JP2592000Y2 - 遮音カバーおよびシリンダヘッドカバー - Google Patents

遮音カバーおよびシリンダヘッドカバー

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JP2592000Y2 JP1990097652U JP9765290U JP2592000Y2 JP 2592000 Y2 JP2592000 Y2 JP 2592000Y2 JP 1990097652 U JP1990097652 U JP 1990097652U JP 9765290 U JP9765290 U JP 9765290U JP 2592000 Y2 JP2592000 Y2 JP 2592000Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、遮音カバーおよびシリンダヘッドカバーに
関し、特に内燃機関の燃焼騒音および当該機関における
振動体に起因した騒音を遮音するための遮音カバーおよ
びシリンダヘッドカバーに関する。
[従来の技術] 従来のシリンダヘッドカバーを具えた内燃機関の一例
を第5図に示す。
第5図において、シリンダ10,シリンダヘッド6およ
びピストン9(さらにはシリンダ10とシリンダ6との間
に介在する不図示のガスケット)によって形成される燃
焼室7でガソリン等と空気との混合気が急激な燃焼を行
う。この燃焼に伴なってピストン9はシリンダ10の内壁
によってその工程路を規制されながら動作し、コネクテ
ィングロッド11およびクランク12を介してクランクシャ
フト13を回転させる。このクランクシャフト13の回転は
当該内燃機関の動力としてとり出される。シリンダヘッ
ド6は、燃焼室7内への上記混合気の吸気および燃焼室
7からの排気を制御するためのバルブ機構を具える。す
なわち、4Aは吸気路または排気路を開閉するためのバル
ブ(図にはその一方のみが示される。)、4Bはバルブ4A
の上記開閉動作をカム5Bと協働して行わせるためのバル
ブスプリングである。カム5Bは不図示の駆動系によって
回転するカム5Aの回転に伴なって回転する。100はシリ
ンダヘッド6の上部に装着されるシリンダヘッドカバー
である。カバー100はカムの回転、バルブ動作等に関す
る潤滑オイルに対する密封性およびこれらバルブ等動作
部の気密性を保つためのラバーガスケット8を介して装
着される。
上述した構成の内燃機関から発生する騒音は、その発
生要因に応じて2つに分けることができる。
第一に、燃焼室7で発生した燃焼騒音(爆発音)に伴
なう振動は内燃機関を構成する各部材に伝播しこれら部
材自身の振動によって騒音が発生するものであり、これ
を放射騒音という。この放射騒音は燃焼騒音による振動
がシリンダヘッド6を介して伝播されるシリンダヘッド
カバー100においても発生し、比較的大きなものとな
る。
第二に、上記燃焼騒音が各部材を透過して内燃機関外
に伝わることによる騒音があり、これを透過騒音とい
う。透過騒音の音源としては、上記燃焼騒音以外に例え
ばカムシャフト5A,カム5B,バルブ4A,バルブスプリング4
B等からなるバルブ駆動系の機械振動による運動音があ
る。シリンダヘッドカバー100では、シリンダヘッド6
を透過した燃焼騒音,バルブ駆動系による運動音が主に
透過し、これらによる騒音も比較的大きなものとなる。
以上の説明から明らかなように、内燃機関から発生す
る騒音を低減するには、シリンダヘッドカバーにおいて
発生または透過するそれぞれ放射騒音および透過騒音を
低減することが有効となる。従って、内燃機関が発生す
る騒音対策としてシリンダヘッドカバーにおける騒音低
減のための構成が従来より種々提案されてきた。
[考案が解決しようとする課題] すなわち、従来は、シリンダヘッドカバー100を吸振
性の優れたプラスチックまたは制振鋼板によって形成し
たり、あるいはゴムないしはプラスチック等の粘弾性体
の振動エネルギー吸収性を利用して、シリンダヘッド6
とシリンダヘッドカバー100との間にこれら粘弾性体か
ら成るガスケットを介在させ振動源からシリンダヘッド
カバー100を遮断する構成をとっていた。
これら騒音低減のための対策は、放射騒音の低減につ
いては有効であったが、透過騒音に対しては前述の通り
放射騒音とは要因が異なるため有効な対策とはなり得な
かった。また、粘弾性体を用いて振動源から遮断する構
成にあっては、粘弾性体の吸振性と剛性とが相反するも
のであるため、その騒音低減の効果には一定の限界があ
った。すなわち、例えば粘弾性体としてのガスケット8
におけるシール性能向上のために剛性を高めると、逆に
吸振性を低下さえる結果となっていた。
本考案は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、
その放射騒音および透過騒音を有効に低減することによ
り、内燃機関の騒音低減化に寄与することが可能なシリ
ンダヘッドカバーを提供することを本考案の目的とす
る。
また、内燃機関またはこれと同様に音源または振動源
を有する装置に用いられる遮音カバーであって、上記音
源等に起因した放射騒音および透過騒音を低減すること
が可能な遮音カバーを提供することを本考案の目的とす
る。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、その被覆する振動体および/
または音源に起因した音を低減するための遮音カバーに
おいて、前記振動体および/または音源による振動が伝
播する部位に取付けられたカバー部材であって低剛性材
によって形成された第1カバー部材と、該第1カバー部
材の少なくとも一部を覆いかつ該第1カバー部材との間
で空間を形成するよう設けられたカバー部材であって高
比重材によって形成された第2カバー部材とを具えたこ
とを特徴とする。
また、その被覆する振動体および/または音源に起因
した音を低減するための遮音カバーにおいて、高比重材
によって形成された第2カバー部材と、該第2カバー部
材の少なくとも一部を覆いかつ該第2カバー部材との間
で空間を形成するよう設けられたカバー部材であって低
剛性材によって形成された第1カバー部材とを具え、前
記第1カバー部材または前記第2バー部材のいずれかが
前記振動体および/または音源による振動が伝播する部
位に取付けられたことを特徴とする。
さらに、内燃機関のシリンダヘッドを被覆するシリン
ダヘッドカバーにおいて、前記シリンダヘッドに取付け
られ、ゴムを添加したポリアミド系樹脂によって形成さ
れた第1カバー部材と、該第1カバー部材の少なくとも
一部を覆いかつ該第1カバー部材との間で空間を形成す
るよう当該第1カバー部材に弾性体を介して接続された
カバー部材であって、無機フィラーを添加したガラス強
化ポリアミド系樹脂によって形成された第2カバー部材
とを具えたことを特徴とする。
さらに、内燃機関のシリンダヘッドを被覆するシリン
ダヘッドカバーにおいて、無機フィラーを添加したガラ
ス強化ポリアミド系樹脂によって形成された第2カバー
部材と、該第2カバー部材の少なくとも一部を覆いかつ
該第2カバー部材との間で空間を形成するよう当該第2
カバー部材に弾性体を介して接続されたカバー部材であ
って、ゴムを添加したポリアミド系樹脂によって形成さ
れた第1カバー部材とを具え、前記第1カバー部材また
は前記第2カバー部材のいずれかが前記シリンダヘッド
に取付けられたことを特徴とする。
[作用] 以上の構成によれば、例えば内燃機関の燃焼騒音やこ
れによって生じる振動等はカバー部材に伝播しこのカバ
ー部材の低剛性によって比較的良く減衰される。これに
よりカバー部材自身が振動することによって生じる放射
騒音が低減される。
また、カバー部材に到達した音はこの部材の高比重に
よってこれを透過するときの損失が比較的大きくなるた
め透過騒音が低減される。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、本考案の第1実施例にかかるシリンダヘッ
ドカバーを示す断面図である。第1図は、第5図に示し
た内燃機関(以下、エンジンともいう)のシリンダヘッ
ド6より上の部分を示す図であり、また、バルブ駆動系
の図示は省略されている。すなわち、第1図において、
1は第1カバー部材を構成するシリンダヘッドカバー、
2は第2カバー部材を構成する第2カバーである。第2
カバー2は接続部材としてのフローティングラバー3を
介してシリンダヘッドカバーに接続される。なお、直接
図示はされないが、シリンダヘッドカバー1はシリンダ
ヘッド6にラバーガスケット8を介して固定され、シリ
ンダヘッド6の上面部全体およびシリンダヘッド6に装
着されたバルブ駆動系全体を覆っていることは勿論であ
り、まら、第2カバー2はシリンダヘッドカバー1の上
部の一部のそれが延在する範囲を覆っている。この第2
カバー2は、後述されるように機械的強度の大きいもの
で形成される。これにより、シリンダヘッド6のカバー
部材として構成されるシリンダヘッドカバー1およびこ
れと接続する第2カバー2の全体の必要な強度が供され
る。
本考案によれば、シリンダヘッドカバー1および第2
カバー2に伝播される振動によって発生する放射騒音
を、主にシリンダヘッドカバー1において遮音し、ま
た、これらカバーを透過しようとする透過騒音を主に第
2カバー2によって遮音する。すなわち、シリンダヘッ
ドカバー1を曲げ弾性係数の小さい部材によって形成
し、第2カバー2を高比重の部材によって形成する。
第2図は同図中〜によって示される各部材の振動
に対する損失係数(減衰率)を可聴周波数の範囲で示し
た線図である。第2図に示されるように、曲げ弾性係数
Bの大きいナイロン樹脂程(Bの大きさ、>>>
>)、減衰率ηが小さくなるため振動エネルギーの
吸収の効果が小さくなる。従って、シリンダヘッドカバ
ー1は、比較的曲げ弾性係数が小さい低剛性の樹脂、例
えばゴム入りのポリアミド系高分子樹脂によって適当な
厚さで形成される。具体的な材料としては、例えば66−
ナイロンあるいは6−ナイロンに粘弾性体であるゴムを
適量混入し、曲げ弾性係数を少なくとも70,000kg/cm2
満、好ましくは30,000kg/cm2以下とした材料を用いる。
なお、上述のシリンダヘッドカバー1は曲げ弾性係数
の小さな部材で形成するものとしたが、これに代わりあ
るいはこれと共にその形状(断面二次モーメント)を適
切に定めることによって曲げ剛性が全体として小さなも
のとなるようにし減衰率を大きくすることもできる。
また、シリンダヘッドカバー1を本実施例のように振
動減衰率の大きな部材によって形成できることにより第
5図にて説明したラバーガスケット8としてシール性の
向上したもの、すなわち剛性の高いものを用いることが
可能となる。
シリンダヘッドカバー1を覆う第2カバー2は、フロ
ーティングラバー3によってシリンダヘッドカバー1の
振動から遮断されている。そのため、第2カバー2を形
成する材料としては、それ程振動エネルギーの吸収性に
よって制約されるものではなく、音の透過損失の大きい
材料を使用することができる。
第3図は、同図中〜に示される各部材の可聴周波
数の音に対する透過損失を示す線図である。第3図にお
いて示されるように、無機フィラーを含んだガラス強化
ポリアミド系樹脂であって樹脂全体の比重が大きいもの
ほど(比重、>>)、音に対する透過損失が大き
い。すなわち、高比重の樹脂を第2カバー2の材料とし
て用いることによって、内部から発生してくる音による
透過騒音を低減することができる。そこで第2カバー2
の材料としては、高比重であって音の透過損失の大であ
る樹脂であればよく、好ましくは、比重が1.40g/cm3
上であることが望ましい。
第4図は、本考案の第2実施例にかかるシリンダヘッ
ドカバーを示す断面図であり、第1図に示す要素と同様
の要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
ここで、シリンダヘッドカバー1は、第1図の構成と
同様に不図示のシリンダヘッドにラバーガスケットを介
して固定されている。しかし、第2カバー2は第1図の
構成とは異なりシリンダヘッドカバー1の内側にあっ
て、この内側面のほぼ全面を覆うように配設される。
この構成によっても第1図に示されるシリンダヘッド
カバーと同様の遮音効果を得ることができる。すなわ
ち、シリンダヘッドを介して伝播される振動をシリンダ
ヘッドカバー1が受けることにより、この振動を減衰さ
せて放射騒音の発生を防止し、また、シリンダヘッドカ
バーを透過しようとする透過騒音を第2カバー2によっ
て遮断することができる。
なお、上記第2実施例の変形例として、第2カバー2
をシリンダヘッドに固定し、この第2カバー2の上部を
シリンダヘッドカバー1によって被覆する構成とするこ
ともできる。この場合、第2カバー2の外面とシリンダ
ヘッドカバー1の内面のそれぞれの全面を相互に接着剤
によって接着してもよいし、それぞれの面の一部同士を
接着してもよい。また、接着する代わりに弾性体を介し
て接続してもよい。
この変形例においては、シリンダヘッドカバー部に伝
播される振動は、直接には高比重の第2カバー2が受け
るが、低剛性のシリンダヘッドカバー1が第2カバー2
の外側面を覆うように接着または接続されるので、カバ
ー1の質量の効果等によって所定の減衰効果を得ること
ができる。
上記変形例によるシリンダヘッドカバーによれば、高
比重の第2カバー2をシリンダヘッドに取り付けるた
め、取り付けの際の操作性が比較的容易になり、また、
取り付け状態を強固なものとすることができる。
上述の二実施例による遮音効果を有した樹脂の二重構
造のシリンダヘッドカバーをエンジンのシリンダヘッド
カバーに用いることによって、エンジンから発せられる
騒音を実用的低レベルに低減することができる。
また、本実施例による2重構造シリンダヘッドカバー
は、内部からの燃焼騒音や種々振動によって発生する放
射、透過両騒音をその音源を少なくとも部分的に包含す
るように取付けられたそれぞれのカバーにおいて分担し
ながらも、かつ協働的に遮音するものであって、従来の
単一的遮音対策に比べ複合的な遮音効果が得られる。す
なわち、特に従来遮音の困難であった透過騒音を著しく
遮断することができ、かつ放射騒音の発生に影響する剛
性が十分に小さい材料によって一方のカバーを形成して
放射騒音を低減することができる。またこのカバーに加
えて、高比重の機械的強度に優れた第2のカバーを施す
構造とすることにより遮音効果ならびに機械的強度の要
求される部分に最適なカバーを形成することができる。
なお、上記実施例ではシリンダヘッドカバー1および
第2カバー2として樹脂(プラスチック)を用いるもの
としたが、必ずしもこれに限られず、例えばシリンダヘ
ッドカバー1として従来のように制振剛板を、また第2
カバーとして比重の大きな他の樹脂以外の材質を用いる
こともでき、これらの部材を用いても本考案の構成によ
れば遮音についての所定の効果を得ることが可能であ
る。しかしながら、樹脂をこれらの材料として用いれ
ば、その軽量性,成型性等において有効であり、エンジ
ンのシリンダヘッドカバー部材として好適なものとな
る。
上述の各実施例では、2つのカバー部材を用いた2重
構造によって、透過騒音および放射騒音を効果的に遮音
する構成を示したが、本考案の第3実施例として、単一
のカバー部材によって上記透過,放射両騒音を有効に遮
音する構成を、以下に説明する。
単一のカバー部材によってシリンダヘッドを構成しよ
うとする場合、上述の各実施例における説明から明らか
なように、低剛性かつ高比重の材料によって上記単一の
カバー部材を構成すれば良い。この観点から、カバー部
材の材料として無機フィラーあるいは硫酸バリウムを添
加したガラス強化ナイロンを挙げることができる。Al2O
3,MgO,SiO2等の混合体からなる無機フィラー、および硫
酸バリウムは、それ自身の比重が2以上であり、また、
これらをナイロンに添加した場合、添加量の割に得られ
る剛性を比較的低く抑えることができる。但し、一般
に、これら物質を添加した高比重材料は脆くなる傾向に
あるため、5%〜12%の範囲でゴム分を添加する。この
ことにより、さらに材料を低剛性にすることができる。
以上の単一部材からなるシリンダヘッドカバーを用い
た場合、高比重であることによって透過騒音が、また低
剛性であることによって放射騒音がそれぞれ遮音される
ものであり、用いられるシリンダヘッドカバーが必要と
する遮音の程度に応じて上記無機フィラー等の添加量を
調整することもできる。
なお、上記各実施例では、遮音カバーの例としてシリ
ンダヘッドカバーについて説明したが、エンジンにおい
てこの機能を果たす部材はこれに限られない。例えば、
エンジン前部のカバー部材を構成するフロントカバーに
ついて本考案を適用すれば、その被覆するタイミングベ
ルトあるいはタイミングギア等の振動に起因した放射騒
音および透過騒音を遮音するのに有効である。すなわ
ち、エンジンの主に本体を構成するシリンダブロック,
シリンダヘッドのような高剛性部材に対して相対的に剛
性の低いカバー部材等について本考案を適用すれば、そ
の遮音効果は有効なものとなる。
さらに、本考案による遮音カバーが用いられるのは内
燃機関に限られないことは勿論であり、機械的振動源お
よび音源を有する装置にあってその部分を被覆する部材
として本考案の遮音カバーを用いることができる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案によれば例え
ば内燃機関の燃焼騒音やこれによって生じる振動等はカ
バー部材に伝播しこのカバー部材の低剛性によって比較
的良く減衰される。これによりカバー部材自身が振動す
ることによって生じる放射騒音が低減される。
また、カバー部材に到達した音はこの部材の高比重に
よってこれを透過するときの損失が比較的大きくなるた
め透過騒音が低減される。
この結果、放射騒音および透過騒音を有効に遮音する
ことが可能な遮音カバーおよびシリンダヘッドカバーを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例にかかるシリンダヘッドの
カバー部を示す概略断面図、 第2図は曲げ弾性係数および比重の異なるナイロン材の
各々について振動周波数に対する減衰率の変化を示す線
図、 第3図は比重の異なるガラス強化ナイロン材の各々につ
いて音の周波数に対するその透過損失の変化を示す線
図、 第4図は本考案の第2実施例にかかるシリンダヘッドの
カバー部を示す概略断面図、 第5図は従来のシリンダヘッドカバーを用いた内燃機関
(エンジン)の構成を示す概略断面図である。 1……シリンダヘッドカバー、2……第2カバー、3…
…フローティングラバー、4A……バルブ、4B……バルブ
スプリング、5A……カムシャフト、5B……カム、6……
シリンダヘッド、7……燃焼室、8……ラバーガスケッ
ト、9……ピストン、10……シリンダ、11……コネクテ
ィングロッド、12……クランク、13……クランクシャフ
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10K 11/16 F16M 1/026

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】その被覆する振動体および/または音源に
    起因した音を低減するための遮音カバーにおいて、 前記振動体および/または音源による振動が伝播する部
    位に取付けられたカバー部材であって低剛性材によって
    形成された第1カバー部材と、 該第1カバー部材の少なくとも一部を覆いかつ該第1カ
    バー部材との間で空間を形成するよう設けられたカバー
    部材であって高比重材によって形成された第2カバー部
    材と を具えたことを特徴とする遮音カバー。
  2. 【請求項2】その被覆する振動体および/または音源に
    起因した音を低減するための遮音カバーにおいて、 高比重材によって形成された第2カバー部材と、 該第2カバー部材の少なくとも一部を覆いかつ該第2カ
    バー部材との間で空間を形成するよう設けられたカバー
    部材であって低剛性材によって形成された第1カバー部
    材と を具え、前記第1カバー部材または前記第2バー部材の
    いずれかが前記振動体および/または音源による振動が
    伝播する部位に取付けられたことを特徴とする遮音カバ
    ー。
  3. 【請求項3】前記第1カバー部材は曲げ弾性係数の小さ
    い樹脂によって形成され、前記第2カバー部材は高比重
    の樹脂によって形成されたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の遮音カバー。
  4. 【請求項4】前記第1カバー部材の曲げ弾性係数が30,0
    00kg/cm2以下であり、前記第2カバー部材の比重が1.4g
    /cm3以上であることを特徴とする請求項3に記載の遮音
    カバー。
  5. 【請求項5】前記第1カバー部材はゴムを添加したポリ
    アミド系樹脂によって形成され、前記第2カバー部材は
    無機フィラーを添加したガラス強化ポリアミド系樹脂に
    よって形成されたことを特徴とする請求項3に記載の遮
    音カバー。
  6. 【請求項6】前記第1カバー部材と前記第2カバー部材
    とは弾性体を介して接続されたことを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれかに記載の遮音カバー。
  7. 【請求項7】内燃機関のシリンダヘッドを被覆するシリ
    ンダヘッドカバーにおいて、 前記シリンダヘッドに取付けられ、ゴムを添加したポリ
    アミド系樹脂によって形成された第1カバー部材と、 該第1カバー部材の少なくとも一部を覆いかつ該第1カ
    バー部材との間で空間を形成するよう当該第1カバー部
    材に弾性体を介して接続されたカバー部材であって、無
    機フィラーを添加したガラス強化ポリアミド系樹脂によ
    って形成された第2カバー部材と を具えたことを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  8. 【請求項8】内燃機関のシリンダヘッドを被覆するシリ
    ンダヘッドカバーにおいて、 無機フィラーを添加したガラス強化ポリアミド系樹脂に
    よって形成された第2カバー部材と、 該第2カバー部材の少なくとも一部を覆いかつ該第2カ
    バー部材との間で空間を形成するよう当該第2カバー部
    材に弾性体を介して接続されたカバー部材であって、ゴ
    ムを添加したポリアミド系樹脂によって形成された第1
    カバー部材と を具え、前記第1カバー部材または前記第2カバー部材
    のいずれかが前記シリンダヘッドに取付けられたことを
    特徴とするシリンダヘッドカバー。
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JPS6089313U (ja) * 1983-11-21 1985-06-19 日本ゼオン株式会社 防音パネル
JPS6127419A (ja) * 1984-07-17 1986-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 不完全燃焼警告装置

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