JPH07179455A - チエニル−およびフリルピロール殺昆虫剤および殺ダニ剤 - Google Patents

チエニル−およびフリルピロール殺昆虫剤および殺ダニ剤

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JPH07179455A
JPH07179455A JP6228936A JP22893694A JPH07179455A JP H07179455 A JPH07179455 A JP H07179455A JP 6228936 A JP6228936 A JP 6228936A JP 22893694 A JP22893694 A JP 22893694A JP H07179455 A JPH07179455 A JP H07179455A
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    • A01N43/34Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I)で表されるチエニル−およびフ
リルピロール化合物、ならびに当該化合物を含んでいる
昆虫およびダニを駆除するための組成物。 〔式中、R,R,RはH,NO,CHOまたはハ
ロゲンであり、もしくはR,Rはそれが結合してい
る炭素と共に環を形成することができ;XはCN,NO
,S(O)CFまたはC(S)NR
Yは水素、ハロゲン、CN,C−Cアルキル、S
(O)CF等;Zは水素、ハロゲンまたはC
−Cハロアルキル;AはOまたはS;BはR,OR
またはCN;であり、RはF,Cl,Br,CF
等;R,R水素、C−C(ハロ)アルキル、フ
ェニル等;Rは水素、アルカノイル等;mは0,1ま
たは2;である〕 【効果】 式(I)の化合物を施用することにより、成
長中の植物を昆虫およびダニの被害から保護することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】昆虫およびダニは成長中および収穫され
た作物に被害を与える。米国だけでも、農業作物は数千
種の昆虫およびダニ種と競合しなければならない。特
に、タバコ・バッドウォーム類(tobacco budworms)、サ
ザン・アーミーウォーム類(southern armyworms)および
ナミハダニ類(two-spotted spider mites)が作物に特別
に大損害を与える。
【0002】タバコ・バッドウォーム類は農業作物に莫
大な経済的損失を与える。特に、バッドウォーム類は生
の綿の実を食べることにより綿作物に大損害を与える。
バッドウォーム類の駆除は、有機ホスフェート類、カル
バメート類およびピレスロイド類などの多くの殺昆虫剤
に対するそれらの耐性のために、複雑となっている。ま
た。バッドウォームの幼虫は第三齢に達すると現在入手
できる殺昆虫剤を用いて駆除することは難しい。
【0003】ナミハダニ類は葉から樹液を取り出してし
まうことにより多くの植物種、例えばラズベリー植物、
に被害を与える。ラズベリー植物にたくさん感染する
と、茎や葉が発育不良となる。ひどい感染では、果実を
結ぶ茎が被害を受けて、収量および果実の品質を減少さ
せる。
【0004】現在入手できる商業用の殺昆虫剤および殺
ダニ剤にもかかわらず、昆虫およびダニにより引き起こ
される成長中および収穫された作物の両者に対する被害
が依然として生じている。従って、新規で且つさらに有
効な殺昆虫剤および殺ダニ剤に対する研究が続けられて
いる。
【0005】ある種のピロール化合物が殺ダニ剤、殺菌
・殺カビ剤、殺昆虫剤および/または抗炎症剤活性を有
することは知られている(例えば、米国特許第4,26
7,184号、第5,010,098号、第5,102,9
04号、第5,157,047号、第5,162,308
号、第5,306,827号、第5,286,741号、第
5,286,742号および第5,286,743号、19
85年3月1日に出願された日本特許出願JP−85−
40874、1984年6月20日に出願されたヨーロ
ッパ特許出願EP−111452−A1、並びにN.オ
ノ(Ono)他、ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・
ケミストリー(Journal of Heterocyclic Chemistry)、
28、2053−2055頁(1991)を参照のこ
と)。しかしながら、これらの特許、特許出願および文
献に開示されているピロール類のいずれも本発明の範囲
内ではない。
【0006】従って、昆虫およびダニの駆除用に非常に
有効な化合物を提供することが本発明の一目的である。
【0007】昆虫およびダニの駆除方法を提供すること
も本発明の一目的である。
【0008】成長中の植物を昆虫およびダニによる攻撃
から保護する方法を提供することが本発明の他の目的で
ある。
【0009】本発明のこれらのおよび他の目的は以下の
詳細な記述からさらに明白になるであろう。
【0010】
【発明の要旨】本発明は、昆虫およびダニの駆除用並び
に昆虫およびダニによる被害から植物を保護するための
殺昆虫剤および殺ダニ剤として有用なチエニル−および
フリールピロール化合物を記述するものである。
【0011】本発明のチエニル−およびフリルピロール
化合物は、下記の構造式I:
【0012】
【化9】 [式中、R、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、
ハロゲン、NO2またはCHOであり、そしてR1および
2はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、
それらはR12が構造:
【0013】
【化10】 により表される環を形成することもでき、L、T、Vお
よびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、CNまた
はNO2であり、AはOまたはSであり、XはCN、N
2、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF23または
C(S)NR45であり、R3は水素、F、Cl、Br、
CF2H、CCl2H、CClFH、CF3またはCCl3
であり、mは0、1または2の整数であり、R4および
5はそれぞれ独立して、水素、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C4アルキル、または場合により1個もしくはそれ以
上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個
もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよ
いC1−C4アルキル基、場合により1個もしくはそれ以
上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アル
コキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、Yは
水素、ハロゲン、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF2
3、CNまたは場合により1個もしくはそれ以上のハ
ロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C4アルキル基、または場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
ルコキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、Z
は水素、ハロゲンまたはC1−C6ハロアルキルであり、
BはR6、OR6またはCNであり、R6は水素、C(O)
7、CHR8NHC(O)R9、CH2SQ、CHR10OC
(O)(CR1112)n1、場合により1〜3個のハロゲン
原子、1個のトリ(C1−C4アルキル)シリル、1個のヒ
ドロキシ、1個のシアノ、1もしくは2個の場合により
1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
4アルコキシ基、1個のC1−C4アルキルチオ、1個
の場合により1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1
−C4アルキル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキ
シ基で置換されていてもよいフェニル、1個の場合によ
り1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキ
ル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換さ
れていてもよいフェノキシ基、1個の場合によりフェニ
ル環が1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4
ルキル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置
換されていてもよいベンジルオキシ基、1個の場合によ
り1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C6アルキルカルボニルオキシ基、1個の場合により
1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC2
6アルケニルカルボニルオキシ基、1個の場合により
1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル
基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換され
ていてもよいフェニルカルボニルオキシ、1個の場合に
より1〜3個のハロゲン原子もしくは1〜3個のC1
4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アル
コキシカルボニル基、または1個の場合によりフェニル
環が1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アル
キル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換
されていてもよいベンジルカルボニルオキシ基で置換さ
れていてもよいC1−C6アルキル、場合により1〜3個
のハロゲン原子または1個のフェニル基で置換されてい
てもよいC3−C6アルケニル、或いは場合により1〜3
個のハロゲン原子または1個のフェニル基で置換されて
いてもよいC3−C6アルキニルであり、R7はそれぞれ
場合により1〜3個のハロゲン原子、1個のヒドロキ
シ、1個のシアノ、1もしくは2個の場合により1〜3
個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アル
コキシ基、1個のC1−C4アルキルチオ、1個の場合に
より1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アル
キル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換
されていてもよいフェニル基、1個の場合により1〜3
個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基もし
くは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換されていて
もよいフェノキシ基、1個の場合によりフェニル環が1
〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基
もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換されて
いてもよいベンジルオキシ基、1個の場合により1〜3
個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アル
キルカルボニルオキシ基、1個の場合により1〜3個の
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルケニ
ルカルボニルオキシ基、1個の場合により1〜3個のハ
ロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基もしくは1
〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよい
フェニルカルボニルオキシ基、1個の場合により1〜3
個のハロゲン原子もしくは1〜3個のC1−C4アルコキ
シ基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシカルボ
ニル基、1個の場合によりフェニル環が1〜3個のハロ
ゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基もしくは1〜
3個のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいベ
ンジルオキシカルボニル基で置換されていてもよいC1
−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキル、場合に
より1〜3個のハロゲン原子もしくは1個のフェニル基
で置換されていてもよいC2−C6アルケニル、場合によ
り1〜3個のハロゲン原子もしくは1個のフェニル基で
置換されていてもよいC3−C6アルキニル、場合により
1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、C1−C4アルキ
ル基、C1−C4アルコキシ基、フェノキシ基、C1−C4
アルキルチオ基、トリ(C1−C4アルキル)シリル基、C
1−C4アルキルスルフィニル基、C1−C4アルキルスル
ホニル基、CN基、NO2基もしくはCF3基で置換され
ていてもよいフェニル、場合により1個もしくはそれ以
上のハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アル
コキシ基、C1−C4アルキルチオ基、トリ(C1−C4
ルキル)シリル基、C1−C4アルキルスルフィニル基、
1−C4アルキルスルホニル基、CN基、NO2基もし
くはCF3基で置換されていてもよいフェノキシ、1−
もしくは2−ナフチル、場合により1〜3個のハロゲン
原子で置換されていてもよい2−、3−、もしくは4−
ピリジル、場合により1〜3個のハロゲン原子で置換さ
れていてもよいC1−C6アルコキシ、場合により1〜3
個のハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アル
ケニルオキシであり、R8は水素またはC1−C4アルキ
ルであり、R9は場合により1〜3個のハロゲン原子で
置換されていてもよいC1−C6アルキル、場合により1
〜3個のハロゲン原子、CN基、NO2基、C1−C4
ルキル基、C1−C4アルコキシ基もしくはCF3基で置
換されていてもよいフェニル、2−もしくは3−チエニ
ル、または2−もしくは3−フリルであり、Qは
【0014】
【化11】 CN、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
子、CN基もしくはフェニル基で置換されていてもよい
1−C6アルキル、または場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4
ルコキシ基、CN基、NO2基、CF3基もしくはNR24
25基で置換されていてもよいフェニルであり、A1
OまたはSであり、R13はC1−C6アルキルまたはフェ
ニルであり、R14はC1−C6アルキルであり、R15およ
びR16はそれぞれ独立して水素、C1−C6アルキルであ
るか、またはそれらが結合している原子と一緒になって
5−〜7−員環を形成することもでき、R17はC1−C4
アルキルであり、R18は水素、C1−C4アルキルである
か、またはR19もしくはR21のいずれかおよびそれらが
結合している原子と一緒になって場合により1もしくは
2個のC1−C4アルキル基で置換されていてもよい5−
〜7−員の環を形成することもでき、R19およびR20
それぞれ独立して水素またはC1−C4アルキルであり、
21はC1−C4アルキルであるか、またはR18およびそ
れらが結合している原子と一緒になって場合により1も
しくは2個のC1−C4アルキル基で置換されていてもよ
い5−〜7−員の環を形成することもでき、R22および
23はそれぞれ独立して水素もしくはC1−C4アルキル
であるか、またはそれらが一緒になる時にはR2223
−CH=CH−CH=CH−により表されるような環を
形成することもでき、R24およびR25はそれぞれ独立し
て、水素またはC1−C4アルキルであり、R10は水素ま
たはC1−C4アルキルであり、R11およびR12はそれぞ
れ独立して、水素、場合により1個もしくはそれ以上の
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキ
ル、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で
置換されていてもよいC1−C6アルコキシ、場合により
1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていて
もよいC1−C6アルキルチオ、または場合により1個も
しくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場
合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換さ
れていてもよいC1−C4アルキル基、場合により1個も
しくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよい
1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル
であるか、或いはR11およびR12はそれらが結合してい
る原子と一緒になる時には、場合により1〜3個のC1
−C4アルキル基、C2−C6アルケニル基もしくはフェ
ニル基で置換されていてもよいC3−C6-シクロアルキ
ル基を形成することもでき、或いはR11またはR12はR
26およびそれらが結合している原子と一緒になって、4
−〜7−員の複素環式環を形成することもでき、nは
0、1、2、3または4の整数であり、Q1
【0015】
【化12】 または場合により1個もしくはそれ以上のC1−C6アル
キル基、C2−C6アルケニル基、または場合により1個
もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、
場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換
されていてもよいC1−C4アルキル基、または場合によ
り1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されてい
てもよいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよい
フェニル基で置換されていてもよいC3−C6シクロアル
キルであり、A2はOまたはS(O)pであり、pは0、1
または2の整数であり、R26は水素、C1−C6アルキ
ル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、場合に
より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、
CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、場合に
より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されて
いてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよ
いフェニル、C(O)R33、但しpは0である、C(O)R
34、但しpは0である、(CH2CH2O)q33、または
【0016】
【化13】 であるか、或いはR26はR11またはR12のいずれかおよ
びそれらが結合している原子と一緒になって4−〜7−
員の複素環式環を形成することもでき、A3はOまたは
Sであり、R33はC1−C6アルキル、C2−C6アルケニ
ル、C2−C6アルキニル、または場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合に
より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されて
いてもよいC1−C4アルキル基、もしくは場合により1
個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていても
よいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェ
ニルであり、qは1、2または3の整数であり、R34
OR37またはNR3839であり、R37はC1−C6-アル
キル、または場合により1個もしくはそれ以上のハロゲ
ン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしくはそ
れ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
アルキル基、もしくは場合により1個もしくはそれ以上
のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコ
キシ基で置換されていてもよいフェニルであり、R38
よびR39はそれぞれ独立して、水素またはC1−C4アル
キルであり、R35およびR36はそれぞれ独立して、水素
またはC1−C4アルキルであるか、或いはそれらが一緒
になってR3536が−CH=CH−CH=CH−により
表されるような環を形成することもでき、R27はC1
4アルキルであり、R28は水素、C1−C6アルキル、
2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、または場合
により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO
2基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロ
ゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
もしくは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換
されていてもよいフェニルであるか、或いはR28はR11
またはR12のいずれかおよびそれらが結合している原子
と一緒になって4−〜7−員の複素環式環を形成するこ
ともでき、R29は水素、C1−C6アルキル、C2−C6
ルケニル、C2−C6アルキニル、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合に
より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されて
いてもよいC1−C4アルキル基、もしくは場合により1
個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていても
よいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェ
ニル、C(A4)R40、CN、SO241、またはC(O)C
HR42NHR43であり、A4はOまたはSであり、R40
はOR44、CO244、NR4546、場合により1〜3
個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アル
キル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、また
は場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、N
2基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハ
ロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル
基、もしくは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲ
ン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で
置換されていてもよいフェニルであり、R44は場合によ
り1個のフェニル基で置換されていてもよいC1−C6
ルキル、または場合により1個もしくはそれ以上のハロ
ゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしくは
それ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
4アルキル基、もしくは場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
ルコキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、R
45およびR46はそれぞれ独立して、水素またはC1−C4
アルキルであり、R41はNR4748、C1−C6アルキ
ル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、または
場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO
2基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロ
ゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
もしくは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換
されていてもよいフェニルであり、R47およびR48はそ
れぞれ独立して、水素またはC1−C4アルキルであり、
42は水素、場合により1個のヒドロキシ基、1個のS
49基、1個のC(O)NH2基、1個のNH2基、1個の
NHC(=NH)NH2基、1個のCO2H基、1個の場合
により1個のヒドロキシ基で置換されていてもよいフェ
ニル基、1個の3−インドリル基もしくは1個の4−イ
ミダゾリル基で置換されていてもよいC1−C4アルキル
であり、R49は水素またはC1−C4アルキルであり、R
43はC(A4)R50であり、R50は場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C6アルキル、C1−C6アルコキシアルキル、C1−C
6アルキルチオ、場合により1個もしくはそれ以上のハ
ロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C4アルキル基、もしくは場合により1個もしくはそ
れ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル、O
44、CO244またはNR4546であり、R30および
31はそれぞれ独立して、水素、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C6アルキル、場合により1個もしくはそれ以上のハ
ロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキ
シ、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で
置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ、場合によ
り1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、CN基、NO
2基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子
で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、もしくは
場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換
されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されてい
てもよいフェニルであるか、或いはR30およびR31はそ
れらが結合している原子と一緒になる時には、場合によ
り1〜3個のC1−C4アルキル基、C2−C6アルケニル
基もしくはフェニル基で置換されていてもよいC3−C6
シクロアルキル基を形成することもでき、R32はO
51、NR4748、C1−C4アルキル、または場合によ
り1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、CN基、NO
2基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子
で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、もしくは
場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換
されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されてい
てもよいフェニルであり、そしてR51はC1−C4アルキ
ル、または場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン
原子、CN基、NO2基、場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
ルキル基、もしくは場合により1個もしくはそれ以上の
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキ
シ基で置換されていてもよいフェニルであり、但し条件
として、AがSであり、XがS(O)mCF23であり、
そしてZがハロゲンである時には、Yは水素、ハロゲ
ン、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF23であり、
そしてさらに条件として、ピロール環が環窒素原子と隣
接するピロール炭素原子のそれぞれのところで水素で置
換されている時には、XはCNまたはNO2であること
はできない]を有する。
【0017】本発明はまた、これらの化合物を含有する
組成物並びにこれらの化合物および組成物の使用方法に
も関するものである。有利なことに、本発明のチエニル
−およびフリールピロール化合物並びにそれらを含有す
る組成物は昆虫およびダニの駆除のためおよび昆虫およ
びダニによる被害からの植物の保護のための有効な殺昆
虫剤および殺ダニ剤である。本発明の化合物はタバコ・
バッドウォーム類およびサザン・アーミーウォーム類の
駆除用に特に有用である。
【0018】
【発明の詳細な記述】有利なことに、本発明は昆虫およ
びダニ、それらの繁殖地、食料供給地または生息地に、
殺昆虫的または殺ダニ的に有効量の式Iのチエニル−ま
たはフリルピロール化合物と接触させることによる昆虫
およびダニの駆除方法を提供する。
【0019】本発明はまた、成長中の植物の葉またはそ
の中でそれらが成長している土もしくは水に、殺昆虫的
または殺ダニ的に有効量の式Iのチエニル−またはフリ
ルピロール化合物を適用することにより昆虫およびダニ
による被害から成長中の植物を保護する方法も提供す
る。
【0020】本発明のチエニル−およびフリルピロール
化合物は下記の構造式I:
【0021】
【化14】 [式中、R、R1、R2、A、X、Y、ZおよびBは式I
に関して以上に記載されているとおりである]を有す
る。
【0022】本発明の好適な式Iのチエニル−およびフ
リルピロール化合物は、R、R1およびR2がそれぞれ独
立して水素、ハロゲン、NO2またはCHOであり、そ
してR1およびR2がそれらが結合している炭素原子と一
緒になって、それらがR12が構造:
【0023】
【化15】 により表される環を形成することもでき、L、T、Vお
よびWがそれぞれ独立して水素、ハロゲン、CNまたは
NO2であり、AがOまたはSであり、XがCN、N
2、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF23または
C(S)NR45であり、R3が水素、F、Cl、Br、
CF2H、CCl2H、CClFH、CF3またはCCl3
であり、mが0、1または2の整数であり、R4および
5がそれぞれ独立して、水素、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C4アルキル、または場合により1個もしくはそれ以
上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個
もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよ
いC1−C4アルキル基、場合により1個もしくはそれ以
上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アル
コキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、Yが
水素、ハロゲン、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF2
3、CNまたは場合により1個もしくはそれ以上のハ
ロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C4アルキル基、または場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
ルコキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、Z
が水素、ハロゲンまたはC1−C6ハロアルキルであり、
BがR6またはCNであり、R6が水素、C(O)R7、ま
たは場合により1〜3個のハロゲン原子、1個のシア
ノ、1個のC1−C4アルコキシ基、1個のC1−C6アル
キルカルボニルオキシ基、1個のフェニルカルボニルオ
キシ基、または1個のベンジルカルボニルオキシ基で置
換されていてもよいC1−C6アルキルであり、R7が場
合により1〜3個のハロゲン原子、C1−C4アルキル
基、C1−C4アルコキシ基、CN基、NO2基またはC
3基で置換されているフェニルであるものである。
【0024】他の群の好適な式Iの殺昆虫剤および殺ダ
ニ剤は、R、R1およびR2がそれぞれ独立して水素、ハ
ロゲンまたはNO2であり、そしてR1およびR2がそれ
らが結合している炭素原子と一緒になって、それらがR
12が構造:
【0025】
【化16】 により表される環を形成することもでき、L、T、Vお
よびWがそれぞれ独立して水素、ハロゲン、CNまたは
NO2であり、AがOまたはSであり、XがCN、NO2
またはC1−C6ハロアルキルであり、Yが水素、ハロゲ
ン、C1−C6ハロアルキル、または場合により1個もし
くはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合
により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換され
ていてもよいC1−C4アルキル基、または場合により1
個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていても
よいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェ
ニルであり、Zが水素、ハロゲンまたはC1−C6ハロア
ルキルであり、BがR6またはCNであり、R6が水素、
C(O)R7、または場合により1〜3個のハロゲン原
子、1個のシアノ、1個のC1−C4アルコキシ基、1個
のC1−C6アルキルカルボニルオキシ基、1個のフェニ
ルカルボニルオキシ基、または1個のベンジルカルボニ
ルオキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキルで
あり、R7が場合により1〜3個のハロゲン原子、C1
4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、CN基、NO2
基またはCF3基で置換されているフェニルであるもの
である。
【0026】他の群のさらに好適なチエニル−およびフ
リル−ピロール化合物は、R、R1およびR2がそれぞれ
独立して水素、ハロゲンまたはNO2であり、そしてR1
およびR2がそれらが結合している炭素原子と一緒にな
って、それらがR12が構造:
【0027】
【化17】 により表される環を形成することもでき、L、T、Vお
よびWがそれぞれ独立して水素、ハロゲン、CNまたは
NO2であり、AがOまたはSであり、XがCN、NO2
またはC1−C6ハロアルキルであり、Yが水素、ハロゲ
ン、C1−C6ハロアルキル、または場合により1個もし
くはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合
により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換され
ていてもよいC1−C4アルキル基、または場合により1
個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていても
よいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェ
ニルであり、ZがハロゲンまたはC1−C6ハロアルキル
であり、BがR6またはCNであり、R6が水素、C(O)
7、または場合により1〜3個のハロゲン原子、1個
のシアノ、1個のC1−C4アルコキシ基、1個のC1
6アルキルカルボニルオキシ基、1個のフェニルカル
ボニルオキシ基、または1個のベンジルカルボニルオキ
シ基で置換されていてもよいC1−C6アルキルであり、
そしてR7が場合により1個もしくはそれ以上のハロゲ
ン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、
CN基、NO2基またはCF3基で置換されているフェニ
ルであるものである。
【0028】有効な殺昆虫剤および殺ダニ剤である本発
明のさらに好適な式Iのチエニル−およびフリルピロー
ル化合物は、R、R1およびR2がそれぞれ独立して、水
素、ハロゲンまたはNO2であり、そしてR1およびR2
がそれらが結合している炭素原子と一緒になる時には、
それらはR12が構造:−CH=CH−CH=CH−に
より表されるような環を形成することもでき、AがOま
たはSであり、XがCNまたはNO2であり、Yがハロ
ゲン、CF3または場合により1個もしくはそれ以上の
ハロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もし
くはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC
1−C4アルキル基、または場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
ルコキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、Z
が水素、ハロゲンまたはCF3であり、Bが水素、また
は1個のC1−C4アルコキシ基で置換されたC1−C6
ルキルであるものである。
【0029】最も好適な式Iの殺昆虫剤および殺ダニ剤
は、R、R1およびR2がそれぞれ独立して、水素、ハロ
ゲンまたはNO2であり、AがOまたはSであり、Xが
CNまたはNO2であり、Yがハロゲン、CF3または場
合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO2
基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲ
ン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、ま
たは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で
置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換され
ていてもよいフェニルであり、ZがCF3であり、Bが
水素、または1個のC1−C4アルコキシ基で置換された
1−C6アルキルであるものである。
【0030】上記のハロゲンの例は弗素、塩素、臭素お
よびヨウ素である。「C1−C6ハロアルキル」という語
は1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されたC
1−C6アルキルであると定義される。
【0031】有利なことに、本発明の式Iの化合物はタ
バコ・バッドウォーム類(tobacco budworms)、サザン・
アーミーウォーム類(southern armyworms)およびナミハ
ダニ類(two-spotted spider mites)の駆除用に特に有用
である。
【0032】XがCNでありそしてY、ZおよびBが水
素である式Iのチエニル−およびフリルピロール化合物
は、工程図Iに示されている如く、式IIのN−ホルミル
(チエニルまたはフリル)グリシンを2−クロロアクリロ
ニトリルおよび無水酢酸と反応させることにより製造で
きる。
【0033】
【化18】 XがCNであり、YがC1−C6ハロアルキルであり、そ
してZおよびBが水素である式Iのある種の化合物は、
工程図IIに示されている如く、式IIIの適当に置換され
たチエニル−またはフリルグリシンを無水C1−C6ハロ
アルキル酸と反応させて式IVのオキサゾリノン中間生成
物を与えそしてこの式IVの中間生成物を2−クロロアク
リロニトリルと反応させることにより製造できる。
【0034】
【化19】 XおよびYがC1−C6ハロアルキルでありそしてZおよ
びBが水素である式Iの化合物は、工程図IIIに示され
ている如く、式IVのオキサゾリノンを式Vのブロモアル
ケンと反応させることにより製造できる。
【0035】
【化20】 4−シアノ−2−(チエニル−またはフリル)ピロール化
合物は、工程図IVに示されている如く、アクリロニトリ
ルを弗化テトラブチルアンモニウムの存在下で式VIのN
−(トリメチルシリル)メチル−5−メチル−(チエニル
−またはフリル)チオイミデートと反応させて式VIIの2
−(チエニル−またはフリル)−1−ピロリン−4−カル
ボニトリル中間生成物を生成し、そしてこの式VIIの中
間生成物を2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4
−ベンゾキノンおよびピリジンと反応させることにより
製造できる。
【0036】
【化21】 3−シアノまたはニトロ−2−チエニルピロール化合物
は、下記の工程図Vに示されている如くして製造でき
る。
【0037】
【化22】 [式中、R、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、
ハロゲンまたはNO2であり、そしてR1およびR2がそ
れらが結合している炭素原子と一緒になる時にそれらは
12が構造:
【0038】
【化23】 により表される環を形成することができ、L、T、Vお
よびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、CNまた
はNO2であり、XはCNまたはNO2であり、そしてR
52はC1−C4アルキルである]。
【0039】2−(チエニル−またはフリル)ピロール−
3,4−ジカルボニトリル化合物は、下記の工程図VIに
示されている如くして製造できる。
【0040】
【化24】 XがC(S)NH2である式Iの化合物は、下記の工程図V
IIに示されている如く、適当に置換された式VIIIの(チ
エニル−またはフリル)ピロール−カルボニトリルを過
剰の過酸化水素およびナトリウムと反応させて適当に置
換された式IXの(チエニル−またはフリル)ピロールカル
ボキサミドを与え、そしてこの式IXのカルボキサミドを
例えば2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジ
チア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィドの
如きチオキソ基を加えることができる試薬と反応させる
ことにより製造できる。
【0041】
【化25】 [式中、A、B、YおよびZは以上で式Iに関して記載
されている如くであり、R、R1およびR2はそれぞれ独
立して、水素、ハロゲンまたはNO2であり、そしてR1
およびR2がそれらが結合している炭素原子と一緒にな
る時にそれらはR12が構造:
【0042】
【化26】 により表される環を形成することができ、そしてL、
T、VおよびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、
CNまたはNO2である]。
【0043】4−(チエニル−またはフリル)ピロール−
3−チオカルボキサミド化合物は、適当に置換された式
Xのアルデヒドをホスホノ酢酸トリエチル、塩化リチウ
ムおよびトリエチルアミンと反応させて式XIのエステル
を生成することにより製造できる。式XIのエステルを例
えば水素化ナトリウムおよびイソシアン化トシルメチル
の如き強塩基と反応させて式XIIの4−(チエニル−また
はフリル)ピロール−3−カルボン酸エチルを生成し、
それを例えば水酸化カリウムの如きアルカリ金属水酸化
物を用いて水素化して式XIIIの4−(チエニル−または
フリル)ピロール−3−カルボン酸を生成する。式XIII
のカルボン酸をトリ(C1−C4アルキル)アミンと反応さ
せて第一の混合物を生成する。第一の混合物を塩化チオ
ニルおよびN,N−ジメチルホルムアミドと反応させて
第二の混合物を与える。第二の混合物を式XIVのアミン
化合物と反応させて式XVの4−(チエニル−またはフリ
ル)ピロール−3−カルボキサミドを与え、そして式XV
のカルボキサミドを例えば2,4−ビス(4−メトキシフ
ェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,
4−ジスルフィドの如きチオキソ基を加えることができ
る試薬と反応させて希望する4−(チエニル−またはフ
リル)ピロール−3−チオカルボキサミドを与える。上
記の反応工程は下記の工程図VIIIに示されている。
【0044】
【化27】 [式中、A、R4およびR5は以上で式Iに関して記載さ
れている如くであり、R、R1およびR2はそれぞれ独立
して、水素、ハロゲンまたはNO2であり、そしてR1
よびR2がそれらが結合している炭素原子と一緒になる
時にそれらはR12が構造:
【0045】
【化28】 により表される環を形成することができ、そしてL、
T、VおよびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、
CNまたはNO2である]。
【0046】2−(チエニル−およびフリル)−1−ヒド
ロキシピロール−3−カルボニトリル化合物は、下記の
工程図IXに示されている如く、式XVIのエステルを水素
化ナトリウムの存在下でシアノプロピオンアルデヒドと
反応させて式XVIIのアセタールを生成しそして式XVIIの
アセタールをヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させるこ
とにより製造できる。
【0047】
【化29】 [式中、AはOまたはSであり、R、R1およびR2はそ
れぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはNO2であり、
そしてR1およびR2がそれらが結合している炭素原子と
一緒になる時にそれらはR12が構造:
【0048】
【化30】 により表される環を形成することができ、そしてL、
T、VおよびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、
CNまたはNO2である]。
【0049】式Iの5−(チエニルピロール−2,3−ジ
カルボニトリル化合物は、式XVIIIのオキシムをオキサ
ル酢酸ナトリウムと反応させて式XIXの中間生成物を生
成し、それをアルコールの存在下で塩酸と反応させて式
XXの5−チエニル−1−ヒドロキシピロール−3−カル
ボキシレートを生成することにより、製造できる。
【0050】式XXのカルボキシレートをヨウ化メチルお
よびカリウム−ブトキシドと反応させて式XXIの5−
チエニル−1−メトキシピロール−3−カルボキシレー
トを与える。式XXIのカルボキシレートの鹸化で式XXII
の5−チエニル−1−メトキシピロール−3−カルボン
酸を与え、それをイソシアン酸クロロスルホニルおよび
N,N−ジメチルホルムアミドと反応させて式Iの5−
チエニルピロール−2,3−ジカルボニトリルを与え
る。上記の反応工程は工程図Xに示されている。
【0051】
【化31】 [式中、R、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、
ハロゲンまたはNO2であり、そしてR1およびR2がそ
れらが結合している炭素原子と一緒になる時にそれらは
12が構造:
【0052】
【化32】 により表される環を形成することができ、L、T、Vお
よびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、CNまた
はNO2であり、そしてR53はC1−C6アルキルまたは
3−C6シクロアルキルである]。
【0053】本発明の2,4−ジブロモ−5−(2−チエ
ニル)−1−メトキシピロール−3−カルボニトリル化
合物は、式XXIIIの5−(2−チエニル)−1−メトキシ
ピロール−3−カルボキシレートを臭素と反応させて式
XXIVの2,4−ジブロモ−5−(2−チエニル)−1−メ
トキシピロール−3−カルボキシレートを生成すること
により、製造できる。式XXIVのカルボキシレートの鹸化
で式XXVの酸を与え、それをイソシアン酸クロロスルホ
ニルおよびジメチルホルムアミドと反応させて希望する
2,4−ジブロモ−5−(2−チエニル)−1−メトキシ
ピロール−3−カルボニトリルを与える。上記の反応工
程は工程図XIに示されている。
【0054】
【化33】 [式中、RおよびR1はそれぞれ独立して、水素、ハロ
ゲンまたはNO2であり、そしてR1がR2およびそれら
が結合している炭素原子と一緒になる時にそれらはR1
2が構造:
【0055】
【化34】 により表される環を形成することができ、R2はハロゲ
ンであり、そしてR1およびそれらが結合している炭素
原子と一緒になる時にそれらはR12が構造:
【0056】
【化35】 により表される環を形成することができ、L、T、Vお
よびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、CNまた
はNO2であり、そしてR53はC1−C6アルキルまたは
3−C6シクロアルキルである]。
【0057】同様にして、2,4−ジブロモ−5−(3−
チエニル)−1−メトキシピロール−3−カルボニトリ
ル化合物は工程図XIIに示されている如くして製造でき
る。
【0058】
【化36】 [式中、R1は水素、ハロゲンまたはNO2であり、そし
てR1がR2およびそれらが結合している炭素原子と一緒
になる時にそれらはR12が構造:
【0059】
【化37】 により表される環を形成することができ、RおよびR2
はそれぞれ独立してハロゲンであり、そしてR2がR1
よびそれらが結合している炭素原子と一緒になる時にそ
れらはR12が構造:
【0060】
【化38】 により表される環を形成することができ、L、T、Vお
よびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、CNまた
はNO2であり、そしてR53はC1−C6アルキルまたは
3−C6シクロアルキルである]。
【0061】本発明の4−ブロモ−2−(C1−C6ハロ
アルキル)−5−(2−チエニル)−1−メトキシピロー
ル−3−カルボニトリル化合物は工程図XIIIに示されて
いる如くして製造できる。
【0062】
【化39】 [式中、YはC1−C6ハロアルキルであり、そしてR、
1、R2およびR53は工程図XIに記載されている如くで
ある]。
【0063】同様にして、4−ブロモ−2−(C1−C6
ハロアルキル)−5−(3−チエニル)−1−メトキシピ
ロール−3−カルボニトリル化合物は工程図XIVに示さ
れている如くして製造できる。
【0064】
【化40】 [式中、YはC1−C6ハロアルキルであり、そしてR、
1、R2およびR53は工程図XIIに記載されている如く
である]。
【0065】3,4−ジブロモ−5−(2−チエニル)−
1−メトキシピロール−2−カルボニトリル化合物は、
5−(2−チエニル)−1−メトキシピロール−3−カル
ボキシレートをイソシアン酸クロロスルホニルおよびジ
メチルホルムアミドと反応させて2−シアノ−5−(2
−チエニル)−1−メトキシピロール−3−カルボキシ
レートを与えることにより、製造できる。工程図XVに示
されている如く、2−シアノ−5−(2−チエニル)−1
−メトキシピロール−3−カルボキシレート化合物の鹸
化および臭素化で希望する3,4−ジブロモ−5−(2−
チエニル)−1−メトキシピロール−2−カルボニトリ
ルを与える。
【0066】
【化41】 [式中、R、R1、R2およびR53は工程図XIに記載され
ている如くである]。
【0067】同様にして、3,4−ジブロモ−5−(3−
チエニル)−1−メトキシピロール−2−カルボニトリ
ル化合物は工程図XVIに示されている如くして製造でき
る。
【0068】
【化42】 [式中、R、R1、R2およびR53は工程図XIIに記載さ
れている如くである]。
【0069】式Iの2−ブロモ−3−ニトロ−5−(C1
−C6ハロアルキル)−4−(2−チエニル)−1−メトキ
シピロール化合物は工程図XVIIに示されている如くして
製造できる。
【0070】
【化43】 [式中、YはC1−C6ハロアルキルであり、そしてR、
1、R2およびR53は工程図XIに記載されている如くで
ある]。
【0071】同様にして、2−ブロモ−3−ニトロ−5
−(C1−C6ハロアルキル)−4−(3−チエニル)−1−
メトキシピロール化合物は工程図XVIIIに示されている
如くして製造できる。
【0072】
【化44】 [式中、YはC1−C6ハロアルキルであり、そしてR、
1、R2およびR53は工程図XIIに記載されている如く
である]。
【0073】3−ブロモ−5−(C1−C6ハロアルキル)
−4−(2−チエニル)−1−メトキシピロール化合物は
工程図XIXに示されている如くして製造できる。
【0074】
【化45】 [式中、YはC1−C6ハロアルキルであり、そしてR、
1、R2およびR53は工程図XIに記載されている如くで
ある]。
【0075】同様にして、3−ブロモ−5−(C1−C6
ハロアルキル)−4−(3−チエニル)−1−メトキシピ
ロール−2−カルボニトリル化合物は工程図XXに示され
ている如くして製造できる。
【0076】
【化46】 [式中、YはC1−C6ハロアルキルであり、そしてR、
1、R2およびR53は工程図XIIに記載されている如く
である]。
【0077】4−アリール−3−(ニトロおよびシアノ)
−5−(C1−C6ハロアルキル)−2−(2−および3−
チエニルおよび−フリル)ピロール化合物は、式XXVIの
置換されたもしくは未置換のベータ−(ニトロまたはシ
アノ)スチレンを臭素と反応させて(置換されたもしくは
未置換のフェニル)−1,2−ジブロモ−2−(ニトロま
たはシアノ)エタンを生成し、それを次に例えばピリジ
ンの如き塩基を使用する脱ハロゲン化処理にかけて式XX
VIIIの置換されたもしくは未置換の(ニトロまたはシア
ノ)ブロモスチレンを生成することにより、製造でき
る。トリ(C1−C4アルキル)アミンの存在下でのブロモ
スチレンと式XXIXのオキサゾリノンとの反応で希望する
4−アリール−3−(ニトロまたはシアノ)−5−(C1
6ハロアルキル)−2−(2−もしくは3−チエニルま
たは−フリル)ピロールを与える。上記の反応工程は工
程図XXIに示されている。
【0078】
【化47】 [式中、XはCNまたはNO2であり、Yは場合により
1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN
基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で
置換されていてもよいC1−C4アルキル基、または場合
により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換され
ていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されていても
よいフェニルであり、ZはC1−C6アルキルであり、A
はOまたはSであり、R、R1およびR2はそれぞれ独立
して、水素、ハロゲンまたはNO2であり、そしてR1
よびR2がそれらが結合している炭素原子と一緒になる
時にそれらはR12が構造:
【0079】
【化48】 により表される環を形成することができ、そしてL、
T、VおよびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、
CNまたはNO2である]。
【0080】同様にして、4−(2−チエニルおよび−
フリル)−3−(ニトロおよびシアノ)−5−(C1−C6
ロアルキル)−2−アリールピロール化合物は工程図XXI
Iに示されている如くして製造でき、そして4−(3−チ
エニルおよび−フリル)−3−(ニトロおよびシアノ)−
5−(C1−C6ハロアルキル)−2−アリールピロール化
合物は工程図XXIIIに示されている如くして製造でき
る。
【0081】
【化49】 [式中、A、X、YおよびZは工程図XXIに記載されて
いる如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XIに
記載されている如くである]。
【0082】
【化50】 [式中、A、X、YおよびZは工程図XXIに記載されて
いる如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XII
に記載されている如くである]。
【0083】3−アリール−2−(C1−C6ハロアルキ
ル)−5−(2−および3−チエニルおよび−フリル)ピ
ロール化合物は工程図XXIVに示されている如くして製造
できる。
【0084】
【化51】 [式中、Y、Z、A、R、R1およびR2は工程図XXIに
記載されている如くである]。
【0085】同様にして、3−(2−および3−チエニ
ルおよび−フリル)−2−(C1−C6ハロアルキル)−5
−アリールピロール化合物は工程図XXVに示されている
如くして製造できる。
【0086】
【化52】 [式中、Y、Z、A、R、R1およびR2は工程図XXIに
記載されている如くである]。
【0087】5−(C1−C6ハロアルキル)−3−アリー
ル−2−(2−および3−チエニルおよび−フリル)ピロ
ール化合物は、式XXXの置換されたもしくは未置換のア
セトフェノンを例えばピリジンの如き有機塩基の存在下
でハロゲン化チオニルと反応させることにより、製造で
きる。その後、反応混合物を水性テトラフルオロホウ酸
ナトリウムで処理して式XXXIのN−α−(置換されたも
しくは未置換の)テトラフルオロホウ酸スチリルピリジ
ニウムを与える。式XXXIのテトラフルオロホウ酸スチリ
ルピリジニウムを次に例えばピリジンの如き塩基の存在
下で式XXIXのオキサゾリノンと反応させて希望する5−
(C1−C6ハロアルキル)−3−アリール−2−(2−も
しくは3−チエニルまたは−フリル)ピロール化合物を
生成する。上記の反応工程は工程図XXVIに示されてい
る。
【0088】
【化53】 [式中、Y、Z、A、R、R1およびR2は工程図XXIに
記載されている如くである]。
【0089】同様にして、5−(C1−C6ハロアルキル)
−2−アリール−3−(2−チエニルおよび−フリル)ピ
ロール化合物は工程図XXVIIに示されている如くして製
造でき、そして5−(C1−C6ハロアルキル)−2−アリ
ール−3−(3−チエニルおよび−フリル)ピロール化合
物は工程図XXVIIIに示されている如くして製造できる。
【0090】
【化54】 [式中、A、ZおよびYは工程図XXIに記載されている
如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XIに記載
されている如くである]。
【0091】
【化55】 [式中、A、ZおよびYは工程図XXIに記載されている
如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XIIに記
載されている如くである]。
【0092】5−(C1−C6ハロアルキル)−2−アリー
ル−4−ニトロ−3−(2−チエニル)ピロール化合物
は、工程図XXIXに示されている如く、5−(C1−C6
ロアルキル)−2−アリール−3−(2−チエニル)ピロ
ール化合物を硝酸および無水酢酸と反応させることによ
り、製造できる。
【0093】
【化56】 [式中、A、ZおよびYは工程図XXIに記載されている
如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XIに記載
されている如くである]。
【0094】同様にして、5−(C1−C6ハロアルキル)
−2−アリール−4−ニトロ−3−(3−チエニル)ピロ
ール化合物は工程図XXXに示されている如くして製造で
きる。
【0095】
【化57】 [式中、A、ZおよびYは工程図XXIに記載されている
如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XIIに記
載されている如くである]。
【0096】本発明の2,3,5−トリス(トリフルオロ
メチル)−4−(2−および3−チエニル)ピロール化合
物は、式XXXの3−(2−または3−チエニル)−1,1,
1−トリフルオロ−2−プロパンをヒドロキシルアミン
塩酸塩と反応させて式XXXIのオキシムを生成することに
より、製造できる。式XXXIのオキシムを次に圧力瓶の中
で少なくとも10モル%量の例えばアルカリ金属アルコ
キシドの如き塩基の存在下で溶媒中で高められた温度に
おいて液体のヘキサフルオロ−2−ブチンと反応させて
式XXXIIの3−(2−または3−チエニル)−5a−ヒド
ロキシ−2,4−a,5b−トリス(トリフルオロメチル)
−1−ピロリンを生成する。式XXXIIのピロリンを次に
アルコール中で塩酸と反応させて希望する2,3,5−ト
リス(トリフルオロメチル)−4−(2−および3−チエ
ニル)ピロール化合物を生成する。上記の反応工程は工
程図XXXIに示されている。
【0097】
【化58】 3,4−ビス(トリフルオロメチル)−2−(2−および3
−チエニルおよび−フリル)ピロール化合物は、下記の
工程図XXXIIに示されている如く、式VIのN−(トリメチ
ルシリル)メチル−5−メチル(チエニル−またはフリ
ル)チオイミデートを2,3−ジクロロヘキサフルオロブ
テンと反応させることにより、製造できる。
【0098】
【化59】 2,3−ビス(トリフルオロメチル)−4−ハロ−5−(2
−チエニル)ピロール化合物は、式XXXIIIのオキシムを
例えばアルカリ金属アルコキシドの如き塩基の存在下で
ヘキサフルオロ−2−ブチンと反応させて式XXXIVのビ
ニルオキシムおよび式XXXVの2−(2−チエニル)−4,
5−トランス−ビス(トリフルオロメチル)−1−ピロリ
ン−5−オールを生成することにより、製造できる。式
XXXIVのビニルオキシムを次に加熱して式XXXVIの2−
(2−チエニル−4,5−ビス(トリフルオロメチル)−1
−ピロリン−4−オールを生成する。式XXXVのピロリン
−5−オールまたは式XXXVIのピロリン−4−オールを
次にアルコール中で塩酸と反応させて5−(2−チエニ
ル)−2,3−ビス(トリフルオロメチル)ピロール化合物
を得る。5−(2−チエニル)−2,3−ビス(トリフルオ
ロメチル)ピロール化合物を次にハロゲン化剤と反応さ
せて希望する2,3−ビス(トリフルオロメチル)−4−
ハロ−5−(2−チエニル)ピロール化合物を得る。上記
の反応工程は工程図XXXIIIに示されている如くである。
【0099】
【化60】 [式中、XはCl、BrまたはIであり、そしてR、R
1およびR2は工程図XIに記載されている如くである]。
【0100】同様にして、2,3−ビス(トリフルオロメ
チル)−4−ハロ−5−(3−チエニル)ピロール化合物
は工程図XXXIVに示されている如くして製造できる。
【0101】
【化61】 [式中、XはCl、BrまたはIであり、そしてR、R
1およびR2は工程図XIIに記載されている如くであ
る]。
【0102】2,5−ビス(トリフルオロメチル)−3−
(2−および3−チエニル)ピロール化合物は工程図XXXV
に示されている如くして製造できる。
【0103】
【化62】 3−(ハロアルキルスルホニル)−2−(2−および3−
チエニル)−ピロール化合物は、式XXXVIIの(2−または
3−チエニル)エチニルハロアルキルスルホニル化合物
をアミノアセトアルデヒドジ(C1−C4アルキル)アセタ
ールと反応させて式XXXVIIIの{{α−[(ハロアルキルス
ルホニル)メチレン](2−または3−チエニル)}アミノ}
アセトアルデヒドジ(C1−C4アルキル)アセタールを生
成することにより、製造できる。式XXXVIIIのアセター
ルを次に過剰のトリフルオロ酢酸と反応させて希望する
3−(ハロアルキルスルホニル)−2−(2−および3−
チエニル)ピロール化合物を得る。上記の反応工程は工
程図XXXVIに示されている。
【0104】
【化63】 5−(ハロアルキルスルホニル)−2−(2−および3−
チエニル)ピロール化合物は、工程図XXXVIIに示されて
いる如くして、2−(2−もしくは3−チエニルまたは
−フリル)ピロール化合物を塩化ハロアルキルスルフェ
ニル化合物と反応させることにより、製造できる。
【0105】
【化64】 4−(ハロアルキルスルホニル)−5−(2−チエニル)ピ
ロール−2−カルボニトリル化合物は、式XXXIXの3−
(ハロアルキルスルホニル)−2−(2−チエニル)ピロー
ル化合物を溶媒の存在下でイソシアン酸クロロスルホニ
ルと反応させて反応混合物を生成することにより、製造
できる。反応混合物を次にジメチルホルムアミドで処理
して希望する4−(ハロアルキルスルホニル)−5−(2
−チエニル)ピロール−2−カルボニトリル化合物を得
る。上記の反応工程は工程図XXXVIIIに示されている。
【0106】
【化65】 [式中、R3は以上で式Iに関して記載されている如く
であり、そしてR、R1およびR2は工程図XIに記載され
ている如くである]。
【0107】同様にして、4−(ハロアルキルスルホニ
ル)−5−(3−チエニル)ピロール−2−カルボニトリ
ル化合物は工程図XXXIXに示されている如くして製造で
きる。
【0108】
【化66】 [式中、R3は以上で式Iに関して記載されている如く
であり、そしてR1およびR2は工程図XIIに記載されて
いる如くである]。
【0109】5−(ハロアルキルスルフィニル)−2−
(2−および3−チエニルおよびフリル)ピロール化合物
は、工程図XLに示されている如く、5−(ハロアルキル
チオ)−2−(2−もしくは3−チエニルまたは−フリ
ル)ピロール化合物を例えば3−クロロ−ペルオキシ安
息香酸の如き酸化剤と反応させることにより製造でき
る。
【0110】
【化67】 [式中、AおよびR3は以上で式Iに関して記載されて
いる如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図Vに
記載されている如くであり、そしてYおよびZはそれぞ
れ独立して水素またはハロゲンである]。
【0111】3−(2−および3−チエニルおよび−フ
リル)−4−(ハロアルキルスルホニル)ピロール化合物
は、工程図XLIに示されている如く、式XLのハロアルキ
ルスルホンを例えば水素化ナトリウムの如き塩基の存在
下で反応させることにより製造できる。
【0112】
【化68】 2−(チエニルおよびフリル)−3−ニトロ−5−(ハロ
アルキルチオ)ピロール化合物並びに5−(チエニルおよ
びフリル)−3−ニトロ−2−(ハロアルキルチオ)ピロ
ール化合物は、工程図XLIIに示されている如く、2−
(チエニルまたはフリル)−5−(ハロアルキルチオ)ピロ
ール化合物を無水酢酸の存在下で発煙硝酸と反応させる
ことにより製造できる。
【0113】
【化69】 [式中、AおよびR3は以上で式Iに関して記載されて
いる如くであり、そしてR、R1およびR2はハロゲンで
ある]。
【0114】同様にして、2−(2−チエニル)−5−ニ
トロ−3−(ハロアルキルチオ)ピロール化合物および2
−(3−チエニル)−5−ニトロ−3−(ハロアルキルチ
オ)ピロール化合物はそれぞれ工程図XLIIIおよびXLIVに
示されている如くして製造できる。
【0115】
【化70】 [式中、AおよびR3は以上で式Iに関して記載されて
いる如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XIに
記載されている如くである]。
【0116】
【化71】 [式中、AおよびR3は以上で式Iに関して記載されて
いる如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XII
に記載されている如くである]。
【0117】2−(2−チエニル)−3−(ハロアルキル
チオ)ピロール化合物および2−(3−チエニル)−3−
(ハロアルキルチオ)ピロール化合物はそれぞれ工程図XL
VおよびXLVIに示されている如くして製造できる。
【0118】
【化72】 [式中、R、R1およびR2は工程図XIに記載されている
如くである]。
【0119】
【化73】 [式中、R、R1およびR2は工程図XIIに記載されてい
る如くである]。
【0120】3−ブロモ−5−(チエニルまたはフリル)
−2−(ハロアルキルスルフィニルおよび−スルホニル
−4−(ハロアルキルスルホニル)ピロール化合物は工程
図XLVIIおよびXLVIIIに示されている如くして製造でき
る。
【0121】
【化74】 [式中、AおよびR3は以上で式Iに関して記載されて
いる如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XIに
記載されている如くである]。
【0122】
【化75】 [式中、AおよびR3は以上で式Iに関して記載されて
いる如くであり、そしてR、R1およびR2は工程図XII
に記載されている如くである]。
【0123】2−(チエニルおよびフリル)−4−アリー
ル−5−ハロアルキル−3−(ハロアルキルスルホニル)
ピロール化合物は工程図XLIXに示されている如くして製
造できる。
【0124】
【化76】 [式中、A、R、R1、R2、YおよびZは工程図XXIに
記載されている如くであり、そしてR3は以上で式Iに
関して記載されている如くである]。
【0125】同様にして、2−アリール−4−(チエニ
ルおよびフリル)−5−ハロアルキル−3−(ハロアルキ
ルスルホニル)ピロール化合物は工程図Lに示されてい
る如くして製造できる。
【0126】
【化77】 [式中、A、R、R1、R2、YおよびZは工程図XXIに
記載されている如くであり、そしてR3は以上で式Iに
関して記載されている如くである]。
【0127】2−(チエニルおよびフリル)−5−(ハロ
アルキルスルホニル)−ピロール−3−カルボニトリル
は工程図LIに示されている如くして製造できる。
【0128】
【化78】 Yおよび/またはZが水素である式Iの化合物からYお
よび/またはZがハロゲンである対応する式Iの化合物
への転化は、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、
酢酸または塩素化された炭化水素の如き溶媒の存在下に
おける式Iの水素置換されたピロールと少なくとも約1
または2当量の例えばハロゲン化スルフリル、臭素また
は塩素の如きハロゲン化剤との反応により、容易に行わ
れる。さらに、R、R1および/またはR2が水素である
式Iの化合物の溶媒の存在下におけるハロゲン化剤との
反応により、R、R1および/またはR2が水素である式
Iの化合物をR、R1および/またはR2がハロゲンであ
る対応する式Iの化合物へ転化させることもできる。使
用できるハロゲン化剤には、臭素、塩化スルフリル、臭
化スルフリル、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸t−
ブチル、N−ブロモスクシンイミド、N−アイオドスク
シンイミドなどが包含される。数種のハロゲン化反応工
程が工程図LIIに示されている。
【0129】
【化79】
【0130】
【化80】 1−置換された式Iの化合物の製造は、アルカリ金属ア
ルコキシドまたは水素化物の存在下における水素として
Bを有する適当に置換された式Iの化合物とアルキル化
剤またはアシル化剤との反応により、行われる。例え
ば、Bが水素でありそしてR、R1、R2、A、X、Yお
よびZが以上の式Iに関して記載されている如くである
式Iの化合物を、アルキル基が直鎖もしくは分枝鎖状で
ありそして場合により1〜3個のハロゲン原子、1個の
ヒドロキシ、1個のシアノ、1個のC1−C4アルコキ
シ、1個のC1−C4アルキルチオ、1個の場合により1
〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニ
ル、または1個の場合により1〜3個のハロゲン原子で
置換されていてもよいベンジルオキシで置換されていて
もよいC1−C6アルキルハライドの如き適当なアルキル
化剤、並びに例えばナトリウムまたはカリウムt−ブト
キシドの如きアルカリ金属アルコキシドと反応させる。
この反応が、出発物質と同じ置換基を有するがさらに窒
素原子上で場合により上記の如く置換されていてもよい
1−C6アルキル基で置換されているチエニル−または
フリルピロールを与える。この反応工程は下記の如く示
すことができる:
【0131】
【化81】 [式中、R、R1、R2、A、X、YおよびZは以上で式
Iに関して記載されている如くであり、そしてR6は場
合により上記の如く置換されていてもよいC1−C6アル
キル基である]。同様な反応で、アルキルハライドが臭
化シアンで置換され、そして1−位置にアルキル基でな
くカルボニトリルを有する式Iのチエニル−またはフリ
ルピロールが生成する。
【0132】有利なことに、上記のアルキル化工程をN
−C3−C6アルケニルまたはN−C3−C6アルキニル置
換基を有する式Iのチエニル−およびフリルピロール類
の製造に適用することもできる。この置換基は、上記の
反応でC1−C6アルキルハライドを単にC3−C6アルケ
ニルハライドまたはC3−C6アルキニルハライドで置換
することにより、得られる。
【0133】同様な方法で、アルカリ金属アルコキシド
の存在下におけるBが水素である適当に置換された式I
のチエニル−またはフリルピロールとアシル化剤との反
応により1−アシル化されたチエニル−およびフリルピ
ロール類が得られる。例えばC1−C6アルキルまたはC
2−C6アルケニル酸塩化物、置換されたC1−C6アルキ
ルもしくはC2−C6アルケニル酸塩化物、塩化ベンゾイ
ル、置換された塩化物、クロロ蟻酸フェニル、置換され
たクロロ蟻酸フェニル、クロロ蟻酸C1−C6アルキルも
しくはC2−C6アルケニル、置換されたクロロ蟻酸C1
−C6アルキルもしくはC2−C6アルケニル、N−置換
された塩化カルバモイルなどを使用することができる。
反応は下記の如く示すことができる:
【0134】
【化82】 6がCH2SQである式Iのチエニル−およびフリルピ
ロール類は、塩基の存在下におけるクロロメチルである
6を有する適当に置換された式Iのチエニル−または
フリルピロールとSQ化合物のアルカリ金属塩との反応
により製造できる。R6がCHR8NHC(O)R9である
式Iのチエニル−およびフリルピロール化合物は以下に
示されている如くして製造できる。
【0135】
【化83】 有利なことに、1−ハロメチルチエニル−およびフリル
ピロール化合物は以下に示されている如くして製造でき
る。
【0136】
【化84】 6がR10CHOC(O)−(CR1112)n1である式I
の化合物は以下に示されている如くして製造できる。
【0137】
【化85】 BがOR6である式Iの化合物は、BがOHでありそし
てR、R1、R2、A、X、YおよびZが以上で式Iに関
して記載されている如くである適当に置換された式Iの
チエニル−またはフリルピロール化合物を適当なアルキ
ル化剤並びに例えばクロロメチルC1−C4アルキルエー
テルおよびカリウムt−ブトキシドの如き適当な塩基と
反応させることにより、製造できる。この反応が、出発
物質と同じ置換基を有するがさらに酸素上でC1−C4
ルコキシメチルで置換されているチエニル−またはフリ
ルピロールを与える。同様な反応で、クロロメチルC1
−C4アルキルエーテルをブロモアセトニトリルで置換
して酸素上にアセトニトリルを有する式Iのチエニル−
またはフリルピロールを与える。反応は下記の如く示す
ことができる:
【0138】
【化86】 [式中、R、R1、R2、A、X、YおよびZは以上で式
Iに関して記載されている如くであり、そしてR6
(1)C1−C4アルコキシメチルまたは(2)CH2
Nである]。
【0139】同様にして、BがC(O)R7である式Iの
化合物は、BがOHでありそしてR、R1、R2、A、
X、YおよびZが以上で式Iに関して記載されている如
くである適当に置換された式Iのチエニル−またはフリ
ルピロール化合物を適当なアシル化剤並びに例えばC1
−C6酸塩化物およびカリウムt−ブトキシドの如き適
当な塩基と反応させることにより、製造できる。この反
応が、出発物質と同じ置換基を有するがさらに酸素上で
1−C6アルカノイルで置換されているチエニル−また
はフリルピロール化合物を与える。反応は下記の如く示
すことができる:
【0140】
【化87】 本発明のチエニル−およびフリールピロール化合物は昆
虫およびダニの駆除用に有効である。これらの化合物は
また成長中または収穫された作物を昆虫およびダニによ
り被害から保護するのにも有効である。
【0141】本発明の式Iの化合物により駆除される昆
虫には、鱗翅目(Lepidoptera)、例えばダバコ・バッド
ウォーム類(tabacco budworms)、キャベジ・ルーパーズ
類(cabbage loopers)、コトン・ボール・ウォーム類(co
tton boll worms)、ビート・アーミーウォーム類(beet
armyworms)、サザン・アーミーウォーム類(southernarm
yworms)およびダイアモンド・バックモス類(diamondbac
k moths);同翅目(Homoptera)、例えばアフィド類(aph
ids)、リーフ・ホッパー類(leaf hoppers)、プラント・
ホッパー類(plant hoppers)およびホワイト・フライ類
(white flies);アザミウマ目(Thysanoptera)、例えば
スリップ類(thrips);鞘翅目(Coleoptera)、例えばボ
ール・ウィーヴィル類(boll weevils)、コロラド・ポテ
ト・ビートル類(Colorado potato beetles)、サザン・
コーン・ルートウォーム類(southern corn rootworms)
およびマスタード・ビートル類(mustard beetles);並
びに直翅目(Orthoptera)、例えばイナゴ類(locusts)、
コオロギ類(crickets)、グラスホッパー類(glasshopper
s)およびゴキブリ類(cockroaches)が包含される。本発
明により駆除されるダニ目(Acarina)には、マイト類(m
ites)、例えばナミハダニ類(two-spotted spider mite
s)、カルミン・スパイダー・マイト類(carmine spider
mites)、バンクス・グラス・マイト類(banks grass mit
es)、ストロベリー・マイト類(strawberry mites)、サ
イトラス・ラスト・マイト類(citrusrust mites)および
リプロシス・マイト類(leprosis meites)が包含され
る。有利なことに、本発明の化合物はタバコ・バッドウ
ォーム類およびサザン・アーミーウォーム類に対して特
に有効である。
【0142】実際には、水または他の液体担体中に分散
されている約10ppm〜約10,000ppmそして
好適には約100ppm〜約5,000ppmの式Iの
チエニル−またはフリールピロール化合物が植物、作物
またはその中で該作物が成長している土に適用された時
には該作物を昆虫およびダニによる被害から保護するの
に有効である。
【0143】本発明のチエニル−およびフリールピロー
ル化合物はまた、植物の葉におよび/またはその中で植
物が成長している土もしくは水に約0.1kg/ha〜
4.0kg/haの活性成分の割合を与えるのに充分な
量で適用された時には昆虫およびダニを駆除するために
も有効である。
【0144】本発明の化合物は単独で使用された時にも
昆虫およびダニの駆除用に有効であるが、それらを他の
殺昆虫剤および殺ダニ剤を包含する他の生物学的化学物
質と組み合わせて使用することもできる。例えば、本発
明の式Iの化合物はピレスロイド類、ホスフェート類、
カルバメート類、シクロジエン類、バシルス・スリンジ
エンシス(bacillus thuringiensis)(Bt)のエンドトキシ
ン、ホルミアミジン類、フェノール錫化合物、塩素化さ
れた炭化水素類、ベンゾイルフェニルウレア類などと一
緒にまたは組み合わされて効果的に使用することができ
る。
【0145】本発明の化合物は濃厚乳剤、濃厚散剤また
は水和剤として調合することができ、それらは一般的に
はその場で水または他の適当な極性溶媒で希釈されて希
釈スプレーとして適用される。該化合物は乾燥コンパク
ト粒剤、顆粒状調合物、粉剤、濃厚粉剤、濃厚懸濁剤、
微細乳剤などに調合することもでき、それらの全てが種
子、土、水および/または葉に適用されると要求される
植物保護を与える。そのような調合物には、不活性な固
体または液体希釈剤と混合された本発明の化合物が包含
される。
【0146】例えば、水和剤、粉剤および濃厚粉剤は、
約25〜約85重量%の式Iの化合物および約73〜約
13重量%の固体希釈剤、例えばベントナイト、珪藻
土、カオリン、アタパルガイトなど、約1〜5重量%の
分散剤、例えばリグノスルホン酸ナトリウム、並びに約
1〜5重量%の非イオン性表面活性剤、例えばオクチル
フェノキシポリエトキシエタノール、ノニルフェノキシ
ポリエトキシエタノールなど、を一緒に粉砕および配合
することにより、製造できる。
【0147】典型的な濃厚乳剤は、約15〜約70重量
%の式Iの化合物を約84〜約29重量%の溶媒、例え
ばイソフォロン、トルエン、ブチルセロソルブ、酢酸メ
チル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなど、
の中に溶解させそしてその中に約1〜5重量%の非イオ
ン系表面活性剤、例えばアルキルフェノキシポリエトキ
シアルコール、を分散させることにより、製造できる。
【0148】本発明をさらなる理解を助けるために、下
記の実施例を主として本発明の詳細事項を説明する目的
のために記述する。実施例は一般的に上記の反応工程を
使用しており、そして以上で特に記述されていない本発
明の多くの化合物の製造用の別の手段も供するものであ
る。本発明の全範囲は特許請求の範囲に規定されている
ので、本発明は実施例により限定されるものとみなすべ
きでない。
【0149】
【実施例】実施例1 3,4,5−トリクロロ−2−チオフェンカルボキシアル
デヒドの製造
【0150】
【化88】 ブチルリチウム(テトラヒドロフラン中2.5モル、3.
96mL、9.9ミリモル)をテトラクロロチオフェン
(2.00g、9.01ミリモル)のテトラヒドロフラン
中溶液に0℃において加えた。反応混合物を0℃におい
て30分間撹拌し、45分間にわたり室温に暖め、N,
N−ジメチルホルムアミド(0.79g、10.8ミリモ
ル)で処理し、3時間撹拌し、4℃の1モル塩酸中に注
ぎ、そしてエーテルで抽出した。一緒にした有機抽出物
を連続的に水および食塩水で洗浄し、MgSO4上で乾
燥し、そして真空中で濃縮して、褐色固体を得た。シリ
カゲルおよびヘキサン溶液中5%酢酸エチルを用いる固
体のフラッシュクロマトグラフィーでベージュ色の固体
を与え、それを酢酸エチルおよびヘキサンから再結晶化
させて、標記生成物をベージュ色の針状結晶で得た
(1.63g、84%、融点81°−82℃)。
【0151】実施例2 3,4,5−トリクロロ−2−チオフェンカルボキシアル
デヒドのオキシムの製造
【0152】
【化89】 炭酸ナトリウム(10.91g、99.2ミリモル)の水
溶液を3,4,5−トリクロロ−2−チオフェンカルボキ
シアルデヒド(10.69g、49.6ミリモル)および
硫酸ヒドロキシルアミン(8.14g、49.6ミリモ
ル)の水中スラリーに加えた。室温で18時間撹拌した
後に、固体を反応混合物から濾別し、そして高真空下で
一夜乾燥して、標記化合物を白色固体(10.24g、
92%)として与えた。
【0153】本質的に同じ工程を用いて、そして適当に
置換されたチオフェンカルボキシアルデヒドを使用し
て、下記の化合物が得られた。
【0154】
【化90】 1 2 H H Cl H Br H H −CH=CH−CH=CH−
【0155】
【化91】 1 2 H H H実施例3 3,4,5−トリクロロ−2−チオフェンカルボニトリル
の製造
【0156】
【化92】 3,4,5−トリクロロ−2−チオフェンカルボキシアル
デヒドのオキシム(10.075g、43.7ミリモル)
の無水酢酸中溶液を2時間にわたり還流させ、そして真
空中で濃縮して褐色油を得た。油をエーテルで希釈し、
そして有機溶液を連続的に水および食塩水で洗浄し、M
gSO4上で乾燥し、そして真空中で濃縮して、褐色油
を得た。シリカゲルおよびヘキサン溶液中5%酢酸エチ
ルを用いる油のフラッシュクロマトグラフィーでベージ
ュ色の固体を与え、それを酢酸エチルおよびヘキサンか
ら再結晶化させて、標記生成物をベージュ色の針状結晶
(8.23g、89%、融点63°−64℃)として得
た。
【0157】本質的に同じ工程を用いて、そして適当に
置換されたオキシムを使用して、下記の化合物が得られ
た。
【0158】
【化93】 1 2 H H Cl H Br H H −CH=CH−CH=CH−
【0159】
【化94】 1 2 H H H実施例4 2−(3,4,5−トリクロロ−2−チエニル)−5−(ト
リフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリルの製
【0160】
【化95】 アセトニトリル(0.97g、23.7ミリモル)をリチ
ウムジイソプロピルアミド(炭化水素中2モル、10.
9mL、21.8ミリモル)のテトラヒドロフラン中溶
液に−78℃において滴々添加した。反応混合物を−7
8℃において30分間撹拌し、3,4,5−トリクロロ−
2−チオフェンカルボニトリル(3.87g、18.2ミ
リモル)のテトラヒドロフラン中溶液で処理し、−78
℃で30分間撹拌し、45分間にわたり室温に暖め、飽
和塩化アンモニウム溶液で急冷し、そしてエーテルで抽
出した。一緒にした有機抽出液を連続的に水および食塩
水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして真空中で濃
縮して赤色固体を得た。赤色固体および1−ブロモ−
3,3,3−トリフルオロアセトン(1.95mL、18.
7ミリモル)の酢酸中混合物を3時間30分にわたり還
流させ、水で希釈し、そしてエーテルで抽出した。一緒
にした有機抽出液を連続的に水および食塩水で洗浄し、
MgSO4上で乾燥し、そして真空中で濃縮して赤色固
体を得た。シリカゲルおよびヘキサン溶液中15%酢酸
エチルを用いる固体のフラッシュクロマトグラフィーで
標記化合物を白色固体(0.49g、7.8%、融点22
0°−221℃)として与えた。
【0161】本質的に同じ工程を用いて、そして適当に
置換されたシアノフランまたはシアノチオフェンを使用
して、下記の化合物が得られた。
【0162】
【化96】 1 2 融点℃ S H H H 210 S H H Br 230−231 S H H Cl 232−233 S H Br H >230 O H H H 196−197 S H −CH=CH−CH=CH− >230 S Cl −CH=CH−CH=CH− 193−195
【0163】
【化97】 1 2 融点℃ S H H H 229−231実施例5 4−ブロモ−2−(3,4,5−トリクロロ−2−チエニ
ル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボ
ニトリルの製造
【0164】
【化98】 臭素(0.208g、1.31ミリモル)を2−(3,4,
5−トリクロロ−2−チエニル)−5−(トリフルオロメ
チル)ピロール−3−カルボニトリル(0.38g、1.
09ミリモル)および酢酸ナトリウム(0.11g、1.
31ミリモル)の酢酸中溶液に50℃において加えた。
50℃において30分間撹拌した後に、追加の酢酸ナト
リウム(0.11g、1.31ミリモル)および臭素
(0.208g、1.31ミリモル)を反応混合物に加え
た。反応混合物を15分間撹拌し、室温に冷却し、そし
て1%亜硫酸水素ナトリウム溶液中に注いだ。固体を水
性混合物から濾別し、そして高真空下で一夜乾燥して、
白色固体を与えた。固体を酢酸エチルおよびヘキサンか
ら再結晶化させて、標記生成物を白色結晶(0.45
g、96%、融点221°−224℃)として得た。
【0165】本質的に同じ工程を用いて、そして適当に
置換された2−(チエニルまたはフリール)−5−(トリ
フルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリルを使用
して、下記の化合物が得られた。
【0166】
【化99】 1 2 融点℃ S H H Br 254(分解) S H H Cl >230 S H Br Br >230 O H H Br >230 S Br −CH=CH−CH=CH− 201−203 S Cl −CH=CH−CH=CH− 205−206
【0167】
【化100】 1 2 融点℃ S Br H H 183−185実施例6 4−ブロモ−1−(エトキシメチル)−2−(3,4,5−
トリクロロ−2−チエニル)−5−(トリフルオロメチ
ル)ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0168】
【化101】 クロロメチルエチルエーテル(0.20g、2.13ミリ
モル)を4−ブロモ−2−(3,4,5−トリクロロ−2
−チエニル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3
−カルボニトリル(0.30g、0.71ミリモル)およ
び炭酸カリウム(0.29g、2.13ミリモル)のN,
N−ジメチルホルムアミド中混合物に加えた。反応混合
物を室温で30分間撹拌し、水で希釈し、そしてエーテ
ルで抽出した。一緒にした有機抽出物を連続的に水およ
び食塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして真空
中で濃縮して、透明な油を得た。シリカゲルおよびヘキ
サン溶液中15%酢酸エチルを使用する油のフラッシュ
クロマトグラフィーで標記生成物を白色結晶(0.24
g、71%、融点85°−87℃)として与えた。
【0169】本質的に同じ工程を用いて、そして適当に
置換された4−ハロ−2−(チエニルまたはフリール)ピ
ロール−3−カルボニトリルを使用して、下記の化合物
が得られた。
【0170】
【化102】 1 2 融点℃ Cl S H H H 82−83 Br S H H Br 81−83 Br S H H Cl 81−83 Br O H H Br 80−81 Br S Br −CH=CH−CH=CH− 111−113 Br S Cl −CH=CH−CH=CH− 113−115
【0171】
【化103】 1 2 融点℃ S Br H H 109−110実施例7 4−クロロ−2−(2−チエニル)−5−(トリフルオロ
メチル)ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0172】
【化104】 次亜塩素酸ナトリウム(12mLの5.25%溶液、1
7ミリモル)を2−(2−チエニル)−5−(トリフルオ
ロメチル)ピロール−3−カルボニトリル(2.00g、
8.26ミリモル)のテトラヒドロフラン中溶液に滴々
添加した。反応混合物を2時間15分間撹拌し、1%亜
硫酸ナトリウム溶液で急冷し、そしてエーテルで希釈し
た。層を分離し、そして有機層を連続的に水および食塩
水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして真空中で濃
縮して、黄色固体を得た。シリカゲルおよびヘキサン溶
液中15%酢酸エチルを使用する固体のフラッシュクロ
マトグラフィーで固体を与え、それは酢酸エチルおよび
ヘキサンから再結晶化させて、標記生成物を黄色固体を
得た(0.35g、15%、融点221°−223
℃)。
【0173】実施例8 5−ブロモ−チオフェンカルボニトリルの製造
【0174】
【化105】 ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(17.58g、
157ミリモル)を5−ブロモ−2−チオフェンカルボ
キシアルデヒド(15.0g、78.5ミリモル)の水お
よびアセトニトリル中溶液に加えた。反応混合物を17
時間にわたり撹拌し、水中に注ぎ、そしてエーテルおよ
び酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機抽出物を連続
的に水および食塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、
そして真空中で濃縮して、褐色の油状固体を与えた。油
状固体の無水酢酸中溶液を5時間にわたり還流させ、真
空中で濃縮し、水中に注ぎ、そしてエーテルで抽出し
た。一緒にした有機抽出物を連続的に水、半−飽和炭酸
水素ナトリウム溶液および食塩水で洗浄し、MgSO4
上で乾燥し、そして真空中で濃縮して、褐色油を得た。
シリカゲルおよびヘキサン溶液中15%酢酸エチルを使
用して油のフラッシュクロマトグラフィーで標記生成物
を黄色油(3.6g、24%)として与えた。
【0175】実施例9 2−(5−ブロモ−2−フリール)−5−(トリフルオロ
メチル)−ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0176】
【化106】 臭素(0.71g、4.42ミリモル)を2−(2−フリ
ール)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カル
ボニトリル(1.00g、4.42ミリモル)および酢酸
ナトリウム(0.36g、4.42ミリモル)の酢酸中溶
液に加えた。反応混合物を15分間にわたり撹拌し、そ
して1%亜硫酸水素ナトリウム溶液中に注いだ。固体を
水性混合物から濾過し、高真空下で一夜乾燥し、そして
酢酸エチルおよびヘキサンから再結晶化させて、標記生
成物を赤色結晶(1.21g、90%、融点224°−
226℃)として得た。
【0177】本質的に同じ工程を用いたが、2−(2−
フリール)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−
カルボニトリルを2−(2−チエニル)−5−(トリフル
オロメチル)ピロール−3−カルボニトリルで置換し
て、2−(2−ブロモ−3−チエニル)−5−(トリフル
オロメチル)ピロール−3−カルボニトリルを固体(融
点170℃)として得た。
【0178】実施例10 2−(5−ホルミル−2−フリール)−5−(トリフルオ
ロメチル)ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0179】
【化107】 ブチルリチウム(3.45mL、7.78ミリモル)を2
−(5−ブロモ−2−フリール)−5−(トリフルオロメ
チル)ピロール−3−カルボニトリル(1.13g、3.
70ミリモル)のテトラヒドロフラン中溶液に−78℃
において滴々添加した。反応混合物を−78℃において
30分間撹拌し、室温に暖め、N,N−ジメチルホルム
アミド(1.35g、18.5ミリモル)で処理し、1モ
ル塩酸中に注ぎ、そしてエーテルおよび酢酸エチルで抽
出した。一緒にした有機抽出物を連続的に水および食塩
水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空中で濃
縮して、橙色の固体を得た。シリカゲルおよびヘキサン
溶液中20%〜50%酢酸エチルを使用する固体のフラ
ッシュクロマトグラフィーで橙色の固体を与え、それを
酢酸エチルから再結晶化させて標記生成物を橙色の結晶
(0.66g、70%、融点224°−225℃)とし
て得た。
【0180】実施例11 ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキシアルデヒドの製
【0181】
【化108】 ブチルリチウム(54mL、134ミリモル)をN,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン(15.57
g、134ミリモル)およびブチルリチウム(54m
L、134ミリモル)で処理し、室温で13時間撹拌
し、0℃に冷却し、そしてN,N−ジメチルホルムアミ
ド(24.40g、336ミリモル)で処理し、1モル
塩酸中に注ぎ、そしてエーテルで抽出した。一緒にした
有機抽出物を連続的に水および食塩水で洗浄し、Na2
SO4上で乾燥し、そして真空中で濃縮して、橙色の固
体を得た。シリカゲルおよびヘキサン溶液中15%酢酸
エチルを使用する油のフラッシュクロマトグラフィーで
標記生成物を橙色の油(12.51g、69%)として
与えた。
【0182】実施例12 3−クロロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニトリル
の製造
【0183】
【化109】 無水トリフルオロ酢酸(11.90g、56.6ミリモ
ル)をピリジン(5.23g、66.1ミリモル)および
3−クロロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド
(10.0g、47.2ミリモル)の塩化メチレン中混合
物に0℃において滴々添加した。反応混合物に室温にお
いて1時間暖め、水で希釈し、そしてエーテルで抽出し
た。一緒にした有機抽出物を連続的に水、1モルの塩酸
および食塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして
真空中で濃縮して、黄色の固体を得た。固体を酢酸エチ
ルおよびヘキサンから再結晶化させて標記生成物を灰白
色の針状結晶(8.80g、96%)として与えた。
【0184】実施例13 β−[(ホルミルメチル)アミノ−2−ベンゾフラン−ア
クリロニトリル,ジエチルアセタールの製造
【0185】
【化110】 2−ω−シアノアセトベンゾフラン(18.52g、1
00.0ミリモル)およびアミノアセトアルデヒドジエ
チルアセタール(14.50mL、13.28g、99.
7ミリモル)のトルエン中混合物を水を除去しながら
(ディーン−スタークトラップ)一夜還流し、そして真
空中で濃縮して、黒色の油を得た。シリカゲルおよび塩
化メチレンを使用する油の乾燥カラムクロマトグラフィ
ーで、赤色がかった黒色の油を与えた。油を塩化メチレ
ン/ヘキサン溶液と混合した。混合物を濾過し、そして
濾液を真空中で濃縮して標記生成物を赤色がかった黒色
の油(10.20g)として得た。
【0186】実施例14 2−(2−ベンゾフラニル)ピロール−3−カルボニトリ
ルの製造
【0187】
【化111】 β−[(ホルミルメチル)アミノ]−2−ベンゾフランアク
リロニトリル(1.00g、3.33ミリモル)をトリフ
ルオロ酢酸(5mL)に滴々添加した。反応混合物を室
温において1時間撹拌し、水で希釈し、そして酢酸エチ
ルで抽出した。有機抽出物を連続的に飽和炭酸水素ナト
リウム溶液および食塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥
し、木炭を用いて脱色し、そして真空中で濃縮して、橙
色の固体を得た。シリカゲルおよび塩化メチレンを使用
する固体の乾燥カラムクロマトグラフィーで、標記化合
物を白褐色固体(0.32g、46%、融点157°−
160.5℃)として与えた。
【0188】実施例15 4,5−ジクロロ−2−(3−クロロ−2−ベンゾフラニ
ル)ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0189】
【化112】 塩化スルフリル(1.20mL、2.02g、14.9ミ
リモル)を2−(2−ベンゾフラニル)ピロール−3−カ
ルボニトリル(1.00g、4.8ミリモル)の酢酸中溶
液に滴々添加した。反応混合物を室温で45分間撹拌し
そして濾過して固体を集めた。固体を冷たい酢酸で洗浄
しそして一夜乾燥して灰色粉末を得た。灰色粉末および
テトラヒドロフランの溶液をMgSO4上で乾燥し、木
炭を用いて脱色し、そして真空中で濃縮して、黄白色の
固体を与えた。黄白色の固体および塩化メチレンのスラ
リーを90分間撹拌し、そして濾過して、標記化合物を
灰白色の固体(0.74g、融点258°−260.5
℃)として得た。
【0190】本質的に同じ工程を用いたが、2当量の塩
化スルフリルを使用すると、5−クロロ−2−(3−ク
ロロ−2−ベンゾフラニル)ピロール−3−カルボニト
リルが白色固体、融点223.5°−225.5℃、とし
て得られた。
【0191】実施例16 2−ブロモ−1−(5−クロロ−2−チエニル)エタノン
の製造
【0192】
【化113】 臭素(18.90g、118ミリモル)のクロロホルム
中溶液を2−アセチル−5−クロロチオフェン(19.
00g、118ミリモル)のクロロホルム中溶液に40
°−45℃において加えた。反応混合物を室温で2時間
撹拌し、そして水で希釈した。有機層を分離し、MgS
4上で乾燥し、そして真空中で濃縮して、固体を与え
た。固体をエーテル/ヘキサン溶液中でスラリーとし、
濾過し、そして乾燥して、標記化合物を固体(12.2
0g、融点68°−70℃)として与えた。
【0193】実施例17 [(5−クロロ−2−テノイル)メチル]マロノニトリルの
製造
【0194】
【化114】 2−ブロモ−1−(5−クロロ−2−チエニル)エタノン
(11.50g、48ミリモル)のテトラヒドロフラン
中溶液をマロノニトリル(3.17g、48ミリモル)
およびカリウムターシャリー−ブトキシド(5.70
g、51ミリモル)のテトラヒドロフラン中溶液に0℃
において加えた。反応混合物を5、6分間撹拌し、真空
中で濃縮し、水で希釈し、そして濾過して、固体を集め
た。シリカゲルおよび(4:1)ヘキサン/酢酸エチル
溶液を用いる固体のフラッシュクロマトグラフィーで、
標記化合物を黄色固体、融点155°−158℃、とし
て与えた。
【0195】実施例18 2−クロロ−5−(5−クロロ−2−チエニル)ピロール
−3−カルボニトリルの製造
【0196】
【化115】 塩化水素気体を[(5−クロロ−2−テノイル)メチル]マ
ロノニトリル(4.60g、20.5ミリモル)、エーテ
ルおよびクロロホルムの混合物中で中程度の速度で20
分間にわたり泡立たせた。反応混合物を氷水混合物中に
注ぎ、そしてエーテルで抽出した。一緒にした有機抽出
物をMgSO4上で乾燥し、そして真空中で濃縮して、
褐色固体を与えた。固体をヘキサン/エーテル溶液と混
合し、そして濾過して、標記化合物を褐色固体、融点>
200℃、として与えた。
【0197】実施例19 4−ブロモ−2−クロロ−5−(5−クロロ−2−チエ
ニル)ピロール−3−カルボニトリルの製造
【0198】
【化116】 臭素(0.70g、4.3ミリモル)のp−ジオキサン中
溶液を2−クロロ−5−(5−クロロ−2−チエニル)ピ
ロール−3−カルボニトリル(1.0g、4.1ミリモ
ル)のp−ジオキサン中溶液に滴々添加した。反応混合
物を室温で一夜撹拌し、そして真空中で濃縮して、残渣
を得た。シリカゲルおよび(6:1)ヘキサン/酢酸エ
チル溶液を使用する残渣のフラッシュクロマトグラフィ
ーで標記生成物を黄色固体、融点>200℃、として与
えた。
【0199】実施例20 4−(p−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)
−3−オキサゾリン−5−オンの製造
【0200】
【化117】 (p−クロロフェニル)グリシン(5.05g、27.3ミ
リモル)および無水トリフルオロ酢酸(22.90g、
109.2ミリモル)のトルエン中溶液を5分間にわた
り還流させ、そして真空中で濃縮して、標記生成物を透
明な橙色油状で得て、それを高性能液体クロマトグラフ
ィー分析により同定した。
【0201】本質的に同じ工程を用いたが、(p−クロ
ロフェニル)グリシンをα−アミノ−2−チオフェン酢
酸で置換すると、4−(2−チエニル)−2−トリフルオ
ロメチル)−3−オキサゾリン−5−オンが褐色油とし
て得られた。
【0202】実施例21 5−(p−クロロフェニル)−3−(5−ニトロ−2−チ
エニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロールの製造
【0203】
【化118】 トリエチルアミン(1.16g、11.3ミリモル)を4
−(p−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−
3−オキサゾリン−5−オン(2.97g、11.3ミリ
モル)および2−ニトロ−5−(2−ニトロビニル)チオ
フェン(2.97g、11.3ミリモル)のアセトニトリ
ル中溶液に還流点付近で加えた。反応混合物を1時間還
流させ、室温で一夜撹拌し、そして真空中で濃縮して、
赤色の油を得た。油のクロマトグラフィーで、標記生成
物を黄褐色固体、融点166°−169℃、として与え
た。
【0204】本質的に同じ工程を用いたが、2−ニトロ
−5−(2−ニトロビニル)チオフェンを2−(2−ニト
ロビニル)フランで置換すると、5−(p−クロロフェニ
ル)−3−(2−フリール)−2−トリフルオロメチル)ピ
ロールが黄褐色固体、融点65°−66℃、として得ら
れた。
【0205】本質的に同じ工程を用いたが、4−(p−
クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−3−オ
キサゾリン−5−オンを4−(2−チエニル)−2−トリ
フルオロメチル)−3−オキサゾリン−5−オンで置換
しそして2−ニトロ−5−(2−ニトロビニル)チオフェ
ンを2−クロロアクリロニトリルで置換すると、2−
(2−チエニル)−5−トリフルオロメチル)ピロール−
3−カルボニトリルが黄褐色固体、融点210℃、とし
て得られた。
【0206】実施例22 2−(p−クロロフェニル)−3−ニトロ−4−(5−ニ
トロ−2−チエニル)−5−(トリフルオロメチル)ピロ
ールの製造
【0207】
【化119】 90%硝酸溶液(0.02g、0.28ミリモル)を5−
(p−クロロフェニル)−3−(5−ニトロ−2−チエニ
ル)−2−(トリフルオロメチル)ピロール(0.13g、
0.34ミリモル)の無水酢酸中溶液に加えた。反応混
合物を室温で10分間撹拌し、追加の90%硝酸溶液
(0.02g、0.28ミリモル)で処理し、室温で15
分間撹拌し、水中に注ぎ、室温で一夜撹拌し、そしてエ
ーテルで抽出した。一緒にした有機抽出物をMgSO4
上で乾燥し、そして真空中で濃縮して、標記生成物を黄
褐色固体状で得て、それを1HNMRスペクトル分析に
より同定した。
【0208】実施例23 4−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−チエニル)−5−
(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリルお
よび4−ブロモ−2−[3(または4),5−ジブロモ−2
−チエニル]−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3
−カルボニトリルの製造
【0209】
【化120】 N−ブロモスクシンイミド(0.84g、4.63ミリモ
ル)および2−(2−チエニル)−5−(トリフルオロメ
チル)−ピロール−3−カルボニトリル(1.02g、
4.21ミリモル)のテトラヒドロフラン中溶液を室温
で20分間撹拌し、追加のN−ブロモスクシンイミド
(0.84g、4.63ミリモル)で処理し、室温で20
分間撹拌し、そして水中に注いだ。水性混合物を濾過し
て、固体および濾液を得た。固体のトルエン中混合物を
加熱し、濾過しそして乾燥して、4−ブロモ−2−(5
−ブロモ−2−チエニル)−5−(トリフルオロメチル)
ピロール−3−カルボニトリルを固体、融点254℃
(分解)、として与えた。水性混合物から得られた濾液
を真空中で濃縮し、そしてシリカゲルおよび(4:1)
ヘキサン/酢酸エチル溶液を使用するクロマトグラフィ
ーにかけて、4−ブロモ−2−[3(または4),5−ジブ
ロモ−2−チエニル]−5−(トリフルオロメチル)ピロ
ール−3−カルボニトリルを固体、融点203℃、とし
て与えた。
【0210】実施例24 2−[1−(5−ブロモ−3−チエニル)−2−ニトロエ
チル]−4−(p−クロロフェニル)−2−(トリフルオロ
メチル)−3−オキサゾリン−5−オンの製造
【0211】
【化121】 トリエチルアミン(0.30g、3ミリモル)のトルエ
ン中溶液を4−(p−クロロフェニル)−2−(トリフル
オロメチル)−3−オキサゾリン−5−オン(10.00
g、38ミリモル)および2−ブロモ−4−(2−ニト
ロビニル)チオフェン(8.98g、32ミリモル)のト
ルエン中溶液に0℃において加えた。反応混合物を室温
に暖め、そして希塩酸およびエーテルで希釈した。有機
層を分離し、MgSO4上で乾燥し、真空中で濃縮し、
ヘキサンで希釈し、還流下で撹拌し、室温に冷却し、そ
して傾斜させて、透明溶液を得た。溶液を真空中で濃縮
しおよびクロマトグラフィーにかけて、標記生成物を与
えた。
【0212】実施例25 3−(5−ブロモ−3−チエニル)−5−(p−クロロフ
ェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロールおよび3
−(5−ブロモ−3−チエニル)−5−(p−クロロフェ
ニル)−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ピロー
ルの製造
【0213】
【化122】 トリエチルアミン(3.24g、32.1ミリモル)のア
セトニトリル中溶液を2−[1−(5−ブロモ−3−チエ
ニル)−2−ニトロエチル]−4−(p−クロロフェニル)
−2−(トリフルオロメチル)−3−オキサゾリン−5−
オン(13.30g、26.8ミリモル)のアセトニトリ
ル中溶液にゆっくり加えた。反応混合物を室温で5、6
分間撹拌し、そして希塩酸で希釈した。有機層を分離
し、MgSO4上で乾燥し、そして真空中で濃縮して、
黒色残渣を得た。シリカゲルおよび(9:1)ヘキサン
/酢酸エチル溶液を使用する残渣のカラムクロマトグラ
フィーで、数種の固体を得た。固体の一種を冷たい1,
2−ジクロロエタン中で撹拌し、濾過しそして乾燥し
て、3−(5−ブロモ−3−チエニル)−5−(p−クロ
ロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロールを淡
黄褐色固体、融点112°−115℃、として与えた。
別の固体をヘキサンで希釈し、そして混合物を還流さ
せ、室温に冷却し、そして濾過して、3−(5−ブロモ
−3−チエニル)−5−(p−クロロフェニル)−4−ニ
トロ−2−(トリフルオロメチル)ピロールを黄色固体、
融点174°−176℃、として得た。
【0214】実施例26 3−(5−ブロモ−4−ニトロ−3−チエニル)−5−
(p−クロロフェニル)−4−ニトロ−2−(トリフルオ
ロメチル)ピロールの製造
【0215】
【化123】 3−(5−ブロモ−3−チエニル)−5−(p−クロロフ
ェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロール(0.70
g、1.7ミリモル)および90%硝酸(0.145g、
0.1mL、2.1ミリモル)の無水酢酸中溶液を室温で
20分間撹拌し、追加の90%硝酸(5、6滴)で処理
し、そして水で希釈した。固体を濾過により集め、そし
て60℃において真空炉の中で一夜乾燥して、標記生成
物を固体、融点186°−190℃、として与えた。
【0216】実施例27 2−(p−クロロフェニル)−4−(4,5−ジブロモ−3
−チエニル)−3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)
ピロールの製造
【0217】
【化124】 3−(5−ブロモ−4−ニトロ−3−チエニル)−5−
(p−クロロフェニル)−4−ニトロ−2−(トリフルオ
ロメチル)ピロール(0.50g、1.1ミリモル)、臭
素(0.20g、1.3ミリモル)および酢酸ナトリウム
(0.11g、1.3ミリモル)の酢酸(10mL)中溶
液を一夜にわたり50℃に加熱し、そして水中に注い
だ。固体を集め、そして1,2−ジクロロエタンから再
結晶化させて、標記生成物を黄色固体、融点241°−
242℃、として与えた。
【0218】実施例28 殺昆虫剤および殺ダニ剤評価 下記の試験は殺昆虫剤および殺ダニ剤としての化合物の
有効性を示すものである。評価は50/50アセトン/
水混合物中に溶解または分散された試験化合物の溶液を
用いて行われた。試験化合物は、下表Iに示されている
濃度を与えるのに充分な量で該アセトン/水混合物中に
溶解または分散された工業用物質であった。
【0219】ここに報告されている全ての濃度は活性成
分に関するものである。全ての試験は約27℃に保たれ
ている研究室で行われた。使用された評価システムは下
記の如くであった: 評価システム 0=効果なし 5=56−65%死滅 1=10−25%死滅 6=66−75%死滅 2=26−35%死滅 7=76−85%死滅 3=36−45%死滅 8=86−99%死滅 4=46−55%死滅 9=100%死滅 −=評価なし この評価で使用された昆虫およびダニの試験種並びに個
々の試験工程を以下に記述する。
【0220】スポドプテラ・エリダニア(Spodoptera er
idania)第三齢幼虫、サザン・アーミーウォーム 長さが7〜8cmに伸びたシエヴァ・リマ・ビーン(sie
va lima bean)を試験懸濁液中に3秒間にわたり撹拌し
ながら浸漬し、そしてフードの中に入れて乾燥した。次
に底に湿った濾紙および13匹の第三齢幼虫を含有する
100×10mmペトリ皿の中に葉を入れた。皿を5分
間そのままにし、その後に死亡率、減じられた飼料採取
または正常な脱皮の妨害を観察した。
【0221】スポドプテラ・エリダニア(Spodoptera er
idania)、7日残存 上記の試験で処理された植物を温室中で7日間にわたり
高強度灯の下に保った。これらの灯は明るい日光の効果
を2倍にし、そしてそれらを14日間の長さに保った。
7日後に、葉を試料採取しそして上記の試験で評価し
た。
【0222】テトラニクス・ウルティカエ(Tetranychus
urticae)(OP−抵抗性種)、ナミハダニ(two-spotte
d spider mite) 長さが7〜8cmに伸びたシエヴァ・リマ・ビーン(sie
va lima bean)を選び、そして1容器当たり1本の植物
に切り戻した。主要群体から採取された葉から小片を切
断し、そして試験植物のそれぞれの葉の上に置いた。そ
れから2時間にわたりダニが試験植物の上を動けるよう
にしそして産卵させた。切断された片の寸法を変えて、
1枚の葉当たり約100匹のダニを得た。処理時に、ダ
ニを移動させるために使用された葉の片を除去しそして
廃棄した。ダニが感染した植物を試験調合物中に撹拌し
ながら3秒間にわたり浸漬し、そしてフード中に入れて
乾燥した。植物を2日間保ち、その後に、成虫死滅を評
価した。
【0223】ヘリオシス・ヴィレッセンス(Heliothis v
irescens)、第三齢タバコ・バッドウォーム(tobacco bu
dworm) 綿子葉を試験調合物中に浸漬し、そしてフード中で自然
乾燥した。乾燥時に、それぞれを4個に切断し、そして
湿った歯科用ウィックの5〜7mm長さ片を含有する3
0mLプラスチック薬品コップ中に10個ずつ個別に入
れた。1匹の第三齢毛虫をそれぞれのコップに加え、そ
してボール紙をコップの上に置いた。この処理を3日間
保ち、その後に死亡率を計測しそして飼育被害の減少を
推定した。
【0224】ディアブロティカ・ウンデシンプンクタタ
・ホワルディ(Diabrotica undecimpunctata howardi)、
第三齢サザン・コーン・ルートウォーム(southern corn
rootworm) 1ccの微細滑石を30mLの広口スクリュートップガ
ラスジャーの中に入れた。1mLの適当なアセトン試験
溶液を滑石上にピペットで加えて、1個のジャー当たり
1.25mgの活性成分を与えた。アセトンが蒸発する
まで、ジャーを静かな空気流下に保った。乾燥した滑石
はばらばらになり、1ccのミレットの種子を加えて昆
虫用の飼料とし、そして25mLの湿った土をそれぞれ
のジャーに加えた。ジャーにふたをし、そして内容物を
ヴォルテックス・ミキサー上で充分混合した。この後
に、10匹の第三齢ルートウォームをそれぞれのジャー
に加え、そしてジャーにゆるくふたをして、幼虫のため
に換気できるようにした。この処理を6日間行い、その
後に、死亡率を計測した。幼虫は急速に分解してしまい
観察できないため、幼虫の消失が推定死亡である。この
試験で使用された濃度は大体50ppmに相当してい
た。
【0225】上記の殺昆虫剤および殺ダニ剤評価で使用
された化合物には化合物番号がつけられており、そして
名称により同定されていた。表I中のデータは化合物番
号により報告されている。
【0226】殺昆虫剤および殺ダニ剤として評価された
化合物 化合物番号 1 2−(p−クロロフェニル)−4−(4,5−ジブロ
モ−3−チエニル)−3−ニトロ−5−(トリフルオロメ
チル)ピロール 2 3−(5−ブロモ−3−チエニル)−5−(p−ク
ロロフェニル)−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチ
ル)ピロール 3 5−(p−クロロフェニル)−3−(2−フリール)
−2−(トリフルオロメチル)ピロール 4 3−(5−ブロモ−3−チエニル)−5−(p−ク
ロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピロール 5 2−(2−ベンゾフラニル)ピロール−3−カルボ
ニトリル 6 3−クロロ−1−(エトキシメチル)−2−(2−
チエニル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−
カルボニトリル 7 2−(2−チエニル)−5−(トリフルオロメチル)
ピロール−3−カルボニトリル 8 4−クロロ−2−(2−チエニル)−5−(トリフ
ルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 9 2−(5−ブロモ−2−チエニル)−5−(トリフ
ルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 10 4−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−チエニル)−
1−エトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)ピロ
ール−3−カルボニトリル 11 2−(5−クロロ−2−チエニル)−5−(トリフ
ルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 12 4−ブロモ−2−(5−クロロ−2−チエニル)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル 13 4−ブロモ−2−(5−クロロ−2−チエニル)−
1−(エトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)ピロ
ール−3−カルボニトリル 14 2−(4−ブロモ−2−チエニル)−5−(トリフ
ルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 15 2−(3,4,5−トリクロロ−2−チエニル)−5
−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 16 4−ブロモ−2−(3,4,5−トリクロロ−2−
チエニル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−
カルボニトリル 17 4−ブロモ−1−(エトキシメチル)−2−(3,
4,5−トリクロロ−2−チエニル)−5−(トリフルオ
ロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 18 2−(2−ブロモ−3−チエニル)−5−(トリフ
ルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 19 4−ブロモ−2−(2−ブロモ−3−チエニル)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル 20 2−(2−フリール)−5−(トリフルオロメチル)
ピロール−3−カルボニトリル 21 1−(エトキシメチル)−2−(3,4,5−トリク
ロロ−2−チエニル)−5−(トリフルオロメチル)ピロ
ール−3−カルボニトリル 22 2−(5−ホルミル−2−フリール)−5−(トリ
フルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 23 4−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−チエニル)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル 24 2−クロロ−5−(5−クロロ−2−チエニル)−
3−カルボニトリル 25 4−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−フリール)−
1−(エトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)ピロ
ール−3−カルボニトリル 26 4−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−フリール)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル 27 2−(5−ブロモ−2−フリール)−5−(トリフ
ルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 28 4−ブロモ−2−(4,5−ジブロモ−2−チエニ
ル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボ
ニトリル 29 4,5−ジクロロ−2−(3−クロロ−2−ベンゾ
フラニル)−ピロール−3−カルボニトリル 30 5−クロロ−2−(3−クロロ−2−ベンゾフラ
ニル)ピロール−3−カルボニトリル 31 4−ブロモ−2−(3−クロロ−2−ベンゾ[b]
チエニル)−1−(エトキシメチル)−5−(トリフルオロ
メチル)ピロール−3−カルボニトリル 32 4−ブロモ−2−(3−クロロ−2−ベンゾ[b]
チエニル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−
カルボニトリル 33 2−ベンゾ[b]チエン−2−イル−5−(トリフ
ルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 34 4−ブロモ−2−(3−ブロモベンゾ[b]チエン
−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3
−カルボニトリル 35 4−ブロモ−2−(3−ブロモベンゾ[b]チエン
−2−イル)−1−(エトキシメチル)−5−(トリフルオ
ロメチル)ピロール−3−カルボニトリル 36 2−(p−クロロフェニル)−3−ニトロ−4−
(5−ニトロ−2−チエニル)−5−(トリフルオロメチ
ル)ピロール 37 4−ブロモ−2−クロロ−5−(5−クロロ−2
−チエニル)ピロール−3−カルボニトリル 38 2−(3−チエニル)−5−(トリフルオロメチル)
ピロール−3−カルボニトリル 39 4−ブロモ−2−(2−ブロモ−3−チエニル)−
1−(エトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)ピロ
ール−3−カルボニトリル 40 2−(3−クロロ−2−ベンゾ[b]チエニル)−5
−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル
【0227】
【表1】
【0228】
【表2】
【0229】
【表3】
【0230】
【表4】 本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりである。
【0231】1.構造式
【0232】
【化125】 [式中、R、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、
ハロゲン、NO2またはCHOであり、そしてR1および
2はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、
それらはR12が構造:
【0233】
【化126】 により表される環を形成することもでき、L、T、Vお
よびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、CNまた
はNO2であり、AはOまたはSであり、XはCN、N
2、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF23または
C(S)NR45であり、R3は水素、F、Cl、Br、
CF2H、CCl2H、CClFH、CF3またはCCl3
であり、mは0、1または2の整数であり、R4および
5はそれぞれ独立して、水素、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C4アルキル、または場合により1個もしくはそれ以
上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個
もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよ
いC1−C4アルキル基、場合により1個もしくはそれ以
上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アル
コキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、Yは
水素、ハロゲン、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF2
3、CNまたは場合により1個もしくはそれ以上のハ
ロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C4アルキル基、または場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
ルコキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、Z
は水素、ハロゲンまたはC1−C6ハロアルキルであり、
BはR6、OR6またはCNであり、R6は水素、C(O)
7、CHR8NHC(O)R9、CH2SQ、CHR10OC
(O)(CR1112)n1、場合により1〜3個のハロゲン
原子、1個のトリ(C1−C4アルキル)シリル、1個のヒ
ドロキシ、1個のシアノ、1もしくは2個の場合により
1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
4アルコキシ基、1個のC1−C4アルキルチオ、1個
の場合により1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1
−C4アルキル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキ
シ基で置換されていてもよいフェニル、1個の場合によ
り1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキ
ル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換さ
れていてもよいフェノキシ基、1個の場合によりフェニ
ル環が1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4
ルキル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置
換されていてもよいベンジルオキシ基、1個の場合によ
り1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C6アルキルカルボニルオキシ基、1個の場合により
1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC2
6アルケニルカルボニルオキシ基、1個の場合により
1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル
基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換され
ていてもよいフェニルカルボニルオキシ、1個の場合に
より1〜3個のハロゲン原子もしくは1〜3個のC1
4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アル
コキシカルボニル基、または1個の場合によりフェニル
環が1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アル
キル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換
されていてもよいベンジルカルボニルオキシ基で置換さ
れていてもよいC1−C6アルキル、場合により1〜3個
のハロゲン原子または1個のフェニル基で置換されてい
てもよいC3−C6アルケニル、或いは場合により1〜3
個のハロゲン原子または1個のフェニル基で置換されて
いてもよいC3−C6アルキニルであり、R7はそれぞれ
場合により1〜3個のハロゲン原子、1個のヒドロキ
シ、1個のシアノ、1もしくは2個の場合により1〜3
個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アル
コキシ基、1個のC1−C4アルキルチオ、1個の場合に
より1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アル
キル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換
されていてもよいフェニル基、1個の場合により1〜3
個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基もし
くは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換されていて
もよいフェノキシ基、1個の場合によりフェニル環が1
〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基
もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換されて
いてもよいベンジルオキシ基、1個の場合により1〜3
個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アル
キルカルボニルオキシ基、1個の場合により1〜3個の
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルケニ
ルカルボニルオキシ基、1個の場合により1〜3個のハ
ロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基もしくは1
〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよい
フェニルカルボニルオキシ基、1個の場合により1〜3
個のハロゲン原子もしくは1〜3個のC1−C4アルコキ
シ基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシカルボ
ニル基、1個の場合によりフェニル環が1〜3個のハロ
ゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基もしくは1〜
3個のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいベ
ンジルオキシカルボニル基で置換されていてもよいC1
−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキル、場合に
より1〜3個のハロゲン原子もしくは1個のフェニル基
で置換されていてもよいC2−C6アルケニル、場合によ
り1〜3個のハロゲン原子もしくは1個のフェニル基で
置換されていてもよいC3−C6アルキニル、場合により
1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、C1−C4アルキ
ル基、C1−C4アルコキシ基、フェノキシ基、C1−C4
アルキルチオ基、トリ(C1−C4アルキル)シリル基、C
1−C4アルキルスルフィニル基、C1−C4アルキルスル
ホニル基、CN基、NO2基もしくはCF3基で置換され
ていてもよいフェニル、場合により1個もしくはそれ以
上のハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アル
コキシ基、C1−C4アルキルチオ基、トリ(C1−C4
ルキル)シリル基、C1−C4アルキルスルフィニル基、
1−C4アルキルスルホニル基、CN基、NO2基もし
くはCF3基で置換されていてもよいフェノキシ、1−
もしくは2−ナフチル、場合により1〜3個のハロゲン
原子で置換されていてもよい2−、3−、もしくは4−
ピリジル、場合により1〜3個のハロゲン原子で置換さ
れていてもよいC1−C6アルコキシ、場合により1〜3
個のハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アル
ケニルオキシであり、R8は水素またはC1−C4アルキ
ルであり、R9は場合により1〜3個のハロゲン原子で
置換されていてもよいC1−C6アルキル、場合により1
〜3個のハロゲン原子、CN基、NO2基、C1−C4
ルキル基、C1−C4アルコキシ基もしくはCF3基で置
換されていてもよいフェニル、2−もしくは3−チエニ
ル、または2−もしくは3−フリルであり、Qは
【0234】
【化127】 CN、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
子、CN基もしくはフェニル基で置換されていてもよい
1−C6アルキル、または場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4
ルコキシ基、CN基、NO2基、CF3基もしくはNR24
25基で置換されていてもよいフェニルであり、A1
OまたはSであり、R13はC1−C6アルキルまたはフェ
ニルであり、R14はC1−C6アルキルであり、R15およ
びR16はそれぞれ独立して水素、C1−C6アルキルであ
るか、またはそれらが結合している原子と一緒になって
5−〜7−員環を形成することもでき、R17はC1−C4
アルキルであり、R18は水素、C1−C4アルキルである
か、またはR19もしくはR21のいずれかおよびそれらが
結合している原子と一緒になって場合により1もしくは
2個のC1−C4アルキル基で置換されていてもよい5−
〜7−員の環を形成することもでき、R19およびR20
それぞれ独立して水素またはC1−C4アルキルであり、
21はC1−C4アルキルであるか、またはR18およびそ
れらが結合している原子と一緒になって場合により1も
しくは2個のC1−C4アルキル基で置換されていてもよ
い5−〜7−員の環を形成することもでき、R22および
23はそれぞれ独立して水素もしくはC1−C4アルキル
であるか、またはそれらが一緒になる時にはR2223
−CH=CH−CH=CH−により表されるような環を
形成することもでき、R24およびR25はそれぞれ独立し
て、水素またはC1−C4アルキルであり、R10は水素ま
たはC1−C4アルキルであり、R11およびR12はそれぞ
れ独立して、水素、場合により1個もしくはそれ以上の
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキ
ル、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で
置換されていてもよいC1−C6アルコキシ、場合により
1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていて
もよいC1−C6アルキルチオ、または場合により1個も
しくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場
合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換さ
れていてもよいC1−C4アルキル基、場合により1個も
しくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよい
1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル
であるか、或いはR11およびR12はそれらが結合してい
る原子と一緒になる時には、場合により1〜3個のC1
−C4アルキル基、C2−C6アルケニル基もしくはフェ
ニル基で置換されていてもよいC3−C6-シクロアルキ
ル基を形成することもでき、或いはR11またはR12はR
26およびそれらが結合している原子と一緒になって、4
−〜7−員の複素環式環を形成することもでき、nは
0、1、2、3または4の整数であり、Q1
【0235】
【化128】 または場合により1個もしくはそれ以上のC1−C6アル
キル基、C2−C6アルケニル基、または場合により1個
もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、
場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換
されていてもよいC1−C4アルキル基、または場合によ
り1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されてい
てもよいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよい
フェニル基で置換されていてもよいC3−C6シクロアル
キルであり、A2はOまたはS(O)pであり、pは0、1
または2の整数であり、R26は水素、C1−C6アルキ
ル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、場合に
より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、
CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、場合に
より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されて
いてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよ
いフェニル、C(O)R33、但しpは0である、C(O)R
34、但しpは0である、(CH2CH2O)q33、または
【0236】
【化129】 であるか、或いはR26はR11またはR12のいずれかおよ
びそれらが結合している原子と一緒になって4−〜7−
員の複素環式環を形成することもでき、A3はOまたは
Sであり、R33はC1−C6アルキル、C2−C6アルケニ
ル、C2−C6アルキニル、または場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合に
より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されて
いてもよいC1−C4アルキル基、もしくは場合により1
個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていても
よいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェ
ニルであり、qは1、2または3の整数であり、R34
OR37またはNR3839であり、R37はC1−C6-アル
キル、または場合により1個もしくはそれ以上のハロゲ
ン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしくはそ
れ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
アルキル基、もしくは場合により1個もしくはそれ以上
のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコ
キシ基で置換されていてもよいフェニルであり、R38
よびR39はそれぞれ独立して、水素またはC1−C4アル
キルであり、R35およびR36はそれぞれ独立して、水素
またはC1−C4アルキルであるか、或いはそれらが一緒
になってR3536が−CH=CH−CH=CH−により
表されるような環を形成することもでき、R27はC1
4アルキルであり、R28は水素、C1−C6アルキル、
2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、または場合
により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO
2基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロ
ゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
もしくは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換
されていてもよいフェニルであるか、或いはR28はR11
またはR12のいずれかおよびそれらが結合している原子
と一緒になって4−〜7−員の複素環式環を形成するこ
ともでき、R29は水素、C1−C6アルキル、C2−C6
ルケニル、C2−C6アルキニル、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合に
より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されて
いてもよいC1−C4アルキル基、もしくは場合により1
個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていても
よいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェ
ニル、C(A4)R40、CN、SO241、またはC(O)C
HR42NHR43であり、A4はOまたはSであり、R40
はOR44、CO244、NR4546、場合により1〜3
個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アル
キル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、また
は場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、N
2基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハ
ロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル
基、もしくは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲ
ン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で
置換されていてもよいフェニルであり、R44は場合によ
り1個のフェニル基で置換されていてもよいC1−C6
ルキル、または場合により1個もしくはそれ以上のハロ
ゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしくは
それ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
4アルキル基、もしくは場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
ルコキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、R
45およびR46はそれぞれ独立して、水素またはC1−C4
アルキルであり、R41はNR4748、C1−C6アルキ
ル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、または
場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO
2基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロ
ゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
もしくは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換
されていてもよいフェニルであり、R47およびR48はそ
れぞれ独立して、水素またはC1−C4アルキルであり、
42は水素、場合により1個のヒドロキシ基、1個のS
49基、1個のC(O)NH2基、1個のNH2基、1個の
NHC(=NH)NH2基、1個のCO2H基、1個の場合
により1個のヒドロキシ基で置換されていてもよいフェ
ニル基、1個の3−インドリル基もしくは1個の4−イ
ミダゾリル基で置換されていてもよいC1−C4アルキル
であり、R49は水素またはC1−C4アルキルであり、R
43はC(A4)R50であり、R50は場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C6アルキル、C1−C6アルコキシアルキル、C1−C
6アルキルチオ、場合により1個もしくはそれ以上のハ
ロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C4アルキル基、もしくは場合により1個もしくはそ
れ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル、O
44、CO244またはNR4546であり、R30および
31はそれぞれ独立して、水素、場合により1個もしく
はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
−C6アルキル、場合により1個もしくはそれ以上のハ
ロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキ
シ、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で
置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ、場合によ
り1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、CN基、NO
2基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子
で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、もしくは
場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換
されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されてい
てもよいフェニルであるか、或いはR30およびR31はそ
れらが結合している原子と一緒になる時には、場合によ
り1〜3個のC1−C4アルキル基、C2−C6アルケニル
基もしくはフェニル基で置換されていてもよいC3−C6
シクロアルキル基を形成することもでき、R32はO
51、NR4748、C1−C4アルキル、または場合によ
り1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、CN基、NO
2基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子
で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、もしくは
場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換
されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されてい
てもよいフェニルであり、そしてR51はC1−C4アルキ
ル、または場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン
原子、CN基、NO2基、場合により1個もしくはそれ
以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
ルキル基、もしくは場合により1個もしくはそれ以上の
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキ
シ基で置換されていてもよいフェニルであり、但し条件
として、AがSであり、XがS(O)mCF23であり、
そしてZがハロゲンである時には、Yは水素、ハロゲ
ン、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF23であり、
そしてさらに条件として、ピロール環が環窒素原子と隣
接するピロール炭素原子のそれぞれのところで水素で置
換されている時には、XはCNまたはNO2であること
はできない]を有する化合物。
【0237】2.R、R1およびR2がそれぞれ独立し
て、水素、ハロゲンまたはNO2であり、そしてR1およ
びR2がそれらが結合している炭素原子と一緒になる時
には、それらはR12が構造: −CH=CH−CH=CH− により表されるような環を形成することもでき、AがO
またはSであり、XがCNまたはNO2であり、Yがハ
ロゲン、CF3または場合により1個もしくはそれ以上
のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個も
しくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよい
1−C4アルキル基、または場合により1個もしくはそ
れ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
アルコキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、
Zが水素、ハロゲンまたはCF3であり、Bが水素、ま
たは1個のC1−C4アルコキシ基で置換されたC1−C6
アルキルである、上記1に従う化合物。
【0238】3.昆虫およびダニ、それらの繁殖地、食
料供給地または生息地に、殺昆虫的または殺ダニ的に有
効量の構造式
【0239】
【化130】 [式中、R、R1、R2、A、X、Y、ZおよびBは上記
1のとおりである]を有する化合物と接触させることを
含んでなる、昆虫およびダニの駆除方法。
【0240】4.化合物が4−ブロモ−1−(エトキシメ
チル)−2−(3,4,5−トリクロロ−2−チエニル)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル、4−ブロモ−2−(3,4,5−トリクロロ−2−チ
エニル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カ
ルボニトリル、4−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−フ
リール)−1−(エトキシメチル)−5−(トリフルオロメ
チル)ピロール−3−カルボニトリル、4−ブロモ−2
−(5−ブロモ−2−フリール)−5−(トリフルオロメ
チル)ピロール−3−カルボニトリル、1−(エトキシメ
チル)−2−(3,4,5−トリクロロ−2−チエニル)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル、2−(5−クロロ−2−チエニル)−5−(トリフル
オロメチル)ピロール−3−カルボニトリル、2−(p−
クロロフェニル)−4−(4,5−ジブロモ−3−チエニ
ル)−3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ピロー
ル、2−(3,4,5−トリクロロ−2−チエニル)−5−
(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル、
4−ブロモ−2−(4,5−ジブロモ−2−チエニル)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル、2−(p−クロロフェニル)−3−ニトロ−4−(5
−ニトロ−2−チエニル)−5−(トリフルオロメチル)
ピロール、および4−ブロモ−2−クロロ−5−(5−
クロロ−2−チエニル)ピロール−3−カルボニトリル
からなる群から選択される、上記3に従う方法。
【0241】5.さらに、殺昆虫的または殺ダニ的に有
効量の1種もしくはそれ以上の他の生物学的化学物質の
同時またはその後の添加も含んでなる、上記3に従う方
法。
【0242】6.成長中の植物の葉またはその中でそれ
らが成長している土もしくは水に、殺昆虫的または殺ダ
ニ的に有効量の構造式
【0243】
【化131】 [式中、R、R1、R2、A、X、Y、ZおよびBは上記
1の如くである]を有する化合物を適用することを含ん
でなる、昆虫およびダニによる被害から成長中の植物を
保護する方法。
【0244】7.化合物が4−ブロモ−1−(エトキシメ
チル)−2−(3,4,5−トリクロロ−2−チエニル)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル、4−ブロモ−2−(3,4,5−トリクロロ−2−チ
エニル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カ
ルボニトリル、4−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−フ
リール)−1−(エトキシメチル)−5−(トリフルオロメ
チル)ピロール−3−カルボニトリル、4−ブロモ−2
−(5−ブロモ−2−フリール)−5−(トリフルオロメ
チル)ピロール−3−カルボニトリル、1−(エトキシメ
チル)−2−(3,4,5−トリクロロ−2−チエニル)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル、2−(5−クロロ−2−チエニル)−5−(トリフル
オロメチル)ピロール−3−カルボニトリル、2−(p−
クロロフェニル)−4−(4,5−ジブロモ−3−チエニ
ル)−3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ピロー
ル、2−(3,4,5−トリクロロ−2−チエニル)−5−
(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリル、
4−ブロモ−2−(4,5−ジブロモ−2−チエニル)−
5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボニトリ
ル、2−(p−クロロフェニル)−3−ニトロ−4−(5
−ニトロ−2−チエニル)−5−(トリフルオロメチル)
ピロール、および4−ブロモ−2−クロロ−5−(5−
クロロ−2−チエニル)ピロール−3−カルボニトリル
からなる群から選択される、上記6に従う方法。
【0245】8.化合物を植物またはその中でそれらが
成長している土もしくは水に約0.1kg/ha〜4.0
kg/haの割合で適用する、上記6に従う方法。
【0246】9.不活性な液体または固体担体および殺
昆虫的または殺ダニ的に有効量の構造式
【0247】
【化132】 [式中、R、R1、R2、A、X、Y、ZおよびBは上記
1のとおりである]を有する化合物を含んでなる、昆虫
およびダニを駆除するための組成物。
【0248】10.さらに有害生物防除有効量の1種ま
たはそれ以上の他の有害生物防除剤も含んでなる、上記
9に従う組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307:34) (C07D 405/04 207:456 307:78) (C07D 409/04 207:456 333:02) (C07D 409/04 207:456 333:52) (72)発明者 ジヨセフ・オーガスタス・フアーチ・ザサ ード アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08648 ローレンスビル・ノースブルツクアベニユ ー68 (72)発明者 ローレリー・アン・ダンカン アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08520 イーストウインザー・エイボンドライブケ イ−11 (72)発明者 ジヤツク・ケネス・シデンズ アメリカ合衆国アイオワ州50315デモイ ン・エスイープレザントビユードライブ 717

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式 【化1】 [式中、R、R1およびR2はそれぞれ独立して、水素、
    ハロゲン、NO2またはCHOであり、そしてR1および
    2はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、
    それらはR12が構造: 【化2】 により表される環を形成することもでき、L、T、Vお
    よびWはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、CNまた
    はNO2であり、AはOまたはSであり、XはCN、N
    2、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF23または
    C(S)NR45であり、R3は水素、F、Cl、Br、
    CF2H、CCl2H、CClFH、CF3またはCCl3
    であり、mは0、1または2の整数であり、R4および
    5はそれぞれ独立して、水素、場合により1個もしく
    はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
    −C4アルキル、または場合により1個もしくはそれ以
    上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個
    もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよ
    いC1−C4アルキル基、場合により1個もしくはそれ以
    上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アル
    コキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、Yは
    水素、ハロゲン、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF2
    3、CNまたは場合により1個もしくはそれ以上のハ
    ロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしく
    はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
    −C4アルキル基、または場合により1個もしくはそれ
    以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
    ルコキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、Z
    は水素、ハロゲンまたはC1−C6ハロアルキルであり、
    BはR6、OR6またはCNであり、R6は水素、C(O)
    7、CHR8NHC(O)R9、CH2SQ、CHR10OC
    (O)(CR1112)n1、場合により1〜3個のハロゲン
    原子、1個のトリ(C1−C4アルキル)シリル、1個のヒ
    ドロキシ、1個のシアノ、1もしくは2個の場合により
    1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
    4アルコキシ基、1個のC1−C4アルキルチオ、1個
    の場合により1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1
    −C4アルキル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキ
    シ基で置換されていてもよいフェニル、1個の場合によ
    り1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキ
    ル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換さ
    れていてもよいフェノキシ基、1個の場合によりフェニ
    ル環が1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4
    ルキル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置
    換されていてもよいベンジルオキシ基、1個の場合によ
    り1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
    −C6アルキルカルボニルオキシ基、1個の場合により
    1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC2
    6アルケニルカルボニルオキシ基、1個の場合により
    1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル
    基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換され
    ていてもよいフェニルカルボニルオキシ、1個の場合に
    より1〜3個のハロゲン原子もしくは1〜3個のC1
    4アルコキシ基で置換されていてもよいC1−C6アル
    コキシカルボニル基、または1個の場合によりフェニル
    環が1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アル
    キル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換
    されていてもよいベンジルカルボニルオキシ基で置換さ
    れていてもよいC1−C6アルキル、場合により1〜3個
    のハロゲン原子または1個のフェニル基で置換されてい
    てもよいC3−C6アルケニル、或いは場合により1〜3
    個のハロゲン原子または1個のフェニル基で置換されて
    いてもよいC3−C6アルキニルであり、R7はそれぞれ
    場合により1〜3個のハロゲン原子、1個のヒドロキ
    シ、1個のシアノ、1もしくは2個の場合により1〜3
    個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アル
    コキシ基、1個のC1−C4アルキルチオ、1個の場合に
    より1〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アル
    キル基もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換
    されていてもよいフェニル基、1個の場合により1〜3
    個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基もし
    くは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換されていて
    もよいフェノキシ基、1個の場合によりフェニル環が1
    〜3個のハロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基
    もしくは1〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換されて
    いてもよいベンジルオキシ基、1個の場合により1〜3
    個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アル
    キルカルボニルオキシ基、1個の場合により1〜3個の
    ハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アルケニ
    ルカルボニルオキシ基、1個の場合により1〜3個のハ
    ロゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基もしくは1
    〜3個のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよい
    フェニルカルボニルオキシ基、1個の場合により1〜3
    個のハロゲン原子もしくは1〜3個のC1−C4アルコキ
    シ基で置換されていてもよいC1−C6アルコキシカルボ
    ニル基、1個の場合によりフェニル環が1〜3個のハロ
    ゲン原子、1〜3個のC1−C4アルキル基もしくは1〜
    3個のC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいベ
    ンジルオキシカルボニル基で置換されていてもよいC1
    −C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキル、場合に
    より1〜3個のハロゲン原子もしくは1個のフェニル基
    で置換されていてもよいC2−C6アルケニル、場合によ
    り1〜3個のハロゲン原子もしくは1個のフェニル基で
    置換されていてもよいC3−C6アルキニル、場合により
    1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、C1−C4アルキ
    ル基、C1−C4アルコキシ基、フェノキシ基、C1−C4
    アルキルチオ基、トリ(C1−C4アルキル)シリル基、C
    1−C4アルキルスルフィニル基、C1−C4アルキルスル
    ホニル基、CN基、NO2基もしくはCF3基で置換され
    ていてもよいフェニル、場合により1個もしくはそれ以
    上のハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アル
    コキシ基、C1−C4アルキルチオ基、トリ(C1−C4
    ルキル)シリル基、C1−C4アルキルスルフィニル基、
    1−C4アルキルスルホニル基、CN基、NO2基もし
    くはCF3基で置換されていてもよいフェノキシ、1−
    もしくは2−ナフチル、場合により1〜3個のハロゲン
    原子で置換されていてもよい2−、3−、もしくは4−
    ピリジル、場合により1〜3個のハロゲン原子で置換さ
    れていてもよいC1−C6アルコキシ、場合により1〜3
    個のハロゲン原子で置換されていてもよいC2−C6アル
    ケニルオキシであり、R8は水素またはC1−C4アルキ
    ルであり、R9は場合により1〜3個のハロゲン原子で
    置換されていてもよいC1−C6アルキル、場合により1
    〜3個のハロゲン原子、CN基、NO2基、C1−C4
    ルキル基、C1−C4アルコキシ基もしくはCF3基で置
    換されていてもよいフェニル、2−もしくは3−チエニ
    ル、または2−もしくは3−フリルであり、Qは 【化3】 CN、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
    子、CN基もしくはフェニル基で置換されていてもよい
    1−C6アルキル、または場合により1個もしくはそれ
    以上のハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4
    ルコキシ基、CN基、NO2基、CF3基もしくはNR24
    25基で置換されていてもよいフェニルであり、A1
    OまたはSであり、R13はC1−C6アルキルまたはフェ
    ニルであり、R14はC1−C6アルキルであり、R15およ
    びR16はそれぞれ独立して水素、C1−C6アルキルであ
    るか、またはそれらが結合している原子と一緒になって
    5−〜7−員環を形成することもでき、R17はC1−C4
    アルキルであり、R18は水素、C1−C4アルキルである
    か、またはR19もしくはR21のいずれかおよびそれらが
    結合している原子と一緒になって場合により1もしくは
    2個のC1−C4アルキル基で置換されていてもよい5−
    〜7−員の環を形成することもでき、R19およびR20
    それぞれ独立して水素またはC1−C4アルキルであり、
    21はC1−C4アルキルであるか、またはR18およびそ
    れらが結合している原子と一緒になって場合により1も
    しくは2個のC1−C4アルキル基で置換されていてもよ
    い5−〜7−員の環を形成することもでき、R22および
    23はそれぞれ独立して水素もしくはC1−C4アルキル
    であるか、またはそれらが一緒になる時にはR2223
    −CH=CH−CH=CH−により表されるような環を
    形成することもでき、R24およびR25はそれぞれ独立し
    て、水素またはC1−C4アルキルであり、R10は水素ま
    たはC1−C4アルキルであり、R11およびR12はそれぞ
    れ独立して、水素、場合により1個もしくはそれ以上の
    ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルキ
    ル、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で
    置換されていてもよいC1−C6アルコキシ、場合により
    1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていて
    もよいC1−C6アルキルチオ、または場合により1個も
    しくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場
    合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換さ
    れていてもよいC1−C4アルキル基、場合により1個も
    しくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよい
    1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル
    であるか、或いはR11およびR12はそれらが結合してい
    る原子と一緒になる時には、場合により1〜3個のC1
    −C4アルキル基、C2−C6アルケニル基もしくはフェ
    ニル基で置換されていてもよいC3−C6-シクロアルキ
    ル基を形成することもでき、或いはR11またはR12はR
    26およびそれらが結合している原子と一緒になって、4
    −〜7−員の複素環式環を形成することもでき、nは
    0、1、2、3または4の整数であり、Q1は 【化4】 または場合により1個もしくはそれ以上のC1−C6アル
    キル基、C2−C6アルケニル基、または場合により1個
    もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、
    場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換
    されていてもよいC1−C4アルキル基、または場合によ
    り1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されてい
    てもよいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよい
    フェニル基で置換されていてもよいC3−C6シクロアル
    キルであり、A2はOまたはS(O)pであり、pは0、1
    または2の整数であり、R26は水素、C1−C6アルキ
    ル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、場合に
    より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO2基、
    CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
    子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、場合に
    より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されて
    いてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよ
    いフェニル、C(O)R33、但しpは0である、C(O)R
    34、但しpは0である、(CH2CH2O)q33、または 【化5】 であるか、或いはR26はR11またはR12のいずれかおよ
    びそれらが結合している原子と一緒になって4−〜7−
    員の複素環式環を形成することもでき、A3はOまたは
    Sであり、R33はC1−C6アルキル、C2−C6アルケニ
    ル、C2−C6アルキニル、または場合により1個もしく
    はそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合に
    より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されて
    いてもよいC1−C4アルキル基、もしくは場合により1
    個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていても
    よいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェ
    ニルであり、qは1、2または3の整数であり、R34
    OR37またはNR3839であり、R37はC1−C6-アル
    キル、または場合により1個もしくはそれ以上のハロゲ
    ン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしくはそ
    れ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
    アルキル基、もしくは場合により1個もしくはそれ以上
    のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコ
    キシ基で置換されていてもよいフェニルであり、R38
    よびR39はそれぞれ独立して、水素またはC1−C4アル
    キルであり、R35およびR36はそれぞれ独立して、水素
    またはC1−C4アルキルであるか、或いはそれらが一緒
    になってR3536が−CH=CH−CH=CH−により
    表されるような環を形成することもでき、R27はC1
    4アルキルであり、R28は水素、C1−C6アルキル、
    2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、または場合
    により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO
    2基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロ
    ゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
    もしくは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
    子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換
    されていてもよいフェニルであるか、或いはR28はR11
    またはR12のいずれかおよびそれらが結合している原子
    と一緒になって4−〜7−員の複素環式環を形成するこ
    ともでき、R29は水素、C1−C6アルキル、C2−C6
    ルケニル、C2−C6アルキニル、場合により1個もしく
    はそれ以上のハロゲン原子、NO2基、CN基、場合に
    より1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されて
    いてもよいC1−C4アルキル基、もしくは場合により1
    個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換されていても
    よいC1−C4アルコキシ基で置換されていてもよいフェ
    ニル、C(A4)R40、CN、SO241、またはC(O)C
    HR42NHR43であり、A4はOまたはSであり、R40
    はOR44、CO244、NR4546、場合により1〜3
    個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アル
    キル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、また
    は場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、N
    2基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハ
    ロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル
    基、もしくは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲ
    ン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で
    置換されていてもよいフェニルであり、R44は場合によ
    り1個のフェニル基で置換されていてもよいC1−C6
    ルキル、または場合により1個もしくはそれ以上のハロ
    ゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしくは
    それ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
    4アルキル基、もしくは場合により1個もしくはそれ
    以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
    ルコキシ基で置換されていてもよいフェニルであり、R
    45およびR46はそれぞれ独立して、水素またはC1−C4
    アルキルであり、R41はNR4748、C1−C6アルキ
    ル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、または
    場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、NO
    2基、CN基、場合により1個もしくはそれ以上のハロ
    ゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
    もしくは場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原
    子で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換
    されていてもよいフェニルであり、R47およびR48はそ
    れぞれ独立して、水素またはC1−C4アルキルであり、
    42は水素、場合により1個のヒドロキシ基、1個のS
    49基、1個のC(O)NH2基、1個のNH2基、1個の
    NHC(=NH)NH2基、1個のCO2H基、1個の場合
    により1個のヒドロキシ基で置換されていてもよいフェ
    ニル基、1個の3−インドリル基もしくは1個の4−イ
    ミダゾリル基で置換されていてもよいC1−C4アルキル
    であり、R49は水素またはC1−C4アルキルであり、R
    43はC(A4)R50であり、R50は場合により1個もしく
    はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
    −C6アルキル、C1−C6アルコキシアルキル、C1−C
    6アルキルチオ、場合により1個もしくはそれ以上のハ
    ロゲン原子、NO2基、CN基、場合により1個もしく
    はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
    −C4アルキル基、もしくは場合により1個もしくはそ
    れ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
    アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル、O
    44、CO244またはNR4546であり、R30および
    31はそれぞれ独立して、水素、場合により1個もしく
    はそれ以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1
    −C6アルキル、場合により1個もしくはそれ以上のハ
    ロゲン原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキ
    シ、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で
    置換されていてもよいC1−C6アルキルチオ、場合によ
    り1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、CN基、NO
    2基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子
    で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、もしくは
    場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換
    されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されてい
    てもよいフェニルであるか、或いはR30およびR31はそ
    れらが結合している原子と一緒になる時には、場合によ
    り1〜3個のC1−C4アルキル基、C2−C6アルケニル
    基もしくはフェニル基で置換されていてもよいC3−C6
    シクロアルキル基を形成することもでき、R32はO
    51、NR4748、C1−C4アルキル、または場合によ
    り1個もしくはそれ以上のハロゲン原子、CN基、NO
    2基、場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子
    で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、もしくは
    場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン原子で置換
    されていてもよいC1−C4アルコキシ基で置換されてい
    てもよいフェニルであり、そしてR51はC1−C4アルキ
    ル、または場合により1個もしくはそれ以上のハロゲン
    原子、CN基、NO2基、場合により1個もしくはそれ
    以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4
    ルキル基、もしくは場合により1個もしくはそれ以上の
    ハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルコキ
    シ基で置換されていてもよいフェニルであり、但し条件
    として、AがSであり、XがS(O)mCF23であり、
    そしてZがハロゲンである時には、Yは水素、ハロゲ
    ン、C1−C6ハロアルキル、S(O)mCF23であり、
    そしてさらに条件として、ピロール環が環窒素原子と隣
    接するピロール炭素原子のそれぞれのところで水素で置
    換されている時には、XはCNまたはNO2であること
    はできない]を有する化合物。
  2. 【請求項2】 昆虫およびダニ、それらの繁殖地、食料
    供給地または生息地に、殺昆虫的または殺ダニ的に有効
    量の構造式 【化6】 [式中、R、R1、R2、A、X、Y、ZおよびBは請求
    項1に記載されているとおりである]を有する化合物と
    接触させることを特徴とする、昆虫およびダニの駆除方
    法。
  3. 【請求項3】 成長中の植物の葉またはその中でそれら
    が成長している土もしくは水に、殺昆虫的または殺ダニ
    的に有効量の構造式 【化7】 [式中、R、R1、R2、A、X、Y、ZおよびBは請求
    項1に記載されているとおりである]を有する化合物を
    適用することを特徴とする、昆虫およびダニによる被害
    から成長中の植物を保護する方法。
  4. 【請求項4】 不活性な液体または固体担体および殺昆
    虫的または殺ダニ的に有効量の構造式 【化8】 [式中、R、R1、R2、A、X、Y、ZおよびBは請求
    項1に記載されているとおりである]を有する化合物を
    含んでなる、昆虫およびダニを駆除するための組成物。
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