JPH0717713U - 仕切付き組立式包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 側板と、第１及び第２縦仕切板と、底蓋
を、一動作で組立てられる構造であり、かつ仕切板を低
く位置させることができることを目的とする。 【構成】 第１及び第２縦仕切板（１７）（２４）の
各仕切片（２１）（２８）を中央の中仕切板（２２）側
が高くなる姿勢に配設させると共に、短尺側板（３）
（４）に連接させる補助底蓋（１０）（１１）を隣接の
底蓋（６）（７）にのり付固定させ、折畳み状態で各長
尺側板（１）（２）の間に底蓋（６）（７）を折込み、
第１及び第２縦仕切板（１７）（２４）の展開動作と連
動して底蓋（６）（７）を展開させるように構成したこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バイアルやアンプル等の製品を複数個収容するため、箱内部に仕切 を設けて複数の区画を形成した、組立て及び折畳みを容易に行える仕切付き組立 式包装箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば実公昭４３−４５０５号公報に示す如く、縦仕切板により四角形 内部を四列に区切って容器を収納する紙箱があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来技術は、縦仕切板による上下方向支持幅を大きく形成した場合、底蓋 を側板の間に折込んで折畳むことができないから、縦仕切板を展開させた後、底 蓋を閉操作させる組立作業を行う必要があり、組立作業の簡略化を容易に図り得 ないと共に、縦仕切板の展開動作と連動させて底蓋を展開させる構造にした場合 、縦仕切板を上面開口付近に配置させ、縦仕切板の下方側に底蓋折畳み用空間を 確保する必要があるから、展開させたときに縦仕切板が上方に位置し、収納する 容器の下側を縦仕切板によって保護し得ない等の問題があった。 本考案は、上記問題点を解消して簡単に組立てできるうえに、組立てたときに 仕切板が箱の低い位置に形成でき、収納する容器の下側をも保護でき、しかも折 畳みが確実に行える仕切付き組立式包装箱を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために一対の長尺側板及び短尺側板と、各長尺 側板に連接させる一対の底蓋と、一方の長尺側板に連接させる上蓋と、もう一方 の長尺側板に補助側板を介して連接させる第１縦仕切板と、上蓋を設ける長尺側 板に短尺側板固定用のり代片を介して連設させる第２縦仕切板を備え、第１縦仕 切板に連結させる中仕切板に第２縦仕切板の上のり代部を固定させ、第１及び第 ２縦仕切板の各仕切片を中央の中仕切板側が高くなる姿勢に配設させると共に、 短尺側板に連接させる補助底蓋を隣接の底蓋にのり付固定させ、折畳み状態で各 長尺側板の間に底蓋を折込み、第１及び第２縦仕切板の展開動作と連動して底蓋 を展開させるように構成したもので、縦仕切板の仕切片中央側を高くして底蓋を 展開自在に折込むから、縦仕切板の仕切片側方を低くして収納容器の保護を図り 得ると共に、一動作で縦仕切板と底蓋を展開し得、縦仕切板の収納物保護機能を 十分に保ち乍ら組立作業の簡略化を容易に行い得、取扱い操作性の向上などを容 易に図り得るものである。

【０００５】 また、互に他方の底蓋上面側に係合させる係止片を一対の底蓋の対向縁に夫々 設けると共に、一方の底蓋の短尺側幅を長くする突起をこの底蓋の係止片に連結 させ、第１縦仕切板の上連結部と中仕切板の間に各底蓋の係止片取付側を挾んだ 状態で折畳むように構成したもので、底蓋の短尺側幅を小さくして縦仕切板の仕 切片取付け位置を低くし得ると共に、一対の底蓋を展開動作初期に突起を介して 係合させ、仕切片の展開動作と略同時に一対の底蓋の展開動作を確実に行わせ得 るものである。

【０００６】 また、中仕切板に折曲線を介して下側仕切板を設けたもので、縦仕切板と底蓋 を連動して一動作で展開させる構造であり乍ら、下側仕切板によって中仕切を下 方にまで延長させ得、収納容器の下方側を下側仕切板によって保護させて安全に 梱包し得るものである。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。図１は組立説明図、図２は台 紙の展開図、図３は前図の拡大説明図であり、一対の長尺側板（１）（２）と一 対の短尺側板（３）（４）とを折目（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）を介して交互に連結し、 長尺側板（２）側端に折目（Ｄ）を介してのり代片（５）を、また長尺側板（１ ）（２）下縁に折目（Ｅ）（Ｆ）を介して底蓋（６）（７）を、また短尺側板（ ３）（４）の上下縁に折目（Ｇ）（Ｈ）及び（Ｉ）（Ｊ）を介して補助上蓋（８ ）（９）及び補助底蓋（１０）（１１）を、また底蓋（６）（７）に折目（Ｋ） （Ｌ）を介してのり代片（１２）（１３）を夫々連結させる。

【０００８】 さらに、一方の長尺側板（２）上縁に折目（Ｍ）を介して上蓋（１４）を、ま た上蓋（１４）に折目（Ｎ）を介して差込片（１５）を夫々連結させると共に、 もう一方の長尺側板（１）の上縁に折目（Ｏ）を介して補助側板（１６）を、ま た補助側板（１６）に折目（Ｐ）を介して第１縦仕切板（１７）を連結するもの で、その仕切板（１７）中央部に垂直の複数折目（Ｑ）…を略平行に等間隔に形 成すると共に、その折目（Ｑ）…に斜交させる複数仕切（１８）を設け、上下連 結部（１９）（２０）と複数の仕切片（２１）…とを第１縦仕切板（１７）に形 成している。また前記仕切板（１７）の上連結部（１９）に折目（Ｒ）を介して 中仕切板（２２）を連結させると共に、中仕切板（２２）に折曲線（Ｓ）を介し て下側仕切板（２３）を連結させている。

【０００９】 次いで、前記のり代片（５）に折目（Ｔ）を介して第２縦仕切板（２４）を連 結するもので、その第２縦仕切板（２４）中央部に垂直の複数折目（Ｕ）…を略 平行に等間隔に形成すると共に、その折目（Ｕ）…に斜交させる複数切込（２５ ）…を設け、上下のり代片（２６）（２７）と複数の仕切片（２８）…とを第２ 縦仕切板（２４）に形成している。

【００１０】 そして、図２のように、一枚の台紙を切断及び折目形成加工した後、接着剤を 必要部分に塗着し、順次折畳むもので、一方の長尺側板（１）上面に補助側板（ １６）を折畳み、第１縦仕切板（１７）を補助側板（１６）上面に折畳み、各側 板（１）（１６）を接着固定させ、下連結部（２０）を補助側板（１６）に接着 固定させると共に、もう一方の長尺側板（２）及びのり代片（５）の上面に第２ 縦仕切板（２４）を折畳み、長尺側板（２）に下のり代部（２７）を接着固定さ せる。また、底蓋（６）下面側にのり代片（１２）を折返し、底蓋（６）を折畳 んだ後で中仕切板（２２）を折畳むと共に、のり代片（１３）を折返した底蓋（ ７）を第２縦仕切板（２４）上面に折畳み、補助底蓋（１１）を短尺側板（４） 上面に折畳んだ後、中仕切板（２２）下方に底蓋（７）を差込み乍ら、前記中仕 切板（２２）上面に第２縦仕切板（２４）及び長尺側板（２）を折畳み、折目（ Ｒ）付近で第１縦仕切板（１７）の上連結部（１９）と中仕切板（２２）を接着 固定させ、補助底蓋（１１）とのり代片（１３）を接着固定させて補助底蓋（１ １）を底蓋（７）に連結させ、第２縦仕切板（２４）の上のり代部（２６）を中 仕切板（２２）に接着固定させ、第１及び第２縦仕切板（１７）（２４）を中仕 切板（２２）によって連結させる。さらに、一側の短尺側板（３）上面に補助底 蓋（１０）を折畳んだ後、短尺側板（３）を折畳み、のり代片（５）に短尺側板 （３）を接着固定させ、短尺側板（３）を長尺側板（２）に連結させると共に、 のり代片（１２）に補助底蓋（１０）を接着固定させ、補助底蓋（１０）を底蓋 （６）に連結させ、折畳み加工を完了するもので、図４及び図５に示す折畳み状 態で保管及び運搬などを行うように構成している。

【００１１】 さらに、図１、図６、図７に示す如く、各長尺側板（１）（２）の引離操作に より、仕切片（２１）（２８）が起立して四角形仕切空間（２９）…（３０）… を形成すると共に、底蓋（６）（７）が押下げられ、仕切空間（２９）（３０） 下方が底蓋（６）（７）によって閉塞されるもので、一対の長尺側板（１）（２ ）及び短尺側板（３）（４）と、各長尺側板（１）（２）に連接させる一対の底 蓋（６）（７）と、一方の長尺側板（２）に連接させる上蓋（１４）と、もう一 方の長尺側板（１）に補助側板（１６）を介して連接させる第１縦仕切板（１７ ）と、上蓋（１４）を設ける長尺側板（２）に短尺側板（３）固定用のり代片（ ５）を介して連設させる第２縦仕切板（２４）を備え、第１縦仕切板（１７）に 連結させる中仕切板（２２）に第２縦仕切板（２４）の上のり代部（２６）を固 定させ、図１のように、第１及び第２縦仕切板（１７）（２４）の各仕切片（２ １）（２８）を中央の中仕切板（２２）側が高くなる姿勢に配設させると共に、 短尺側板（３）（４）に連接させる補助底蓋（１０）（１１）を隣接の底蓋（６ ）（７）にのり付固定させ、図４に示す折畳み状態で、第１縦仕切板（１７）の 上連結部（１９）と中仕切板（２２）の間に底蓋（６）（７）を挾むように、各 長尺側板（１）（２）の間に底蓋（６）（７）を折込み、図１のように、第１及 び第２縦仕切板（１７）（２４）の左右方向の展開動作と連動して底蓋（６）（ ７）を下方側に展開させ、図４の折畳み状態から一動作で図１の組立状態に変化 させるように構成している。

【００１２】 さらに、図１、図３、図４に示す如く、互に他方の底蓋（６）（７）上面側に 係合させる係止片（３１）（３２）を一対の底蓋（６）（７）の対向縁に夫々設 けると共に、一方の底蓋（６）の短尺側幅を長くする突起（３３）をこの底蓋（ ６）の係止片（３１）に連結させ、図４の如く、第１縦仕切板（１７）の上連結 部（１９）と中仕切板（２２）の間に各底蓋（６）（７）の係止片（３１）（３ ２）取付側を挾んだ状態で折畳むもので、突起（３３）の突出長さ（Ｌ１）によ って係止片（３１）の突出幅（Ｌ２）を部分的に大きく形成し、底蓋（６）の短 尺側幅（Ｌ３）の一部を突起（３３）によって大きく形成し、箱全体高さ（Ｌ４ ）よりも箱短尺側幅（Ｌ５）が大きい構造でも、図１の展開組立時、小幅（Ｌ２ ）の係止片（３１）に突起（３３）を介して他方の底蓋（７）端縁を係合させ、 他方の底蓋（７）を下方に押下げる動作を確実に行わせることができると共に、 突起（３３）を設けることによって係止片（３１）を小幅（Ｌ２）に形成するこ とができ、仕切片（２１）の取付高さ（Ｌ６）を可及的に低くすることができ、 収納空間（２９）の容器下側の保護を仕切片（２１）によって適正に行えるよう に構成している。また、前記仕切片（２１）傾斜下端の下連結部（２０）上端の 高さ（Ｌ７）と差込片（１５）の長さ（Ｌ８）を略等しく形成し、上蓋（１４） を閉じたとき、差込片（１５）先端を下連結部（２０）上端に当接させ、上蓋（ １４）及び差込片（１５）が内方に没落するのを防ぎ、上下方向の圧縮強度を向 上させるように構成している。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、一対の長尺側板（１）（２）及び短尺側板（３）（４）と、各長尺 側板（１）（２）に連接させる一対の底蓋（６）（７）と、一方の長尺側板（２ ）に連接させる上蓋（１４）と、もう一方の長尺側板（１）に補助側板（１６） を介して連接させる第１縦仕切板（１７）と、上蓋（１４）を設ける長尺側板（ ２）に短尺側板（３）固定用のり代片（５）を介して連設させる第２縦仕切板（ ２４）を備え、第１縦仕切板（１７）に連結させる中仕切板（２２）に第２縦仕 切板（２４）の上のり代部（２６）を固定させ、第１及び第２縦仕切板（１７） （２４）の各仕切片（２１）（２８）を中央の中仕切板（２２）側が高くなる姿 勢に配設させると共に、短尺側板（３）（４）に連接させる補助底蓋（１０）（ １１）を隣接の底蓋（６）（７）にのり付固定させ、折畳み状態で各長尺側板（ １）（２）の間に底蓋（６）（７）を折込み、第１及び第２縦仕切板（１７）（ ２４）の展開動作と連動して底蓋（６）（７）を展開させるように構成したもの で、縦仕切板（１７）（２４）の仕切片（２１）（２８）中央側を高くして底蓋 （６）（７）を展開自在に折込むから、縦仕切板（１７）（２４）の仕切片（２ １）（２８）側方を低くして収納容器の保護を図ることができると共に、一動作 で縦仕切板（１７）（２４）と底蓋（６）（７）を展開させることができ、縦仕 切板（１７）（２４）の収納物保護機能を十分に保ち乍ら組立作業の簡略化を容 易に行うことができ、また第２縦仕切板（２４）を側板（２）端に連設させたか ら、従来のように別体形成した第２縦仕切板（２４）を切取り貼付けるという工 程を省くことができ、取扱い操作性の向上などを容易に図ることができるもので ある。

【００１４】 また、互に他方の底蓋（６）（７）上面側に係合させる係止片（３１）（３２ ）を一対の底蓋（６）（７）の対向縁に夫々設けると共に、一方の底蓋（６）の 短尺側幅を長くする突起（３３）をこの底蓋（６）の係止片（３１）に連結させ 、第１縦仕切板（１７）の上連結部（１９）と中仕切板（２２）の間に各底蓋（ ６）（７）の係止片（３１）（３２）取付側を挾んだ状態で折畳むように構成し たもので、突起（３３）を設けた分だけ底蓋（６）の係止片（３１）を短く形成 でき、底蓋（６）（７）の短尺側幅を縮小でき、そのため縦仕切板（１７）の仕 切片（２１）取付け位置を低くすることができ、収納容器下部の保護を容易に行 うことができると共に、一対の底蓋（６）（７）を展開動作初期に突起（３３） を介して係合させ、仕切片（２１）（２８）の展開動作と略同時に一対の底蓋（ ６）（７）の展開動作を確実に行わせることができるものである。

【００１５】 また、中仕切板（２２）に折曲線（Ｓ）を介して下側仕切板（２３）を設けた もので、縦仕切板（１７）（２４）と底蓋（６）（７）を連動して一動作で展開 させる構造であり乍ら、下側仕切板（２３）によって中仕切を下方にまで延長さ せることができ、収納容器の下方側を下側仕切板（２３）によって保護させて安 全に梱包することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】組立説明図。

【図２】台紙の展開図。

【図３】図２の拡大説明図。

【図４】折畳み説明図。

【図５】図４の拡大説明図。

【図６】上蓋閉塞説明図。

【図７】組立状態の平面図。

【符号の説明】

（１）（２） 長尺側板 （３）（４） 短尺側板 （５） のり代片 （６）（７） 底蓋 （１０）（１１） 補助底蓋 （１４） 上蓋 （１６） 補助側板 （１７） 第１縦仕切板 （１９） 上連結部 （２１）（２８） 仕切片 （２２） 中仕切板 （２３） 下側仕切板 （２４） 第２縦仕切板 （２６） 上のり代部 （３１）（３２） 係止片 （３３） 突起

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の長尺側板及び短尺側板と、各長尺
   側板に連接させる一対の底蓋と、一方の長尺側板に連接
   させる上蓋と、もう一方の長尺側板に補助側板を介して
   連接させる第１縦仕切板と、上蓋を設ける長尺側板に短
   尺側板固定用のり代片を介して連設させる第２縦仕切板
   を備え、第１縦仕切板に連結させる中仕切板に第２縦仕
   切板の上のり代部を固定させ、第１及び第２縦仕切板の
   各仕切片を中央の中仕切板側が高くなる姿勢に配設させ
   ると共に、短尺側板に連接させる補助底蓋を隣接の底蓋
   にのり付固定させ、折畳み状態で各長尺側板の間に底蓋
   を折込み、第１及び第２縦仕切板の展開動作と連動して
   底蓋を展開させるように構成したことを特徴とする仕切
   付き組立式包装箱。
2. 【請求項２】 互に他方の底蓋上面側に係合させる係止
   片を一対の底蓋の対向縁に夫々設けると共に、一方の底
   蓋の短尺側幅を長くする突起をこの底蓋の係止片に連結
   させ、第１縦仕切板の上連結部と中仕切板の間に各底蓋
   の係止片取付側を挾んだ状態で折畳むように構成したこ
   とを特徴とする請求項１記載の仕切付き組立式包装箱。
3. 【請求項３】 中仕切板に折曲線を介して下側仕切板を
   設けたことを特徴とする請求項１又は２の仕切付き組立
   式包装箱。