JPH07180616A - エンジンの排気還流装置 - Google Patents

エンジンの排気還流装置

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JPH07180616A
JPH07180616A JP5324671A JP32467193A JPH07180616A JP H07180616 A JPH07180616 A JP H07180616A JP 5324671 A JP5324671 A JP 5324671A JP 32467193 A JP32467193 A JP 32467193A JP H07180616 A JPH07180616 A JP H07180616A
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JP
Japan
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exhaust gas
gas recirculation
intake valve
combustion chamber
intake
Prior art date
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Pending
Application number
JP5324671A
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English (en)
Inventor
Taizo Shimada
泰三 嶋田
Akiharu Yamada
陽春 山田
Kouki Fukuoka
宏城 福岡
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07180616A publication Critical patent/JPH07180616A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気行程毎に、燃焼室内に新気とEGRガス
が確実に層状に流れ込む様にできるエンジンの排気還流
装置を提供することにある。 【構成】 エンジン10のシリンダヘッド12に形成さ
れ燃焼室14に連通された吸気ポート15と、シリンダ
ヘッド下面に形成された弁座20に当接して設けられる
と共に吸気ポート15の燃焼室14への開口部17を開
閉する吸気弁18と、一端が排気ポート40に連通され
他端の出口172が開口部17に設けられ吸気弁18に
より開閉される排気還流通路19と、同排気還流通路を
上記吸気弁の開弁時期に同期して開閉制御する排気還流
制御手段18,20,31,31aとを有することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンから排出される
排ガスの一部を再度燃焼室に戻し燃焼に介在させるエン
ジンの排気還流装置、特に、再度燃焼室に戻される再循
環ガスが新気に対して層状に供給されるようにしたエン
ジンの排気還流装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関ではその燃焼室の燃焼温度が運
転状態に応じて増減変化し、特に、燃焼温度が高温化す
るに伴い、排ガス中の窒素酸化物(以後単にNOXと記
す)の分量が増加する傾向にある。そこで、この排ガス
中のNOXの増加を防ぐために、排ガスを再度吸気系に
還流し、燃焼温度の上昇を押さえ排ガス中のNOXの増
加を防止することが有効とされ、エンジンの排気還流装
置が利用されている。例えば、実公平3−32771号
公報には排ガス中のNOXの増加を防ぐべく、排ガスを
再度吸気系に還流する場合において、吸気ポートをヘリ
カルポートとして形成し、吸気にスワールを発生させ
て、燃焼室内での新気とEGRガスの混合を促進すると
いう技術が開示される。ところで、排気還流装置は排ガ
ス還流量を制御する弁であるEGR弁を排気路と吸気路
とを連通可能な排ガス還流路に装着し、同EGR弁を制
御手段が制御している。通常、この制御手段はエンジン
回転数、エンジン負荷等のエンジン運転情報に応じたE
GR領域を所定の算出マップに応じて適宜設定するよう
構成され、ここで決定したEGRガスの量を確保すべく
その制御手段がEGR弁の開口面積を変化させ、これに
よって排ガス再循環量、つまりEGRガスの量を制御し
ている。
【0003】ところで、EGRガスは排気路より分岐さ
れて来る排ガスのため、硫化物を含むすすが混入してお
り、吸気路上で新気とEGRガスが混入された上で燃焼
室に吸気が導入される場合、燃焼室内で旋回する気流中
のすすがシリンダライナの内壁面に接触し、この内壁面
に付着している油膜に混入し、このすすの混入したオイ
ルが油溜側に戻り、やがてそのすすを含むオイル量が増
加するとエンジンオイルの劣化を早めてしまうという問
題が生じる。そこで、本出願人は先に、特願平5−18
9915号の明細書及び図面に開示したように燃焼室に
層状にEGRガスを供給するエンジンの排気還流装置を
提案している。この燃焼室に層状にEGRガスを供給す
る排気還流装置は、図16に示すように、ディーゼルエ
ンジン1の燃焼室2の上部に配備される。このエンジン
1のシリンダヘッド9には新気を燃焼室2に吸入する吸
気ポート3と燃焼室2の排ガスを排出する排気ポート4
がそれぞれ燃焼室2に連通可能に設けられる。ここで吸
気ポート3の先端には渦室8が設けられその下部の開口
部4は吸気弁7によって開閉され、特に、吸気弁7の傘
部701に対して所定量離れた渦室8の内壁にEGRガ
スの還流される排気還流通路5の出口6が形成される。
【0004】このようなディーゼルエンジン1が駆動す
ると、図15に示すように、排気上死点TDC1の前後
で排気行程と吸気行程が成され、圧縮上死点TDC2の
前後で圧縮行程と燃焼行程が成され、特に、吸気弁7が
開く吸気行程時に吸気ポート3からの新気A1と排気還
流通路5の出口6からのEGRガスA2とが開口部4を
通過して燃焼室2に流入する。この時、新気A1は渦室
8の働きで旋回付勢され、EGRガスA2は出口6から
下方にストレートに流下するように流動方向が規制され
る。このため、燃焼室2内には層状に新気とEGRガス
が流れ込むことと成り、新気A1が旋回してシリンダラ
イナの内壁面側に分布し、EGRガスA2が燃焼室2の
中央部側に分布する。この結果、EGRガスにより燃焼
温度の上昇を押さえ排ガス中のNOXの増加を防止出来
る上に、EGRガス中のすすがシリンダライナの内壁面
に達する比率が低減し、すすの混入したオイルがエンジ
ンオイルの劣化を早めることを防げる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図16に示
したように、排気還流通路5の出口6は渦室8の内壁に
開口しており、しかも、排気還流通路5側のEGRガス
A2はその圧力が新気A1側より高く設定されており、
吸気弁7の閉弁期間中には渦室8内にEGRガスA2が
流入して新気に混入する。このため、吸気行程に達し吸
気弁7が開いた初期には、渦室8側より新気とEGRガ
スの混合気が燃焼室の周縁に大きく旋回して流入し、そ
の際に、EGRガス中のすすがシリンダライナの内壁面
に達し、エンジンオイルの劣化を早める惧れがある。本
発明の目的は、吸気行程毎に、燃焼室内に新気とEGR
ガスが確実に層状に流れ込む様にできるエンジンの排気
還流装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、第1の発明は、エンジンのシリンダヘッドに形成
された燃焼室に連通された吸気ポートと、上記シリンダ
ヘッド下面に形成された弁座に当接して設けられ上記吸
気ポートの上記燃焼室への開口部を開閉する吸気弁、一
端が排気通路に連通され他端の出口が上記開口部の近傍
に設けられた排気還流通路と、同排気還流通路を上記吸
気弁の開弁時期に同期して開閉制御する排気還流制御手
段とを有することを特徴とする。請求項1に記載のエン
ジンの排気還流装置は、上記排気還流通路の出口が上記
開口部に設けられ上記吸気弁により開閉される様にして
も良い。請求項1または請求項2に記載のエンジンの排
気還流装置は、上記排気還流通路が上記開口部に向けて
下方に延びている様にしても良い。請求項1または請求
項2に記載のエンジンの排気還流装置は、上記吸気ポー
トの開口部に上記燃焼室内に流入する吸気にスワールを
与えるように形成された渦室が形成され、上記排気還流
通路の出口が上記渦室の終端部に設けられている様にし
ても良い。
【0007】請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
エンジンの排気還流装置は、上記排気還流通路の出口が
上記開口部の燃焼室中央側に設けられている様にしても
良い。
【0008】第2の発明は、エンジンのシリンダヘッド
に形成された燃焼室に連通された吸気ポートと、上記シ
リンダヘッド下面に形成された弁座に当接して設けられ
上記吸気ポートの上記燃焼室への開口部を開閉する吸気
弁、一端が排気通路に連通され他端の出口が上記開口部
の近傍に設けられた排気還流通路と、上記吸気弁の位置
を検知する吸気弁位置検出手段と、上記排気還流通路に
介装され上記排気還流通路を開閉する電磁弁と、上記吸
気弁位置検出手段の出力に応じて上記吸気弁の開弁時期
に同期するよう上記電磁弁を制御する排気還流制御手段
と、を有することを特徴とする。請求項6に記載のエン
ジンの排気還流装置は、上記吸気弁位置検出手段が、上
記エンジンのクランクシャフトの回転角度を検出して上
記吸気弁のリフト量を算出するようにしても良い。請求
項6に記載のエンジンの排気還流装置は、上記吸気弁位
置検出手段が、上記エンジンのカムシャフトの回転角度
を検出して上記吸気弁のリフト量を算出するようにして
も良い。請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のエン
ジンの排気還流装置は上記排気還流制御手段が、上記吸
気弁の最大リフト時の前後にわたって上記排気還流通路
を開放するようにしても良い。請求項1乃至請求項8の
いずれかに記載のエンジンの排気還流装置は上記排気還
流制御手段が、上記吸気弁の最大リフト後の吸気行程後
半にわたって上記排気還流通路を開放するようにしても
良い。
【0009】
【作用】第1の発明では、排気還流制御手段が、吸気ポ
ートの開口部の近傍に設けられた排気還流通路の出口を
吸気弁の開弁時期に同期して開閉制御するので、新気と
EGRガスを吸気行程に達する毎に出口及び開口部より
確実に分離して燃焼室に流入出来る。排気還流通路の出
口及び開口部が吸気弁により開閉される場合、出口及び
開口部が吸気弁により同時に開閉され、新気とEGRガ
スを吸気行程に達する毎に分離して開口部より燃焼室に
流入出来る。排気還流通路が開口部に向けて下方に延び
ている場合、EGRガスを燃焼室の中央に流入し易い。
開口部に渦室が形成され、排気還流通路の出口が渦室の
終端部に設けられる場合、燃焼室内に流入する新気を大
きく旋回させ、中央部にEGRガスを層状に流入し易
い。排気還流通路の出口が開口部の燃焼室中央側に設け
られる場合、燃焼室中央部にEGRガスを層状に流入し
易い。
【0010】第2の発明では、排気還流制御手段が、吸
気弁位置検出手段の出力に応じて、吸気弁の開弁時期の
特定の範囲に同期するよう排気還流通路上の電磁弁を開
閉制御するので、新気とEGRガスを吸気行程に達する
毎に出口及び開口部より確実に分離して燃焼室に流入出
来る。吸気弁位置検出手段が、クランクシャフトの回転
角度、あるいは、カムシャフトの回転角度より吸気弁の
リフト量を算出する場合、吸気弁の開弁時期を確実に算
出出来る。第1第2の両発明では、排気還流制御手段
が、吸気弁の最大リフト時の前後にわたって排気還流通
路を開放する場合、特にEGRガスを燃焼室の中央部に
確実に流入出来る。第1第2の両発明では、排気還流制
御手段が、吸気弁の最大リフト後の吸気行程後半にわた
って排気還流通路を開放する場合、特にEGRガスを燃
焼室の中央部に確実に流入出来る。
【0011】
【実施例】図1乃至図3には本発明の一実施例としての
エンジンの排気還流装置を備えたディーゼルエンジン1
0を示した。このディーゼルエンジン10はシリンダブ
ロック11とシリンダヘッド12とを一体的に結合し、
シリンダブロック内の複数気筒(図1には第1気筒のみ
を示した)の各ピストン13の上部に燃焼室14を設け
る様に構成される。ここでのエンジンの排気還流装置を
成す主要の構成部は各気筒毎に同様のものが設けられ、
ここでは第1気筒を主に説明する。このディーゼルエン
ジン10のシリンダヘッド12には新気を燃焼室14に
吸入する吸気ポート15と燃焼室14の排ガスを排出す
る排気ポート40がそれぞれ燃焼室14に連通可能に設
けられる。
【0012】ここで吸気ポート15の先端には渦室16
が設けられその下部の開口部17は吸気弁18によって
開閉される。他方、排気ポート40は通常の円形の開口
部23を排気弁24によって開閉される構成を採り、排
気ポート40の途中には排ガスの一部を後述の排気還流
通路19に分岐する分岐部401が形成されている。図
2に示すように、吸気ポート15の燃焼室14との対向
部には渦室16が設けられ、この渦室16は吸気ポート
15から開口部17を経て燃焼室14内に向かう吸気に
横向き旋回運動を与え、スワールを生じさせるような形
状に形成される。即ち、その渦室16は吸気弁18の軸
部182を中心とする渦巻形状を成している。
【0013】しかも、この渦室16の内壁面には図2に
示すように、燃焼室の中央側に位置するように膨出部1
61が形成され、同膨出部161の内側にEGRガスの
還流される排気還流通路19が形成される。ここで吸気
弁18の弁座30は図2に示すように、肉圧の環状体と
して形成され、全体は耐摩耗性の強化された金属によっ
て製造される。ここで、弁座30の直上位置で渦室16
の終端部の位置には、排気還流通路19の出口193が
形成されている。この排気還流通路19は膨出部161
及びその上側近傍においてほぼ上下方向に長い直状流路
191として形成され、その上流側はシリンダヘッド1
2内を通過し、排気ポート40側の分岐部401に連通
する。なお、この排気還流通路19の途中にはEGR弁
21が設けられ、同EGR弁21をコントローラ31が
制御している。
【0014】EGR弁21は開閉弁であり、その弁体2
10と一体の可動鉄芯211がソレノイド212の発す
る励磁力を受けた際に所定量リフト作動し、排気還流通
路19を開放するように構成されている。コントローラ
31には、エンジン回転数信号Neがエンジン回転セン
サ33から、エンジン負荷θLが図示しない燃料噴射ポ
ンプに付設されるレバー開度センサ34から、クランク
角信号θcが図示しないクランク軸に付設されるクラン
ク角センサ32からそれぞれ信号入力される。ここでコ
ントローラ31は、特に、排気還流制御手段としての機
能を備え、排気還流通路19を図3に示すような吸気弁
18の開弁時期に同期して開閉制御する。なお、図2に
示すように、燃焼室14の中央部には図示しない燃料噴
射ポンプに連結されたインジェクタ25が配備される。
【0015】次に、図1のエンジンの排気還流装置の作
動を説明する。ディーゼルエンジン10の駆動時には、
吸排気弁18,24が図示しない動弁系の働きによって
駆動され、図3に示すように、排気行程で排気弁24の
リフト量EVが増減し、排気上死点TDC1後に吸気行
程で吸気弁18のリフト量IVが増減し、圧縮上死点T
DC2付近に燃料噴射がインジェクタ25によって行な
われ、燃焼行程で自己着火した混合気が燃焼し、出力を
発する。この場合、コントローラ31はエンジン回転数
及びエンジン負荷に応じEGRガスの量を設定し、同量
相当のEGR弁21の開弁期間T1を設定する。次い
で、コントローラ31はクランク角信号θcをクランク
角センサ32より取り込み、各気筒が排気上死点TDC
1直前に達したのを検出すると、EGR弁21を開弁す
べくソレノイド212にオン信号を出力し、各気筒が吸
気行程中はオン信号の出力を保持し、開弁期間T1の終
了する時期に相当する下死点BDCに達した時点でEG
R弁21を閉弁すべく同出力をオフする。
【0016】このため、各気筒はその吸気弁18がリフ
ト作動中、吸気ポート15よりの新気を開口部17より
旋回させて燃焼室14の周縁側に流入させ、同期して、
EGRガスを出口193及び開口部17を通して燃焼室
14中央部に流入出来、新気とEGRガスとは層状に流
入され、区分されて保持されている。即ち、この吸気行
程では、特に、吸気ポート15よりの新気が渦室16で
旋回付勢されており、燃焼室14の周縁側にスワールを
成して流入し、他方、燃焼室14の中央側に開口する出
口193よりのEGRガスが上下方向に長い直状流路1
91によって下向き付勢された状態で燃焼室14の中央
部に流入する。この結果、図14に実線で示すようにピ
ストン13が下死点BDCに達する時点では燃焼室14
内には破線で示す様に中央部にEGRガスA2が分布
し、その周囲を覆うように新気A1が分布する。
【0017】このような吸気行程の直後の圧縮行程で
は、圧縮上死点TDC2直前において、図14に2点鎖
線で示す位置にピストン13が達し、中央部のEGRガ
スA2も2点鎖線で示すように分布する。この直後に、
図13に示すように、インジェクタ25からは燃料粒が
噴射されて、各噴口251からの噴霧流は中央部のEG
RガスA2の濃度の大きい領域E1を通過し、その際に
EGRガスA2を巻き込み、新気の領域E2に拡散して
着火する。このため、新気の領域E2で燃料粒が燃焼す
る際、EGRガスの働きで、爆発的燃焼の程度が規制さ
れ、燃焼温度の過度の上昇を規制でき、結果として、排
ガス中のNOXの低減を図ることが出来る特に、排気還
流通路19が吸気行程に達するまでEGR弁21によっ
て閉鎖され、新気とEGRガスは吸気行程に達するまで
確実に分離される。このため、吸気行程開始後はEGR
ガスを燃焼室14の中央側の出口193より燃焼室14
の中央部に流入させ、新気を開口部17より燃焼室14
の周縁部に旋回させて流入させるという層状吸気処理を
確実に成すことが出来る。しかも、この吸気後における
圧縮行程でも燃焼室の周縁部にEGRガスA2が流動す
る比率は少なく、結果として、EGRガス中のすすがシ
リンダライナの内壁面に達する比率が低減し、すすの混
入したオイルがエンジンオイルの劣化を早めることを確
実に防止できる。図4乃至図6には本発明の他の実施例
としてのエンジンの排気還流装置を備えたディーゼルエ
ンジン10aを示した。このディーゼルエンジン10a
は図1のディーゼルエンジン10と同様の部材を多く含
み、ここでは同様の部材には同一符号を付し、重複説明
を略した。このディーゼルエンジン10aの吸気ポート
15の先端には渦室16が設けられ,その下部の開口部
17は吸気弁18によって開閉され、排気ポート40の
途中には排ガスの一部を排気還流通路19に分岐する分
岐部261が形成されている。図5に示すように、吸気
ポート15の燃焼室14との対向部には渦室16が設け
られ、この渦室16は燃焼室14内に向かう吸気にスワ
ールを生じさせるような形状に形成される。しかも、こ
の渦室16の内壁面には膨出部161が形成され、同膨
出部161の内側にEGRガスの還流される排気還流通
路19が形成される。排気還流通路19は膨出部161
及びその上側近傍においてほぼ上下方向に長い直状流路
191として形成され、その上流側はシリンダヘッド1
2内を通過し、排気ポート40側の分岐部401に連通
し、その途中にはEGR弁21(図1参照)が設けられ
る。同EGR弁はコントローラ31aによって制御され
る。
【0018】又、排気還流通路19に分岐する分岐部4
01の下流の図示しない排気通路には、排気通路の圧力
を制御する排気絞り弁45が設けられている。同排気絞
り弁45の開度は、分岐部401の近傍に設けられた圧
力センサ35から出力される排気圧信号PE、並びに後
述するエンジン回転数及びエンジン負荷に応じて設定さ
れるEGRガスの量に対応して、排気絞り弁45に付設
されたステッピングモータ45aがEGR弁と同様コン
トローラ31aにより制御されることによって調節され
る。
【0019】なお、燃焼室14の中央部には図示しない
インジェクタが配備される。ここでコントローラ31a
には、エンジン回転数信号Neがエンジン回転センサ3
3から、エンジン負荷θLが図示しない燃料噴射ポンプ
に付設されるレバー開度センサ34から、クランク角信
号θcが図示しないクランク軸に付設されるクランク角
センサ32からそれぞれ信号入力される。なお、クラン
ク角センサ32に代えて、カム軸センサによってクラン
ク角信号θcを取り込むようにしても良い。ここで、特
に、コントローラ31aは、吸気弁位置検出手段とし
て、クランク角センサ32の出力よりクランク角θcを
検出して同クランク角θcより吸気弁18のリフト量I
Vを算出し、更に、排気還流制御手段として、吸気弁位
置検出手段の吸気弁18のリフト量IVの出力に応じて
吸気弁18の開弁時期の特定の範囲に同期するようEG
R弁21及び排気絞り弁45を制御するという各機能を
備える。次に、図4のエンジンの排気還流装置の作動を
説明する。
【0020】ディーゼルエンジン10aの駆動時には、
図7に示すように、排気行程で排気弁24のリフト量E
Vが増減し、排気上死点TDC1後に吸気行程で吸気弁
18のリフト量IVが増減し、圧縮上死点TDC2付近
に燃料噴射が行なわれ、燃焼行程で自己着火した混合気
が燃焼し、出力を発する。この場合、コントローラ31
aは、エンジンの回転数及びエンジンの負荷に応じたE
GRガスの量を設定する。次いで、コントローラ31a
は、クランク角信号cをクランク角センサ32より取り
込み、同クランク角信号cより吸気弁のリフト量IVを
算出する。さらに、コントローラ31aは、EGR弁2
1を吸気弁18の予め設定された最大リフト時の前後の
所定リフト量の設定値IV1以上にある期間T2に同期
して開弁する。また、コントロール31aは、設定され
たEGRガス量、予め定められた所定リフト量IV1以
上の期間T2、及び排気圧PEから、排気絞り弁45の目
標開度が算出される。次いで、コントロール31aは、
吸気弁のリフト量IVが設定値IV1を越えたと判断す
ると、これに同期してEGR弁21を開弁すべくオン信
号を出力し、且つ排気絞り弁45が目標開度に達するよ
うにステッピングモータ45aを制御し、その後、吸気
弁のリフト量IVが設定値IV1以下と判断すると、E
GR弁21を閉弁すべくオン信号の出力をオフし、且つ
排気絞り弁45の開度を全開となるようにステッピング
モータ45aを制御する。
【0021】このため、各気筒は吸気行程で吸気ポート
15よりの新気を開口部17より燃焼室14に流入させ
ると共に、その吸気弁18に同期して排気還流通路19
を開放し、EGRガスを出口193及び開口部17を通
して燃焼室14中央部に流入出来、新気とEGRガスと
を層状に流入できる。この時、特に、図5に示すよう
に、吸気弁18のリフト量IVが低い間はEGRガスを
流入せず、新気のみを比較的狭い傘部181と弁座30
の隙間より燃焼室の周縁部E2に流入出来、図6に示す
ように、吸気弁18のリフト量IVが最大リフト時の前
後にある間はEGRガスを傘部181に比較的じゃまさ
れること無く燃焼室の中央部E1に流入できる。即ち、
この吸気行程では、吸気ポート15よりの新気が渦室1
6で旋回付勢され燃焼室14の周縁側にスワールを成し
て流入し、EGRガスが直状流路191によって下向き
付勢された状態で出口193より流下し、更に、傘部1
81にじゃまされること無く燃焼室14の中央部に流入
する。この結果、図14に実線で示すようにピストン1
3が下死点BDCに達する時点では燃焼室14内には破
線で示す様に中央部にEGRガスA2が確実に分布し、
その周囲を覆うように新気A1が分布する。
【0022】このような吸気行程のあと、順次圧縮行程
が成され、次いで、燃料噴射が成されると、EGRガス
の働きで、爆発的燃焼の程度が確実に規制され、燃焼温
度の過度の上昇を規制でき、結果として、排ガス中のN
Xの低減を図ることが出来る。特に、新気とEGRガ
スは吸気弁18のリフト量IVが設定値IV1を上回る
まで確実に分離され、層状吸気処理をより確実に成すこ
とが出来、結果として、EGRガス中のすすがシリンダ
ライナの内壁面に達する比率が低減し、すすの混入した
オイルがエンジンオイルの劣化を早めることを確実に防
止できる。
【0023】図4のコントローラ31aは吸気弁位置検
出手段と、排気還流制御手段との機能を備え、特に排気
還流制御手段として、吸気弁位置検出手段の吸気弁18
のリフト量IVが設定値IV1を上回ると判断すると、
即ち、吸気弁18が最大リフト量の前後にある間はこれ
に同期してEGR弁21を開弁すべくオン信号を出力し
た。ここでは、これに代えて、排気還流制御手段とし
て、吸気弁18のリフト量IVが吸気弁の最大リフト量
IV2後の吸気行程後半にわたってEGR弁21を開弁
期間T3の間開弁するように設定しても良い。この場
合、コントローラ31aはクランク角信号θcをクラン
ク角センサ32より取り込み、同クランク角θcより吸
気弁18のリフト量IVを算出する。次いで、図8に示
すように、コントローラ31aは吸気弁18のリフト量
IVが最大リフト量IV2を上回ると判断すると、これ
に同期してEGR弁21のを開弁すべくオン信号を出力
し、各気筒の吸気弁18のリフト量IVが吸気行程後半
にある間、即ちリフト量がゼロに達するまで、オン出力
を保持し、リフト量IVがゼロの時点で同出力をオフす
る。
【0024】このため、各気筒は吸気行程で新気を流入
させると共に吸気弁18のリフト量IVが低い間はEG
Rガスを流入せず、吸気弁18のリフト量IVが最大リ
フト量IV2に達した後吸気行程後半にある間、図6に
示すように、EGRガスを傘部181に比較的じゃまさ
れること無く燃焼室の中央部E1に流入できる。この場
合も、図14に実線で示すように、ピストン13が下死
点BDCに達する時点では燃焼室14内には破線で示す
様に中央部にEGRガスA2が確実に分布し、その周囲
を覆うように新気A1が分布する。このような吸気行程
のあと、順次圧縮行程が成され、次いで、燃料噴射が成
されると、EGRガスの働きで、爆発的燃焼の程度が確
実に規制され、燃焼温度の過度の上昇を規制でき、結果
として、排ガス中のNOXの低減を図ることが出来る。
【0025】特に、新気とEGRガスは吸気弁18のリ
フト量IVが最大リフト量IV2に達するまで確実に分
離され、層状吸気処理をより確実に成すことが出来、結
果として、EGRガス中のすすがシリンダライナの内壁
面に達する比率が低減し、すすの混入したオイルがエン
ジンオイルの劣化を早めることを確実に防止できる。
【0026】図9乃至図11には本発明の他の実施例と
してのエンジンの排気還流装置を備えたディーゼルエン
ジン10bを示した。このディーゼルエンジン10bは
図1のディーゼルエンジン10と同様の部材を多く含
み、ここでは同様の部材には同一符号を付し、重複説明
を略した。このディーゼルエンジン10bの吸気ポート
15の先端には渦室16が設けられ,その下部の開口部
17は吸気弁18によって開閉され、排気ポート40の
途中には排ガスの一部を排気還流通路19に分岐する分
岐部401が形成されている。図9に示すように、吸気
ポート15の燃焼室14との対向部には渦室16が設け
られ、この渦室16は燃焼室14内に向かう吸気にスワ
ールを生じさせるような形状に形成される。しかも、こ
の渦室16の内壁面には膨出部161が形成され、同膨
出部161の内側にEGRガスの還流される排気還流通
路19が形成される。排気還流通路19は膨出部161
及びその上側近傍においてほぼ上下方向に長い直状流路
191として形成され、その上流側はシリンダヘッド1
2内を通過し、排気ポート40側の分岐部401に連通
し、その途中にはEGR弁21(図1参照)が設けられ
る。同EGR弁はコントローラ22によって制御され
る。排気還流通路19の出口191はシリンダヘッド1
2と一体の弁座20によって形成される。
【0027】即ち、ここでの弁座20は図10、図12
に示すように、肉圧の環状部201とその内側に連続形
成される湾曲部202とを備え、全体は耐摩耗性の強化
された金属によって一体的に製造される。ここで、環状
部201の環状面a1は吸気弁の傘部181の環状面b
1に当接し、湾曲部202のシール面a2は傘部181
の背面b2に当接する。このため、開口部17を形成す
る弁座20はその内の主ポート部171と副ポート部1
72に区分され、両ポート部は吸気弁の傘部181によ
って同時に開閉操作される。副ポート部172は排気還
流通路19に連通し、排気還流通路19の出口としての
副ポート部172を渦室16の終端部に位置するように
形成できる。このように、ここでの吸気弁18及び主ポ
ート部171及び副ポート部172を有する弁座20
は、排気還流制御手段として働き、排気還流通路19を
吸気弁18の開弁時期に同期して開閉制御する機能を備
える コントローラ22にはエンジン回転数信号Neがエンジ
ン回転センサ33から、エンジン負荷θLが図示しない
燃料噴射ポンプに付設されるレバー開度センサ34から
それぞれ信号入力される。図10、図13に示すよう
に、燃焼室14の中央部には図示しない燃料噴射ポンプ
に連結されたインジェクタ25が配備される。次に、図
9のエンジンの排気還流装置の作動を説明する。ディー
ゼルエンジン10bの駆動時には、吸排気弁18,24
が図示しない動弁系の働きによって駆動され、図15に
示すように、排気行程で排気弁24のリフト量EVが増
減し、排気上死点TDC1後に吸気行程で吸気弁18の
リフト量IVが増減し、圧縮上死点TDC2直前に燃料
噴射が行なわれ、燃焼行程で自己着火した混合気が燃焼
し、出力を発する。この場合、コントローラ22はエン
ジン回転数及びエンジン負荷に応じEGRガスの量を設
定し、同量相当のEGR弁21を開弁すべくオン信号を
ソレノイド212に出力する。
【0028】ここで、各気筒の吸気弁18は排気上死点
TDC1直前まで閉じ、環状面a1及びシール面a2は
吸気弁の環状面b1及び背面b2に当接し、主ポート部
171と副ポート部172が閉鎖され、渦室16の新気
と排気還流通路19のEGRガスとは区分されて保持さ
れている。吸気弁がリフト量IVを増加させると、吸気
弁の傘部181と弁座20の間が開き、主ポート部17
1より新気A1が、副ポート部172よりEGRガスA
2がそれぞれ、層状を成して燃焼室14に流入する。こ
の吸気行程では、特に、主ポート部171よりの新気A
1が渦室16で旋回付勢されており、燃焼室14の周縁
側にスワールを成して流入し、他方、燃焼室14の中央
側に開口する副ポート部172よりのEGRガスA2が
上下方向に長い直状流路191によって下向き付勢され
た状態で燃焼室14の中央部に流入する。この結果、図
14に実線で示すようにピストン13が下死点BDCに
達する時点では燃焼室14内には破線で示す様に中央部
にEGRガスA2が分布し、その周囲を覆うように新気
A1が分布する。
【0029】この直後より圧縮行程に入り、圧縮上死点
TDC2直前では、図14に2点鎖線で示す位置にピス
トン13が達し、中央部のEGRガスA2も2点鎖線で
示すように分布する。この直後に、図13に示すよう
に、インジェクタ25からは燃料粒が噴射されて、各噴
口251からの噴霧流は中央部のEGRガスA2の濃度
の大きい領域E1を通過し、その際にEGRガスA2を
巻き込み、新気の領域E2に拡散して着火する。このた
め、新気の領域E2で燃料粒が燃焼する際、EGRガス
の働きで、爆発的燃焼の程度が規制され、燃焼温度の過
度の上昇を規制でき、結果として、排ガス中のNOX
低減を図ることが出来る。特に、吸気弁の傘部181が
主ポート部171と副ポート部172を共に閉鎖出来、
新気と排気還流通路19の残留EGRガスを吸気行程に
達するまで確実に分離出来る。このため、吸気行程開始
後はEGRガスを燃焼室14の中央側に開口する副ポー
ト部172より燃焼室14の中央部に流入させ、新気を
主ポート部171より燃焼室14の周縁部に旋回させて
流入させるという層状吸気処理を確実に成すことが出来
る。しかも、この吸気後における圧縮行程でも燃焼室の
周縁部にEGRガスA2が流動する比率は少なく、結果
として、EGRガス中のすすがシリンダライナの内壁面
に達する比率が低減し、すすの混入したオイルがエンジ
ンオイルの劣化を早めることを確実に防止できる。
【0030】以上、本発明の実施例では、吸気弁位置検
出手段として、クランクシャフトの回転角に基づき、吸
気弁のリフト量を算出したが、これに限定されるもので
はなく、カムシャフトの回転角から同様に吸気弁のリフ
ト量を算出しても良い。また、吸気弁のリフト量を直接
検出しても良いことはいうまでもない。さらに、吸気弁
のリフト量に対応するクランク角を予めメモリに記憶し
ておくことにより、吸気弁のリフト量算出のためのステ
ップを省略することができる。一方、上述のリフト量を
算出又は直接検出することは、吸気弁の開閉時期をエン
ジン回転数に応じて制御する吸気弁開閉時期可変機構付
きのエンジンのように、吸気弁のリフト量とクランク角
とが常に直接対応しないものにおいては、特に有効とな
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように、第1の発明では、排気還
流通路の出口を吸気弁の開弁時期に同期して開閉制御す
るので、新気とEGRガスを吸気行程に達する毎に出口
及び開口部より確実に分離して燃焼室に流入出来、この
層状吸気処理に伴い燃焼室の周縁部にEGRガスが流動
する比率が低下し、EGRガス中のすすがシリンダライ
ナの内壁面に達っし、すすの混入したオイルがエンジン
オイルの劣化を早めることを確実に防止できる。特に、
排気還流通路の出口及び開口部が吸気弁により同時に開
閉される場合、排気還流制御手段を簡素化出来る。特
に、排気還流通路が開口部に向けて下方に延びている場
合、EGRガスを燃焼室の中央に流入し易く、層状吸気
処理をより確実に成すことが出来、エンジンオイルの劣
化を確実に防止できる。特に、開口部に渦室が形成さ
れ、排気還流通路の出口が渦室の終端部に設けられる場
合、燃焼室内に流入する新気を大きく旋回させ、中央部
にEGRガスを層状に流入し易く、同様の効果が得られ
る。排気還流通路の出口が開口部の燃焼室中央側に設け
られる場合、燃焼室中央部にEGRガスを層状に流入し
易く、同様の効果が得られる。
【0032】第2の発明では、吸気弁位置検出手段の出
力に応じて、吸気弁の開弁時期の特定の範囲に同期する
よう排気還流通路上の電磁弁を開閉制御するので、新気
とEGRガスを吸気行程に達する毎に出口及び開口部よ
り確実に分離して燃焼室に流入出来、この層状吸気処理
に伴い燃焼室の周縁部にEGRガスが流動する比率が低
下し、EGRガス中のすすがシリンダライナの内壁面に
達っし、すすの混入したオイルがエンジンオイルの劣化
を早めることを確実に防止できる。特に、クランクシャ
フトの回転角度、あるいは、カムシャフトの回転角度よ
り吸気弁のリフト量を算出する場合、吸気弁の開弁時期
を確実に算出出来、この層状吸気処理に伴いすすの混入
したオイルがエンジンオイルの劣化を早めることを確実
に防止できる。特に、吸気弁の最大リフト時の前後にわ
たって排気還流通路を開放する場合、特にEGRガスを
燃焼室の中央部に確実に流入出来、この層状吸気処理に
伴いすすの混入したオイルがエンジンオイルの劣化を早
めることを確実に防止できる。特に、吸気弁の最大リフ
ト後の吸気行程後半にわたって排気還流通路を開放する
場合も同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのエンジンの排気還流
装置の装備されたディーゼルエンジンの要部断面図であ
る。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1のエンジンの排気還流装置におけるEGR
弁と吸気弁のリフト量線図である。
【図4】本発明の他の実施例としてのエンジンの排気還
流装置の装備されたディーゼルエンジンの要部平断面図
である。
【図5】図4中のディーゼルエンジンの要部側断面図で
ある。
【図6】図4中のディーゼルエンジンの他の状態での要
部側断面図である。
【図7】図4のエンジンの排気還流装置の制御特性に伴
うEGR弁と吸気弁のリフト量線図である。
【図8】図4のエンジンの排気還流装置の他の制御特性
に伴うEGR弁と吸気弁のリフト量線図である。
【図9】本発明の他の実施例としてのエンジンの排気還
流装置の装備されたディーゼルエンジンの要部断面図で
ある。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】図9のエンジンの排気還流装置における吸排
気の流動を説明するための、吸排気流路の立体的説明図
である。
【図12】図9中の弁座の底面図である。
【図13】図1あるいは図9のディーゼルエンジンの燃
焼室内のインジェクタの拡大部分斜視図である。
【図14】図1あるいは図9のディーゼルエンジンの燃
焼室でのEGRガスの変動を説明する図である。
【図15】ディーゼルエンジンの行程説明線図である。
【図16】従来装置の装備されたディーゼルエンジンの
要部断面図である。
【符号の説明】
10 ディーゼルエンジン 10a ディーゼルエンジン 10b ディーゼルエンジン 12 シリンダヘッド 14 燃焼室 15 吸気ポート 16 渦室 161 膨出部 17 開口部 171 主ポート部 172 副ポート部 18 吸気弁 19 排気還流通路 191 上下方向に長い直状流路 193 出口 20 弁座 21 EGR弁 22 コントローラ 26 排気ポート 261 分岐部 30 弁座 31 コントローラ 31a コントローラ 32 クランク角センサ 40 排気ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 陽春 神奈川県川崎市中原区大倉町10番地・三菱 自動車エンジニアリング株式会社東京事業 所内 (72)発明者 福岡 宏城 神奈川県川崎市中原区大倉町10番地・三菱 自動車エンジニアリング株式会社東京事業 所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのシリンダヘッドに形成された燃
    焼室に連通された吸気ポートと、上記シリンダヘッド下
    面に形成された弁座に当接して設けられ上記吸気ポート
    の上記燃焼室への開口部を開閉する吸気弁、一端が排気
    通路に連通され他端の出口が上記開口部の近傍に設けら
    れた排気還流通路と、同排気還流通路を上記吸気弁の開
    弁時期に同期して開閉制御する排気還流制御手段と、を
    有することを特徴とするエンジンの排気還流装置。
  2. 【請求項2】上記排気還流通路の出口が上記開口部に設
    けられ上記吸気弁により開閉されることを特徴とする請
    求項1に記載のエンジンの排気還流装置。
  3. 【請求項3】上記排気還流通路が上記開口部に向けて下
    方に延びていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のエンジンの排気還流装置。
  4. 【請求項4】上記吸気ポートの開口部に上記燃焼室内に
    流入する吸気にスワールを与えるように形成された渦室
    が形成され、上記排気還流通路の出口が上記渦室の終端
    部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載のエンジンの排気還流装置。
  5. 【請求項5】上記排気還流通路の出口が上記開口部の燃
    焼室中央側に設けられていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載のエンジンの排気還流装
    置。
  6. 【請求項6】エンジンのシリンダヘッドに形成された燃
    焼室に連通された吸気ポートと、上記シリンダヘッド下
    面に形成された弁座に当接して設けられ上記吸気ポート
    の上記燃焼室への開口部を開閉する吸気弁、一端が排気
    通路に連通され他端の出口が上記開口部の近傍に設けら
    れた排気還流通路と、上記吸気弁の位置を検知する吸気
    弁位置検出手段と、上記排気還流通路に介装され上記排
    気還流通路を開閉する電磁弁と、上記吸気弁位置検出手
    段の出力に応じて上記吸気弁の開弁時期に同期するよう
    上記電磁弁を制御する排気還流制御手段と、を有するこ
    とを特徴とするエンジンの排気還流装置。
  7. 【請求項7】上記吸気弁位置検出手段が、上記エンジン
    のクランクシャフトの回転角度を検出して上記吸気弁の
    リフト量を算出することを特徴とする請求項6に記載の
    エンジンの排気還流装置。
  8. 【請求項8】上記吸気弁位置検出手段が、上記エンジン
    のカムシャフトの回転角度を検出して上記吸気弁のリフ
    ト量を算出することを特徴とする請求項6に記載のエン
    ジンの排気還流装置。
  9. 【請求項9】上記排気還流制御手段が、上記吸気弁の最
    大リフト時の前後にわたって上記排気還流通路を開放す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに
    記載のエンジンの排気還流装置。
  10. 【請求項10】上記排気還流制御手段が、上記吸気弁の
    最大リフト後の吸気行程後半にわたって上記排気還流通
    路を開放することを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれかに記載のエンジンの排気還流装置。
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