JPH07175483A - 防音カバ−及び防音カプセル - Google Patents
防音カバ−及び防音カプセルInfo
- Publication number
- JPH07175483A JPH07175483A JP4360336A JP36033692A JPH07175483A JP H07175483 A JPH07175483 A JP H07175483A JP 4360336 A JP4360336 A JP 4360336A JP 36033692 A JP36033692 A JP 36033692A JP H07175483 A JPH07175483 A JP H07175483A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soundproof
- capsule
- cover
- resin
- soundproof cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Building Environments (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は遮音性に優れた防音カバ−及び防音
カプセルであって、内燃機関、工作機械、電動工具、モ
−タ−、コンプレッサ−ギヤ等の騒音や振動が問題とな
る装置、部品等の防音カバ−及び防音に関するものであ
る。 【構成】 室温における曲げ弾性率が10、000Kg
/cm2 以上であり、少なくとも20〜60℃の温度に
おける力学損失(tanδ)が0.08以上である熱可
塑性樹脂組成物で構成したことを特徴とする防音カバ
−。 【効果】 本発明による防音カバ−は、固体音の低減に
つながる大きな内部損失と構造材として十分使用可能な
高弾性率を兼ね備えており、電動工具、モ−タ−、ギ
ヤ、コンプレッサ−等の低騒音化に有用であり、又、防
音カプセルとしても大きな効果をもたらしたものであっ
て、その産業上の効果は大きい。
カプセルであって、内燃機関、工作機械、電動工具、モ
−タ−、コンプレッサ−ギヤ等の騒音や振動が問題とな
る装置、部品等の防音カバ−及び防音に関するものであ
る。 【構成】 室温における曲げ弾性率が10、000Kg
/cm2 以上であり、少なくとも20〜60℃の温度に
おける力学損失(tanδ)が0.08以上である熱可
塑性樹脂組成物で構成したことを特徴とする防音カバ
−。 【効果】 本発明による防音カバ−は、固体音の低減に
つながる大きな内部損失と構造材として十分使用可能な
高弾性率を兼ね備えており、電動工具、モ−タ−、ギ
ヤ、コンプレッサ−等の低騒音化に有用であり、又、防
音カプセルとしても大きな効果をもたらしたものであっ
て、その産業上の効果は大きい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遮音性に優れた防音カバ
−及び防音カプセルであって、内燃機関、工作機械、電
動工具、モ−タ−、コンプレッサ−ギヤ等の騒音や振動
が問題となる装置、部品等の防音カバ−及び防音に関す
るものである。
−及び防音カプセルであって、内燃機関、工作機械、電
動工具、モ−タ−、コンプレッサ−ギヤ等の騒音や振動
が問題となる装置、部品等の防音カバ−及び防音に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関、工作機械、電動工具、モ−タ
−など往復運動、回転運動を伴う装置では振動、騒音が
問題となっている。特に近年、快適さに対する社会的な
要求が強まり騒音に対する要求レベルも一層厳しくなっ
てきている。従来、上記したような機械、装置類の振動
・騒音対策としては、制振材と称される内部損失の大き
な材料を鉄製カバ−に塗布、或いは貼着することにより
振動を吸収し、透過音及び固体音を低減することが一般
に行われたり、鉄製カバ−或いは樹脂製カバ−で覆うこ
とにより透過音を低減することが一般的に行われてい
る。
−など往復運動、回転運動を伴う装置では振動、騒音が
問題となっている。特に近年、快適さに対する社会的な
要求が強まり騒音に対する要求レベルも一層厳しくなっ
てきている。従来、上記したような機械、装置類の振動
・騒音対策としては、制振材と称される内部損失の大き
な材料を鉄製カバ−に塗布、或いは貼着することにより
振動を吸収し、透過音及び固体音を低減することが一般
に行われたり、鉄製カバ−或いは樹脂製カバ−で覆うこ
とにより透過音を低減することが一般的に行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械、装置
類の振動・騒音対策として使用される樹脂製の防音カバ
−や防音カプセル等で覆うことにより透過音を低減する
ことが一般的に行われている。しかるに、この種の樹脂
には、防音効果をもたらすため、多量の充填材を配合す
ることが行われる。従って、樹脂材料が極めて重いとい
う欠点がある。
類の振動・騒音対策として使用される樹脂製の防音カバ
−や防音カプセル等で覆うことにより透過音を低減する
ことが一般的に行われている。しかるに、この種の樹脂
には、防音効果をもたらすため、多量の充填材を配合す
ることが行われる。従って、樹脂材料が極めて重いとい
う欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するために次のような構成を採用したものである。即
ち、材料として損失係数の大きな樹脂を使用したもので
あり、室温における曲げ弾性率が10、000Kg/c
m2 以上であり、少なくとも20〜60℃の温度におけ
る力学損失(tanδ)が0.08以上である熱可塑性
樹脂組成物で構成した防音カバ−にかかるものである。
そして、具体的には、室温における曲げ弾性率が10、
000Kg/cm2 以上であり、少なくとも20〜50
℃の温度における力学損失(tanδ)が0.08以上
である熱可塑性樹脂組成物からなる外殻と、当該外殻の
内側に配置した吸音材と、前記外殻を防振ゴムにて支持
したことを特徴とする防音カプセルを提供するにある。
決するために次のような構成を採用したものである。即
ち、材料として損失係数の大きな樹脂を使用したもので
あり、室温における曲げ弾性率が10、000Kg/c
m2 以上であり、少なくとも20〜60℃の温度におけ
る力学損失(tanδ)が0.08以上である熱可塑性
樹脂組成物で構成した防音カバ−にかかるものである。
そして、具体的には、室温における曲げ弾性率が10、
000Kg/cm2 以上であり、少なくとも20〜50
℃の温度における力学損失(tanδ)が0.08以上
である熱可塑性樹脂組成物からなる外殻と、当該外殻の
内側に配置した吸音材と、前記外殻を防振ゴムにて支持
したことを特徴とする防音カプセルを提供するにある。
【0005】
【作用】カバ−の材料特性は力学損失0.08〜0.
3、曲げ弾性率10、000〜100、000Kg/c
m2 の樹脂を用いたものであり、高弾性率樹脂(樹脂
A)と力学損失が大きい樹脂(樹脂B)及び必要により
補強材、充填材からなる。樹脂Aの種類としては、ポリ
プロピレン、ナイロン6・ナイロン66等のポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフ
タレ−ト、ポリフェニレンオキサイド、ポリサルフォ
ン、ポリカ−ボネ−ト、ポリオキシメチレン、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリメチルペンテン、エチレン−ビニ
ルアルコ−ル樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリルブ
タジエンスチレン樹脂等が挙げられる。
3、曲げ弾性率10、000〜100、000Kg/c
m2 の樹脂を用いたものであり、高弾性率樹脂(樹脂
A)と力学損失が大きい樹脂(樹脂B)及び必要により
補強材、充填材からなる。樹脂Aの種類としては、ポリ
プロピレン、ナイロン6・ナイロン66等のポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフ
タレ−ト、ポリフェニレンオキサイド、ポリサルフォ
ン、ポリカ−ボネ−ト、ポリオキシメチレン、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリメチルペンテン、エチレン−ビニ
ルアルコ−ル樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリルブ
タジエンスチレン樹脂等が挙げられる。
【0006】一方、樹脂Bの種類としては、ポリブテン
1、エチレン酢酸ビニル樹脂、1・2ポリブタジエン等
である。
1、エチレン酢酸ビニル樹脂、1・2ポリブタジエン等
である。
【0007】樹脂Bの配合量は、樹脂Aと樹脂Bの合計
に対し、10〜50重量%である。又、補強材として
は、ガラス繊維、カ−ボン繊維、アラミド繊維等であ
り、充填材は、炭酸カルシウム、マイカ、タルク、亜鉛
華、フェライト、カ−ボンブラック等である。この配合
された樹脂は、2軸混練押出し機等により溶融混練押し
出しして得られる。
に対し、10〜50重量%である。又、補強材として
は、ガラス繊維、カ−ボン繊維、アラミド繊維等であ
り、充填材は、炭酸カルシウム、マイカ、タルク、亜鉛
華、フェライト、カ−ボンブラック等である。この配合
された樹脂は、2軸混練押出し機等により溶融混練押し
出しして得られる。
【0008】本発明の防音カバ−は、厚さ2〜6mmの
箱状、半球状で、モ−タ−等の騒音源を覆うことにな
る。フレ−ムへの取り付け方法は、ビス止め、或いはス
ナップフィット構造としワンタッチでとりつけ、必要に
より吸音材、防振ゴムを併用することができる。
箱状、半球状で、モ−タ−等の騒音源を覆うことにな
る。フレ−ムへの取り付け方法は、ビス止め、或いはス
ナップフィット構造としワンタッチでとりつけ、必要に
より吸音材、防振ゴムを併用することができる。
【0009】一方、防音カプセルは、厚さ1〜6mmの
箱状、半球状で、吸音材を介してモ−タ−等の騒音源を
覆うことになる。フレ−ムへの取り付け方法は、ビス止
め、或いはスナップフィット構造としワンタッチでとり
つけられる。更に詳しくは、以上のような配合の組成物
を射出成形して防音カプセルを得、このカプセルと振動
体との間には、吸音材が詰められる。かかる吸音材とし
ては、例えばグラスウ−ル、ロックウ−ル、ポリエステ
ル等の有機繊維のフェルト、ウレタンフォ−ム等が使用
される。そして更に防振性能を効果的にするため、防振
ゴムを介してフレ−ムに取りつけられることとなる。
箱状、半球状で、吸音材を介してモ−タ−等の騒音源を
覆うことになる。フレ−ムへの取り付け方法は、ビス止
め、或いはスナップフィット構造としワンタッチでとり
つけられる。更に詳しくは、以上のような配合の組成物
を射出成形して防音カプセルを得、このカプセルと振動
体との間には、吸音材が詰められる。かかる吸音材とし
ては、例えばグラスウ−ル、ロックウ−ル、ポリエステ
ル等の有機繊維のフェルト、ウレタンフォ−ム等が使用
される。そして更に防振性能を効果的にするため、防振
ゴムを介してフレ−ムに取りつけられることとなる。
【0010】
【実施例】以下、表1の組成に基づいて樹脂を配合し、
サイズ160mm×350mm×140mmの本第1発
明の防音カバ−を作成した。そして、モデル音をスピ−
カ−から放射し透過音を計測した。結果は表2の通りで
あり、本発明のカバ−は軽量で遮音性に優れていること
が判明した。
サイズ160mm×350mm×140mmの本第1発
明の防音カバ−を作成した。そして、モデル音をスピ−
カ−から放射し透過音を計測した。結果は表2の通りで
あり、本発明のカバ−は軽量で遮音性に優れていること
が判明した。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】次に防音カプセルの実施例であるが、サイ
ズ110φ×300L(mm)のコンプレッサ−をカバ
−するため2分割のカプセルを製作した。このカプセル
とコンプレッサ−との隙間は10mmである。この隙間
に吸音材としてロックウ−ルを詰めた。そして、カプセ
ルの脚部を防振ゴムを介して鉄製のフレ−ムに取りつけ
た。
ズ110φ×300L(mm)のコンプレッサ−をカバ
−するため2分割のカプセルを製作した。このカプセル
とコンプレッサ−との隙間は10mmである。この隙間
に吸音材としてロックウ−ルを詰めた。そして、カプセ
ルの脚部を防振ゴムを介して鉄製のフレ−ムに取りつけ
た。
【0014】この状態の断面図を図1に示す。図中、1
は防音カプセル、2はロックウ−ル、3はコンプレッサ
−である。上カプセル11 と下カプセル12 は嵌め合い
式によって一体化され、コンプレッサ−3を囲むもので
ある。又、ロックウ−ル2は、両者の間の隙間に充填さ
れるものである。又、下カプセル12 は平板4に固定さ
れ、この平板4は防振ゴム5によって支持されつつ基台
6に備えられることとなる。
は防音カプセル、2はロックウ−ル、3はコンプレッサ
−である。上カプセル11 と下カプセル12 は嵌め合い
式によって一体化され、コンプレッサ−3を囲むもので
ある。又、ロックウ−ル2は、両者の間の隙間に充填さ
れるものである。又、下カプセル12 は平板4に固定さ
れ、この平板4は防振ゴム5によって支持されつつ基台
6に備えられることとなる。
【0015】使用した樹脂は表1に示した実施例1、実
施例2であり、比較例は、表1の比較例3、比較例4を
もって騒音レベルの測定を行った。結果を表2に示す。
施例2であり、比較例は、表1の比較例3、比較例4を
もって騒音レベルの測定を行った。結果を表2に示す。
【0016】
【発明の効果】本発明による防音カバ−は、固体音の低
減につながる大きな内部損失と構造材として十分使用可
能な高弾性率を兼ね備えており、電動工具、モ−タ−、
ギヤ、コンプレッサ−等の低騒音化に有用であり、又、
防音カプセルとしても大きな効果をもたらしたものであ
って、その産業上の効果は大きい。
減につながる大きな内部損失と構造材として十分使用可
能な高弾性率を兼ね備えており、電動工具、モ−タ−、
ギヤ、コンプレッサ−等の低騒音化に有用であり、又、
防音カプセルとしても大きな効果をもたらしたものであ
って、その産業上の効果は大きい。
【図1】図1は本発明の防音カプセルの例を示す断面図
である。
である。
1‥‥防音カプセル、 11 ‥‥上カプセル、 12 ‥‥下カプセル、 2‥‥ロックウ−ル、 3‥‥コンプレッサ−、 5‥‥防振ゴム。
Claims (2)
- 【請求項1】 室温における曲げ弾性率が10、000
Kg/cm2 以上であり、少なくとも20〜60℃の温
度における力学損失(tanδ)が0.08以上である
熱可塑性樹脂組成物で構成したことを特徴とする防音カ
バ−。 - 【請求項2】 室温における曲げ弾性率が10、000
Kg/cm2 以上であり、少なくとも20〜50℃の温
度における力学損失(tanδ)が0.08以上である
熱可塑性樹脂組成物からなる外殻と、当該外殻の内側に
配置した吸音材と、前記外殻を防振ゴムにて支持したこ
とを特徴とする防音カプセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360336A JPH07175483A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-27 | 防音カバ−及び防音カプセル |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-350537 | 1992-12-04 | ||
JP4350537A JPH0764563A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 防音カバ− |
JP4360336A JPH07175483A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-27 | 防音カバ−及び防音カプセル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07175483A true JPH07175483A (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=26579225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4360336A Pending JPH07175483A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-27 | 防音カバ−及び防音カプセル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07175483A (ja) |
-
1992
- 1992-12-27 JP JP4360336A patent/JPH07175483A/ja active Pending
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