JPH0718029A - 樹脂成形物 - Google Patents

樹脂成形物

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JPH0718029A
JPH0718029A JP18341993A JP18341993A JPH0718029A JP H0718029 A JPH0718029 A JP H0718029A JP 18341993 A JP18341993 A JP 18341993A JP 18341993 A JP18341993 A JP 18341993A JP H0718029 A JPH0718029 A JP H0718029A
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JP
Japan
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weight
resin
parts
molded product
monomer
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JP18341993A
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English (en)
Inventor
Tomoji Honda
智士 本田
Isao Kaetsu
勲 嘉悦
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TOKYO KEIKAKU KK
Original Assignee
TOKYO KEIKAKU KK
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 〔目的〕 新規なプラスチック製の眼鏡レンズ材料であ
って、屈折率が比較的高く、且つ軽量な樹脂成形物を提
供する。 〔構成〕 タ−シャリ−ブチルメタクリレ−ト40〜6
0重量部及び下記化1〔構造式(1)〕で示される4官
能アクリルエステル(または、メタクリルエステル)5
〜15重量部、及びこれらと共重合可能な単量体25〜
55重量部とをラジカルキャスト重合成形することに依
って得られる屈折率1.50〜1.52の範囲で樹脂密
度が、1.10〜1.15g/cm3 の軽量な樹脂成形
物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形物に関する。
更に詳しく述べるなら、軽量な屈折率1.50〜1.5
2の範囲の眼鏡レンズに適した樹脂成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に眼鏡レンズとして用いられる樹脂
材料は、軽く、強度があることが求められる。特に、従
来のガラス製の材料では、全く得られない性質である軽
量性は眼鏡レンズとして用いられる樹脂材料に具備すべ
き必須の極めて重要な特性である。その理由は、眼鏡を
装着する人にとって、眼鏡特に、眼鏡レンズの重さから
鼻や耳が解放される喜びは、極めて大きいものがあるた
めである。従来、眼鏡レンズとして用いられる樹脂材料
の内、ジエチレングリコ−ルビスアリルカ−ボネ−ト
は、その優れた特性により、現在最も眼鏡レンズ用樹脂
として多用される材料である。しかし、上記ジエチレン
グリコ−ルビスアリルカ−ボネ−トを重合して得られる
樹脂は、屈折率が1.49と低いため眼鏡レンズとした
場合、特に凹レンズのこばが非常に厚くなる欠点があっ
た。又、樹脂密度は、1.31g/cm3 と大きいため
レンズの重量が重くなることが避けられなかった。この
為、屈折率がこれより高く、且つ軽量の樹脂製のレンズ
成形物の出現が強く望まれている。しかしながら、屈折
率が比較的高く、軽量な眼鏡レンズ材料は、各方面で検
討されているが充分満足されるものは未だ出現されてい
ない。この意味からも、プラスチック製の眼鏡レンズ材
料であって、屈折率が比較的高く、且つ軽量な樹脂成形
物が強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の要請
に応え、新規なプラスチック製の眼鏡レンズ材料であっ
て、屈折率が比較的高く、且つ軽量な樹脂成形物を提供
することを目的とする。具体的には、屈折率が1.50
〜1.52の範囲で樹脂密度が1.10〜1.15g/
cm3 の軽量な樹脂成形物を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂成形物は、
特定の脂肪族単量体であるタ−シャリ−ブチルメタクリ
レ−トと特定の構造を有する下記化2〔構造式(1)〕
で示されるアクリルエステル(または、メタクリルエス
テル)単量体とを、主成分とするモノマ−混合物をラジ
カルキャスト重合成形を行うことにより得られる有用な
樹脂成形物である。
【0005】本発明の眼鏡レンズに適した樹脂成形物
は、特定のモノマ−のラジカルキャスティング重合によ
って得られる。本発明において用いられるモノマ−は、
次のような特定の単量体が用いられる。即ち、脂肪族単
量体であるタ−シャリ−ブチルメタクリレ−トと特定の
構造を有する構造式(1)で示されるアクリルエステル
(または、メタクリルエステル)単量体とを主成分とす
る。
【0006】
【化2】
【0007】本発明に於て、まず特定の脂肪族単量体で
あるタ−シャリ−ブチルメタクリレ−トが用いられる。
このタ−シャリ−ブチルメタクリレ−トは、本発明が目
指す軽量な成形物を得る為には、必須の単量体である。
常温で液体であり且つラジカル重合性に富み、耐熱性も
兼ね備えており、また重合体は、極めて透明な成形物を
得ることが可能である。この意味から本発明では、タ−
シャリ−ブチルメタクリレ−トが主成分として使用され
る。しかしながらタ−シャリ−ブチルメタクリレ−ト
は、1官能性のラジカル重合基だけしか所有していない
ために、レンズ成形物とした場合、研削や研磨が充分に
行うことが出来ない。この為、本発明では、 研削や研磨を容易にする タ−シャリ−ブチルメタクリレ−トと共重合性がき
わめて良い 極めて透明性に優れた成形物が得られる 耐熱性を向上させることが出来る を全て満足させる単量体を探索した結果、構造式(1)
で示される4官能性のラジカル重合性のアクリルエステ
ル(または、メタクリルエステル)が極めて適当である
ことを見いだした。
【0008】構造式(1)で示される単量体は、重合性
の官能基がアクリル基、または、メタクリル基であるた
め、タ−シャリ−ブチルメタクリレ−トとは種々の組成
で共重合性に富み、また成形物は、立体的に4方向の架
橋を行うことが出来るため透明であるばかりでなく、架
橋効果も著しく、耐熱性に富んだ、研削や研磨を容易に
する成形物を得ることが出来る。本発明で使用される構
造式(1)で示される単量体の官能基は、アクリル基、
または、メタクリル基のどちらの官能基をも使用するこ
とが可能であるが、一般的には、架橋効果と言う観点に
立てば、アクリル基が好ましいが、軽量性と言う観点に
立てば、メタクリル基が好ましい。本発明では、目的に
応じてアクリル基、または、メタクリル基を使い分ける
ことが可能である。又、場合に依っては、アクリル基、
または、メタクリル基の単量体混合物を使用することも
可能である。
【0009】本発明の樹脂成形物の組成は、この様に、
タ−シャリ−ブチルメタクリレ−ト及び構造式(1)の
単量体を必須の成分として用いることにより、従来の眼
鏡材料から作られる成形物と比較し、軽量で耐熱性に富
んだ、成形物を得ることが可能となるが、これら化合物
の他にこれら化合物と共重合可能な単量体を共重合相手
として用いることが出来る。この共重合可能な単量体が
用いられる意図は、重合速度を調節したり、モノマ−粘
度をラジカルキャスティング重合に適した粘度に調節し
たり、又、成形性を調整したり、樹脂の屈折率を調整す
る等、本発明の意図を逸脱せぬ限り種々の目的のために
使用される。具体的なこれら第3成分としての単量体の
例としては、メチルメタクリレ−ト、ブチルメタクリレ
−ト、フェニルメタクリレ−ト、イソブチルメタクリレ
−ト、フェノキシアクロレ−ト等の各種メタクリルエス
テルやアクリルエステル、スチレン、クロルスチレン、
ブロモスチレン、αーメチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン等の各種ビニル化合物等である。これらは、ほんの一
例であり、本発明は、これらのみに限定されない。
【0010】次に、本発明で用いられる成形物のモノマ
−成分としてのタ−シャリ−ブチルメタクリレ−ト、構
造式(1)の単量体、及び第3成分の割合は、タ−シャ
リ−ブチルメタクリレ−ト40〜60重量部、構造式
(1)の単量体5〜15重量部、第3成分25〜55重
量部、が適当な範囲として用いられる。タ−シャリ−ブ
チルメタクリレ−トが40重量部未満であると本発明の
成形物は、充分軽量なものを得ることが出来ない。又、
60重量部を超えると成形物は、軽量とはなるが、レン
ズ成形物としては、強度のない、脆いものとなり易い。
【0011】次に、構造式(1)の単量体の使用が5重
量部未満であると、架橋効果に乏しく、耐熱性に欠けた
成形物になる他、成形物の研削や研磨を困難にする場合
が多い。又、15重量部を超えると、架橋が進みすぎ、
脆いものとなり易い。又、第3成分のモノマ−は、本発
明の意図を逸脱せぬ限りその使用目的によって25〜5
5重量部の範囲で使用することにより、良好な眼鏡材料
成形物とすることが出来る。以上の理由により、本発明
の成形物のモノマ−原料は、タ−シャリ−ブチルメタク
リレ−トが40〜60重量部、構造式(1)の単量体5
〜15重量部、第3成分の単量体25〜55重量部、が
適当な組成として用いることが可能である。
【0012】次に、本発明の眼鏡用成形物の具体的な製
造方法を述べる。前述した様に、本発明の樹脂成形物
は、ラジカルキャスティング重合によって得られる。先
ず、本発明の範囲内の特定のモノマ−組成を混合し、更
に、ラジカル重合開始剤を添加して均一なモノマ−溶液
を作製する。このモノマ−溶液を硝子製、プラスチック
製、等で出来た型の中に注入し、室温もしくは、加温下
にラジカル重合を開始させ、目的とする形状に成形され
た眼鏡用成形物を得ることが出来る。
【0013】ラジカル重合開始剤は、特に限定はなく通
常、ラジカル重合に用いられる開始剤を使用することが
出来る。又、重合温度は、室温から120℃程度の範囲
の温度が一般に使用される。この様にして得られた成形
物は、そのまま眼鏡レンズとして使用することもできる
が、用途によって切削、研磨などの手段を施して各種の
眼鏡材料とすることも可能である。又、染色、ハ−ドコ
−ト、反射防止コ−ト等を施すことも有力な手段であ
る。この様にして得られた本発明の樹脂成形物は、従来
の硝子製やプラスチックの眼鏡材料から作られる成形物
と比べ屈折率が1.50〜1.52の範囲で比較的高
く、樹脂密度が1.10〜1.15g/cm3 と軽量で
あり、又、耐熱性にも優れた眼鏡レンズ材料成形物を提
供するものである。次に、実施例で更に、説明を加え
る。
【0014】 実施例(1) タ−シャリ−ブチルメタクリレ−ト 56 重量部 ペンタエリスリト−ルテトラアクリレ−ト 12 重量部 フェノキシーエトキシアクリレ−ト 15 重量部 αーメチルスチレン 17 重量部 を良く混合し、これに、更に、ラウロイルパ−オキサイ
ド1.5重量部を室温で溶解させ、モノマ−溶液とし
た。これを、ガスケットで固定された硝子製モ−ルドの
間に注入し、次の条件で重合を行った。 50℃ 16時間 70℃ 4時間 90℃ 2時間 100℃ 2時間 重合後の成形体は、厚み1.5mm、ジオプタ−(−)
0.25であった。又、無色透明で、可視光線透過率
は、90%を示した。(可視光線透過率の測定は、AS
TM D1003ー52の方法に準じた。)又、この材
料の屈折率は、1.512と比較的高い値を示した。次
に、この成形体の密度を測定した結果1.12g/cm
3 と軽量であった。また、この成形体に市販のSi系の
ハ−ドコ−トを施し、110℃の温度で2時間硬化させ
たが変形等の異常は観察されず、この成形体は耐熱性に
も優れていた。
【0015】 実施例(2) タ−シャリ−ブチルメタクリレ−ト 48 重量部 ペンタエリスリト−ルテトラメタクリレ−ト 12 重量部 スチレン 20 重量部 フェノキシーエトキシアクリレ−ト 15 重量部 ジビニルベンゼン(56%純度) 5 重量部 を良く混合し、これに、更に、ラウロイルパ−オキサイ
ド1.5重量部を室温で溶解させ、モノマ−溶液とし
た。これを、ガスケットで固定された硝子製モ−ルドの
間に注入し、実施例(1)と同じ条件で重合を行い、厚
み1.5mm、ジオプタ−(−)2.25のレンズを得
た。又、この材料は、無色透明で、可視光線透過率は、
90%を示した。又、この材料の屈折率は、1.519
と比較的高い値を示した。次に、この成形体の密度を測
定した結果1.12g/cm3 と軽量であった。実施例
(1)に準ずる方法で行われたハ−ドコ−ト後の成形体
は、変形等の異常は観察されず、この成形体は耐熱性に
も優れていた。
【0016】 実施例(3) タ−シャリ−ブチルメタクリレ−ト 46 重量部 ペンタエリスリト−ルテトラアクリレ−ト 9 重量部 フェノキシーエトキシアクリレ−ト 15 重量部 2,2'- ヒ゛ス[4-(メタクリロキシ・エトキシ)フェニル]フ゜ロハ゜ン 28 重量部 α- メチルスチレン 2 重量部 を良く混合し、これに、更に、ラウロイルパ−オキサイ
ド1.5重量部を室温で溶解させ、モノマ−溶液とし
た。これを、ガスケットで固定された硝子製モ−ルドの
間に注入し、実施例(1)と同じ条件で重合を行い、厚
み1.5mm、ジオプタ−(−)2.75のレンズを得
た。又、この材料は、無色透明で、可視光線透過率は、
91%を示した。又、この材料の屈折率は、1.510
と比較的高い値を示した。次に、この成形体の密度を測
定した結果 1.11g/cm3 と軽量であった。実施
例(1)に準ずる方法で行われたハ−ドコ−ト後の成形
体は、変形等の異常は観察されず、この成形体は耐熱性
にも優れていた。
【0017】
【発明の効果】本発明の眼鏡レンズに適した樹脂成形物
は、従来の眼鏡材料から作られた成形物と比較し、比較
的屈折率が高く、又、軽量であり、有用なプラスチック
製の眼鏡レンズ材料成形物を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 33:04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タ−シャリ−ブチルメタクリレ−ト40
    〜60重量部及び下記化1〔構造式(1)〕で示される
    4官能アクリルエステル(または、メタクリルエステ
    ル)5〜15重量部、及びこれらと共重合可能な単量体
    25〜55重量部とをラジカルキャスト重合成形するこ
    とに依って得られる屈折率1.50〜1.52の範囲で
    樹脂密度が、1.10〜1.15g/cm3 の軽量な樹
    脂成形物。 【化1】
JP18341993A 1993-06-30 1993-06-30 樹脂成形物 Pending JPH0718029A (ja)

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