JPH07176148A - 磁気記録復調装置 - Google Patents

磁気記録復調装置

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JPH07176148A
JPH07176148A JP32012493A JP32012493A JPH07176148A JP H07176148 A JPH07176148 A JP H07176148A JP 32012493 A JP32012493 A JP 32012493A JP 32012493 A JP32012493 A JP 32012493A JP H07176148 A JPH07176148 A JP H07176148A
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JP
Japan
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equalization
magnetic recording
waveform
signal
series
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JP32012493A
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Inventor
Takao Sugawara
隆夫 菅原
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高いS/N利得が期待できる(1+D)n
等化を行った場合でも、分割処理によってデータ復調処
理の高速化が可能となり、回路構成を簡素化できる磁気
記録復調装置を提供することを目的とする。 【構成】 Dを1シンボル分の遅延として、1−Dと見
なせる磁気記録系1から読み出した再生信号に含まれる
データを、パーシャルレスポンスと復調器とを組み合わ
せて復調する磁気記録復調装置を、磁気記録系1から読
み出した再生信号に1+Dの等化を行う等化器2と、等
化器2の出力のサンプル値を、奇数列と偶数列の2系列
に分ける切換スイッチ3と、1+D2 の等化を行う等化
器4, 5と、1─D4 となったそれぞれの系列における再
生信号のサンプル値を、更に奇数列と偶数列の2系列に
分ける切換スイッチ6, 7と、4系統の各系列にそれぞれ
設けられた最尤検出器11〜14から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録復調装置に関
し、特に、磁気記録再生装置から再生された信号帯域内
のノイズの強調を抑えてSN比を改善することができる
磁気記録復調装置に関する。従来、磁気記録に用いられ
るデータ復調方式においては、磁気記録再生装置から読
み出された信号のSN比を改善することが望まれてい
る。
【0002】
【従来の技術】図11は磁気記録再生装置から読み出さ
れた信号の復調にパーシャルレスポンスと最尤検出器を
組み合わせた方式(PRML方式)の従来の磁気記録復
調装置の構成を示すものである。磁気記録再生装置から
読み出された信号の復調にパーシャルレスポンスと最尤
検出器を組み合わせた方式の原理は、M.J.ファーガ
ソン(M.J.Ferguson)が1972年2月発行のベルシス
テム技術ジャーナル第51巻2月号の中の「バイナリ・
パーシャル・レスポンス・チャンネルに対する最適受信
装置」("OptimalReception for Binary Partial Respo
nse Channels",The Bell System Technical Journal Vo
l.51,No.2,February,1972)で述べている。また、この
場合の最尤検出器の具体的構成においてはロジャー.
W.ウッド(Roger W.Wood)らが、1986年5月発行
のIEEE通信会報第COM−34巻5月号の「磁気記
録チャンネルにおけるクラスIVパーシャル・レスポン
スを用いたビタビ検出法」(“Viterbi Detection of C
lass IV Partial Response on a Magnetic RecordingCh
annel",IEEE Transaction on Communications, vol.COM
-34, No.5,May 1986)において提案しているので、ここ
では説明を省略する。
【0003】図11に示した従来の磁気記録復調装置9
0は、磁気記録系91、磁気記録系91から読み出され
た信号の等化器92、切換スイッチ93、切換スイッチ
93によって2系統に分けられた各系統にそれぞれ設け
られた最尤検出器94,95、および最尤検出器94,
95の出力の論理和をとるOR回路96から構成されて
いる。
【0004】図12は図11に示した磁気記録復調装置
90の各部の信号波形である。記録データが“0010
000100001111100101000”である
とした時に、波形aは図11の磁気記録系91に書き込
まれる記録データ(一般にはRLL符号等の符号化がな
される。)をパルス列で表したものである。これを記録
電流とすると(一般にはデータの"1" で反転を行うNRZI
の操作が行われるが,ここではその説明を省略する) 、
磁気記録系91から読み出された再生信号は波形bの様
になり、磁気記録系91は(1−D)と見なされる(実
際には符号間干渉を持つ)。ここで、Dはデータ1シン
ボル分の遅延操作を示す。
【0005】また、等化器92では(1+D)の操作が
施される(ここでは余分な符号間干渉の除去も行われ
る)。従って、磁気記録系91における(1−D)の操
作と等化器92における(1+D)とによって、磁気記
録系91と等化器92の直列回路は(1−D2 )の伝送
路となり, これはクラス4パーシャルレスポンスチャネ
ルと呼ばれる。
【0006】(1−D2 )である等化器92の出力波形
cは隣接するビット間で干渉を持たないため(図中の波
形cにおける○と×)、波形cはこれを奇数列(○)と
偶数列(×)に分けた信号d1 とd2 に分割することが
できる。この操作が切換スイッチ93で行われ、奇数列
の信号d1 と偶数列の信号d2 はそれぞれ最尤検出器9
4,.95に入力される。最尤検出器94,95では
(1−D2 )のパターンを認識してデータの"1" と判断
するデータの復調が行われる。そして、最尤検出器9
4,95からの検出信号がそれぞれ波形e1,2 で表さ
れる。一般に最尤検出法は複雑であるが, この時の最尤
検出器94,95は前述のファーガソン(Ferguson)ア
ルゴリズムによって簡単化できる。
【0007】最尤検出器94,95からの検出信号(波
形e1,2 )はOR回路96において論理和をとられ、
出力波形fとなる。この出力波形fは磁気記録系91へ
の書込波形aと一致する。磁気記録系91から読み出さ
れた再生信号に等化器92において(1+D)の等化を
行うことの利点は、再生信号の信号帯域内のノイズの強
調を抑えることによるSN比の改善効果にある。そこ
で、等化器92による(1+D)の等化の代わりに、別
の等化器を用いて(1+D)n 、〔ただしnは2以上〕
の等化を行って、さらにSN比の改善する方式が提案さ
れている。例えば、n=2の場合はEPRML、n=3
の場合はEEPRML等と呼ばれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気記録復調装置90において、nを2以上にした高次
の等化を行った場合、等化後の再生信号を分割すること
は困難となり、高速化の点で不利となる。またファーガ
ソン(Ferguson)アルゴリズムが使えないことから、再
生信号を復調する最尤検出器の回路構成は複雑で大規模
となるという問題点があった。
【0009】そこで、本発明は、(1+D)の等化を行
うPRMLより高いS/N利得が期待できる(1+D)
n の等化を行った方式においても2系統に分割でき、デ
ータ復調処理の高速化が可能となり、またファーガソン
(Ferguson)アルゴリズムを使用することができて回路
構成を簡素化できる磁気記録復調装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の第1の形態の磁気記録復調装置は、Dを1シンボル
分の遅延として、1−Dと見なせる磁気記録系(1) から
読み出した再生信号に含まれるデータを、パーシャルレ
スポンスと復調器とを組み合わせて復調する磁気記録復
調装置において、磁気記録系(1) から読み出された再生
信号に1+Dの等化を行う第1の等化手段と、1+Dの
等化により、1─D2 となった再生信号のサンプル値
を、奇数列と偶数列の2系列に分ける第1のスイッチン
グ手段と、前段のスイッチング手段により2系列に分け
られた再生信号に、nを1〜mの自然数とし、K=2n
として、それぞれ1+DK の等化を次数の小さい順に順
次行う第2の等化手段と、前記第2の等化手段に接続
し、1+DK の等化により、1─D2Kとなったそれぞれ
の系列における再生信号のサンプル値を、更に奇数列と
偶数列の2系列に分ける第2のスイッチング手段と、前
記第2のスイッチング手段により分けられた最終的な各
系列にそれぞれ設けられた復調手段とを備え、前記第2
の等化手段と第2のスイッチング手段によってm回の等
化操作と分割操作が繰り返され、L=2m+1 として、最
終的に1−DL の信号をL系列に分けて前記復調手段に
より復調することを特徴としている。
【0011】前記第2の等化手段は、1+DK の等化演
算操作の代わりに、再生信号の帯域を1/Kにするため
のフィルタ操作と、再生信号を1+D2Kとするための波
形等化を行っても良い。前記目的を達成する本発明の第
2の形態の磁気記録復調装置は、Dを1シンボル分の遅
延として、1−Dと見なせる磁気記録系(1) から読み出
した再生信号に含まれるデータを、パーシャルレスポン
スと復調器とを組み合わせて復調する磁気記録復調装置
において、磁気記録系(1) から読み出された再生信号に
1+Dの等化を行う等化手段と、1+Dの等化により、
1─D2 となった再生信号のサンプル値を、奇数列と偶
数列の2系列に分けるスイッチング手段と、前記スイッ
チング手段により2系列に分けられた再生信号のそれぞ
れの振幅検出を行う振幅検出手段と、各系列のサンプル
値と、各系列の振幅検出値に期待値を乗算した理想サン
プル値との誤差を演算する誤差サンプル値演算手段と、
自系列のサンプル値と、他系列の誤差サンプル値とを選
択して出力する第2のスイッチング手段と、前記第2の
スイッチング手段にそれぞれ接続し、1+Dの演算操作
を施す第2の等化手段と、この第2の等化手段の各個に
接続する最尤検出手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0012】前記振幅検出手段が、最尤検出によって再
生信号のそれぞれの振幅検出を行うようにしても良いも
のである。
【0013】
【作用】本発明の磁気記録復調装置によれば、(1+
D)の等化を行うPRMLより高いS/N利得が期待で
きる(1+D)n の等化を行った方式においても2系統
に分割でき、パーシャルレスポンスと最尤検出を組み合
わせてデータ復調が行われるので、処理の高速化・高性
能化が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を用いて本発明の実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例の磁気記録復調
装置10の構成を示すブロック回路図である。この実施
例の磁気記録復調装置10は、磁気記録系1、磁気記録
系1から読み出された信号の等化器2、切換スイッチ
3、切換スイッチ93によって2系統に分けられた各系
統にそれぞれ設けられた等化器4,5、この等化器4,
5の後段に設けられた切換スイッチ6,7、切換スイッ
チ6,7によって分けられた各系統にそれぞれ設けられ
た最尤検出器11〜14、最尤検出器11〜14の出力
の論理和をとるOR回路15,16、およびOR回路1
5,16の出力の論理和をとるOR回路17から構成さ
れている。
【0015】図2は図1に示した磁気記録復調装置10
の各部の信号波形であり、ここでは図1のように構成さ
れた磁気記録復調装置10の動作を図2の波形図を併用
しながら説明する。まず、磁気記録系1に書き込まれる
記録データが“001000010000111110
0101000”であるとすると、磁気記録系1に書き
込まれる記録データ(一般にはRLL符号等の符号化が
なされる。)をパルス列で表したものは、図2に波形a
で示すようになる。この波形aが磁気記録媒体への記録
電流(一般にはデータの"1" で反転を行うNRZIの操作が
行われるが, ここではその説明を省略する) である。
【0016】磁気記録系1から読み出された再生信号は
波形bの様になり、磁気記録系1は(1−D)と見なさ
れる(実際には符号間干渉を持つ)。ここで、Dはデー
タ1シンボル分の遅延操作を示す。波形bで示される再
生信号は、等化器2によって(1+D)の等化が施され
る(ここでは余分な符号間干渉の除去も行われる)。従
って、磁気記録系91における(1−D)の操作と等化
器2における(1+D)とによって、磁気記録系1と等
化器2の直列回路は(1−D2 )の伝送路となり, これ
はクラス4パーシャルレスポンスチャネルと呼ばれる。
【0017】(1−D2 )である等化器2の出力波形c
は隣接するビット間で干渉を持たないため(図中の波形
cにおける○と×)、波形c中のサンプル値は奇数列と
偶数列に分割することができる。なお、波形c中の破線
は波形bをDの処理を施して1シンボル遅延させたもの
であり、波形bにこの破線で示す波形cを加えたものが
実線で示す波形cとなる。奇数列のサンプル値(○で示
す)による波形がd1、偶数列のサンプル値(×で示
す)による波形がd2である。この操作は切換スイッチ
3で行われ、奇数列の信号(波形d1)と偶数列の信号
(波形d2)はそれぞれ等化器4,5に入力される。そ
して、奇数列の信号d1と偶数列の信号d2はそれぞれ
の系列で等化器4,5によって(1+D2 )の演算が施
される。
【0018】波形g1における破線は波形d1をDの処
理を施して1シンボル遅延させたものであり、波形d1
にこの破線で示す波形g1を加えたものが実線で示す波
形g1となる。このような操作により、等化器4,5か
らの出力信号はそれぞれ波形g1,g2となり、(1−
4 )と表されてさらに2系統に分割することができ
る。従って、波形g1,g2は切換スイッチ6,7によ
って更に2系統の信号に分けられ、分割された信号はそ
の波形がh1〜h4となる。
【0019】切換スイッチ6,7によって分割された4
系統にはそれぞれ最尤検出器11〜14が設けられてい
る。ここで、最尤検出器11〜14はD2を2シンボル
分の遅延として、1−D4=1− (D2)2 と表すことが
できるので、従来のものをそのまま用いることができ
る。最尤検出器11〜14ではそれぞれ(1−D22
のパターンを認識してデータの"1" と判断するデータの
復調が行われる。そして、最尤検出器11〜14からの
検出信号はそれぞれ波形i1〜i4で表される。一般に
最尤検出法は複雑であるが, この時の最尤検出器11〜
14は前述のファーグソン(Ferguson)アルゴリズムに
よって簡単化できる。
【0020】そして、最尤検出器11〜14からの検出
信号(波形i1〜i4)はOR回路15,16において
論理和をとられて出力波形j1,j2となり、更にOR
回路17で論理和を取られて出力波形kとなる。この出
力波形kは磁気記録系1への書込波形aと一致する。こ
の実施例の磁気記録復調装置10では、図11で説明し
た従来のPRML(パーシャルレスポンスと最尤検出を
用いた復調装置)と比較すると、回路規模は2倍必要と
なるが、4系統に分割した各経路において完全並列処理
が可能であるため処理速度も2倍に向上できる。
【0021】また、この実施例では、従来のPRML
に、(1+D2 )の等化を追加し、その後に分割処理を
1度追加しただけであるが、それぞれの系列の信号に、
nを1〜mの自然数とし、K=2n として、(1+
K )の等化演算と系列の分割操作をm回繰り返し、L
=2m+1 として、最終的に(1−DL )の信号をL系統
に分けて復調することも可能である。
【0022】図3は本発明の別の実施例の磁気記録復調
装置20の構成を示すブロック回路図であり、図1の構
成部材と同じ構成部材には同じ符号を付してある。図3
の実施例の磁気記録復調装置20が図1の実施例の磁気
記録復調装置10と異なる点は、等化器2に接続する切
換スイッチ3Aが2回路3接点タイプのものに変更され
ており、スイッチの切換によって“0”の信号が後段に
入力されるようになっている点と、等化器4,5の前段
にローパスフィルタ(LPF)8,9が設けられている
点である。
【0023】図4(a) ,(b) はこのローパスフィルタ
8,9の構成例を示すブロック回路図である。ローパス
フィルタ8,9は、図4(a) に示すようにサンプル値が
サンプルホルダにより離散化された場合は、ローパスフ
ィルタへの入力信号がアナログ信号となるので、アナロ
グフィルタ8aで構成することができるが、図4(b) に
示すように、再生信号がA/D変換器41によってディ
ジタル変換され、ローパスフィルタへの入力信号がディ
ジタル信号である場合には、アナログフィルタ8aの前
段にD/A変換器8b、アナログフィルタ8aの後段に
A/D変換器8cを設ける必要がある。
【0024】図5は図3の磁気記録復調装置20におけ
る要部の信号波形である。図1の実施例の磁気記録復調
装置10と同じ構成であると、切換スイッチ3Aによっ
て等化器2の出力波形cの奇数列のサンプル値○のみが
信号L1としてローパス・フィルタ8に入力されるが、
この実施例の切換スイッチ3Aによれば、出力波形cの
偶数列のサンプル値×の代わりに"0" (●で示す)が入
力される。
【0025】また、波形cで示す信号はその周期をTと
した時に、1/2Tの帯域を持っているので、これを奇
数列と偶数列に2分割すると、分割された周期は2Tに
なり、その帯域は1/4Tとなる。従って、帯域が1/
4T以上の信号は不要となるため、ローパスフィルタ
8,9によって除去が行われ、続いて等化器4,5によ
って(1+D2 )の波形等化が行われる。そして、等化
器4,5の出力信号(波形n1)が得られた後に、更
に、切換スイッチ6,7によって出力信号が2分割さ
れ、サンプル値が○と×に分割される。
【0026】図6は各部の信号の周波数と規格化出力の
関係を示したものである。図3の実施例によれば、周波
数帯域を半分にでき、さらに(1+D2 )=(1+D
2)の等化を行うため、ノイズを抑えることが可能であ
る。図7は本発明の更に別の実施例の磁気記録復調装置
30の構成を示すブロック回路図であり、前述の実施例
と同じ構成部材には同じ符号が付されている。
【0027】この実施例の磁気記録復調装置30では、
切換スイッチ3によって2系統に分けられた経路にそれ
ぞれレベル検出器21,22、乗算器23,24、およ
び減算器25,26が設けられている。レベル検出器2
1,22に接続する乗算器23,24では理想サンプル
値(期待値)が乗算され、乗算値は減算器25,26の
負入力端子に入力される。この減算器25,26の正入
力端子にはレベル検出器21,22の入力側の信号が入
力される。
【0028】2系統の経路の終端部には2入力1出力の
2つの切換スイッチ31,32が設けられており、切換
スイッチ31の一方の入力端子にはレベル検出器21の
入力側が接続され、他方の入力端子には減算器26の出
力が接続されている。また、切換スイッチ32の一方の
入力端子にはレベル検出器22の入力側が接続され、他
方の入力端子には減算器23の出力が接続されている。
そして、切換スイッチ31,32の出力端子にはそれぞ
れ(1+D)の等化器33,34、最尤検出器35,3
6が接続され、最尤検出器35,36の出力がOR回路
37によって論理和が演算される。
【0029】図8は図7の要部の信号波形である。等化
器2の出力サンプル波形cは、切換スイッチ3によって
奇数列の波形d1(○で示す)と偶数列の波形d2(×
で示す)に分割される。切換スイッチ31の出力波形p
1は、等化器1の奇数列の出力波形d1そのもの(d1
のサンプル点○)と、等化器1の偶数列の出力波形d2
における誤差サンプル(出力波形d2のサンプル点×か
ら、0の時0で1の時は±Vであるレベル検出器の出力
を差し引いた誤差ΔVi)からなる。
【0030】また、切換スイッチ32の出力波形q1
は、等化器1の偶数列の出力波形d2そのものと、等化
器1の奇数列の出力波形d1における誤差サンプル(出
力波形d1と出力波形d1のレベル検出信号により判断
される理想サンプル値との差)からなる。そして、それ
ぞれの信号に等化器33,34において(1+D)の演
算が施された後に、最尤検出器35,36で最尤検出さ
れ、OR回路37で合成される。
【0031】図9は等化器によって(1+D)と(1+
D)2 の等化を行った場合のノイズスペクトルを比較し
たものである。この図から分かるように、高次の等化
(1+D)2 を行った方がノイズは抑制される。図10
は図7の磁気記録復調装置30の変形例の磁気記録復調
装置40の構成を示すものであり、図7と同じ構成部材
には同じ符号が付されている。この実施例の磁気記録復
調装置40が図7の磁気記録復調装置30と異なる点
は、レベル検出器21,22の代わりに、最尤検出器4
1,42を設けた点である。図7のレベル検出器21,
22において誤りが生じた場合は特性の劣化が予想され
るが、この実施例のように誤り率の少ない最尤検出器4
1,42を用いることにより、特性の劣化の危険性を回
避することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気記録
復調装置によれば、従来のPRMLに比べて、高次の等
化を行った場合でもより速い処理が行える。また、S/
N利得の高い(1+D)2 の等化を行った場合でも2系
列での最尤検出が可能となるため復調器の高速化に寄与
するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気記録復調装置の構成を
示すブロック回路図である。
【図2】図1の各部の波形を示す波形図である。
【図3】本発明の別の実施例の磁気記録復調装置の構成
を示すブロック回路図である。
【図4】(a) は図3のローバスフィルタの構成を示すブ
ロック回路図、(b) は図3のローパスフィルタの別の構
成を示すブロック回路図である。
【図5】図3の要部の波形を示す波形図である。
【図6】図3は各部の信号の周波数と規格化出力の関係
を示した特性図である。
【図7】本発明の更に別の実施例の磁気記録復調装置の
構成を示すブロック回路図である。
【図8】図7の要部の波形を示す波形図である。
【図9】等化器によって(1+D)と(1+D)2 の等
化を行った場合のノイズスペクトルを比較した示す特性
図である。
【図10】図9の実施例の磁気記録復調装置の変形例の
構成を示すブロック回路図である。
【図11】従来の磁気記録復調装置の構成を示すブロッ
ク回路図である。
【図12】図11の各部の波形を示す波形図である。
【符号の説明】
1…磁気記録系 2,33,34…等化器 3…切換スイッチ 4,5…等化器 6,7,3A,31,32…切換スイッチ 8,9…ローパスフィルタ 10,20,30,40…本発明の実施例の磁気記録復
調装置 11〜14,35,36,41,42…最尤検出器 15〜17,37…OA回路 21,22…レベル検出器 23,24…乗算器 24,25…減算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Dを1シンボル分の遅延として、1−D
    と見なせる磁気記録系(1) から読み出した再生信号に含
    まれるデータを、パーシャルレスポンスと復調器とを組
    み合わせて復調する磁気記録復調装置であって、 磁気記録系(1) から読み出された再生信号に1+Dの等
    化を行う第1の等化手段(2) と、 1+Dの等化により、1─D2 となった再生信号のサン
    プル値を、奇数列と偶数列の2系列に分ける第1のスイ
    ッチング手段(3) と、 前段のスイッチング手段により2系列に分けられた再生
    信号に、nを1〜mの自然数とし、K=2n として、そ
    れぞれ1+DK の等化を次数の小さい順に順次行う第2
    の等化手段(4) と、 前記第2の等化手段に接続し、1+DK の等化により、
    1─D2Kとなったそれぞれの系列における再生信号のサ
    ンプル値を、更に奇数列と偶数列の2系列に分ける第2
    のスイッチング手段(6, 7)と、 前記第2のスイッチング手段により分けられた最終的な
    各系列にそれぞれ設けられた復調手段(11 〜14) とを備
    え、 前記第2の等化手段と第2のスイッチング手段によって
    m回の等化操作と分割操作が繰り返され、L=2m+1
    して、最終的に1−DL の信号をL系列に分けて前記復
    調手段により復調することを特徴とする磁気記録復調装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録復調装置であ
    って、 前記第2の等化手段が、1+DK の等化演算操作の代わ
    りに、再生信号の帯域を1/Kにするためのフィルタ操
    作と、再生信号を1+D2Kとするための波形等化を行う
    ことを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】 Dを1シンボル分の遅延として、1−D
    と見なせる磁気記録系(1) から読み出した再生信号に含
    まれるデータを、パーシャルレスポンスと復調器とを組
    み合わせて復調する磁気記録復調装置であって、 磁気記録系(1) から読み出された再生信号に1+Dの等
    化を行う等化手段(2)と、 1+Dの等化により、1─D2 となった再生信号のサン
    プル値を、奇数列と偶数列の2系列に分けるスイッチン
    グ手段(3) と、 前記スイッチング手段により2系列に分けられた再生信
    号のそれぞれの振幅検出を行う振幅検出手段(21,22)
    と、 各系列のサンプル値と、各系列の振幅検出値に期待値を
    乗算した理想サンプル値との誤差を演算する誤差サンプ
    ル値演算手段(25,26) と、 自系列のサンプル値と、他系列の誤差サンプル値とを選
    択して出力する第2のスイッチング手段(31,32) と、 前記第2のスイッチング手段にそれぞれ接続し、1+D
    の演算操作を施す第2の等化手段(33,34) と、 この第2の等化手段の各個に接続する最尤検出手段(35,
    36) とを備えることを特徴とする磁気記録復調装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の磁気記録復調装置であ
    って、前記振幅検出手段が、最尤検出によって再生信号
    のそれぞれの振幅検出を行うことを特徴とするもの。
JP32012493A 1993-12-20 1993-12-20 磁気記録復調装置 Withdrawn JPH07176148A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408532B1 (ko) * 1996-10-31 2004-01-24 삼성전자주식회사 데이타저장기기의prml코드생성방법

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