JPH07181699A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JPH07181699A
JPH07181699A JP32723993A JP32723993A JPH07181699A JP H07181699 A JPH07181699 A JP H07181699A JP 32723993 A JP32723993 A JP 32723993A JP 32723993 A JP32723993 A JP 32723993A JP H07181699 A JPH07181699 A JP H07181699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
photosensitive member
electrophotographic photosensitive
aluminum
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32723993A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Ueda
重教 植田
Koji Yamazaki
晃司 山崎
Masaya Kawada
将也 河田
Toshiyuki Ebara
俊幸 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP32723993A priority Critical patent/JPH07181699A/ja
Publication of JPH07181699A publication Critical patent/JPH07181699A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水洗浄したアルミニウム系基体を使用して、
画像欠陥を引き起こさない電子写真感光体を提供する。 【構成】 アルミニウム系基体上に珪素原子を母体とす
る非単結晶質堆積膜を積層してなる電子写真感光体にお
いて、前記アルミニウム系基体と前記非単結晶質堆積膜
との間に、水溶性溶出成分の含有量が0.6重量%以下
である酸化インジウム−酸化スズ固溶体の粉末を含有す
る導電性樹脂中間層を設けてなることを特徴とする電子
写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関す
るものであり、より詳細にはアルミニウム又はアルミニ
ウム合金からなる基体(以下、アルミニウム系基体と称
する)上に、珪素原子を母体とする非単結晶質堆積膜を
積層してなる電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の堆積膜を形成するため
の基体としては、ガラス、耐熱性合成樹脂、ステンレ
ス、アルミニウム等が提案されている。しかし、実用的
には帯電、露光、現像、転写、クリーニングといった電
子写真プロセスに耐え、また画質を落さないために常に
位置精度を高く保つため、金属を使用する場合が多い。
なかでもアルミニウム又はアルミニウム合金(以下、こ
れらをまとめてアルミニウム系金属と称す)は加工性が
良好で、コストが低く、重量が軽い点から電子写真感光
体の基体として最適な材料の1つである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に電子写真用基体
は、所望の形状に切削加工された後、各種溶剤により洗
浄される。アルミニウム系基体の洗浄に使用されるトリ
クロルエタン等の塩素系の溶剤は、近年オゾン層の破
壊、環境問題等の観点から、その使用が制限されるよう
になり、安易に使用することができなくなってきてい
る。
【0004】本発明者等は、トリクロルエタンに代わる
アルミニウム系基体の洗浄方法として水による洗浄方法
を検討している。
【0005】しかしながら、本発明者らの知見によれ
ば、アルミニウム系基体は水により腐食し、特に珪素原
子を含むアルミニウム系基体は、洗浄の際に水に漬ける
と珪素原子が存在する部分を中心に水による腐食が進行
するため、珪素原子の含有率が多いほど水による腐食が
顕著になるという欠点がある。また、アルミニウム系基
体が珪素原子と共に切削性を向上する目的でマグネシウ
ムを含む場合は、さらに顕著となる。更に、上記現象は
洗浄水の温度が高いほど顕著になる。
【0006】アルミニウム系基体の腐食を防ぐために、
各種の腐食防止剤が提案されているが、珪素原子を含ん
だアルミニウム基体の場合は大面積の基体上に僅かに発
生した欠陥でも問題となるため、従来の腐食防止剤では
不十分である。また、洗浄後も微量の腐食防止剤が基体
表面に残るため、画像を形成した際に画像上にしみが発
生する等、電子写真感光体特性に悪影響が生じるという
問題もある。
【0007】珪素を母体とする非単結晶質堆積膜を積層
してなる電子写真感光体は基体の表面状態の影響を受け
易く、基体表面が均一ではないと、感光体表面にまでそ
の影響が及び、画像を形成した場合ベタ黒画像上に「白
ポチ」と称される円形の白抜け等の画像欠陥が発生して
しまい良好な画像が得られないという問題がある。
【0008】本発明者らは、上記画像欠陥部に対応する
堆積膜部分を基体ごと切り取り、その断面を顕微鏡で観
察した。その結果、基体表面に数μm〜数十μmの大き
さの欠陥が存在し、この欠陥を核として堆積膜表面に向
かって、柱状又は逆円錐状の異常成長(球状突起)が発
生していることが判明した。
【0009】この球状突起は次のようなメカニズムによ
り発生すると考えられる。基体上に欠陥が存在すると、
その部分でのプラズマ中の電位が変化するため、近傍の
プラズマ空間で生成又は輸送される活性種が異なってく
る。またこのような欠陥のために活性種の表面での運動
が阻害され、堆積膜形成時の表面反応も異なってくる。
そのため従来の電子写真感光体の製造工程において、欠
陥部を核として成長した堆積膜の部分は他の正常部分と
性質が異なり電子写真的に不十分な(特に暗抵抗の小さ
な)膜となる。
【0010】電子写真感光体を電子写真装置で実際に使
用する場合、主帯電器により堆積膜表面に均一にコロナ
帯電を行い、できた表面電荷のクーロン力によりトナー
像を形成する。ところが、球状突起周辺に帯電された表
面電荷は前述の暗抵抗の小さな部分を通り速やかに基体
に抜けてしまうために、その部分だけ、トナーを引き付
けることができず、全面黒の画像では球状突起の位置に
対応した白点(白ポチ)状の画像欠陥として現れ、画像
を著しく低下させてしまう。また、球状突起が電子写真
感光体表面に存在すると繰り返しのコピーを行った場合
に残留トナーを回収するクリーナーブレードを破損した
り劣化を著しく早め、感光体表面のクリーニング不良の
原因となる。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
水洗浄したアルミニウム系基体を使用して、画像欠陥を
引き起こさない電子写真感光体を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、アルミニウム系基体上に珪素原子を母体とする非
単結晶質堆積膜を積層してなる電子写真感光体におい
て、前記アルミニウム系基体と前記非単結晶質堆積膜と
の間に、水溶性溶出成分の含有量が0.6重量%以下で
ある酸化インジウム−酸化スズ固溶体の粉末を含有する
導電性樹脂中間層を設けてなることを特徴とする電子写
真感光体である。
【0013】また、アルミニウム系基体が、水洗浄され
たものであることを含むものである。 また、本発明
は、酸化インジウム−酸化スズ固溶体に含有される水溶
性溶出成分が0.1重量%以下であることを含むもので
ある。
【0014】
【作用】本発明は、アルミニウム系基体を水洗浄するこ
とにより該基体が腐食し該基体表面に発生する表面欠陥
を、基体上に導電性樹脂を浸漬塗布して該基体上の表面
欠陥を被覆することにより、基体の表面欠陥に起因する
堆積膜の異常成長を防止し精密で均一な堆積膜を形成さ
せるものである。その結果、画像を形成したときの画像
欠陥のない高品質な電子写真感光体を提供することを可
能にし、さらには基体の水洗浄条件、基体に使用するア
ルミニウム純度の選択幅を広げることを可能にするもの
である。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】電子写真用基体として使用するアルミニウ
ムとしては、純度が99.9〜99.99%程度のもの
が好ましい。
【0017】導電性中間層は、酸化インジウム−酸化ス
ズ固溶体粉末(以下、ITO固溶体粉末と称する。)に
より導電性を有し、更に結着剤樹脂、各種添加剤よりな
る。
【0018】ITO固溶体粉末は、例えば、インジウム
及びスズを酸に溶解した後、両者を共沈させ、沈澱物を
焼成することにより得られる。インジウム及びスズの組
成比を変化させることにより導電率を制御できる。イン
ジウムイオンとスズイオンとはイオン半径が近似してい
るので、結晶格子中のインジウムイオンがスズイオンに
より置換された置換型固溶体であり、単に酸化インジウ
ム粉末と酸化スズ粉末とを機械的に混合して得られる混
合体と異なり、酸化インジウムと酸化スズとに分離する
ことがなく、抵抗制御が容易であり、電荷キャリアの発
生が均一で良好な抵抗安定性を示す。
【0019】ITO固溶体粉末の酸化インジウムと酸化
スズとの組成比は所望の粉末の抵抗値、色調等を考慮し
て決定されるが、酸化インジウムと酸化スズの組成比と
しては重量基準で酸化インジウムが99.5%〜70%
であることが好ましい。また、低抵抗化の点から酸化ス
ズの含有量は0.5%以上であることが好ましい。
【0020】ITO固溶体粉末の抵抗値は、比抵抗とし
て1000Ωcm以下であることが好ましい。比抵抗が
これ以上高くなれば電子写真感光体としての必要特性す
なわち感度、残留電位、繰り返し特性等が劣化し、添加
量を増加しても上述の諸特性を満足することができな
い。
【0021】ITO固溶体粉末は抵抗が充分に低いため
初期における電子写真特性は十分に満足される。しかし
ながら電子写真感光体はごく低温低湿環境から高温高湿
環境にわたって長期にわたり安定した電気特性、画像特
性を維持していなければならない。
【0022】電子写真感光体の中間層に水溶性溶出成
分、例えばインジウムイオンが極わずかでも存在する
と、貴金属であるインジウムのイオン化傾向が低いので
アルミニウム系基体が腐食、いわゆる電蝕されて画像欠
陥が発生する場合がある。また、それ以外にも製造段階
で混入する種々の無機塩に由来する水溶性溶出成分、具
体的には例えば塩素イオン、硫酸イオン、硝酸イオンが
長期の保存期間中にアルミニウム系基体を腐食してしま
い、画像欠陥を発生する場合がある。
【0023】従って、ITO固溶体粉末に含有される水
溶性溶出成分の含有量は0.6重量%以下、好ましくは
0.1重量%以下であることが好ましい。この範囲によ
って長期の保存安定性、特に基体の腐食に起因する黒ポ
チかぶりを解決することができる。
【0024】水溶性溶出成分の主体となるものは前述し
たように種々の無機塩であると推定しているが、これら
の含有量は種々の方法によって確認することができ、具
体的には、例えばエックス線マイクロアナリシス(XM
A)による個々の成分の定量、抽出した水溶液の導電
率、水もしくは温水に対する溶出成分量の定量等を挙げ
ることができる。
【0025】具体的には、溶出成分の主体が塩化物であ
ると考えられるため、ITO固溶体粉末1.0000g
を蒸留水で正確に100gとした後、超音波で20分間
抽出し、その後に該溶液を遠心分離して浮遊成分を分離
しイオンクロマトグラフィーで定量する方法を挙げるこ
とができる。
【0026】また本発明の導電性中間層にはITO固溶
体粉末の他、支持体の光学的隠蔽力を増加するために導
電性の他の粉体、例えば酸化チタンといった白色の導電
性粉体あるいはレーザー光線のコヒーレントな散乱を抑
止するためにポリジメチルシロキサンを主成分とする微
小な球体、もしくは粗面化剤を導入することもできる。
【0027】また本発明のITO固溶体粉末としては、
ITOが他の組成を有する粉体上にコーティングもしく
は堆積されたものであって表面層と芯物質が異なったも
のを使用することができる。かかる粉体を形成する際に
芯物質として使用される粉体としては具体的には例え
ば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、
酸化マグネシウム、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化
ケイ素、酸化ベリリウム、酸化亜鉛、酸化イットリウム
等の金属酸化物、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化
ケイ素等の金属窒化物、炭化ホウ素、炭化ケイ素等の金
属炭化物、ホウ化カルシウム、ホウ化ケイ素等の金属ホ
ウ化物、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレンとい
った有機化合物から形成される粉体を挙げることができ
る。また前述した各種の粉体には各種の表面処理、例え
ばシロキサン処理を加えてもよい。
【0028】ITO固溶体粉末は主に結着剤樹脂中に分
散された形態で使用される。結着剤樹脂としては、熱可
塑性樹脂又は硬化性樹脂等を使用することができる。
【0029】熱可塑性樹脂としては具体的には例えば、
ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、スチレン−
アクリル共重合体等のアクリル樹脂、フェノールノボラ
ック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、メタクレゾール
ノボラック樹脂、低分子量ポリプロピレン、スチレン−
ブタジエンゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアセタール、ポリビニルピロリドン、石油樹脂、セル
ロース、酢酸セルロース、硝酸セルロース、メチルセル
ロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、等のセルロース誘導体、飽和アルキル
ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、
ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアリレート樹脂
等の芳香族ポリエステル樹脂、6−ナイロン、11−ナ
イロン、6−1−ナイロン、8−ナイロン、メトキシメ
チル化8−ナイロン、ナイロン−4、6等といったポリ
アミド樹脂、ポリエステルアミド樹脂、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリス
ルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエ
ーテルケトン等を挙げることができる。
【0030】硬化性の樹脂としては具体的には例えばフ
ェノール樹脂、変性フェノール樹脂、マレイン樹脂、ア
ルキド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、例えば無水
マレイン酸−テレフタル酸−多価アルコールの重縮合に
より得られる不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂 尿素−メラミン樹脂、キシレン樹脂、トルエ
ン樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−グアナミン樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂、アセトグアナミン樹脂、グリブ
タール樹脂、フラン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエーテルポリウレタン樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂等を挙げることができる。
【0031】この他の硬化性樹脂としては具体的には例
えばポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、メラミンアクリレート、アルキドアクリレート、シ
リコンアクリレート等を好適な光重合開始剤、及び適宜
多官能アクリレートと混合し、光重合させて得られる硬
化組成物であってもよい。
【0032】ITO固溶体粉末を結着剤樹脂中に分散し
て用いる場合には、成膜性及び導電性の点から、樹脂組
成物中でのITO固溶体粉末の割合は重量基準で33重
量%〜80重量%の範囲であることが好ましく、より好
ましくは50重量%〜75重量%の範囲とすることが好
ましい。導電性樹脂中間層の抵抗値は電子写真感光体と
して使用される際に導電性樹脂中間層に印加される程度
の電界強度105 V/mにおける比抵抗値が1010Ωc
mから105 Ωcmの範囲にあることが好適である。
【0033】分散液中でのITO固溶体粉末は、所定の
比表面積及び吸油量を有していることが樹脂中間層に導
電性をもたせるためには必要とされる。すなわち、IT
O固溶体粉末の比表面積が大きすぎると分散液中での凝
集力が極めて大きいものとなり、粒径の経時安定性に欠
ける。また、比表面積が小さすぎると分散効率が悪く容
易に所定の粒径へと分散できないばかりか乾燥の際に分
散した粒子が再凝集し、表面性を著しく低下させる。ま
た、導電性中間層を形成するためには比較的大量のIT
O粉末を使用しなければならないが、この際ITO粉末
の吸油量が高すぎると分散液のチキソトロピー性が無視
できないほど大きくなり、塗工、あるいは粘度管理等と
いった生産管理が不可能となり、著しく生産性を低下さ
せる。また、吸油量が低すぎると分散効率が悪く、分散
時間が著しく延長され、かつ塗布膜を乾燥している際に
再凝集して塗布膜の表面性を低下させこれがポチかぶり
を悪化させる。
【0034】上述のような点から、分散液を基体に塗布
することにより導電性樹脂中間層を形成するに当たって
は、比表面積が2.5m2/g〜70m2/g、吸油量
(アマニ油)がITO固溶体粉末100g当たり10m
l〜1000mlであるITO固溶体粉末を使用するこ
とによって良好な表面性を有する導電性中間層を効率よ
く形成できる。
【0035】導電性樹脂中間層には塗膜の平滑性の向
上、塗布性向上の目的でシリコーンオイル、シリコーン
マクロマー共重合体、フッ素系界面活性剤等のレベリン
グ剤を添加してもよい。
【0036】導電性樹脂中間層の膜厚としては、電子写
真感光体としての諸特性を低下させない範囲であればよ
く、支持体のキズ等の不均一性を被覆しなければならな
い点及び、感度、残留電位といった観点から考慮すれ
ば、該中間層の好適な膜厚は0.1μm〜30μm、よ
り好ましくは1μm〜20μmの範囲とすることが好ま
しい。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、以下の実施例及び比較例において「部」とある
のは特に断わりのない限り重量基準である。
【0038】実施例1 精密切削用エアダンパー付き旋盤(ニューモ プレクル
−ジョン(PNEUMOPRECLSION IN
C.)社製)にダイヤモンドバイド(商品名:ミラクル
バイト、東京ダイヤモンド社製)をシリンダー中心角に
対して5°の角度のすくい角を得るようにセットし、次
に、この旋盤の回転フランジに、アルミニウム合金製シ
リンダーを真空チャックし、付設したノズルから白燈油
噴霧、同じく付設した真空ノズルから切り粉の吸引を併
用しつつ、周速1000m/min、送り速度0.01
mm/Rの条件で鏡面切削を施した。
【0039】続いて、以下の要領で基体を洗浄した。
【0040】図11に示す基体前処理装置は処理部11
02と基体搬送機構1103よりなっている。処理部1
102は、基体投入台1111、基体洗浄槽1121、
純水接触槽1131、乾燥槽1141、基体搬出台11
51よりなっている。洗浄槽1121、純水接触槽11
31とも液の温度を一定に保つための温度調節装置(図
示せず)が付いている。搬送機構1103は、搬送レ−
ル1165と搬送アーム1161よりなり、搬送アーム
1161は、搬送レール1165上に移動する移動機構
1162、導電性基体1101を保持するチャッキング
機構1163及びチャッキング機構を上下させるための
エアーシリンダー1164よりなっている。切削工程後
に投入台111上に置かれた導電性基体1101は、搬
送機構1103により洗浄槽1121に搬送される。洗
浄槽1121中の界面活性剤水溶液1122中で超音波
処理されることにより表面に付着している切削油及び切
り粉の洗浄が行われる。次に導電性基体1101は、搬
送機構1103により純水接触槽1131へ運ばれ、2
5℃の温度に保たれた抵抗率17.5Ω−cmの純水を
ノズル1132から50kg・f/cm2 の圧力で吹き
付けられる。純水接触工程の終了した導電性基体110
1は搬送機構1103により乾燥槽1141へ移動さ
れ、ノズル1142から高温の高圧空気を吹き付けられ
乾燥される。乾燥工程の終了した導電性基体1101
は、搬送機構1103により搬出台1151に運ばれ
る。上記洗浄条件を表1に示す。
【0041】
【表1】 上記の切削、洗浄の各工程を珪素含有量 1ppm,1
0ppm,100ppm,0.1wt%,1wt%のア
ルミニウムシリンダーに対して行った。
【0042】これらのアルミシリンダーの表面を顕微鏡
により観察した結果を表2に示す。
【0043】
【表2】 上記の結果より、アルミシリンダー表面の腐食による欠
陥が最も多かった珪素含有率1wt%のシリンダーを電
子写真感光体の基体として選択した。
【0044】次に、以下の要領でアルミニウム系基体上
に導電性樹脂中間層を形成した。図1は本工程に使用し
た浸漬塗工装置を示す断面模式図である。
【0045】図1において攪拌モーター107により攪
拌機106が回転し、塗布ポット102の中の樹脂組成
物105が攪拌されている。シリンダー状基体101は
チャッキングクランプ103により突き上げシリンダー
104の上に固定され、樹脂組成物105へ浸漬され、
次に300mm/minの速度で上昇し基体101の表
面に導電性中間層が形成されるものである。
【0046】樹脂組成物105として、酸化インジウム
95重量%、酸化スズ5重量%の組成比を有するITO
固溶体粉末(比表面積20〜40m2 /g、吸油量20
〜40g/100g、比抵抗10〜50Ωcm、溶出成
分量0.05%)50部、フェノールレゾール樹脂J−
325(大日本インキ化学工業(株)製)35部、メチ
ルセロソルブ10部及びシリコーンオイル(ポリジメチ
ルシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子
量3000)0.02部を、φ1mmガラスビーズを用
いてペイントシェイカー中で15時間分散して中間層用
樹脂組成物を得た。この塗料をダイアフラム(テフロン
製)を有する定量ポンプを装着した循環器で1週間循環
した。
【0047】上記のごとく作製した中間層用樹脂組成物
をφ108mmのアルミニウムシリンダー上に浸漬塗布
し、140℃で30分間乾燥して図7に示す導電性中間
層702を0.05,0.1,0.3,0.4,1.
0,10,20,30,40μmとそれぞれの膜厚のサ
ンプルを形成した。次いで表3に示す条件により図4の
マイクロ波プラズマCVD装置により図7に示す電荷注
入阻止層703、光導電層704、表面層705をそれ
ぞれサンプルに対して順次形成した。
【0048】
【表3】 これらの各電子写真感光体について白ポチ、残電、電気
的耐圧について評価を行った。
【0049】(白ポチ)現像位置における暗部電位が4
00Vのときの全面ベタ黒画像をコピーしてその画像上
の白点状の画像抜けを観察し白抜けがないものをランク
0として白抜けのレベルの悪い順にランク5までのラン
ク分けを行った。
【0050】(残電)現像位置における暗部電位が40
0Vのときにコピーペーパー(A3サイズ)を原稿とし
た際の画像露光の感光体表面での光量が1.5lux・
secになるように画像露光の光量を調整する。その際
の明部電位の値を測定し残電の値とした。
【0051】(電気的耐圧)電気的耐圧の測定は図10
に示した方法により行った。基体701をアースにとり
表面層705の表面に少量のグリセリン1002を乗せ
た上に先端径φ0.1mmの針1001を接触させDC
電源1003により所望の電圧を印加し電子写真感光体
が電気破壊されリークしたときの電圧を測定しこの値を
電気的耐圧とした。
【0052】図12に、中間層膜厚と白ポチ、残電、耐
圧との関係を示した。
【0053】また、作製した電子写真感光体を、キャノ
ン製複写機NP−6060により画像評価を行った。そ
の結果白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥は、認めら
れず、良好な画像が得られた。また、上記電子写真感光
体の表面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2
ユニオン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常
成長である球状突起は一切観察されなかった。
【0054】(密着性の評価)珪素含有量1ppm,1
0ppm,100ppm,0.1wt%,1wt%のア
ルミニウムシリンダーに対して切削、洗浄の工程を行っ
た後に、導電性樹脂中間層を5μmの厚さで形成したと
きの、基体と中間層との密着性を以下のように評価し
た。
【0055】(密着性)カッターによりアルミ面に達す
る縦11本、横11本のクロスライン状の傷を5mm間
隔で形成し、その上から粘着テープを貼りサンプル面に
対して垂直方向に剥がす。このときアルミ面から樹脂層
が升目内で何%剥離しているのか観察する。
【0056】その結果、表4に示したように珪素含有量
が多いほど密着性がさらに向上していることが判明し
た。珪素含有量が多いアルミニウムシリンダーほど水洗
浄による表面の腐蝕が全面に均一に発生するために、こ
の凹凸が密着性を向上させたものと推察される。
【0057】
【表4】 実施例2 実施例1と同様にアルミニウム基体上に導電性樹脂中間
層を形成した。
【0058】次いで、図3に示す高周波プラズマCVD
装置(RF−PCVD装置)により図7に示す電荷注入
阻止層703、光導電層704、表面層705を順次形
成して本発明の電子写真感光体を形成した。製造条件を
表5に示す。
【0059】
【表5】 このようにして作製した電子写真感光体を、キャノン製
複写機NP−6060により画像評価を行った。その結
果白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥は、認められ
ず、良好な画像が得られた。また、上記電子写真感光体
の表面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユ
ニオン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成
長である球状突起は一切観察されなかった。
【0060】実施例3 実施例1と同様にアルミニウム基体上に導電性樹脂中間
層を形成した。
【0061】次いで、表6の条件で図2に示す高周波プ
ラズマCVD装置(VHF−PCVD装置)により図7
に示す電荷注入阻止層703、光導電層704、表面層
705を順次形成して本発明の電子写真感光体を形成し
た。
【0062】
【表6】 このようにして作製した電子写真感光体を、キャノン製
複写機NP−6060により画像評価を行った。その結
果白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥は、認められ
ず、良好な画像が得られた。また、上記電子写真感光体
の表面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユ
ニオン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成
長である球状突起は一切観察されなかった。
【0063】実施例4 実施例1と同様にアルミニウム基体上に導電性樹脂中間
層を形成した。
【0064】次いで、表7の条件で図4に示すマイクロ
波プラズマCVD装置により図8に示す光導電層80
5、表面層806を順次形成し、本発明の電子写真感光
体を形成した。
【0065】
【表7】 このようにして作製された電子写真感光体を、キャノン
製複写機NP−6060により画像評価を行った。その
結果白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥は、認められ
ず、良好な画像が得られた。また、上記電子写真感光体
の表面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユ
ニオン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成
長である球状突起は一切観察されなかった。
【0066】実施例5 実施例1と同様にアルミニウム基体上に導電性樹脂中間
層を形成した。
【0067】次いで、表8の条件で図3に示す高周波プ
ラズマCVD装置(RF−PCVD装置)により図8に
示す光導電層805、表面層806を順次形成して本発
明の電子写真感光体を形成した。
【0068】
【表8】 このようにして作製した電子写真感光体を、キャノン製
複写機NP−6060により画像評価を行った。その結
果白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥は、認められ
ず、良好な画像が得られた。また、上記電子写真感光体
の表面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユ
ニオン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成
長である球状突起は一切観察されなかった。
【0069】実施例6 実施例1と同様にアルミニウム基体上に導電性樹脂中間
層を形成した。
【0070】その後に、表9の条件で図2に示す高周波
プラズマCVD装置(VHF−PCVD装置)により図
8に示す光導電層805、表面層806を順次形成して
本発明の電子写真感光体を形成した。
【0071】
【表9】 このようにして作製した電子写真感光体を、キャノン製
複写機NP−6060により画像評価を行った。その結
果白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥は、認められ
ず、良好な画像が得られた。また、上記電子写真感光体
の表面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユ
ニオン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成
長である球状突起は一切観察されなかった。
【0072】比較例1 アルミニウム系基体上に導電性樹脂中間層を形成しない
こと以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を作製し
た。
【0073】作製した電子写真感光体を、キャノン製複
写機NP−6060により画像評価を行った。その結果
白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥が認められ良好な
画像が得られなかった。また、上記電子写真感光体の表
面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユニオ
ン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成長で
ある球状突起が多数観察された。
【0074】比較例2 アルミニウム系基体上に導電性樹脂中間層を形成しない
こと以外は、実施例2と同様に電子写真感光体を作製し
た。
【0075】作製した電子写真感光体を、キャノン製複
写機NP−6060により画像評価を行った。その結果
白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥が認められ良好な
画像が得られなかった。また、上記電子写真感光体の表
面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユニオ
ン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成長で
ある球状突起が多数観察された。
【0076】比較例3 アルミニウム系基体上に導電性樹脂中間層を形成しない
こと以外は、実施例3と同様に電子写真感光体を作製し
た。
【0077】作製した電子写真感光体を、キャノン製複
写機NP−6060により画像評価を行った。その結果
白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥が認められ良好な
画像が得られなかった。また、上記電子写真感光体の表
面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユニオ
ン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成長で
ある球状突起が多数観察された。
【0078】比較例4 アルミニウム基体上に導電性樹脂中間層を形成しないこ
と以外は、実施例4と同様に電子写真感光体を作製し
た。
【0079】作製した電子写真感光体を、キャノン製複
写機NP−6060により画像評価を行った。その結果
白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥が認められ良好な
画像が得られなかった。また、上記電子写真感光体の表
面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユニオ
ン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成長で
ある球状突起が多数観察された。
【0080】比較例5 アルミニウム基体上に導電性樹脂中間層を形成しないこ
と以外は、実施例5と同様に電子写真感光体を作製し
た。
【0081】作製した電子写真感光体を、キャノン製複
写機NP−6060により画像評価を行った。その結果
白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥が認められ良好な
画像が得られなかった。また、上記電子写真感光体の表
面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユニオ
ン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成長で
ある球状突起が多数観察された。
【0082】比較例6 アルミニウム基体上に導電性樹脂中間層を形成しないこ
と以外は、実施例6と同様に電子写真感光体を作製し
た。
【0083】作製した電子写真感光体を、キャノン製複
写機NP−6060により画像評価を行った。その結果
白ポチやしみ状の白抜け等の画像欠陥が認められ良好な
画像が得られなかった。また、上記電子写真感光体の表
面を倒立型金属顕微鏡(Versamet−2 ユニオ
ン光学社製)により観察したところ堆積膜の異常成長で
ある球状突起が多数観察された。
【0084】上記実施例1〜6、比較例1〜6で作製し
た電子写真感光体をキャノン製複写機NP−6060に
より連続通紙耐久(A4サイズ)を行った。その結果を
表10、表11に示す。
【0085】
【表10】
【0086】
【表11】 なお、本発明にかかる導電性樹脂中間層は、正もしくは
負の帯電極性、又は単層構成もしくは機能分離型の層構
成に係わらず使用可能である。
【0087】
【発明の効果】本発明は、基体上の欠陥を導電性樹脂中
間層で被覆して均一な表面とすることにより堆積膜の異
常成長を防止して、白ポチ等の画像欠陥を生じることの
ない電子写真感光体を提供するものである。
【0088】従って、水洗浄により生じた基体上の欠陥
が修復されるので、従来問題となっていた有機溶剤によ
る基体洗浄を水による洗浄に代替することが可能とな
る。
【0089】また、基体上に多少の欠陥を生じても、導
電性樹脂中間層により被覆するので、アルミニウム系材
料の選択の幅、洗浄条件の選択の幅が従来技術に比べ広
くなるという効果を奏する。
【0090】また、電子写真感光体として非常に精密で
均一な面が得られるので、感光体表面を摺擦するクリー
ニングブレードの劣化及びクリーニング不良の発生を防
ぐという効果を奏する。
【0091】更に、電子写真感光体として非常に精密で
均一な面が得られるので、例えば、複写機に搭載したと
きの紙詰まり時に発生する帯電器から感光体表面への異
常放電に対する電気的耐圧が向上するという効果を奏す
る。
【0092】また、高純度アルミニウムよりも硬度の高
い低純度アルミニウムの使用が可能となるために、電子
写真感光体としての機械的強度が向上するという思わぬ
効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】導電性樹脂組成物をシリンダー状基体表面に浸
漬塗工して導電性樹脂中間層を形成するための浸漬塗工
装置の1例を示す断面模式図である。
【図2】VHF−PCVD法により基体上に堆積膜を形
成するための堆積膜形成装置の1例を示す模式図であ
る。
【図3】RF−PCVD法により基体上に堆積膜を形成
するための堆積膜形成装置の1例を示す模式図である。
【図4】マイクロ波プラズマCVD法により基体上に堆
積膜を形成するための堆積膜形成装置の1例を示す模式
図である。
【図5】図4で示される装置の堆積室の構成例を示す縦
断面模式図である
【図6】図4で示される装置の堆積室の構成例を示す横
断面模式図である。
【図7】実施例で作製した電子写真感光体の層構成を示
す断面模式図である。
【図8】実施例で作製した電子写真感光体の別の層構成
を示す断面模式図である。
【図9】図8で示される構成の電子写真感光体の光導電
層第2領域における炭素含有量の変化パターン。
【図10】本実施例における電子写真感光体の電気的耐
圧の測定方法を示す模式図である。
【図11】切削加工終了後の基体を洗浄する基体洗浄装
置の1例を示す模式図である。
【図12】中間層の膜厚と、白ポチ、残電、電気的耐圧
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
101 基体 102 塗布ポット 103 クランプ 104 シリンダー 105 樹脂組成物 106 攪拌器 107 モーター 2100,3100,4100 堆積装置 2111,3111,4111 反応容器 2112,3112,4115 基体 2113,4113,4116 基体加熱用ヒーター 2114,3114,4117 ガス導入管 2115,3115 高周波マッチングボックス 2116,3116 ガス配管 2117,3117 リークバルブ 2118,3118 メインバルブ 2119,3119 真空計 3200 ガス供給装置 3111〜3216 マスフロコントローラー 3221〜3226 ボンベ 3231〜3236 バルブ 3241〜3246 流入バルブ 3251〜3256 流出バルブ 3260 補助バルブ 3261〜3266 圧力調整器 4112 マイクロ波導入窓 4113 導波管 4114 基体ホルダー 4118 バイアス電極 4119 バイアス電源 4120 基体回転用モーター 4121 排気管 4130 放電空間 1001 電極針 1002 グリセリン 1003 DC電源 1101 基体 1102 処理部 1103 基体搬送機構 1111 基体投入台 1121 洗浄槽 1122 界面活性剤水溶液 1131 純水接触槽 1132,1142 ノズル 1141 乾燥槽 1151 搬出台 1161 搬送アーム 1162 移動機構 1163 チャッキング機構 1164 エアーシリンダー 1165 搬送レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江原 俊幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム系基体上に珪素原子を母体
    とする非単結晶質堆積膜を積層してなる電子写真感光体
    において、前記アルミニウム系基体と前記非単結晶質堆
    積膜との間に、水溶性溶出成分の含有量が0.6重量%
    以下である酸化インジウム−酸化スズ固溶体の粉末を含
    有する導電性樹脂中間層を設けてなることを特徴とする
    電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 アルミニウム系基体が、水洗浄されたも
    のである請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 酸化インジウム−酸化スズ固溶体に含有
    される水溶性溶出成分が0.1重量%以下である請求項
    1又は2に記載の電子写真感光体。
JP32723993A 1993-12-24 1993-12-24 電子写真感光体 Pending JPH07181699A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32723993A JPH07181699A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32723993A JPH07181699A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 電子写真感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07181699A true JPH07181699A (ja) 1995-07-21

Family

ID=18196889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32723993A Pending JPH07181699A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07181699A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012186500A (ja) * 2004-08-03 2012-09-27 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置および電気機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012186500A (ja) * 2004-08-03 2012-09-27 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置および電気機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103858059A (zh) 电子照相用构件、处理盒和电子照相设备
CN103988129A (zh) 电子照相感光构件的制造方法、有机器件的制造方法和电荷输送层用乳液
JP2013020240A (ja) 電子写真用部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2009086579A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
EP0980027B1 (en) Electrophotographic photoreceptor, process for production thereof, and image-forming apparatus using same
JPH07181699A (ja) 電子写真感光体
JP5239488B2 (ja) 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置および画像形成ユニット
JP4991147B2 (ja) 画像形成部材
JP2002287396A (ja) 電子写真感光体、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
US7050743B2 (en) Self-regenerative xerographic coatings
US20020006565A1 (en) Photoconductor for electrophotography
US3856548A (en) Strippable overcoating for improved xerographic plates
CN101063852A (zh) 图像形成装置及其使用的处理盒、带电辊的制造方法
JPH07175242A (ja) 電子写真感光体及びその製造方法
JP7034655B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2009237158A (ja) 画像形成装置用ブレード、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP5387273B2 (ja) 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP5423272B2 (ja) 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP2009223238A (ja) 画像形成装置
JP3854891B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP5440068B2 (ja) 画像形成装置
JP2019066818A (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2002311626A (ja) 接触帯電用電子写真感光体およびこの感光体を搭載した電子写真装置
JP4811473B2 (ja) 放電器、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008139456A (ja) 帯電装置、並びにこれを用いた画像形成装置、及び画像形成ユニット