JPS59110619A - 子宮腟部びらん症の治療剤 - Google Patents

子宮腟部びらん症の治療剤

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JPS59110619A
JPS59110619A JP57219675A JP21967582A JPS59110619A JP S59110619 A JPS59110619 A JP S59110619A JP 57219675 A JP57219675 A JP 57219675A JP 21967582 A JP21967582 A JP 21967582A JP S59110619 A JPS59110619 A JP S59110619A
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carnosine
erosion
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remedy
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 にL一カルノシンまたはその塩を有効成分として含有す
ることを特徴とする子宮膣部びらん症の治療剤に関する
子宮股部びらん症とは子宮股部の表面が重層扁平上皮の
代わりに円柱上皮によっておおわれて鮮紅色のびらんを
呈するようになった炎症症状を言う(びらんとは病理組
織学的には上皮の剥離した状態であって、子宮股部びら
んと通称されているびらんはこのような真性びらんとは
異なり、偽びらんと言うべきであるといわれている)。
子宮股部びらんは肉眼的所見によって、/)周囲との境
界の比較的不鮮明なびらんで、円柱上皮によっておおわ
れ、表面が平坦で凹凸がなく、鮮紅色を呈する単純性び
らん、ユ)表面が円柱上皮の増殖によって乳嘴状になυ
、鮮紅色で凹凸があり、ビロード状を呈する乳嘴性びら
んおよび3)粘液腺排泄口の閉鎖により、子宮股部の表
面に分泌物がたまり、びらん面に小胞を形成する小胞性
びらんの3種類に分けられるのが普通であるが、治療面
において特別の意味を有するものではないとされている
子宮股部びらんの発生原因については古くからいろ6ろ
な説がとなえられてへた。R.Meyer(1910年
)は頸管炎などによりアルカリ性粘液分泌物の増加をき
たし、この分泌物によシ子宮膣部の扁平上皮が浸軟、剥
脱してまず真性びらんが発生し、ついで頚管内膜すなわ
ち円柱上皮が増殖してびらん面すなわち上皮剥脱部位を
おおうことにより偽びらんが発生するという説をとなえ
た。
またKaufmann  ら(/タsg年)は、子宮瞳
部表面に円柱上皮が進出するのに真性びらんの存在は必
要ではなく、性成熟期になるとエストロゲンの作用によ
り、子宮股部は肥大して容積を増し、そのために頚管の
内側が外反しびらんが発生するとの説をたてた。Mey
erの説は現在多くの研究者によって否定されているが
、いずれにせよ、子宮瞳部びらんの明確な発生原因はい
まなお不明である。
単純な子宮瞳部びらんは軽症状であるが、びらん面は感
染をおこしやすく、頸管部炎等を合併することが多く、
自覚症状として帯下、性器出血ことに接触出血、下腹病
、腰痛などを訴える。
子宮1窒部びらん症の治療は、炎症症状を伴うものに対
して起炎病源体に応じた抗性物質、消炎剤その他の薬剤
により行われるが、これらの薬剤もいくらかの症状を改
善するための姑息的処置にすぎずびらんの根本的治ゆに
何ら役立つものではない。そのために次の手段として硝
酸銀溶液などの局所塗布、放線状醒気焼切法、高周波電
気凝固法或いはレーザー光線を用いた焼灼による治療が
行なわれるが、本療法もびらん部の上皮組織の再生を促
して治ゆに導く確率は低い。結局、薬物においても物療
においても決定的手段がないので究極的に外科療法が行
なわれる。すなわちびらん部を■含めて子宮瞳部を円錐
状に切除する円錐切除術による治療が行なわれるが、び
らん症の軽重症のすべてに行なうわけにはゆかず、また
若年婦人に外科手術を行なう場合不妊となることが危惧
されるので一般的に広く行ない得ない。したがって薬物
による根治が望まれるが、現在満足し得る治療剤はあら
れれていない。
本発明者は生体成分のジペプタイドL−カルノシンの生
理学的意義と薬理学的有用性について永年に亘り研究を
重ねてきたが、此の度図らずもし一カルノシンまたはそ
の生理学的に許容される塩が子宮瞳部びらん症の治療剤
として卓効を有することを見出した。
し−力ルノソンすなわちβ−アラニル−L−ヒスチジン
は7900900年ブレラ(Gu l ew l ts
ch)らによってリービッヒの肉エキス中より発見され
た、L−ヒスチジンとβ−アラニンよりなるジペプタイ
ドである。融点250℃(分解)、〔αソ0−+20.
0°(H2O)で、無味、無臭の、水に溶は易い白色結
晶性粉末である。つぎの化学構造式で表わされ、その水
溶液のp■はざ、θ〜g、Sである。
発見以来、その生理学的存在意義、薬理作用等が多くの
研究者によって研究されたが、何れの臓器に対しても著
明な薬理効果は発見でもず、また今日まで生理学的存在
意義も未知な物質である。諸種の哺乳@物の、主として
骨格筋に多量(約07〜0.3%)に存在する物質で、
日常食肉Oより食品としで摂取され、必須アミノ酸し一
ヒスチジンの供給源である。またL−ヒスチジンとβ−
アラニンとから生合成される。摂取されたし一カルノシ
ンは吸収抜力ルノシナーゼによりL−ヒスチジンとβ−
アラニンに分解されて栄養素となり、一部はし=カルノ
シンに再合成される〔L−カルノシン生合成の中間物質
としてβ−アラニル−/−メチル−ヒスチジン(Ans
erlne )がある〕。
上記のごとくL−カルノシ/は食品類似の安全性の高い
物質であり、吸収後は諸臓器中に存在するカルノシナー
ゼにより分解されるので、他の多くの医薬品が肝臓で代
謝され、肝機能の負担となるのとは全く異なる物質であ
る。L−カルノシンの合成法は公知であり(Journ
al of BlologlcalChem l st
 ry。、10g 、733 、/93k>、カルボペ
/ズオキンβ−アラニンを五塩化リンでクロライドとし
、メタノールでメチルエステルに導き、ヒドロアザイド
を経てアザイドとなし、L−ヒスデジ/メチルエステル
とカップリングし、最後に接触還元によってカルボベン
ズオキシ基をはずすことによってL−カルノシンを得る
ことがで勇る。
本発明はL−カルノシンの塩からなる治療剤をも包含す
るが、し−カルノシンの塩としてはカルパイン酸基に基
づく塩と、アミン基にもとづく、薬理学上許容される酸
との酸付加塩があり、またカルボン酸基とアミノ基の双
方にもとづく塩がある。
カルボン酸基にもとづく塩にはナトリウム、カリウム、
カルシウム、マグネシウム、亜鉛およびアルミニウムの
ような金属との塩、アンモニウム塩および置換アンモニ
ウム塩たとえばトリエチルアミンのようなトリアルキル
アミンその他のアミンとの塩があり、アミン基にもとつ
く塩には塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、プロピオン酸、乳
酸、酒石酸、クーr−ン酸、コハク酸、マレイン酸、ペ
ンゼ/スルホン酸、トルエノスルホン酸などの無機酸、
有゛機酸との塩があるが、これらはそれ自体公知の方法
により、遊離のし−カルノシンを化学量論的に計算され
fc*の、選択された酸または塩基と反応させることに
よって製造することがで食る。
7900年に発見されて以来このように大量に遊離の状
態で生体に存在するL−カルノシンについて、その生理
学的存在意義、薬理学的有用性が追求され、微弱な血圧
降下作用、心機能の抑制作用、或いは筋に多量に存在す
ることにより筋機能と関連づける研究なども行なわれた
が、L−カルノシンまたはその塩を子宮肺部びらん症の
治療を目的として適用し、優れた治療効果をあげたよう
な報告は内外の文献に未だ目己載されたことはない。
つぎにし−力ルノ7ンの急性毒性について述べる。
急性毒性 マウスを7群70匹として種々の用量のL−力ルノシン
を腹腔内ならびに経口的に投与し、投与後5時間の急性
中毒症状を観察した。しOSOは7ノ時間後の死亡数よ
りファンデアウ゛エルデン(Van cler Wae
rden )法により算出した。L−カルノシンは投与
液量が0.7〜0.3ml/10fになるよう生理食塩
液に溶解した。
L−力ルノシンの中毒症状としては/!f;、00θ〜
/x?腹腔内投与(LDloo)後約30分頃より自発
運動の低下を招き腹位をとり呼吸数は減少して不整とな
るが、正向反射あるいは逃避反射の消失はみられず、時
々挙用反応を示したり間代性痙れんの発現をみるものが
半数に与られた。さらに症状が進むと横転を繰り返し、
接触刺激に対して反射元通し痙れんの誘発がみもれるよ
うになり、強直性痙れんに移行し死に至った。7時間3
0分後に半数、二時間後にgθ%、S時間後には金側が
死亡した。/、!?TOOOmf/に?の経口投与後に
は殆んど影響を示きなかったが、72時間後に70例中
/例の死亡を認めた。
第1表 Cld系雄マウスに対する急性毒性(7一時間値)は表
に示す通りであり、L−力ルノンンは極めて毒性の低い
化合物といえる。
本発明の治療剤は疾患に対するし一カルノンノの適用が
都合よく行なわれるのであればどんな剤形のものであっ
てもよく、例えば軟膏、粉末、注射液、トローチ、半開
、注腸剤などの種々の剤形をあげることができるが、こ
れらを症状に応じてそれぞれ単独で、または組合せて1
吏用する。
軟膏剤を製造するには、製剤界に公知の技術にしたがい
、所望濃度の軟膏となる量のし一力ルノシンの微粉末を
軟膏基剤例えばサラン密ロウ、鯨ロウ、脱水ラノリン、
白色ワセリン、高級アルコール、マクロゴール類あるい
はプラスチベース(大正製薬に、に、製ハイドロカーボ
ンゲル軟膏基剤)、日本薬局法収載の親水性軟膏、吸水
軟膏またはこれらの混和物と混和し、これに必要に応じ
ゴマ油落花生油、オリーブ油等の油類、樹脂類、グリセ
リ/、プロビレ/グリコール、界面活性剤、殺菌剤、防
黴剤、酸化防止剤等を添加し、均質となる捷で十分にか
尊まぜて練り合わせる。
粉末剤をつくるには、合成したし一カルノシンを200
メンシュ程度の微粉末としてガラス容器に入れ、約7.
20℃の温度で数時間乾熱滅菌する。
半開も軟膏剤とほぼ同じ様につくられ、例えば溶解した
半開基剤中に防腐剤とL−力ルノシンとを加えて均一に
混合し、鋳型に流し込み、固化させて取り出す。
L−カルノシンは水に易溶であるため、無菌的操作のも
とに容易にL−力ルノア/の3%、3%または10%水
溶液をつくることができる。これを不活性ガス気流下に
アンプルに封入したものを普通の注射器によって注射す
る。また予め無菌的操作によりアンプルあるいはバイア
ル瓶に凍結乾燥して封入したし一カルノシン粉末を注射
直前に無菌蒸留水で溶解し、3%、5%または70%の
水溶液として直ちに注射に使用してもよい。
つぎに本発明の治療剤の製剤例をあげる。
製剤例/(半開) 合成したL−カルノシンを用いホスコS−55(丸石製
薬KK)を基剤として下記処方(半開/ケ分) L−カルノシン        0.27パラオキシ安
息香酸エチル     0、ooo g 5 yホスコ
S−、t5        適量で半開を製造した。
L−カルノシンとパラオキシ安、け香酸エチルを200
メンシユで篩過し、50℃で溶解させたホスコS−,!
t5に少量づつ加え均一になるように調製した。鋳型へ
の圧加は3g℃で行ない、室温で放冷固化後冷蔵庫で冷
却した。これを鋳型から除きパラフィン紙で包装した。
製剤例2(軟膏剤) 合成したL−カルノシ/を用い、ノ・イドロカーボンゲ
ル軟膏基剤を基剤として下記処方り一カルノシン   
       39ハイドロカーボンゲル軟膏基剤  
  qり2001 で3%軟膏剤を製造した。
製剤例3(粉末剤) 合成したL−カルノシンを電動擢鉢を使用して微粉末と
し、局方200メツシユの篩でふるった。
この微粉末をガラス容器に入れ、727℃で3時間乾熱
滅菌して粉末剤とした。
製剤例ii−<注射剤) 無菌的操作のもとにL−カルノシンおよびL−カルノシ
ン・塩酸塩の粉末の当量混合物を3%、5%または70
%(いずれもL−カルノシンとして)の水溶液としてア
ンプルに充填した。
つぎに本発明の治療剤〔/剤(/、 7 t )中20
0qのL−カルノシンを含有する半開またはL−力ルノ
//S%含有軟膏剤使用〕を使用した臨床例を示す。
註A効果の判定基準 (=)びらん局所に残り、併発の症状に対しても効果の
ないもの。
(+−)  びらん局所に残るも帯下、出血のないもの
、膣清浄度も正常に近く改善されたもの。
(+十)びらん局所症状の改善著量(肺部クラス■、頸
管部クラスI)で帯下、出血なく、膣清浄度は正常で併
発症状も旧常となり、治ゆと判断したもの。
註J細胞診分類 クラス■ 異型細胞あるいは異常細胞を認めないもの。
クラス■ 異型性を認めるが悪性所見はないもの。
クラス用 悪性が疑われるが決定的ではないもの。さら
に■を1llaとmbに分類して、Ill aを良性に
近いもの、IIl bを悪性に近いものとする。
臨床結果の総括 細胞診の脇部、頸管部クラス■〜■bの子宮瞳部びらん
症を、L−カルノシン200■含有坐剤およびL−カル
ノシン5%軟膏で治療し、従来薬物によっても、また物
療手段によっても不可能であった子宮瞳部びらん症の治
療が可能となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. り一カルノシンまたはその塩を有効成分として含有する
    子宮股部びらん症の治療剤。
JP57219675A 1982-12-15 1982-12-15 子宮腟部びらん症の治療剤 Granted JPS59110619A (ja)

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JPH0214330B2 JPH0214330B2 (ja) 1990-04-06

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ID=16739209

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