JPH0919741A - 中子造型装置 - Google Patents

中子造型装置

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JPH0919741A
JPH0919741A JP7170589A JP17058995A JPH0919741A JP H0919741 A JPH0919741 A JP H0919741A JP 7170589 A JP7170589 A JP 7170589A JP 17058995 A JP17058995 A JP 17058995A JP H0919741 A JPH0919741 A JP H0919741A
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cavity
compressed air
chamber
molding apparatus
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Hisashi Azuma
尚志 東
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中子造型装置において、鋳物砂の充填性が良
くない。 【解決手段】 鋳物砂を収容するチャンバ17に連結管
18及び絞り弁19を介してエアタンク20を連結する
と共に、チャンバ17に先端部が金型10の中空部16
内に連通して圧縮空気によりこの中空部16内に鋳物砂
を供給するブローノズル21を装着する一方、上型13
に上端部が外部に開口して下端部が中空部16に連通し
た空気排出路32を設けると共に、チャンバ17に連結
されて先端部がこの空気排出路32内に上向きに開口し
て圧縮空気によって負圧を発生することで中空部16内
の残留空気を吸引するエジェクタ管35を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型によって形成
されるキャビティ内に鋳物砂を充填してこれを焼結する
ことで中子を造形する中子造型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン構成部品としてのシリンダヘッ
ドを鋳造によって製造する場合、このシリンダヘッド内
にはウォータジャケットが形成されるため、中子を用い
て鋳造を行っている。この中子は、一般的に、複数の金
型を組み合わせて形成されたキャビティ内に鋳物砂を充
填し、この鋳物砂を焼結することによって焼き固めて形
成している。
【0003】図6に従来の中子造型装置を示す。同図に
示すように、中子の金型101は、図示しない支持テー
ブル上に設置された下型102と、図示しない昇降装置
によって昇降自在に支持されると共にこの下型102に
対して上方から嵌合する上型103と、図示しない移動
装置によって水平移動自在に支持されると共にこの下型
102及び上型103に対して側方から嵌合すると横型
104とからなっている。そして、この金型101を構
成する下型102及び上型103、横型104の各合せ
面に中空部105(実際にはすべて連通している。)が
形成されると共に、この中空部105に鋳物砂を供給す
る供給孔106が形成されている。
【0004】また、このように構成された金型101の
上方には鋳物砂を収容するチャンバ107が昇降自在に
支持されており、このチャンバ107の下部には内部の
鋳物砂を噴出するブローノズル108が設けられてお
り、このブローノズル108は金型101の供給孔10
6に嵌合することができるようになっている。なお、チ
ャンバ107には、このチャンバ107内部に圧縮空気
を供給するエアタンクが連結されている。
【0005】而して、上述の中子造型装置によって中子
を形成するには、金型101の下型102及び上型10
3、横型104をそれぞれ組み合わせて中空部105を
形成する一方、チャンバ107を下降してブローノズル
108を金型101の供給孔106に嵌合させる。この
状態で、チャンバ107内に圧縮空気を供給すると、こ
のチャンバ107内の鋳物砂はブローノズル108の先
端部から噴射され、金型101内の中空部105内に充
填される。そして、この鋳物砂の充填作業が終了する
と、チャンバ107を上昇してブローノズル108を金
型101の供給孔106から抜取り、金型101を加熱
して鋳物砂を焼結する。すると、中空部105内の鋳物
砂は焼き固められて中子が造形され、下型102に対し
て上型103及び横型104を外すことで、造形された
中子が取り出される。
【0006】ところが、上述した従来の中子造形装置に
あっては、チャンバ107内に鋳物砂を圧縮空気によっ
てブローノズル108の先端部から噴射することで、金
型101内の中空部105内に充填しており、中子の形
状によっては、鋳物砂の充填不良が発生してしまうこと
がある。
【0007】即ち、ブローノズル108によって鋳物砂
と共に中空部105内に供給された空気は、例えば、下
型102及び上型103、横型104の合せ面の微小隙
間から外部に排出されている。そのため、中空部105
において、圧縮空気はブローノズル108の噴射孔が連
通する箇所から合せ面側に流動することとなり、この合
せ面に近傍の部分には鋳物砂が入りやすい。しかし、こ
の中空部105において、圧縮空気の流動方向とは異な
る箇所、例えば、図6にて示すAの箇所には圧縮空気に
よって鋳物砂が入りにくく、充填不良となってしまうと
いう問題があった。
【0008】このような問題を解決するものとして、特
開平4−210847号公報に開示されたものがある。
この公報に開示された中子造形装置は、鋳物砂の充填時
にエアベントからキャビティ内のエアを吸引すること
で、鋳物砂の充填性を向上すると共に、中子造形後の型
開き時にエアベントからエアを吐出して金型と中子との
離型性を向上するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平4−2
10847号公報に開示されたものは、鋳物砂の充填時
にエアベントからキャビティ内のエアを吸引すること
で、キャビティ内の充填不良がなくなり、鋳物砂の充填
性を向上をはかることができる。ところが、この中子造
形装置にあっては、キャビティ内に鋳物砂を充填するた
めに、ブローノズルに圧縮空気を供給して鋳物砂をキャ
ビティ内に送給する鋳物砂充填機構が設けられており、
また、このとき、エアベントからキャビティ内のエアを
吸引する吸引ポンプが設けられている。このように従来
の中子造形装置は鋳物砂充填機構及び吸引ポンプを具備
しており、装置が大型となるばかりでなく、コストも高
くなってしまうという問題がある。また、鋳物砂の充填
時には、鋳物砂充填機構及び吸引ポンプを作動させなけ
ればならず、その作動のタイミングが難しく、作業性が
良くないというという問題もある。
【0010】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、簡単な構造で鋳物砂の充填性の向上を図った中
子造型装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の中子造型装置は、金型によって形成される
キャビティ内に鋳物砂を充填して該鋳物砂を焼結するこ
とで中子を造形する中子造型装置において、内部に前記
鋳物砂が収容されたチャンバと、該チャンバ内に圧縮空
気を送給する圧縮空気送給手段と、基端部が前記チャン
バに連結されて先端部が前記キャビティ内に連通可能で
あって圧縮空気によって前記キャビティ内に鋳物砂を供
給するブローノズルと、一端部が外部に開口して他端部
が前記キャビティに連通された空気排出路と、基端部が
前記圧縮空気送給手段に連結されて先端部が前記空気排
出路内に開口して圧縮空気によって負圧を発生すること
で前記キャビティ内の空気を排出するエジェクタ管とを
具えたことを特徴とするものである。
【0012】従って、圧縮空気送給手段によってチャン
バ内に圧縮空気を送給すると、チャンバ内の鋳物砂が圧
縮空気と共にブローノズルに入り込み、このブローノズ
ルの先端部から金型のキャビティ内に噴出される。この
とき、エジェクタ管の基端部にも圧縮空気送給手段によ
って圧縮空気が送給されており、この圧縮空気がエジェ
クタ管の先端部から排出されることで空気排出路内に負
圧が発生し、キャビティ内に鋳物砂と共に送給された空
気が空気排出路から外部に排出されることとなり、金型
のキャビティ内には鋳物砂が確実に充填される。
【0013】また、本発明の中子造型装置は、前記エジ
ェクタ管は基端部が前記チャンバ内に連通されたことを
特徴とするものである。
【0014】従って、圧縮空気送給手段とエジェクタ管
との連結機構が不要となる。
【0015】また、本発明の中子造型装置は、前記エジ
ェクタ管の基端部には該チャンバ内に収容された鋳物砂
の浸入を防止して空気のみを通過させるエアベントが設
けられたことを特徴とするものである。
【0016】従って、鋳物砂がこのエジェクタ管に入る
ことなく、閉塞が防止される。
【0017】また、本発明の中子造型装置は、前記圧縮
空気送給手段は第1連結管及び第1絞り弁を介して前記
チャンバ内に連結される一方、第2連結管及び第2絞り
弁を介して前記エジェクタ管に連結されたことを特徴と
するものである。
【0018】従って、キャビティ内への鋳物砂の充填力
とキャビティ内からの空気の排出力を別々に調整でき
る。
【0019】また、本発明の中子造型装置は、前記空気
排出路と前記キャビティとの連結部には該キャビティ内
に充填された鋳物砂の漏洩を防止して空気のみを通過さ
せるエアベントが設けられたことを特徴とするものであ
る。
【0020】従って、キャビティ内の鋳物砂がこの空気
排出路に入ることなく、閉塞が防止される。
【0021】また、本発明の中子造型装置は、前記圧縮
空気送給手段と前記エジェクタ管との連結部には空気流
量調整機構が設けられたことを特徴とするものである。
【0022】従って、キャビティ内からの空気の排出力
を鋳物砂の充填状態に合わせて調整できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0024】図1に本発明の第1実施例に係る中子造型
装置の断面、図2に本実施例の中子造型装置に適用され
たエジェクタ機構の概略を示す。
【0025】本実施例の中子造型装置において、図1に
示すように、水平な支持テーブル11上には下型12が
設置されており、この下型12の上方には上型13が位
置しており、この上型13は図示しない昇降装置によっ
て昇降自在となっている。また、下型12及び上型13
に対して左右一対の横型14が水平移動自在に支持され
ると共に、エアシリンダ15によって駆動することがで
きるようになっている。このように下型12及び上型1
3、横型14によって中子の金型10が構成されてお
り、この下型12及び上型13、横型14の各合せ面に
キャビティとしての中空部16が形成されている。
【0026】一方、この金型10の上方には鋳物砂を収
容するチャンバ17が昇降自在に支持されており、この
チャンバ17には連結管18及び絞り弁19を介して圧
縮空気を供給する圧縮空気送給手段としてのエアタンク
20が連結されている。また、チャンバ17の下部には
内部の鋳物砂を噴出する複数(本実施例では2つ)のブ
ローノズル21が設けられている。このブローノズル2
1は基端部がチャンバ17内に連通し、先端部が上型1
3に形成された供給孔22に嵌脱自在となっている。な
お、23は中子成形後に下型12から取り出す突き上げ
部材である。また、本実施例において、鋳物砂はシェル
砂と呼ばれる樹脂を被覆した珪砂である。
【0027】また、本実施例の中子造型装置にあって
は、キャビティ内空気を空気排出路から負圧によって吸
引排出するエジェクタ機構31が設けられている。
【0028】即ち、図2に示すように、上型13の所定
の位置には下端部が中空部16に連通して上端部が外部
に開口した空気排出路32が形成されており、この空気
排出路32と中空部16との連通部にはこの中空部16
内に充填された鋳物砂の漏洩を防止して空気のみを通過
させるエアベント33が取付けられている。また、上型
13にはこの空気排出路32に隣接してテーパ孔34が
形成され、このテーパ孔34の先端部にはL字形に屈曲
して空気排出路32に浸入し、且つ、上方に向かって開
口したエジェクタ管35が取付けられている。なお、こ
の空気排出路32は、中空部16における鋳物砂の充填
されにくい箇所、例えば、ブローノズル21から各型1
2,13,14の合せ面側への空気流動路から外れる箇
所に連通するのが効果的である。
【0029】一方、チャンバ17の底面となるブロープ
レート36の所定の位置、即ち、テーパ孔34に対応す
る位置には取付孔37が形成されており、この取付孔3
7には上部から連通管38が螺合して固定される一方、
下部からはノズル本体39が螺合して固定されており、
この連通管38とノズル本体39は連通されている。そ
して、この連通管38はブロープレート36に対して立
設され、上端部がチャンバ17内に収容されている鋳物
砂よりも上方に位置し、ここに内部への鋳物砂の浸入を
防止して空気のみを通過させるエアベント40が取付け
られている。また、ノズル本体39の下部にはテーパ孔
34に嵌脱可能なゴム製の噴射ノズル41が固定されて
いる。
【0030】従って、本実施例の中子造型装置によって
中子を形成するには、図1及び図2に示すように、金型
10の下型12に対して上型13を下降すると共に横型
14を移動して組み合わせることで中空部16を形成
し、続いてチャンバ17を下降する。すると、ブローノ
ズル21が供給孔22に嵌合すると共に、ノズル本体3
9の噴射ノズル41がテーパ孔34に嵌合する。この状
態で、絞り弁19を開放してエアタンク20内の圧縮空
気を連結管18を介してチャンバ17内部に送給する。
すると、チャンバ17内の鋳物砂が圧縮空気によって押
圧され、ブローノズル21の先端部から噴射され、金型
10内の中空部16内に供給されて充填される。
【0031】また、このとき、連通管38の上端部にも
圧縮空気が供給され、この圧縮空気はノズル本体39で
加速されてエジェクタ管35に流動し、このエジェクタ
管35の先端部から空気排出路32の上方に向かって噴
射される。すると、空気排出路32内に噴射された圧縮
空気の下側では負圧が発生し、中空部16内に鋳物砂と
共に送給された空気がエアベント33を介して吸引さ
れ、空気排出路32から外部に排出される。従って、金
型10の中空部16内には鋳物砂が確実に充填されるこ
ととなる。
【0032】そして、この鋳物砂の充填作業が終了する
と、絞り弁19を閉止してチャンバ17内への圧縮空気
の送給を停止する。その後、チャンバ17を上昇してブ
ローノズル22及び噴射ノズル41を上型13から取外
し、この状態で金型11を加熱することで鋳物砂を焼結
する。すると、中空部16内の鋳物砂は焼き固められて
中子が造形され、下型12に対して上型13及び横型1
4を外すことで、造形された中子が取り出される。
【0033】このように本実施例の中子造型装置にあっ
ては、エアタンク20から圧縮空気をチャンバ17内に
送給することで、この圧縮空気によって鋳物砂をブロー
ノズル21から金型10内の中空部16内に噴射すると
共に、圧縮空気をエジェクタ管35から空気排出路32
に噴射して負圧を発生し、中空部16内の空気を吸引排
出するようにしたので、金型10の中空部16内に鋳物
砂を確実に充填して残留空気による充填不良を防止で
き、また、1つのエアタンク20のみでよく、装置の小
型化やコストの低減に寄与することができ、更に、絞り
弁19の開閉操作を行うことで、中空部16内への鋳物
砂の充填と中空部16からの空気の排出を同時にタイミ
ング良く行うことができる。
【0034】図3に本発明の第2実施例に係る中子造型
装置の断面、図4に本実施例の中子造型装置に適用され
たエジェクタ機構の概略を示す。なお、前述の実施例で
説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号
を付して重複する説明は省略する。
【0035】本実施例の中子造型装置において、図3に
示すように、金型10は下型12及び上型13、横型1
4によって構成され各合せ面にキャビティとしての中空
部16が形成されている。金型10の上方には鋳物砂を
収容するチャンバ17が昇降自在に支持されており、こ
のチャンバ17には連結管18及び絞り弁19を介して
エアタンク20が連結されている。このチャンバ17の
下部にはブローノズル21が設けられており、このブロ
ーノズル21の先端部は上型13の供給孔22に嵌脱自
在となっている。また、本実施例の中子造型装置にあっ
ては、キャビティ内空気を空気排出路から負圧によって
吸引排出するエジェクタ機構51が設けられている。
【0036】即ち、図3及び図4に示すように、上型1
3には下端部が中空部16に連通して上端部が外部に開
口した空気排出路32が形成されており、この空気排出
路32の下端部にはエアベント33が取付けられてい
る。また、上型13にはこの空気排出路32に隣接して
テーパ孔34が形成され、このテーパ孔34の先端部に
はL字形に屈曲して空気排出路32に浸入し、且つ、上
方に向かって開口したエジェクタ管35が取付けられて
いる。
【0037】一方、チャンバ17のブロープレート36
には下面に取付孔52が形成されており、この取付孔5
2にはノズル本体39が螺合して固定されており、この
ノズル本体39の下部にはテーパ孔34に嵌脱可能な噴
射ノズル41が固定されている。また、ブロープレート
36には一端部がノズル本体39と連通する空気通路5
3が形成されており、この空気通路53とノズル本体3
9は連通されている。そして、この連空気通路53の他
端部は絞り弁54を介して、連結管18から分岐した分
岐管55に連結されている。
【0038】従って、本実施例の中子造型装置によって
中子を形成するとき、図3及び図4に示すように、下型
12及び上型13、横型14が組み合わされて金型10
の中空部16を形成し、チャンバ17を下降してブロー
ノズル21を供給孔22に、ノズル本体39の噴射ノズ
ル41をテーパ孔34にそれぞれ嵌合する。この状態
で、絞り弁19を開放してエアタンク20内の圧縮空気
を連結管18を介してチャンバ17内部に送給すると、
チャンバ17内の鋳物砂が圧縮空気によってブローノズ
ル21の先端部から金型10内の中空部16に充填され
る。
【0039】また、このとき、絞り弁54を開放して連
結管18を流動する圧縮空気を分岐管55を介して空気
通路53に圧縮空気を供給すると、この圧縮空気はノズ
ル本体39で加速されてエジェクタ管35に流動し、こ
のエジェクタ管35の先端部から空気排出路32の上方
に向かって噴射される。すると、空気排出路32内で負
圧が発生し、中空部16内に鋳物砂と共に送給された空
気がエアベント33を介して吸引され、空気排出路32
から外部に排出される。従って、金型10の中空部16
内には鋳物砂が確実に充填されることとなる。
【0040】そして、この鋳物砂の充填作業が終了する
と、絞り弁19を閉止してチャンバ17内への圧縮空気
の送給を停止すると共に、絞り弁54を閉止して空気通
路53への圧縮空気の送給を停止する。その後、チャン
バ17を上昇してブローノズル22及び噴射ノズル41
を上型13から取外し、この状態で金型11を加熱する
ことで鋳物砂を焼結する。すると、中空部16内の鋳物
砂は焼き固められて中子が造形され、下型12に対して
上型13及び横型14を外すことで、造形された中子が
取り出される。
【0041】このように本実施例の中子造型装置にあっ
ては、エアタンク20から圧縮空気を連結管18を介し
てチャンバ17内に送給することで、この圧縮空気によ
って鋳物砂をブローノズル21から金型10内の中空部
16内に噴射すると共に、圧縮空気を分岐管55及び空
気通路53を介してエジェクタ管35から空気排出路3
2に噴射することで、負圧を発生して中空部16内の空
気を吸引排出するようにしたので、金型10の中空部1
6内に鋳物砂を確実に充填して残留空気による充填不良
を防止でき、また、1つのエアタンク20のみでよく、
装置の小型化やコストの低減に寄与することができ、更
に、絞り弁19,54の開閉操作をそれぞれ行うこと
で、中空部16内への鋳物砂の充填と中空部16からの
空気の排出を適当なタイミングで行うことができる。
【0042】図5に本発明の第3実施例に係る中子造型
装置に適用されたエジェクタ機構の概略を示す。なお、
前述の実施例で説明したものと同様の機能を有する部材
には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0043】本実施例の中子造型装置のエジェクタ機構
61において、図5に示すように、上型13には下端部
が中空部16に連通して上端部が外部に開口した空気排
出路32が形成されており、この空気排出路32の下端
部にはエアベント33が取付けられている。また、上型
13にはこの空気排出路32に隣接してテーパ孔34が
形成され、このテーパ孔34の先端部にはL字形に屈曲
して空気排出路32に浸入して上方に開口したエジェク
タ管35が取付けられている。
【0044】一方、チャンバ17のブロープレート36
には取付孔37が形成されており、この取付孔37には
上部から連通管62が螺合して固定される一方、下部か
らはノズル本体39が螺合して固定されており、この連
通管62とノズル本体39は連通されている。そして、
この連通管62はブロープレート36に対して立設さ
れ、上端部がチャンバ17内に収容されている鋳物砂よ
りも上方に位置している。また、ノズル本体39に連通
する連通管62内の空気通路63は、上端部で2つに分
岐して開口部64,65が形成され、この開口部64,
65には内部への鋳物砂の浸入を防止して空気のみを通
過させるエアベント66,67が取付けられると共に、
そのエアベント66,67の流量を調整する空気流量調
整機構としての調整ねじ68が取付けられている。そし
て、ノズル本体39の下部にはテーパ孔34に嵌脱可能
な噴射ノズル41が固定されている。
【0045】従って、本実施例の中子造型装置によって
中子を形成するとき、図示しない絞り弁を開放してエア
タンク内の圧縮空気をチャンバ17内に送給すると、チ
ャンバ17内の鋳物砂が圧縮空気によって図示しないブ
ローノズルの先端部から金型10内の中空部16に充填
される。圧縮空気は連通管62の各エアベント66,6
7から空気通路63に供給され、この圧縮空気はノズル
本体39で加速されてエジェクタ管35に流動し、この
エジェクタ管35の先端部から空気排出路32の上方に
向かって噴射される。すると、空気排出路32内で負圧
が発生し、中空部16内に鋳物砂と共に送給された空気
がエアベント33を介して吸引され、空気排出路32か
ら外部に排出される。このとき、調整ねじ68によって
エアベント66,67での空気流量を調整することで、
中空部16内の空気の吸引力を変えることができ、金型
10の中空部16内には鋳物砂が確実に充填されること
となる。
【0046】このように本実施例の中子造型装置にあっ
ては、エアタンク20から圧縮空気をチャンバ17内に
送給することで、この圧縮空気によって鋳物砂をブロー
ノズル21から金型10内の中空部16内に噴射すると
共にエジェクタ管35から空気排出路32に噴射して負
圧により中空部16内の空気を吸引排出するようにし、
このとき、調整ねじ68によって空気流量を調整して空
気の吸引力を可変としたので、金型10の中空部16内
に鋳物砂を確実に充填して残留空気による充填不良を防
止できる。
【0047】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の中子造型装置によれば、鋳物砂が収容され
たチャンバに圧縮空気送給手段を連結すると共に、先端
部がキャビティ内に連通して圧縮空気によりこのキャビ
ティ内に鋳物砂を供給するブローノズルを装着する一
方、一端部が外部に開口して他端部がキャビティに連通
した空気排出路を設けると共に、基端部が圧縮空気送給
手段に連結されて先端部がこの空気排出路内に開口して
圧縮空気によって負圧を発生することでキャビティ内の
空気を排出するエジェクタ管を設けたので、圧縮空気送
給手段を動作させることで、金型の中空部への鋳物砂の
充填とこの中空部内の残留空気の除去を同時に行うこと
ができ、中空部内の鋳物砂の充填不良を確実に防止する
ことができると共に、装置の小型化やコストの低減に寄
与することができる。
【0048】また、本発明の中子造型装置によれば、エ
ジェクタ管の基端部をチャンバ内に連通したので、圧縮
空気送給手段とエジェクタ管との連結機構が不要となっ
て構造の簡素化を図ることができると共に、鋳物砂の充
填と残留空気の吸引のタイミングが良好となり、操作性
を向上することができる。
【0049】また、本発明の中子造型装置によれば、エ
ジェクタ管の基端部にチャンバ内に収容された鋳物砂の
浸入を防止して空気のみを通過させるエアベントを設け
たので、鋳物砂がエジェクタ管に入ることなく、このエ
ジェクタ管の閉塞を防止することができる。
【0050】また、本発明の中子造型装置によれば、圧
縮空気送給手段は第1連結管及び第1絞り弁を介してチ
ャンバ内に連結される一方、第2連結管及び第2絞り弁
を介してエジェクタ管に連結されたことで、キャビティ
内への鋳物砂の充填力とキャビティ内からの空気の排出
力を別々に調整することができ、且つ、そのタイミング
も可変とすることができる。
【0051】また、本発明の中子造型装置によれば、空
気排出路とキャビティとの連結部にキャビティ内に充填
された鋳物砂の漏洩を防止して空気のみを通過させるエ
アベントを設けたので、キャビティ内の鋳物砂が空気排
出路に入ることなく、この空気排出路の閉塞を防止する
ことができる。
【0052】また、本発明の中子造型装置によれば、圧
縮空気送給手段とエジェクタ管との連結部に空気流量調
整機構を設けたので、キャビティ内からの空気の排出力
を鋳物砂の充填状態に合わせて調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る中子造型装置の断面
図である。
【図2】本実施例の中子造型装置に適用されたエジェク
タ機構の概略図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る中子造型装置の断面
図である。
【図4】本実施例の中子造型装置に適用されたエジェク
タ機構の概略図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る中子造型装置に適用
されたエジェクタ機構の概略図である。
【図6】従来の中子造型装置の断面図である。
【符号の説明】
10 金型 12 下型 13 上型 14 横型 16 中空部(キャビティ) 17 チャンバ 18 連通管 19,54 絞り弁 20 エアタンク(圧縮空気送給手段) 21 ブローノズル 31,51,61 エジェクタ機構 32 空気排出路 33,40,66,67 エアベント 34 テーパ孔 35 エジェクタ管 38,62 挿通管 39 ノズル本体 41 噴射ノズル 53 空気通路 55 分岐管 68 調整ねじ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型によって形成されるキャビティ内に
    鋳物砂を充填して該鋳物砂を焼結することで中子を造形
    する中子造型装置において、内部に前記鋳物砂が収容さ
    れたチャンバと、該チャンバ内に圧縮空気を送給する圧
    縮空気送給手段と、基端部が前記チャンバに連結されて
    先端部が前記キャビティ内に連通可能であって圧縮空気
    によって前記キャビティ内に鋳物砂を供給するブローノ
    ズルと、一端部が外部に開口して他端部が前記キャビテ
    ィに連通されたた空気排出路と、基端部が前記圧縮空気
    送給手段に連結されて先端部が前記空気排出路内に開口
    して圧縮空気によって負圧を発生することで前記キャビ
    ティ内の空気を排出するエジェクタ管とを具えたことを
    特徴とする中子造型装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中子造型装置において、
    前記エジェクタ管は基端部が前記チャンバ内に連通され
    たことを特徴とする中子造型装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の中子造型装置において、
    前記エジェクタ管の基端部には該チャンバ内に収容され
    た鋳物砂の浸入を防止して空気のみを通過させるエアベ
    ントが設けられたことを特徴とする中子造型装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の中子造型装置において、
    前記圧縮空気送給手段は第1連結管及び第1絞り弁を介
    して前記チャンバ内に連結される一方、第2連結管及び
    第2絞り弁を介して前記エジェクタ管に連結されたこと
    を特徴とする中子造型装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の中子造型装置において、
    前記空気排出路と前記キャビティとの連結部には該キャ
    ビティ内に充填された鋳物砂の漏洩を防止して空気のみ
    を通過させるエアベントが設けられたことを特徴とする
    中子造型装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の中子造型装置において、
    前記圧縮空気送給手段と前記エジェクタ管との連結部に
    は空気流量調整機構が設けられたことを特徴とする中子
    造型装置。
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