JPH07178135A

JPH07178135A - 介護用ベッド

Info

Publication number: JPH07178135A
Application number: JP5354708A
Authority: JP
Inventors: Sadao Shigetomi; 貞夫重富
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-12-22
Filing date: 1993-12-22
Publication date: 1995-07-18

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、一人の介護者でも、比較的楽に、ベ
ッドより搬送ベッドに、また逆に、搬送ベッドよりベッ
ドに患者を移すことのできる移送機能を有するベッドを
提供することを目的とする。【構成】ベツドと、該ベッドの側面に固定ピンで回転自
在に固定した一対のレバーと、該レバーの他の一端に設
けた巻き上げ軸と、該巻き上げ軸を回す巻き上げハンド
ルと、巻き上げベルトと、患者を移送せしめる移送シー
トとよりなる介護用ベッド

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、患者を搬送ベッドに移
動させたり、逆に、搬送ベッドよりベッドに移送させる
機能を有する介護用ベッドに関する。

【０００２】［従来の技術］病院などで患者を検査室や
手術室などに搬送する場合、ベッドより搬送ベッドに患
者を移す作業がある。従来は、複数の看護婦が抱えるよ
うにして、搬送ベッドに移していた。二人の看護婦では
きつい作業である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、一人又は二
人の介護者でも、比較的容易にベッドよリ、搬送ベッド
に、又、搬送ベッドよりベッドに患者を移すことのでき
る移送機能を有するベッドを提供することを目的にす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】ベッドと、該ベッドの側
面に固定ピンで回転自在に固定した一対のレバーと、該
レバーの他の一端に設けた巻き上げ軸と、該巻き上げ軸
を回す巻き取りハンドルと、巻き上げベルトと、患者を
移送せしめる移送シートとより介護用ベッドを構成す
る。

【０００５】

【作用】先ず、ベッドの上に寝ている患者の下に、移送
シートを敷く。次に患者を移すための、搬送ベッドをベ
ッドに横付けし、巻き上げ軸を保持する一対のレバーを
搬送ベッドの方向に倒す。次に、巻き上げベルトの両端
を、移送シートと巻き上げ軸とに連結する。この様な状
態にして、巻き上げハンドルにて巻き上げ軸を回転せし
め、巻き上げベルトを巻き上げるようにして、移送シー
トと共に患者をベッドから搬送ベッドに移送せしめる。
適当な位置まで移送せしめたら、巻き上げベルトと移送
シートとの連結を解き、巻き上げ軸を保持する一対のレ
バーをベッドの方向に戻すことにより、患者をベッドよ
り搬送ベッドへの移送が完了する。

【０００６】

【実施例】次に図面により、本発明の具体的な一実施例
を説明する。（図１）は本発明の一実施例である介護用
ベッドの平面図を示す。（図２）は（図１）の側面図を
示す。１はベッドで、３は一対のレバーで、固定ピン２
で回転自在にベッド側面に固定されている。レバー３の
他の端には、巻き上げ軸４が回転自在に保持されている
巻き上げ軸４の両端部４−２は、巻き上げハンドル５を
差し込んで回転せしめるよう四角に構成され、又巻き上
げ軸４の外周部には止め金具４−１が三個設けてある。
５は巻き上げハンドルである。巻き上げハンドル５は、
巻き上げ軸４と着脱容易で回転力を伝えるため角穴部５
−１が設けられている。９はレバー３のストップピン
で、ベッド１の両側面に一対固定されている。１０はレ
バー３を反対側に倒したときのストップピンで、これも
ベッド１の両側面に一対固定されている。（図３）は巻
き上げベルト６の見取り図を示す。巻き上げベルト６の
両端には、フック部６−１、６−２がリベットされてい
る。（図４）は移送シート７の平面図を示す。滑りのよ
い丈夫な生地で作られている移送シート７の、略、中央
付近と両端付近、かつ、両側に計六個の鳩目７−１が取
り付けられてい。（図５）は（図４）のＡ−Ｂ断面図を
示す。（図６）は巻き上げハンドル５と巻き上げ軸４と
のはめ合い状態、また巻き上げベルト６にて巻き上げ軸
４と移送シート７との連結状態を示す見取り図である。
巻き上げ軸４の止め金具４−１と、巻き上げベルト６の
フック部６−１、また、巻き上げベルト６のフック部６
−２と移送シート７の鳩目７−１がそれぞれ引っ掛けら
れている。次に、このように構成された本発明の使用法
について（図７）（図８）で説明する。（図７）は使用
状態での側面図を示す。（図８）は（図７）の平面図を
示す。ベッド１に移送ベッド８を横付けし、レバー３を
移送ベッド８の側に倒した状態を示す。レバー３はスト
ップピン１０に当て付けられたいる。７は移送シート
で、６は巻き上げベルトで（図６）で示すよう巻き上げ
軸４の止め金具４−１と、移送シート７の鳩目７−１と
で連結されている。移送シート７の上には図示されてい
ないが患者が寝かされている。この状態で、巻き上げハ
ンドル５を反時計方向に回すと、巻き上げベルト６は巻
き上げ軸４で巻き上げられ、移送シート７は患者（図示
せず）と共に搬送ベッド８に移すことができる。（図
９）は搬送ベッド８に移したときの平面図である。巻き
上げベルト６は、巻き上げ軸４によって巻き上げられ、
移送シート７は患者（図示せず）と共に搬送ベッド８に
移される。移送シート７は滑り易く、丈夫な生地で作ら
れている。（図１０）は移送シート７を搬送ベッド８に
移した後、レバー３をベッド側に倒したときの平面図を
示す。（図９）の状態より、巻き上げベルト６のフック
部６−２と、移送シート７の鳩目７−１とを外した後、
レバー３をベッド側に倒した状態を示す。この状態、即
ち、搬送ベッド８に患者を移した状態で検査室や手術室
等に搬送される。（図１１）は、逆に、搬送ベッド８よ
りベッド１に移そうとする場合の平面図を示す。検査室
や手術室から帰った搬送ベッド８を、ベッド１に横づけ
し、次に、巻き上げベルト６のフック部６−２と移送シ
ート７の鳩目７−１とを引っ掛けたときの平面図であ
る。この状態で、巻き上げハンドル５を時計方向に回す
と、巻き上げベルト６は巻き上げ軸４で巻き上げられ、
移送シー卜７は患者と共にベッド１の方向に移送させる
ことができる。患者の下から移送シート７を取り除いて
患者の移送作業が完了する。

【０００８】本発明はベッドに移送機能を設けたもので
あるが、搬送ベッド側に移送機能を設けてもよいことは
言うまでもない。また、巻き上げハンドル５のかわり
に、電動モータにして、電動式にしてもよい

【０００９】

【発明の効果】本発明の介護用ベッドを使用すれば、一
人でも比較的、楽に患者をベッドより移送ベッドに、ま
た逆に、移送ベッドよりベッドに移送することができ
る。又、構造が簡単でコンパクトで邪魔にならず、しか
も、安価である。安価であるため、家庭でも、ベッドの
シーツの交換のときでも利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の介護用ベッドの平面図。

【図２】（図１）の側面図。

【図３】巻き上げベルト６の見取り図。

【図４】移送シート７の平面図。

【図５】（図４）のＡ−Ｂ断面図。

【図６】巻き上げ軸４、巻き上げハンドル５、巻き上げ
ベルト６、移送シート７の関係を説明する見取り図。

【図７】本発明の使用状態での側面図。

【図８】（図７）の平面図。

【図９】搬送ベッドに移したときの平面図。

【図１０】移送シート７を搬送ベッド８に移した後、レ
バー３をベッド側に倒したときの平面図。

【図１１】搬送ベッド８よりベッド１に移そうとする状
態の平面図。１：ベッド２：固定ピン
３：レバー４：巻き上げ軸４−１：止め金具
５：巻き上げハンドル６：巻き上げベルト７：移送シート７−
１：鳩目８：移送ベッド９、１０：ストップピン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ベッドと、該ベッドの縦方向平行に軸受さ
れた巻き上げ軸と、巻き上げハンドルと、巻き上げベル
トと、移送シートとよりなる介護用ベッド。
【請求項２】前記ベッドの縦方向平行に軸受された巻き
上げ軸を、一端を回転ピンで回転自在に固定した一対の
レバーを設け、他の一端に、巻き上げ軸を設けるように
した（請求項１）記載の介護用ベッド。