JPH07176176A - ディスク交換機能を有するディスクプレーヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクホルダー７に収納された複数枚のデ
ィスク８を選択的に演奏することが可能なディスクプレ
ーヤにおいて、単に所望のカテゴリを指定するだけで、
該カテゴリに該当する複数枚のディスクの自動演奏を可
能とする。 【構成】 ディスクホルダー７の各ディスク収納部毎に
カテゴリ名を記憶するメモリ１と、演奏せんとするディ
スクのカテゴリ名を指定する際に操作すべき操作キー群
24と、操作キー群の操作によって指定されたカテゴリ名
に基づいて前記メモリ１を検索し、該カテゴリ名が付与
された複数のディスク収納部の複数のディスクを自動演
奏するためのシステム制御回路４とを具えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種情報が記録された
円板状記録媒体(以下、ディスクと呼ぶ)を複数のディス
ク収納部に収容して、所望のディスクを選択的に再生す
ることが可能なディスクプレーヤに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、オーディオ信号をデジタル式
に記録したコンパクトディスク(ＣＤ)及びＣＤプレーヤ
が広く普及しており、近年では、複数枚のＣＤを収納し
てこれらを選択的に演奏することが可能なディスク交換
機能付きのＣＤプレーヤが開発されている。

【０００３】例えば、特公平４−１９６２６号公報に提
案されているＣＤプレーヤにおいては、装置本体の内部
に収容した複数枚のＣＤの中から、所望の複数枚のＣＤ
を選択し、且つ選択された各ＣＤ内の所望の曲を選択し
て自動演奏するために、予めキー入力操作によって所望
のＣＤ番号と各ＣＤ内の曲番号を全てメモリに登録して
おき、自動演奏に際しては、メモリ内のデータに基づい
てＣＤ演奏動作を実行する。

【０００４】又、特開平４−２４５０８５号公報に提案
されているＣＤプレーヤは、夫々複数枚のＣＤを収容し
た複数のマガジンを対象として、その中の１つのマガジ
ンが装置本体に交換可能にセットされるものである。該
ＣＤプレーヤにおいては、予め用意した複数のマガジン
には夫々名前を付与し、これらのマガジン名をメモリに
登録すると共に、各マガジン内に収容される複数枚のＣ
Ｄについても、マガジン毎に名前を付与し、これらのＣ
Ｄ名も前記メモリに登録しておく。従って、登録後に紛
失したり、損傷したディスクについてのデータは、その
ディスクを装置本体にセットせずとも、メモリから消去
出来る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のデ
ィスク交換機能付きのＣＤプレーヤにおいては、複数枚
のＣＤの夫々について他のＣＤと識別可能なＣＤ名を逐
一付与し、自動演奏に際しては、所望の複数枚のＣＤ名
を指定せねばならず、操作が極めて煩雑な問題があっ
た。特に多数枚のＣＤを対象とするＣＤプレーヤにおい
ては、ＣＤに収録されている音楽がクラシック、ジャ
ズ、ロック等、複数のジャンルに跨がることとなり、こ
の中で特定のジャンル、例えばロックだけを選択して自
動演奏させたいという要望がある。この場合、従来のＣ
Ｄプレーヤにおいては、所望のジャンルに含まれる複数
枚のＣＤの名称を全て入力して、登録せねばならず、操
作が煩雑となる。

【０００６】本発明の目的は、演奏の対象となる複数枚
のディスクの内、ユーザによって任意に設定された特定
のカテゴリに含まれる複数枚のディスクを自動演奏する
に際して、各ディスクの名称を指定することなく、単に
所望のカテゴリを指定するだけで、自動演奏が実行され
るディスクプレーヤを提供することである。

【０００７】

【課題を解決する為の手段】本発明に係るディスク交換
機能を有するディスクプレーヤは、各ディスク収納部毎
にカテゴリ名を記憶するメモリ手段と、再生せんとする
ディスクのカテゴリ名を指定する際に操作すべきカテゴ
リ指定手段と、カテゴリ指定手段の操作によって指定さ
れたカテゴリ名に基づいて前記メモリ手段を検索し、該
カテゴリ名が付与された複数のディスク収納部の複数の
ディスクを連続的に自動再生するための自動再生手段と
を具えている。

【０００８】具体的には更に、ディスプレイと、各ディ
スク収納部毎のカテゴリ名をディスプレイに表示するた
めのカテゴリ表示手段を具えている。更に又、新たなカ
テゴリ名を前記メモリ手段に登録する際に操作すべきカ
テゴリ入力手段と、該カテゴリ入力手段の操作に応じて
前記メモリ手段にカテゴリ名を登録するカテゴリ登録手
段とを具えている。ここで、カテゴリ表示手段は、自動
再生を実行するべくカテゴリ指定手段の操作によってカ
テゴリ名を指定する際には、メモリ手段に記憶されてお
り且つ演奏可能なディスクの存在するディスク収納部の
全てのカテゴリ名を順次、ディスプレイに表示する。

【０００９】

【作用】上記本発明に係るディスクプレーヤにおいて
は、複数のディスク収納部内に夫々ディスクを収容する
際、カテゴリ入力手段を操作して、ディスク収納部毎に
カテゴリ名を入力する。これに応じて、カテゴリー登録
手段がメモリ手段に対してディスク収納部毎にカテゴリ
名を登録する。ここで、カテゴリ名は、例えばクラシッ
ク、ジャズ、ロック等の音楽のジャンル名に限らず、デ
ィスクに記録されている内容のカテゴリを表わす名称で
あれば、任意に設定可能である。

【００１０】その後、ディスクの自動再生を行なう場合
には、カテゴリ指定手段を操作して、再生せんとするデ
ィスクのカテゴリ名を指定する。これに応じて、自動再
生手段は、指定されたカテゴリ名に基づいてメモリ手段
を検索し、該カテゴリ名が付与された複数のディスク収
納部を認識する。そして、これらのディスク収納部内の
複数のディスクを所定の順序で自動再生するための制御
信号を作成し、ディスクプレーヤの制御回路へ送出す
る。この結果、指定されたカテゴリに含まれる複数枚の
ディスクが順次、再生される。ここで、これらのディス
クの再生順序は、ディスク収納部が配列されている順序
とする方法や、ランダムな順序で演奏する方法等、予め
設定し得る種々の方法が採用可能である。

【００１１】

【発明の効果】本発明に係るディスク交換機能を有する
ディスクプレーヤによれば、単に所望のカテゴリを指定
するだけで、収納せる複数枚のディスクの内、指定され
たカテゴリのディスクを対象として自動再生が実行され
るから、逐一ディスク名を指定していた従来のディスク
プレーヤに比べて、操作が簡易である。

【００１２】

【実施例】２４枚のＣＤの交換機能を有するディスクプ
レーヤに本発明を実施した一例につき、図面に沿って詳
述する。図１は該ディスクプレーヤの構成を示し、ディ
スクホルダー(７)に収納された２４枚のＣＤ(８)の中か
ら選択的に１枚のＣＤ(８)をディスク選択取り出し機構
(６)によって取り出し、信号を再生するためのピックア
ップ(52)、ＣＤ(８)を回転駆動するためのディスクモー
タ(53)等からなる演奏機構へ搬送するものである。ディ
スクホルダー(７)の内部は２４個のディスク収納部に仕
切られており、これらのディスク収納部には“１”〜
“２４”の連続番号が付与され、該番号によってディス
クが識別される。

【００１３】ピックアップ(52)には再生制御回路(５)が
接続されており、ピックアップ(52)のトラッキング動作
やフォーカス動作等を制御している。ピックアップ(52)
から再生制御回路(５)を経て得られるデジタル信号は、
デジタル信号処理回路(51)へ供給されて復調、誤り訂
正、Ｄ／Ａ変換等の信号処理が施された後、増幅器等か
ら構成される後段回路(図示省略)へ送出される。又、デ
ジタル信号処理回路(51)から得られる信号の一部はディ
スクモータ(53)へ供給して、ＣＤの回転制御が行なわれ
る。

【００１４】再生制御回路(５)及びデジタル信号処理回
路(51)にはマイクロコンピュータからなるシステム制御
回路(４)が接続されている。システム制御回路(４)に
は、後述する操作キー群(24)や液晶式ディスプレイ(２)
が配置された操作パネル(１)と、カテゴリ関連のデータ
を格納するためのメモリ(３)が接続されている。

【００１５】システム制御回路(４)は、各種動作モード
の設定等、ＣＤプレーヤの全般的なシステム制御動作の
他、本発明に係るカテゴリ関連の制御動作を実行するも
のであり、後者の制御動作のために、後述するコンピュ
ータプログラムからなるカテゴリ登録手段(41)、カテゴ
リ表示手段(42)、及び自動演奏手段(43)を具えている。

【００１６】カテゴリ登録手段(41)は、操作キー群(24)
の操作に応じてメモリ(３)にカテゴリ名を登録する手続
きを実行するものである。自動演奏手段(43)は、操作キ
ー群(24)の操作によって指定されたカテゴリ名に基づい
てメモリ(３)を検索し、該カテゴリ名が付与された複数
のディスク収納部の複数のディスクを所定の順序で自動
再生するための手続きを実行するものである。カテゴリ
表示手段(42)は、各ディスク収納部毎のカテゴリ名をデ
ィスプレイ(２)に表示するための手続きを実行するもの
である。これらの手続きの詳細については後述する。

【００１７】図１０は操作パネル(１)の構成を示してお
り、ディスプレイ(２)は第１表示部(10)と第２表示部(2
2)を具えている。操作キー群としては、MEMORYキー(1
1)、SELECTキー(12)、CATEGORYキー(13)、SUB CATEGORY
キー(14)、EJECT/LOADキー(15)、BACKキー(16)、SELECT
SUB CATEGORYキー(17)、SELECT CATEGORYキー(18)、FW
Dキー(19)、及びPLAYキー(20)が配置されている。

【００１８】図２は、前記メモリ(３)内のデータ構造を
示している。２４個のディスク収納部の夫々に対して、
８バイトのカテゴリ登録部と８バイトのサブカテゴリ登
録部が設けられ、ディスク収納部毎にアドレス“１”か
ら“２４”が付与されている。ここで、カテゴリ登録部
には、ロック、クラシック、ジャズ等のジャンル別のル
ートカテゴリ名(以下、単にカテゴリ名という)が登録さ
れ、サブカテゴリ登録部には、歌手名やユーザの任意設
定可能な種々の符号等のサブカテゴリ名が登録される。
カテゴリ名及びサブカテゴリ名の付与によって、カテゴ
リの階層構造が形成される。尚、サブカテゴリ登録部は
ユーザが任意に設定するものであるが、カテゴリ登録部
には、予めメーカサイドで設定された７種類の標準カテ
ゴリ名を選択的に登録できる他、必要に応じて、ユーザ
が任意設定する任意カテゴリ名を登録することが出来
る。７つの標準カテゴリ名は、後述の如くカテゴリ名の
登録の際、所定の順序でディスプレイに表示される。

【００１９】この様にメモリ(３)には、２４個のディス
ク収納部の全てについてカテゴリ名とサブカテゴリ名を
付与することが出来るが、ディスクを収納していないデ
ィスク収納部には、そのディスク収納部に対応するアド
レスに対し、カテゴリ名及びサブカテゴリ名が付与され
ていないことを表わす特定のデータ“Ｘ”が書き込まれ
る。又、カテゴリ名のみを付与して、サブカテゴリ名は
付与しないことも可能であり、この場合は、サブカテゴ
リ名の登録部に前記データ“Ｘ”が書き込まれる。

【００２０】図３乃至図９は、前記システム制御回路
(４)が実行するカテゴリ関連の制御手続きを機能毎に表
わしたものであって、図３はカテゴリ名のみを登録する
際の手続き、図４及び図５はカテゴリ名及びサブカテゴ
リ名の両方を登録する際の手続き、図６はカテゴリ名の
みに基づく自動演奏を実行する際のカテゴリ選択手続
き、図７はカテゴリ名及びサブカテゴリ名の両方に基づ
く自動演奏を実行する際のカテゴリ選択手続き、図８は
自動演奏時の手続き、図９は自動演奏の具体例を表わす
ものである。

【００２１】カテゴリの登録に際しては、先ず図１０に
示すEJECT/LOADキー(15)を押すと、第２表示部(22)に
“LOAD DISC”と表示され、ＣＤの装着が促される。こ
れに応じてユーザが、ＣＤ挿入口(23)からＣＤを特定の
ディスク収納部に装填すると、第２表示部(22)には
“(ディスク収納部の番号) PROGRAM CATEGORY”と表示
され、カテゴリの設定が促される。ここで、CATEGORYキ
ー(13)を押す。

【００２２】図３においては、先ずステップＳ１にて、
CATEGORYキーが押されたかどうかを判断し、押されたと
き、ステップＳ２にて当該ディスク収納部に既にカテゴ
リが登録されているかどうかを判断する。登録されてい
る場合は、ステップＳ３にてその既に登録されているカ
テゴリ名を表示し、未登録の場合はステップＳ４にて最
初の標準カテゴリ名“ＲＯＣＫ”を表示する。

【００２３】次にステップＳ５にて、表示されたカテゴ
リ名を破棄して、新規なカテゴリ名を登録するかどうか
を判断し、登録する場合はステップＳ９にてその新規な
カテゴリ名(任意カテゴリ名)をSELECTキー、FWDキー及
びBACKキーを用いて入力する。その後、ステップＳ１０
にてMEMORYキーが押されたことを確認する。これによっ
て、新規なカテゴリ名がメモリに登録されることにな
る。その後、ステップＳ１１にてカテゴリ名が登録され
た旨をスクロール表示する。

【００２４】一方、ステップＳ５にて新規カテゴリ名を
登録しない場合は、ステップＳ６にて、表示されている
カテゴリ名が希望のものかどうかをユーザに問い、それ
が希望のものであるときは、ステップＳ１０へ移行し
て、該カテゴリ名をメモリに登録する。表示されている
カテゴリ名が希望のものでない場合は、ステップＳ７に
てCATEGORYキーが押されたことを確認した後、ステップ
Ｓ８にて、次の標準カテゴリを表示し、ステップＳ５へ
戻る。そして、希望する標準カテゴリが表示されるま
で、ステップＳ５〜Ｓ８を繰り返す。最後の標準カテゴ
リが表示された後は、最初の標準カテゴリ“ＲＯＣＫ”
に戻る。この過程で、希望するカテゴリが表示されれ
ば、ステップＳ１０へ移行して、該カテゴリをメモリに
登録する。

【００２５】図４のカテゴリ名及びサブカテゴリ名の登
録においては、先ず図３のステップＳ１〜Ｓ８と同様の
カテゴリ登録手続きＳ１２〜Ｓ１８を実行する。この過
程において、ステップＳ１６でディスプレイに表示され
たカテゴリ名が希望のものであれば、サブカテゴリの登
録手続きに移行する。サブカテゴリの登録手続きにおい
ては、先ずステップＳ１９にてＳＵＢ ＣＡＴＥＧＯＲ
Ｙキーが押されたかどうかを判断し、該キーが押された
後、ステップＳ２０にて、当該サブカテゴリ登録部に既
にサブカテゴリが登録されているかどうかを判断する。
既に登録されているときは、ステップＳ２１にて、その
登録されているサブカテゴリ名を表示し、未登録の場合
は、ステップＳ２２にて未登録の旨を表わす表示を行な
う。

【００２６】次に図５のステップＳ２３にて、前記表示
されたサブカテゴリ名を破棄して、新規なサブカテゴリ
名を登録するかどうかを判断し、登録する場合はステッ
プＳ２７にてその新規なサブカテゴリ名をＳＥＬＥＣＴ
キー、FWDキー及びBACKキーを用いて入力した後、ステ
ップＳ２８にてMEMORYキーが押されたことを確認する。
これによって、新規なサブカテゴリ名がメモリに登録さ
れることになる。その後、ステップＳ２９にてカテゴリ
名及びサブカテゴリ名が登録された旨をスクロール表示
する。

【００２７】一方、ステップＳ２３にて新規サブカテゴ
リ名を登録しない場合は、ステップＳ２４にて、表示さ
れているサブカテゴリ名が希望のものかどうかをユーザ
に問い、それが希望のものであるときは、ステップＳ２
８へ移行して、該サブカテゴリ名をメモリに登録する。
表示されているサブカテゴリ名が希望のものでない場合
は、ステップＳ２５にてSAB CATEGORYキーが押されたこ
とを確認した後、ステップＳ２６にて、既に登録されて
いる次のサブカテゴリを表示し、ステップＳ２３へ戻
る。そして、希望するサブカテゴリが表示されるまで、
ステップＳ２３〜Ｓ２６を繰り返す。最後の既登録サブ
カテゴリが表示された後は、新規サブカテゴリの入力を
促す表示を行なう。この過程で、希望するサブカテゴリ
が表示されれば、ステップＳ２８へ移行して、該サブカ
テゴリをメモリに登録する。

【００２８】上記カテゴリ登録手続きは、２４個のディ
スク収納部の全てに対して実行され、この登録手続きが
終了した後、システム制御回路(４)のメインルーチンに
戻り、ＰＬＡＹ等のモード設定指示を待つ。尚、２４個
全てのディスク収納部についての登録が完了するまでに
登録手続きを終了し、或いは、カテゴリ名だけの登録で
サブカテゴリ名を付与せずに登録手続きを終了すること
も、所定のキー操作によって可能である。

【００２９】新規なカテゴリ名或いはサブカテゴリ名を
キー入力する手続は、前述の如く図１０に示す“１”〜
“９”のSELECTキー(12)、FWDキー(19)及びBACKキー(1
6)を用いて行なわれるが、この際、第１表示部(10)に候
補として表示されるアルファベットをこれらのキー操作
によって拾い出し、所望の名称を構成する。そして、構
成された名称はディスプレイ(２)の第２表示部(22)に表
示される。図１０中に、第１表示部(10)の表示を拡大し
て示す。アルファベットの拾い出しは、まず、FWDキー
(19)及びBACKキー(16)よって表示する桁を決定し、次に
SELECTキー(12)の“１”〜“９”を押して、縦に３文字
づつ配列されているアルファベット群を指定する。例え
ば "Ｑ" を選択する時は、SELECTキー(12)の“６”を１
度押すと “Ｐ” が選択されるので、更に“６”をもう
一度押して、 "Ｑ" を選択する。BACKキー(16)又はFWD
キー(19)を押すことにより、その桁のアルファベットは
確定し、CATEGORYキー(13)、SUB CATEGORYキー(14)、又
はPLAYキー(20)を押すことにより、選択されたアルファ
ッベト列がカテゴリとして確定する。

【００３０】図１１〜図１４は、登録時における第２表
示部(22)の表示例を示している。図１１及び図１２は、
カテゴリ名のみの表示例である。“ＤＩＳＣ １”はデ
ィスク収納部の番号の表示(87)、“ＰＯＰ”、“ＪＡＺ
Ｚ”はカテゴリの表示(88)、“１”〜“２４”はディス
ク収納部の番号の表示(89)である。図１３及び図１４は
サブカテゴリを登録するときの表示例である。カテゴリ
表示(88)には ”１ＳＴ”、”２ＮＤ”のサブカテゴリ
名が付加されている。

【００３１】図６の自動演奏時のカテゴリ選択手続きに
おいては、先ずステップＳ３１にてSELECT CATEGORYキ
ーが押されたかどうかを判断し、該キーが押されたと
き、ステップＳ３２にて、メモリ内を探索して、登録さ
れたカテゴリが存在するかどうかが判断される。カテゴ
リが登録されているときは、ステップＳ３４にて、その
登録されているカテゴリ名を、ディスク収納部の番号と
共に表示する。次にステップＳ３５にて、表示されたカ
テゴリ名が希望のものかどうかをユーザに問い、希望カ
テゴリでない場合は、ステップＳ３６にてSELECT CATEG
ORYキーが押されたことを確認した後、ステップＳ３２
に戻る。そして、上記ステップＳ３２〜Ｓ３６を登録さ
れた全てのカテゴリについて繰り返し、全てのカテゴリ
が表示されてステップＳ３２にて登録カテゴリが最早存
在しないことが確認されると、ステップＳ３３にてカテ
ゴリ選択状態をキャンセルして、ステップＳ３１にて次
のSELECT CATEGORYキーの操作に待機する。この過程に
おいて、ステップＳ３５で希望カテゴリが表示されたと
き、手続きを終了する。

【００３２】上記手続きの実行によって、登録されてい
る全てのカテゴリ名と、各カテゴリ名についてそのカテ
ゴリ名が付与されている全てのディスク収納部番号が表
示されることになる。この際、サブカテゴリは無視され
る。図１５及び図１６は夫々カテゴリの表示例を示して
いる。図１５の例は、カテゴリ名“ＰＯＰ”が番号“１
１”及び“１２”のディスク収納部に付与されているこ
とを表わし、図１６の例は、カテゴリ名“ＪＡＺＺ”が
番号“５”〜“８”、“２３”及び“２４”のディスク
収納部に付与されていることを表わしている。

【００３３】図７の自動演奏時のカテゴリ及びサブカテ
ゴリの選択においては、先ず図６のステップＳ３１〜Ｓ
３６と同様のカテゴリ選択手続きＳ３７〜Ｓ４２が実行
され、この過程において、ステップＳ４１で希望カテゴ
リが表示されたとき、サブカテゴリ選択手続きに移行す
る。即ち、ステップＳ４３にてSELECT SUB CATEGORYキ
ーが押されたかどうかを判断し、該キーが押されたと
き、ステップＳ４４にてメモリ内を探索して、登録され
たサブカテゴリが存在するかどうかが判断される。サブ
カテゴリが登録されているときは、ステップＳ４６に
て、その登録されているサブカテゴリ名を、カゴテゴリ
名及びディスク収納部番号と共に表示する。次にステッ
プＳ４７にて、表示されたサブカテゴリ名が希望のもの
かどうかをユーザに問い、希望サブカテゴリでない場合
は、ステップＳ４８にてSELECT SUB CATEGORYキーが押
されたことを確認した後、ステップＳ４４に戻る。そし
て、上記ステップＳ４４〜Ｓ４８を登録された全てのサ
ブカテゴリについて繰り返し、全てのサブカテゴリが表
示されてステップＳ４４にて登録サブカテゴリが最早存
在しないことが確認されると、ステップＳ４５にてサブ
カテゴリ選択状態をキャンセルして、ステップＳ４１へ
戻り、カテゴリ名の選択を再実行する。この過程におい
て、ステップＳ４７で希望サブカテゴリが表示されたと
きは、手続きを終了する。

【００３４】図８の自動演奏手続きにおいては、先ず前
記のカテゴリ／サブカテゴリ選択手続きを実行して、所
望のカテゴリ名／サブカテゴリ名をディスプレイに表示
した後、ステップＳ５１にてPLAYキー(20)がおされたか
どうかを判断する。そして、該キーがおされたとき、ス
テップＳ５２にて、表示されているカテゴリ名／サブカ
テゴリ名が付与されているディスク収納部番号の内、最
小番号のディスク収納部のディスクを最初に演奏する。
その後、ステップＳ５３にて演奏終了が確認された後、
ステップＳ５４にて当該カテゴリ名／サブカテゴリ名が
付与されている全てのディスク収納部内のディスクの演
奏が終了したどうかを判断する。未了の場合は次に大き
い番号のディスク収納部のディスクを演奏し、ステップ
Ｓ５３に戻る。この過程において、ステップＳ５４で全
てのディスク収納部内のディスクの演奏が終了したこと
が確認されると、ステップＳ５６にて演奏動作を停止し
て、手続きを終了する。尚、カテゴリ名のみを指定した
場合は、サブカテゴリの異同に拘わらず、該カテゴリ名
に該当する全てのディスクが演奏される。又、カテゴリ
名とサブカテゴリ名の両方を指定した場合は、両方に該
当するＣＤのみが演奏されることなる。

【００３５】図９は、カテゴリ名“ＲＯＣＫ”がディス
ク収納部番号“２”“６”“１０”に対して付与されて
いる場合の自動演奏の例を示している。先ずステップＳ
５７にて前記のカテゴリ選択手続きによってカテゴリ名
“ＲＯＣＫ”を選択した後、ステップＳ５８にてPLAYキ
ーが押されたかどうかを判断する。そして、該キーがお
されたとき、ステップＳ５９にて、ディスク収納部番号
“２”“６”“１０”に収納されているディスクが順次
演奏される。その後、ステップＳ６０にて演奏動作が停
止される。

【００３６】上述の如く、本発明に係るディスクプレー
ヤによれば、カテゴリ及び、必要に応じてサブカテゴリ
を指定するだけで、該当するディスクが自動演奏される
から、逐一ディスク名を指定する必要はなく、操作が極
めて簡易である。又、カテゴリ名の登録に際しては、先
ず標準カテゴリ名が順次表示されるから、この中からカ
テゴリ名を選択する場合には、カテゴリ名の入力操作は
簡易である。更に又、自動演奏時にカテゴリ名を指定す
る際は、メモリに登録されているカテゴリ名が順次、デ
ィスプレイに表示されから、カテゴリ名の指定操作は簡
易である。

【００３７】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例え
ば本発明は、ＣＤプレーヤに限らず、ディスク状記録媒
体を対象とする凡ゆるディスクプレーヤに実施出来るの
は勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るディスクプレーヤの構成を示すブ
ロック図である。

【図２】メモリのデータ構造を示す図である。

【図３】カテゴリ名のみの登録手続きを示すフローチャ
ートである。

【図４】カテゴリ名及びサブカテゴリ名の登録手続きの
前半を示すフローチャートである。

【図５】同上の後半を示すフローチャートである。

【図６】カテゴリ名のみに基づく自動演奏時のカテゴリ
選択手続きを示すフローチャートである。

【図７】カテゴリ名及びサブカテゴリ名に基づく自動演
奏時のカテゴリ選択手続きを示すフローチャートであ
る。

【図８】自動演奏手続きを示すフローチャートである。

【図９】自動演奏例を示すフローチャートである。

【図１０】フロントパネルの構成を示す正面図である。

【図１１】カテゴリ登録時のカテゴリ名の表示例を示す
図である。

【図１２】カテゴリ名の他の表示例を示す図である。

【図１３】カテゴリ名及びサブカテゴリ名の表示例を示
す図である。

【図１４】カテゴリ名及びサブカテゴリ名の他の表示例
を示す図である。

【図１５】自動演奏時のカテゴリ別の表示例を示す図で
ある。

【図１６】他のカテゴリ別の表示例を示す図である。

【符号の説明】

(１) 操作パネル (２) ディスプレイ (３) メモリ (４) システム制御回路 (７) ディスクホルダー (８) ディスク

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のディスク収納部に収納された複数
   のディスクを選択的に再生することが可能なディスクプ
   レーヤにおいて、 各ディスク収納部毎にカテゴリ名を記憶するメモリ手段
   と、 再生せんとするディスクのカテゴリ名を指定する際に操
   作すべきカテゴリ指定手段と、 カテゴリ指定手段の操作によって指定されたカテゴリ名
   に基づいて前記メモリ手段を検索し、該カテゴリ名が付
   与された複数のディスク収納部の複数のディスクを連続
   的に自動再生するための自動再生手段とを具えたことを
   特徴とするディスク交換機能を有するディスクプレー
   ヤ。
2. 【請求項２】 更に、ディスプレイと、各ディスク収納
   部毎のカテゴリ名をディスプレイに表示するためのカテ
   ゴリ表示手段を具えている請求項１に記載のディスクプ
   レーヤ。
3. 【請求項３】 更に、新たなカテゴリ名を前記メモリ手
   段に登録する際に操作すべきカテゴリ入力手段と、該カ
   テゴリ入力手段の操作に応じて前記メモリ手段にカテゴ
   リ名を登録するカテゴリ登録手段とを具えている請求項
   ２に記載のディスクプレーヤ。
4. 【請求項４】 カテゴリ表示手段は、自動再生を実行す
   るべくカテゴリ指定手段の操作によってカテゴリ名を指
   定する際には、メモリ手段に記憶されている全てのカテ
   ゴリ名を順次、ディスプレイに表示する請求項３に記載
   のディスクプレーヤ。
5. 【請求項５】 カテゴリ名は、予め用意されている複数
   の標準カテゴリ名と、操作者が任意に命名可能な任意カ
   テゴリ名を含み、前記カテゴリ登録手段は、カテゴリ名
   の入力に際して、先ず前記複数の標準カテゴリ名をディ
   スプレイに順次表示しつつ、カテゴリ入力手段の操作に
   よって選択された標準カテゴリ名をメモリ手段に登録し
   た後、カテゴリ入力手段の操作によって入力された任意
   カテゴリ名をメモリ手段に登録する請求項３に記載のデ
   ィスクプレーヤ。
6. 【請求項６】 カテゴリ名は、ルートカテゴリ名を第１
   階層、サブカテゴリ名を第２階層とする階層的な構造を
   有している請求項１に記載のディスクプレーヤ。