JPH07176145A - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JPH07176145A
JPH07176145A JP5318105A JP31810593A JPH07176145A JP H07176145 A JPH07176145 A JP H07176145A JP 5318105 A JP5318105 A JP 5318105A JP 31810593 A JP31810593 A JP 31810593A JP H07176145 A JPH07176145 A JP H07176145A
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JP
Japan
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signal
circuit
pattern
phase
mark
Prior art date
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Pending
Application number
JP5318105A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yamaguchi
毅 山口
Hiroshi Fuji
寛 藤
Hiroshige Hirashima
廣茂 平島
Shigeo Terajima
重男 寺島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Priority to US08/358,073 priority patent/US5553043A/en
Priority to DE4444993A priority patent/DE4444993A1/de
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/14Digital recording or reproducing using self-clocking codes
    • G11B20/1403Digital recording or reproducing using self-clocking codes characterised by the use of two levels
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/19Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
    • G11B27/28Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording
    • G11B27/30Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on the same track as the main recording
    • G11B27/3027Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on the same track as the main recording used signal is digitally coded

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Abstract

(57)【要約】 【目的】全てのVFOパターンに対しては速い応答速
度、全ての情報領域に対しては遅い応答速度でもって位
相同期を行う。 【構成】セクターマークに続くヘッダ部に、同期引き込
みパターンとアドレスマークとアドレス情報とからなる
データ群が複数群記録された記録データを読み出す装置
とし、信号同期回路2中のフェーズロックドループ回路
には、2種の同期引き込み速度でもって再生信号51に
位相同期を行わせる。また速度指示回路3により、セク
ターマークの検出を示すセクターマーク検出信号56を
基準として、参照クロック信号52のクロック数を計数
することにより、再生信号51に同期引き込みパターン
が現れる毎にフェーズロックドループ回路に速い応答速
度を指示し、再生信号51に同期引き込みパターンが現
れなくなる毎にフェーズロックドループ回路に遅い応答
速度を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セクターマークに続く
ヘッダ部に、同期引き込みパターンとアドレスマークと
アドレス情報とからなるデータ群が複数群記録された記
録データを読み出し、読み出した信号である再生信号か
ら情報の再生を行う情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体上に形成されたトラックをトレ
ースすることにより、トラックに記録されたデータを読
み出す情報再生装置の1種として光ディスク装置があ
る。この装置では、所定の信号処理が施され、トラック
に記録されたデータを再生するとき、記録されたデータ
の読み出し速度に対応したクロック信号をフェーズロッ
クドループ回路(以下ではPLL回路と称する)を用い
て生成している。そしてPLL回路を、2種の応答速度
でもって動作可能な構成とすることにより、生成される
クロック信号を短時間で入力信号の周波数に引き込むと
共に、引き込みの完了後には、ノイズ等の影響を受けに
くくしている。
【0003】つまり同期引き込みパターン(以下ではV
FOパターンと称する)に対して位相同期を行うときに
は、PLL回路は、速い応答速度でもって位相同期を行
う。そしてVFOパターンに含まれる『100』のパタ
ーンを所定回数だけ検出したときには、引き込みが完了
したとして、遅い応答速度でもって位相同期を行ってい
る。
【0004】しかし再生信号の品質が劣化したり、記録
媒体に微少な欠陥があると、VFOパターンに含まれる
『100』のパターンを所定回数以上連続して検出する
ことができない。そのため上記構成を採用した場合で
は、PLL回路は、VFOパターンに後続するアドレス
情報あるいはユーザ情報を示すビット列に、速い応答速
度でもって位相同期を行うという事態が生じる。この事
態が生じた場合、応答速度が速いことから、PLL回路
は、記録媒体の欠陥等によって再生信号中に欠陥が含ま
れると、この欠陥に対しても追従するように動作する。
このため同期状態が不安定となり易く、バーストエラー
の発生を招く恐れがあった。
【0005】この問題を解決するため、特開平4−16
2263号なる従来技術が提案されており、図5を参照
しつつ、この従来技術について説明する。
【0006】従来技術における構成では、PLL回路9
5の応答速度を切り換える信号の発生源として、VFO
パターンの読み取り期間に略等しい期間を計測するモノ
ステーブルマルチバイブレータ96を設けている。また
読み取りの開始を指示するリードゲート信号91を、モ
ノステーブルマルチバイブレータ96に導いている。ラ
ッチ97は、PLL回路95が生成したクロック信号に
同期して再生信号92のデータを読み取り、読み取った
データを出力94に送出する。
【0007】上記構成とすることにより、リードゲート
信号91が、PLL回路95に動作開始を指示したとき
には、モノステーブルマルチバイブレータ96が計測動
作を開始する(PLL回路95に対する動作開始の指示
は、スイッチ98を制御し、PLL回路95に与える信
号を基準クロック93から再生信号92に切り換えるこ
とによって行われる)。その結果、PLL回路95は、
動作開始時には、速い応答速度でもってVFOパターン
に位相同期を行い、モノステーブルマルチバイブレータ
96が所定時間の計測終了を出力したとき、その応答速
度を遅くした位相同期を行う。
【0008】つまりPLL回路95は、VFOパターン
に対しては速い応答速度による位相同期を行い、記録媒
体の欠陥等によって、所定長さのVFOパターンが検出
されなかった場合にも、情報領域のデータの読み取り時
には、遅い応答速度による位相同期を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録媒
体に記録されたデータの構成が、図3の符号57により
示すように、セクターマーク571に続くヘッダ部57
2〜575に、VFOパターン572とアドレスマーク
573とアドレス情報574とからなるデータ群が複数
群記録された構成である場合、従来技術を用いると以下
に示す問題が生じる。
【0010】セクターマーク571に続く最初のVFO
パターン572aに対しては速い応答速度による位相同
期が可能となるが、その後において現れるVFOパター
ン572に対し、PLL回路95は遅い応答速度でもっ
て位相同期を行うこととなる。そのため位相同期が完了
するまでには長い時間を要することから、VFOパター
ン572の読み取り期間内に位相同期が完了しない事態
が生じ、その後に続くアドレス情報574の読み取りが
不能になるという問題があった。
【0011】またPLL回路95は、動作開始時には速
い応答速度で位相同期が可能となるが、位相同期完了後
も、モノステーブルマルチバイブレータ96が所定時間
の計測を終了するまで、速い応答速度のままであるた
め、この間、再生信号の微小な欠陥があった場合、PL
L回路95は不安定となりやすいという問題があった。
【0012】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであり、その目的は、全てのVFOパターンに対
しては速い応答速度でもって位相同期を行わせ、且つ全
ての情報領域に対しては遅い応答速度でもって位相同期
を行わせることのできる情報再生装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明の情報再生装置は、セクターマーク
に続くヘッダ部に、同期引き込みパターンとアドレスマ
ークとアドレス情報とからなるデータ群が複数群記録さ
れた記録データを読み出し、読み出した信号である再生
信号から情報の再生を行う情報再生装置に適用してお
り、2種の同期引き込み速度でもって再生信号に位相同
期を行うフェーズロックドループ回路と、セクターマー
クの検出を示すセクターマーク検出信号を基準として、
参照クロック信号のクロック数を計数することにより、
再生信号に同期引き込みパターンが現れる毎にフェーズ
ロックドループ回路に速い応答速度を指示し、再生信号
に同期引き込みパターンが現れなくなる毎にフェーズロ
ックドループ回路に遅い応答速度を指示する速度指示回
路とを備えた構成としている。
【0014】また請求項2記載の発明の情報再生装置
は、セクターマークに続くヘッダ部に、同期引き込みパ
ターンとアドレスマークとアドレス情報とからなるデー
タ群が複数群記録された記録データを読み出し、読み出
した信号である再生信号から情報の再生を行う情報再生
装置に適用しており、2種の同期引き込み速度でもって
再生信号に位相同期を行うフェーズロックドループ回路
と、このフェーズロックドループ回路により生成された
再生クロックに同期して再生信号をサンプリングするこ
とにより得られた同期化データから、アドレスマークを
検出するマーク検出回路と、セクターマークの検出を示
すセクターマーク検出信号を基準として、参照クロック
信号のクロック数を計数することにより、再生信号に同
期引き込みパターンが現れ始める毎にフェーズロックド
ループ回路に応答速度を速める指示を与え、マーク検出
回路がアドレスマークの検出を示す毎に、フェーズロッ
クドループ回路に応答速度を遅める指示を与える速度指
示回路とを備えた構成としている。
【0015】また請求項3記載の発明の情報再生装置
は、セクターマークに続くヘッダ部に、同期引き込みパ
ターンとアドレスマークとアドレス情報とからなるデー
タ群が、データ部に、同期引き込みパターンとデータマ
ークとユーザ情報とからなるデータ群がそれぞれ記録さ
れた記録データを読み出し、読み出した信号である再生
信号から情報の再生を行う情報再生装置に適応してお
り、2種の同期引き込み速度でもって前記再生信号に位
相同期を行うフェーズロックドループ回路と、同期引き
込みパターンを検出する同期パターン検出回路と、前記
セクターマークの検出を示すセクターマーク検出信号を
基準として、参照クロック信号のクロック数を計数する
ことにより、前記再生信号に前記同期引き込みパターン
が現れる毎に前記フェーズロックドループ回路に速い応
答速度を指示し、前記同期パターン検出回路が同期引き
込みパターンを検出するか、前記再生信号に前記同期引
き込みパターンが現れなくなるかのどちらか一方によっ
て前記フェーズロックドループ回路に遅い応答速度を指
示する速度指示回路とを備えた構成としている。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明の作用を以下に示す。
【0017】記録データのデータ構成は、セクターマー
クに続くヘッダ部に、同期引き込みパターン(以下では
VFOパターンと称する)とアドレスマークとアドレス
情報とからなるデータ群が複数群記録された構成となっ
ている。このため、記録データの読み出しにおいては、
セクターマークの検出時を起点として、各VFOパター
ンが現れ始めるタイミング、および終了するタイミング
は既知である。
【0018】そのため、セクターマーク検出信号により
示されるセクターマークの検出時を開始点として、速度
指示回路は、参照クロック信号のクロック数を計数し、
各VFOパターンが現れ始めるタイミング、および終了
するタイミングを計測する。そして計測結果に従い、最
初のVFOパターンが現れ始めると速い応答速度とする
指示をフェーズロックドループ回路(以下ではPLL回
路と称する)に与える。そして後、VFOパターンが終
了するときには、遅い応答速度とする指示をPLL回路
に与える。
【0019】また速度指示回路は、最初のVFOパター
ン、アドレスマーク、およびアドレス情報が終了し、次
なるVFOパターンが現れ始めるときには速い応答速度
の指示をPLL回路に与える。そして後、VFOパター
ンが終了するときには遅い応答速度の指示を与える。以
下、データ構造によって定まるVFOパターン、アドレ
スマーク、およびアドレス情報からなるデータ群の群数
に従い、VFOパターンが現れるときには速い応答速度
の指示、VFOパターンが現れなくなるときには遅い応
答速度の指示をPLL回路に与える。
【0020】請求項2記載の発明の作用を以下に示す。
【0021】記録データのデータ構成は、セクターマー
クに続くヘッダ部に、VFOパターンとアドレスマーク
とアドレス情報とからなるデータ群が複数群記録された
構成となっている。このため、記録データの読み出しに
おいては、セクターマークの検出時を起点として、VF
Oパターンのそれぞれが現れ始めるタイミングは既知で
ある。
【0022】そのため、セクターマーク検出信号により
示されるセクターマークの検出時を開始点として、速度
指示回路は、参照クロック信号のクロック数を計数し、
各VFOパターンが現れ始めるタイミングを計測する。
そして計測結果に従い、最初のVFOパターンが現れる
時刻となったとき、速度指示回路は、速い応答速度とす
る指示をPLL回路に与える。そして速い応答速度によ
る位相同期をPLL回路に行わせているとき、マーク検
出回路がアドレスマークを検出すると、速度指示回路
は、VFOパターンの読み取り期間が終了したとして、
応答速度を遅める指示をPLL回路に与える。
【0023】以下、PLL回路に対し、速度指示回路
は、VFOパターンが現れ始める時刻となったときには
応答速度を速める指示、アドレスマークが検出されたと
きには応答速度を遅める指示を与える。
【0024】請求項3記載の発明の作用を以下に示す。
【0025】記録データのデータ構成は、セクターマー
クに続くヘッダ部に、VFOパターンとアドレスマーク
とアドレス情報とからなるデータ群が、データ部に、同
期引き込みパターンとデータマークとユーザ情報とから
なるデータ群が記録された構成となっている。そのため
記録データの読み出しにおいては、セクターマークの検
出時を起点として、各VFOパターンが現れ始めるタイ
ミング、及び終了するタイミングは既知である。
【0026】そのため、セクターマーク検出信号により
示されるセクターマークの検出時を開始点として、速度
指示回路は参照クロックのクロック数を計数し、各VF
Oパターンが現れ始めるタイミング、及び終了するタイ
ミングを計測する。そして計測結果に従い、VFOパタ
ーンが現れ始めると速い応答速度とする指示をPLL回
路に与える。そして後、同期パターン検出回路がVFO
パターンを検出するか、あるいはVFOパターンが終了
するかのどちらか一方により、遅い応答速度とする指示
をPLL回路に与える。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の一実施例について図面を参
照しつつ説明する。
【0028】先ず、本発明の一実施例が適用される記録
データの構成について説明する。
【0029】光ディスクに記録されるデータは、図3の
符号57により示すように、符号571〜575の各部
からなるヘッダ部と、符号576〜579の各部からな
るデータ部とによって構成されている。
【0030】ヘッダ部は、その先頭部分にセクターマー
ク571が記録されている。そしてセクターマーク57
1に続いては、同期引き込みのためのパターンであるV
FOパターン572、アドレス情報の開始位置を示すア
ドレスマーク573、および当該セクターのアドレスを
示すアドレス情報574よりなるデータ群が3群記録さ
れている。また最後には、ヘッダ部の終わりを示すポス
トアンブル575が記録されている。
【0031】データ部は、その先頭部分に、同期引き込
みのためのパターンであるVFOパターン576が記録
され、続いてデータの開始位置を示すデータマーク57
7が記録されている。そしてユーザ情報、誤り訂正用パ
リティ(ECC)、および誤り検出用パリティ(CR
C)等からなるデータ情報578が記録され、最後に
は、データ部の終わりを示すポストアンブル579が記
録されている。
【0032】またアドレス情報574およびデータ情報
578は、データビット列を、(2、7)RLL変調等
でもってデジタル変調した記録ビット列となっている。
そして、この記録ビット列におけるデータ『1』につい
ては、記録媒体である光ディスクのトラック上にマーク
を形成するマーク間記録の構成としている。
【0033】以上説明したように、本実施例では、記録
媒体は光ディスクとなっている。
【0034】図1は、請求項1記載の発明に係る情報再
生装置の一実施例の電気的構成を示すブロック線図であ
る。
【0035】図において、光ディスク上のデータを再生
する光ヘッドからの再生信号51が導かれた波形処理回
路1は、再生信号51に含まれる高域雑音成分を除去す
るフィルタリング処理を行うと共に信号の2値化を行う
ブロックとなっている。そして生成した2種の再生2値
化信号のうち、再生2値化信号57については、これを
信号同期回路2に送出し、再生2値化信号50について
は、これをセクターマーク検出回路6に送出する。
【0036】なお信号同期回路2に送出される再生2値
化信号57は、光ディスク上に形成されたマークの有無
を示す信号となっており、マークに対応した記録ビット
『1』をパルスによって示す信号形状となっている。ま
たセクターマーク検出回路6に送出される再生2値化信
号50は、マークが継続している期間ではHレベルが維
持される信号形状となっている。
【0037】またセクターマーク検出回路6は、再生2
値化信号に現れるセクターマークを検出したときには、
セクターマーク検出信号56を生成するブロックとなっ
ており、生成したセクターマーク検出信号56を速度指
示回路3に送出すると共に、図示されないコントローラ
に送出する。
【0038】なお、信号同期回路2、速度指示回路3お
よびセクターマーク検出回路6に与えられる参照クロッ
ク信号52は、光ディスクに記録されたビット列を再生
するときのビットレートに略一致したクロック信号とな
っている。そのためセクターマーク検出回路6は、再生
2値化信号50に現れるHレベルの期間とLレベルの期
間とを、参照クロック信号52のクロック数でもって計
数する。そして計数結果に基づき、マークの長さおよび
間隔が所定値となるとき、セクターマーク571を検出
したと判定する。
【0039】信号同期回路2は、その内部にフェーズロ
ックドループ回路(以下ではPLL回路と称する)を備
えたブロックとなっており、図示されないコントローラ
が送出するリードゲート信号53によって動作が制御さ
れる。また位相同期の動作時には、2種の同期引き込み
速度でもって再生2値化信号57に位相同期を行う。そ
して位相同期したクロック信号である再生クロック信号
59を生成すると共に、再生クロック信号59でもって
再生2値化信号57をサンプリングすることにより、同
期化データ58を生成する。
【0040】そして信号同期回路2において生成された
同期化データ58および再生クロック信号59は、速度
指示回路3、マーク検出回路4および復調回路5の各ブ
ロックに送出される。
【0041】速度指示回路3は、セクターマーク571
の検出を示すセクターマーク検出信号56を基準とし
て、参照クロック信号52のクロック数を計数すること
により、再生2値化信号57にVFOパターン572が
現れるタイミングと現れなくなるタイミングとを計測す
る。そして出力60,61を用いることにより、VFO
パターン572が現れるタイミングとなる毎に、信号同
期回路2内のPLL回路に対し、応答速度を速める指示
を与える。またVFOパターン572が現れなくなるタ
イミングとなる毎に、PLL回路に応答速度を遅める指
示を与えるブロックとなっている。
【0042】マーク検出回路4と復調回路5とは、リー
ドゲート信号53によって動作が制御されるブロックと
なっており、マーク検出回路4は、同期化データ58の
ビット列に対して、パターン一致の検出方法を適用する
ことにより、アドレスマーク573およびデータマーク
577の各マークを検出する。そしてマークを検出した
ときには、その検出を示すAM/DM検出信号55を生
成し、復調回路5と外部とに送出する。
【0043】また復調回路5は、AM/DM検出信号5
5によりマークの検出が示されると、同期化データ58
のビット列に所定の処理を施すことによってデータを復
調する。そして復調したデータについては、復調データ
54として、これを外部に送出する。
【0044】なお、同図において、AM/DM検出信号
55と速度指示回路3との接続を示す破線55aは、請
求項2記載の発明の一実施例における接続を示してお
り、本実施例では、この接続は行われていない。
【0045】図2は、信号同期回路2と速度指示回路3
との詳細な電気的構成を示すブロック線図である。
【0046】再生2値化信号57は、第1のクロックパ
ルス抽出回路102の一方の入力端子と遅延回路101
とに導かれており、再生クロック信号59は、第1のク
ロックパルス抽出回路102の他方の入力端子と第2の
クロックパルス抽出回路103とに導かれている。そし
て遅延回路101は、以下に説明する第1および第2の
クロックパルス抽出回路102、103において生じる
遅延を補償するため、導かれた再生2値化信号57に対
し、一定期間の遅延を与える。
【0047】第1のクロックパルス抽出回路102は、
再生2値化信号57にパルスが現れる毎に、再生クロッ
ク信号59中のパルス列から1パルスを抜き出して出力
するブロックとなっている。また第2のクロックパルス
抽出回路103は、再生クロック信号59のパルス列か
ら、3パルス毎に1パルスを抜き出して出力するブロッ
クとなっている。
【0048】マルチプレクサ104は、遅延回路101
の出力と参照クロック信号52とを切り換えて位相比較
回路107の第1の入力端子に送出するスイッチであ
り、マルチプレクサ105は、第1のクロックパルス抽
出回路102の出力と第2のクロックパルス抽出回路1
03の出力とを切り換えて、マルチプレクサ106の入
力端子の一方に送出するスイッチとなっている。またマ
ルチプレクサ106は、マルチプレクサ105の出力と
再生クロック信号59とを切り換えて位相比較回路10
7の第2の入力端子に送出するスイッチとなっている。
【0049】位相比較回路107、チャージポンプ10
8、ループフィルタ109およびVCO110は、PL
L回路の構成要素として従来より公知のブロックとなっ
ている。
【0050】簡単に説明すると、位相比較回路107
は、マルチプレクサ104の出力とマルチプレクサ10
6の出力との位相差を検出し、第1の入力端子に導かれ
た出力の位相が、第2の入力端子に導かれたそれより進
相であるときには、第1の出力端子に、両者の位相差に
対応するパルス幅のパルスを出力する。また第1の入力
端子の位相が第2の入力端子のそれより遅相であるとき
には、第2の出力端子に、位相差に対応したパルス幅の
パルスを出力する。
【0051】また、これらのパルスが導かれたチャージ
ポンプ108は、電流制御型のブロックとなっており、
位相比較回路107が出力するパルスに従い、電流の吐
き出し、吸い込みおよびフローティングの3値の電流論
理値を出力する。またこのときの電流値は、電源ライン
との間に挿入された抵抗R1の値によって制御され、こ
の値が小さくなるのに対応して電流値が増加する。
【0052】またループフィルタ109は、抵抗とコン
デンサとにより構成されたラグリード型のフィルタとな
っており、PLL回路としての追従制御帯域を決定す
る。そしてVCO110は、ループフィルタ109が出
力する電圧によって発振周波数が決定される発振回路と
なっている。そして、VCO110が出力する信号は、
位相同期が完了したときには、再生2値化信号57また
は参照クロック信号52に位相同期した再生クロック信
号59となる。
【0053】クロック入力には再生クロック信号59が
導かれ、データ入力には遅延回路101の出力が導かれ
たフリップフロップ111は、再生クロック信号59に
同期して、遅延された再生2値化信号57をサンプリン
グすることにより、同期化データ58を生成するブロッ
クとなっている。
【0054】また参照クロック信号52とセクターマー
ク検出信号56とが導かれたタイミング生成回路113
は、セクターマーク検出信号56によりセクターマーク
571の検出が示された時刻を基準として、参照クロッ
ク信号52のクロック数を計数することにより、VFO
パターン572が再生2値化信号57に現れる時刻を示
すVFO開始信号201と、同パターン572が同信号
57から現れなくなる時刻を示すVFO終了信号202
とを生成するブロックとなっている。
【0055】また同期化データ58と再生クロック信号
59とが導かれた同期パターン検出回路116は、VF
Oパターン572における同期化のためのビット列であ
る『100』のパターンを所定回数以上検出したとき、
検出信号203を送出するブロックとなっている。
【0056】またフリップフロップ114には、インバ
ータ112によって論理が反転されたリードゲート信号
53がリセット入力に導かれると共にVFO開始信号2
01がクロック入力に導かれており、かつデータ入力は
電源ラインに接続されている。このように接続されたフ
リップフロップ114は、マルチプレクサ104,10
6の接続を制御することにより、再生2値化信号57に
対する位相同期の動作と、参照クロック信号52に位相
同期する待機状態との切り換えを行う。
【0057】またフリップフロップ115には、VFO
開始信号201がプリセット入力に導かれると共にVF
O終了信号202がリセット入力に導かれ、かつクロッ
ク入力には検出信号203が導かれている。またデータ
入力は接地されている。この接続からなるフリップフロ
ップ115は、マルチプレクサ105の切り換えを行う
ことにより、PLL回路7の位相同期における応答速度
を制御する。
【0058】図3に示される主要信号のタイミングを参
照しつつ、上記構成からなる実施例の動作について、以
下に説明する。なお図3においては、各パルスは、図面
を見やすいものとするため、パルス幅が拡大されて図示
されている。
【0059】コントローラがリード要求を行わないた
め、リードゲート信号53がLレベルである待機状態で
は、フリップフロップ114,115はリセット状態に
あり、マルチプレクサ104,106のそれぞれのc接
点はb接点に接続されている。またマルチプレクサ10
5のc接点はa接点に接続されている。そのため位相比
較回路107には、参照クロック信号52と再生クロッ
ク信号59とが導かれることとなり、再生クロック信号
59は、参照クロック信号52に位相同期とした信号と
なる。つまり再生クロック信号59は、光ディスクに記
録されたデータの読み出し時のビットレートに略一致し
たクロック信号となる。
【0060】この状態において光ヘッドが所定セクター
を先頭位置から順次走査したときには、再生信号51
は、符号57により示される信号となる。
【0061】セクターマーク検出回路6は、セクターマ
ーク571を検出すると、その検出を示すパルスP1を
コントローラに送出する。この結果、コントローラは、
セクターの開始位置が走査されていることを認識し、セ
クターのアドレス情報574を読み出すため、リードゲ
ート信号53を、アクティブを示すHレベルとする(時
刻T1)。そのためフリップフロップ114において
は、リセット入力がLレベルとなり、強制的なリセット
状態が解除となる。
【0062】タイミング生成回路113は、セクターマ
ーク検出信号56のパルスP1の立ち下がりに同期して
(時刻T2)、VFO開始信号201に、VFOパター
ン572の開始を示すパルスP2を送出する(時刻T2
≒時刻T1)。そのためフリップフロップ114,11
5は共にセットとなり、各出力60,61はHレベルH
1,H2となる。
【0063】この結果、マルチプレクサ104,106
の各c接点はa接点に接続され、マルチプレクサ105
のc接点はb接点に接続される。そのため位相比較回路
107の第1の入力端子には、遅延回路101によって
遅延された再生2値化信号57が導かれる。また第2の
入力端子には、第2のクロックパルス抽出回路103の
出力が導かれる。
【0064】このため位相比較回路107、チャージポ
ンプ108、ループフィルタ109、VCO110から
なるPLL回路本体の動作は、VFOパターン572a
のほぼ開始位置から、再生2値化信号57のパルス列と
再生クロック信号59を3分周したパルス列とを位相比
較する応答速度の速い周波数モードでもって、同期引き
込みを開始する。
【0065】この同期引き込み動作がVFOパターン5
72aの期間内において完了し、VCO110が出力す
る再生クロック信号59が再生2値化信号57に位相同
期したときには、フリップフロップ111によるサンプ
リングは、正しい位相によるサンプリングとなる。その
ためフリップフロップ111の出力は、VFOパターン
572aを示す『100』のビット列となる。この結
果、同期パターン検出回路116は、所定数以上の連続
した『100』のビット列を検出したとき(時刻T
3)、検出信号203にその検出を示すパルスP3を送
出する。
【0066】このパルスP3によってフリップフロップ
115はリセットされ、出力61がLレベルL1とな
る。そのためマルチプレクサ105のc接点はa接点に
接続されることとなり、位相比較回路107の第2の入
力端子には、第1のクロックパルス抽出回路102の出
力が与えられる。
【0067】この結果、PLL回路本体の動作は、再生
2値化信号57にパルスが現れる毎に再生クロック信号
59から抜き出されるパルスと、再生2値化信号57に
現れるパルスそのものとの位相比較を行う動作となる。
つまり遅い応答速度による位相同期が開始となる。そし
てこの遅い応答速度による位相同期によって生成された
再生クロック信号59による同期化データ58が生成さ
れる。
【0068】以後、この同期化データ58を基として、
再生2値化信号57にアドレスマーク573aが現れる
と、マーク検出回路4においてアドレスマーク573a
の検出が行われる。また再生2値化信号57にアドレス
情報574が現れると、復調回路5においてアドレス情
報574aの復調が行われる。
【0069】一方、時刻T2から時刻T3に到る期間に
おいて、同期引き込みが完了しているにも関わらず、光
ディスクに生じた微少な欠陥から、VFOパターン57
2aを示す再生2値化信号57に欠陥が混入し、所定数
以上の『100』なるパターンが検出されなかったとす
る。
【0070】このときには、同期パターン検出回路11
6は、検出信号203にパルスP3を送出しない。その
ためフリップフロップ115の出力61はHレベルH3
を続けることとなり、速い応答速度による位相同期が続
く。しかしタイミング生成回路113は、VFOパター
ン572aの送出が終了する時刻近傍となったとき(時
刻T4)、VFOパターン572aが現れなくなること
を示すパルスP4をVFO終了信号202に送出する。
このためフリップフロップ115はリセットされること
となり、マルチプレクサ105におけるc接点の接続
を、b接点からa接点に切り換える。
【0071】上記動作の結果として、PLL回路本体の
動作は、遅い応答速度による位相同期となり、再生2値
化信号57における微少ジッタ等の影響を受けない安定
した再生クロック信号59が生成される。そのためVF
Oパターン572aに続くアドレスマーク573aの検
出、およびアドレス情報574aの復調が正しく行われ
ることとなる。
【0072】以後、VFOパターン572bが現れ始め
る時刻に略一致した時刻T5において、タイミング生成
回路113は、VFO開始信号201にVFOパターン
572bの開始を示すパルスP5を送出する。そのため
フリップフロップ115はセット状態となり、マルチプ
レクサ105のc接点をb接点に接続する。このことか
ら、速い応答速度でもっての同期引き込みが再開される
こととなり、VFOパターン572bに対する位相同期
が行われる。そして、この後に続く動作は、既に説明し
た動作と同様となる。
【0073】なお図3の時刻T5から時刻T6に到る期
間までの動作は、光ディスクに微少な傷等の欠陥がな
く、再生2値化信号57にも欠陥が無かったことから、
各VFOパターン572の検出において所定回数以上の
パターン『100』が検出され、同期パターン検出回路
116が、検出信号203に検出を示すパルスを送出し
た場合の各信号を示している。この場合には、タイミン
グ生成回路113が、VFO終了信号202にパルスを
送出する以前に、同期パターン検出回路116が、検出
信号203に検出を示すパルスを送出することによっ
て、フリップフロップ115はリセット状態にされるた
め、より早く遅い応答速度になり、VFOパターンが現
れなくなるまでの間も安定した同期状態が保たれる。ま
た同期間において、再生2値化信号57における欠陥の
ため、検出信号203にパルスが送出されない場合、フ
リップフロップ115は、タイミング生成回路113が
VFO終了信号202に送出するパルスP6によってリ
セット状態にされる。
【0074】上記動作の結果、復調回路5において復調
されたデータがコントローラに導かれる。このことによ
り、コントローラにおいては当該セクターのアドレスの
認識が完了となるので、コントローラは、時刻T6にお
いて、リードゲート信号53を、非アクティブを示すL
レベルとする。そのためフリップフロップ114がリセ
ットされ、PLL回路7は待機状態に遷移する。
【0075】アドレスの認識を完了したコントローラ
は、当該セクターがリードの対象となるセクターである
かどうかを判定し、対象セクターであるときには、デー
タの読み出しを行うため、データ部のVFOパターン5
76が現れ始める時刻T7にリードゲート信号53をH
レベルとする。
【0076】以後に続く動作は、ヘッダ部における動作
と同様であって、速い応答速度によるVFOパターン5
76への位相同期が開始される。次いで、同期パターン
検出回路116が検出信号203に送出したパルスP
7、またはタイミング生成回路113がVFO終了信号
202に送出したパルスP8により、位相同期における
応答速度が遅くなる。そして、この応答速度の遅い位相
同期期間において、データマーク577の検出が行われ
る。またユーザ情報等のデータ情報578の復調が行わ
れる。
【0077】以下に、上記実施例における補足的説明を
行う。
【0078】VFOパターン572に続くアドレスマー
ク573やアドレス情報574、またはVFOパターン
576に続くデータマーク577やデータ情報578に
対応する再生2値化信号57は、(2,7)RLL変調
で符号化されたビット列であり、特殊パターンに対応し
たビット列である。そのため、このビット列の信号と、
第2のクロックパルス抽出回路103が送出する再生ク
ロック信号59を3分周した信号とを位相比較回路10
7に入力した場合には、位相同期を維持することが不可
能である。
【0079】このことから、タイミング生成回路113
は、光ディスクの回転変動に対応するため、再生2値化
信号57においてVFOパターン572,576の終了
する時刻より幾分かの余裕を持った早いタイミングにお
いて、VFO終了信号202にパルスを送出する構成と
なっている。
【0080】図4は、請求項2記載の発明の情報再生装
置の一実施例における信号同期回路と速度指示回路との
電気的構成を示すブロック線図である。この実施例にお
ける全体の構成は、図1に示す構成と略同一となってお
り、信号同期回路2と速度指示回路3との構成に少しの
差異があること、および破線55aにより、AM/DM
検出信号55が速度指示回路3に導かれていることが異
なるのみである。そして信号同期回路2と速度指示回路
3とは、図4において詳細に示されているので、図1に
示された構成の説明を省略する。
【0081】また各ブロックに付与する符号について
は、説明を簡略なものとするため、少しの差異があるブ
ロックについても、図1および図2において付与した符
号と同一としている。
【0082】図4に示す構成が、図2に示す構成と異な
った部分について説明する。
【0083】PLL回路7については、第2のクロック
パルス抽出回路103が省略されており、この省略に対
応してマルチプレクサ105が省略されている。またチ
ャージポンプ108にはスイッチ131が追加されてお
り、このスイッチ131を介して抵抗R2の一方の端子
が接続されている。また抵抗R2の他方の端子は電源ラ
インに導かれている。
【0084】つまりPLL回路7は、スイッチ131を
用いて、チャージポンプ108の吐き出し電流および吸
い込み電流の電流値を切り換え、ループゲインを変化さ
せる構成となっている。そして同期引き込み時には、ス
イッチ131を閉じることにより、抵抗R2の電流を追
加して電流値を増加させ、速い応答速度でもって位相同
期の引き込みを行う。また同期引き込みが完了したとき
には、スイッチ131を開くことにより、抵抗R1を流
れる電流のみとして電流値を減少させ、遅い応答速度で
安定した位相同期を保持するようになっている。
【0085】また応答速度の変更がチャージポンプ10
8の電流値の変更により行われるので、再生2値化信号
57に現れるパルス列が、アドレスマーク573やアド
レス情報574を示すパルス列であり、(2,7)RL
L変調で符号化されたパルス列である場合にも、速い応
答速度でもって位相同期が可能となっている。
【0086】また応答速度の切り換えを指示するフリッ
プフロップ115の出力60は、スイッチ131の接続
を制御するための信号となっている。そして、そのリセ
ット入力には、マーク検出回路4が出力するAM/DM
検出信号55aが導かれている。またタイミング生成回
路113は、VFO開始信号201のみを生成し、VF
O終了信号202については、これを生成しない。
【0087】つまり速度指示回路3は、セクターマーク
571の検出を示すセクターマーク検出信号56を基準
として、再生クロック信号59のクロック数を計数し、
再生2値化信号57にVFOパターン572が現れ始め
るタイミングとなる毎に、PLL回路7に応答速度を速
める指示を与える。またマーク検出回路4がアドレスマ
ーク573の検出を示す毎に、PLL回路7に応答速度
を遅める指示を与える。
【0088】つまり、PLL回路7は、チャージポンプ
108の電流値の切り換えによって応答速度が変化する
構成となっていること、速度指示回路3は、マーク検出
回路4がアドレスマーク573の検出を示すとき、応答
速度を遅くする指示をPLL回路7に与える構成となっ
ていること、この2点が、図2に示す構成と異なるのみ
である。
【0089】上記構成からなる請求項2記載の発明の一
実施例について、必要に応じて図3を参照しつつ、その
動作を以下に説明する。
【0090】セクターマーク571の検出以前では、フ
リップフロップ114,115は共にリセット状態にあ
り、再生クロック信号59は参照クロック信号52に位
相同期した信号となる。そしてセクターマーク検出信号
56にパルスP1が送出されると、タイミング生成回路
113はパルスP2を送出する。そのためスイッチ13
1が閉じられ、PLL回路7は、ループゲインが大きく
応答速度が速い状態でもって同期引き込みを開始する。
【0091】そしてVFOパターン572aに対する同
期引き込みが完了し、同期パターン検出回路116が検
出信号203にパルスP3を送出するときには、その送
出のタイミングに同期してフリップフロップ115がリ
セットされ、スイッチ131が開かれる。このためPL
L回路7は、以後、遅い応答速度でもって位相同期を行
う。その結果、後続するアドレスマーク573aの検出
とアドレス情報574aの復調とが正しく行われること
となる。
【0092】また同期引き込みが完了しているも関わら
ず、再生2値化信号57における欠陥のため、タイミン
グ生成回路113が検出信号203にパルスP3を送出
しなかった場合にも、PLL回路7は、速い応答速度を
維持した状態でもって、アドレスマーク573に対応す
るパルス列に位相同期を続ける。その結果、マーク検出
回路4は、フリップフロップ111が出力する同期化デ
ータ58からアドレスマーク573aを検出することと
なる。このためAM/DM検出信号55に、アドレスマ
ーク573aの検出を示すパルスが送出され、このパル
スはフリップフロップ115をリセットする。
【0093】フリップフロップ115がリセットされた
ことにより、出力60が導かれたスイッチ131は、そ
の接続を開き、チャージポンプ108の電流値を減じ
る。ことことにより、PLL回路7は、ループゲインが
小さく、応答速度の遅い安定した位相同期でもって再生
クロック信号59を生成する。そのため、以後における
アドレス情報574aは正しく再現され、復調されるこ
ととなる。
【0094】上記した動作は、データ部のVFOパター
ン576、データマーク577に関しても同様となり、
VFOパターン576に微少な欠陥があった場合にも、
データ情報578は正しく再現されることとなる。
【0095】なお本発明は上記実施例に限定されず、図
2に示すフェーズロックドループ回路7については、再
生クロック信号59と位相比較される信号を、第1のク
ロックパルス抽出回路102の出力、または第2のクロ
ックパルス抽出回路103の出力とすることにより、位
相同期の応答速度を変化させる構成とした場合について
説明したが、その他の応答速度を変化させる構成とし
て、例えばチャージポンプ108の出力電流値を変更す
ることにより、応答速度を変化させる構成等することが
可能である。
【0096】またタイミング生成回路113について
は、VFOパターン572,576に対応してVFO終
了信号202にパルスを送出する構成とした場合につい
て説明したが、ヘッダ部の再生時、同期パターン検出回
路116が検出信号203にパルスを送出した場合、そ
の時刻以後、タイミング生成回路113がVFO開始信
号201にパルスを送出することを禁止する構成とする
ことが可能である。
【0097】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る情報再生装置
は、フェーズロックドループ回路を、2種の同期引き込
み速度でもって再生信号に位相同期を行う構成としてい
る。そして速度指示回路により、セクターマークの検出
を示すセクターマーク検出信号を基準として、参照クロ
ック信号のクロック数を計数することにより、再生信号
に同期引き込みパターンが現れる毎にフェーズロックド
ループ回路に速い応答速度を指示し、再生信号に同期引
き込みパターンが現れなくなる毎にフェーズロックドル
ープ回路に遅い応答速度を指示している。
【0098】また請求項2記載の発明に係る情報再生装
置は、フェーズロックドループ回路を、2種の同期引き
込み速度でもって再生信号に位相同期を行う構成として
いる。またフェーズロックドループ回路により生成され
た再生クロックに同期して再生信号をサンプリングする
ことにより得られた同期化データから、マーク検出回路
によりアドレスマークを検出している。そして速度指示
回路により、セクターマークの検出を示すセクターマー
ク検出信号を基準として、参照クロック信号のクロック
数を計数することにより、再生信号に同期引き込みパタ
ーンが現れ始める毎にフェーズロックドループ回路に応
答速度を速める指示を与え、マーク検出回路がアドレス
マークの検出を示す毎に、フェーズロックドループ回路
に応答速度を遅める指示を与えている。
【0099】また請求項3記載の発明に係る情報処理装
置は、フェーズロックドループ回路を、2種の同期引き
込み速度でもって再生信号に位相同期を行う構成として
いる。またフェーズロックドループ回路により生成され
た再生クロックに同期して再生信号をサンプリングする
ことにより得られた同期化データから、同期パターン検
出回路により同期引き込みパターンを検出している。そ
して速度指示回路により、セクターマーク検出を示すセ
クターマーク検出信号を基準として、参照クロック信号
のクロック数を計数することにより、再生信号に同期引
き込みパターンが現れ始める毎にフェーズロックドルー
プ回路に応答速度を速める指示を与え、同期パターン検
出回路が同期引き込みパターンの検出を示すか、再生信
号に同期引き込みパターンが現れなくなるかのどちらか
一方により、フェーズロックドループ回路に応答速度を
遅める指示を与えている。
【0100】以上のことから、請求項1、請求項2およ
び請求項3記載の発明の情報再生装置では、同期引き込
みパターンのそれぞれが現れるときにはフェーズロック
ドループ回路の応答速度が速められ、同期引き込みパタ
ーンに続くアドレスマークが再生信号に現れたときに
は、応答速度が遅くなっているため、全てのVFOパタ
ーンに対しては速い応答速度でもって位相同期を行わ
せ、かつ全ての情報領域に対しては遅い応答速度でもっ
て位相同期を行わせることが可能となっている。
【0101】また請求項2記載の発明では、記録データ
の読み出し速度にばらつきがあった場合にも、そのばら
つきに関わりなく、同期引き込みパターンが完全に終了
するまでの期間において、速い応答速度による位相同期
を行わせているので、同期引き込みパターンに多少の欠
陥があった場合にも、速い応答速度の期間が長いことか
ら、より高い確率でもって位相同期を完了させることが
可能になり、読み取りエラーの発生率を減少させること
が可能になるという効果を併せ持っている。
【0102】また請求項3記載の発明では、VFO期間
において再生2値化信号に欠陥がなく、同期引き込みパ
ターンが検出された場合には、より早く遅い応答速度に
なることから、安定な状態となる期間が長くなるという
効果を併せ持っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2記載の発明に係る情報再生装
置の一実施例の電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】図1を請求項1記載の発明の一実施例としたと
きの、信号同期回路と速度指示回路との詳細な電気的構
成を示すブロック線図である。
【図3】本発明が適用される記録データの構成、および
主要信号のタイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図4】図1を請求項2記載の発明の一実施例としたと
きの、信号同期回路と速度指示回路との詳細な電気的構
成を示すブロック線図である。
【図5】従来技術の電気的構成を示すブロック線図であ
る。
【符号の説明】
3 速度指示回路 4 マーク検出回路 6 セクターマーク検出回路 7 フェーズロックドループ回路 51 再生信号 52 参照クロック信号 55 AM/DM検出信号 56 セクターマーク検出信号 58 同期化データ 59 再生クロック信号 571 セクターマーク 572 同期引き込みパターン 573 アドレスマーク 574 アドレス情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺島 重男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セクターマークに続くヘッダ部に、同期
    引き込みパターンとアドレスマークとアドレス情報とか
    らなるデータ群が複数群記録された記録データを読み出
    し、読み出した信号である再生信号から情報の再生を行
    う情報再生装置において、 2種の同期引き込み速度でもって前記再生信号に位相同
    期を行うフェーズロックドループ回路と、 前記セクターマークの検出を示すセクターマーク検出信
    号を基準として、参照クロック信号のクロック数を計数
    することにより、前記再生信号に前記同期引き込みパタ
    ーンが現れる毎に前記フェーズロックドループ回路に速
    い応答速度を指示し、前記再生信号に前記同期引き込み
    パターンが現れなくなる毎に前記フェーズロックドルー
    プ回路に遅い応答速度を指示する速度指示回路とを備え
    たことを特徴とする情報再生装置。
  2. 【請求項2】 セクターマークに続くヘッダ部に、同期
    引き込みパターンとアドレスマークとアドレス情報とか
    らなるデータ群が複数群記録された記録データを読み出
    し、読み出した信号である再生信号から情報の再生を行
    う情報再生装置において、 2種の同期引き込み速度でもって前記再生信号に位相同
    期を行うフェーズロックドループ回路と、 このフェーズロックドループ回路により生成された再生
    クロックに同期して前記再生信号をサンプリングするこ
    とにより得られた同期化データから、前記アドレスマー
    クを検出するマーク検出回路と、 前記セクターマークの検出を示すセクターマーク検出信
    号を基準として、参照クロック信号のクロック数を計数
    することにより、前記再生信号に前記同期引き込みパタ
    ーンが現れ始める毎に前記フェーズロックドループ回路
    に応答速度を速める指示を与え、前記マーク検出回路が
    アドレスマークの検出を示す毎に、前記フェーズロック
    ドループ回路に応答速度を遅める指示を与える速度指示
    回路とを備えたことを特徴とする情報再生装置。
  3. 【請求項3】 セクターマークに続くヘッダ部に、同期
    引き込みパターンとアドレスマークとアドレス情報とか
    らなるデータ群が、データ部に、同期引き込みパターン
    とデータマークとユーザ情報とからなるデータ群がそれ
    ぞれ記録された記録データを読み出し、読み出した信号
    である再生信号から情報の再生を行う情報再生装置にお
    いて、 2種の同期引き込み速度でもって前記再生信号に位相同
    期を行うフェーズロックドループ回路と、 同期引き込みパターンを検出する同期パターン検出回路
    と、 前記セクターマークの検出を示すセクターマーク検出信
    号を基準として、参照クロック信号のクロック数を計数
    することにより、前記再生信号に前記同期引き込みパタ
    ーンが現れる毎に前記フェーズロックドループ回路に速
    い応答速度を指示し、前記同期パターン検出回路が同期
    引き込みパターンを検出するか、前記再生信号に前記同
    期引き込みパターンが現れなくなるかのどちらか一方に
    よって前記フェーズロックドループ回路に遅い応答速度
    を指示する速度指示回路とを備えたことを特徴とする情
    報再生装置。
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