JPH07177886A - 固相抽出によるdna精製に有用な表面物質 - Google Patents

固相抽出によるdna精製に有用な表面物質

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JPH07177886A
JPH07177886A JP6229440A JP22944094A JPH07177886A JP H07177886 A JPH07177886 A JP H07177886A JP 6229440 A JP6229440 A JP 6229440A JP 22944094 A JP22944094 A JP 22944094A JP H07177886 A JPH07177886 A JP H07177886A
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dna
silicon
sicl
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JP6229440A
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Daniel L Woodard
ダニエル・リー・ウッダード
Adriann J Howard
アドリアン・ジーンネル・ハワード
James Arthur Down
ジェームズ・アーサー・ダウン
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Becton Dickinson and Co
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Becton Dickinson and Co
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • C12N15/1003Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor
    • C12N15/1006Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor by means of a solid support carrier, e.g. particles, polymers

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 固相抽出によるDNAの精製に関し、より特
定すれば、適当な条件下でDNAを結合でき、かつ、D
NAを溶出できるケイ素含有物質を提供する。 【構成】 ケイ素含有物質は、DNA含有懸濁液におい
てDNAを結合し、該物質からDNAを溶出するのに十
分な親水性および陽性荷電性を示す。通常、親水性およ
び陽性荷電性は、ケイ素該物質の表面において見いださ
れる。ケイ素含有物質は、特に、DNAを他の細胞成分
から生成する工程において有用で、それらの工程におい
ては、細胞成分の懸濁液をケイ素含有物質に接触させ
て、ケイ素含有物質を洗浄して、該物質に結合したDN
A以外のすべての細胞成分を除去し、結合したDNAを
該物質から溶出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には固相抽出に
よるDNAの精製に関し、より特定すれば、適当な条件
下でDNAを結合でき、かつ、DNAを溶出できるケイ
素含有物質に関する。
【0002】
【従来技術】高度に精製された二本鎖(ds)プラスミ
ドDNA、一本鎖(ss)ファージDNA、染色体DN
Aおよびアガロースゲルから精製されたDNA断片は、
分子生物学の分野において決定的に重要である。理想的
には、DNAを精製する方法は、簡単、迅速であり、か
つ、あるとしても付加的なサンプル操作をほとんど必要
としないべきである。そのような方法により得られたD
NAは、即座に形質転換、制限分析、連結または配列決
定に供しやすいものであるべきである。このような特徴
すべてを有する方法は、DNAサンプル調製の自動化、
研究の目標到達および診断試験において極めて興味を引
き付けるはずである。典型的には、粗アルコール沈殿物
からのプラスミドDNAの調製は労力を要し、ほとんど
の場合、CsClグラジエント、ゲル濾過、イオン交換
クロマトグラフィー、またはRNase、プロティナー
ゼKおよび繰り返しのアルコール沈殿工程を利用する。
これらの方法は、CsClおよび他の塩、エチジウムブ
ロマイドおよびアルコールを除去するために、その後に
さらにサンプル調製を必要とする。同様な議論は、DN
A断片を精製するためのこれらあらゆる方法を用いる場
合にあてはまる。これらの方法におけるさらなる問題
は、小さく、かつ、陰性に荷電した細胞成分がDNAと
共に精製されうることである。即ち、DNAは不所望の
レベルの汚染物を含みうる。
【0003】DNAは固相を用いても精製されうる。慣
用的固相抽出技術は、(1)溶出の間にDNAを容易に
回収するためにデザインされた表面のために、十分な量
のDNAを確保および保持しがたく、または(2)過剰
にDNAを表面に結合させるために溶出の間にDNA分
子の回収を妨害する表面を利用してきた。固相抽出にお
いて利用される場合にこれらの問題を引き起こす慣用的
表面分子は、シリカ表面、例えばガラスおよびセライト
(Celite)を含む。これらの種の表面へのDNA
の十分な結合は、高濃度のカオトロプまたは一般的に毒
性であり、危険であり、および/または高価であるアル
コールの利用によってのみ達成されうる。例えば、DN
Aはカオトロプの存在下でガラス砕片粉末およびグラス
ファイバーフィルターに結合することが知られている。
カオトロピックイオンは典型的にはアルコールを用いて
洗浄され、そしてDNAは低塩濃度溶液または水により
溶出される。重要なこととして、RNAおよび蛋白質は
結合しない。しかしながら、ガラス砕片粉末の使用にお
ける重大な短所は、結合許容量が低いことである。さら
に、ガラス粉末は、しばしば、完全に回収されず、硼酸
緩衝液と適合せず、そして大きいDNAにニックを入れ
る傾向を有する。同様に、グラスファイバーフィルター
は低いDNA結合許容量を有する非孔性表面を提供す
る。他のシリカ、例えばシリカゲルおよびガラスビーズ
は、DNAの結合および回収には不適当である。現在、
DNAの固相抽出のために選択された固相は、セライ
ト、例えばバイオラッドラボラトリーズ(Bio−Ra
d Laboratories)のPrep−A−Ge
ne(商標名)に見いだされるものである。破砕ガラス
粉末を用いた場合のように、高濃度のカオトロプがセラ
イトへのDNAの十分な結合に必要とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】慣用的DNA精製法に
おけるこれらの問題は、DNAを含む懸濁液からDNA
を結合させ、そしてDNAを溶出させるのに十分な親水
性および十分な陽性荷電性(electroposit
ivity)を示す、ケイ素含有物質に関する本発明に
より解決される。一般的に、親水性および陽性荷電性
は、ケイ素含有物質の表面において示され、そして、フ
ーリエ変換赤外線分光分析法(FTIR)により測定さ
れる酸素の存在として、および電子表面組成分析(ES
CA)により検出される置換原子の存在として、定量さ
れる。本発明の好ましいケイ素含有物質は、硼ケイ酸
塩、ケイ酸アルミニウム、リン−ケイ酸塩(phosp
hosilicate)、ケイ素化カルボニル、ケイ素
化スルフォニルおよびケイ素化ホスフォニルを含む。
【0005】本発明のケイ素含有物質は、他の細胞成分
からDNAを精製するための方法において特に有用であ
る。これらの方法においては、細胞成分の懸濁液をケイ
素含有物質に接触させ、ケイ素含有物質を洗浄して該物
質に結合したDNA以外の細胞成分を除去し、そして、
結合したDNAを該物質から溶出する。いくつかのケイ
素含有物質は精製水のみにより、即ちカオトロプを使用
せずにDNAを結合および溶出することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケイ素含有物
質に関するが、該物質は細胞成分の懸濁液からDNAを
結合させ、そして該物質からDNAを溶出させるのに十
分な親水性および十分な陽性荷電特性を示す。極めて低
濃度のカオトロプまたはアルコールを利用して、本発明
のケイ素該物質を用いてDNAを精製することができる
ことが見いだされた。
【0007】DNAは2つの方法により固相表面に相互
作用する。第1に、DNAは、DNAのヒドロキシル基
と固相の表面成分との間の水素結合を通して表面に相互
作用する。第2の相互作用は、陰性に荷電したDNAの
リン酸と陽性に荷電した固相表面の要素との間で生じ
る。固相表面の親水性および陽性荷電特性は、細胞成分
の懸濁液、核酸および他の成分の懸濁液、および/また
は核酸懸濁液中のDNAを結合し、そして上記固相物質
からDNAを溶出させるようなものでなければならな
い。即ち、固相物質の陽性荷電(electropos
itive)特性は、はるかに高い陽性電荷(posi
tive charge)を有し得ず、または、DNA
が表面に固着して溶出され得ない。この特性は、多くの
金属基材表面に関しても真実であり、該表面はDNAの
精製に関して利用不可能性をもたらす。
【0008】ケイ素含有物質、例えば、シリカ、セライ
ト、ガラス粉末等は混ざった結果を伴ってDNAの精製
に用いられてきた。これら表面のいくつかは、低い結合
特性を有し、および/またはDNAの結合に関して、高
濃度のカオトロプまたはアルコールの使用を必要とす
る。即ち、DNAの精製に関して適切な親水性および陽
性荷電特性を示し、および/またはより低い濃度のカオ
トロプまたはアルコールを用いたDNAの精製のための
固相表面、特にケイ素含有物質の固相表面を生産するこ
とが望まれる。固相表面において、親水性の特性は、水
分子を引き付ける基の存在により達成される。適切な基
は、−OH,−NH,−F,−Hまたは二重結合酸素を
含む基、例えばカルボニル、スルフォニルまたはホスフ
ォニルを含む。陽性荷電特性は、陽性に荷電した原子の
存在により達成される。適切な陽性荷電原子は、Si,
BまたはAlを含む。本発明によれば、適切な親水性基
を導入して親水性の特性が達成され、そしてSiおよび
他の適切な陽性荷電原子を導入して陽性荷電特性が達成
されることにより、ケイ素含有物質が調製される。本発
明の好ましいケイ素含有物質は、硼ケイ酸塩、ケイ酸ア
ルミニウム、リン−ケイ酸塩(phosphosili
cate)、ケイ素化カルボニル、ケイ素化スルフォニ
ルおよびケイ素化ホスフォニルを含む。
【0009】通常、本発明のケイ素含有物質は、SiC
4をRClnおよびH2Oと約0℃から10℃、好まし
くは0℃から5℃、もっとも好ましくは0℃において反
応させることにより調製されるが、その際、RはB,A
l,P,CO,POまたはSOであり、そしてnは2ま
たは3であり、Rの原子価を満たす。例えば、RがCO
またはSOならばnは2であり、RがB,Al,Pまた
はPOならば3である。ケイ素含有物質は、異なる比率
のSiCl4とRClnを反応させることにより、異なる
R:Si比を有することが好ましい。通常、RCln
SiCl4は一緒に混合して冷却する。ガスが発生しな
くなるまで、水をゆっくりと加える。過剰に水を加えて
反応の完了を確実にする。ケイ素含有物質を濾過、洗
浄、簡単に乾燥し、そしてデシケーター中で保存する。
【0010】ホウ素を含むケイ素含有物質(即ち、硼ケ
イ酸塩)が上記のとおり一般的に好ましい。ホウ素原子
はケイ素原子よりも陽性荷電性が低い。ホウ素の存在
は、結合条件下におけるDNAの結合または固着を引き
起こす。しかしながら、ホウ素は結合より陽性荷電特性
が低いため、結合DNAが溶出工程の間に硼ケイ酸塩か
らはるかに容易に溶出するはずである。硼ケイ酸塩は、
SiCl4と、約0.09から約5当量の間のBCl3
を反応させることにより調製されてきた。通常、硼ケイ
酸塩の表面中のホウ素のパーセンテージが増加するにし
たがって、その表面からのDNAの回収も増加し、そし
てより低いモル濃度の結合剤(例えば、カオトロプ)を
使用することにより、これらの結果を達成することがで
きる。SiCl4と、約0.09から約1.5当量のB
Cl3との反応により調製された硼ケイ酸塩は、低濃度
の結合剤でさえも、生物学的サンプルからのDNAの良
好な回収を提供することが見いだされた。硼ケイ酸塩
は、SiCl4と、約0.3から約1.0当量のBCl3
との反応により調製されるのが好ましく、もっとも好ま
しくは、SiCl4と、約0.3から約0.9当量のB
Cl3との反応により調製される。DNAの回収に関し
ては、多くのこれら硼ケイ酸塩が、超微粉末超綿性(s
uper fine super floss)のセラ
イトをしのぐ性能を有する。
【0011】ケイ酸アルミニウムは、上記のとおりに一
般的に調製される。アルミニウム原子はケイ素原子より
もより陽性荷電性であるから、硼ケイ酸塩に存在したホ
ウ素よりも少ない量のアルミニウムがケイ酸アルミニウ
ム中に存在するべきであり、それにより、結合DNAの
回収が保証される。アルミニウムの存在は、結合条件下
におけるDNAのより強い結合を引き起こす。ケイ酸ア
ルミニウムは、SiCl4と、約0.05から約3当量
のAlCl3との反応により調製されてきた。通常、ケ
イ酸アルミニウムの表面中のアルミニウムのパーセンテ
ージが増加すれば、該表面からのDNAの回収は低下す
る。SiCl4と、約0.05から約0.5当量のAl
Cl3との反応により調製されたケイ酸アルミニウム
は、結合剤(例えば、カオトロプ)の濃度が低くてもD
NAの回収が良好であることが見いだされた。ケイ酸ア
ルミニウムは、SiCl4と、約0.05から約0.3
当量のAlCl3との反応により調製されることが好ま
しく、最も好ましくは、SiCl4と、約0.05から
約0.15当量のAlCl3との反応により調製され
る。
【0012】SiCl4と、0.5から約3当量のAl
Cl3との反応により調製されたケイ酸アルミニウムは
不可逆的にDNAを結合し、そして、即ち、インビトロ
における診断のために、生物学的サンプルからのDNA
汚染物を除去するために用いることも、あるいは、検出
の目的のためにDNAを固定化するのにも用いることが
できる。
【0013】リン−ケイ酸塩(phosphosili
cate)は、上記のとおりに一般的に調製される。リ
ン原子はホウ素原子よりも陽性荷電性が低いから、硼ケ
イ酸塩の場合と同様のDNA結合許容量を有するが、特
に著しいことではない。リン−ケイ酸塩は、SiCl4
と、約0.1から約5当量のPCl3との反応により調
製されてきた。通常、リン−ケイ酸塩の表面中のリンの
パーセンテージが増加すれば、該表面からのDNAの回
収も増加する。SiCl4と、約0.1から約5当量の
PCl3との反応により調製されたリン−ケイ酸塩は、
結合剤(例えば、カオトロプ)の濃度が低くてもDNA
の回収が良好であることが見いだされた。リン−ケイ酸
塩は、SiCl4と、約0.3から約5当量のPCl3
の反応により調製されることが好ましく、最も好ましく
は、SiCl4と、約1から約5当量のPCl3との反応
により調製される。
【0014】ケイ素化カルボニルは、上記のとおりに一
般的に調製される。炭素原子はホウ素原子およびリン原
子よりも陽性荷電性が低い。ケイ素化カルボニルは硼ケ
イ酸塩の場合と同様のDNA結合許容量を有するが、ケ
イ素に対してカルボニルのパーセンテージがより高い場
合である。ケイ素化カルボニルは、SiCl4と、約
0.1から約1.5当量のCOCl2との反応により調
製されてきた。通常、ケイ素化カルボニルの表面中の炭
素のパーセンテージが増加すれば、該表面からのDNA
の回収も増加する。SiCl4と、約0.1から約1.
5当量のCOCl2との反応により調製されたケイ素化
カルボニルは、結合剤(例えば、カオトロプ)の濃度が
低くてもDNAの回収が良好であることが見いだされ
た。ケイ素化カルボニルは、SiCl4と、約0.1か
ら約0.4当量のCOCl2との反応により調製される
ことが好ましく、最も好ましくは、SiCl4と、約
0.25から約0.35当量のCOCl2との反応によ
り調製される。
【0015】ケイ素化スルフォニルは、上記のとおりに
一般的に調製される。イオウ原子はホウ素原子と同様の
陽性荷電性を有する。ケイ素化スルフォニルは、ケイ素
化カルボニルと同様あるいはそれ以上の結合許容量を有
する。ケイ素化スルフォニルは、SiCl4と、約0.
1から約1.5当量のSOCl2との反応により調製さ
れてきた。通常、ケイ素化スルフォニルの表面中のイオ
ウのパーセンテージが増加すれば、該表面からのDNA
の回収も増加する。SiCl4と、約0.1から約1.
5当量のSOCl2との反応により調製されたケイ素化
スルフォニルは、結合剤(例えば、カオトロプ)の濃度
が低くてもDNAの回収が良好であることが見いだされ
た。ケイ素化スルフォニルは、SiCl4と、約0.3
から約1.5当量のSOCl2との反応により調製され
ることが好ましく、最も好ましくは、SiCl4と、約
0.7から約1.5当量のSOCl2との反応により調
製される。DNAの回収に関しては、多くのこれらケイ
素化スルフォニルが、超微粉末超綿性(super f
ine super floss)のセライトをしのぐ
性能を有する。DNAの回収に関して、ケイ素化スルフ
ォニルは、本発明の他のケイ素含有物質に比べて一般的
に最も優れている。
【0016】ケイ素化ホスフォニルは、上記のとおりに
一般的に調製される。リン原子はホウ素原子より低い陽
性荷電性を有するが、炭素またはイオウ原子に比べて高
い陽性荷電性を有する。親水性は、ホスフォニルの酸素
により表面に付与される。ケイ素化ホスフォニルは、ケ
イ素化カルボニルと同様の結合許容量を有する。リン原
子の存在は、ケイ素化カルボニルまたはケイ素化スルフ
ォニルの場合よりも、結合条件下においてDNAをより
強く結合する。ケイ素化ホスフォニルは、SiCl
4と、約0.1から約2.0当量のPOCl2との反応に
より調製されてきた。通常、ケイ素化ホスフォニルの表
面中のリンのパーセンテージが増加すれば、該表面から
のDNAの回収も増加する。SiCl4と、約0.1か
ら約2当量のPOCl2との反応により調製されたケイ
素化ホスフォニルは、結合剤(例えば、カオトロプ)の
濃度が低くてもDNAの回収が良好であることが見いだ
された。ケイ素化ホスフォニルは、SiCl4と、約
0.3から約2当量のPOCl2との反応により調製さ
れることが好ましく、最も好ましくは、SiCl4と、
約0.5から約1当量のPOCl2との反応により調製
される。
【0017】本発明のケイ素含有物質は、他の細胞成分
または潜在的汚染物からDNAを精製するのに用いられ
る。いずれの例においても、DNAはあらゆる源から得
ることができ、そのような源としてはそれらに限定され
ないが、粗細胞抽出物、生物学的流体、ファージ懸濁
液、アガロースゲルおよび放射性標識反応物を含む。別
法として、SiCl4と、0.5当量以上のAlCl3
の反応により調製されたケイ酸アルミニウムは、DNA
を固定化するのに用いることができる。DNAは、二本
鎖、一本鎖、環状または直鎖状であり得、またあらゆる
サイズであり得る。あらゆる源からDNAを得るための
当該分野において公知の慣用的技術を利用して、精製の
ためにDNAを調製する。DNAを得るための典型的な
方法は、DNAの懸濁液を得ることにより終了する。生
物学的サンプルからのDNAの単離に関しては、例え
ば、Harding,J.D.et al.,Nucl
eicAcids Research 17:6947
(1989)およびMarko,M.A.et a
l.,Analytical Biochemistr
y121:382(1982)を参照されたい。プラス
ミドDNAの単離方法は、Lutze,L.H.et
al.,Nucleic Acids Researc
h 20:6150(1990)に見いだされうる。生
物学的サンプルからの二本鎖DNAの抽出は、Yama
da,O et al.,Journalof Vir
ological Methods 27:203(1
990)に見いだされうる。ほとんどのDNA溶液は、
適当な緩衝液、例えばTE(Tris−HCl)、TE
A(40mM Tris−酢酸、1mM EDTA)緩
衝液中のDNA、または溶解物からなる。例えば、Sa
mbrook,J.etal.,Molecular
Cloning:A Laboratory Manu
al,第2版、Cold Spring Harbor
Laboratory Press,ニューヨーク
(1989)を参照されたい。
【0018】DNAが適当な溶液または懸濁液中に得ら
れたら、本発明のケイ素含有物質を該溶液または懸濁液
に加える。別法として、DNA溶液または懸濁液を本発
明のケイ素含有物質に加えることができる。DNA溶液
または懸濁液を本発明のケイ素含有物質に接触させた
後、典型的には結合緩衝液を加えてケイ素含有物質への
DNAの結合を助ける。適当な結合緩衝液は、公知のカ
オトロプ、例えばNaClO4およびNaI、および他
の薬品、例えばイソプロパノール、NaClまたは塩酸
グアニジンを含む。DNAをケイ素含有物質に結合させ
た後、純化DNAをケイ素含有物質から溶出する。適当
な溶出剤は、10mM Tris,pH7.0または水
を含む。通常、結合DNAを含むケイ素含有物質は、例
えば遠心分離または濾過、およびDNA溶出前の洗浄に
より分離される。適当な洗浄剤は、80/20エタノー
ル/50mM Tris,pH7.0、および他の低分
子量アルコールを含む。
【0019】上記のケイ素含有物質の多くが室温におい
て純水中でDNAに結合可能であり、即ち、カオトロプ
結合緩衝液の使用を必要としないことが、さらに発見さ
れた。結合DNAは純水中において37℃において溶出
される。カオトロプ結合緩衝液を必要としないことは、
この技術における顕著な進歩である。
【0020】本発明のケイ素含有物質を用いた精製によ
り得られたDNAは、さらなる操作を必要とせずに、制
限酵素消化、クローニング、配列決定、診断等に用いら
れる。本発明により調製された多量のDNA、およびそ
のあとの最小限の工程によりDNAを精製するためのス
ピードは、本発明のケイ素含有物質がDNAサンプルの
調製の自動化に有用でありうることを意味する。
【0021】いくつかのケイ酸アルミニウムへのDNA
の不可逆的結合は、インビトロ診断のために生物学的サ
ンプルからDNA汚染物を除去すること、または検出の
目的でDNAを固定化するに有用である。
【0022】本発明は、以下の実施例を参照して説明さ
れるが、実施例は例示の目的で示されたものであり、如
何なる意味においても本発明を限定するものではない。
当分野において公知の標準的技術または以下に特定して
記載される技術を用いた。
【0023】
【実施例】
実施例1 ケイ素含有物質の合成 A.硼ケイ酸塩 SiCl4と、0.1から5当量のBCl3を反応させて
調製された硼ケイ酸塩は、以下の比率のBCl3(CH2
Cl2(Aldrich ChemicalCo.)中
1M)およびSiCl4(Petrach Syste
ms)を用いた。
【0024】
【表1】 BCl3 SiCl4 反応 ml mMol ml mMol 1 1 1 1.34 10 2 2 2 1.34 10 3 5 5 1.34 10 4 7 7 1.34 10 5 10 10 1.34 10 6 5 5 .134 1 7 5 5 .268 2 8 5 5 .402 3 9 5 5 .536 4 10 5 5 0.000 0 SiCl4とBCl3を撹拌しながら混合し、氷上で0℃
に冷却した。HClガスが反応容器から放出されなくな
るまで水をゆっくりと加えた。次に約5mlの水を加え
て反応の完了を確実にした。反応混合物を1時間撹拌
し、濾過し、10mlのH2Oで3回洗浄し、そして1
0mlのアセトンで3回洗浄した。硼ケイ酸塩を25分
間空気乾燥し、次に、100℃において1時間乾燥し
た。硼ケイ酸塩は使用までデシケーター中で保存した。
【0025】B.ケイ酸アルミニウム SiCl4と、0.1から3当量のAlCl3を反応させ
て調製されたケイ酸アルミニウムは、以下の比率のAl
Cl3(ニトロベンゼン(Aldrich Chemi
cal Co.)中1M)およびSiCl4(Petr
ach Systems)を用いた。
【0026】
【表2】 AlCl3 SiCl4 反応 ml mMol ml mMol 1 1 1 1.34 10 2 3 3 1.34 10 3 5 5 1.34 10 4 7 7 1.34 10 5 10 10 1.34 10 6 7.5 7.5 0.67 5 7 10 10 0.67 5 8 15 15 0.67 5 SiCl4とAlCl3を撹拌しながら混合し、氷浴中で
15分間0℃に冷却した。HClガスが反応容器から放
出されなくなるまで激しく撹拌しながら水をゆっくりと
滴下した(5ドロップ/2分)。次に約3mlの水を加
えて反応の完了を確実にした。反応混合物を室温にて1
5分間撹拌し、濾過した。ケイ酸アルミニウムを70m
lのアセトンで3回洗浄し、水で3回洗浄し、そしてア
セトンで洗浄した。洗浄されたケイ酸アルミニウムは、
20分間空気乾燥し、100℃において1時間オーブン
乾燥し、そして、使用までデシケーター中で保存した。
【0027】C.リン−ケイ酸塩 SiCl4と、0.1から5当量のPCl3を反応させて
調製されたリン−ケイ酸塩は、以下の比率のPCl
3(CH2Cl2(Aldrich Chemical
Co.)中2M)およびSiCl4(Petrach
Systems)を用いた。
【0028】
【表3】 PCl3 SiCl4 反応 当量 ml mMol ml mMol 1 .1 .5 1 1.34 10 2 .3 1.5 3 1.34 10 3 .5 2.5 5 1.34 10 4 .7 3.5 7 1.34 10 5 1 5.0 10 1.34 10 6 1.5 3.75 7.5 0.65 5 7 2 5.0 10 0.65 5 8 3 7.5 15 0.65 5 9 4 10.0 20 0.65 5 10 5 12.5 25 0.65 5 SiCl4を25mlのエレンマイヤーフラスコに加え
て氷浴中で約10分間0℃に冷やした。次にPCl3
加えて混合物を5分間冷やした。白色のガスが反応容器
から放出されなくなるまで水をゆっくりと滴下して(約
2ドロップ/2分)水を加えた。反応混合物を5分間撹
拌し、1mlの増加分に3mlの水を加えて反応の完了
を確実にした。反応混合物を室温にて15分間撹拌し、
濾過した。リン−ケイ酸塩を水で3回洗浄し、そしてア
セトンで3回洗浄した。洗浄されたリン−ケイ酸塩は、
15分間空気乾燥し、100℃において1時間オーブン
乾燥し、そして、使用までデシケーター中で保存した。
【0029】D.ケイ素化カルボニル SiCl4と、0.1から1.5当量のCOCl3を反応
させて調製されたケイ素化カルボニルは、以下の比率の
ホスゲン(Fluka)およびSiCl4(Petra
ch Systems)を用いた。
【0030】
【表4】 ホスゲン SiCl4 反応 ml mMol ml mMol 1 .52 1 1.34 10 2 1.56 3 1.34 10 3 2.60 5 1.34 10 4 3.64 7 1.34 10 5 5.20 10 1.34 10 6 7.80 15 1.34 10 ホスゲンとSiCl4を混合して氷浴中で約10分間0
℃に冷やした。次に水を加えて(10ドロップ/2分)
反応混合物が熱くなり過ぎるのを防いだ。全部で3ml
の水を加えた後、反応混合物を10分間0℃において撹
拌し、次に室温において1時間未反応のホスゲンを除い
た。反応混合物をブッフナーファンネルで濾過した。ケ
イ素化カルボニルを10mlの水で3回洗浄し、そして
10mlのアセトンで3回洗浄し、1時間空気乾燥し、
100℃において1時間オーブン乾燥し、そして、使用
までデシケーター中で保存した。
【0031】E.ケイ素化スルフォニル SiCl4と、0.1から1.5当量のSOCl3を反応
させて調製されたケイ素化スルフォニルは、以下の比率
の塩化チオニル(Aldrich Chemical
Co.)およびSiCl4(Petrach Syst
ems)を用いた。
【0032】
【表5】 塩化チオニル SiCl4 反応 ml mMol ml mMol 1 .074 1 1.34 10 2 .222 3 1.34 10 3 .370 5 1.34 10 4 .518 7 1.34 10 5 .740 10 1.34 10 6 1.110 15 1.34 10 SiCl4と塩化チオニルを25mlのエレンマイヤー
フラスコに加えて乾燥氷浴中で撹拌しながら0℃に冷や
した。次に、10滴の水を加えて混合物を2分間撹拌し
た。次に、2分間間隔で5滴の水を加えて、ガスが発生
しなくなるまで連続して撹拌した。次に、2mlの水を
加えて反応の完了を確実にした。反応混合物を室温にお
いて1時間撹拌し、そして濾過し、10mlの水で3回
洗浄し、そして10mlのアセトンで3回洗浄した。ケ
イ素化スルフォニルは1時間空気乾燥し、100℃にお
いて1時間オーブン乾燥し、そして、使用までデシケー
ター中で保存した。
【0033】F.ケイ素化ホスフォニル SiCl4と、0.1から2.0当量のPOCl3を反応
させて調製されたケイ素化ホスフォニルは、以下の比率
のPOCl3(Aldrich Chemical C
o.)およびSiCl4(Petrach Syste
ms)を用いた。
【0034】
【表6】 POCl3 SiCl4 反応 当量 ml mMol ml mMol 1 .1 0.9 1 1.34 10 2 .3 .28 3 1.34 10 3 .5 .46 5 1.34 10 4 .7 .63 7 1.34 10 5 1 .93 10 1.34 10 6 1.5 .70 7.5 0.67 5 7 2 1.86 20 1.34 10 SiCl4を25mlのエレンマイヤーフラスコに加え
て氷浴中で約10分間0℃に冷やした。次に、POCl
3をシリンジで加えて混合物を5分間冷やした。次に、
水をゆっくりと滴下して(約2ドロップ/2分)、反応
が止まったことの可視的サイン、即ち、白色ガスまたは
泡が発生しなくなるまで連続して激しく撹拌した。反応
混合物を0℃において5−10分間撹拌した。約5ml
の水を1ml増加分加えて反応の完了を確実にした。次
に、反応混合物を室温で15分間撹拌して濾過した。ケ
イ素化ホスフォニルは10mlの水で3回洗浄し、10
mlのアセトンで3回洗浄した。次に、ケイ素化ホスフ
ォニルを15分間空気乾燥し、100℃において1時間
オーブン乾燥し、そして、使用までデシケーター中で保
存した。
【0035】実施例2 標準として超微粉末超綿性セライトを用いたDNA回収
分析 以下の物質を、ケイ素含有物質のDNA回収許容量に関
して、標準として超微粉末超綿性セライトを用いたDN
A回収分析に利用した。
【0036】超微粉末超綿性セライト(Manvill
e;1:5w/w(水中))[SFSF] λDNA(BRLカタログ番号56125A) 50mM Tris,pH7.0(1Mストックから希
釈) 結合緩衝液(H2Oまたは6Mストックから希釈したN
aClO4) 50mM Tris,pH7.0中の80%エタノール MilliQ H2O エチジウムブロマイド 1%アガロース 1× TAE(50×ストックから希釈) タイプIIローディング染料(25% Ficoll4
00、25% ブロムフェノールブルー、25%キシレ
ンシアノール) タイプ57および55のポラロイドフィルム 50μlのλDNA(50μlの50mM Tris,
pH7.0中の0.5μlのDNA、31μg DNA
/反応)を8つのチューブに加えた。20μlのSFS
F(≒30μg)をDNAに加えた。400μlの結合
緩衝液を以下のとおりにDNAに加えた:H2Oをチュ
ーブ1に;それぞれ1.0,1.5,2,2.5,3,
3.5および4MのNaClO4をチューブ2−8に加
えた。混合物を10分間室温においてインキュベートし
た。チューブを遠心分離して上清を捨てた。その結果得
られた沈殿物を2回80/20エタノール/50mM
Tris,pH7.0で洗浄した。DNAは該沈殿物か
ら20μlの水に10分間37℃において溶出した。チ
ューブを遠心分離して各上清を別々のチューブに保存し
た。沈殿物を再び前記のとおりに溶出し、沈殿物を遠心
分離して上清を混合した。2μlのタイプIIローディ
ング染料を上清の各チューブに加え、混合物を1%アガ
ロース、1×TAEゲルにのせた。ゲルは約25分間1
00−300ぼるとにて1×TAE緩衝液中で電気泳動
した。ゲルはH2O中のエチジウムブロマイド(≒1:
1000)で≒20−30分間染色した。UV光下で、
タイプ57のフィルムを用いて写真をとり、陽性の場合
はタイプ55フィルムでネガをとった。
【0037】ゲルは、少量のDNAが水を結合緩衝液と
して用いてSFSFから溶出されたことを示した。少量
のDNAは、1,1.5および2.0MのNaClO4
を結合緩衝液として用いても溶出された。溶出DNA量
の劇的な増加は、2.5,3.0,3.5および4.0
MのNaClO4を結合緩衝液として用いた場合に観察
された。SFSFをPrep−A−Gene(商標名)
と比較した場合、3.0MのNaClO4を結合緩衝液
として用いるまではPrep−A−Gene(商標名)
のセライトからDNAは溶出されなかったが、SFSF
は天然状態でいくらかのDNAを結合し、2.5MのN
aClO4においてより強くDNAを結合した。即ち、
SFSFはPrep−A−Gene(商標名)より良好
であった。以下の実施例において、SFSFを標準とし
て用い、3MのNaClO4を結合緩衝液として用い
た。
【0038】実施例3 硼ケイ酸塩を用いたDNAの回収分析 実施例1において調製された硼ケイ酸塩を用いて、DN
Aの回収を実施例2のとおりに分析したが、硼ケイ酸塩
(≒30μg)および1,1.5,2,2.5,3,
3.5および4MのNaClO4を含む7つのチューブ
を結合緩衝液として用いた点が異なる。8つのチューブ
(対照)はSFSF(≒30μg)を含み、結合緩衝液
として3.0MのNaClO4を用いた。以下の結果が
得られた。SiCl4と、0.09当量のBCl3を反応
させて調製された硼ケイ酸塩は、良好なDNA回収を示
した。SiCl4と、0.16当量のBCl3を反応させ
て調製された硼ケイ酸塩は、採用された条件下において
全くDNAを結合または溶出しなかった。0.09当量
のBCl3で調製された生成物が、0.33当量のBC
3で調製された場合のように良好な回収を示したこと
から(以下参照)、0.33当量で調製された生成物は
散発性の失敗例である。0.55当量のBCl3で調製
された硼ケイ酸塩は、存在するすべてのDNAを事実上
保持および溶出した。この硼ケイ酸塩は、1M NaC
lO4に至るまで良好なDNAの回収を示し(即ち、1
M NaClO4を結合緩衝液として用いた)、このレ
ベルにおいてすべてのDNAを保持および溶出した。S
iCl4と0.33当量のBCl3を反応させて調製され
た硼ケイ酸塩は、1.5M NaClO4に至るまで極
めて良好なDNAの回収を示した(即ち、DNAの結合
および溶出に関して)。SiCl4と0.42当量のB
Cl3を反応させて調製された硼ケイ酸塩は、2.0M
NaClO4に至るまで極めて良好なDNAの回収を
示した。
【0039】実施例4 ケイ酸アルミニウムを用いたDNAの回収分析 実施例1において調製されたケイ酸アルミニウムを用い
て、DNAの回収を実施例3のとおりに分析した。以下
の結果が得られた。SiCl4と、0.5当量のAlC
3を反応させて調製されたケイ酸アルミニウムは、良
好なDNA回収を示し、DNAは小さい表面粒子にキレ
ートされて保持されてゲルの上部にたまった。SiCl
4と、0.1当量のAlCl3を反応させて調製されたケ
イ酸アルミニウムは、如何なるキレートの問題も生じず
に、2M NaClO4に至るまで良好なDNAの回収
を示した。0.3当量のAlCl3で調製された生成物
も、0.5当量のAlCl3を用いた場合と同様にキレ
ートの問題を示した。SiCl4と0.7、1.0また
は1.5当量のAlCl3を反応させて調製されたケイ
酸アルミニウムは、あらゆるDNAを結合したが溶出し
なかった。
【0040】実施例5 リン−ケイ酸塩を用いたDNAの回収分析 実施例1において調製されたリン−ケイ酸塩を用いて、
DNAの回収を実施例3のとおりに分析した。以下の結
果が得られた。SiCl4と、0.1当量のPCl3を反
応させて調製されたリン−ケイ酸塩は、4M NaCl
4まで、わずかではあるがDNAの回収を示した。S
iCl4と、0.3、0.5、0.7または2.0当量
のPCl3を反応させて調製されたリン−ケイ酸塩は、
1M NaClO4に至るまで良好なDNAの回収を示
した。SiCl4と1.0、1.5、3.0、4.0ま
たは5.0当量のPCl3を反応させて調製されたリン
−ケイ酸塩は、極めて良好なDNAの回収を示した。
【0041】実施例6 ケイ素化カルボニルを用いたDNAの回収分析 実施例1において調製されたケイ素化カルボニルを用い
て、DNAの回収を実施例3のとおりに分析した。以下
の結果が得られた。SiCl4と、0.1または0.5
当量のCOCl3を反応させて調製されたケイ素化カル
ボニルは、1MNaClO4まで、良好なDNAの回収
を示した。SiCl4と、1.0当量のCOCl3を反応
させて調製されたケイ素化カルボニルは、1M NaC
lO4に至るまで極めて良好なDNAの回収を示した。
SiCl4と0.3当量のCOCl3を反応させて調製さ
れたケイ素化カルボニルは、2M NaClO4に至る
まで極めて良好なDNAの回収を示した。
【0042】実施例7 ケイ素化スルフォニルを用いたDNAの回収分析 実施例1において調製されたケイ素化スルフォニルを用
いて、DNAの回収を実施例3のとおりに分析した。以
下の結果が得られた。SiCl4と、0.1当量のSO
Cl3を反応させて調製されたケイ素化スルフォニル
は、2M NaClO4まで、良好なDNAの回収を示
した。SiCl4と、0.70、1.0または1.5当
量のSOCl3を反応させて調製されたケイ素化スルフ
ォニルは、それぞれ、1M、1.5Mまたは1M Na
ClO4に至るまで極めて良好なDNAの回収を示し
た。SiCl4と0.333または0.500当量のS
OCl3を反応させて調製されたケイ素化スルフォニル
は、それぞれ1.5Mまたは2MNaClO4に至るま
で極めて良好なDNAの回収を示した。
【0043】実施例8 ケイ素化ホスフォニルを用いたDNAの回収分析 実施例1において調製されたケイ素化ホスフォニルを用
いて、DNAの回収を実施例3のとおりに分析した。以
下の結果が得られた。SiCl4と、0.1、0.3、
1.5または2.0当量のPOCl3を反応させて調製
されたケイ素化ホスフォニルは、良好なDNAの回収を
示した。SiCl4と、0.5、0.7または1当量の
POCl3を反応させて調製されたケイ素化ホスフォニ
ルは、極めて良好なDNAの回収を示した。
【0044】実施例9 カオトロプを用いないDNA回収分析 1M NaClO4に至るまで完全に良好なDNAの回
収を示した化合物は、次に、あらゆる結合緩衝液の不在
下におけるDNA回収能力に関して試験した。DNA
を、室温において純水を用いてケイ素含有物質に結合さ
せた。結合したDNAは37℃において純水中に溶出さ
れた。以下のケイ素含有物質がそれらの条件においてD
NAを結合および溶出することが見いだされた。
【0045】SiCl4と、0.3または0.8当量の
BCl3を反応させて調製された硼ケイ酸塩;SiCl4
と、0.1当量のAlCl3を反応させて調製されたケ
イ酸アルミニウム;SiCl4と、1、1.5、3、4
または5当量のPCl3を反応させて調製されたリン−
ケイ酸塩;SiCl4と、0.5、0.7または1.0
当量のPOCl3を反応させて調製されたケイ素化ホス
フォニル。
【0046】本発明の方法および組成物はさまざまな形
態の態様を含むものであり、本明細書において開示され
たもののみに限定されるものでないことは認識されるで
あろう。当業者には、本発明の精神を離れない限り、他
の態様も存在することは明らかであろう。即ち、記載さ
れた態様は例示であり、本発明を限定するものではな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アドリアン・ジーンネル・ハワード アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27606,ローリー,ヴァン・ストリート 5206 (72)発明者 ジェームズ・アーサー・ダウン アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27511,キャリー,チャーター・オーク ス・サークル 101

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ素含有物質であって、DNA含有懸
    濁液中のDNAを結合し、そして該物質からDNAを溶
    出するのに十分な親水性および陽性荷電性を示す上記ケ
    イ素含有物質。
  2. 【請求項2】 DNAが上記物質の表面において結合す
    るように、親水性および陽性荷電性が上記物質の表面に
    おいて示される、請求項1記載のケイ素含有物質。
  3. 【請求項3】 硼ケイ酸塩、ケイ酸アルミニウム、リン
    −ケイ酸塩、ケイ素化カルボニル、ケイ素化スルフォニ
    ル、ケイ素化ホスフォニルからなる群から選択される、
    請求項1記載のケイ素含有物質。
  4. 【請求項4】 SiCl4と約0.09から約1.5当
    量のBCl3を反応させることにより調製された硼ケイ
    酸塩である、請求項3記載のケイ素含有物質。
  5. 【請求項5】 SiCl4と約0.1から約0.5当量
    のAlCl3を反応させることにより調製されたケイ酸
    アルミニウムである、請求項3記載のケイ素含有物質。
  6. 【請求項6】 SiCl4と約0.1から約5当量のP
    Cl3を反応させることにより調製されたリン−ケイ酸
    塩である、請求項3記載のケイ素含有物質。
  7. 【請求項7】 SiCl4と約0.1から約1.5当量
    のCOCl3を反応させることにより調製されたケイ素
    化カルボニルである、請求項3記載のケイ素含有物質。
  8. 【請求項8】 SiCl4と約0.1から約1.5当量
    のSOCl3を反応させることにより調製されたケイ素
    化スルフォニルである、請求項3記載のケイ素含有物
    質。
  9. 【請求項9】 SiCl4と約0.1から約2当量のP
    OCl3を反応させることにより調製されたケイ素化ホ
    スフォニルである、請求項3記載のケイ素含有物質。
  10. 【請求項10】 (a)請求項1記載のケイ素含有物質
    にDNAを結合させるのに適当な条件下で該物質をDN
    A含有懸濁液に接触させ; (b)結合したDNAを有する上記物質を洗浄し;そし
    て、 (c)上記物質から結合したDNAを溶出する; 工程からなる、DNA精製法。
JP6229440A 1993-09-27 1994-09-26 固相抽出によるdna精製に有用な表面物質 Pending JPH07177886A (ja)

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