JPH07177906A - スライドファスナー用のロック機構付きスライダーの引手 - Google Patents

スライドファスナー用のロック機構付きスライダーの引手

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JPH07177906A
JPH07177906A JP32237493A JP32237493A JPH07177906A JP H07177906 A JPH07177906 A JP H07177906A JP 32237493 A JP32237493 A JP 32237493A JP 32237493 A JP32237493 A JP 32237493A JP H07177906 A JPH07177906 A JP H07177906A
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Kiyoshi Oda
潔 織田
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YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多様な種類のロック付きスライダー本体に適用
が可能で汎用性があり、且つ構造が簡単で引手の離脱忘
れのないロック付きスライダーの引手を提供する。 【構成】引手(1) の係着爪片(2c)をスライダー本体の引
手取付部(6b)に持って行き、そこで左右の指先に力を加
えれば左右一対の前記爪片(2c)が閉じて簡単に引手が前
記取付部(6b)に取り付けられ、スライドファスナーの開
閉に必要な引手の操作が終了して指先の力を緩めると、
前記爪片がスプリング力により自動的にスライダー本体
(6a)から離脱するため、スライダー(6) のロック機能を
保持したいときには、それまで引手(1) に加えていた力
を単に抜くだけで十分であり、そのために改めて引手
(1) を操作する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライドファスナーの
閉鎖状態を保持するロック機構を有すると共に、引手操
作による同ファスナーの開閉操作時には前記ロックが解
除されるロック解除機構を有する各種のファスナー用ス
ライダーに適用されるファスナー開閉引手に関し、特に
ファスナーの閉鎖状態を確保するため、スライダーに対
する脱着機構を有する引手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】スライドファスナーの開閉操作時、すな
わちスライダーに組み付けられた引手を操作するときに
その操作力が作用して、一部噛合エレメントの間に係止
しているロック片の係止が解除されるロック機構を有す
るスライダーは、例えば特公昭59−51804号、特
開昭60−36006号、実開平2−59611号の各
公報に開示されているごとく従来からよく知られている
ところである。ところで、ここに挙げたスライダーの引
手はスライダー本体に組み付けられた後に同本体から引
手を取り外すことは分解しない限り不可能なものばかり
である。こうしたスライダーは引手を操作すれば他人で
も簡単にファスナーが開閉できるため、ときには不用心
な場合がある。そこで前記ロック機構に加えて、更にス
ライダー本体に同ロック機構の作動に対する解除及び制
止のいずれかに切り替えられる切替手段を設けた提案
が、例えば特開平5−130907号公報に開示されて
いるが、この公報に開示された提案の場合も、一旦その
要領が理解されると簡単にファスナーの開閉がなされて
しまう。
【0003】一方では、スライドファスナーの用途は拡
大され、通常の書類鞄や衣料品は勿論のこと、貴重品の
収納袋や郵袋類などのように開閉の管理が重要な保管具
にも多く使われるようになり、更には特別な使用例とし
ては痴呆性や精神性の症状をもつ患者用の衣料品に適用
されるようになってきている。かかる分野でスライドフ
ァスナーの開閉が容易になされるようなことがあって
は、例えば衣服が簡単に脱ぎ捨てられ、或いは混雑して
いる場所などではファスナーが簡単に開けられ盗難にあ
うことが多くなり、好ましくない。また、ファッション
性が求められる現代にあっては、従来は付属品的な存在
であったスライドファスナーにも需要者から多様な要求
が出されるようになってきている。
【0004】こうした要求に応えるべく、例えば米国特
許第2,530,438号明細書によれば、上述のごと
くロック機構を備えたスライダーでは引手がなければフ
ァスナーの開閉操作が不能であることに着目し、盗難な
どを予防するために引手をスライダー本体に対して脱着
自在に構成することが提案されており、また使用にあた
って好みの引手と交換できるスライダー構造が、例えば
実開平4−32974号公報により提案されている。
【0005】前記米国特許第2,530,438号明細
書に開示されたスライダーの引手構造によれば、2枚の
く字状ブレードを突き合わせてX状にし、その突合せ部
を回動自在にピン結合すると共に、手元操作部分を板バ
ネ片により常に拡開方向に付勢させ、先端部分であるス
ライダー脱着端に係着爪片を相対して突出させている。
そして、引手の手元操作部分を板バネ片の付勢に抗して
握り、先端部分を開いて相対する左右一対の係着爪片を
スライダー本体の引手取付部に左右から挿入したあと、
握りを解除して同引手取付部に係着させる。また、スラ
イダー本体から引手を離脱させるときは、同引手の手元
操作部分を再び握り、板バネ片の付勢に抗して一旦先端
部分を開いた状態のまま引手をスライダー本体から離脱
させる。こうして引手をスライダー本体から離脱させる
と、スライダーのロック片が一部の噛合エレメント間に
係止して、スライダーの操作を不能にする。
【0006】一方の実開平4−32974号公報に開示
されたスライダー構造によれば、引手取付部に引手を押
込み或いは引き出すとき、ロック片がバネ力に抗して回
動すると共に、常にはバネ力により閉鎖位置にある閉鎖
部材が引手と共動して、引手の環状取付端がスライダー
本体の引手取付部に対して脱着する機構とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上述の米国
特許第2,530,438号明細書に及び実開平4−3
2974号公報に開示されたスライダーはいずれも部品
点数が多く、複雑な構造を備えており、コスト高につな
がるばかりでなく、スライダー本体のロック片をロック
状態におきたいとき、すなわち引手をスライダー本体か
ら離脱させなければならないときに、その離脱操作を独
立して行う必要がある。
【0008】このことは、引手の離脱操作を意識的に行
わないかぎりスライダー本体に引手が残ることになり、
スライドファスナーの開閉操作が自由に行える状態とな
ることを意味し、引手の離脱による折角のロック保持機
能が失われ、例えばスリによる盗難や痴呆症の患者等に
多く見受けられる被服の脱ぎ忘れなどの防止ができなく
なる。
【0009】本発明はこうした課題を解決すべくなされ
たものであり、その目的は多様な種類のロック付きスラ
イダー本体に適用が可能で汎用性があり、且つ構造が簡
単で引手の離脱忘れのないロック付きスライダーの引手
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は、本発
明の主要な構成である引手によるスライドファスナーの
開閉操作時に噛合エレメントとの係合が解除されるロッ
ク機構を有するスライダーに適用され、同スライダーに
対する脱着機構を有するファスナーの開閉操作用引手で
あって、前記脱着機構が引手本体を所定の挟持力をもっ
て挟持すると引手先端の左右係着片が閉じてスライダー
の引手取付部に係着可能となり、引手本体の挟持力を解
放すると前記左右係着片が開いてスライダーから離脱す
る構成を備えてなることを特徴とするスライドファスナ
ー用のロック機構付きスライダーの引手により達成され
る。
【0011】そして、本発明の好適な実施態様によれ
ば、前記脱着機構を操作するにあたって、引手本体の左
右側面を挟持して行い、或いは引手本体を上下で挟持す
ることにより行う。
【0012】
【作用】例えば、脱着機構が引手の左右から挟持するこ
とにより操作される構成を備えた本発明の引手の場合
に、ロック付きスライダーの引手取付部に取り付けるに
は、引手本体を単に左右の側面から指で摘んで、その先
端左右の係着部をスライダーの引手取付部の左右側面ま
で持っていき、そこで、スプリング力により拡開方向に
付勢されている引手本体の操作部を左右から内方に向け
て指先に力を入れて、左右の先端係着部をスライダー本
体の引手取付部の係着部位に左右から挿入し、引手をス
ライダー本体に係着させる。この指で握った状態を維持
して、常法どおりにスライドファスナーの開閉操作を行
う。スライドファスナーの開閉操作を終えて引手から力
を抜くと、スプリング力の付勢により左右の係着部が自
然と左右に開き、スライダーの引手取付部から離脱し
て、引手がスライダー本体から自動的に外れる。
【0013】つまり、本発明では引手をスライダー本体
の引手取付部に持って行き、そこで左右の指先に力を加
えれば簡単に引手が前記取付部に取り付けられるばかり
でなく、スライドファスナーの開閉に必要な引手の操作
が終了して指先の力を緩めるだけで、引手は自動的にス
ライダー本体から離脱するため、スライダーのロック機
能を保持したいときには、それまで引手に加えていた力
を単に抜くだけで十分であり、そのために改めて引手を
操作する必要がない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
具体的に説明する。図1は本発明の代表的な実施例であ
るファスナーのロック付きスライダーにおける引手構造
を示す分解斜視図、図2は同スライダーに対する引手の
脱着操作を説明する平面図である。
【0015】本実施例の引手1は、2枚一組の略羽根の
形状に近い板材2と、2枚の板材2を一端部で相対的に
回動可能に支持する軸部材3と、2枚の板材2の他端部
が前記軸部材3を中心として離反方向に回動させるコイ
ルスプリング4と、2枚の板材2の回動範囲を規制する
ピン5とからなる。
【0016】そして、前記2枚一組の板材2は同一の形
状を有しており、図示例によれば軸部材3により軸支さ
れる一端部には同軸部材3を加締めなどにより取り付け
るための軸挿入孔2aが形成され、スライダー6に取り
付ける部分である他端部は部分的に切り欠かれて切欠部
2bとされており、その先端部には切欠き方向に直角に
突出する係着爪片2cが形成されている。また、前記他
端部はその基端部が他の部分より肉厚とされ、先端にか
けて徐々に肉薄で且つ細くなっており、また前記係着爪
片2cは断面円形のピン状をなしている。
【0017】同板材2の前記軸挿入孔2aと前記切欠部
2bとの間には大小2個の第1溝部2d及び第2溝部2
eが平行に形成されている。軸挿入孔2aに隣接して形
成される第1溝部2dは矩形状をなしており、また第2
溝部2eは略長円形をなしている。そして、2枚一組の
板材2が前記第1及び第2溝部2d,2eが形成されて
いる面を対面させて重ね合わせ、各軸挿入孔2aに軸部
材3を挿入固定するとき、第1溝部2dに上記コイルス
プリング4が嵌着され、第2溝部2eには上記ピン5が
立てて挿入されている。このとき、前記係着爪片2cの
先端は互いに相対している。
【0018】図3は上記引手が取付けられた状態にある
ロック付きスライダー6の一例を示す縦断面図である。
同図に示すスライダー6の本体構造は公知の構造である
ので、ここでは簡単に符号を説明するに止める。符号6
aは胴体、6bは引手取付部、6cはロック片を示して
いる。同図からも理解できるごとく、引手1を引き上げ
るようにして操作すると、バネ材からなるロック片6c
の係止部が弾性変形して胴体6aの上下翼片間を通る図
示せぬ噛合エレメント列の左右エレメント間から抜け出
し、ロックが解除され、引手1をファスナーの開閉方向
に移動させれば、スライドファスナーが開閉する。引手
1から指を離すと、ロック片6cが元の姿勢に戻りその
係止部が胴体6aの上下翼片間を通る噛合エレメント列
の左右エレメント間に係止して再びロック状態となる。
【0019】さて、上述のごとくして組み付けられた本
発明の引手1をロック付きスライダー6の引手取付部6
bに取り付けるときは、引手1の上下板材2が第2溝2
eに装着されたピン5により開き範囲が規制された状態
で、コイルスプリング4により拡開されているため、そ
のまま図2に仮想線で示すごとく先端左右の係着爪片2
cをスライダー6の引手取付部6bの左右側面まで持っ
ていき、そこで、拡開方向に付勢されている上下板材2
の略中央で左右の側面を摘んで指先の内側に向けて力を
入れ、スプリング力に抗して係着爪片2cの先端をスラ
イダー本体6aの引手取付部6bとロック片6cの係着
部に左右から挿入しながら接近させて、引手1をスライ
ダー本体6aに係着させる。この指で握った状態を維持
させながら、常法どおりにスライドファスナーの開閉操
作を行う。
【0020】スライドファスナーの開閉を終えたら、引
手1を握った指先から力を抜くと、コイルスプリング4
による付勢により左右の係着爪片2cが軸部材3を中心
として自然と開き、スライダー6の引手取付部6bから
離脱し、図2に実線で示すごとく引手1はスライダー本
体6aから自動的に外れることになる。
【0021】つまり、本発明では引手1をスライダー本
体6aの引手取付部6bに持って行き、そこで左右の指
先に力を加えれば簡単に引手1が前記取付部6bに取り
付けられるばかりでなく、スライドファスナーの開閉に
必要な引手1の操作が終了して指先の力を緩めるだけ
で、引手1は自動的にスライダー本体6aから離脱する
ため、スライダー6のロック機能を保持したいときに
は、それまで引手1に加えていた力を単に抜くだけで十
分であり、そのために引手1を改めて操作する必要がな
い。
【0022】図4は上記実施例の代表的な変形例の引手
構造を示す斜視図である。この例では上下板材2に形成
される軸挿入孔2aを同板材2の略中央に形成すると共
に、左右の上記係着爪片2cを前記軸挿入孔2aの部分
で交差させ、常には圧縮スプリング4′により係着爪片
2cを左右に開いた状態にする。かかる構成により、本
実施例においても図1に示す実施例と同様の操作でスラ
イドファスナーの開閉操作を行い、その終了時には引手
1′がスライダー6から自動的に外れることになり、ス
ライダー6に対して外し忘れがなくなる。
【0023】図5は本発明の他の代表的な実施例である
引手構造を示している。なお、以下の説明において上記
実施例と実質的に同一の部材に関しては同一の符号を使
用している。この実施例の引手10によれば、引手本体
11は上下ケース体11a,11bとからなり、両ケー
ス体11a,11bは後端部において水平軸部材11c
により回動自在に支持され、常には図示せぬ圧縮スプリ
ングによりその先端部が上下に開口する状態にある。そ
して、上部ケース体11aの先端部中央には断面が2等
辺三角形をした切込み面11a′が形成されており、ま
た下部ケース体11bは左右の側壁面と後壁面を残して
先端壁が切り欠かかれて構成されている。
【0024】符号12は、先端にスライダー6の引手取
付部6bに係着する左右一対の係着爪片12aを有する
スライダー係着部材であり、その先端の係着爪片12a
を互いに相対させて前記下部ケース体11bの先端から
突出させた状態で、各基端が前記下部ケース体11bの
前部中央に軸部材13をもって水平面内を回動自在に軸
支されている。また、左右一対の各スライダー係着部材
12の中間部は圧縮スプリング14により連結され、そ
の外側面が下部ケース体11bの左右側壁の内面に当接
するまで常に開いた状態にしている。
【0025】更に、上部ケース体11aに形成された上
記切込み面11a′に対向する前記スライダー係着部材
12の上面には、左右の係着爪片12aがスプリング1
4の付勢に抗して接近したとき、丁度、前記切込み面1
1a′と略同一の断面形状となる直角三角形断面の左右
突起12bが突設されている。従って、上下ケース体1
1a,11bを後端部で枢支する水平軸部材11cを中
心として上下ケース体11a,11bの先端部を上下に
回動させると、前記切込み面11a′に前記左右突起1
2bが接離すると同時に左右の係着爪片12aが開閉す
る。
【0026】図5の実施例において、いま引手10の上
下ケース体11を上下から摘んで、左右の係着爪片12
aをスライダー6の引手取付部6bの左右側部まで持っ
ていき、そこで摘んだ指先に力を加えると、上下ケース
体11a,11bは水平軸部材11cを中心として上下
に回動し、先端部から左右に突出する係着爪片12aは
互いに接近して引手取付部6bとロック片6cの係着部
に左右から挿入され、引手10がスライダー本体6aに
係着する。この状態を維持しながら、常法どおりにスラ
イドファスナーの開閉操作を行う。スライドファスナー
の開閉を終えたら、指先から力を抜くと、図示を省略し
た圧縮スプリングによる付勢により上下ケース体11
a,11bの先端部が上下に開くと共に、左右の係着爪
片12aが圧縮スプリング14の付勢により軸部材13
を中心として自然と開き、スライダー6の引手取付部6
bから離脱し、引手10はスライダー本体6aから自動
的に外れて、引手10を外し忘れることが防止される。
【0027】図6は前述の実施例の更に他の変形例を示
し、この例の場合にも引手20は上下ケース体21を上
下から摘んで操作するものである。なお本実施例におい
ても、上記各実施例と実質的に同一の部材に対しては同
一の符号を使用する。
【0028】図6に示す実施例において図5に示す実施
例と相違する点は、先ず左右のスライダー係着部材22
がく字状をなしており、その曲部分において左右が突き
合わされるようにして上下ケース体21a,21bの前
部中央に回動自在に枢支されている点である。相違する
第2の点は、上部ケース体11の前端に図5に示す切込
み面11a′及び同スライダー係着部材22に図5に示
す左右一対の突起12bを有しておらず、これに代えて
上部ケース体21aの後端部中央の内面から断面が2等
辺三角形の突起21cが突設されている。
【0029】この例にあっても、図5に示す実施例と同
様に、引手20の上下ケース体21を上下から摘んで、
引手20を操作する。即ち、引手20の上下ケース体2
1を上下から摘んで、左右の係着爪片22aをスライダ
ー6の引手取付部6bの左右側部まで持っていき、そこ
で摘んだ指先に力を加えると、上下ケース体21a,2
1bは水平軸部材21dを中心に上下に回動し、同時に
突起21cが左右のスライダー係着部材22の後端部間
に入り圧縮スプリング24の付勢に抗して左右に開い
て、先端部の係着爪片22aは互いに接近方向に動き、
スライダー6の引手取付部6bとロック片6cの係着部
との双方に左右から挿込まれ、引手20がスライダー本
体6aに係着する。この状態を維持しながら、常法どお
りにスライドファスナーの開閉操作を行う。スライドフ
ァスナーの開閉を終えたら、指先から力を抜くと、圧縮
スプリング25により上下ケース体21a,21bの先
端部が上下に開くと共に、左右の係着爪片22aが圧縮
スプリング14により軸部材23を中心として自然と開
き、スライダー6の引手取付部6bから離脱し、引手1
はスライダー本体6aから自動的に外れ、引手20を付
けたままで外し忘れることがない。
【0030】そして、上述の図5及び図6に示す実施例
のごとく、引手のスライダーに対する脱着操作を引手の
上下面を挟持することにより行う形式の引手構造の方
が、図1〜図4に示すような引手の左右の側面を挟持す
る形式のものに比べると、通常の操作に近いため操作が
しやすく好ましい。なお、引手の形状は上記実施例に限
定されるものでないことは当然であり、例えば図5及び
図6に示す実施例において引手本体を構成する上下ケー
ス体も、ケース体である必要はなく上下共に板材とする
ことも可能であり、その他の多様な形状変更が可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなごとく、本発
明に係るスライドファスナー用のロック機構付きスライ
ダーの引手によれば、スライドファスナーの開閉操作時
に引手を摘んでスライダーの引手取付部まで持ってい
き、そこで引手の左右側面又は上下面に力を加えるだけ
で、引手の係着爪片を簡単にスライダーに取り付けるこ
とが可能であり、また、そのまま引手を持った状態で通
常の開閉操作を行ったのち、指から力を抜くと前記爪片
が自動的に開いて引手がスライダーから自動的に外れる
ため、スライダーからの外し忘れがなく、その結果、無
闇にスライドファスナーの開閉がなされず、被服の置き
忘れや盗難等の事故を招くことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例を示す引手の分解斜視
図である。
【図2】同引手の脱着操作を説明するための平面図であ
る。
【図3】同実施例に係る引手が取り付けられたロック機
構付きスライダーの構造例を示す縦断面図である。
【図4】同実施例の変形例を示す平面図である。
【図5】本発明の他の代表的な実施例に係る引手構造を
示す全体斜視図である。
【図6】本発明の更に他の代表的な実施例に係る引手構
造を示す一部展開斜視図である。
【符号の説明】
1,1′,10,20 引手 2 板材 2a 軸挿入孔 2b 切欠部 2c 係着爪片 2d 第1溝部 2e 第2溝部 3 軸部材 4 コイルスプリング 4′,14,24 圧縮スプリング 5 ピン 6 ロック付きスライダー 6a 胴体 6b 引手取付部 6c ロック片 11 引手本体 11a,11b 上下ケース体 11a′ 切込み面 11c,21d 水平軸部材 12,22 スライダー係着部材 12a 係着爪片 12b,21c 突起 13,23 軸部材 21a,21b 上下ケース体 22a 係着爪片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引手によるスライドファスナーの開閉操
    作時に噛合エレメントとの係合が解除されるロック機構
    を有するスライダーに適用され、同スライダーに対する
    脱着機構を有するファスナーの開閉操作用引手であっ
    て、 前記脱着機構が、引手(1,10,20) の本体を所定の挟持力
    をもって挟持すると引手先端の左右係着片(2c,12a,22a)
    が閉じてスライダー(6) の引手取付部(6b)に係着可能と
    なり、引手(1,10,20) 本体の挟持力を解放すると前記左
    右係着片(2c,12a,22a)が開いてスライダー(6) から離脱
    する構成を備えてなることを特徴とするスライドファス
    ナー用のロック機構付きスライダーの引手。
  2. 【請求項2】 前記挟持する方向が引手本体(2,2) の左
    右側面である請求項1記載のスライダーの引手。
  3. 【請求項3】 前記挟持する方向が引手本体(11,21) の
    上下表面である請求項1記載のスライダーの引手。
JP32237493A 1993-12-21 1993-12-21 スライドファスナー用のロック機構付きスライダーの引手 Pending JPH07177906A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114126445A (zh) * 2018-12-20 2022-03-01 Ykk株式会社 拉链用拉头

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CN114126445A (zh) * 2018-12-20 2022-03-01 Ykk株式会社 拉链用拉头
CN114126445B (zh) * 2018-12-20 2023-12-29 Ykk株式会社 拉链用拉头

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