JPH07178509A - 中空中子の製造方法 - Google Patents

中空中子の製造方法

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JPH07178509A
JPH07178509A JP32791293A JP32791293A JPH07178509A JP H07178509 A JPH07178509 A JP H07178509A JP 32791293 A JP32791293 A JP 32791293A JP 32791293 A JP32791293 A JP 32791293A JP H07178509 A JPH07178509 A JP H07178509A
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Japan
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sand
gas
cavity
pipe
hollow core
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JP32791293A
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English (en)
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Tokiharu Fukuda
時春 福田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】金型内の未硬化砂排出のための圧縮空気を供給
する中空管の気体噴出口の砂つまりをなくし、好適な中
空中子の製造方法を提供する。 【構成】中空中子造形装置1のキャビティ6内所定位置
に通気可能な中空管11を配置する配置工程を行い、次
いで中空管11に穿設された気体を噴出させる気体噴出
口16を閉じた状態で砂をキャビティ6に充填する充填
工程を行う。充填工程後、気体噴出口16を開いて気体
を噴出させ、積極的に未硬化砂を排出させるので、中空
管11内に砂が侵入することなく均一にかつ短時間で砂
が排出される。未硬化砂排出後中空管11を引き抜いて
中空中子製造を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳物を製造する際に使
用される中空中子の製造方法に関する。さらに詳しく
は、金型のキャビティ内に砂を充填した後に加熱された
金型を反転してキャビティ内に気体を噴出させ積極的に
砂を排出させて、キャビティ内面に固化した砂により形
成される中空中子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は図6ないし図10に示されるよう
に、加熱され型閉めされた金型101のキャビティ10
6内に砂を充填した後、金型101を反転してキャビテ
ィ106内に挿通されたパイプ113により気体を噴出
させて不要な未硬化砂を積極的に排出させ、中空中子を
製造する技術が特開昭60−238061に開示されて
いる。この製造方法により中子の砂抜きが均一になされ
ることにより中子の形状が複雑であっても確実に砂抜き
がなされた。また砂抜きが確実に行われるため不必要に
多くの砂を使用する必要がなくなりコストダウンにつな
がった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら実用上の
問題として、キャビティへの砂充填時に圧縮気体を噴出
させるために中空管に貫設される気体噴出口から砂が中
空管内部に侵入して中空管内部で固化するので気体噴出
口は塞がれ、気体噴出時気体が中空管外部に噴出されに
くく中子の中空化不良が多発していた。
【0004】すなわち図7及び図8において砂充填前か
らキャビティ106内所定位置に配置された中空管11
3の気体噴出口119はキャビティ106に開口してお
り、砂充填時この気体噴出口119から中空管内部11
6に砂が侵入する。この中空管内部116に侵入した砂
が気体噴出口119付近に付着し金型103の熱により
固化されて気体噴出口119付近に固着していた。この
ため金型103の使用に伴い気体噴出口119のキャビ
ティ106との連通面積が小さくなり気体噴出時十分に
圧縮気体を噴出することができなくなり、未硬化砂の吹
き出しが良好に行われず中子中空化を阻害していた。ま
た中子の中空化不良のため鋳造後の砂除去確認検査等の
工程を増やさねばならず、当初の目的とは逆にコストア
ップとなっていた。
【0005】本発明は前述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、砂充填時に中空管の気体噴出口を閉じた状態
で砂を充填するということにより、中空管内部に砂を侵
入させずに充填させ、中空管の気体噴出口を塞がずに中
空中子を製造することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めの本発明の製造方法は、金型のキャビティ内所定位置
に通気可能な中空管を配置する配置工程と、配置工程後
に中空管に穿設され気体を噴出させる気体噴出口を閉じ
た状態で砂をキャビティに充填する充填工程と、充填工
程後金型を加熱し金型周縁部の砂を硬化させる砂硬化工
程と、気体噴出口を開いて気体を噴出させ積極的に砂を
排出する排出工程とを用いることを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明の中空中子製造方法の作用について以下
に示す。砂充填前、金型を開き金型内所定位置に中空管
を配置する。次いで金型を閉じ更に中空管の気体噴出口
を閉じた状態で砂を充填する。この時気体噴出口は閉じ
ているため、中空管内部とキャビティは遮断されてお
り、中空管内部に砂を侵入させることを防ぐことが可能
となる。砂充填後金型を所定の温度に加熱することによ
りキャビティの周縁部付近の砂から硬化し中空の砂中子
を形成する。ここで砂粒は熱硬化性樹脂でコーティング
されているため、熱の伝わるキャビティ周縁部付近から
硬化される。また金型の加熱時間に伴い砂の硬化部の厚
さを調整することができる。
【0008】こうして所望の砂厚の中子を形成後、中空
管の気体噴出口を気体噴出口開閉手段にて開き、圧縮気
体を噴出させることによりキャビティ内未硬化砂は圧縮
空気とともに型吹き込み口から排出される。この時型の
形状に関わらず圧縮気体はキャビティ内に略均一に吹き
込まれるため未硬化砂は圧縮気体により略均一かつ確実
に短時間で排出される。こうして好適な中空中子を得る
ことができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図5で説明す
る。図1は本発明の中空中子の製造方法を実施する中空
中子製造装置の概略図である。中空中子製造装置1は、
図左右方向に移動可能な可動型ダイベース2と、可動型
ダイベース2に対向して配置された固定型ダイベース4
と、可動型ダイベース2に固定された金型としての可動
型本体3と、固定型ダイベース4に固定された金型とし
ての固定型本体5とからなる。可動型本体3と固定型本
体5によりキャビティ6は形成される。また7は、キャ
ビティ6に対向して設けられ図示しない駆動手段により
可動型本体3の移動方向と直交する方向に移動可能であ
って、キャビティ6内に砂を充填する砂ブロータンクで
ある。8は可動型本体3を平行に移動するためにガイド
となるマシンタイバーである。
【0010】次に図2は砂充填後圧縮空気吹き込み前の
中空中子製造装置1のキャビティ6の一部の断面図であ
る。9は加熱された金型により砂が硬化され形成された
中空中子、10は中空中子9の中空中子巾木部、11は
中空中子巾木部10に貫設された貫通孔からキャビティ
6内に挿入され圧縮空気をキャビティ6内に噴出させる
エア吹き出しパイプである。
【0011】図3はエア吹き出しパイプ11の一実施例
の断面図である。この図に示すようにエア吹き出しパイ
プ11はその外殻を形成する断面円形の外殻形成パイプ
13と、外殻形成パイプ13の内部に挿入され断面周方
向に回転自在に保持されたエア導入パイプ14と、エア
導入パイプ14に接続されるエアロータリーシリンダ等
の回転自在な駆動機器15とからなる。またエア吹き出
しパイプ11はジョイント20a、20bを介してエア
シリンダ等の図左右方向に移動可能な駆動機器12と一
体化されている。
【0012】外殻形成パイプ13には先端13aからの
特定距離lから一定の間隔mで数箇所の気体噴出口とし
ての通孔が穿設されており、エア導入パイプ14にも同
一位置に同数個の通孔が穿設される。エア導入パイプ1
4に穿設された通孔17と外殻形成パイプ13に穿設さ
れた通孔16は、ロータリーシリンダ15の回転により
エア導入パイプ14が回転して合致し開口したり閉口し
たりする。エア導入パイプ14には図示しないエア供給
装置とエア導入口金19を介して接続されており、エア
供給装置からエア導入口金19を介してエア導入パイプ
14に圧縮空気が送り、通孔17次いで通孔16を通過
してキャビティ6内に供給される。
【0013】またエア導入パイプ14上の通孔17と外
殻形成パイプ13上の通孔16の合致、閉口させる方法
としては図4に示すようにエアシリンダ15によりエア
導入パイプ14を前後に進退させる方法でもよい。この
他にも外殻形成パイプ13を駆動機器により回転する方
式でもよい。外殻形成パイプ13には、可動型本体3の
巾木部10と外殻形成パイプ13との隙間から砂が逃げ
ないよう可動型本体3側面をシールするためのゴム18
が埋め込まれている。エア導入パイプ14には中子から
発生するガスの除去と中子中空化用砂排出エアを導入す
る口金19が接続されている。
【0014】これらの装置を用いて中空中子を造形する
方法は以下のようにして行う。まず中子造形装置1に取
り付けられた固定型本体5と可動型本体3を型閉じ後可
動型本体3の巾木部10からエア吹き出しパイプ11に
取り付けられたシール用ゴム18が接合するまで挿入さ
せ密着させる。この時挿入されたエア吹き出しパイプ1
1に穿設された通孔16と17は閉口された状態で挿入
される。
【0015】次に型閉じ後吹き込み口に対向して配置さ
れた砂ブロータンク7が金型に密着しキャビティ6に砂
を充填する。尚、この砂は一般的にレジンコーティッド
サンドといわれる熱硬化性樹脂を砂表面にコーティング
したもので熱を加えることにより互いに密着固化するも
のを用いている。所定時間吹き込み後、型吹き込み口か
ら砂ブロータンク7を離し、所定の砂厚を確保するまで
金型内で砂を加熱硬化させる。金型の加熱方法としては
可動型本体3と固定型本体5の背面の少なくとも一方に
図示しないヒータを埋め込み加熱する方法がとられてい
る。この他にも可動型本体3と固定型本体5の背面の少
なくとも一方をバーナー等により加熱する方法等が取ら
れている。
【0016】所望の砂厚が確保できたら図5に示すよう
にエア吹き出しパイプ11内のエア導入パイプ14を駆
動機器15により回転又は前進させ、外殻形成パイプ1
3上に穿設された通孔16とエア導入パイプ14上の通
孔17を合致後中子中空化排出エア導入口金19から圧
縮気体を導入する。こうしてキャビティ6内に充填され
た砂の内未硬化砂が気体噴出口から排出し、中子造形装
置を再反転後元の状態に戻した後エア吹き出しパイプ1
1を中空中子製造装置1から離し可動型本体3と固定型
本体5を離間して型開きし中空中子9を取り出し一連の
中子造型作業が完了する。
【0017】尚、製品形状により中子内の砂除去が難し
い形状のものについては反転排砂時前述の方法に付け加
えて金型にバイブレーター等の加振手段を取付け強制除
去させる方法も行っている。またエア導入パイプ14上
の通孔17に付着した砂は反転時エア吹き出しにより除
去され閉口されるためエア吹き出しパイプ11内への砂
噛み込みによる回転摺動不能には成らないようになって
いる。
【0018】
【発明の効果】本発明のように気体噴出口を閉じた状態
で砂の吹き込みを行い砂充填後気体噴出口を開いた状態
で圧縮空気を噴出させるので、気体噴出口からの砂侵入
がなくなる。よって気体噴出口の開口面積が一定に維持
されるので、安定的に砂排出用の圧縮空気を導入できる
ようになる。こうして圧縮気体を供給する中空管の気体
噴出口を開閉をするという簡単な工程を加えることによ
り中子の中空化不良がなくなり、好適な中空中子を製造
することができる。また中子の中空化不良がなくなるた
め従来おこなわれていた中空化検査という余分な工程を
削除することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る中空中子製造装置の全体
構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施例に係る中空中子製造装置の砂充
填後の一部構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例に係るエア吹き出しパイプの全
体構成を示す断面図であり、特に気体噴出口の開閉を回
転変位により行う構成を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例に係るエア吹き出しパイプの全
体構成を示す断面図であり、特に気体噴出口の開閉を直
線変位により行う構成を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例に係る中空中子製造装置の砂充
填後エア吹き出しを示す断面図である。
【図6】従来技術の中空中子製造装置の全体構成図を示
す正面図である。
【図7】従来技術の中空中子製造装置の砂充填後の一部
構成を示す断面図である。
【図8】従来技術のエア吹き出しパイプの全体構成を示
す断面図である。
【図9】従来技術の中空中子製造装置の砂排出時の一部
構成を示す断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 中空中子製造装置 2 可動ダイベース 3 可動型本体 4 固定ダイベース 5 固定型本体 6 キャビテ 7 砂ブロータンク 8 マシンタイバー 9 中空中子 10 中子巾木部 11 エア吹き出しパイプ 12 エア吹き出しパイプ駆動機器 13 外殻形成パイプ 14 エア導入パイプ 15 エア導入パイプ駆動機器 16、17 気体噴出口 18 シール用ゴム 19 エア導入口金 20a、20b ジョイント
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 中空中子の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳物を製造する際に使
用される中空中子の製造方法に関する。さらに詳しく
は、金型のキャビティ内に砂を充填した後に加熱された
金型を反転してキャビティ内に気体を噴出させ積極的に
砂を排出させて、キャビティ内面に固化した砂により形
成される中空中子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は図6乃至図9に示されるように、
加熱され型閉めされた金型101のキャビティ106内
に砂を充填した後、金型101を反転してキャビティ1
06内に挿通されたパイプ113により気体を噴出させ
て不要な未硬化砂を積極的に排出させ、中空中子を製造
する技術が特開昭60−238061に開示されてい
る。この製造方法により中子の砂抜きが均一になされる
ことにより中子の形状が複雑であっても確実に砂抜きが
行われた。また砂抜きが確実に行われるため不必要に多
くの砂を使用する必要がなくなりコストダウンにつなが
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら実用上の
問題として、キャビティへの砂充填時に圧縮気体を噴出
させるために中空管に穿設される気体噴出口から砂が中
空管内部に侵入して中空管内部で固化するので気体噴出
口は塞がれ、気体噴出時気体が中空管外部に噴出されに
くく中子の中空化不良が多発していた。
【0004】 すなわち図7及び図8において砂充填前
からキャビティ106内所定位置に配置された中空管1
13の気体噴出口119はキャビティ106に開口して
おり、砂充填時この気体噴出口119から中空管内部1
16に砂が侵入する。この中空管内部116に侵入した
砂が気体噴出口119付近に付着し金型103の熱によ
り固化されて気体噴出口119付近に固着していた。こ
のため金型103の使用に伴い気体噴出口119のキャ
ビティ106との連通面積が小さくなり気体噴出時十分
に圧縮気体を噴出することができなくなり、未硬化砂の
吹き出しが良好に行われず中子中空化を阻害していた。
また中子の中空化不良のため鋳造後の砂除去確認検査等
の工程を増やさねばならず、当初の目的とは逆にコスト
アップとなっていた。
【0005】 本発明は前述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、砂充填時に中空管の気体噴出口を閉じた状
態で砂を充填するということにより、中空管内部に砂を
侵入させずに充填させ、中空管の気体噴出口を塞がずに
中空中子を製造することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めの本発明の製造方法は、金型のキャビティ内所定位置
に通気可能な中空管を配置する配置工程と、配置工程後
に中空管に穿設され気体を噴出させる気体噴出口を閉じ
た状態で砂をキャビティに充填する充填工程と、充填工
程後金型を加熱し金型周縁部の砂を硬化させる砂硬化工
程と、気体噴出口を開いて気体を噴出させ積極的に砂を
排出する排出工程とを用いることを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明の中空中子製造方法の作用について以下
に示す。砂充填前、金型を開き金型内所定位置に中空管
を配置する。次いで金型を閉じ更に中空管の気体噴出口
を閉じた状態で砂を充填する。この時気体噴出口は閉じ
ているため、中空管内部とキャビティは遮断されてお
り、中空管内部に砂を侵入させることを防ぐことが可能
となる。砂充填後金型を所定の温度に加熱することによ
りキャビティの周縁部付近の砂から硬化し中空の砂中子
を形成する。ここで砂粒は熱硬化性樹脂でコーティング
されているため、熱の伝わるキャビティ周縁部付近から
硬化される。また金型の加熱時間に伴い砂の硬化部の厚
さを調整することができる。
【0008】 こうして所望の砂厚の中子を形成後、中
空管の気体噴出口を気体噴出口開閉手段にて開き、圧縮
気体を噴出させることによりキャビティ内未硬化砂は圧
縮空気とともに型吹き込み口から排出される。この時型
の形状に関わらず圧縮気体はキャビティ内に略均一に吹
き込まれるため未硬化砂は圧縮気体により略均一かつ確
実に短時間で排出される。こうして好適な中空中子を得
ることができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図5で説明す
る。図2は本発明の中空中子の製造方法を実施する中空
中子製造装置の概略図である。中空中子製造装置1の主
たる構成は、可動型ダイベース2と、可動型ダイベース
2に対向して配置された固定型ダイベース4と、可動型
ダイベース2に固定された金型としての可動型本体3
と、固定型ダイベース4に固定された金型としての固定
型本体5とである。可動型ダイベース2は、固定型ダイ
ベース4に向かって進退可能となるように図示しない駆
動装置で駆動可能に設けられ、可動型本体3と固定型本
体5とを接近させて型締めすることによりキャビティ6
は形成される。また砂ブロータンク7は、キャビティ6
に対向して設けられ図示しない駆動手段により可動型本
体3の移動方向と直交する方向に移動可能であって、キ
ャビティ6内に砂を充填する。8は可動型本体3を平行
に移動するためにガイドとなるマシンタイバーである。
【0010】 次に図1は砂充填後圧縮空気吹き込み前
の中空中子製造装置1のキャビティ6の一部の断面図で
ある。9は加熱された金型により砂が硬化され形成され
た中空中子、10は中空中子9の中空中子巾木部、11
は中空中子巾木部10に穿設された貫通孔からキャビテ
ィ6内に挿入され圧縮空気をキャビティ6内に噴出させ
るエア吹き出しパイプである。
【0011】 図3はエア吹き出しパイプ11の一実施
例の断面図である。この図に示すようにエア吹き出しパ
イプ11はその外殻を形成する断面円形の外殻形成パイ
プ13と、外殻形成パイプ13の内部に挿入され断面周
方向に回転自在に保持されたエア導入パイプ14と、エ
ア導入パイプ14に接続されるエアロータリーシリンダ
等の回転自在な駆動機器15とからなる。またエア吹き
出しパイプ11はジョイント20a、20bを介してエ
アシリンダ等の図左右方向に移動可能な駆動機器12と
一体化されている。
【0012】 外殻形成パイプ13には先端13aから
の特定距離lから一定の間隔mで数箇所の気体噴出口と
しての通孔が穿設されており、エア導入パイプ14にも
同一位置に同数個の通孔が穿設される。エア導入パイプ
14に穿設された通孔17と外殻形成パイプ13に穿設
された通孔16は、ロータリーシリンダ15の回転によ
りエア導入パイプ14が回転して合致し開口したり閉口
したりする。通孔16はエア吹き出しパイプ11の先端
側から16a、16b、16c、16dであり、同様に
通孔17も同様にエア吹き出しパイプ11の先端側から
17a、17b、17c、17dであり、それぞれが合
致及び閉口可能となるように形成される。エア導入パイ
プ14には図示しないエア供給装置とエア導入口金19
を介して接続されており、エア供給装置からエア導入口
金19を介してエア導入パイプ14に圧縮空気が送り、
通孔17次いで通孔16を通過してキャビティ6内に供
給される。
【0013】 またエア導入パイプ14上の通孔17と
外殻形成パイプ13上の通孔16の合致、閉口させる方
法としては図4に示すようにエアシリンダ15によりエ
ア導入パイプ14を前後に進退させる方法でもよい。こ
の他にも外殻形成パイプ13を駆動機器により回転する
方式でもよい。外殻形成パイプ13には、可動型本体3
の巾木部10と外殻形成パイプ13との隙間から砂が逃
げないよう可動型本体3側面をシールするためのゴム1
8が埋め込まれている。エア導入パイプ14には中子か
ら発生するガスの除去と中子中空化用砂排出エアを導入
する口金19が接続されている。
【0014】 これらの装置を用いて中空中子を造形す
る方法は以下のようにして行う。まず中子造形装置1に
取り付けられた固定型本体5と可動型本体3を型閉じ後
可動型本体3の巾木部10からエア吹き出しパイプ11
に取り付けられたシール用ゴム18が接合するまで挿入
させ密着させる。この時挿入されたエア吹き出しパイプ
11に穿設された通孔16と17は閉口された状態で挿
入される。
【0015】 次に型閉じ後吹き込み口に対向して配置
された砂ブロータンク7が金型に密着しキャビティ6に
砂を充填する。尚、この砂は一般的にレジンコーティッ
ドサンドといわれる熱硬化性樹脂を砂表面にコーティン
グしたもので熱を加えることにより互いに密着固化する
ものを用いている。所定時間吹き込み後、型吹き込み口
から砂ブロータンク7を離し、所定の砂厚を確保するま
で金型内で砂を加熱硬化させる。金型の加熱方法として
は可動型本体3と固定型本体5の背面の少なくとも一方
に図示しないヒータを埋め込み加熱する方法がとられて
いる。この他にも可動型本体3と固定型本体5の背面の
少なくとも一方をバーナー等により加熱する方法等が取
られている。
【0016】 所望の砂厚が確保できたら図5に示すよ
うにエア吹き出しパイプ11内のエア導入パイプ14を
駆動機器15により回転又は前進させ、外殻形成パイプ
13上に穿設された通孔16a乃至16dとエア導入パ
イプ14上の通孔17a乃至17dとをそれぞれ合致
後、中子中空化排出エア導入口金19から圧縮気体を導
入する。こうしてキャビティ6内に充填された砂の内未
硬化砂が気体噴出口から排出し、中子造形装置を再反転
後元の状態に戻した後エア吹き出しパイプ11を中空中
子製造装置1から離し可動型本体3と固定型本体5を離
間して型開きし中空中子9を取り出し一連の中子造型作
業が完了する。
【0017】 尚、製品形状により中子内の砂除去が難
しい形状のものについては反転排砂時前述の方法に付け
加えて金型にバイブレーター等の加振手段を取付け強制
除去させる方法も行っている。またエア導入パイプ14
上の通孔17に付着した砂は反転時エア吹き出しにより
除去され閉口されるためエア吹き出しパイプ11内への
砂噛み込みによる回転摺動不能には成らないようになっ
ている。
【0018】
【発明の効果】本発明のように気体噴出口を閉じた状態
で砂の吹き込みを行い砂充填後気体噴出口を開いた状態
で圧縮空気を噴出させるので、気体噴出口からの砂侵入
がなくなる。よって気体噴出口の開口面積が一定に維持
されるので、安定的に砂排出用の圧縮空気を導入できる
ようになる。こうして圧縮気体を供給する中空管の気体
噴出口を開閉をするという簡単な工程を加えることによ
り中子の中空化不良がなくなり、好適な中空中子を製造
することができる。また中子の中空化不良がなくなるた
め従来おこなわれていた中空化検査という余分な工程を
削除することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る中空中子製造装置の砂
充填後の一部構成を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施例に係る中空中子製造装置の全
体構成を示す正面図である。
【図3】 本発明の実施例に係るエア吹き出しパイプの
全体構成を示す断面図であり、特に気体噴出口の開閉を
回転変位により行う構成を示す断面図である。
【図4】 本発明の実施例に係るエア吹き出しパイプの
全体構成を示す断面図であり、特に気体噴出口の開閉を
直線変位により行う構成を示す断面図である。
【図5】 本発明の実施例に係る中空中子製造装置の砂
充填後エア吹き出しを示す断面図である。
【図6】 従来技術の中空中子製造装置の全体構成図を
示す正面図である。
【図7】 従来技術の中空中子製造装置の砂充填後の一
部構成を示す断面図である。
【図8】 従来技術のエア吹き出しパイプの全体構成を
示す断面図である。
【図9】 従来技術の中空中子製造装置の砂排出時の一
部構成を示す断面図である。
【符号の簡単な説明】 1 中空中子製造装置 3 可動型本体 5 固定型本体 6 キャビティ 7 砂ブロータンク 9 中空中子 10 中子巾木部 11 エア吹き出しパイプ 13 外殻形成パイプ 14 エア導入パイプ 16 気体噴出口 17 気体噴出口 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図7】
【図4】
【図5】
【図8】
【図9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型のキャビティ内所定位置に通気可能な
    中空管を配置する配置工程と、該配置工程後に前記中空
    管に穿設され気体を噴出させる気体噴出口を閉じた状態
    で砂を前記キャビティに充填する充填工程と、該充填工
    程後前記金型を加熱し該金型周縁部の砂を硬化させる砂
    硬化工程と、前記気体噴出口を開いて気体を噴出させ積
    極的に砂を排出する排出工程とを有することを特徴とす
    る中空中子の製造方法。
JP32791293A 1993-12-24 1993-12-24 中空中子の製造方法 Pending JPH07178509A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009024182B3 (de) * 2009-06-08 2011-03-03 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren zur Bildung und zum Entformen einer Form und/oder eines Kerns beim Formguss
CN103182476A (zh) * 2013-04-03 2013-07-03 阳城县煜锟铸造厂 粘土湿型砂造型生产大中型筒形铸铁件的工艺方法

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