JPH07177649A - モータの過負荷停動回路 - Google Patents

モータの過負荷停動回路

Info

Publication number
JPH07177649A
JPH07177649A JP5345369A JP34536993A JPH07177649A JP H07177649 A JPH07177649 A JP H07177649A JP 5345369 A JP5345369 A JP 5345369A JP 34536993 A JP34536993 A JP 34536993A JP H07177649 A JPH07177649 A JP H07177649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
current
circuit
overload
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5345369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2890091B2 (ja
Inventor
Shigehito Ozaki
重仁 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANRIYUUSHIYA KK
Original Assignee
SANRIYUUSHIYA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANRIYUUSHIYA KK filed Critical SANRIYUUSHIYA KK
Priority to JP5345369A priority Critical patent/JP2890091B2/ja
Publication of JPH07177649A publication Critical patent/JPH07177649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2890091B2 publication Critical patent/JP2890091B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Protection Of Generators And Motors (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経過時間によるモータの停動を簡単かつ低価
格で実現できるモータの過負荷停動回路を提供するこ
と。 【構成】 モータの過負荷停動回路3はモータ1に流れ
る電流から過負荷を検出し、その電流を遮断できる。こ
の過負荷停動回路3は、電流検出回路31と、PTC3
2p,32mと、トライアック34p,34mと、抵抗
35とを具備する。PTC32p,32mは電流通路3
0p,30m内に接続され、所定電流以上が流れると大
きな抵抗値となる。トライアック34p,34mの直列
体はPTC32p,32mのモータ1側で電流通路30
p,30m間に接続されている。電流検出回路31はモ
ータ1の電流が所定の基準値を所定時間継続して超えた
ときにトライアック34p,34mをオンさせる。これ
によりPTC32pまたは32mが抵抗値が大となって
回路に流れる電流を制限し、モータ1を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータが過負荷になっ
たときにモータに供給される電力を遮断してモータを保
護するモータの過負荷停動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータの過負荷停動回路
は、モータと電源との間に設けられ、モータの負荷がロ
ック状態等の過負荷になった場合に、電流の変化や温度
上昇等をセンサー等により検出し、電源を遮断すること
によりモータを保護するようにした装置として知られて
いる。このようなモータの過負荷停動回路においては、
動作時間が決まっているような場合、タイマー、サーマ
ルリレー等を用いて経過時間によって電源を断ことによ
りモータの焼損等の防止するようにしている。このよう
に過負荷時に電流変化が大きいモータの場合には、経過
時間によって電源を断つことをサーマルリレー等を用い
て行なわせることができるので、低価格化が可能であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同期モ
ータ等のように過負荷時においても電流変化の少ない型
式のモータでは、タイマーリレーを用いて経過時間によ
り保護するようにする以外困難であり、このようなタイ
マーリレーを利用したモータの過負荷停動回路の場合に
はコストが高くなるという難点があった。また、同期モ
ータの場合、過負荷状態で放置されたも、モータの焼損
には至らない機種が多いが、このような過負荷状態にお
かれたときに、当該同期モータは脱調・起動を繰り返
し、一定部所に衝撃負荷が連続して加えられることにな
って、部品の疲労、破壊の原因となるため、安価で確実
にモータを保護できる装置が求められていた。そこで、
本発明の目的は、経過時間によるモータの停動を簡単か
つ低価格で実現できるモータの過負荷停動回路を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係るモータの過負荷停動回路
は、モータと電源との間に設けられ、前記モータに流れ
る電流から過負荷を検出可能とし、前記モータが過負荷
となったときに前記モータに流入する電流を遮断して前
記モータを保護するモータの過負荷停動回路において、
前記電源からモータに供給する電流の通路内に接続さ
れ、所定電流以上が流れると大きな抵抗値に変化する電
流制限手段と、前記電流制限手段のモータ側であって前
記電流通路の両端に接続され、かつ保護信号によりター
ンオンスイッチング素子と、前記電流通路内に接続さ
れ、前記モータ電流が所定の基準値を一定時間超えた状
態を維持したときに前記保護信号を形成して前記スイッ
チング手段に与える電流検出回路とを備えたことを特徴
とするものである。請求項2記載の電流制限手段は、ポ
ジスターとしたことを特徴とするものである。請求項3
記載のスイッチング素子は、光トリガートライアックと
したことを特徴とするものそである。請求項4記載のス
イッチング素子は、光トリガーサイリスタとしたことを
特徴すとるものである。
【0005】請求項5記載の電流検出回路は、前記電流
通路内に設けた電流検出抵抗と、前記電流検出抵抗に発
生する電圧降下が所定の基準値に達しかつその状態を一
定時間継続したことを検出したときにタイムアウト信号
を出力するタイマー手段と、前記タイマー手段からタイ
ムアウト信号が出力されたときに光保護信号として発光
する発光ダイオードとを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0006】請求項6記載の電流検出回路は、前記電流
通路内であって当該通路に交流端子を接続したダイオー
ドブリッジ整流回路と、前記ダイオードブリッジ整流回
路の直流端子に接続された電流検出抵抗と、前記電流検
出抵抗に発生する電圧降下が一定の値に達しかつその状
態が一定時間継続したことを検出してタイムアウト信号
を出力するタイマー手段と、前記タイマー手段からタイ
ムアウト信号が出力されたときに光保護信号を発光する
発光ダイオードとを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0007】上記目的を達成するために、請求項7記載
のモータの過負荷停動回路は、モータと電源との間に設
けられ、前記モータに流れる電流から過負荷を検出可能
とし、前記モータが過負荷となったときに前記モータに
流入する電流を遮断して前記モータを保護するモータの
過負荷停動回路において、前記電源からモータに供給す
る電流の通路内に接続され、所定電流以上が流れると大
きな抵抗値に変化するポジスターと、前記電流制限手段
のモータ側であって前記電流通路の両端に接続され、か
つ保護信号によりターンオンする光トリガースイッチン
グ素子と、前記電流通路内であって当該通路に交流端子
を接続したダイオードブリッジ整流回路、前記ダイオー
ドブリッジ整流回路の直流端子に接続された電流検出抵
抗、前記ダイオードブリッジ整流回路の直流端子に接続
された電流検出抵抗、前記電流検出抵抗に発生する電圧
降下が一定の値に達しかつその状態を一定時間継続した
ときにタイムアウト信号を出力するタイマー手段、前記
タイマー手段からタイムアウト信号が出力したときに光
保護信号を発光する発光ダイオードからなる電流検出回
路とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】請求項8記載のタイマー手段は、前記電流
検出抵抗の正極側を発光ダイオードを介してトランジス
タのコレクタに接続するとともに、当該正極側を抵抗・
ツェナーダイオードからなる基準電圧形成回路を介して
前記電流検出抵抗の負極側に接続し、前記トランジスタ
のエミッタを前記基準電圧形成回路の抵抗・ツェナーダ
イオードの接続点に接続し、かつ前記電流検出抵抗の正
極側を抵抗・コンデンサからなる時限回路を介して前記
電流検出抵抗の負極側に接続し、前記時限回路の抵抗・
コンデンサの接続点をトランジスタのベースに接続して
なることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明に係るモータの過負荷停動
回路では、前記電源からモータに供給する電流の通路内
に電流制限手段を接続しておくとともに、前記電流制限
手段のモータ側で前記電流通路の両端にスイッチング素
子を接続しておき、かつ電流検出回路によって前記モー
タ電流が所定の基準値を継続して所定時間超えたことを
検出したときに、電流検出回路から保護信号を前記スイ
ッチング手段に与えて、前記スイッチング手段をターン
オンさせる。これにより、前記電流制限手段には、前記
モータに流れる電流と、前記スイッチング手段に流れる
電流の合成した電流値が流れ、電流制限手段で定めた所
定の電流値以上となる(合成電流値が電流制限手段の動
作電流より大きくなるように設定してある)ので、前記
電流制限手段の抵抗値が大きな値になって、回路に流れ
る電流が小さくなってモータ及び電源を保護することが
できる。
【0010】請求項2記載の電流制限手段としては、ポ
ジスターを用いており、ポジスターの定めた所定の電流
値以上となると、ポジスターの抵抗値が大きな値になっ
て、電源及びモータを保護できる。請求項3記載のスイ
ッチング素子としては、光トリガートライアックを用い
ており、光保護信号が入力されると、ターンオンするこ
とになる。請求項4記載のスイッチング素子としては、
光トリガーサイリスタを用いており、光保護信号が入力
されると、ターンオンする。請求項5記載の電流検出回
路では、電流検出抵抗に発生する電圧が一定基準値を一
定時間継続して超えたことをタイマー手段で検出したと
きに、発光ダイオードを発光させることができる。請求
項6記載の電流検出回路は、ダイオードブリッジ整流回
路の交流端子を電流通路に接続し、かつそのダイオード
ブリッジ整流回路の直流端子に電流検出抵抗を接続して
いるので、電流通路に流れる電流の向きを考慮すること
なくモータの過負荷を検出できる。
【0011】請求項7記載のモータの過負荷停動回路
は、前記電源からモータに供給する電流の通路内にポジ
スターが接続され、前記ポジスターのモータ側で前記電
流通路の両端に光トリガースイッチング素子が接続され
ており、電流検出回路によって前記モータ電流が所定の
基準値を所定時間継続して超えたことが検出されたとき
に、保護信号を前記光トリガースイッチング素子に与え
て、前記光トリガースイッチング手段により前記モータ
の両端を短絡する。これにより、前記ポジスターには、
前記モータに流れる電流と、前記スイッチング手段に流
れる電流の加算したものが流れ、ポジスターで定めた所
定の電流値以上となるので、前記ポジスターの抵抗値が
大きな値になり、回路に流れる電流が小さくなってモー
タ及び電源を保護することができる。
【0012】請求項8記載のタイマー手段は、抵抗・ツ
ェナーダイオードからなる基準電圧形成回路の基準電圧
と、抵抗・コンデンサからなる時限回路の被比較電圧と
をトランジスタで比較し、被比較電圧が基準電圧を一定
時間継続して超えると、トランジスタがオンとなり、コ
レクタに接続した発光ダイオードが発光する。この光保
護信号が光トリガースイッチング素子に供給されると、
光トリガースイッチング素子がターンオンすることにな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明について図示の実施例を参照し
て説明する。図1は、本発明に係るモータの過負荷停動
回路の実施例を含んだモータ回路を示す回路図である。
図1において、モータ1には、正転端子P、共通端子
C、逆転端子Mが設けられており、正転端子P・共通端
子C間に電力の供給を受けるとモータ1が正回転し、逆
転端子M・共通端子C間に電力の供給を受けるとモータ
1が逆回転するようになっている。このモータ1の正転
端子P、共通端子C及び逆転端子Mには、モータの過負
荷停動回路3が接続されている。前記モータの過負荷停
動回路3には、正転端子Tp、共通端子Tc、逆転端子
Tmが設けられており、図示しない電源から正転端子T
p・共通端子Tc間に電力の供給を受けるとモータ1の
正転端子P・共通端子C間に電力を供給し、同電源から
逆転端子Tm・共通端子Tc間に電力の供給を受けると
モータ1の逆転端子M・共通端子C間に電力を供給でき
るようになっている。このようにモータの過負荷停動回
路3は、モータ1の電源側回路に設けられており、モー
タ1の過負荷を検出した際に、モータ1を保護する回路
である。
【0014】ここで、モータ1は、ロータ11と、ステ
ータ12とからなる。ステータ12には、正回転用の固
定子捲線12Maと、逆回転用の固定子捲線12Mbとが巻
回されている。正回転用の固定子捲線12Maと逆回転用
の固定子捲線12Mbとは直列接続されており、これら固
定子捲線12Maと固定子捲線12Mbの接続点を共通端子
Cに、固定子捲線12Maの一端を正転端子Pに、固定子
捲線12Mbの一端を逆転端子Mに、それぞれ接続してい
る。
【0015】前記モータの過負荷停動回路3は、次のよ
うに構成されている。モータ1の共通端子Cは、電流通
路30c及びその通路30c内に設けられた電流検出回
路31を介して共通端子Tcに接続されている。モータ
1の正転端子Pは、電流通路30p及びその通路30p
内に設けた電流制限手段であるポジスター(PTC)3
2pを介して電源端子Tpに接続されている。モータ1
の逆転端子Mは、電流通路30m及びその通路30m内
に設けた電流制限手段であるPTC32mを介して電源
端子Tmに接続されている。上記各PTC32p,32
mのモータ1側(モータ1の正逆転端子P,M間)に
は、コンデンサ33が接続されるとともに、光トリガー
トライアック34p,34mの直列体が接続されてい
る。前記電流検出回路31は、前記モータ電流が所定の
基準値を一定時間継続して超えたときに光保護信号を形
成して前記光トリガートライアック34p,34mに供
給できるようにしてある。前記光トリガートライアック
34p,34mの接続点は、抵抗35を介して共通端子
Tcに接続されている。なお、上記PTC32p,32
mは、予め定められた電流以上の電流が流れると、抵抗
値が大きな値となるようになっている。
【0016】この電流検出回路31は、上記電流通路3
0c内であって当該通路30cに交流端子j,kを接続
したダイオードブリッジ整流回路回路36と、前記ダイ
オードブリッジ整流回路回路36の直流端子q,rに接
続された電流検出抵抗37と、前記電流検出抵抗37に
発生する電圧降下が基準値に達しかつその状態が一定時
間継続したことを検出してタイムアウト信号を出力する
タイマー手段38と、このタイマー手段38の出力端子
に接続され、前記出力端子からタイムアウト信号が出力
されたときに保護信号を発光する発光ダイオード39
p,39mとから構成されている。また、これら発光ダ
イオード39p,39mが発光すると、この発光信号
(保護信号)は、光トリガートライアック34p,34
mに光学的にそれぞれ導かれるようになっている。
【0017】上述したようなタイマー手段38は次のよ
うに構成されている。すなわち、ダイオードブリッジ整
流回路回路36の直流端子q(電流検出抵抗37の正極
側)は、抵抗380、発光ダイオード39p,39mを
介してトランジスタ381のコレクタに接続されてい
る。また、ダイオードブリッジ整流回路回路36の直流
端子q(電流検出抵抗37の正極側)は、抵抗382・
ツェナーダイオード383からなる基準電圧形成回路3
84を介してダイオードブリッジ整流回路回路36の直
流端子r(電流検出抵抗36の負極側)に接続されてい
る。このタイマー手段38は、電流検出抵抗37の電圧
降下が前記基準電圧形成回路384の基準電圧より所定
電圧以上に達すると動作するようになっている。したが
って、モータ1が通常の動作状態のときにはタイマー手
段38が動作せず、モータ1が過負荷状態のときにはタ
イマー手段38が動作するように、前記基準電圧形成回
路384の基準電圧を設定している。前記トランジスタ
381のエミッタは、前記基準電圧形成回路384の抵
抗382・ツェナーダイオード383の接続点に接続さ
れている。前記ダイオードブリッジ整流回路回路36の
直流端子q(電流検出抵抗37の正極側)は、抵抗38
5・コンデンサ386からなる時限回路387を介して
前記ダイオードブリッジ整流回路回路36の直流端子r
(電流検出抵抗37の負極側)に接続されている。な
お、前記抵抗385の両端にはダイオード388が接続
されている。このダイオード388のカソードは電流検
出抵抗37の正極側に、そのアノードは抵抗385・コ
ンデンサ386の接続点に接続されており、このコンデ
ンサ386に蓄電された電荷を素早く放電できるように
してある。また、抵抗380と発光ダイオード39pの
接続点は、電源用コンデンサ389を介して前記ダイオ
ードブリッジ整流回路回路33の直流端子r(電流検出
抵抗36の負極側)に接続されており、電源遮断時にタ
イマー手段38に電力を供給できるようになっている。
【0018】このように構成された実施例の動作を説明
する。<モータ1が通常負荷状態のときのモータの過負
荷停動回路3の動作>まず、電源端子Tpと共通端子T
cとの間に図示しない交流電源から電力が供給され、か
つモータ1には通常負荷が加わっているものとする。す
ると、上記モータ用回路において、電源端子Tp−電流
通路30p−PTC32p−電流通路30p−ステータ
12の固定子捲線12Ma−電流通路30c−ダイオード
ブリッジ整流回路回路36内の電流検出抵抗37−電流
通路30c−共通端子Tcなる閉回路が形成されること
になり、モータ1が正回転する。このときに、モータ1
に流れる電流をiとし、電流検出抵抗37の抵抗値をR
とすると、上記電流検出抵抗37に発生する電圧降下は
Riとなる。この電圧降下Riは、タイマー手段38に
供給される。ここで、タイマー手段38の基準電圧形成
回路384の基準電圧(ツェナーダイオード383の両
端電圧)をVrefとすると、モータ1に加わる負荷が通
常負荷であるので、電圧降下Riは基準電圧Vrefより
小さくなっている(そのように設定されている)。した
がって、トランジスタ381が動作できる電源電圧より
低いため、トランジスタ381が動作することができな
いから、タイマー手段38は動作しないことになる。
【0019】次に、電源端子Tmと共通端子Tcとの間
に図示しない交流電源から電力が供給され、かつモータ
1には通常負荷が加わっているものとする。すると、上
述同様に上記モータ用回路において、電源端子Tm−電
流通路30m−PTC32m−電流通路30m−ステー
タ12の固定子捲線12Mb−電流通路30c−ダイオー
ドブリッジ整流回路回路36内の電流検出抵抗37−電
流通路30c−共通端子Tcなる閉回路が形成されるこ
とになり、モータ1が逆回転する。このときも、上述同
様に、タイマー手段38において、電流検出抵抗37の
基準電圧電圧降下Riは基準電圧Vrefより小さくなっ
ている。したがって、タイマー手段38は動作しないこ
とになる。
【0020】<モータ1が過負荷状態のときのモータの
過負荷停動回路3の動作>まず、電源端子Tpと共通端
子Tcとの間に図示しない交流電源から電力が供給され
ていて、かつモータ1に所定時間継続して過負荷が加わ
た状態とする。すると、上記モータ用回路において、電
源端子Tp−電流通路30p−PTC32p−電流通路
30p−ステータ12の固定子捲線12Ma−電流通路3
0c−ダイオードブリッジ整流回路回路36内の電流検
出抵抗37−電流通路30c−共通端子Tcなる閉回路
が形成されることになるが、モータ1には過大な電流が
流れることになる。このときに、モータ1に流れる電流
をIpとすると、上記電流検出抵抗37に発生する電圧
降下はRIpとなる。この電圧降下RIpは、タイマー
手段38に供給される。この電圧降下RIpは基準電圧
refより所定の値以上大きくなるので、トランジスタ
381が動作できる電源電圧より高くなって、トランジ
スタ381が動作することができる状態になる。
【0021】また、前記電圧降下RIは時限回路387
に印加されて、抵抗385・コンデンサ386による時
定数でもってコンデンサ386を充電する。このコンデ
ンサ386の両端電圧は、トランジスタ381のベース
に印加される。また、トランジスタ381のエミッタに
は、抵抗382及びツェナーダイオード383からなる
基準電圧形成回路384の基準電圧Vrefが印加されて
いるので、トランジスタ381は前記コンデンサ386
の両端電圧と基準電圧Vrefとを比較することになる。
そして、前記コンデンサ386の両端電圧が基準電圧V
refより大きくなると、トランジスタ381がオンとな
る。
【0022】これは、過負荷がモータ1に印加された時
点(コンデンサ386の充電開始時点)から、当該過負
荷状態が所定時間(抵抗385・コンデンサ386によ
る時定数で充電されるコンデンサ386の両端電圧が基
準電圧Vrefより大きくなった時点までの時間)だけ継
続したときに、トランジスタ381がオンとなってタイ
ムアウト信号を出力する。トランジスタ381がオンと
なると(タイムアウト信号が出力されると)、発光ダイ
オード39p,39mに電流が流れることになり、発光
ダイオード39p,39mは発光して光保護信号を出力
する。この光保護信号は、光トリガートライアック34
p,34mに供給される。これにより、光トリガートラ
イアック34p,34mは、ターンオンする。すると、
上記モータ用回路では、電源端子Tp−電流通路30p
−PTC32p−電流通路30p−光トリガートライア
ック34p−抵抗35−電流通路30c−共通端子Tc
なる別の閉回路が形成されることになる。
【0023】したがって、PTC32pには、モータ1
に流れる電流Iと、光トリガートライアック34p・抵
抗35に流れる電流Ipとの合成電流(I+Ip)が流
れることになる。このような合成電流が流れると、PT
C32pの動作電流以上となる(前記合成電流が各PT
C32p,32mの動作電流以上になるように設定され
ている)。これにより、PTC32pの抵抗値は、急上
昇するため、PTC32pに流れる電流値は、微小値と
なり、モータ1は停動する。この状態は、電源を遮断す
るまで維持されるから、モータ1が過負荷になっても、
モータ1の焼損等を防止できる。
【0024】次に、電源端子Tmと共通端子Tcとの間
に図示しない交流電源から電力が供給されて、かつモー
タ1は過負荷が加わったものとする。すると、上記モー
タ用回路において、電源端子Tm−電流通路30m−P
TC32m−電流通路30m−ステータ12の固定子捲
線12Mb−電流通路30c−ダイオードブリッジ整流回
路回路36内の電流検出抵抗37−電流通路30c−共
通端子Tcなる閉回路が形成されることになるが、モー
タ1には通常負荷時よりは大きな電流が流れることにな
る。このときに、モータ1に流れる電流をImとする
と、上記電流検出抵抗37の電圧降下RImは、タイマ
ー手段38に供給される。これにより、タイマー手段3
8は、上述と同様に動作して、発光ダイオード39p,
39mに電流を流す。これにより、発光ダイオード39
p,39mは発光して光保護信号を出力することにな
る。
【0025】この光保護信号は、光トリガートライアッ
ク34p,34mをターンオンさせる。これにより、上
記モータ用回路では、電源端子Tm−電流通路30m−
PTC32m−電流通路30m−光トリガートライアッ
ク34m−抵抗35−電流通路30c−共通端子Tcな
る別の閉回路が形成される。そして、PTC32mに
は、モータ1に流れる電流Iと、光トリガートライアッ
ク34m・抵抗35に流れる電流Imとの合成電流(I
+Im)が流れることになる(なお、概ねIp=Imで
ある)。
【0026】このような合成電流(I+Im)が流れる
と、PTC32mの動作電流以上となり、PTC32m
の抵抗値は、急上昇するため、PTC32mに流れる電
流値は微小値となって、モータ1は停動する。この状態
は、電源を遮断するまで維持されるから、モータ1が過
負荷になっても、モータ1の焼損等を防止できる。この
ように上記実施例では、電流検出抵抗37に所定電圧
(基準電圧Vref)より一定値(発光ダイオード39
p,39mの準方向電圧+トランジスタ381のコレク
タ・エミッタ電圧)以上の電圧降下が発生しないときは
タイマー手段38が動作せず、一方、その値以上の電圧
降下が継続して所定時間以上発生したときにタイマー手
段38が動作して、光トリガートライアック34p,3
4mをターンオンさせ、PTC32p,32mの動作電
流以上にしてモータ1を保護している。したがって、モ
ータが過負荷になっても電流変化の小さな型のモータ1
であっても、電流検出抵抗37に発生させる電圧降下を
正確に規定できるため、モータ1を確実に保護すること
ができる。
【0027】なお、上記実施例では、モータ1を交流モ
ータとして考えたため、光トリガートライアック34
p,34mを使用し、かつ電流検出回路31にダイオー
ドブリッジ整流回路回路36を設けたが、モータ1が直
流モータであるならば、極性に注意をして、光トリガー
トライアック34pに代えて二つの光トリガーサイリス
タを逆並列接続した回路を使用し、かつ電流検出回路3
1のダイオードブリッジ整流回路回路36を省略するこ
とができる。この場合、電流通路30pまたは電流通路
30mのいずれか一方は不要となる。また、このように
直流モータに使用する場合にも、PTC32p,32m
は2個使用し、PTC32pとダイオードの直列回路
と、PTC32mとダイオードの直列回路とを、両ダイ
オードの極性が互いに逆並列接続となるようにすれば、
実用的である。もちろん、上記各実施例において、PT
C32は一つでも差し支えないが、この場合には、回転
を切り換えたときに、PTC32の温度が低下するのを
待つ必要がある。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係るモータの過負
荷停動回路では、電流検出回路によって前記モータ電流
が所定の基準値を所定の時間継続して超えたことを検出
したときに、保護信号を前記スイッチング手段をターン
オンさせて、電流制限手段にモータに流れる電流とスイ
ッチング手段に流れる電流の合成した電流を流し、前記
電流制限手段の抵抗値を大きな値とすることができるの
で、回路に流れる電流が小さくなってモータ及び電源を
保護することができる。請求項2記載の電流制限手段は
ポジスターであるので、一定の電流が流れると大きな抵
抗値になって、モータを効果的に保護できる。請求項3
記載のスイッチング素子が光トリガートライアックであ
るので、主に、交流モータを保護することができる。請
求項4記載のスイッチング素子が光トリガーサイリスタ
であるので、直流モータを保護することができる。請求
項5記載の電流検出回路では、電流検出抵抗に発生する
電圧が一定基準値を一定時間継続して超えたことをタイ
マー手段で検出して、発光ダイオードを発光させること
ができるので、精密に直流電流を検出できる。
【0029】請求項6記載の電流検出回路は、ダイオー
ドブリッジ整流回路の交流端子を電流通路に接続し、か
つそのダイオードブリッジ整流回路の直流端子に電流検
出抵抗を接続しているので、電流通路に流れる電流の向
きを考慮することなくモータの過負荷を検出でき、かつ
交流モータの保護ができる。
【0030】請求項7記載のモータの過負荷停動回路
は、ポジスターと、光トリガースイッチング素子と、電
流検出回路とにより、モータ電流が所定の基準値を一定
時間継続して超えたときに、光トリガースイッチング素
子をオンさせて、ポジスターにモータとスイッチング手
段との双方に流れる電流を流してポジスターの抵抗値を
大きな値とできるので、回路に流れる電流が小さくなっ
てモータ及び電源を保護することができる。
【0031】請求項8記載のタイマー手段は、抵抗・ツ
ェナーダイオードからなる基準電圧形成回路の基準電圧
と、抵抗・コンデンサからなる時限回路の被比較電圧と
をトランジスタで比較できるようにしたので、タイマー
動作が確実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータの過負荷停動回路の実施例を示
す回路図である。
【符号の説明】
1 モータ 3 モータの過負荷停動回路 30p,30m,30c 電流通路 31 電流検出回路 32p,32m ポジスター(PTC) 33 コンデンサ 34p,34m 光トリガートライアック 35 抵抗 36 ダイオードブリッジ整流回路回路 37 電流検出抵抗 38 タイマー手段 39p,39m 発光ダイオード 380,382,385 抵抗 381 トランジスタ 384 基準電圧形成回路 387 時限回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと電源との間に設けられ、前記モ
    ータに流れる電流から過負荷を検出可能とし、前記モー
    タが過負荷となったときに前記モータに流入する電流を
    遮断して前記モータを保護するモータの過負荷停動回路
    において、 前記電源からモータに供給する電流の通路内に接続さ
    れ、所定電流以上が流れると大きな抵抗値に変化する電
    流制限手段と、 前記電流制限手段のモータ側であって前記電流通路の両
    端に接続され、かつ保護信号によりターンオンするスイ
    ッチング素子と、 前記電流通路内に接続され、前記モータ電流が所定の基
    準値を一定時間超えた状態を維持したときに前記保護信
    号を形成して前記スイッチング手段に与える電流検出回
    路とを備えたことを特徴とするモータの過負荷停動回
    路。
  2. 【請求項2】 前記電流制限手段は、ポジスターである
    ことを特徴とする請求項1記載のモータの過負荷停動回
    路。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング素子は、光トリガート
    ライアックであることを特徴とする請求項1記載のモー
    タの過負荷停動回路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング素子は、光トリガーサ
    イリスタであることを特徴すとる請求項1記載のモータ
    の過負荷停動回路。
  5. 【請求項5】 前記電流検出回路は、 前記電流通路内に設けた電流検出抵抗と、 前記電流検出抵抗に発生する電圧降下が所定の基準値に
    達しかつその状態を一定時間継続したことを検出したと
    きにタイムアウト信号を出力するタイマー手段と、 前記タイマー手段からタイムアウト信号が出力されたと
    きに光保護信号を発光する発光ダイオードとを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のモータの過負荷停動回
    路。
  6. 【請求項6】 前記電流検出回路は、 前記電流通路内であって当該通路に交流端子を接続した
    ダイオードブリッジ整流回路と、 前記ダイオードブリッジ整流回路の直流端子に接続され
    た電流検出抵抗と、 前記電流検出抵抗に発生する電圧降下が一定の値に達し
    かつその状態が一定時間継続したことを検出してタイム
    アウト信号を出力するタイマー手段と、 前記タイマー手段からタイムアウト信号が出力されたと
    きに光保護信号を発光する発光ダイオードとを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のモータの過負荷停動回
    路。
  7. 【請求項7】 モータと電源との間に設けられ、前記モ
    ータに流れる電流から過負荷を検出可能とし、前記モー
    タが過負荷となったときに前記モータに流入する電流を
    遮断して前記モータを保護するモータの過負荷停動回路
    において、 前記電源からモータに供給する電流の通路内に接続さ
    れ、所定電流以上が流れると大きな抵抗値に変化するポ
    ジスターと、 前記電流制限手段のモータ側であって前記電流通路の両
    端に接続され、かつ光保護信号によりターンオンする光
    トリガースイッチング素子と、 前記電流通路内であって当該通路に交流端子を接続した
    ダイオードブリッジ整流回路、前記ダイオードブリッジ
    整流回路の直流端子に接続された電流検出抵抗、前記電
    流検出抵抗に発生する電圧降下が一定の値に達しかつそ
    の状態を一定時間継続したときにタイムアウト信号を出
    力するタイマー手段、前記タイマー手段からタイムアウ
    ト信号が出力されたときに光保護信号を発光する発光ダ
    イオードからなる電流検出回路とを備えたことを特徴と
    するモータの過負荷停動回路。
  8. 【請求項8】 前記タイマー手段は、 前記電流検出抵抗の正極側を発光ダイオードを介してト
    ランジスタのコレクタに接続するとともに、当該正極側
    を抵抗・ツェナーダイオードからなる基準電圧形成回路
    を介して前記電流検出抵抗の負極側に接続し、前記トラ
    ンジスタのエミッタを前記基準電圧形成回路の抵抗・ツ
    ェナーダイオードの接続点に接続し、かつ前記電流検出
    抵抗の正極側を抵抗・コンデンサからなる時限回路を介
    して前記電流検出抵抗の負極側に接続し、前記時限回路
    の抵抗・コンデンサの接続点をトランジスタのベースに
    接続してなることを特徴とする請求項6または7記載の
    モータの過負荷停動回路。
JP5345369A 1993-12-21 1993-12-21 モータの過負荷停動回路 Expired - Fee Related JP2890091B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5345369A JP2890091B2 (ja) 1993-12-21 1993-12-21 モータの過負荷停動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5345369A JP2890091B2 (ja) 1993-12-21 1993-12-21 モータの過負荷停動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07177649A true JPH07177649A (ja) 1995-07-14
JP2890091B2 JP2890091B2 (ja) 1999-05-10

Family

ID=18376135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5345369A Expired - Fee Related JP2890091B2 (ja) 1993-12-21 1993-12-21 モータの過負荷停動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2890091B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101390473B1 (ko) * 2013-12-26 2014-04-29 (주)맥원 오븐용 ac모터의 브레이크 제어시스템
CN108418185A (zh) * 2018-05-08 2018-08-17 常熟纺织机械厂有限公司 一种高速喷射多臂的防过流保护装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101390473B1 (ko) * 2013-12-26 2014-04-29 (주)맥원 오븐용 ac모터의 브레이크 제어시스템
CN108418185A (zh) * 2018-05-08 2018-08-17 常熟纺织机械厂有限公司 一种高速喷射多臂的防过流保护装置
CN108418185B (zh) * 2018-05-08 2023-11-24 常熟纺织机械厂有限公司 一种高速喷射多臂的防过流保护装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2890091B2 (ja) 1999-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4147424B2 (ja) 過熱保護装置
JP3367300B2 (ja) スイッチング電源回路
WO2007032074A1 (ja) 車両用交流発電機の制御装置
JPH0681429B2 (ja) 電源装置
JP5395571B2 (ja) 直流電源装置
JPH0315440B2 (ja)
CA2044444C (en) Control apparatus for an ac generator
JPH11235028A (ja) スイッチング電源装置
JP2890091B2 (ja) モータの過負荷停動回路
JP6109976B1 (ja) 自動電圧調整器
JP3574599B2 (ja) 入力過電圧制限機能を備えた突入電流防止回路
KR102314310B1 (ko) 금속-절연체 순간전이 소자를 이용한 보호 장치
JP2892050B2 (ja) 携帯用エンジン発電機
JP3645274B2 (ja) 電力変換手段
JPH06276800A (ja) 自動電圧調整装置
JPH07163142A (ja) スイッチング電源
JPH0713398Y2 (ja) 電源保護回路
KR101255190B1 (ko) 전원 제어회로
KR19990015134A (ko) 과전압 차단회로
KR940003085Y1 (ko) 전자조리기의 보호회로
JP2003333745A (ja) 電源装置
KR0147219B1 (ko) 전원공급장치의 저전압 보호회로
JPH0436207Y2 (ja)
JP2002125329A (ja) 車両用発電制御装置
JPH0564351A (ja) スイツチング電源装置の過電流保護回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees