JPH07176359A - 電線接続方法と電線接続構造 - Google Patents

電線接続方法と電線接続構造

Info

Publication number
JPH07176359A
JPH07176359A JP34521993A JP34521993A JPH07176359A JP H07176359 A JPH07176359 A JP H07176359A JP 34521993 A JP34521993 A JP 34521993A JP 34521993 A JP34521993 A JP 34521993A JP H07176359 A JPH07176359 A JP H07176359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
insulator
cord
tensile strength
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34521993A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hase
康浩 長谷
Shizuaki Suzuki
静明 鈴木
Kenji Sakanaka
乾二 坂中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurabe Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kurabe Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurabe Industrial Co Ltd filed Critical Kurabe Industrial Co Ltd
Priority to JP34521993A priority Critical patent/JPH07176359A/ja
Publication of JPH07176359A publication Critical patent/JPH07176359A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正常な電気的接続関係を何ら損なうことな
く、より強固な接続状態を得ることが可能な電線接続方
法と電線接続構造を提供すること。 【構成】 第1電線の先端部を絶縁体より露出させると
ともに第2電線の先端部を絶縁体より露出させ、夫々の
露出した部分を重合・配置させるような状態で第1電線
と第2電線を対向・配置し、一方、重合・配置部及びそ
の両側の夫々の絶縁体の一部を包含するような範囲で接
続端子を配置し、第1電線及び第2電線の絶縁体に対し
ては必要な引張強度を得られるような比較的大きな圧着
力でかしめ、重合・配置部に対しては電気的接続関係を
得られるような比較的小さな圧着力でかしめるようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、コード状検知
体やコード状ヒータ等(第1電線)とリード線(第2電
線)とを接続するための電線接続方法と電線接続構造に
係り、特に、引張強度を高めるとともに、断線を極力防
止して電気的接続関係を確実なものにすることができる
ように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】コード状検知体(第1電線)、例えば、
コード状温度検知体としては、例えば、特開平5−12
8950号公報に示すようなものがある。その構成を図
6に示す。外径が約0.7mmのガラス糸にシリコーンワ
ニス処理を施してなる抗張力体1があり、この抗張力体
1の外周には、弾性部材3が押出・被覆されている。上
記弾性部材3は、1mm×1mmの四角形断面のシリコーン
ゴムである。これら抗張力体1と弾性部材3とによって
弾性芯5を構成している。上記弾性芯5の弾性部材3の
外周には、導電体細線(例えば、半田線)7が弾性部材
3に充分に食い込んだ状態で、15回/10mmで(線径
の3.3倍のピッチ)横巻きされている。上記導電体細
線7と弾性芯5とによって中心材9を構成しており、こ
の中心材9は、上記導電体細線7を充分に食い込ませて
横巻きしたことにより、その横断面形状が略円形になっ
ている。
【0003】次に、上記中心材9の外周に空間層11を
構成する。この空間層11は、繊維径約9μmの無アル
カリガラス糸を撚り合わせて約70番手とした繊維束
を、16打の製組機で編組密度が約17で編組したもの
である。このとき、繊維束の幅は約0.5mmであり、繊
維束の間隔(図中符号aで示す)は、約1mmである(繊
維束の幅の約2倍)。上記空間層11の外周側には絶縁
被覆(絶縁体)13が設けられている。この絶縁被覆1
3は、シリコーンゴムを肉厚0.5mmで水冷しながら押
し出し、直ちに熱風加硫を施すことにより構成されるも
のである。尚、熱風加硫においては、熱風炉の出口付近
の温度を170℃としている。
【0004】上記のような構成をなすコード状温度検知
体をリード線(第2電線)と接続する場合には、例え
ば、図7に示すような構成により行う。まず、既に説明
したコード状温度検知体があり、それに対して、リード
線15が対向配置されている。このリード線15は、絶
縁体17と、この絶縁体17内に配置された芯線19と
から構成されている。一方、図示するように接続端子2
1があり、この接続端子21は、図7中左側より第1カ
シメ部23、第2カシメ部25、第3カシメ部27、第
4カシメ部29を備えている。これら第1乃至第4カシ
メ部23、25、27、29は、その他の部分よりその
幅が大きくなっている。
【0005】そして、コード状温度検知体とリード線を
図7に示すような状態にし、それを接続端子21上に載
置する。その際、コード状温度検知体の剥き出された弾
性部材3及び導電体細線7、すなわち、中心材9と、リ
ード線15側の芯線19とが重合するように配置する。
後は、その状態で、接続端子21の第1乃至第4カシメ
部23、25、27、29を同時にかしめることによ
り、コード状温度検知体とリード線15とを接続するこ
とができる。その状態を図8に示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、従来の接続構造によ
るとその引張強度が不十分であるという問題があった。
具体的には、従来の引張強度は約3kgf 程度であり、引
張強度試験を行った場合に、コード状温度検知体とリー
ド線15が接続端子21より抜けてしまうという問題が
あった。ここで引張強度試験とは、配線、組立等の作業
時に起きる可能性のある「抜け」を未然に防ぐために行
われる品質管理試験であり、通常5kgf 以上の引張強度
が必要とされている。引張強度試験において上記のよう
な「抜け」が起きるということは、配線、組立等の作業
を行う上で同様の「抜け」が生じてしまうことを意味す
る。このような問題に対しては、接続端子21をかしめ
る際の圧着作業をより強い圧着力で行うことが考えられ
る。しかしながら、この場合には別の問題が発生してし
まう。すなわち、コード状温度検知体側には、弾性部材
3の回りに導電体細線7が巻回されており、この導電体
細線7はその線径が細いものである。したがって、大き
な圧着力で圧着した場合には、その導電体細線7が断線
してしまうおそれがあり、正常な電気的接続構造が損な
われるおそれがあった。
【0007】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、正常な電気的接続構造
を何ら損なうことなく、より強固な接続状態(十分な引
張強度を備えた接続構造)を得ることが可能な電線接続
方法と電線接続構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による電線接続方法は、芯材の外周に低強度金
属細線を巻回するとともに絶縁体により被覆してなる第
1電線と芯線を絶縁体により被覆してなる第2電線を接
続する電線接続方法において、第1電線の先端部におい
て芯材の外周に低強度金属細線を巻回した部分を絶縁体
より露出させるとともに第2電線の先端部において芯線
を絶縁体より露出させ、夫々の露出した部分を重合・配
置させるような状態で第1電線と第2電線を対向・配置
し、一方、上記重合・配置部及びその両側の夫々の絶縁
体の一部を包含するような範囲で接続端子を配置し、第
1電線及び第2電線の絶縁体に対しては必要な引張強度
を得られるような比較的大きな圧着力でかしめ、重合・
配置部に対しては少なくとも電気的接続関係を得られる
ような比較的小さな圧着力でかしめるようにしたことを
特徴とするものである。又、弾性部材の外周に低強度金
属細線を巻回するとともに絶縁体により被覆してなるコ
ード状検知体と芯線を絶縁体により被覆してなるリード
線とを接続する電線接続方法において、コード状検知体
の先端部において弾性部材の外周に低強度金属細線を巻
回した部分を絶縁体より露出させるとともにリード線の
先端部において芯線を絶縁体より露出させ、夫々の露出
した部分を重合・配置させるような状態でコード状検知
体とリード線を対向・配置し、一方、上記重合・配置部
及びその両側の夫々の絶縁体の一部を包含するような範
囲で接続端子を配置し、コード状検知体及びリード線の
絶縁体に対しては必要な引張強度を得られるような比較
的大きな圧着力でかしめ、重合・配置部に対しては少な
くとも電気的接続構造を得られるような比較的小さな圧
着力でかしめるようにしたことを特徴とするものであ
る。その際、リード線の先端部の芯線を露出させて、こ
れを折曲げた状態でコード状検知体の露出部と重合・配
置させるようにすることが考えられる。又、コード状検
知体及びリード線の絶縁体に対しては4kgf 以上の引張
強度を得られるような圧着力でかしめ、重合・配置部に
対しては3.5kgf 以下の引張強度を得られるような圧
着力でかしめるようにすることが考えられる。
【0009】又、本願発明による電線接続構造は、弾性
部材の外周に低強度金属細線を巻回するとともに絶縁体
により被覆してなるコード状検知体と芯線を絶縁体によ
り被覆してなるリード線とを接続する電線接続方法にお
いて、コード状検知体の先端部において弾性部材の外周
に低強度金属細線を巻回した部分を絶縁体より露出させ
るとともにリード線の先端部において芯線を絶縁体より
露出させ、夫々の露出した部分を重合・配置させるよう
な状態でコード状検知体とリード線を対向・配置し、一
方、上記重合・配置部及びその両側の夫々の絶縁体の一
部を包含するような範囲で接続端子を配置し、コード状
検知体及びリード線の絶縁体に対しては必要な引張強度
を得られるような比較的大きな圧着力でかしめ、重合・
配置部に対しては少なくとも電気的接続構造を得られる
ような比較的小さな圧着力でかしめるようにしたことを
特徴とするものである。その際、リード線の先端部の芯
線を露出させて、これを折曲げた状態でコード状検知体
の露出部と重合・配置させるようにすることが考えられ
る。又、コード状検知体及びリード線の絶縁体に対して
は4kgf 以上の引張強度を得られるような圧着力でかし
め、重合・配置部に対しては3.5kgf 以下の引張強度
を得られるような圧着力でかしめるようにすることが考
えられる。
【0010】
【作用】すなわち、本願発明の場合には、コード状検知
体等の第1電線とリード線等の第2電線を接続端子によ
りかしめて接続する場合に、夫々の絶縁体をかしめる部
分において必要な引張強度を得るような比較的大きな圧
着力でかしめるようにし、夫々の露出した部分、すなわ
ち、電気的接続構造を得る部分については、電気的接続
構造を得られる程度の比較的小さな圧着力でかしめるよ
うにしたものである。それによって、コード状検知体と
リード線を接続端子によりかしめて接続した状態で、コ
ード状検知体の露出部の断線を引き起こすことなく、充
分な引張強度をもった接続構造を得ることができる。
又、その際、リード線の露出した芯線を折曲げた状態で
重合・配置することにより、芯線とコード状検知体の低
強度金属細線との接触面積が拡大され、より確実な電気
的接続構造を得る上で効果的である。又、圧着力として
は、コード状検知体及びリード線の絶縁体に対しては4
kgf以上の引張強度を得られるようなもの、重合・配置
部に対しては3.5kgf 以下の引張強度を得られるよう
なものが考えられる。尚、第1電線としては、上記のよ
うなコード状検知体の他に、コード状ヒータ等の場合も
考えられ、そのような場合にも同様に適用できる。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図3を参照して本発明の第1
実施例を説明する。尚、第1電線としてのコード状温度
検知体と第2電線としてのリード線15については、従
来例で説明したものをそのまま使用するものとして、同
一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
本実施例において使用する接続端子101は、図1に示
すような形状になっている。まず、図1中左側より(リ
ード線15側より)、第1カシメ部103、第2カシメ
部107、第3カシメ部109が設けられている。上記
第1カシメ部103は、リード線15の絶縁体17の周
りに被冠されてその部分の外周にかしめられるものであ
る。又、第2カシメ部107は、リード線15の芯線1
9と、コード状温度検知体側の弾性部材3及び低強度金
属細線としての導電体細線7が重合・配置された部分
(電機的接続構造を形成する部分)の周りに被冠されて
その部分の外周にかしめられるものである。又、第3カ
シメ部109は、コード状温度検知体の絶縁被覆13の
周りに被冠されてその部分の外周にかしめられるもので
ある。
【0012】本実施例の場合には、上記接続端子101
を使用してコード状温度検知体とリード線15を接続す
るものであり、その際、接続端子101の第1カシメ部
103によるリード線15の絶縁体17のカシメ部にお
いては高い引張強度を得ることができるように比較的大
きな圧着力によってかしめる。具体的には、5kgf 以上
の引張強度を得ることができるようにする。又、第3カ
シメ部109によるコード状温度検知体の絶縁被覆13
のカシメ部においても高い引張強度を得ることができる
ように比較的大きな圧着力でかしめる。具体的には、5
kgf 以上の引張強度を得ることができるようにする。
【0013】これに対して、接続端子101の第2カシ
メ部107によるカシメ部、すなわち、リード線15の
芯線19とコード状温度検知体の弾性部材3及び導電体
細線7とが重合配置された部分のカシメ部においては、
少なくとも両者の電気的接続構造が得られる程度の比較
的小さな圧着力で圧着する。つまり、この部分において
は、必要な引張強度を得る必要はなく、あくまで、両者
の電気的接続構造を得ることができればよいからであ
る。具体的には、1から3kgf の引張強度を得ることが
できる程度の圧着力でかしめる。又、この部分において
は、局部的に大きな力が作用しないように、接続端子1
01の第2カシメ部107そのそものが予め円形に構成
されている。
【0014】図1に示す状態から接続端子101の各カ
シメ部103、107、109をかしめることにより、
図2に示すような接続状態を得ることができる。又、図
2に示す接続状態において、第2カシメ部107による
カシメ部の断面をみてみると、図3に示すような状態に
なっている。そして、このような接続構造において、必
要な引張強度(例えば、5kgf )は、第1カシメ部10
3と第3カシメ部109によるカシメ部によって得るこ
とができる。これに対して、第2カシメ部107による
カシメ部においては、リード線15の芯線19とコード
状温度検知体の導電体細線7との電気的接続構造を得る
ことができ、この部分では必要な引張強度を得るような
ことはない。その際、リード線15の芯線19は、図1
に示すように、折曲げられた状態でかしめられるので、
導電体細線7に対して広い接触面積をもって接触するこ
とになる。
【0015】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、必要な引張強度(例えば、5
kgf )を確実に得ることができる。これは、接続端子1
01の第1カシメ部103、第3カシメ部109による
カシメ部において、比較的大きな圧着力で圧着するよう
にしているからであり、又、そのカシメ幅についても従
来より大きくしているからである。又、そのような比較
的大きな圧着力によってかしめても、コード状温度検知
体の導電体細線7を不用意に断線させるようなことはな
い。つまり、接続端子101の第1カシメ部103、第
3カシメ部109によるカシメ部においては、コード状
温度検知体の導電体細線7を直接圧着するものではない
からである。
【0016】又、コード状温度検知体の導電体細線7を
断線させることなく、該導電体細線7とリード線15の
芯線19との確実な電気的接続構造を得ることができ
る。すなわち、第2カシメ部107におけるカシメ部に
あっては、比較的小さな圧着力(例えば、3kgf 程度の
引張強度を得ることができる程度の圧着力)でかしめる
ようにしているので、コード状温度検知体の導電体細線
7を断線させるようなことがないものである。又、かし
める場合には、リード線15の芯線19を図1に示すよ
うに、折曲げた状態で行うようにしているので、芯線1
9の導電体細線7に対する接触面積を大きく確保するこ
とができ(かしめることにより、折曲げた芯線19が広
がる)、それによって、導電体細線7と芯線19との電
気的接続構造をより確実なものとすることができる。
【0017】又、第2カシメ部107においては、接続
端子101そのものが予め円形(略円形)に形成されて
いるので、かしめる場合に局部的に大きな力が作用する
ことはなく、それによっても、導電体細線7の断線を防
止することができる。勿論、第2カシメ部がU字型をし
ているものも、カシメダイスの金型を工夫することによ
って、円形に近い形にかしめることも出来るので、図1
と同様の効果を得ることができる。
【0018】次に、図4及び図5を参照して本発明の第
2実施例を説明する。この実施例における接続端子20
1は次のような構成になっている。図4中左側より第1
カシメ部203があり、次いで、第2カシメ部205が
ある。上記第1カシメ部203によるカシメ部を詳細に
みてみると、図4中左端の部分においては、リード線1
5の絶縁体17と、コード状温度検知体の弾性部材3の
部分が重合した状態にある。よって、第1カシメ部20
3の領域を均一な圧着力でかしめた場合に、上記重合し
た部分においてはより大きな圧着力(4kgf の引張強度
を得ることができる程度の圧着力)でかしめられること
になり、これに対して、リード線15の芯線19とコー
ド状温度検知体側の弾性部材3及び導電体細線7とがか
しめられる部分においては、上記重合部程大きな圧着力
は作用せず、確実な電気的接続構造が得られる程度の圧
着力(1.0から3.5kgf の引張強度を得ることが出
来る程度の圧着力)でかしめられる。
【0019】又、第2カシメ部205によるカシメ部に
おいては、比較的大きな圧着力(4kgf の引張強度を得
ることができる程度の圧着力)によりかしめられること
になる。そして、この第2カシメ部205によるカシメ
部と、上記第1カシメ部203の図4中左端部分のかし
め部において、必要な引張強度を得ることになりる。
又、第1カシメ部203の図4中右側のカシメ部におい
ては、リード線15の芯線19とコード状温度検知体の
導電体細線7との確実な電気的接続構造を得る。したが
って、前記第1実施例の場合と同様の効果を奏すること
ができる。
【0020】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではない。例えば、接続に使用する接続端子として
は、図示したものに限定されず、要は、コード状検知体
及びリード線の絶縁体に対しては必要な引張強度を得ら
れるような比較的大きな圧着力でかしめ、重合・配置部
に対しては電気的接続関係を得られるような比較的小さ
な圧着力でかしめることができるような構成のものであ
ればよい。又、接続部を更に保護するために編組チュー
ブ、プラスチックチューブ、ゴムチューブ等で被覆して
も良い。これらのチューブとして導電体細線が溶けない
程度の温度で収縮する熱収縮チューブ、溶剤を膨潤させ
て拡管したゴムチューブ等を用いると、接続部がコンパ
クトでかつ、十分な保護が得られ好ましい。前記一実施
例では第1電線としてコード状検知体を例にとって説明
したが、例えば、コード状ヒータ等に対しても同様に適
用できる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による接続方
法と接続構造によると、コード状検知体等の第1電線と
リード線等の第2電線を接続端子によりかしめて接続す
る場合に、夫々の絶縁体をかしめる部分において必要な
引張強度を得るような圧着力でかしめるようにし、夫々
の露出した部分、すなわち、電気的接続構造を得る部分
については、電気的接続構造を得られる程度の圧着力で
かしめるようにしたので、コード状検知体等の第1電線
とリード線等の第2電線を接続端子によりかしめて接続
した状態で、コード状検知線等の第1電線の露出部の断
線を引き起こすことなく、充分な引張強度をもった接続
構造を得ることができる。又、その際、リード線等の第
2電線の露出した芯線を折曲げた状態で重合・配置した
場合には、芯線とコード状検知体等の第1電線の低強度
金属細線との接触面積が拡大され、より確実な電気的接
続構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図でコード状温度検
知体とリード線と接続端子を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す図でコード状温度検
知体とリード線を接続端子により接続した様子を示す斜
視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す図で図2のIII-III
断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す図でコード状温度検
知体とリード線と接続端子を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す図でコード状温度検
知体とリード線を接続端子により接続した様子を示す斜
視図である。
【図6】従来例の説明に使用した図でコード状温度検知
体の構成を示す図である。
【図7】従来例を示す図でコード状温度検知体とリード
線と接続端子を示す斜視図である。
【図8】従来例を示す図でコード状温度検知体とリード
線を接続端子により接続した様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 抗張力体 3 弾性部材 5 弾性芯 7 導電体細線(低強度金属細線) 9 中心材 11 空間層 13 絶縁被覆 15 リード線 17 絶縁体 19 芯線 101 接続端子 103 第1カシメ部 107 第2カシメ部 109 第3カシメ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材の外周に低強度金属細線を巻回する
    とともに絶縁体により被覆してなる第1電線と芯線を絶
    縁体により被覆してなる第2電線を接続する電線接続方
    法において、第1電線の先端部において芯材の外周に低
    強度金属細線を巻回した部分を絶縁体より露出させると
    ともに第2電線の先端部において芯線を絶縁体より露出
    させ、夫々の露出した部分を重合・配置させるような状
    態で第1電線と第2電線を対向・配置し、一方、上記重
    合・配置部及びその両側の夫々の絶縁体の一部を包含す
    るような範囲で接続端子を配置し、第1電線及び第2電
    線の絶縁体に対しては必要な引張強度を得られるような
    比較的大きな圧着力でかしめ、重合・配置部に対しては
    少なくとも電気的接続関係を得られるような比較的小さ
    な圧着力でかしめるようにしたことを特徴とする電線接
    続方法。
  2. 【請求項2】 弾性部材の外周に低強度金属細線を巻回
    するとともに絶縁体により被覆してなるコード状検知体
    と芯線を絶縁体により被覆してなるリード線とを接続す
    る電線接続方法において、コード状検知体の先端部にお
    いて弾性部材の外周に低強度金属細線を巻回した部分を
    絶縁体より露出させるとともにリード線の先端部におい
    て芯線を絶縁体より露出させ、夫々の露出した部分を重
    合・配置させるような状態でコード状検知体とリード線
    を対向・配置し、一方、上記重合・配置部及びその両側
    の夫々の絶縁体の一部を包含するような範囲で接続端子
    を配置し、コード状検知体及びリード線の絶縁体に対し
    ては必要な引張強度を得られるような比較的大きな圧着
    力でかしめ、重合・配置部に対しては少なくとも電気的
    接続関係を得られるような比較的小さな圧着力でかしめ
    るようにしたことを特徴とする電線接続方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電線接続方法において、
    リード線の先端部の芯線を露出させて、これを折曲げた
    状態でコード状検知体の露出部と重合・配置させるよう
    にしたことを特徴とする電線接続方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の電線接続方
    法において、コード状検知体及びリード線の絶縁体に対
    しては4kgf 以上の引張強度を得られるような圧着力で
    かしめ、重合・配置部に対しては3.5kgf 以下の引張
    強度を得られるような圧着力でかしめるようにしたこと
    を特徴とする電線接続方法。
  5. 【請求項5】 弾性部材の外周に低強度金属細線を巻回
    するとともに絶縁体により被覆してなるコード状検知体
    と芯線を絶縁体により被覆してなるリード線とを接続す
    る電線接続構造において、コード状検知体の先端部にお
    いて弾性部材の外周に低強度金属細線を巻回した部分を
    絶縁体より露出させるとともにリード線の先端部におい
    て芯線を絶縁体より露出させ、夫々の露出した部分を重
    合・配置させるような状態でコード状検知体とリード線
    を対向・配置し、一方、上記重合・配置部及びその両側
    の夫々の絶縁体の一部を包含するような範囲で接続端子
    を配置し、コード状検知体及びリード線の絶縁体に対し
    ては必要な引張強度を得られるような比較的大きな圧着
    力でかしめ、重合・配置部に対しては少なくとも電気的
    接続関係を得られるような比較的小さな圧着力でかしめ
    るようにしたことを特徴とする電線接続構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電線接続構造において、
    リード線の先端部の芯線を露出させて、これを折曲げた
    状態でコード状検知体の露出部と重合・配置させるよう
    にしたことを特徴とする電線接続構造。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6記載の電線接続構
    造において、コード状検知体及びリード線の絶縁体に対
    しては4kgf 以上の引張強度を得られるような圧着力で
    かしめ、重合・配置部に対しては3.5kgf 以下の引張
    強度を得られるような圧着力でかしめるようにしたこと
    を特徴とする電線接続構造
JP34521993A 1993-12-20 1993-12-20 電線接続方法と電線接続構造 Pending JPH07176359A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34521993A JPH07176359A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 電線接続方法と電線接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34521993A JPH07176359A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 電線接続方法と電線接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07176359A true JPH07176359A (ja) 1995-07-14

Family

ID=18375110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34521993A Pending JPH07176359A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 電線接続方法と電線接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07176359A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040624A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Sumitomo Wiring Syst Ltd 異種電線間の接続構造
CN104078818A (zh) * 2014-07-07 2014-10-01 南通大地电气有限公司 气门室线束的生产工艺
WO2014156019A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 パナソニック株式会社 電動機の電線接続方法
WO2014208304A1 (ja) * 2013-06-24 2014-12-31 ニッタ株式会社 線状部材の防水処理構造
WO2023095903A1 (ja) * 2021-11-29 2023-06-01 古河電気工業株式会社 端子、端子付き電線、ワイヤハーネス、端子の製造方法及び端子付き電線の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040624A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Sumitomo Wiring Syst Ltd 異種電線間の接続構造
CN100386919C (zh) * 2004-07-23 2008-05-07 住友电装株式会社 异种电线间的连接构造
WO2014156019A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 パナソニック株式会社 電動機の電線接続方法
US9973051B2 (en) 2013-03-27 2018-05-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Method for connecting motor wire
WO2014208304A1 (ja) * 2013-06-24 2014-12-31 ニッタ株式会社 線状部材の防水処理構造
CN105308793A (zh) * 2013-06-24 2016-02-03 霓达株式会社 用于线性构件的防水结构
EP3016207A4 (en) * 2013-06-24 2017-02-15 Nitta Corporation Waterproof treatment structure for linear member
US10687392B2 (en) 2013-06-24 2020-06-16 Nitta Corporation Waterproofing structure including a lead wire and a wire heater
CN104078818A (zh) * 2014-07-07 2014-10-01 南通大地电气有限公司 气门室线束的生产工艺
WO2023095903A1 (ja) * 2021-11-29 2023-06-01 古河電気工業株式会社 端子、端子付き電線、ワイヤハーネス、端子の製造方法及び端子付き電線の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5445535A (en) Insulation displacement terminal
RU2524523C1 (ru) Устройство для соединения провода, предназначенное для соединения проводника с волоконным сердечником
JP2010506368A (ja) 電気制御ケーブル及びその製造方法
JPH07176359A (ja) 電線接続方法と電線接続構造
JP2011065964A (ja) 止水部を備えたシールド電線および該シールド電線の止水部の形成方法
JPS63170809A (ja) ケーブル又は導体中に配設した絶縁材の展性外被を有する高可撓性ケーブル又は電気導体及びその製造方法
RU2180772C2 (ru) Нагревательный кабель
JPH05326109A (ja) ヒータ
JPH11176527A (ja) コネクタの接続構造
RU2253192C2 (ru) Капсула для соединительного или нагрузочного конца электрического кабеля с ленточным нагревателем и способ ее изготовления
JP7232389B2 (ja) 可動部用ケーブル及び寿命予測システム
JP4033525B2 (ja) 線状温度ヒューズ
JP4103978B2 (ja) 気密電線の製造方法
JPWO2002038856A1 (ja) 合成樹脂ロープ、その製造方法および端末処理方法
JP3728792B2 (ja) 導電ケーブル
US4859258A (en) Method of manufacturing a flexible electric cable including a conductor comprising a plurality of fine strands of aluminum or aluminum alloy
WO2023276629A1 (ja) 方形断面多芯絶縁電線、及びその製造方法
WO2020080540A1 (ja) ラウンドケーブル
JP4148751B2 (ja) 温度ヒューズケーブル
JP2001006442A (ja) 多線構造ケーブル及び同軸ケーブル
JP4235303B2 (ja) 温度ヒューズ
KR960004952Y1 (ko) 꽂음플럭용 캡타이어 전원코드
JPS6125136Y2 (ja)
JPH0676640A (ja) 可動用ケーブルとその製造法
JP2024060506A (ja) 接続構造及び接続構造の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060626