JPH07178662A - ホーニング加工方法及びホーニング加工装置 - Google Patents

ホーニング加工方法及びホーニング加工装置

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JPH07178662A
JPH07178662A JP5322874A JP32287493A JPH07178662A JP H07178662 A JPH07178662 A JP H07178662A JP 5322874 A JP5322874 A JP 5322874A JP 32287493 A JP32287493 A JP 32287493A JP H07178662 A JPH07178662 A JP H07178662A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホーニング加工時における砥石による加工孔
内面への押付圧力を、加工孔の軸方向に沿う内径寸法変
化に対応して均一化させ、加工孔内面に形成されるクロ
スハッチを均一化する。 【構成】 シリンダボア15の加工孔内径が大きい上死
点付近15aでは、拡張圧力付与手段21による拡張圧
力を高くし、加工孔内径が小さい下死点付近15bで
は、同拡張圧力を低くする。これにより、砥石29によ
る加工孔内面16への押付圧力がシリンダボア15の全
長にわたり均一化し、クロスハッチの明瞭度も均一化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、研削砥石が被加工物
の加工孔内面に対し所定の拡張圧力で拡張移動して押付
けられつつ、その砥石が取付けられたホーニングヘッド
が回転かつ軸方向移動して加工孔内面を研削加工するホ
ーニング加工方法及びホーニング加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被加工物の加工孔内面、例えばエンジン
のシリンダボア内面に対する精密仕上げ加工には、砥石
が取付けられるホーニングヘッドが回転しつつ軸方向移
動すなわち上下動して研削加工を行うホーニング加工が
一般に用いられる(特開昭56−76374号公報参
照)。
【0003】図8は、エンジンのシリンダブロック1の
シリンダボア3に対してホーニング加工を行う状態を示
す動作説明図である。ホーニングヘッド5の外周には複
数の砥石7が取り付けられている。図9はホーニングヘ
ッド5の内部構造を示す断面図であり、ホーニングヘッ
ド5内には上下動可能な砥石拡張用のテーパコーン9が
収納され、砥石7は、テーパコーン9の上下動によって
シリンダボア内面に対して接近離反する方向に移動可能
なシュー11の外周に装着されている。
【0004】テーパコーン9は、図示しない油圧機構な
どにより軸方向へ圧力(拡張圧力)Pが付与され、この
テーパコーン9の下方への移動によりシュー11が外方
に移動し、これと共に砥石7も同方向に移動して、シリ
ンダボア3の内面に対する押付(接触)圧力が付与され
ることになる。この状態でホーニングヘッド5が回転及
び上下動することでシリンダボア3の内面がホーニング
加工される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にシリ
ンダブロックは鋳造により製造され、その後ボーリング
加工により荒加工がなされるが、この時点、つまり精密
仕上げであるホーニング加工を行う以前では、シリンダ
ボアの内面形状は、シリンダボア自体の剛性差や熱容量
分布などにより、完全な円筒形状とならない場合が多
い。
【0006】図10は、シリンダボア3が、ピストン上
死点付近3aが広く、ピストン下死点付近3bが狭いよ
うな先細りのテーパ形状の場合を示しており、図11
(a),(b)は、このような先細りテーパ形状のシリ
ンダボア3に対してホーニング加工する途中の状況を示
す断面図で、図11(a)が砥石7の先端付近がシリン
ダボア3のほぼ中央Aにある場合、図11(b)が砥石
7の先端付近がシリンダボア3の最下端Bにある場合で
ある。ここで、砥石7は、シリンダボア3の全長にわた
り、一定の拡張圧力に基づく押付(接触)圧力でシリン
ダボア内面に押し付けられているが、実際はホーニング
ヘッド5が高速で上下動することも相俟って、テーパ形
状のシリンダボア3の場合には、ボア砥石7の先端付近
の接触圧力が他の部位より高くなるとともに、砥石7の
シリンダボア内面に対する接触圧力は、内径寸法の小さ
い下死点付近3bが高く、内径寸法の大きい上死点付近
3aが低いものとなる。
【0007】図12は、このような先細りテーパ形状の
シリンダボア上面からの軸方向位置に対応する砥石7の
接触圧力を示したものであり、これによれば砥石7によ
る接触圧力は、図11(a)に示すシリンダボア中央の
A部付近から急激に上昇し、図1(b)に示すシリンダ
ボア最下端のB部で最大となっている。
【0008】一方、ホーニング加工に使用される砥石に
は、通常ダイヤモンドなどの砥粒が用いられ、また、砥
石が取付けられるホーニングヘッドは回転モータ及び上
下動シリンダにより回転及び上下動するため、砥粒の軌
跡がヘリカルなものとなるとともに、ホーニングヘッド
が移動する加工孔内面には、図13に模式化して示した
ように、ホーニング加工特有のクロスハッチと呼ばれる
格子状の微細な溝が形成される。このクロスハッチは、
加工孔内面に傾斜向きが異なる2種のヘリカル状の研削
跡a,b相互が交差して形成されるもので、エンジンの
シリンダボア内面においては、オイルの保持や拡がりを
助けるオイルピットの役目を果たす。
【0009】このようなクロスハッチは、シリンダボア
表面に均等に、もしくは少なくともピストンリングが摺
動する上死点付近については、傾斜角度や太さが均一化
して明瞭になることがオイルピットの役目を果たす上で
望ましく、エンジンの性能上好ましい。オイルピットと
しての役目を充分果たせない場合には、オイルの保持が
充分なされないことからオイル消費量の増大及び、ピス
トンの初期スカッフを招く原因となる。
【0010】上記クロスハッチは、砥石のシリンダボア
内面に対する接触圧力で明瞭度が左右され、接触圧力が
高い程明瞭になる傾向がある。このため、シリンダボア
の形状が前述したように下死点側の内径が小さいような
テーパ形状の場合には、図14に示すように、砥石によ
るシリンダボア内面への接触圧力が高い下死点付近のク
ロスハッチの明瞭度が高まり、逆に上死点付近の明瞭度
が低いものとなり、クロスハッチの均一化が達成できな
いばかりか、オイルピットとして明瞭化が必要な上死点
付近が逆に不明瞭になってしまい、オイル消費量の増大
及び、ピストンの初期スカッフを招く原因となる。
【0011】ホーニング加工において、一般には、砥石
に付与する拡張圧力を、図15に示すように、加工開始
から加工終了に至るまでの間に、高圧、中圧、低圧の3
段階に分けて行うが、このような場合でも、各圧力下そ
れぞれでは、砥石の拡張圧力は一定となっているため、
前記先細りテーパ形状のシリンダボアに対しては、高圧
及び中圧時においても同様であるが、最終仕上げの低圧
時にて、砥石による押付圧力が最下端ほど高くなり、ク
ロスハッチが全体として不均一なものとなる。
【0012】そこで、この発明は、砥石に付与する拡張
圧力を、加工孔の内径寸法の変化に対応して変化させ、
加工孔内面に形成されるクロスハッチを均一化すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、ホーニングヘッドに設けた研
削砥石が、拡張圧力を付与されて加工孔内面に向けて拡
張移動し、この加工孔内面に押し付けられつつ、前記ホ
ーニングヘッドが回転及び軸方向移動して研削を行うホ
ーニング加工方法において、前記加工孔の内径寸法が大
きい部位に対しては前記拡張圧力を高くする一方、同内
径が小さい部位に対しては拡張圧力を低くする方法とし
てある。
【0014】第2に、第1の方法において、加工孔に対
するホーニング加工の一連の動作過程中に、ホーニング
ヘッドに設けた内径検出手段により加工孔の内径をその
軸方向に沿って測定し、この測定した内径寸法に基づい
てホーニング加工を行う方法としてある。
【0015】第3に、ホーニングヘッドに設けた研削砥
石が、拡張圧力付与手段により拡張圧力が付与されて加
工孔内面に向けて拡張移動し、この加工孔内面に押し付
けられつつ、前記ホーニングヘッドが回転及び軸方向移
動して研削を行うホーニング加工装置において、前記加
工孔の内径を検出する内径検出手段と、この内径検出手
段の検出値に基づいて、前記加工孔の内径寸法が大きい
部位に対しては前記拡張圧力を高くする一方、同内径が
小さい部位に対しては拡張圧力を低くするよう前記拡張
圧力付与手段を制御する制御手段とを設けた構成として
ある。
【0016】第4に、第3の構成において、内径検出手
段は、ホーニングヘッドに設けられている構成としてあ
る。
【0017】
【作用】第1の方法または第3の構成によれば、加工孔
の内径寸法が大きい部位に対しては拡張圧力を高くする
一方、同内径が小さい部位に対しては拡張圧力を低くす
ることで、内径寸法が軸方向に沿って異なる加工孔であ
っても、砥石による加工孔内面に対する押付圧力は加工
孔の全長にわたって均一化され、ホーニング加工によっ
て形成される加工孔内面のクロスハッチも均一化される
ことになる。
【0018】第2の方法または第4の構成によれば、ホ
ーニングヘッドに設けた内径検出手段により、加工孔の
内径寸法の測定を、ホーニング加工における一連の動作
過程中に行えるので、内径測定による作業性の低下は防
止される。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0020】図1は、この発明の一実施例に係わるホー
ニング加工装置により、自動車用エンジンのシリンダブ
ロック13におけるシリンダボア15の加工孔内面16
をホーニング加工している状態を示している。ホーニン
グヘッド17は、その本体19内に挿入され拡張圧力P
を発生する油圧シリンダなどの拡張圧力付与手段21に
よって上下動可能な主軸23に設けられた二つのテーパ
コーン25と、テーパコーン25の下降によって加工孔
内面16に向けて押付けられ円周方向に複数配置された
シュー27と、シュー27の外周面に装着され加工孔内
面16を研削加工する図中で上下方向に長い直方体状の
砥石29とを備えている。
【0021】このようなホーニングヘッド17は、テー
パコーン25及びシュー27によって、砥石29がシリ
ンダボア15の加工孔内面16に所定の拡張圧力Pに基
づく押付圧力で押付けられた状態で、全体として図示し
ない上下シリンダ及びモータを駆動源として上下動する
と同時に回転しながらホーニング加工を行う。
【0022】また、ホーニングヘッド17の本体19内
には、上下方向に延長されるエア通路31が形成され、
このエア通路31は、下部側がホーニング加工の一連の
動作過程にて加工孔内面16に対向して開口するエアノ
ズル33を構成し、上部側が上面に開口してエア配管3
5を介してエアマイクロメータ37に接続されている。
上記エアノズル33及びエアマイクロメータ37などに
より内径検出手段を構成している。エアマイクロメータ
37は、エアノズル33から加工孔内面16にエアを吹
き付けることにより、そのときの背圧を電気信号に変換
し、背圧に応じたシリンダボア15の加工孔の内径寸法
が制御手段としての制御回路39により算出される。制
御回路39は、拡張圧力付与手段21に対し、算出した
内径寸法に応じて拡張圧力Pを変化させるよう制御す
る。
【0023】ここで、上記図1におけるシリンダボア1
5の加工孔形状は、前記図10に示したものと同様に、
ピストン上死点付近15aが広く、下死点付近15bが
狭いテーパ形状となっているものとする。
【0024】シリンダボア15に対するホーニング加工
においては、図2に示すように加工開始直後は拡張圧力
を高くして前回加工時での砥石29の目詰まりを除去す
る、いわるゆるセルフドレッシングを行い、次に拡張圧
力を下げ中圧にして目標とする加工径に達するまで切削
加工を行い、さらに拡張圧力を低圧として加工表面の面
粗度及び加工精度を高めるドエル加工を行う。
【0025】そして、この低圧のドエル加工においてシ
リンダボア15の前記テーパ形状に合わせて拡張圧力P
を変化させる。つまり、図3に示すように、砥石29に
付与する拡張圧力Pを、内径が大きい上死点付近15a
側で高く、下死点付近15b側で低くして最終精密仕上
加工を行う。
【0026】このような拡張圧力Pの変化は、低圧のド
エル加工に先立って、ホーニングヘッド17の上下動に
伴いエアノズル33から加工孔内面16に向けて吹き出
すエアの排圧をエアマイクロメータ37が検出すること
で、上死点付近15aから下死点付近15bに至る内径
を制御回路39が算出し、これに基づき制御回路39は
拡張圧力付与手段21による拡張圧力Pを前記図3のよ
うに変化させる。このときの内径寸法の測定は、ホーニ
ング加工における加工開始から加工終了までの一連の加
工動作の中で行っているので、加工作業性は良好に維持
される。
【0027】図4は、上記したような拡張圧力の変化
を、従来例で示した前記図12における砥石の接触圧力
に対応して、つまり内径寸法の形状変化に対応して拡張
圧力をより細かに変化させた状態を示している。
【0028】このようにシリンダボア15の加工孔内面
16を加工するにあたり、内径寸法が大きい上死点付近
15a側については拡張圧力Pを高める一方、内径寸法
が小さい下死点付近15b側については拡張圧力Pを低
くすることで、上死点付近15aから下死点付近15b
に至るシリンダボア全長にわたり砥石29による加工孔
内面16への押付圧力がほぼ均一化される。
【0029】押付圧力が均一化されることで、ホーニン
グヘッド17が回転及び上下動することにより加工孔内
面16に形成される砥石29の研削軌跡であるクロスハ
ッチは、図5に示すようにシリンダボア15の全長にわ
たりほぼ均一化し、特に内径寸法が大きい上死点付近1
5aについては、拡張圧力Pを高めてピストンリング摺
動部位のクロスハッチを他の部位同様明瞭化している。
このようにして形成されるクロスハッチは、オイルの保
持が充分になされてオイルピットとしての役目を果た
し、オイル消費性能及び、ピストンの耐初期スカッフ性
能が向上するものとなる。
【0030】上記実施例では、シリンダボア15の形状
が上死点15a側の内径が大きいテーパ形状のものにつ
いて説明したが、図6(a),(b)(c)に示すよう
に、シリンダボア内面形状が、上死点付近15a側で狭
く下死点付近15b側で広いテーパ形状、つまり図10
とは上下が逆のテーパ形状のもの(a)、上死点付近1
5a及び下死点付近15b側で広く中央部15cで狭い
つづみ形状のもの(b)、これとは逆に上死点付近15
a及び下死点付近15b側で狭く中央部15cで大きい
太鼓形状のもの(c)、などについても、それぞれ図7
(a),(b),(c)に示すように、内径寸法が大き
い部位に対しては拡張圧力を高める一方、同寸法が小さ
い部位に対しては拡張圧力を低くして、砥石による加工
孔内面に対する押付圧力を均一化することにより、クロ
スハッチを均一化することが可能となる。
【0031】また、前記実施例では、加工表面の面粗度
及び加工精度を高めるドエル加工に先立ち、ホーニング
ヘッド17に設けたエアマイクロメータ37を用いてシ
リンダボア15の内径を測定するようにしているが、シ
リンダボア15の内径をホーニング加工装置とは別の専
用の測定器にて測定し、その測定データを制御回路39
に入力し、この入力値に応じて拡張圧力付与手段21の
拡張圧力を制御するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、第1の発明ま
たは第3の発明によれば、ホーニングヘッドに設けた研
削砥石に付与される拡張圧力を、加工孔の内径寸法が大
きい部位に対しては高くする一方、同内径が小さい部位
に対しては低くするようにしたため、内径寸法が軸方向
に沿って異なる加工孔であっても、砥石による加工孔内
面への押付圧力は加工孔の全長にわたって均一化され、
ホーニング加工によって形成される加工孔内面のクロス
ハッチも均一化されることになる。
【0033】第2の発明または第4の発明によれば、加
工孔の内径寸法をホーニングヘッドに設けた内径検出手
段により測定するようにしたため、内径測定から、この
内径測定に応じた拡張圧力の可変化によるホーニング加
工に至る動作を、一連の加工動作として行え、作業性を
良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すホーニング加工装置
によるホーニング加工状態を示す全体構成図である。
【図2】図1のホーニング加工装置におけるホーニング
加工開始から終了に至る間での拡張圧力の変化を示す説
明図である。
【図3】図2における最終仕上げ精密加工時でのシリン
ダボアの軸方向位置による拡張圧力の変化特性図であ
る。
【図4】拡張圧力の変化を、シリンダボア形状に合わせ
てより具体的に示した拡張圧力変化特性図である。
【図5】図4の拡張圧力変化により形成されるシリンダ
ボア内面のクロスハッチの明瞭度を示す説明図である。
【図6】シリンダボアの各種形状を示す断面図である。
【図7】図6におけるシリンダボアの各種形状に対応す
る拡張圧力の変化特性図である。
【図8】従来例を示すホーニング加工装置によるホーニ
ング加工状態を示す全体構成図である。
【図9】図8のホーニング加工装置におけるホーニング
ヘッドの断面図である。
【図10】シリンダボアにおける加工孔内面形状がテー
パ形状となった場合の断面図である。
【図11】図10の形状のシリンダボアに対する従来の
ホーニング加工装置によるホーニング加工状態を示す動
作説明図である。
【図12】図11のホーニング加工時における砥石の加
工孔内面への接触圧力をシリンダボアの全長にわたって
示した接触圧力特性図である。
【図13】ホーニング加工によって加工孔内面に形成さ
れるクロスハッチの模式図である。
【図14】図12の砥石による接触圧力に対応したクロ
クハッチの明瞭度を示す説明図である。
【図15】図8のホーニング加工装置におけるホーニン
グ加工開始から終了に至る間での拡張圧力の変化を示す
動作説明図である。
【符号の説明】
17 ホーニングヘッド 21 拡張圧力付与手段 29 研削砥石 33 エアノズル(内径検出手段) 39 制御回路(制御手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホーニングヘッドに設けた研削砥石が、
    拡張圧力を付与されて加工孔内面に向けて拡張移動し、
    この加工孔内面に押し付けられつつ、前記ホーニングヘ
    ッドが回転及び軸方向移動して研削を行うホーニング加
    工方法において、前記加工孔の内径寸法が大きい部位に
    対しては前記拡張圧力を高くする一方、同内径が小さい
    部位に対しては拡張圧力を低くすることを特徴とするホ
    ーニング加工方法。
  2. 【請求項2】 加工孔に対するホーニング加工の一連の
    動作過程中に、ホーニングヘッドに設けた内径検出手段
    により加工孔の内径をその軸方向に沿って測定し、この
    測定した内径寸法に基づいてホーニング加工を行う請求
    項1記載のホーニング加工方法。
  3. 【請求項3】 ホーニングヘッドに設けた研削砥石が、
    拡張圧力付与手段により拡張圧力が付与されて加工孔内
    面に向けて拡張移動し、この加工孔内面に押し付けられ
    つつ、前記ホーニングヘッドが回転及び軸方向移動して
    研削を行うホーニング加工装置において、前記加工孔の
    内径を検出する内径検出手段と、この内径検出手段の検
    出値に基づいて、前記加工孔の内径寸法が大きい部位に
    対しては前記拡張圧力を高くする一方、同内径が小さい
    部位に対しては拡張圧力を低くするよう前記拡張圧力付
    与手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする
    ホーニング加工装置。
  4. 【請求項4】 内径検出手段は、ホーニングヘッドに設
    けられていることを特徴とする請求項3記載のホーニン
    グ加工装置。
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JP2007245294A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Toyota Motor Corp ホーニング加工装置及びホーニング加工装置の制御方法
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