JPH0717619B2 - 2−置換−1−(テトラゾール−5−イル)ベンゼン合成のためのオルト位リチウム化法 - Google Patents
2−置換−1−(テトラゾール−5−イル)ベンゼン合成のためのオルト位リチウム化法Info
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Description
正常の血圧の調節に中心的役割をはたし、高血圧の発生
と維持およびうっ血心不全に決定的に関与しているよう
に見える。アンギオテンシンII(AII) は肺、腎、その
他多くの臓器の血管の内皮に集中しているアンギオテン
シン転換酵素(ACE)によりアンギオテンシンIの開
裂中主として血液中で産生されるオクタペプチドホルモ
ンである。これはレニン−アンギオテンシン系(RA
S)の最終生成物であり、細胞膜に存在する特異的レセ
プターとの相互作用によりその作用を示す強力な動脈血
管収縮剤である。
ギオテンシンIIレセプター拮抗作用である。アンギオテ
ンシンII(AII)の幾つかのペプチド類似体がレセプタ
ーを競争的に阻止することによってこのホルモンの効果
を抑制するとして知られているが、その実験的および臨
床的応用は部分的アゴニスト活性と経口吸収の欠如によ
り制限されてきた〔M.Antonaccio,Clin.Exp.Hyperten
s., A4,27-46(1982);D.H.P. Streeten,G.H. Anderson,J
r.,Handbook of Hypertension,Clinical Pharmacology
of Antihypertensive Drugs. ed.A.E.Doyle,Vol.5,pp.2
46-271,ElsevierScience Publisher,Amsterdam,The Net
herlands,1984〕。
抗剤として記載されている。このような化合物の例は、
米国特許第4,207,324号、第4,340,59
8号、第4,576,958号、第4,582,847
号、第4,880,804号、ヨーロッパ特許出願第0
28,834号、第245,637号、第253,31
0号、第323,841号、第291,969号及びA.
T.Chiuらの論文〔Eur.J.Pharm.Exp.Therap.,157 巻、13-
21(1988)〕、P.C.Wongらの論文〔J.Pharm.Exp.Therap.,
247 巻、1-7(1988)〕に明らかにされている。上記文献の
すべては、一般に低級アルキル架橋基を介してカルボン
酸または酸当価体を含む置換フェニル好ましくはビフェ
ニル残基に結合している置換イミダゾールおよびチアゾ
ールを含む化合物類を開示している。ヨーロッパ特許出
願第245,637号は血圧降下薬として4,5,6,
7−テトラヒドロ−2H−イミダゾ〔4,5−c〕ピリ
ジン−6−カルボン酸誘導体およびその類似体を発表し
ている。
(4−トリル)ベンゼンの合成に従来使われた方法は、
p−トリル亜鉛クロリドと1−シアノ−2−ブロモベン
ゼンをクロスカップリングし、生成ビフェニル付加体を
アンモニウムアジド〔Finneganら、J.Am.Chem.Soc.,80
巻、3908-11(1958)〕またはトリメチルスズアジド(Aldr
ich ら、米国特許第4,870,186号)でテトラゾ
ールに変換し1−(テトラゾール−5−イル)−2−
(4−トリル)ベンゼンにすることからなる。アンモニ
ウムアジドによる方法は長い反応時間を必要とし、所期
物質の収率は低い。本発明以前は、好ましい方法はトリ
メチルスタニルクロライド(trimethyl stannyl chlorid
e)を使ってトリメチルスタニルアジドを発生し、ついで
ビフェニル付加体と反応し、所期のテトラゾール及び相
当するスズ副生物とすることが必要であった。この副生
物の処理は費用がかかり、スズの毒性と組合わさってこ
の方法を商業上魅力のないものとする。
明により克服できる。ベンゾニトリルとアンモニウムア
ジド(Finnegan ら)から高収率で容易に得られる(テト
ラゾール−5−イル)ベンゼンまたはそのN−トリチル
保護誘導体に対しオルト位リチウム化操作を行なう。こ
の新規なオルト位リチウム化操作は一層融通性のある費
用的に有効な方法で所期の1−(テトラゾール−5−イ
ル)−2−(4−トリル)ベンゼンの製造を可能にす
る。
ラゾール−5−イル)ベンゼンまたはそのN−トリチル
保護誘導体を直鎖または分枝鎖の(C1 −C6 )アルキ
ルリチウムで非プロトン性溶媒中で−40乃至10℃の
温度で30分から5時間の反応時間処理することを含
む。(テトラゾール−5−イル)ベンゼンのリチウム化
はテトラゾール置換基によってベンゼン環のオルト位を
リチウム化するように進行する(工程式1)。アルキル
リチウム試薬は好ましくはn−ブチルリチウム、sec
−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムであり、好まし
い非プロトン性溶媒はテトラヒドロフラン、2−メチル
テトラヒドロフランまたはジエチルエーテルであり、好
ましい反応時間は30分から2時間の間であり、好まし
い反応温度は−20℃から0℃の間である。
接にまたは金属交換反応後求電子試薬と反応させること
を含む(工程式2)。オルト位リチウム化中間物を含む
反応混合物を−78乃至−60℃に冷し、求電子試薬E
1 を徐々に加える。反応時間は10分から5時間の範囲
であり、反応温度は−78から25℃の範囲である。一
方、オルト位リチウム化中間物を金属ハロゲン化物(金
属はZn、Mg、Cu、B、Al及びCdからなる群か
ら選ばれる)と反応して金属交換した中間物を取得し、
これを必要によりグリニヤール試薬または水素化アルミ
ニウム試薬により活性化したホスフィン化ニッケルまた
はパラジウム触媒の存在下または不在下で求電子試薬E
2 と−40乃至79℃の反応温度で30分乃至16時間
の反応時間反応し、所期のオルト位置換生成物を得る。
この2工程法は処理時間を短縮し、1−(2−トリチル
テトラゾール−5−イル)−2−(4−トリル)ベンゼ
ンのような生成物の収率を改善する。
のテトラゾールをn−ブチルリチウムで−20乃至−1
0℃で30分乃至2時間テトラヒドロフラン、2−メチ
ルテトラヒドロフランまたはジエチルエーテル中で処理
してアリールリチウムを生成することである。ついで、
温度を−10乃至0℃に保ちながら、アリールリチウム
中間物を塩化亜鉛とテトラヒドロフラン中で反応する。
テトラヒドロフラン中0℃で、ニッケル触媒(PPh
3 )2 NiCl2 、求電子試薬のp−ヨードトルエンを
メチルマグネシウムクロライドで活性化する。この活性
化触媒溶液を金属交換した生成物であるアリール亜鉛ク
ロライドに加え、反応温度を20乃至25℃に、30分
から16時間の反応時間保つ。
テトラゾール化学種をオルト位リチウム化し、夫々オル
ト位リチウム化生成物AおよびBを得ることを説明して
いる。工程式2は、アリールリチウム化学種の多用性を
説明し、求電子試薬の直接アリールリチウムへの付加な
らびに金属交換しついで触媒の存在下または不存在下で
適当な求電子試薬によりアルキル化またはアリール化す
る能力を示す。工程式1
キシ、フェニル、ジ(C1 −C6 )アルキルアミノまた
はトリメチルシリルであり、R2 は水素またはトリチル
であり、E1 はベンズアルデヒド、トリメチルシリルク
ロライド、フェニルジスルフィド、メチルジスルフィ
ド、二酸化炭素、エチレンオキシド、トシルアジド、ト
リメチルスタニルクロライド、(C1 −C6 )アルキル
ヨーダイド、ヨウ素または臭素であり、R3 はα−ヒド
ロキシベンジル、トリメチルシリル、フェニルチオ、メ
チルチオ、カルボキシル、2−ヒドロキシエチル、アジ
ド、トリメチルスタニル、(C1 −C6 )アルキル、ヨ
ードまたはブロモであり、E2 はベンズアルデヒド、
(C1 −C6 )アルカナール〔(C1 −C6 )alkana
l)〕、(C1 −C6 )アルキルハライド(ハライドはB
r、ClまたはI)、ハロゲン化アリール(アリールは
フェニルまたはo−、m−またはp−(C1 −C6 )ア
ルキル、o,p−ジ(C1 −C6 )アルキル、o−、m
−またはp−(C1 −C6 )アルコキシ、m−またはp
−フェニル、o−、m−またはp−シアノ、m−または
p−〔カルボキシ(C1 −C6 )アルキル〕、m−また
はp−ニトロ、o−、m−またはp−クロロの置換した
フェニルであり、ハライドはBrまたはIである)、臭
素、ヨウ素または3−ブロモプロペンであり、R4 はα
−ヒドロキシベンジル、α−ヒドロキシ(C1 −C6 )
アルキル、(C1 −C6 )アルキル、フェニル、o−、
m−またはp−(C1 −C6 )アルキルフェニル、o,
p−ジ(C1 −C6 )アルキルフェニル、o−、m−ま
たはp−(C1 −C6 )アルコキシフェニル3−または
4−ビフェニリル、o−、m−またはp−シアノフェニ
ル、m−またはp−〔カルボキシ(C1 −C6 )アルキ
ル〕フェニル、p−またはm−ニトロフェニル、o−、
m−またはp−クロロフェニル、ブロモ、ヨードまたは
2−プロペン−1−イルであり、MはZn、Mg、C
u、B、AlまたはCdであり、LはCl、Brまたは
Iであり、nは1、2または3であり、触媒はNiL2
(PPh3 )2 、PdL2 (PPh3 )2 またはPd
(PPh3 )4 (Lは上記の通りである)のようなホス
フィン化NiおよびPd錯体である。
ル)−2−(4−トリル)ベンゼン製造に使用される好
ましい経路を工程式3に示した。そしてこれは(2−ト
リチルテトラゾール−5−イル)ベンゼンをオルト位リ
チウム化し、ついでリチウム化化学種を金属交換反応
し、CH3 MgClで活性化したホスフィン化ニッケル
触媒の存在で4−ヨードトルエンとクロスカップリング
するものである。工程式3
実施例は本発明を限定するものではない。実施例におい
て、ことわらない限り、温度は全て℃であり、パーセン
トは重量%である。
(4−トリル)ベンゼン
5.0g )を乾燥THF(250ml)に溶かし、この溶
液を−20℃に冷却し、n−ブチルリチウム(ヘキサン
中2.5M、28.3ml)を加えた。混合物を徐々に1
時間で−10℃に加温し、ついでこの温度でさらに30
分熟成した。ついで、塩化亜鉛の1.4MTHF溶液
(51.3ml)を上でつくったアリールリチウム試薬溶
液に≦0℃に保ちながら加えた。別のフラスコで、次の
ようにして活性化ニッケル触媒溶液を調製した。THF
(35ml)中の(PPh3 )2 NiCl2 (2.5g )
の溶液に0℃でメチルマグネシウムクロライド(THF
中3M、2.5ml)を加え、ついでp−ヨードトルエン
(17.5g )を加えた。この触媒溶液を20℃に加温
し、反応温度を20乃至25℃に保つ速度で、亜鉛試薬
溶液を加えた。亜鉛試薬の添加後10時間で反応を完了
し、反応混合物を0℃に冷却し、Super Cel (濾過助
剤)8.0g を加え、ついで濃水酸化アンモニウム(1
5ml)を30分で加えた。不均一溶液を0℃で1時間熟
成し、濾過した。濾過ケーキをTHF(50ml)で洗っ
た。濾液を飽和NaCl(80ml)と飽和NaHCO3
(30ml)の混合物で洗い、層を分離した。THF層を
無水Na2 CO3 (30g)で乾燥し、濾過した。濾液
の容量を150mlに減らし、シクロヘキサン(300m
l)を加えた。混合物の温度を40乃至45℃に保ちな
がら、THFをさらに減圧で留去した。シクロヘキサン
を定期的に加え、容量を200mlに保った。THF量が
≦3%に減少したら、蒸留を止め、混合物を室温に冷却
した。ついで、ヘキサン(150ml)を加え、混合物を
0℃で1時間熟成した。生成物を集め、ヘキサン(10
0ml)で洗った。収量は28.8g (94%)であっ
た。
トルエンの代りに表1に示した試薬E2 の当量を使用
し、表1に示した2−置換1−(テトラゾール−5−イ
ル)ベンゼンを合成した。
イル)ベンゼン(0.29g )に、反応温度を−15℃
以下に保ちながら、n−ブチルリチウム(ヘキサン中
2.5M、2ml)を徐々に加えた。添加が10乃至15
分で完了したら、混合物を−10℃で30分熟成した。
反応混合物を−60℃に冷却し、臭素(0.2ml)を滴
下した。反応混合物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液
(5ml)を加えた。HPLC分析の結果、原料/生成物
比は3.5:96.5であった。水(20ml)を加え、
2NHClでpH2の酸性にして、生成物を沈殿した。混
合物を0℃で1時間熟成し、濾過した。収量は0.42
7g (95%)であった。
の代りに表2に示した試薬E1 の当量を使用し、表2に
示したオルト置換(テトラゾール−5−イル)ベンゼン
を合成した。
Claims (9)
- 【請求項1】 構造式 【化1】 (式中、R1 は水素、t−ブチル、フェノキシ、フェニ
ル、ジ(C1 −C6 )アルキルアミノ又はトリメチルシ
リルであり、R2 は水素又はトリチルであり、R3 はα
−ヒドロキシベンジル、トリメチルシリル、フェニルチ
オ、メチルチオ、カルボキシル、2−ヒドロキシエチ
ル、アジド、トリメチルスタニル、(C1 −C6 )アル
キル、ブロモ又はヨードである)の化合物の合成法に於
て、構造式 【化2】 (式中、R1 及びR2 は上記の意味を有する)のアリー
ルテトラゾールを非プロトン性溶媒中−40乃至10℃
の温度で0.5乃至5時間アルキルリチウム試薬で処理
し、オルト位リチウム化中間物をつくり、ついで反応系
内で適当な求電子試薬E1 (ここで、E1 はベンズアル
デヒド、トリメチルシリルクロライド、フェニルジスル
フィド、メチルジスルフィド、二酸化炭素、エチレンオ
キシド、p−トルエンスルホニルアジド、トリメチルス
タニルクロライド、ヨウ化(C1 −C6 )アルキル、臭
素又はヨウ素である)と反応させることを特徴とする合
成法。 - 【請求項2】 R1 が水素であり、アルキルリチウムが
直鎖又は分枝鎖の(C1 −C6 )アルキルリチウムであ
り、E1 がベンズアルデヒド、フェニルジスルフィド、
二酸化炭素、ヨウ化(C1 −C6 )アルキル、臭素、又
はヨウ素であり、R3 がα−ヒドロキシベンジル、フェ
ニルチオ、カルボキシル、(C1−C6 )アルキル、ブ
ロモ又はヨードである請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 アルキルリチウムがn−、sec−又は
t−ブチルリチウムであり、非プロトン性溶媒がテトラ
ヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン又はジエ
チルエーテルである請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 アルキルリチウムがn−ブチルリチウム
であり、非プロトン性溶媒がテトラヒドロフラン又は2
−メチルテトラヒドロフランであり、求電子試薬E1 が
臭素であり、R3 がブロモである請求項3記載の方法。 - 【請求項5】 構造式 【化3】 (式中、R1 は水素、t−ブチル、フェノキシ、フェニ
ル、ジ(C1 −C6 )アルキルアミノ又はトリメチルシ
リルであり、R2 は水素又はトリチルであり、R4 はα
−ヒドロキシベンジル、α−ヒドロキシ(C1 −C6 )
アルキル、(C1 −C6 )アルキル、フェニル、o−、
m−又はp−(C1 −C6 )アルキルフェニル、o,p
−ジ(C1−C6 )アルキルフェニル、o−、m−又は
p−(C1 −C6 )アルコキシフェニル、m−又はp−
ビフェニリル、o−、m−又はp−シアノフェニル、m
−又はp−〔カルボキシ(C1 −C6 )アルキル〕フェ
ニル、m−又はp−ニトロフェニル、o−、m−又はp
−クロロフェニル、ブロモ、ヨード、又は2−プロペン
−1−イルである)の化合物の製造法に於て、構造式 【化4】 (式中、R1 及びR2 は上記の意味を有する)のアリー
ルテトラゾールを非プロトン性溶媒中−40乃至10℃
の温度で30分乃至5時間アルキルリチウムで処理し、
オルト位リチウム化中間物をつくり、ついで金属ハロゲ
ン化物M(L)n(ここで、金属MはZn、Mg、C
u、B、Al又はCdからなる群から選ばれ、配位子L
はCl、Br又はIからなる群から選ばれ、配位子の数
nは金属の原子価に相当する)とテトラヒドロフラン又
はジエチルエーテル中で−30乃至0℃で反応させ、金
属交換した化合物を得、ついで求電子試薬E2 〔ここ
で、E2はベンズアルデヒド、(C1 −C6 )アルカナ
ール、ハロゲン化(C1 −C6 )アルキル(上記ハロゲ
ンはBr、Cl、Iである)、ハロゲン化フェニル、o
−、m−又はp−(C1 −C6 )アルキルフェニルハラ
イド、o,p−ジ(C1 −C6 )アルキルフェニルハラ
イド、m−又はp−(C1 −C6 )アルコキシフェニル
ハライド、o−、m−又はp−ハロビフェニル、o−、
m−又はp−シアノフェニルハライド、m−又はp−
〔カルボキシ(C1 −C6 )アルキル〕フェニルハライ
ド、m−又はp−ニトロフェニルハライド、o−、m−
又はp−クロロフェニルハライド(上記ハロゲン化アリ
ールのハロゲンはBr又はIである)、臭素、ヨウ素又
は3−ブロモプロペンである〕と、必要ならばCH3 M
gCl、PhMgClのようなグリニヤール試薬又はジ
イソブチルアルミニウムヒドリド(R2 AlH)により
活性化されたホスフィン化ニッケル又はパラジウム触媒
の存在下又は不在下でテトラヒドロフラン、2−メチル
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルからなる群から
選ばれる非プロトン性溶媒中で−40乃至79℃の反応
温度で0.5乃至16時間反応して所期の生成物を得る
ことを特徴とする製造法。 - 【請求項6】 非プロトン性溶媒がテトラヒドロフラン
又はジエチルエーテルであり、アルキルリチウムが直鎖
又は分枝鎖の(C1 −C6 )アルキルリチウムであり、
E2 がハロゲン化フェニル、o−、p−又はm−(C1
−C6 )アルキルフェニルハライド、o,p−ジ(C1
−C6 )アルキルフェニルハライド、o−、m−又はp
−(C1 −C6 )アルコキシフェニルハライド、3−又
は4−ハロビフェニル、o−、m−又はp−シアノフェ
ニルハライド、m−又はp−〔カルボキシ(C1 −C
6 )アルキル〕フェニルハライドであり(ここで、ハラ
イドはブロマイド又はヨーダイドである)、金属ハロゲ
ン化物はZnCl2 、MgCl2 又はCuCl2 であ
り、ホスフィン化ニッケル又はパラジウム触媒はNiC
l2 (PPh3 )2 、PdCl2 (PPh3 )2 又はP
d(PPh3 )4 であり、R4 はフェニル、o−、p−
又はm−(C1 −C6 )アルキルフェニル、o,p−ジ
(C1 −C6 )アルキルフェニル、o−、m−又はp−
(C1 −C6 )アルコキシフェニル、3−又は4−ビフ
ェニリル、o−、m−又はp−シアノフェニル、m−又
はp−〔カルボキシ(C1 −C6 )アルキル〕フェニル
である請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 構造式 【化5】 の化合物の製造法に於て、構造式 【化6】 の(2−トリチルテトラゾール−5−イル)ベンゼンを
テトラヒドロフラン中−20乃至−10℃で1.5時間
n−ブチルリチウムで処理し、ついでリチウム化化学種 【化7】 をテトラヒドロフラン中0℃で塩化亜鉛により金属交換
反応し、そして金属交換した化学種 【化8】 を4−ヨードトルエンによって、ビス(トリフェニルホ
スフィン)ニッケル(II)クロライドとCH3 MgClか
ら誘導された活性化ホスフィン化ニッケル触媒の存在下
で、テトラヒドロフラン中20℃でクロスカップリング
することを特徴とする製造法。 - 【請求項8】 構造式 【化9】 (式中、R1 は水素、t−ブチル、フェノキシ、フェニ
ル、ジ(C1 −C6 )アルキルアミノ又はトリメチルシ
リルである)の請求項1のオルト位リチウム化中間物の
合成法に於て、構造式 【化10】 (式中、R1 は上記の意味を有する)のアリールテトラ
ゾールを非プロトン性溶媒中−40乃至−10℃の温度
範囲で0.5乃至5時間アルキルリチウム試薬で処理す
ることを特徴とする合成法。 - 【請求項9】 構造式 【化11】 (式中、R1 は水素、t−ブチル、フェノキシ、フェニ
ル、ジ(C1 −C6 )アルキルアミノ又はトリメチルシ
リルであり、R4 はリチウム又はトリチルである)の化
合物。
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