JPH07175545A - 基準電圧源回路 - Google Patents

基準電圧源回路

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JPH07175545A
JPH07175545A JP32192293A JP32192293A JPH07175545A JP H07175545 A JPH07175545 A JP H07175545A JP 32192293 A JP32192293 A JP 32192293A JP 32192293 A JP32192293 A JP 32192293A JP H07175545 A JPH07175545 A JP H07175545A
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transistor
current mirror
current
circuit
collector
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JP32192293A
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Kei Kasai
圭 葛西
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トランジスタの電流増幅率依存性が小さい高精
度の基準電圧出力を得ることが可能になるバイポーラ型
の基準電圧源回路を提供する。 【構成】バンドギャップ型電圧源用の2個のトランジス
タQ1、Q2と、この2個のトランジスタにそれぞれ電
流を供給する第1のカレントミラー回路11および第2
のカレントミラー回路12と、この2個のカレントミラ
ー回路でそれぞれ折り返した電流を受ける第3のカレン
トミラー回路13と、前記2個のカレントミラー回路の
電流の誤差分を第2のカレントミラー回路と第3のカレ
ントミラー回路との相互接続部から取り出し、この誤差
出力に応じてバンドギャップ型電圧源を負帰還制御する
負帰還回路14とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路に形成
される基準電圧源回路、特に高精度の出力電圧が要求さ
れるバイポーラ型の基準電圧源回路に係り、自動車用、
家電用、産業用などの電子回路の電源に使用される。
【0002】
【従来の技術】図2は、バイポーラ型の基準電圧源回路
として従来から使用されているバンドギャップ型の電圧
源回路を示している。この電圧源回路において、21は
入力電圧Vinが与えられる電圧入力ノード、22は基準
電圧出力Vref1が得られる基準電圧出力ノード、GND
は接地電位ノードである。
【0003】上記電圧入力ノード21と基準電圧出力ノ
ード22との間には電流供給源回路23が接続されてお
り、この電流供給源回路23は例えば電流源あるいは電
圧源と抵抗素子(いずれも図示せず)とにより構成され
ている。
【0004】また、上記基準電圧出力ノード22とGN
Dとの間には、抵抗素子R2、第1のNPNトランジス
タQ1のコレクタ・エミッタ間および抵抗素子R1が直
列に接続されている。
【0005】また、前記基準電圧出力ノード22とGN
Dとの間には、抵抗素子R3および第2のNPNトラン
ジスタQ2のコレクタ・エミッタ間が直列に接続されて
おり、このNPNトランジスタQ2は、コレクタ・ベー
ス相互が接続されており、前記第1のNPNトランジス
タQ1とベース相互が接続されている。
【0006】さらに、前記基準電圧出力ノード22とG
NDとの間には第3のNPNトランジスタQ3のコレク
タ・エミッタ間が接続されており、この第3のNPNト
ランジスタQ3のベースは前記第1のNPNトランジス
タQ1のコレクタに接続されている。
【0007】上記電圧源回路において、トランジスタQ
1のコレクタ電流をIC1、エミッタ面積をA1 、ベース
・エミッタ間順方向電圧をVBE1 、トランジスタQ2の
コレクタ電流をIC2、エミッタ面積をA2 、ベース・エ
ミッタ間順方向電圧をVBE2で表わすものとする。
【0008】上記コレクタ電流IC1とIC2とが等しい時
にエミッタ面積A1 とA2 との比(A1 /A2 )によっ
て生じるベース・エミッタ間順方向電圧VBE1 とVBE2
との差電圧ΔVBEを用いて基準電圧出力Vref1を表わす
と、次式で表わされる。
【0009】 Vref1=VBE1 +(ΔVBE・R2/R1) …(1) 上式(1)において、ΔVBEの温度係数はA1 >A2 の
条件下で正となり、VBE1 は負の温度係数を有するの
で、Vref1の温度係数はR2/R1を適切に選ぶことに
より零にすることができる。
【0010】また、上記電圧源回路において、基準電圧
出力Vref1が変動すると、この変動分に応じてトランジ
スタQ3のコレクタ電流IC3が変化することにより、基
準電圧出力Vref1が一定となるように負帰還制御が行わ
れる。
【0011】しかし、前式(1)はトランジスタQ2の
コレクタ電流IC2と抵抗素子R3に流れる電流とが等し
いという条件下で成立しているが、実際には、抵抗素子
R3に流れる電流はトランジスタQ2のコレクタ電流I
C2よりもトランジスタQ1のベース電流IB1およびトラ
ンジスタQ2のベース電流IB2の分だけ多い。
【0012】従って、IB1=IB2=ΔVBE/β・R1
(βはトランジスタQ1およびトランジスタQ2の電流
増幅率)とすると、前式(1)の基準電圧出力Vref1は
次式で表わされる。
【0013】 Vref1=VBE1 +(ΔVBE・R2/R1)+(2・ΔVBE・R2/β・R1) …(2) つまり、上式(2)は前式(1)よりも2・ΔVBE・R
2/β・R1だけ大きくなっており、その分だけ基準電
圧出力Vref1に誤差が含まれている。
【0014】しかも、前記電流増幅率βは集積回路の製
造上のばらつきにより変化するので、上記したように基
準電圧出力Vref1が電流増幅率βにより変化するように
なり、高精度の電圧源回路を実現することが困難であ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
基準電圧源回路は、基準電圧出力Vref1がトランジスタ
の電流増幅率βにより変化し、高精度の出力を得ること
が困難であるという問題があった。
【0016】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、トランジスタの電流増幅率依存性が小さい高
精度の基準電圧出力を得ることが可能になる基準電圧源
回路を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の基準電圧源回路
は、各ベースが共通に接続されたバンドギャップ型電圧
源用の第1のトランジスタおよび第2のトランジスタ
と、この2個のトランジスタにそれぞれ電流を供給する
第1のカレントミラー回路および第2のカレントミラー
回路と、この2個のカレントミラー回路でそれぞれ折り
返した電流を受ける第3のカレントミラー回路と、前記
2個のカレントミラー回路の電流の誤差分を第2のカレ
ントミラー回路と第3のカレントミラー回路との相互接
続部から取り出し、この誤差出力に応じてバンドギャッ
プ型電圧源を負帰還制御する負帰還回路とを具備するこ
とを特徴とする。
【0018】
【作用】バンドギャップ型電圧源用の2個のトランジス
タに第1のカレントミラー回路および第2のカレントミ
ラー回路からそれぞれ電流を供給し、この2個のカレン
トミラー回路でそれぞれ折り返した電流を第3のカレン
トミラー回路で受け、前記2個のカレントミラー回路の
電流の誤差分を第2のカレントミラー回路と第3のカレ
ントミラー回路との相互接続部から取り出し、この誤差
出力に応じて負帰還回路によりバンドギャップ型電圧源
を負帰還制御する。
【0019】これにより、バンドギャップ型電圧源用の
2個のトランジスタのベース共通接続ノードから、トラ
ンジスタの電流増幅率依存性が小さい高精度の基準電圧
出力を得ることが可能になる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、半導体集積回路に形成された本発
明の第1実施例に係る基準電圧源回路を示している。
【0021】図1において、バンドギャップ型電圧源1
0は、各ベースが共通に接続されたバンドギャップ型電
圧源用のNPN型の第1のトランジスタQ1および第2
のトランジスタQ2を有する。本例では、上記2個のト
ランジスタの各エミッタ間に第1の抵抗素子R1が接続
され、上記第2のトランジスタQ2のエミッタと接地電
位ノードGNDとの間に第2の抵抗素子R2が接続され
ている。
【0022】第1のカレントミラー回路11は、上記2
個のトランジスタQ1、Q2とは逆極性を有するPNP
型の第3のトランジスタQ3および第4のトランジスタ
Q4がカレントミラー接続され、入力電圧Vinが与えら
れる電圧入力ノード21と前記第1のトランジスタQ1
のコレクタとの間で上記第3のトランジスタQ3に第1
のトランジスタQ1と同じコレクタ電流が流れるように
接続されている。
【0023】本例では、前記電圧入力ノード21と第1
のトランジスタQ1のコレクタとの間に、第3の抵抗素
子R3およびベース・コレクタ相互が接続された第3の
トランジスタQ3のエミッタ・コレクタ間が直列に接続
されており、前記電圧入力ノード21と第4のトランジ
スタQ4のエミッタとの間に第4の抵抗素子R4が挿入
接続されている。
【0024】第2のカレントミラー回路12は、前記第
3のトランジスタQ3および第4のトランジスタQ4と
同じ極性を有するPNP型の第5のトランジスタQ5お
よび第6のトランジスタQ6がカレントミラー接続さ
れ、前記電圧入力ノード21と前記第2のトランジスタ
Q2のコレクタとの間で上記第5のトランジスタQ5に
第2のトランジスタQ2と同じコレクタ電流が流れるよ
うに接続されている。
【0025】本例では、前記電圧入力ノード21と第2
のトランジスタQ2のコレクタとの間に、第5の抵抗素
子R5およびベース・コレクタ相互が接続された第5の
トランジスタQ5のエミッタ・コレクタ間が直列に接続
されており、前記電圧入力ノード21と第6のトランジ
スタQ6のエミッタとの間に第6の抵抗素子R6が挿入
接続されている。
【0026】第3のカレントミラー回路13は、前記第
1のトランジスタQ1および第2のトランジスタQ2と
同じ極性を有するNPN型の第7のトランジスタQ7お
よび第8のトランジスタQ8がカレントミラー接続さ
れ、上記第7のトランジスタQ7は前記第4のトランジ
スタQ4のコレクタとGNDとの間で上記第4のトラン
ジスタQ4と同じコレクタ電流が流れるように接続さ
れ、上記第8のトランジスタQ8は前記第6のトランジ
スタQ6のコレクタとGNDとの間で上記第6のトラン
ジスタQ6と同じコレクタ電流が流れるように接続され
ている。
【0027】本例では、前記前記第4のトランジスタQ
4のコレクタとGNDとの間に第7のトランジスタQ7
のコレクタ・エミッタ間および第7の抵抗素子R7が直
列に接続されており、前記第6のトランジスタのコレク
タQ6とGNDとの間に第8のトランジスタQ8のコレ
クタ・エミッタ間および第8の抵抗素子R8が直列に接
続されている。
【0028】負帰還回路14は、前記第2のカレントミ
ラー回路12と第3のカレントミラー回路13との相互
接続部に入力電流ノードが接続され、出力電流により前
記バンドギャップ型電圧源用の第1のトランジスタQ1
および第2のトランジスタQ2のベース電流を負帰還制
御するものであり、上記第1のトランジスタQ1および
第2のトランジスタQ2の各ベースは基準電圧出力ノー
ド22に共通に接続されている。
【0029】本例では、上記負帰還回路14は、前記第
1のトランジスタQ1および第2のトランジスタQ2と
同じ極性を有し、ダーリントン接続されたNPN型の第
9のトランジスタQ9および第10のトランジスタQ1
0と、上記第9のトランジスタQ9のエミッタおよび第
10のトランジスタQ10のベースの接続ノードとGN
Dとの間に接続された第9の抵抗素子R9と、前記電圧
入力ノード21と上記第9のトランジスタQ9および第
10のトランジスタQ10のコレクタ共通接続ノードと
の間に接続された電流源回路23と、上記第9のトラン
ジスタQ9および第10のトランジスタQ10のコレク
タ共通接続ノードとGNDとの間で互いに直列に接続さ
れた第10の抵抗素子R10および第11の抵抗素子R
11とを具備する。そして、上記第9のトランジスタQ
9のベースは前記第2のカレントミラー回路12と第3
のカレントミラー回路13との相互接続部に接続され、
第10のトランジスタQ10のエミッタはGNDに接続
され、上記第10の抵抗素子R10と第11の抵抗素子
R11との相互接続部は前記基準電圧出力ノード22に
接続されている。
【0030】さらに、前記第7のトランジスタQ7のコ
レクタ・ベースはバンドギャップ型電圧源用の第1のト
ランジスタQ1と同じ極性を有するNPN型の第11の
トランジスタQ11のベース・エミッタ間を介して接続
されており、この第11のトランジスタQ11のエミッ
タは第12の抵抗素子R12を介してGNDに接続され
ており、そのコレクタは前記電圧入力ノード21に接続
されている。
【0031】上記バンドギャップ型電圧源用の2個のト
ランジスタQ1、Q2にそれぞれ電流を供給する第1の
カレントミラー回路11および第2のカレントミラー回
路12と、この2個のカレントミラー回路でそれぞれ折
り返した電流を受ける第3のカレントミラー回路13
と、前記2個のカレントミラー回路の電流の誤差分を第
2のカレントミラー回路12と第3のカレントミラー回
路13との相互接続部から取り出し、この誤差出力に応
じてバンドギャップ型電圧源を負帰還制御する負帰還回
路14は、全体として負帰還増幅回路を形成している。
【0032】次に、上記実施例の基準電圧源回路の動作
を説明する。トランジスタQ1のコレクタ電流をIC1、
エミッタ面積をA1 、ベース・エミッタ間順方向電圧を
VBE1 、トランジスタQ2のコレクタ電流をIC2、エミ
ッタ面積をA2 、ベース・エミッタ間順方向電圧をVBE
2 、抵抗素子R1、R2の抵抗値をそれぞれR1、R2で表
わすものとする。
【0033】上記コレクタ電流IC1とIC2とが等しくな
るように設定しておけば、エミッタ面積A1 とA2 との
比(A1 /A2 )によって生じるベース・エミッタ間順
方向電圧VBE2 とVBE1 との差電圧ΔVBEを用いて基準
電圧出力Vref2を表わすと、次式で表わされる。
【0034】 Vref2=VBE2 +2・R2(ΔVBE/R1) …(3) 一方、第1のカレントミラー回路11におけるトランジ
スタQ3のコレクタ電流IC3とトランジスタQ4のコレ
クタ電流IC4とが等しく、第2のカレントミラー回路1
2におけるトランジスタQ5のコレクタ電流IC5とトラ
ンジスタQ6のコレクタ電流IC6とが等しい、つまり、 IC3=IC4 …(4) IC5=IC6 …(5) であるので、トランジスタQ3〜Q6の電流増幅率をそ
れぞれβとすると、前記コレクタ電流IC1およびIC2
は、実際にはそれぞれ次式で表わされる。
【0035】 IC1=IC3{1+(2/β)} …(6) IC2=IC5{1+(2/β)} …(7) また、前記コレクタ電流IC4は、トランジスタQ7のコ
レクタ電流IC7とトランジスタQ11のベース電流IB1
1 との和であり、前記コレクタ電流IC6は、トランジス
タQ8のコレクタ電流IC8とトランジスタQ9のベース
電流IB9との和である、つまり、 IC4=IC7+IB11 =IC3 IC6=IC8+IB9=IC5 であるので、上式(6)、(7)はそれぞれ次式で表わ
される。
【0036】 IC1=(IC7+IB11 ){1+(2/β)} …(8) IC2=(IC8+IB9){1+(2/β)} …(9) 上式(8)、(9)において、第3のカレントミラー回
路13におけるトランジスタQ7のコレクタ電流IC7と
トランジスタQ8のコレクタ電流IC8とは等しい、つま
り、 IC7=IC8 であるので、 IB9 =(1/β)(VBE10/R9) …(10) IB11 ={(1/β)(VBE7 +IC7・R7)/R12 }+(2/β2 )IC7 =(1/β)[{(VBE7 +IC7・R7)/R12 }+(2/β)IC7] …(11) となる。
【0037】ここで、VBE7 はトランジスタQ7のベー
ス・エミッタ間順方向電圧、VBE10はトランジスタQ1
0のベース・エミッタ間順方向電圧、R7、R9、R12 は、
抵抗素子R7、R9、R12の抵抗値である。
【0038】また、前式(10)と前式(11)の第1
項とは、R9とR12 との比を適切に選択することにより等
しく設定できるので、式(11)は次式のように変形で
きる。
【0039】 IB11 =IB9 +(2/β2 )IC7 IB9 =IB11 −(2/β2 )IC7 …(12) さらに、上式(12)を前式(9)に代入すると、 IC2 =(IC8+IB11 ){1+(2/β)} −(2/β2 ){1+(2/β)}IC7 …(13) となり、上式(13)に前式(8)を代入すると、 IC2 =IC1−(2/β2 ){1+(2/β)}IC7 …(14) が得られる。
【0040】つまり、実際には、IC2はIC1よりも上式
(14)の第2項分だけ少なく流れており、前式(3)
の基準電圧出力Vref2は次式で表わされる。 Vref2=VBE2 +2・R2(ΔVBE/R1) −(2/β2 ){1+(2/β)}IC7 …(15) 上式(15)において、第3項は、従来例の基準電圧源
回路における基準電圧出力Vref1を表わす式(2)中の
第3項(2・ΔVBE・R2/β・R1)と比べて極めて
小さく、ΔVBEの温度係数はA1 >A2 の条件下で正と
なり、VBE2 は負の温度係数を有するので、Vref2の温
度係数はR2/R1を適切に選ぶことにより零にすることが
できる。
【0041】つまり、上記実施例の基準電圧源回路によ
れば、式(10)、(11)中に含まれるR9とR12 との
比を適切に選択することにより、基準電圧出力Vref2の
β依存性が従来例の基準電圧源回路と比べて1/βのオ
ーダーに小さくなり、高精度の基準電圧出力Vref2を得
ることが可能になる。
【0042】なお、上記実施例においては、バンドギャ
ップ型電圧源用の第2のトランジスタのコレクタQ2と
GNDとの間に負帰還回路14の第9のトランジスタQ
9のベース・エミッタ間および第10のトランジスタQ
10のベース・エミッタ間が直列に接続されており、第
2のトランジスタQ2のコレクタ電位は、2・VBE(V
BEはNPN型トランジスタQ9、Q10のベース・エミ
ッタ間電圧)になっている。そこで、これと対称的に、
前記第7のトランジスタQ7のコレクタ・ベースは上記
第9のトランジスタQ9と同じ極性を有するNPN型の
第11のトランジスタQ11のベース・エミッタ間を介
して接続している。
【0043】これにより、第11のトランジスタQ11
による第3のカレントミラー回路13に対するベース電
流補正作用が得られると共に、第1のトランジスタQ1
のコレクタ電位も2・VBEになっており、前記第4のト
ランジスタQ4および第6のトランジスタQ6の各コレ
クタ電位が等しくなるように設定されるので、第4のト
ランジスタQ4および第6のトランジスタQ6のアーリ
ー効果を打ち消すことが可能になっている。
【0044】なお、負帰還回路14の具体的な構成を変
更することによってカレントミラー回路13の第8のト
ランジスタQ8のコレクタ電位がVBEになる場合には、
第11のトランジスタQ11を省略し、第7のトランジ
スタQ7のコレクタ・ベース相互を直接に接続するよう
に変更すれば、前記第4のトランジスタQ4および第6
のトランジスタQ6の各コレクタ電位が等しくなるよう
に設定することが可能になる。
【0045】また、上記実施例においては、第7の抵抗
素子R7および第8の抵抗素子R8の各抵抗値を等しく
設定し、バンドギャップ型電圧源用のQ1およびQ2の
各エミッタ面積を異ならせている(Q1およびQ2の各
電流密度を異ならせている)場合を示したが、バンドギ
ャップ型電圧源用のQ1およびQ2のエミッタ面積比を
等しく設定した場合には、第7の抵抗素子R7および第
8の抵抗素子R8の各抵抗値を異ならせることにより、
Q1およびQ2の各電流密度を異ならせることが可能に
なる。
【0046】
【発明の効果】上述したように本発明のバイポーラ型の
基準電圧源回路によれば、トランジスタの電流増幅率依
存性が小さい高精度の基準電圧出力を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る基準電圧源回路を示
す回路図。
【図2】従来の基準電圧源回路を示す回路図。
【符号の説明】
11…第1のカレントミラー回路、12…第2のカレン
トミラー回路、13…第3のカレントミラー回路、14
…負帰還回路、21…電圧入力ノード、22…基準電圧
出力ノード、23…電流源回路、Q1、Q2…バンドギ
ャップ型電圧源用の2個のトランジスタ、Q3〜Q11
…トランジスタ、R1〜R12…抵抗素子。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各ベースが共通に接続されたバンドギャ
    ップ型電圧源用の第1のトランジスタおよび第2のトラ
    ンジスタと、 この2個のトランジスタにそれぞれ電流を供給する第1
    のカレントミラー回路および第2のカレントミラー回路
    と、 この2個のカレントミラー回路でそれぞれ折り返した電
    流を受ける第3のカレントミラー回路と、 前記第1のカレントミラー回路および第2のカレントミ
    ラー回路の電流の誤差分を第2のカレントミラー回路と
    第3のカレントミラー回路との相互接続部から取り出
    し、この誤差出力に応じてバンドギャップ型電圧源を負
    帰還制御する負帰還回路とを具備することを特徴とする
    基準電圧源回路。
  2. 【請求項2】 各ベースが共通に接続されたバンドギャ
    ップ型電圧源用の第1のトランジスタおよび第2のトラ
    ンジスタと、 上記2個のトランジスタとは逆極性を有する第3のトラ
    ンジスタおよび第4のトランジスタがカレントミラー接
    続され、入力電圧が与えられる第1のノードと前記第1
    のトランジスタのコレクタとの間で上記第3のトランジ
    スタに第1のトランジスタと同じコレクタ電流が流れる
    ように接続された第1のカレントミラー回路と、 上記第3のトランジスタおよび第4のトランジスタと同
    じ極性を有する第5のトランジスタおよび第6のトラン
    ジスタがカレントミラー接続され、前記電圧入力ノード
    と前記第2のトランジスタのコレクタとの間で上記第5
    のトランジスタに第2のトランジスタと同じコレクタ電
    流が流れるように接続された第2のカレントミラー回路
    と、 前記第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと同
    じ極性を有する第7のトランジスタおよび第8のトラン
    ジスタがカレントミラー接続され、上記第7のトランジ
    スタは前記第4のトランジスタのコレクタと基準電位が
    与えられる第2のノードとの間で上記第4のトランジス
    タと同じコレクタ電流が流れるように接続され、上記第
    8のトランジスタは前記第6のトランジスタのコレクタ
    と前記第2のノードとの間で上記第6のトランジスタと
    同じコレクタ電流が流れるように接続された第3のカレ
    ントミラー回路と、 前記第1のトランジスタと第2のトランジスタとのベー
    ス共通接続部に接続された基準電圧出力ノードと、 前記第2のカレントミラー回路と第3のカレントミラー
    回路との相互接続部に入力電流ノードが接続され、出力
    電流により前記バンドギャップ型電圧源用の第1のトラ
    ンジスタおよび第2のトランジスタのベース電流を負帰
    還制御する負帰還回路とを具備することを特徴とする基
    準電圧源回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基準電圧源回路におい
    て、 前記負帰還回路は、 前記第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと同
    じ極性を有し、ダーリントン接続された第9のトランジ
    スタおよび第10のトランジスタと、 上記第9のトランジスタのエミッタおよび第10のトラ
    ンジスタのベースの接続ノードと接地電位ノードとの間
    に接続された第1の抵抗素子と、 前記電圧入力ノードと上記第9のトランジスタおよび第
    10のトランジスタのコレクタ共通接続ノードとの間に
    接続された電流源回路とを具備し、上記第3のトランジ
    スタのベースが前記第2のカレントミラー回路と第3の
    カレントミラー回路との相互接続部に接続されており、 さらに、前記第7のトランジスタのコレクタ・ベースは
    バンドギャップ型電圧源用の第1のトランジスタと同じ
    極性を有する第11のトランジスタのベース・エミッタ
    間を介して接続されており、この第11のトランジスタ
    のエミッタは第2の抵抗素子を介して接地電位ノードに
    接続されていることを特徴とする基準電圧源回路。
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