JPH07178040A - カバー方式の内視鏡 - Google Patents

カバー方式の内視鏡

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JPH07178040A
JPH07178040A JP5325311A JP32531193A JPH07178040A JP H07178040 A JPH07178040 A JP H07178040A JP 5325311 A JP5325311 A JP 5325311A JP 32531193 A JP32531193 A JP 32531193A JP H07178040 A JPH07178040 A JP H07178040A
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Akira Suzuki
明 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 挿入性等を向上したカバー方式の内視鏡を提
供すること。 【構成】 内視鏡の先端部31の断面は偏平型とし、カ
バー側の吸引管路等の管路と組み合わせた時に外径が細
くなるよう配置すると共に、可撓部33の断面は円形と
し、管路と組み合わせた状態においても曲げに対する方
向性をとり除き、手元側のねじりが滑らかに挿入部に伝
わるようにし、更に、挿入部12の偏平断面から円形断
面に移行する移行部を覆うカバーを十分軟らかい薄肉の
弾性体で形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非円型断面から円形断面
に移行する移行部を設けた挿入部を有する内視鏡と、前
記挿入部を覆うカバーとからなるカバー方式の内視鏡に
関する。
【0002】
【従来の技術】医用内視鏡は検査間に洗浄・消毒をする
必要がある。工業用内視鏡は油分の多い管腔等を検査し
た後は挿入部に付着した油分を除去する必要がある。し
かしながらこれらの洗浄・消毒等を十分実施するために
は30分〜1時間程度の時間を必要とする。
【0003】そこで特公平3−76128では、内視鏡
挿入部を覆うカバーを用い、カバーを交換することで洗
浄・消毒を不要とするカバー方式の内視鏡を提案してい
る。また、内視鏡の外径が大きくなって患者の負担が増
えたり、狭い管腔が見れなくなるのを防止するためにカ
バーで覆われる挿入部に管路収納用の溝を設けている。
【0004】つまり、図14(a)に示すように挿入部
81に設けた溝82に吸引管路83、送気管路84、送
水管路85を配置することによりカバー86で覆った時
にコンパクトな円形断面を形成するようにしている。こ
の工夫により外径という点ではコンパクトになり検査の
幅を広げることができる。
【0005】また、図15(a)に示す従来例では、ダ
ブルルーメンチューブ91で挿入部92が挿通されるル
ーメンと、吸引管路83、送気管路84、送水管路85
が収納されるルーメンとに分離している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、挿入部81、
92が異型であるために曲げに対して挿入部81、92
は方向性を持ち、曲げ易い方向と曲げにくい方向ができ
てしまった。特に挿入部81、92が蛇行して挿入され
ている時に手元側をねじった時に滑らかなねじりができ
ず、遠位端側の動きははね返りが発生してしまう。
【0007】このことは体腔内において術者の操作に対
する追随性が低下することであり、特に微妙なねじり等
の操作を必要とする場合、この操作通りに遠位端側を忠
実に制御することが困難になるので、適切な処置等を行
うのに時間がかかってしまい、患者に大きな苦痛を強い
たり、術者側にとっても処置等に手間取り、負担が重く
なるという欠点がある。
【0008】また、挿入部81、92においては挿入部
81、92とカバー86(又はルーメン91)との間に
は回転止めがないので挿入部81、92をねじると、カ
バー86(又はルーメン91)と挿入部81、92がね
じれ、図14(b),図15(b)のようになり、外径
が大きくなり挿入性を著しく損なう。
【0009】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、挿入性等を向上したカバー方式の内視鏡を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】内視鏡の先端
部の断面は偏平型とすることにより、カバー側の吸引管
路等の管路と組み合わせた時に外径が細くなるよう配置
すると共に、可撓部は円形とし、管路と組み合わせた状
態においても曲げに対する方向性をとり除き手元側のね
じりが滑らかに挿入部に伝わるようにし、更に、挿入部
の偏平断面から円形断面に移行する移行部を覆うカバー
を十分軟らかくすることにより移行部のカバー外側の形
状をなだらかな変化におさえ、挿入性を損なうことがな
いようにした。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図8は本発明の第1実施例に係り、図
1は第1実施例を備えたカバー方式の内視鏡装置の全体
構成を示し、図2はカバー用内視鏡の挿入部の構造を示
し、図3は図2のA−AないしG−G断面を示し、図4
は挿入部カバー部の先端側を示し、図5は図4のH−H
断面を示し、図6は図4のI矢視図を示し、図7は吸引
管路の製造工程を示し、図8は挿入部をカバーで覆った
状態の挿入部カバー部の構造を示す。
【0012】図1に示すようにカバー方式の内視鏡装置
1は、第1実施例のカバー方式の内視鏡2を有してお
り、このカバー方式の内視鏡2は、後述するように送気
・送水・吸引・処置具チャンネルなどの各種のチャンネ
ルを設けたチャンネル付き内視鏡カバー(以下、単に内
視鏡カバーと略記する)3と、この内視鏡カバー3によ
って覆われることにより、汚染等が防止されるカバー用
内視鏡4との組み合わせから構成されている。
【0013】また、前記カバー方式の内視鏡装置1には
前記カバー方式の内視鏡2と接続される各種周辺機器を
内設したカート5と、前記カバー方式の内視鏡2を保持
するカバー保持具6とを備えている。
【0014】前記カート5には、例えば、照明光を供給
する光源装置7,信号処理するビデオプロセッサ8,流
体の制御を行う流体制御装置9,拡張機構を備えた内視
鏡カバー拡張器(以下、拡張器と略記する)10などを
収納している。前記カート5の上面部には、ビデオプロ
セッサ8からの映像信号を受けて内視鏡画像を表示する
モニタ11が載置されている。
【0015】前記カバー用内視鏡4は、細長で可撓性を
有する挿入部12と、この挿入部12の手元側基端部に
設けられた太径の把持部を兼ねた操作部13とを連設
し、この操作部13の側部からユニバーサルコード14
が延出されている。このユニバーサルコード14の端部
には光源装置7に接続するためのコネクタ15が設けて
ある。
【0016】前記光源装置7は、コネクタ15を介して
カバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、カバー用内視
鏡4に内設した照明光伝送手段に照明光を供給し、この
照明光伝送手段の先端側の照明光出射手段から出射され
る照明光で体腔内を照明する。
【0017】また、前記ビデオプロセッサ8は、前記コ
ネクタ15の側部から延出する信号ケーブル16を介し
てカバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、カバー用内
視鏡4に内蔵した撮像手段の駆動及び、この撮像手段か
ら出力された信号の信号処理を行い、標準的な映像信号
に変換してモニタ11へ出力する。
【0018】前記拡張器10は、拡張チューブ17を介
して空気を内視鏡カバー3内に送り込むためのものであ
り、この内視鏡カバー3に空気を送り込んで拡張するこ
とによって、カバー用内視鏡4の内視鏡カバー3への装
着、或は、抜去を容易に行えるようにしている。このた
め、装着或は抜去の場合位には拡張器10に一方の端部
が接続された拡張チューブ17の他端は挿入部カバー部
18の基端に設けられた拡張チューブ口体21に接続さ
れる。
【0019】このカバー用内視鏡4に内視鏡カバー3を
装着、或は、抜去する際にはカバー保持具6を用い、こ
のカバー保持具6によって内視鏡カバー3の基端側を保
持して行う。
【0020】前記内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバ
ー部18と、薄肉で軟性な、例えば、塩化ビニルなどの
高分子材料で形成した操作部カバー部19及びユニバー
サルコードカバー部20とを備えており、カバー用内視
鏡4の内視鏡挿入部12(及びその近傍部分),操作部
13,ユニバーサルコード14をそれぞれ覆う構成とな
っている。これらのカバー部は、使用前には全て滅菌さ
れている。
【0021】なお、カバー用内視鏡4の操作部13のア
ングルノブ22部分も、アングルノブカバー23で覆わ
れている。また、ユニバーサルコード14は、操作部1
3から延出され、光源装置7に接続するための接続管で
あり、内部にライトガイド、信号ケーブルが挿通されて
いる。
【0022】前記流体制御装置9には挿入部カバー部1
8から延出している送気管路チューブ24,送水管路チ
ューブ25,吸引管路チューブ26(以下ではチューブ
を省略する)がそれぞれ接続されている。この実施例で
は挿入部カバー部18の基端側から延出される送気管路
24、送水管路24及び吸引管路26は流体制御装置9
に接続される付近までの途中をユニバーサルコード14
と共に、ユニバーサルコードカバー部20でまとめて覆
うようにしている。
【0023】また、症例中、必要時に鉗子挿入口27か
ら内視鏡カバー3に設けた鉗子チャンネル内に生検鉗子
28等の処置具を挿入して治療処置などを行うことがで
きるようになっている。カバー保持具6のカバー保持部
材6aは、その装着脱の際、挿入部カバー部18と接続
される部分であり、U字形状に形成されている。このカ
バー保持部材6aの表面も、汚染防止用のカバー保持部
材カバー29で被覆されている。図2は挿入部12の先
端部31、湾曲部32、可撓部33を示す。また、図3
は図2のA−A〜G−G断面を示す。
【0024】先端部31を構成する先端構成部材34は
A−A断面に示すように、外側形状は略半円状になって
いる。この先端構成部材34の長手方向に形成した観察
窓(撮像窓)としての透孔には対物レンズ35がレンズ
枠36等を介して固定され、この対物レンズ35の焦点
面にはCCD37が配置されている。このCCD37の
裏面のリードには回路基板38の一方の端部側が接続さ
れ、この回路基板38の他方の端部側には信号線39が
接続されている。
【0025】この撮像窓の上下両側に設けた照明窓に
は,それぞれ照明レンズ40が取り付けられ、その奥に
はライトガイドファイバ41の先端部が収納固定されて
いる。上記先端構成部材34の後端側には第1湾曲駒4
2がA−A断面に示すようにビスで固定されている。
【0026】この第1湾曲駒42の内部に収納されてい
る回路基板38の近位端側は信号線39であるので断面
面積に占める割合が減ると共に、軟性であるので近位端
側は湾曲駒の形状を変更できる。第1湾曲駒42の後端
側には第2湾曲駒44,第3湾曲駒45…がリベット4
6により回転自在に連結されており、最終湾曲駒47に
は可撓部33の前側口体48が固定されている。
【0027】第2湾曲駒44の断面形状は、その前側を
C−C断面に示すようにA−A,B−B断面に近い偏平
型であるが、後側をD−D断面に示すように円型に近い
形状になっている。更に第3湾曲駒45は、その前側を
D−D断面に示す形状であり、後側をE−E断面に示す
ように基本的に円型になっている。(一部リベット46
を挿通する部分は平に変形している)これより手元側の
湾曲部32,可撓部33の断面外形は円型になってい
る。
【0028】つまり湾曲部32の大部分及び可撓部33
の外形形状は円型になっている。第2湾曲駒44、第3
湾曲駒45,…,最終湾曲駒47の外側には金属線,糸
などからなる網管49、エラストマなどの弾性体からな
る外皮50が被覆されている。
【0029】上記回路基板38は周囲が充填材51で覆
われ、図2及び図3A−A断面に示すように偏平になっ
た先端構成部材34の長軸方向が板厚方向になるように
配置されている。このような構造により、先端構成部材
34の長軸方向の回路基板38の幅を狭くできるので2
つのライトガイドファイバ41をその横にレイアウトし
ても先端構成部材34の長軸幅をそれ程広げずにすむの
で偏平度が小さくてすむ。これは偏平から円への移行を
なだらかにすることができる。この効果はライトガイド
ファイバ41が複数に分割されている時に顕著である。
【0030】なお、可撓部33内を挿通された各湾曲操
作ワイヤ52は湾曲部32の内壁に固定されたワイヤガ
イド53内を挿通され、各先端側端部は第1湾曲駒42
又は先端構成部材34に固着される。図4は挿入部カバ
ー部18の先端側を示し、図5は図4のH−H断面を示
し、図6は図4のI矢視図を示す。
【0031】この挿入部カバー部18は図5に示すよう
にダブルルーメンを有するダブルルーメンチューブ54
と、このダブルルーメンチューブ55の先端に取り付け
られた先端カバー55とを有する。先端カバー55は図
6に示すように少なくとも対物レンズ35と照明レンズ
40に対向する部分が透明部材にされた透明窓部56が
形成されている。
【0032】また、ダブルルーメンチューブ54はウレ
タン、塩化ビニル樹脂などの弾性体からなり、その肉厚
は0.1mmから0.4mmである。このダブルルーメ
ンチューブ54の一方の半円形ルーメンには送気管路2
4、送水管路25、吸引管路26と、信号線57、57
とが収納され、該信号線57、57は先端カバー55に
取付けた圧力センサ58に接続される。
【0033】これら送気管路24、送水管路25、吸引
管路26は先端カバー55を介して外部に開口してお
り、送気管路24、送水管路25の開口は、透明窓部5
6の外表面に向いており、送気管路24、送水管路25
の開口からの流出流体が透明窓部56の外表面を洗浄で
きるようにしてある。
【0034】圧力センサ58のかわりにPHセンサ、濃
度センサ、温度センサ、特定物質と反応する反応セン
サ、磁力センサ、薬物放出装置などでもよい。検査目的
に応じて装置を選択して、選択した装置のついた挿入部
カバー部18を用いればよい。また、圧力センサ58は
挿入部カバー部18に着脱できるようにしても良い。
【0035】図5に示すダブルルーメンチューブ54の
他方の半円形ルーメンはカバー用内視鏡4の挿入部12
が挿通される内視鏡挿通路59として用いられる。図7
は吸引管路26の製造工程を示す。
【0036】図7(a)に示すようにPTFE,PF
A,FEPなどの滑り性の良いフッ素樹脂からなり肉厚
10μm〜300μmのシート60を図7(b)及び図
7(c)に示すように円筒状に巻き付け、その外側に金
属線からなる網管61を被覆して図7(d)のように
し、更にウレタンシリコンなどの樹脂62を押出・引抜
・ディッピングなどで被覆して図7(e)のような吸引
管路にする。フッ素樹脂は弾性力に乏しいが、このよう
な構造にすることで円筒状のフッ素樹脂管を用いるより
安定した薄肉層が形成できる。
【0037】シート60としては幅広のものをロール状
に巻いた例を示したが、図7(a′)のように幅狭のも
のを図7(b′)及び図7(c′)のようにスパイラル
状に巻いてもよい。このシート60は延伸した材料でも
よい。網管61はコイルでもよいし、スパイラル状の板
材でもよい。網管61と樹脂62は同時に成形して樹脂
62の内部に網管61を配置してもよい。
【0038】図8は挿入部12を被覆した状態の挿入部
カバー部18を示す。挿入部カバー部18の内視鏡挿通
路59には挿入部12を形成する先端部31,湾曲部3
2,可撓部33が収納される。この内視鏡挿通路59は
可撓部33の外側形状と類似の略半円状のルーメンであ
る(図5参照)。
【0039】ダブルルーメン56は薄肉弾性体であるの
で、先端部31,湾曲部32,可撓部33を挿通する
と、先端部31,湾曲部32,可撓部33が略半円断面
から円形断面に移行するのに呼応してなだらかに変形す
る。
【0040】これにより先端部31,湾曲部32,可撓
部33を被覆した状態の外側形状はなだらかな変化を示
すので粘膜との引掛かりや滑り不良を発生することがな
く良好な挿入性を得ることができる。尚、先端部31を
挿入部カバー部18で覆った状態の断面は、湾曲部3
2、可撓部33を覆った状態と同様にほぼ円形断面にな
り、挿入性を確保している。また、湾曲部32の途中か
ら円形断面になるようにしているので、湾曲部全体を円
形でない異形断面にした場合よりも曲げ易さに方向性が
できることを少なくでき、湾曲操作性を向上できる。
【0041】また、上述のように内視鏡挿入部の断面が
ほぼ円形であるので挿入部の曲げ方向による可撓性のば
らつきがなく、ねじった時にもねじり力が先端になめら
かに伝達できるので良好な体腔内挿入性を確保できる。
【0042】外径の大きさが最も挿入性に影響する先端
部は非円断面として管路と組み合わせた時円形となるよ
うにして細径化を図っているので挿入性はこの点でも良
好である。また、体腔内に挿入する部分の外側形状は滑
らかに変化するので体腔内の憩室への引掛かり等を防止
でき、この点でも挿入性が優れている。
【0043】なお、カバーで被覆した時にはカバーに備
えた管路チューブのためにカバー付の挿入部は非円形と
なるが管路チューブは内視鏡挿入部に比べて十分軟らか
いので曲げやねじりに対する挿入部の挙動にほとんど影
響しないことは実験的に確認できた。なお、第2湾曲駒
44,第3湾曲駒46の加工は円形パイプをプレス曲げ
して形成してもよいし、金属射出成形、鋳造などで形成
してもよい。本実施例では内視鏡挿通路59は全長にわ
たって同断面形状を有しているが、湾曲部32,可撓部
33の形状に合わせて形状を変化させてもよい。
【0044】なお、例えば挿入部カバー部18における
内視鏡挿通路59になる内周面に、長手方向に沿って凹
凸部とか平行溝部等を設けて、挿入部12とそれを覆う
カバーとの間での(挿入部の軸の回りの)回転に対する
摩擦抵抗を高め(両者の係止機能を向上し)、挿入部1
2をねじる操作を行った場合にも、カバー側も同様に追
従してねじれるようにし、図14(b)とか図15
(b)のようなずれが発生しないようにもできる。
【0045】次に本発明の第1実施例の変形例を説明す
る。この変形例におけるカバー用内視鏡4の先端部は略
半円形、湾曲部と可撓部は円形、湾曲部と可撓部の接続
部は略半円形である。湾曲部と可撓部の接続部は最終湾
曲駒47と前側口体48の端部を重ねてビスなどで固定
するために、最終湾曲駒47と前側口体48が重なって
いない部分よりもその肉厚分外径が大きくなる。
【0046】一部分だけでも外径が大きくなると体腔内
挿入性を損なう。そこで、外径が大きくなり易い湾曲部
と可撓部の接続部は略半円形とし、挿入部カバー部18
を被覆した時の外径を小さくした。接続部の略半円形状
は先端の略半円形状と類似あるいはそれより小さくする
のが好ましい。
【0047】次に本発明の第2実施例を説明する。図9
は第2実施例における挿入部12を示す。第1実施例で
は湾曲部32の遠位端近くで断面外側形状を偏平から丸
型に移行しているが、本実施例では湾曲部32の近位端
近くで偏平から丸型に移行している。
【0048】第1湾曲駒42とリベット46を介して連
結する第2湾曲駒64は、第1湾曲駒42と同様の偏平
形の断面を有する(図9のC−C断面とD−D断面をそ
れぞれ示す図11(c)と図11(d)とが同じ)。こ
の形状は最終湾曲駒65まで持続される。この最終湾曲
駒65の形状を図10に示す。
【0049】最終湾曲駒65の近位端側、つまり図10
の右側端部は円形である。また、左側端部は偏平した円
形である。つまり、最終湾曲駒65は図11(e)及び
図11(f)に示すように偏平断面から円形断面に移行
している。第1湾曲駒42から近位端側は第1実施例と
同様の円形断面である。その他は第1実施例と同様の構
造である。
【0050】この実施例の効果は以下のようになる。湾
曲部32は偏平型であるので、挿入部カバー部18を装
着した時には円形断面に近く挿入部部分よりも細径化が
できる。湾曲部32の外皮50は高い延び性が要求され
るので、エラストマ材が用いられるがこれは滑り性が劣
る。滑り性が劣る部分が円形でかつ外径が大きいと内視
鏡挿通路59に挿入部12を挿通するときの抵抗が大き
く、カバー用内視鏡4と挿入部カバー部18の装着性が
低下するが、本実施例は湾曲部32を細径で、かつ内視
鏡挿通路59の自然形状に近いので装着性が優れてい
る。
【0051】なお、偏平断面から円断面へ移行するのは
最終湾曲駒65ではなく第1湾曲駒42でもよい。第1
湾曲駒42と最終湾曲駒65の接続部は外側形状が大き
くなるので、この接続部第1湾曲駒42の外側形状は偏
平断面としてより小さい外径を達成し、その近位端側の
第1湾曲駒42の外側形状は円型に移行している。
【0052】次に第3実施例を図12及び図13を参照
して説明する。本実施例では内視鏡湾曲部の遠位端から
近位端で断面外側形状が略半円から丸型に徐々に変化す
る。
【0053】図12は湾曲部遠位端の断面である。第1
湾曲駒66の外側断面形状は略半円であり、網管49,
外皮50も第1湾曲駒66の形状にならって略半円であ
る。第1湾曲駒66には湾曲部32を上下左右に各々湾
曲させるための湾曲ワイヤ52a〜52dがロー付固定
されている。湾曲角度が大きいあるいは最大湾曲時張力
の大きい湾曲ワイヤ52aと52bは湾曲ワイヤ52
c,52dに比べて太く高強度になっている。太くする
かわりにタングステンワイヤなど高強度の材料にしても
よい。
【0054】第1湾曲駒66の内部に収納される回路基
板38は第1湾曲駒66の短軸方向に回路基板38の板
厚方向を合わせている。これにより長軸方向に板厚方向
を持ってくるよりも第1湾曲駒66の短軸を短くするこ
とができる。つまり挿入部カバー部18を被覆した時の
挿入部トータルの外径を細くできるので患者の苦痛を低
減し挿入性を向上できる。この効果はライトガイドファ
イバ41が複数に分割されていない時に顕著である。
【0055】図13は湾曲部の近位端の断面である。最
終湾曲駒68は円形断面を有する。第1湾曲駒66から
最終湾曲駒68の間の複数の湾曲駒は略半円形状から略
円形形状へ形が徐々に変化している。CCD37に接続
される信号線39は収納スペース効率化のために2分割
された第1ケーブル群69aと第2ケーブル群69bと
に分割され、各々シリコンチューブや延伸したPTFE
などの軟らかいチューブで被覆されている。
【0056】図13に示す断面から近位端側にあたる挿
入部には可撓部33と、送気管路24,送水管路25,
吸引管路26を分離するための隔壁70がダブルルーメ
ンチューブ54と一体的に設けられている。隔壁70と
ダブルルーメンチューブ54は熱溶着してもよいし、一
体として成形してもよい。
【0057】図12から図13の間に相当する湾曲部に
は隔壁70はない。隔壁70は挿入部カバー部18の中
にカバー用内視鏡4を挿入する時に、内視鏡挿通路59
が十分な空間を確保するために設けており、これにより
カバー用内視鏡4の挿入部カバー部18への挿入が容易
になる。隔壁70がないと送気管路24,送水管路2
5,吸引管路26が内視鏡挿通路59の方にはみ出して
カバー用内視鏡4の挿入が難しくなる。
【0058】送気管路24,送水管路25,吸引管路2
6は湾曲部の遠位端側では先端構成部材34に固定され
ており、湾曲部の近位端側では隔壁70でしきられてい
るので、50mm〜150mm程度の長さである湾曲部
で隔壁70がなくても送気管路24,送水管路25,吸
引管路26の配列乱れは発生せずカバー用内視鏡4の挿
入部カバー部18への挿入性を損なわない。
【0059】逆に隔壁70をなくすことにより湾曲部の
外側形状をその分細くでき、カバー用内視鏡4の挿入部
カバー部18への挿入性は良くなる。なお、挿入部先端
形状はカバーを被覆した時の外径を小さくできれば半円
形に限られず、楕円、長円、たいこ型、つづみ型、溝付
などでもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
バーで覆った場合の挿入部の断面がほぼ円形であるので
挿入部の曲げ方向による可撓性のばらつきがなく、ねじ
った時にもねじり力が先端になめらかに伝達できるので
良好な体腔内挿入性を確保できる。
【0061】外径の大きさが最も挿入性に影響する先端
部は非円断面として管路と組み合わせた時円形となるよ
うにして細径化を図っているので挿入性はこの点でも良
好である。また、体腔内に挿入する部分の外側形状は滑
らかに変化するので体腔内の憩室への引掛かり等を防止
でき、この点でも挿入性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を備えたカバー方式の内視鏡装置の
全体構成図。
【図2】カバー用内視鏡の挿入部の構造を示す断面図。
【図3】図2のA−AないしG−G断面図。
【図4】挿入部カバー部の先端側を示す断面図。
【図5】図4のH−H断面図。
【図6】図4のI矢視図。
【図7】吸引管路の製造工程の説明図。
【図8】挿入部をカバーで覆った状態の挿入部カバー部
の構造を示す断面図。
【図9】本発明の第2実施例における挿入部の構造を示
す断面図。
【図10】最終湾曲駒の形状を示す斜視図。
【図11】図9のA−AないしF−F断面図。
【図12】本発明の第3実施例における湾曲部の遠位端
の断面図。
【図13】湾曲部の近位端の断面図。
【図14】第1の従来例におけるカバー方式の内視鏡の
断面図。
【図15】第2の従来例におけるカバー方式の内視鏡の
断面図。
【符号の説明】
1…カバー方式の内視鏡装置 2…カバー方式の内視鏡 3…内視鏡カバー 4…カバー用内視鏡 6…カバー保持具 12…挿入部 13…操作部 14…ユニバーサルコード 17…拡張チューブ 18…挿入部カバー部 19…操作部カバー部 20…ユニバーサルコードカバー部 31…先端部 32…湾曲部 33…可撓部 34…先端構成部材 37…CCD 42…第1湾曲駒 44…第2湾曲駒 45…第3湾曲駒 46…リベット 47…最終湾曲駒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】なお、偏平断面から円断面へ移行するのは
最終湾曲駒65ではなく可撓部33の前側口体71でも
良い。前側口体71と最終湾曲駒65の接続部は外側形
状が大きくなるので、この接続部の前側口体71の外側
形状は偏平断面としてより小さい外径を達成し、前側口
体71の接続部より近位端側の外側形状は円型に移行し
ている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも対物光学系を内蔵した先端構
    成部と、該先端構成部の近位端側に形成された可撓部と
    が設けられれた挿入部を有する内視鏡と、前記挿入部を
    覆う管路を備えたカバーとからなるカバー方式の内視鏡
    において、 前記カバーで被覆した時に略円形となるような非円形の
    断面を有する先端構成部と、円形断面を有する可撓部
    と、非円型断面から円形断面に移行する移行部とを有す
    る挿入部と、前記移行部を覆うカバーは前記移行部の形
    状変化に応じて弾性変形可能な可撓性を有する薄肉弾性
    体で形成したことを特徴とするカバー方式の内視鏡。
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