JPH0717718Y2 - 煙突内落下物事故防止装置 - Google Patents

煙突内落下物事故防止装置

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JPH0717718Y2
JPH0717718Y2 JP15749288U JP15749288U JPH0717718Y2 JP H0717718 Y2 JPH0717718 Y2 JP H0717718Y2 JP 15749288 U JP15749288 U JP 15749288U JP 15749288 U JP15749288 U JP 15749288U JP H0717718 Y2 JPH0717718 Y2 JP H0717718Y2
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裕夫 橋本
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KYODO DESIGN & PLANNING CORP.
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、煙突内での作業時に、上方からの落下物を
受け止めて作業者の安全を確保するために用いられる煙
突内落下物事故防止装置に関するものである。
〔従来の技術〕
煙突内に作業者が入り込んで補修作業や計測作業を行う
場合、作業現場より上方の煙突内壁の一部分が剥離して
落下したり、上方に取り付けられた何らかの部材が外れ
て落下したりして下にいる作業者に危険が伴う。このよ
うな落下物事故を有効に防止する方法はなく、作業者が
頭上を注意しながら作業を進め、危険を感じたらすぐに
煙突外、あるいは煙突側壁に設けられた煙道口に逃げて
自衛するしかない状態である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そこで、安全ネットのようなものを煙突内における作業
場所の上方に張設して落下物を受け止めるようにしては
どうか、との意見がある。しかし、煙突内での作業位置
(高さ)が決まつているわけではないため、一作業ごと
にその場所の上方に安全ネツトを取り付け作業終了後に
取り外すことが必要となり、手間が煩雑で実用的でな
い。しかも、このような安全ネツトの取り付け作業およ
び取り外し作業自体、煙突内で行わなければならず、上
方からの落下物事故の危険を伴い、安全管理上、問題と
なる。また、煙突内壁とネツト間に隙間があつては防護
の意味がないため、煙突ごとにその煙突の内径に合つた
大きさのネツトを用意しなければならず経済的でないと
いう問題もある。
この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、煙
突内に入ることなく、外部からの操作により煙突内の所
定の高さで簡単に防護膜を開閉でき、しかもその大きさ
が煙突の大きさに合わせて自在に調整できるという簡便
な煙突内落下物事故防止装置に関するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案は、煙突内を昇降
する中心部材と、一端側が上記中心部材に回動自在に取
り付けられこの中心部材を中心として放射状に開閉する
n本の開閉軸と、上記各開閉軸間に張設される防護膜
と、一端側が上記開閉軸の各先端に連結され煙突内を垂
下する吊りワイヤーに他端側が集束した状態で連結され
るn本のワイヤーロープと、上記吊りワイヤーを煙突の
外側から昇降させる昇降手段とを備えたという構成をと
る。
〔作用〕
すなわち、この考案の煙突内落下物事故防止装置は、中
心部材を中心として放射状に開閉する開閉軸に防護膜を
張り、これをワイヤーロープを介して煙突内に吊り下げ
るようにしているため、ワイヤーロープ上端の位置から
中心部材の位置までの距離を変えることにより煙突内で
簡単に防護膜に開閉動作を与えることができる。そし
て、その操作は、煙突外側から吊りワイヤーを昇降させ
るだけで足りるため、煙突内で危険な架設作業を行わな
くてすみ、作業者の安全が確保される。また、防護膜の
開き具合を大きくすれば大きな煙突の内側で使用でき、
開き具合を小さくすれば小さな煙突の内側で使用できる
ため、同一装置で多少大きさの異なる煙突を対象にする
ことができ経済的である。さらに、装置自体の構成が簡
単なため製造コスト自体も安価となる利点を有する。
つぎに、この考案を実施例について詳細に説明する。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例を示している。この煙突内
落下物事故防止装置は、全体が吊りワイヤー1によつて
煙突2内に吊り下げられており、煙突2の外側に設置さ
れるウインチ3によつて昇降動作が与えられるようにな
つている。上記吊りワイヤー1の先端には、第2図に示
すように、所定の治具によつて吊り下げ部材1aが取り付
けられており、この部材1aの外周面に同じ長さのワイヤ
ーロープ4が16本、円周方向に等間隔で取り付けられて
いる。上記各ワイヤーロープ4の下端側には、同じ長さ
の開閉軸5が16本、それぞれ取り付けられている。この
開閉軸5の他端側は、第3図および第4図(第3図A−
A′矢視図)に示すように、中心部材6に回動自在に取
り付けられており、上記ワイヤーロープ4の引つ張り加
減によつて所定角度に開くようになつている。また、上
記各開閉軸5間には、開閉軸5が水平方向に開いた状態
で円形に拡がる防護膜7が張設されている。なお、上記
中心部材6の下側には、4本の爪6aが下向きに突出して
凹部8を形成している。この凹部8は、煙突側壁に所定
間隔で設けられている煙道口20のうちの2個所に予めか
け渡されるバツフルプレート9と、第5図に示すように
嵌合している。この両者の嵌合によつて中心部材6の位
置決め固定がなされている。
上記装置は、例えばつぎにようにして使用することがで
きる。すなわち、まず、煙突2内で作業する場所から判
断して妥当と思われる高さの煙道口20に、煙突2外側の
階段(図示せず)途中からバツフルプレート9を差し込
んでこれを水平にかけ渡す。つぎに、ウインチ1を駆動
させ装置を吊りワイヤー1で吊り下げた状態で煙突2内
に降ろす。このとき、装置の開閉軸5および防護膜7は
ワイヤーロープ4に引つ張られて折り畳まれた傘のよう
にすぼんでいる(第6図)。そして、これを徐々に下降
させて前記バツフルプレート9に装置下端の中心部材6
下側の嵌合用凹部8を嵌合させる。この状態でさらに吊
りワイヤー1を降ろすと、装置の下端部が上記嵌合によ
つて固定されているため、今度はワイヤーロープ4が弛
んで開閉軸5が煙突2内に放射状に開き始める。そし
て、開閉軸5とワイヤーロープ4の連結部が煙突2の内
壁に当接すると、それ以上吊りワイヤー1を下げても開
閉軸5は開かない。そこで、吊りワイヤー1の下降を停
止すると、第1図に示すように、開閉軸5が上方向に所
定角度で開いた状態となる。各開閉軸5間には防護膜7
が張設されているため、この防護膜7が、煙突2内を上
下2つに仕切るような形となる。したがつて、煙突2内
のこの装置の下で補修作業や計測作業等を行うようにす
ると、開いた防護膜7より上方から何らかの落下物があ
っても、この防護膜7によつて受け止められるため、作
業者は、以前のように上方を気にすることなく安全に作
業を進めることができる。
なお、上記装置をより内径の大きな煙突2aに使用する場
合には、第7図(a)に示すように、防護膜7をより大
きく開かせて各開閉軸5が煙突2の内壁面に当接するよ
うにする。逆に、内径のより小さな煙突2bに使用する場
合には、第7図(b)に示すように、防護膜7をあまり
開かせないようにして各開閉軸5が煙突2の内壁面に当
接するようにする。このような防護膜7の開度調節は、
特殊な操作を施さなくても、煙突2内壁に開閉軸5の先
端が当接するまで吊りワイヤー1降ろせば自動的に所定
の開度となる。あるいは、ワイヤーロープ4の長さを調
節できるようにしておき、煙突2の大きさに合わせて適
度な長さに設定するようにすると、開閉軸5先端を煙突
2側壁に当てることなく適度な開度が与えられるように
なる。
上記実施例に用いる防護膜7としては、通常防災用とし
て用いられる各種のネツト,シート,寒冷紗,布帛等か
ら適宜選択して用いることができる。また、強度をもた
せるために例えばネツトとシートを重ねるようにしても
よい。この防護膜7の張設は、隣合う開閉軸5と開閉軸
5の間に順次扇形に切断したネツト等を張設するように
してもよいし、開閉軸5を水平方向に完全に開いた状態
にして円形のネツト等をこれに重ね、開閉軸5との重な
り部分を固定していくようにしてもよい。このとき、ネ
ツト等の張設は、開閉軸5の内側(使用時に上向く側)
にネツト等を載せて鋲等を打ち込むようにするのが好適
である。また、開閉軸5が水平方向に完全に開いた状態
にならなくても、開閉軸5がある角度まで開くような張
設の仕方でもよい。
また、上記実施例に用いる開閉軸5および各部材は鉄,
アルミニウム等の金属に限らず、樹脂,木材等、どのよ
うな素材からつくつてもよいが、装置の軽量化と強さの
観点から鋼製もしくはステンレスでつくるのが好適であ
る。
さらに、吊りワイヤー1,ワイヤーロープ4も一定の強度
を有するものであればどのようなものでもよく、JIS規
格に従つて適宜選択される。そして、その太さ(直径)
は、吊りワイヤー1、ワイヤーロープ4とも5〜16mm程
度にすることが好適である。
なお、開閉軸5は、閉じた状態で垂直よりも中心側に傾
かないように、吊り下げ部材1aおよび中心部材6の形状
を設計することが重要である。すなわち、中心部材6の
直径が大きすぎて開閉軸5が閉じた状態で垂直よりも中
心側に傾くと、吊りワイヤー1を降ろして開閉軸5を開
こうとしても開閉軸5が内側に重なり合つてスムーズに
外側に開かないからである。
第8図はこの考案の他の実施例を示している。すなわ
ち、この装置は、煙突2内を垂下し、吊り下げ部材1aの
中心近傍に開けられた貫通穴を通つて中心部材6の上部
と連結される第2の吊りワイヤー10を備えている。11は
上記第2の吊りワイヤー10を昇降するための第2のウイ
ンチである(図では配置を模式的に示しているが、実際
には第1のウインチ3と同軸的に設定される)。この装
置は、第1の吊りワイヤー1および第2の吊りワイヤー
10を同時に降下させて装置全体を第1図と同様の状態で
所定位置に位置決めし、ついで第1の吊りワイヤー1の
みをさらに下方に降ろすと、ワイヤーロープ4が弛んで
開閉軸5が放射状に開くようになつている。あるいは装
置を上記と同様にして位置決めしたのち第2の吊りワイ
ヤー10のみを巻き上げてワイヤーロープ4を弛ませるよ
うにしてもよい。したがつて、この装置では、先の実施
例のように中心部材6の下側をバツフルプレート9に嵌
合させ固定させることなく開閉軸5(すなわち防護膜
7)を開くことができる。このため、中心部材6の下側
に嵌合用凹部8を取り付ける必要がなく装置の軽量化を
図ることができる。また、予めバツフルプレート9を設
置する必要もないため、装置の架設作業がより簡単にな
る。さらに、煙突2内の煙道口の高さに規制されること
なく、任意の位置に装置を設置できるという利点も有す
る。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案の煙突内落下物事故防止装置に
よれば、傘を逆さに吊るしたような形で防護膜を煙突内
の任意の位置に、煙突内に入ることなく煙突の外側から
簡単に架設することができ、煙突内作業者の安全を確保
することができる。また、装置自体の製造コストも安
く、煙突の大きさにもある程度幅をもつて対応できるた
め、非常に経済的であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す正面図、第2図は上
記実施例に用いる吊り下げ部材を示す正面図、第3図は
上記実施例に用いる中心部材を示す正面図、第4図は第
3図のA−A′矢視図、第5図は上記中心部材とバツフ
ルプレートの嵌合状態を説明する平面図、第6図は上記
実施例の架設途中の状態を示す正面図、第7図(a)お
よび同図(b)は上記実施例を大きさの異なる煙突に適
用した状態を示す説明図、第8図はこの考案の他の実施
例を示す正面図である。 1…吊りワイヤー、2…煙突、3…ウインチ、4…ワイ
ヤーロープ、5…開閉軸、6…中心部材、7…防護膜、
8…凹部、9…バツフルプレート、10…第2の吊りワイ
ヤー、11…第2のウインチ、20…煙道口

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】煙突内を昇降する中心部材と、一端側が上
    記中心部材に回動自在に取り付けられこの中心部材を中
    心として放射状に開閉するn本の開閉軸と、上記各開閉
    軸間に張設される防護膜と、一端側が上記開閉軸の各先
    端に連結され煙突内を垂下する吊りワイヤーに他端側が
    集束した状態で連結されるn本のワイヤーロープと、上
    記吊りワイヤーを煙突の外側から昇降させる昇降手段と
    を備えたことを特徴とする煙突内落下物事故防止装置。
  2. 【請求項2】中心部材の下側に凹部を形成するととも
    に、煙突側壁の同じ高さの位置で対向する2つの煙道口
    間に所定幅のバツフルプレートをかけ渡し、上記中心部
    材の下側凹部と上記バツフルプレートとの嵌合によつて
    中心部材の位置決めがなされるようになつている請求項
    (1)記載の煙突内落下物事故防止装置。
  3. 【請求項3】煙突内を垂下し中心部材の上部に連結され
    る第2の吊りワイヤーを設け、上記第2の吊りワイヤー
    を請求項(1)記載の吊りワイヤー昇降手段とは異なる
    第2の昇降手段によつて昇降させることにより中心部材
    の位置決めがなされるようになつている請求項(1)記
    載の煙突内落下物事故防止装置。
JP15749288U 1988-12-01 1988-12-01 煙突内落下物事故防止装置 Expired - Lifetime JPH0717718Y2 (ja)

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JP15749288U JPH0717718Y2 (ja) 1988-12-01 1988-12-01 煙突内落下物事故防止装置

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JP15749288U JPH0717718Y2 (ja) 1988-12-01 1988-12-01 煙突内落下物事故防止装置

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JPH0277239U JPH0277239U (ja) 1990-06-13
JPH0717718Y2 true JPH0717718Y2 (ja) 1995-04-26

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JP15749288U Expired - Lifetime JPH0717718Y2 (ja) 1988-12-01 1988-12-01 煙突内落下物事故防止装置

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JP (1) JPH0717718Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018066224A (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 澄浩 杉江 ゴミ受け具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018066224A (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 澄浩 杉江 ゴミ受け具

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JPH0277239U (ja) 1990-06-13

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