓋8側内部に、リング状の突起、円柱状の突起あるいは 円錐状の突起を設けて円錐テーパ面と開口部頭部の圧着手段を設けるようにして もよい。この場合、開口部頭部も該円錐状の突起との接触面積を増加させるよう テーパ面を設けるとよい。いずれも、ネジ結合させる際、圧力によりP.P.樹 脂が軽度に変形して気密性を一層向上させることができる。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の抽出容器を用いれば、0.1μmク ラス1レベルのような超高純度空気、LSI製造プロセス環境等を起源とする汚 染をしたシリコンウエハを極めて少ない汚染で遠隔の分析室に輸送し、再汚染す ることなく超純水等の抽出液に抽出可能である。
【0025】 また、構造も簡単で、洗浄を要する器具部品も少ないので、超純水レベルの不 純物分析に極めて適している。特に操作の容易性は、このような超極微量分析に おいては、分析結果の信頼性にも大きく影響するので、本考案の重要な利点の一 つをなすものである。 また、安価なP.P.樹脂を用いても充分な効果が得られるので、本考案は必 ずしも超極微量分析向けのみならず、より高濃度の分析にも当然使用することが でき、利用範囲が広いので大量生産によるコストダウンも期待することができる 。
【0026】 構造材に安価なPP樹脂のみならず、分析成分に応じて適した素材を用いるこ とによってさらに広範囲な成分の極微量分析に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本考案の一実施例の側断面の説明
図であり、図1(b)は蓋の側断面の気密構造の説明図
である。
【図2】図2は本考案の一実施例の平面の説明図であ
り、図2(a)本体上部の平面図、図2(b)は本体下
部の平面図である。
【図3】パッキンの形状説明図である。
【図4】本考案の第2の実施例の側断面の説明図であ
る。
【図5】本考案の第3の実施例の側断面の説明図であ
る。
【図6】本考案の効果を示すグラフであり、シリコンウ
エハ表面上の陰イオンの測定結果を示したものである。
【図7】従来例の説明図である。
【図8】他の従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 上部本体 1a 上部本体凸部
の外周壁 2 下部本体 2a 下部本体凹部
の内周壁 3 ボルト 4 ナット 5 ウエハ 6 内側パッキン 7 外側パッキン 8 蓋 9 抽出液入出穴 10 雄ネジ 11 補強材 12 挟持部材 13 蝶番 14 固定金具 21 上部治具 22 下部治具 23 パッキン 24 上部治具 25 下部治具 26 ケース 27 収納箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 美枝 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社第3別館内 (72)考案者 岩瀬 和哉 千葉市中央区川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社第3別館内 (72)考案者 竹村 真人 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状試料用の表面不純物の抽出器であ
    って、該試料格納用の凹部を有する下部本体と、該凹部
    に格納した該試料の上側から該凹部と係合する凸部を有
    し該凹凸部が係合した状態で該下部本体と一体的に結合
    される上部本体と、該一体的結合を行う結合手段とから
    なり、該上部本体の凸部下面には該一体的結合に際し該
    試料の表面外周寄りの部分を押圧して該試料を固定する
    と共に該上部本体と該試料との間に気密空間を形成する
    パッキンを設け、該上部本体には該気密空間と連通して
    外部から不純物抽出液を注入排出する通路を設けると共
    に該通路の外部開口部には気密蓋機構を備えたことを特
    徴とする平板状試料の表面上極微量不純物の抽出器。
  2. 【請求項2】該気密蓋機構は、ネジ嵌込み式に構成する
    と共に、ネジ部および該開口部と該蓋の当接部において
    それぞれシール部を形成するものである請求項1記載の
    平板状試料の表面上極微量不純物の抽出器。
JP4960493U 1993-09-13 1993-09-13 平板状試料の表面上極微量不純物の抽出器 Withdrawn JPH0718241U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010060492A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Toppan Printing Co Ltd 抽出装置、抽出方法、定量分析方法
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JP2010203891A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Toppan Printing Co Ltd 深さ方向分析方法
CN102866044A (zh) * 2012-09-12 2013-01-09 奥瑞金包装股份有限公司 板状材料离子迁移检测前处理装置及方法

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