JPH07179431A - フタロイルヒドラジド誘導体の薬理学的使用、その組み合わせおよび応用 - Google Patents

フタロイルヒドラジド誘導体の薬理学的使用、その組み合わせおよび応用

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JPH07179431A JP6021376A JP2137694A JPH07179431A JP H07179431 A JPH07179431 A JP H07179431A JP 6021376 A JP6021376 A JP 6021376A JP 2137694 A JP2137694 A JP 2137694A JP H07179431 A JPH07179431 A JP H07179431A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は薬剤の成分としてのフタロイルヒド
ラジド誘導体およびその製薬的に許容出来る塩の使用に
関する。 【構成】 本発明に使用するフタロイルヒドラジド誘導
体は次の式 【化1】 を有する化合物の一群に属し、特に5−アミノフタロイ
ルヒドラジドおよびそのナトリウムが強力な薬理学的活
性、特に抗炎症性、抗毒素性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は次の一般式
【化2】 を有するフタロイルヒドラジド誘導体からなる化合物の
一つの有意なグループの薬理学的有効性に関する。
【0002】5−アミノフタロイルヒドラジドの或る種
の誘導体は生化学的分析における化学試薬として使用さ
れてきた。或る種の他の誘導体、即ち、2,3−ジヒド
ロフタラジン−1,4−ジオン、4−アミノ−2,3−
ジヒドロフタラジン−1,2−ジオンのナトリウム塩、
5−アミノ−2,3−ジヒドロフタラジン−1,2−ジ
オンのナトリウム塩、4,5−ジアミノ−2,3−ジヒ
ドロフタラジン─1,2−ジオンの実際的な応用は確認
されなかったしまたは上記化合物の塩は使用されなかっ
た。
【0003】極度に低い密度を有する脂質の水準を変性
することによる血清プラズマコレステロール水準を減少
させる為の2,3−ジヒドロフタラジン−1,4−ジオ
ン及び或誘導体の使用の試み(Biomed.Bioc
hem. Acta V47(4−5)第423頁〜第
433頁(1988)中のJ. H. Hall等によ
る“Effect of 2,3−dihydroph
thalazine−1,4−dion on Spr
ague−Dawley Rats’ Lipid M
etabolism and Serum Lipop
roteins,”)が行われた。しかしながらこの特
定の化合物は極度に高い水準の活性を示したけれども、
それが20mg/kgの投与量で投与された場合に、こ
の化合物が比較的に毒性であったことが確認された。そ
れにもかかわらず、このグループの化合物に属する誘導
体の抗炎症効果および抗癌効果が認識されていなかった
し、そして医薬文献に記載されていなかった。
【0004】はじめて、フタロイルヒドラジドの化学的
分析から出現したのではなく、その代わりにこれらの化
合物のインビボ投与からのみ明らかになったフタロイル
ヒドラジド独特のそしてユニークな作用機序を立証する
ことが可能となった。
【0005】フタロイルヒドラジドのグループに属する
化合物およびこれらの化合物の塩の薬理学的試験は最も
有意義な治療的有効性を提供する化合物として5−アミ
ノフタロイルヒドラジドを確認しそしてそれは許容でき
る投与量が使用される状態において完全に非毒性であ
る。
【0006】薬理学的試験および毒性試験の結果をあと
で提供する。
【0007】化学データ: (a)物理的性質 5−アミノフタロイルヒドラジドは低い分子量(200
より低い)を有するピリダジン化合物である。その融点
は250℃より低い。
【表1】 pH−溶解度プロフイル:6.5のpH, c=2mM 7.4のpH, c=12mM オクタノール/水分布係数はpH依存性 7.4のpH, c=0.2 (b)化学的性質 pK=6.3
【0008】安定性: この化合物は無水条件下安定で
ある(貯蔵期間>1年)。しかしながら、或る場合にお
いて、それは水溶液中で不安定である(恐らくは痕跡量
で存在する物質のある混合物との共酸化による)。水溶
液のための有効期間>10時間〜20時間。 活性施光性:なし
【0009】毒性データ (a)急性毒性 急性毒性試験は2つの種(二十日鼠、ラット)について
行われた。80匹より多くの二十日鼠および100匹よ
り多くのラットが使用された。薬剤は500mg/kg
〜2,500mg/kg(各投与)の投与量で経口的に
そして非経口的に投与された。観察期間は14日間であ
った。肝臓組織、腎臓組織、心臓組織および脳組織の形
態学的変化は観察されなかった。試験グループ内の致死
的結果のパーセンテージは対照グループのパーセンテー
ジを超えなかった。
【0010】(b)変異原生 エイムス(Ames)のバクテリア試験法により変異原
生を測定した。試験はTA100、TA102およびT
A97 S.typhi菌株を用いた。メチルコラント
レンを用いて誘導が生じたラットの肝臓を用いてのミク
ロソームアクチベータ法を採用した。各々のデータは
0.01mg/ml〜2mg/mlの水準で5−アミノ
フタロイルヒドラジドが阻害活性および発癌活性を持た
なかったことを示した。
【0011】(c)生殖に関する毒性 催奇形性および胎児毒性に関する試験を58匹の妊娠雌
ラットについて行った。単一投与量(60mg/kg)
を妊娠の初日、第3日、第7日、第10日、第14日ま
たは第17日に腹腔内に注射した。これらのラットの妊
娠第21日に首を切り落としそして子宮及び胎児を調べ
た。胎児異常は見いだされなかった。子宮付着位置、
数、重量および胎児死亡率水準は対照グループについて
得られたデータと異ならなかった。
【0012】(d)細胞毒性 標的とした細胞はリンパ細胞、大食細胞および線維芽細
胞であった。0.01ミリモル/リットル〜0.8ミリ
モル/リットルの濃度で5−アミノフタロイルヒドラジ
ドへのインビトロ露出の24時間生存が蛋白質導入およ
び/または合成により測定された。試験されている全て
の投与量水準について毒性は観察されなかった。
【0013】この薬剤のアレルギー活性がモルモットを
用いて行われ、そして皮下投与及び経口投与についてア
レルギーの様子は観察されなかった。多量の投与量の場
合においてでさえ、投与の部位に紅斑は表われなかっ
た。20mg〜100mg投与量が投与された状態にお
いて、局所刺激を起こす性質は観察されなかった。
【0014】中枢神経への影響に関する研究 体重に従って30mg/kgおよび60mg/kgの投
与量が中枢神経系に関する薬理学的性質を研究するため
に用いられた。この投与量水準の選択は薬剤の使用にお
ける安定に関する基準に基づいている。
【0015】神経薬理学的作用を特定されない系統から
の性的に熟した雄の二十日鼠において研究した。18.
0g〜20.0gの重量を有するこれらの二十日鼠に、
その薬剤の溶液を腹腔内に投与しそして自然の定位反射
において、誘導した攻撃性においておよび筋緊張におい
て、の変化に関して神経薬理学的結果を研究した。自然
定位における変化は現在使用されている方法に従って記
録された。誘導された攻撃性への薬剤の影響を決定する
ために、電気刺激法(疼痛を起こす電流を伝達させた)
を採用した。筋緊張における変化を“ピボットピン(p
ivot pin)”方法に従って測定した。
【0016】体重に従って30mg/kgおよび60m
g/kgの投与量において、この薬剤は自然の定位反射
を抑制しなかったし、筋緊張における変化を起こさなか
ったしそして疼痛に対する感覚のための域値を変えなか
った。
【0017】ヘキセナルム(Hexenalum)によ
り誘導された一般的な麻酔の期間へのこの特定の薬剤の
影響をまた研究した。この場合、80mg/kg投与量
でヘキサナルム溶液の投与の15分まえに、それを30
mg/kgおよび60mg/kgにおいて投与した。用
いられた投与量で、5−アミノフタロイルヒドラジドは
ヘキサナルムにより誘導された無意識(意識消失)の顕
著な延長を生じなかった。
【0018】その化合物の抗痙攣活性が検討されたと
き、重量に従って30mg/kgおよび60mg/kg
の投与量でのはつかねずみへのまえもっての投与はコラ
ゾルム(Corasolum)およびストリキニーネに
より生じた痙攣(これは痙攣薬の静脈内滴定により誘導
させた)を防がなかった。生じた痙攣は5−アミノフタ
ロイルヒドラジドの前記投与量によっては低下しなかっ
た。
【0019】心臓血管系への5−アミノフタロイルヒド
ラジドのナトリウム塩の影響に関する研究 血圧への5−アミノフタロイルヒドラジドの影響はラッ
トをウレタン麻酔し制御した実験で、230.0g〜2
70.0gの重量を有する雄ラットにおいて研究され
た。電気動態撮影法(電気キモグラフ)により血圧水準
をテープに記録した。
【0020】同時に、モレイ(Morey)カプセルに
よる呼吸の頻度および深さとともに第2標準位置につい
ての心電図を記録した。体重に従って30mg/kg、
60mg/kgおよび50mg/kgの投与量で、2%
重炭酸ナトリウム溶液(pH=8.2)内に造られた
水溶液の形で5−アミノフタロイルヒドラジドを大腿静
脈内に投与した。5−アミノフタロイルヒドラジドに関
する研究を16匹のラットについて行った。
【0021】結果 0.6ml/分の速度で1% の5−アミノフタロイル
ヒドラジド溶液の静脈内投与のあと、初期水準に関して
1.57+/−5.93%の平均にしたがって血圧の僅
かな上昇が生じた。30mg/kg投与量でまたは50
mg/kg投与量での両方で、5−アミノフタロイルヒ
ドラジドの投与中血圧の突然の上昇変動は観察されなか
った。5−アミノフタロイルヒドラジドの投与開始の5
分後、血圧は徐々に下降しそして平均30分内にそれは
初期の水準に戻った。5−アミノフタロイルヒドラジド
の投与の30分後の血圧における平均変動は初期の水準
と比較して2.79+/−0.72であった。
【0022】心臓についての心電図パラメータにおける
変化は実験の完成中観察されなかった。そして体重に従
って30mg/kgおよび60mg/kgの投与量で5
−アミノフタロイルヒドラジドを投与した状況において
呼吸機能の障害は観察されなかった。
【0023】体重に従って30mg/kgおよび60m
g/kgの投与量で投与した5−アミノフタロイルヒド
ラジドの実験の調査中、この特定の物質からの心臓血管
系への好ましくない影響および呼吸機能への好ましくな
い影響を受けなかった。静脈内投与の少しあとに血圧が
上昇する傾向は、それらの血液のアルカリ度における変
化に対する(補整(compensatory))応答
反応として説明することが可能である。この要因は2%
重炭酸ナトリウム溶液の投与により立証された。
【0024】投薬法の種類 最も広く使用される投薬法のタイプは、静脈内注射およ
び筋肉内注射のためのバオアルおよび経直腸投与のため
の座薬およびうがいのための溶液であった。
【0025】少なくとも96〜98%であった純度の水
準で5−アミノフタロイルヒドラジドのナトリウム塩を
出来るかぎり最も小さな容量の特に脱イオン化した水中
に希釈しそして各々のバイアルが100mgの化合物を
含有するようにそれを不透明な壁を有するバイアル中に
入れた。次に、そのバイアルを凍結乾燥しそしてそれら
を滅菌キャップでシールし、それらをそのあと固定し
た。次に60分間140℃〜160℃の温度に維持する
ことによりそのバイアルを滅菌した。
【0026】動物用に使用された容器は多量の薬剤、即
ち250mgを含有した。この化合物の水溶液は60〜
80分間完全に活性なままである。 (2)各部分は5−アミノフタロイルヒドラジドのナト
リウム塩の250mgを含有したけれども、うがい薬の
ために意図された溶液を同様な方法で造った。使用前に
最小量の水中の希釈(=3%)を行った。 (3)粉砕装置を用いて、重量により規定された予め測
定された量の各々の物質を機械的混合により動物のため
の筋肉内注射のために意図された5−アミノフタロイル
ヒドラジドとそのナトリウム塩との組み合わせ物を造っ
た。使用まえにこの混合物を水中に希釈しそしてかきま
ぜを行った。この方法で得られた懸濁液の筋肉内投与を
その後で行った。 (4)経直腸投与のために意図された座薬を、この目的
のために開発された特定技術に従った“サロ(Sal
o)”軟膏を用いて造った。5−アミノフタロイルヒド
ラジドのナトリウム塩の各量は種々のサンプルにおいて
50mg(子供用)から100mg〜200mgまでに
種々に変えた。
【0027】このグループ内のすべての化合物は水素原
子がベンゼン環に置換するかそして各側基に置換する種
々の化学ラジカルを含有する。これらの化合物は抗炎症
性、抗毒素性および抗癌性を有することが示された。
【0028】5−アミノフタロイルヒドラジドが高い水
準の薬理学的活性を有することが実験的に測定された。
塩の形でのまたはそれらの組み合わせでのこれらの化合
物は医療および獣医療での使用のために特に推奨され
る。
【0029】各化合物の作用の治療効果は次の性質に起
因すると考えることができる。I.酸化防止作用 5−アミノフタロイルヒドラジドの有効性は不飽和脂肪
酸および耐久性ラジカルの使用とともにモデルとして採
用されたシステム(ミセル状相)内の予め確認された酸
化防止剤の有効性よりも30倍〜50倍低いけれども、
それにもかかわらず投与後ほんの2分〜5分間で血液プ
ラズマの過酸化の遅延定数が10倍〜12倍に増大する
可能性があった。したがって、有効性の見地から、この
化合物はジブノール(dibunol)、アルファ−ト
コフエロール、スーパーオキシジスムターゼ(supe
roxydismutaze)(SOD)のような公知
の酸化防止剤より非常に優れている。この事実は過酸化
生成物の分析により確認された。E.coliおよび
S.aureusのような病原性微生物の懸濁液の接種
により生じた急性化膿性炎症(創傷)に対応するモデル
において、各動物により吐き出された空気内のペンタン
生成が測定された。ペンタンにおける減少は、正常な水
準が達成されるまで薬剤の単一投与30分〜60分後に
すでに観察可能であった。この現象は酸化防止剤として
の5−アミノフタロイルヒドラジドの有効性の明確な確
認を提供した。
【0030】II. 白血球付着性において増大しそし
て化学走性を強化し、それにより炎症部位における好中
球の蓄積を生じさせる:この現象は角膜の炎症を包含す
る状況において特に示された(図1.治療後; 図2.
治療前)。 III. 好中球の機能的活性のインビボ(全血)の増
大:超酸化物が形成される速度の増加(NST試験):
食細胞活性における60〜80%増加(LATTICE
試験)。
【0031】IV. SV−40ウイルスにより受けた
癌細胞あるいは神経膠腫(グリオーム)の培養により得
られた細胞を溶解することが出来るキラー細胞へのマク
ロファージの或る部分の形質転換を有する、インビトロ
およびインビボの両方におけるマクロファージ代謝の変
性。
【0032】生物膜の疎水性相中を容易に通過する5−
アミノフタロイルヒドラジドの観察された性質は、それ
が、白血球による放出遊離ラジカル(これらの遊離ラジ
カルは異質の薬剤の分布を意図する)の過剰の生成から
の健康な細胞の保護を確実にするのでかなり有意義なも
のである。さらに、これらの化合物は微生物細胞の膜と
癒合しないし、そしてしたがって微生物細胞は遊離ラジ
カルの作用に容易にさらされる。
【0033】現在において、2つの相対する作用、即ち
白血球活性化そして白血球の過剰の活性からの健康な組
織の保護を同時に達成する薬剤は今まで記載はされてな
かった。
【0034】存在する(類似の)薬剤は、直接の抗バク
テリア作用を提供するかまたは代謝過程(ステロイドホ
ルモン)に影響することが意図された。
【0035】腫瘍組織に関することが出来る限りにおい
て、5−アミノフタロイルヒドラジド誘導体は作用の標
的モードを提供する。
【0036】1. その薬剤は腫瘍膜の脂質相の流動性
をかなり増大させる(14〜19%)そして同時にそれ
はいかなる特定なやり方であっても健全な細胞の構造に
影響しない(1〜4%)。 2. この現象は突然変異細胞中の腫瘍え死因子(TN
F)の作用を増大させると同時に一方では、体内の損傷
を受けていない細胞(組織)を保護する。
【0037】薬物動態的面の分析は5−アミノフタロイ
ルヒドラジドを静脈内に投与した場合に置いて、血液プ
ラズマ内のその半減期は5〜15分であることを示し
た。
【0038】一般的な腎クリアランス試験は結果として
1分あたり50〜80mlを提供する(しかしながら、
兎への投与の場合において、5〜50mg/kgであっ
た)。この特定の化合物の半減期の長さは、筋肉内投与
および経直腸投与については40分〜60分に増大し、
しかるに混合物が投与される場合4時間〜5時間であ
る。生物膜の疎水性相に関しては5−アミノフタロイル
ヒドラジドは数時間の間活性を存続する。
【0039】代謝産物もまた同定された。本化合物の9
0%より多くが5−アミノフタル酸、酸素および窒素に
分解される。ほとんどのアミノフタル酸は変性を受ける
ことなしに体から追い出される。1:1〜1:0.5の
割合での、5−アミノフタロイルヒドラジドの容易に溶
解することができるナトリウム塩と疎水性の5−アミノ
フタロイルヒドラジドとの組み合わせを使用すると、治
療効果を延長させる。この要因は薬剤の使用を比較的迅
速な方法で始めなければならない家畜類における腸内感
染を治療することにおいて特に重要である。
【0040】それは同様に非経口投与のための7.8〜
8.0のpHを有する緩衝溶液を造ることを観察するこ
とは重要である。或る場合において、慢性疾患および自
己免疫疾患は薬剤の異なった速度の投与を必要とする。
それにもかかわらず、病気の形態および状態とは独立し
て、各々の状況について一般的な原則があり、それによ
り投与の初期の速度はより小さい頻度(1〜3日毎)で
なくてはならず、次に1日に1度〜2度の頻度に増加さ
せる。この原則は非特殊性潰瘍性大腸炎、クローン病、
悪性腫瘍、びまん性硬化症、糖尿病から生ずる或る種の
合併症、特殊な白内障等の治療に関して特に重要であ
る。
【0041】急性期におけるこの化合物の抗毒素効果は
酸化防止作用に依存しそしてまた腫瘍え死因子による健
康な組織の保護に依存する。体内のこの因子の合成の刺
激は複数の毒素(トキシン)により起こされる。したが
って、治療効果は迅速に(投与後20分〜30分)に生
じそして1日内の1回または2回の注射は病理的徴候の
完全な排除のために、十分である。
【0042】薬剤の作用機序の効果は内毒素ショックに
ついてモデルに関して実験的に示された。内毒素(エン
ドトキシン)接種5分後(ショックの臨床的徴候が表れ
るまで)に薬剤を投与すると中毒症状および下痢の発現
を完全に防止した。さらに、中毒症状および下痢の臨床
的出現後の薬剤の投与により下痢の緩和および中毒症状
の緩和を提供した。
【0043】5−アミノフタロイルヒドラジドのナトリ
ウム塩は放射線治療に起因する直腸炎に有効であること
が示され、それに対して、この病気を治療する現在の方
法は薬剤の組み合わせ物を使用することを必要とし、し
かも限られた有効性のものである。
【0044】5−アミノフタロイルヒドラジドはまた毒
性源(四塩化炭素被毒)およびウイルス感染後の状態を
包含する肝臓の疾患の治療において好ましい結果を提供
した。動物への10〜20mg/kgの投与量の実験的
投与を四塩化炭素にさらされた二十日鼠の死亡率の有意
義な低下を生じた。後者の毒性物質を投与したのちに対
照グループにおいて死亡率は、65%水準に達したのに
対して、試験グループにおいて14%に低下した。(ウ
イルスB型肝炎後の慢性状態の初期の時期に)1日あた
り2〜5mg/kgの投与量を受けたボランティアー被
験者についての薬剤の試験において、症状が除かれ、そ
してまえに損傷していた肝臓機能が回復した。
【0045】慢性痔の増大中生ずる極度に不快な症状
(疼痛、出血等)でさえ、急速に減少する。明確に言え
ば疼痛症候群は薬剤の直腸投与30分後に緩和されるこ
とが出来る。同様に、肛門裂傷は現在の医薬にとって解
決するのに困難な問題を表示してきた。この場合におい
て、炎症成分は形態学的欠陥と組み合わさっている。薬
剤の直腸投与を用いて、20分〜40分後疼痛症候群の
有意な緩和が得られそして他の症状はまた治療の初日の
終わりまでに取り除かれた。
【0046】治療の5日〜6日後再発が観察されずそし
て粘膜の再生が視覚により観察可能であった。多種類の
家畜における胃腸疾患は顕著な問題を表している。子豚
および子牛における消化不良を軽減するために、溶菌の
発現を促進しそして免疫系を変化させる抗生物質が現在
広く用いられている。
【0047】1:1の割合で5−アミノフタロイルヒド
ラジドとそのナトリウム塩との環境的に安全な且つ有効
な混合物の使用は筋肉内投与の2〜3時間後に中毒症状
を排除する。子豚を包含する症例の80%においてそし
て子牛を包含する症例の60%において、薬剤をさらに
投与するよう進行させる必要はない。初期投与の24時
間〜48時間後に行った投与により下痢をとまらせた。
治療の開始の4日または5日後に行った細菌学的分析は
症例の85%において陰性の結果を提供した。この特定
の薬剤の投与量水準は基本的に重要である。事実投与量
は、示されるように、病気の様式および期間により直接
左右される。病理的作用の発現の初期の時期中には薬剤
の投与量は10mg/kg〜25mg/kgで変化させ
るべきであるがしかしさらに進行した期においては投与
量は40〜50mg/kgまで増加させるべきである。
生後10日〜生後20日の子豚の消化不良は、1:1の
割合で組み合わされた薬剤(5−アミノフタロイルヒド
ラジドとそのナトリウム塩)の定量以上の量を投与する
ことによってのみ排除することが出来る。さらに症例の
60%において、6時間〜12時間の間隔で繰り返して
投与することが必要である。
【0048】成長した牛(雌牛)の中で最もひんぱんな
病気である乳腺炎はまた5−アミノフタロイルヒドラジ
ドで治療されることが出来る。それにもかかわらず病理
的症状を排除するために、2日〜5日間つづけての薬剤
の筋肉内投与で、10%〜30%DMSOアプリケーシ
ョンとの薬剤の組み合わされた使用が必要である。
【0049】炎症を伴う皮膚疾患を治療するために5−
アミノフタロイルヒドラジドを用いることにより好まし
い結果を得ることが可能である。水溶性アプリケーショ
ンおよび軟膏の形での外的使用を包含する場合において
5−アミノフタロイルヒドラジドのナトリウム塩がさら
に有効である。たいていの場合において、2〜3日間1
〜2%溶液での薬剤の適用は種々の疾患の症状を取り除
くのに十分であった。幾つかの症例(難治性皮膚炎、丹
毒、等)において、5−アミノフタロイルヒドラジドの
適当な投与量の非経口投与(筋肉内投与または経直腸投
与)によりあるいは溶媒としてDMSOを用いての薬剤
を用いることにより薬剤の効果を強化することが必要で
あった。重量に従って2〜5mg/kgの投与量におい
て、本薬剤は乾癬の生成に実質的に影響しなかった。5
−アミノフタロイルヒドラジドは特に慢性の扁桃腺が激
しくなっている間の、粘膜の炎症を除くためのうがい薬
溶液の形で用いられそして好ましい結果が得られた。さ
らに強力な効果は1:0.5〜1:0.1の割合で本薬
剤が組み合わされた形で用いられたとき、観察された。
【0050】自己免疫疾患の治療には医薬において重大
な困難性が増大した。病気のカテゴリは糸球体腎炎、非
特殊性潰瘍性大腸炎、多発性関節炎、びまん性硬化症等
を包含する。これらの病気を治療する最も有効な手段
は、現在、ステロイドホルモンおよび免疫抑制剤からな
る。
【0051】経直腸投与される座薬および静脈内注射ま
たは筋肉内注射の形での5−アミノフタロイルヒドラジ
ドの使用は、これらの病気の主な症状の緩和を可能にす
る。それにもかかわらず本薬剤の繰り返しての投与がこ
の目的を達成するために必要である。初期の時期の治療
後、患者の90%に病理的作用のあとでの発現を防止す
ることが可能でありそして形態学的欠陥を伴なわない病
理的症状を排除することが可能であった。
【0052】多くの薬剤が腫瘍を治療するために推奨さ
れて来たがしかしこれらの薬剤が腫瘍の生長をわずかに
遅延化することを可能にする限りにおいて、これらの薬
剤のほとんどは現代の医薬の要件を真に満足させていな
い。
【0053】使用される生物学的製剤が比較的に有効で
あるけれども、一連の合併症および副作用が生ずる可能
性がある。したがって、それらの使用はこの面によりか
なり制限される。腫瘍組織上への作用が問題の薬剤の使
用により増大させることが出来る自然な代謝産物である
腫瘍え死要因(tumor necrosis fac
tor)(TNF)はこの特定なカテゴリーの生成物に
属する。
【0054】初期に48時間〜72時間の間隔で、その
あとで毎日の投与を採用する、投与の頻度の増大ととも
に増大させていく投与量で本薬剤を投与する方法は悪性
腫瘍の拡大の阻止を確実にする。本薬剤が放射線治療と
組み合わされる(60〜90gの全体投与量)ならばそ
の作用への効果が強化される。本薬剤を投与した3人の
患者には腫瘍の大きさの減少によりそして彼らの一般的
症状における改善により表れた好ましい結果が観察され
た。
【0055】現在不治であるAIDSの治療において体
重に従って5〜15mg/kgの投与量で5−アミノフ
タロイルヒドラジドの毎日の投与が長期間必要とされ
る。したがって、この重大な病気に伴う合併症の有意な
防止または減少を達成させそして結果として、患者の寿
命をかなり延長させることが可能であった。炎症性疾患
を治療するための標準的投与量では、これらの状況では
限られた有効性のものであることが判った。
【0056】実施例1: 子豚を用いての実験 赤痢を患っていた30〜40kgの重量の子豚を用いて
実験を行った。第1シリーズの実験中、50mg/kg
の投与量で9匹の子豚に5−アミノフタロイルヒドラジ
ドのナトリウム塩を投与した。薬剤の投与後60分内に
動物の症状は改善しそして下痢は止まった。それにもか
かわらず、6〜7時間後、1グループの動物において徴
候が再び表れた。この要因は薬剤の繰り返しての投与を
必要にした。
【0057】同じ病理的症状を有する16匹の動物を包
含する第2シリーズの実験において、5−アミノフタロ
イルヒドラジドを20mg/体重のkgおよび50mg
/体重のkgの投与量で投与した。このグループの中で
5−アミノフタロイルヒドラジドの治療的効果は6例に
おいてのみ観察されそして第1日の終わりに赤痢の徴候
が再び表れた。
【0058】第3シリーズの実験(12匹の動物)にお
いて下痢を治療するために4−アミノフタロイルヒドラ
ジドおよび5−アミノフタロイルヒドラジドを10、2
5および50mg/kgの投与量で使用した。しかしな
がら薬剤の治療的効果は比較的わずかであった。
【0059】第4シリーズの実験において、50mg/
kgの投与量で8匹の動物に5−アミノフタロイルヒド
ラジドを投与した。その効果は投与を始めたのちの第1
日の終わりに観察可能であったけれども薬剤は下痢緩和
において限られた有効性のものであった。
【0060】第5シリーズにおいて、1:1〜1:0.
5の割合で混合した5−アミノフタロイルヒドラジドの
ナトリウム塩と5−アミノフタロイルヒドラジドとから
なる組み合わせ生成物を11匹の動物に投与した。
【0061】その症例の80%に対し、この化合物の1
回の投与で投与後2時間または3時間下痢および合併症
状を緩和するのに十分であった。誘導体の割合を1:
0.3または1:0.1に変化させると治療的効果を伴
なわなかった。それにもかかわらず5−アミノフタロイ
ルヒドラジドとそのナトリウム塩とを1:1の割合で組
み合わせたとき、急性腸内感染を患っている動物を治療
するのに、より大きな治療的効果が得られた。技術的困
難性の故に、1:2の割合および2:1の割合のような
他の組み合わせの使用は考えられなかった。
【0062】実施例2: 直腸S状結腸炎の治療 直腸S状結腸炎を患っている9人の患者に治療を行っ
た。彼らの年齢は40歳〜55歳であった。これらの患
者は不規則な便通、肛門からの粘膜の突出そして左側の
回腸の僅かな疼痛を訴えていた。
【0063】腸の視覚検査中、直腸および結腸のS状部
の粘膜が水腫を患っていることが観察された。さらに毛
細管網が不鮮明でありそして繊維状フイルムが限られた
セグメント内に存在した。浣腸後、1日あたり100m
gの投与量で直腸座薬の形で本薬剤をこれらの患者に投
与した。薬剤の初期の投与後前記症状および疼痛は1日
内に消えそして患者の睡眠は妨げられなかった。第7日
に、患者はもはや症状を訴えなかった。検査中行ったR
RS(直腸S状結腸鏡検査)操作において、正常な状態
の再生が直腸粘膜内およびS状結腸内に観察された。
【0064】実施例3: 急性痔の治療 20歳〜60歳の年齢の患者の急性痔を治療するため
に、1日に1回0.1gの投与量で座薬の形で本薬剤を
用いた。肛門への座薬の挿入の17分〜30分後、肛門
領域内の疼痛は止まりそしてこれらの患者は妨げられず
に睡眠をとることができた。12時間後、炎症作用の大
きな収縮および痔隆起中の水腫の縮小が観察された。一
方では排便が疼痛を伴わなくなった。第5日までに、炎
症作用および痔隆起の拡がりがまったく消えた。患者は
完全に回復した。これとは反対に以前から知られていた
方法を用いての急性痔の治療は21日を必要とした。
【0065】実施例3A:37歳の男性患者Nは彼がし
(嗜)眠および右下肋部における連続性非急性疼痛を訴
えてクリニックに入った。彼の医療背景は彼がウイルス
性のB型肝炎を患っていて、これに彼は8か月まえにか
かったことを示した。客観的分析は強膜黄疸を表しそし
て腹部の触診は右下肋部の近辺に疼痛があった。彼の肝
臓は1.5〜2cm大きくなった。
【0066】尿内の胆汁色素に対する反応は陽性であっ
た。全ビリルビンは1.5倍に増加し、一方ではASt
およびALtは正常値の2倍であった。肝臓の広汎な変
質が超音波検査中観察された。
【0067】10日間、1日あたり100mgの投与量
で投与されるように、本薬剤を含有する直腸座薬がこの
患者に処方された。第3日に、患者の症状が改善されそ
して彼のし(嗜)眠ならびに右下肋部における疼痛が消
えた。第10日に、生化学的血液データが正常水準に達
した。胆汁色素反応は陰性であった。肝臓が受けていた
病理的症状は超音波検査中観察されなかった。
【0068】このあと6か月間の患者の観察はその過程
の慢性的発生がないことが示された。
【0069】実施例4: 疼痛症候群を有する慢性肛門裂傷の治療 2年以上、上記症状を患っておりそして27歳〜60歳
の年齢を有する11人の患者について治療を行った。こ
の時点以前に使用されていた方法は有効でなかった。肛
門中の急性疼痛および肛門括約筋が受けている強度の痙
攣のために検査は不可能であった。
【0070】5日間にわたって12時間毎に100mg
の投与量で、座薬の形でこのグループの患者に本薬剤を
投与した。座薬の初期の投与後20分〜30分に疼痛が
止まりそして患者は妨げられずに眠ることができた。第
3番目の座薬の投与後、排便の際の疼痛が無くなり、括
約筋が受けている痙攣が少なくなった。第5日に、患者
は実際的に回復した。直腸デジタル検査は疼痛が無かっ
た。
【0071】実施例5: 慢性炎症作用を患っている女性性器の治療 23歳〜43歳の11人の女性について治療を行った。
彼女等は5年以上にわたって慢性炎症を患っておりそし
て種々の治療は不成功であった。
【0072】5日間1日に1回100mgの投与量で、
(夜に挿入されるように)直腸座薬の形でこれらの患者
に本薬剤を投与した。次に、追加の2日間膣挿入を行っ
た。治療の開始後第2日に治療効果は観察可能であっ
た。膣帯下が非常に減少し、これは第5日に完全に止ま
り、第8日に治癒が生じた。各々の場合において膣分泌
物の実験室分析により臨床的観察が確認された。
【0073】実施例6:47歳の女性Vは、腺癌のため
の直腸の腹式会陰切除のあとの左鼠径部における人工肛
門切開の膿形成を、隣接軟組織の炎症性浸潤とともに患
っていることが観察された。患者は浸潤を患っている領
域において疼痛を感じそして体温の上昇が観察された。
本薬剤の200mgを含有する座薬を切開部に適用し
た。薬剤の投与20分〜30分後に疼痛は止まった。6
時間後、彼女の温度は下がった。同一の投与量の本薬剤
を再び12時間後に投与した。軟組織内の水腫は治療開
始21時間後非常に減少した。6日間治療を続けそして
この期間の終わりに傷に全く膿が存在しなかった。した
がって手術後の期間中の炎症作用を排除するために上記
投与量において本薬剤を使用することが可能であると結
論づけることが出来る。
【0074】実施例7: 悪性腫瘍の治療 30歳である患者Khは7か月まえに肛門腺癌を有する
と診断された。その診断は組織学的に正当化されてい
た。患者は肛門に疼痛、便秘、排便困難を感じておりそ
して肛門からの粘液および血液の分泌があった。患者が
直腸の腹式会陰切除のための手術を受けることを断固と
して拒否してるので、放射線治療が45gの量で提供さ
れた。後での検査中、放射線治療開始50日後肛門腫瘍
の生長は観察されなかった。40日後患者は他のサイク
ルの放射線治療を45g量で受けた。次の30日間直腸
座薬の形で4時間毎に100mgの投与量で本薬剤が投
与された。次の検査中、腫瘍の縮小化が観察された。次
の30日間本薬剤の投与量を増加しそして直腸座薬(1
00mg)とともにこの患者に1日あたり100mgの
筋肉内投与を行った。
【0075】次の検査中、肛門腫瘍はその初期の大きさ
に関して2/3減少したことが測定された。それは濃密
な且つ弾性的硬さを獲得しそして制限された移動性が観
察された。さらに、それは正常な粘膜で被われた。
【0076】次に患者の一般的な症状の改善が観察され
た。放射線治療と本薬剤の投与との組み合わせを用いて
悪性腫瘍を治療することにより、したがって腫瘍の大き
さの縮小が短い期間内に得られそして中毒症状が排除さ
れた。
【0077】実施例8:47歳の女性の患者Rは肛門壁
内の損傷および左鼠径部中のリンパ節内の腫瘍を伴った
会陰皮膚黒色腫を患っていた。
【0078】この診断は組織学的に確認されていた。腫
瘍の局所切除を行いそして左鼠径部中のリンパ結節のグ
ループを取り除いた。そのあとで検査40日の間患者を
調べたとき、手術後瘢痕の近辺に硬化が観察された。こ
の現象は腫瘍の再発の発症を示すものである。1日おき
に100mgの投与量で本薬剤の筋肉投与を行った。治
療開始の3日後に、異常な流ぜん(涎)が始まりそして
利尿の増加とともに第4日に嘔吐が起こった。これらの
症状は第13日と第14日とに次第に終わった。本薬剤
の投与量を増大することにより、その治療的効果を増大
させることは可能であった。
【0079】第20日から始めて、毎日筋肉内100m
gの投与量で本薬剤を投与した。30日後の検査中、手
術後の瘢痕の領域の浸潤の消失が観察された。この現象
は腫瘍組織の溶解を示しそしてそれはつづく組織学検査
により同様に確認された。
【0080】実施例9: 内毒素実験 これらの実験は兎に行った。ボルビン(Bolvin)
法により精製されたSalmonella typhi
nurium内毒素(エンドトキシン)を体重に従って
1mg/kgの投与量で使用した。第1シリーズの実験
において、内毒素接種は実験開始後ほんの10分で中毒
症状の発生を生じ、その1時間後、さらに重大な臨床症
状発現が起こった。
【0081】第2シリーズの実験中、臨床症状発現が表
れたとき(実験開始後30分〜40分)に体重に従って
15mg/kgの投与量で本薬剤を静脈内に投与した。
本薬剤の投与後5〜10分に中毒症状の減少が観察され
そして下痢は完全に止まった。第3シリーズの実験中内
毒素の接種後5分に本薬剤を投与した。この場合におい
て、症状の部分的緩和が観察された。
【0082】続くシリーズの実験中、体重に従って25
mg/kgの本薬剤が動物に投与されそして中毒症状お
よび下痢の完全な緩和が得られた。結論 各々病気の期間に従って、5−アミノフタロイルヒドラ
ジドの15〜25mg/kgの投与量は中毒症状を防止
するかまたは排除する。
【0083】実施例10: 誘導流産 実験を20匹の妊娠兎に行った。第1シリーズの実験中
体重に従って1mg/kgの投与量でSalmonel
la typhinurium内毒素を接種後40分〜
60分の、中毒の臨床的発現のピーク時に流産が動物の
80%に観察された。
【0084】第2のシリーズの実験中、15mg/kg
の投与量で本薬剤を投与したそして内毒素に妨げられる
ことなくすべて10匹の中7匹の流産が防止された。し
たがって、本薬剤が、この実験において使用された動物
において中毒から生じる早期流産を防止することが出来
たことが立証された。
【0085】実施例11:人工飼育が導入されている時
点で新生子牛に下痢がしばしば起こることが知られてい
る。それが起こるのを防止するかまたは緩和するために
本薬剤が組み合わせ形で使用され、そしてとくに有効で
あった。
【0086】実験は20匹の新生子牛に行われた。1:
1の割合で5−アミノフタロイルヒドラジドとそのナト
リウム塩とからなる組み合わせ薬剤の20mg/kg筋
肉内投与量が、出生後第1日に投与された。2日後に体
重に従って10mg/kgの投与量で本薬剤を再び投与
した。
【0087】顕著な治療効果が得られ、事例の80%に
おいて下痢が排除された。したがって、組み合わされた
本薬剤は、新生子牛において下痢が生ずるのを防ぐのに
用いられることが可能であることが結論づけられる。
【0088】実施例12:膿形成および膿腫を患ってい
る顎は手術介入が必ず必要である。しかしながら手術は
隣接組織に生じている炎症反応の排除の後のみに可能で
ある。疼痛、水腫、不快な感覚、熱等が研究される18
人の患者のすべてにおいて観察された。
【0089】患者をアルファベット順に従って3つのグ
ループに分けた。一つの機会において本薬剤はすべての
患者に処方されたけれども異なる投与量(1mg/k
g、2mg/kg、4mg/kg)が採用された。本薬
剤の投与の1日後に患者の他の検査は次の結論を提供し
た:第1のグループに治療効果は生じなかった;第2の
グループにおいて4人の患者に治療効果が生じた:そし
て第3のグループを構成する6人の患者の各々に治療効
果が観察された。
【0090】それぞれ異なるグループからの5人の患者
からなるサンプルについて行った組織分析は、得られた
結果を確認した。結論: 本薬剤の最少治療投与量−−−患者の体重に従
って2〜4mg/kg
【0091】実施例13:本薬剤の抗毒素性効果は急性
腸感染症を有する患者に確認された。 : 42歳の男性患者Nは腹部に種々の箇所の痙攣性
疼痛、悪心、嘔吐、外来物質を含有しない反復性流動便
(血液、粘液)、高い体温、頭痛およびし(嗜)眠のた
めに病院クリニックに入った。等張水溶液中の本薬剤の
200mgをこの患者に投与した。40分〜50分後、
彼の症状が改善しそして下痢が止むとともに起きていた
腹部疼痛が非常に減少した。
【0092】病院クリニックに入院の1日後、中毒のす
べての症状が消えた。第3日に患者は満足すべき状態で
開放された。細菌性赤痢およびSalmonellaに
ついての便の培養は陰性であった。
【0093】実施例14: 非特殊性潰瘍性大腸炎およびクローン病の治療 年齢が33歳〜41歳であり、その活性期の激しい形で
非特殊性潰瘍性大腸炎を患っている3人の患者にそして
年齢が42歳であり、結腸内にクローン病を患っている
患者に治療を行った。これらの患者は3年〜5年の期間
にわたってそれらの症状の周期的悪化を訴えていた。
【0094】ホルモン療法を包含する連続した治療にも
かかわらず、患者の症状は悪くなった。彼らは体重が減
り、彼らは大腸の絶え間のない疼痛、1日に15回をも
頻繁な、粘液、血液および膿を含有する流動便の排便、
関節の疼痛および皮疹に悩まされていた。直腸S状結腸
鏡検査中直腸内にかなりの量の膿が観察されそして粘膜
が普通の水腫状で、大きな多孔質でそして血液で満たさ
れていた。
【0095】本薬剤の1日あたり100mgを3日間こ
れらの患者に静脈内に投与した。静脈内投与の30分
後、腹部の疼痛および彼らの関節の疼痛が少なくなりそ
して第1日には患者の症状がすでに改善された。最初の
3日間に、排便の頻度が減少した。そのあと好転する傾
向が観察されないので、本薬剤の投与量を2倍にしそし
て筋肉内投与の頻度を変えた(12時間毎)。
【0096】第6日に、患者は決定的に快方に向かっ
た。彼らはもはや疼痛を経験しなくなり、彼らの皮膚発
疹は消えそして連続した血液または膿の存在なしに排便
は1日に2〜3回になった。
【0097】この後の日に、100mgの直腸座薬とと
もに本薬剤の筋肉内投与を1日に1回行った。第14
日、患者はさらに困難性がなくそして排便はほぼ正常と
なり、1日に1回または2回となった。直腸S状結腸鏡
検査は、僅かな炎症作用が粘膜内に観察されたけれども
膿または血液の存在は示さなかった。
【0098】実施例15:37歳の女性患者Vは左の胸
に癌を患っているために乳房切除を受けていた。そのあ
との数年のあいだに、転移性腫瘍のために多くの機会に
放射線治療および化学治療を受けていた。治療を始めた
ときの時点で、癌性中毒のために患者の症状はすでに重
症であった。
【0099】彼女は食欲を失いそして左上腕骨体内に及
び左上腕内に持続性激痛を感じていた。上記した領域に
および左腋窩下部に進行したリンパ系のうっ積が観察さ
れた。患者の症状が重症のために、2日毎に100mg
で本薬剤の筋肉内投与を開始した。本薬剤の第1回注射
後、彼女の疼痛の激しさが非常に減少した。治療の開始
の4日後に、異常な流ぜん(涎)が始まった。
【0100】第6日に嘔吐が始まりそして彼女の便に悪
臭がした。第7日および第8日に、彼女の尿が一層濃く
なり、頻繁な排尿が始まりそして彼女の汗はかなりいや
な臭いを有した。第13日にそして第14日に、左上腕
骨帯、左腕および左腋窩下部内の水腫が非常に縮小し
た。
【0101】第20日に、患者の症状が改善しそして彼
女の食欲は回復した。第20日のあと、本薬剤の本薬剤
の筋肉内投与を1日おきに行った。そのあと、患者の一
般的な症状における着実な改善が観察された。
【0102】実施例16: 放射線治療後起こった直腸炎および膀胱炎の治療 35歳の男性の患者Bは45日間の期間にわたって放射
線治療を受けた後、頻繁な且つ痛みを伴う排尿とともに
肛門において灼熱感を訴たえていた。直腸S状結腸鏡検
査中、腫瘍の上に、強度の水腫および直腸粘膜内に接触
出血が観察された。診断は放射線治療から生ずる直腸炎
および膀胱炎であった。特殊な治療方法が無かったため
に、本薬剤を1日あたり100mgの投与量に従って患
者のために処方した。3日間患者を観察したが何ら有意
な臨床的効果が示されずそしてしたがって本薬剤の投与
量を増大した。
【0103】100mgの本薬剤を含有する直腸座薬を
朝とそして夜に10日間患者に投与した。1日で肛門灼
熱感および痛みを伴う排尿は少なくなった。患者は適当
に眠り始めた。第3日までに、疼痛および灼熱感はもは
や存在しなかった。投与量を増大した後、第5日に排尿
は正常となった。10日後、直腸S状結腸鏡検査中、直
腸粘膜内毛細管網の再生が観察された。
【0104】実施例17:42歳の男性患者Nは次の診
断、左足の丹毒で臨床部門に入った。患者の入院中、彼
の症状は中程度の重症度であると決定された。皮膚表面
からの皮膚の隆起の水腫部分は左足の前方部分に観察さ
れた。それが触診されたとき、この領域は疼痛がありそ
して温熱があった。力の一般的な低下および38.6℃
までの高い体温がまた観察された。
【0105】各本化合物を1%軟膏の形で患者の皮膚の
患部に塗布した。同時に本薬剤の100mgを含有する
座薬を処方した。投与5時間〜6時間後、痛みの激しさ
が無くなり、24時間内に患者の足内の充血および水腫
が小さくなった。
【0106】彼の一般的症状はその後改善された。その
あと、5日間患者は座薬の形で本薬剤で治療された。第
6日の終わりまでに患者はもはや困難性はなくそして皮
膚の着色区域が残った。治療開始第7日に、患者は推定
上満足すべき状態で開放された。
【0107】実施例18: 未知の発生因子の皮膚炎の治療 生後7か月である患者は生後2週間以来未知の発生因子
の皮膚炎にかかっていた。こどもの顔面の皮膚、上腕骨
帯内の皮膚および両足上の皮膚が疾患していた。この期
間中、種々の方法が行われたが成功しなかった。
【0108】患者は14日間治療された。本薬剤の30
mgを含有する水溶性乳濁液で毎日3回皮膚患部を治療
しそして1日おきに本薬剤の50mg(体重に従って5
mg/kg)を含有する座薬を直腸に投与した。2日
後、皮膚患部が乾燥しはじめそして第14日までに上皮
化が完成した。
【0109】実施例19:39歳の男性の患者Nは以下
診断、即ち、右足の丹毒で臨床部門に入った。客観的な
表示は足の前方表面上の皮膚の充血領域を包含した。こ
の領域は表面から隆起していてそして触診したとき疼痛
があった。体温は37.8℃であった。患者は一般に不
快な感覚および炎症領域の付近に激痛があった。
【0110】20%DMSO溶液内の本薬剤の4%溶液
を皮膚患部に塗布した。治療開始40分〜60分後に疼
痛は少なくなった。
【0111】24時間後、充血は少なくなった。患者は
痛みを感じなくそして彼の一般的症状は改善された。病
理的症状が完全に無くなるまで3日間治療を続けた。し
たがって、20%DMSOと組み合わされた本薬剤の4
%を含有する溶液は病気の臨床的な発現を減少させるこ
とに関して有意義な治療的効果を有することを確認する
ことが出来る。
【0112】実施例20:入院した37歳の男性の患者
Nは1日に7回も多く起こる、粘液および血液を含有す
る頻繁な流動性便の排便があった。中毒の周知の症状が
観察された。直腸S状結腸鏡検査中、炎症の顕著な表示
が直腸内に観察された。
【0113】示唆された予備診断は非特殊性潰瘍性大腸
炎であった。治療は1日に1回本薬剤の100mg投与
量の筋肉内投与を用いて始められた。治療効果が3日後
に観察されなかったので毎日の投与量を2倍にした。こ
の場合においてでさえ、本薬剤の治療的作用はいぜんと
して観察することが出来なかった。
【0114】第5日に、実験室分析に基づいてAIDS
と診断された。次に本薬剤の毎日の投与量を400mg
に増大した。患者への投与量を増大した後3日目に、下
痢は消え、中毒の症状が消えそして一般的な症状が改善
された。
【0115】本薬剤の毎日の投与を続けた場合、その病
気の別の症状は表れなかった。したがって、本薬剤は、
AIDSを患っている患者に生じる合併症との戦いにお
いて好ましい結果で使用されることが出来ることが明ら
かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬剤を用いての角膜の炎症の治療後の
角膜の組織の顕微鏡写真である。
【図2】炎症治療まえの角膜の組織を示す顕微鏡写真で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/50 ADU ADY

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗炎症性薬剤および抗毒素性薬剤のため
    の活性成分としての、次の一般式 【化1】 を有するフタロイルヒドラジド誘導体のカテゴリーに属
    する化合物およびそれらの製薬的に許容出来る塩。
  2. 【請求項2】 非毒性誘導体が、一層強力な薬理学的活
    性を提供する5−アミノフタロイルヒドラジドである事
    実により特徴づけられる請求項1に記載の誘導体。
  3. 【請求項3】 任意の発症因子の炎症疾患を治療するた
    めに意図された薬剤を造るための5−アミノフタロイル
    ヒドラジドおよびそのナトリウム塩の使用。
  4. 【請求項4】 5−アミノフタロイルヒドラジドおよび
    そのナトリウム塩のこの特定の薬剤が放射線治療と組み
    合わせて使用されたならば、この特定の薬剤はより大き
    な有効性を有するけれども、薬剤をつくるための個別の
    抗癌剤としての5−アミノフタロイルヒドラジドおよび
    そのナトリウム塩の使用。
  5. 【請求項5】 体重に従って5mg/kg〜50mg/
    kgの投与量で動物の医療治療のために意図された薬剤
    を造るための5−アミノフタロイルヒドラジドおよびそ
    のナトリウム塩の使用。
  6. 【請求項6】 適当な場合には繰り返しての投与ととも
    に、単一投与量の投与により動物における急性腸疾患の
    有効な治療のために意図された薬剤を造るための、1:
    1〜1:0.5の割合で5−アミノフタロイルヒドラジ
    ドとそのナトリウム塩との混合物の 使用。
  7. 【請求項7】 体重に従って、2〜5mg/kgの投与
    量の投与によりヒトの病理学における医療治療のために
    意図された薬剤を造るための5−アミノフタロイルヒド
    ラジドのナトリウム塩の使用。
  8. 【請求項8】 急性症例において、一回またはそれ以上
    の回数で、各薬剤が投与されるべき事実により特徴づけ
    られる、請求項7に記載のナトリウム塩の使用。
  9. 【請求項9】 悪性の自己免疫疾患の治療を包含する、
    慢性状況において、各疾患の期および様式に関連して決
    定されるべき投与量で、12時間〜72時間の変わる間
    隔で複数の時期で薬剤が投与されるべき事実により特徴
    づけられる請求項7に記載のナトリウム塩の使用。
  10. 【請求項10】 放射線治療からの副作用を排除するた
    めに、8時間〜12時間の間隔で薬剤が投与されるべき
    事実により特徴づけられる請求項7、8および9に記載
    の使用。
  11. 【請求項11】 皮膚状態および近接腫瘍の有効な治療
    のために、外部的に、非経口的にまたは経直腸的に投与
    されるべきである薬剤の製剤のための5−アミノフタロ
    イルヒドラジドの塩の組み合わされた使用。
  12. 【請求項12】 皮下病変、傷害および化膿の治療のた
    めの、10〜30%DMSOを含有する溶液中における
    外部治療剤としての薬剤の製剤のための5−アミノフタ
    ロイルヒドラジドの使用。
  13. 【請求項13】 体重に従って5〜15mg/kgの投
    与量で5−アミノフタロイルヒドラジドの連続して毎日
    の投与によるAIDSの主な症状を排除するための薬剤
    の製剤のための5−アミノフタロイルヒドラジドの使
    用。
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