JPH0717814B2 - コンミテ−タ用フエノ−ル樹脂成形材料 - Google Patents

コンミテ−タ用フエノ−ル樹脂成形材料

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JPH0717814B2
JPH0717814B2 JP60106038A JP10603885A JPH0717814B2 JP H0717814 B2 JPH0717814 B2 JP H0717814B2 JP 60106038 A JP60106038 A JP 60106038A JP 10603885 A JP10603885 A JP 10603885A JP H0717814 B2 JPH0717814 B2 JP H0717814B2
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resin molding
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慶二 大井
正栄 山田
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住友ベ−クライト株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱寸法安定性、熱時回転破壊強度、耐熱性
および切削加工性に優れた、コンミテータ絶縁材用のフ
ェノール樹脂成形材料に関するものである。
〔従来技術〕
自動車用、或いは、家庭電気用モーターのコンミテータ
に使用される絶縁材料には、生産性の点からモールドタ
イプのものが最も適しており、また、コンミテータの小
型・高速化に伴なう、モールドタイプの絶縁材料には熱
硬化性樹脂が適している。コンミテータ用絶縁材料には
絶縁性はもとより耐熱寸法安定性、熱時回転破壊強度、
耐熱性、切削加工性等が要求されることから、従来、ア
スベスト繊維を主な充填剤とするフェノール樹脂成形材
料が使用されてきた。
しかしながら、近年、安全面からアスベスト規制が厳し
くなっており、これに替る樹脂成形材料が必要となって
いる。
耐熱寸法安定性、熱時回転破壊強度等の特性を満足する
ためには、ガラス繊維を主な充填剤とするフェノール樹
脂成形材料が望ましいが、切削加工性に問題がある。こ
れはガラス繊維が硬いため、切削加工工程において切削
抵抗が大であり(加工しにくく)、また、バイト等、工
具の摩耗が著じるしく速いこと、およびそれに伴ない成
形品に欠けが発生することである。
切削加工性に着目すれば、ジアリルフタレート樹脂等が
優れているが、熱時強度、コストの面で不充分であり、
コンミテータ用絶縁材料としての特性を満足し、かつ切
削加工性の優れたフェノール樹脂成形材料が望まれた。
〔発明の目的〕
本発明は、従来ガラス繊維を主な充填剤とするフェノー
ル樹脂成形材料では、解決できなかった切削加工性を得
んとして研究した結果、金属水酸化物とポリエチレン粉
末を併用添加することにより、切削加工性が向上すると
の知見を得、更にこの知見に基づき種々研究を進めて本
発明を完成するに至ったものである。
その目的とするところは、耐熱寸法安定性、熱時回転破
壊強度、耐熱性等の諸特性を劣化させることなく切削加
工性に優れたコンミテータ絶縁材用の成形材料を提供す
るにある。
〔発明の構成〕
本発明は、フェノール樹脂100重量部に対してガラス繊
維60〜200重量部、結晶水を10重量%以上含む無機粉末1
0〜100重量部、およびポリエチレン粉末1〜10重量部を
配合してなることを特徴とするコンミテータ用アスベス
トレスフェノール樹脂成形材料である。
本発明において使用されるフェノール樹脂は、ノボラッ
ク形或いはレゾール形樹脂のどちらでも良く、また、必
要に応じてキシレン樹脂、クレゾール樹脂等で変性して
も差し支えない。
また本発明において耐熱寸法安定性、熱時回転破壊強度
等の特性を保持する目的でガラス繊維が使用されている
が、その量は添加する無機粉末、ポリエチレンの性質お
よび量により左右されるが、フェノール樹脂100重量部
に対し、60〜200重量部の範囲である。60重量部以下で
は熱時強度等が不充分であり、200重量部以上では良好
な切削加工性が得られず、コンミテータ用絶縁材料とし
ては不適である。
本発明において使用される無機粉末は、結晶水を10重量
%以上含むものであり、50〜600℃の温度範囲内で、吸
熱脱水分解して水を放出するものである。このようなも
のとして水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩
基性炭酸マグネシウム、硼砂、硼酸、未焼性クレー、コ
レマナイト等をあげることができるが好ましくは水酸化
アルミニウム、未焼成クレー、硼酸等が使用される。こ
れらの無機粉末は切削加工時に、結晶水を放出し、発熱
によるバイト等の工具の摩耗をおさえる目的で使用され
ており、その量は無機粉末の種類により異なるがフェノ
ール樹脂100重量部に対して10〜100重量部の範囲であ
る。10重量部以下では工具摩耗性に対する効果が不充分
であり、100重量部以上では絶縁性、熱時強度等が不充
分となり、コンミテータ用絶縁材料としては不適であ
る。
また、本発明において使用されるポリエチレン粉末は、
成形物の柔軟性を増加させ、かつ潤滑性を有するもので
あり、一般に低密度、中密度および高密度ポリエチレン
のいずれでも良好な結果が得られるが、好ましくは軟質
である低密度および中密度品が使用される。ポリエチレ
ンはこの柔軟性、潤滑性により、切削加工時に切削抵抗
を低下させる(加工し易すくする)とともにバイト等の
工具の摩耗を抑制し切削加工時の欠けを低減させる目的
で使用されており、その量はフェノール樹脂100重量部
に対して1〜10重量部の範囲である。1重量部以下では
切削抵抗を低下させる効果が不充分であり、10重量部以
上では熱時強度等が不充分となり、コンミテータ用絶縁
材料としては不適である。
ポリエチレン粉末の添加による切削抵抗の低下効果はさ
きの結晶水を含む無機粉末を併用添加することにより、
その効果が発揮されるものである。単なるガラス繊維へ
のポリエチレンのみの添加では切削加工性に対する効果
は不充分である。
以上の様に、切削加工性に優れかつコンミテータ用絶縁
材料としての特性を満足し得る配合割合については、フ
ェノール樹脂100重量部に対してガラス繊維60〜200重量
部、結晶水を含む無機粉末10〜100重量部、およびポリ
エチレン粉末1〜10重量部が好ましい。
一般にはこれらの組成物に対して必要により、硬化剤、
促進剤、滑剤、着色剤等を加えて加熱混練して成形材料
を得るが、ポリエチレンに関してはその混合方法に制限
条件はなく、加熱混練、成形材料への粉末混合など任意
の方法が適宜選択使用される。
〔発明の効果〕
本発明に従うと耐熱寸法安定性、熱時回転破壊強度、耐
熱性、耐アーク性に優れた成形材料をアスベストを含ま
ずに得ることができるとともにガラス繊維高充填による
切削加工性の問題をも除かれるためコンミテータ用絶縁
材料として好適である。
その他寸法安定性、機械強度が要求され、かつ切削加工
の必要とされる各種部品材料としても適している。
〔実施例〕
切削加工性の評価には、種々の組成物を調整し、これを
3mm厚の円板に圧縮成形し、試験片とし、ドリル摩耗試
験装置を用いて試験を行なった。この試験装置はドリル
径3mmφ、刃の切れが同等のドリルを使用し、ドリル回
転数850rpm荷重2kgに設定されたものである。試験片は
それぞれ30回ずつ穿孔して評価を行なうが、ドリルの刃
の切れの差による誤差を回避するため、試験片30回穿孔
の前後に3mm厚のAl板を穿孔し、次に示す値より切削抵
抗、工具摩耗性を評価した。
t1 :試験片 1回目穿孔時を穿孔所要時間 tAl : 〃 穿孔前のAl板穿孔所要時間 tAl′: 〃 30回穿孔後のAl板穿孔所要時間 尚、切削抵抗、および工具摩耗性は供に値の小さいもの
程良好である。
実施例1〜4は、ガラス繊維、結晶水含む無機粉末を1
種或いは2種、ポリエチレン粉末を配合したものであ
り、比較例1はアスベストのみを充填剤とするもの、比
較例2はガラス繊維のみを充填剤とするもの、比較例3
はガラス繊維と結晶水を含む無機粉末を配合したもの、
比較例4はガラス繊維とポリエチレン粉末を配合したも
のである。
表1に実施例、および比較例の組成および特性を示し
た。
実施例はいづれも比較例1と同等か或いはそれ以上の切
削加工性を有しており、また比較例2〜4との比較によ
り、結晶水を含む無機粉末とポリエチレン粉末を併用添
加することにより切削加工性が急激に向上していること
が明らかである。
また、比較例1と比較した場合、強度、寸法精度とも優
れており、コンミテータの小型・高速化にも充分対応で
きるものである。
以上より、本発明がコンミテータの絶縁材として、いか
に有用であるかは明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェノール樹脂100重量部に対してガラス
    繊維60〜200重量部、結晶水を10重量%以上含む無機粉
    末10〜100重量部およびポリエチレン粉末1〜10重量部
    を配合してなることを特徴とするコンミテータ用フェノ
    ール樹脂成形材料。
JP60106038A 1985-05-20 1985-05-20 コンミテ−タ用フエノ−ル樹脂成形材料 Expired - Fee Related JPH0717814B2 (ja)

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