JPH07175451A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

Info

Publication number
JPH07175451A
JPH07175451A JP34430993A JP34430993A JPH07175451A JP H07175451 A JPH07175451 A JP H07175451A JP 34430993 A JP34430993 A JP 34430993A JP 34430993 A JP34430993 A JP 34430993A JP H07175451 A JPH07175451 A JP H07175451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal display
electrodes
signal
display data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34430993A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Yoshino
研 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP34430993A priority Critical patent/JPH07175451A/ja
Publication of JPH07175451A publication Critical patent/JPH07175451A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査周波数を上げ、演算回路を用いずに走査
電極を補間することが可能な液晶表示装置を実現する。 【構成】 液晶表示装置10は、アスペクト比が異なる
画像を表示可能なワイドアスペクト比液晶表示パネル1
1、信号電極を複数フレームで時分割駆動する信号電極
駆動回路12、走査電極駆動回路13、同期処理回路1
4、A/D変換器15、メモリ16及びコントローラ1
7から構成され、走査電極駆動回路13は、2−4デコ
ーダ21,22、シフトレジスタ回路24〜33、レベ
ルシフタ34〜41を備え、フレームメモリ16に格納
した表示データを所定のタイミングで4回読出すように
してフレーム周波数を上げるようにするとともに、ズー
ム時には、コントローラ17からの制御信号によって制
御される2−4デコーダ21,22のデコード出力によ
り、時分割された各フィールドにおいて各信号電極に供
給される表示データy2〜y8を組み合わせ、この組み合
わせた表示データy2〜y8に対応して走査電極X1〜X8
を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マトリクス型の液晶表
示パネルを用いて階調表示を行なう液晶表示装置に関
し、詳細には、走査電極補間を行なう液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶テレビ画面の表示では、高解像度、
高階調性、高速応答、高コントラストなどの高性能で高
品質の表示機能が要求される。表示方式としてはTN
(Twisted Nematic)形、STN(Supertwisted Nemati
c)形などが用いられ、駆動方式にはTFT(Thin Film
Transistor)を用いたアクティブマトリクス駆動と単
純マトリクス駆動が採用されている。液晶表示装置には
上記単純マトリクス方式とTFT方式があり、画質も応
答速度もTFTの方が優れているといわれている。すな
わち、単純マトリクスは、 i)累積応答性の影響で応答時間が遅い、 ii)高デューティのためマージンが小さくなりコントラ
ストが低い、という欠点がある。
【0003】特に、液晶の応答性は遅く、STNを採用
するとコントラストは向上するものの更に応答性が悪く
なる。
【0004】また、このような従来の液晶表示装置にあ
っては、制御ビット数により画質が決定されるため、高
画質の表示を得ようとすれば回路規模や配線数が増大し
てしまうという問題点があった。例えば、パルス幅変調
(PWM:pulse width modulation)により液晶に階調
表示させる液晶駆動回路においてビット数を減らすこと
ができれば配線数や回路規模を削減することができ、装
置コスト低減が可能となるが、ビット数を落とさずに画
質を向上させるのは困難であった。
【0005】さらに、液晶表示パネルは一般に累積応答
効果によって作動するため、応答速度が遅いという性質
がある。
【0006】ところで、テレビ画面等の表示画面の大き
さ、形、縦横比(アスペクト比)を一括して画面方式と
呼び、臨場感を高めるには画面面積の拡大が極めて有効
である。しかし、実際の家庭における使用条件を考える
と、画面サイズや視距離にはおのずから制限が生ずる。
【0007】一般に画面面積が大きくなるにつれてより
広いアスペクト比が好まれる傾向にあり、5:3が最も
好まれている。一方、映画のアスペクト比は約1:1.
3〜1:2.7と非常に広範囲にわたっており、これら
を共通に利用できる画面範囲が最も広くとれるアスペク
ト比は16:9となり5:3と極めて近い。
【0008】また、アスペクト比が16:9の表示画面
上で、アスペクト比が異なる画像、例えばレターボック
ス画像を表示する場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の画像表示装置では、アスペクト比が異なる画像を表
示する場合には画面の上下左右に余白が生じることにな
る。例えば、ワイドアスペクト比の画像表示装置にレタ
ーボックス画像を映す際には図8(a)に示すように画
面の上下左右に余白が生じる。これではワイド化によっ
て臨場感を出そうというねらいに反する画面となってし
まう。
【0010】このような不具合に対して、CRTでは偏
向振幅の切り替え等の偏向方式や変換方式(例えば、信
号処理により走査電極(走査線)を補間し、走査電極を
4/3倍に増やす)によって図8(b)に示すようにズ
ーム表示することによってフル画面に表示させて対処し
ている。
【0011】液晶表示の場合、水平方向はサンプリング
周波数を高速にし画像を伸長させることが容易に可能で
あるが、垂直方向には画素数が240あるいは480と
いうようにあらかじめ決まっているので、上記CRTの
垂直偏向方式のようなズームを用いることができず、何
らかの走査電極補間を行なう必要がある。つまり、デー
タを4/3倍に増やすような演算を行なう必要がある。
【0012】すなわち、走査電極補間(180本→24
0本、あるいは360本→480本)を行なうには、式
(1)に示すような演算が必要である。
【0013】
【数1】 図9及び図10は、上記図8(a)に示すノーマルモー
ドから図8(b)に示すズームモード表示にするために
走査電極補間演算を行なった場合のデータ例を示す出力
波形図である。図9及び図10では、簡単のために6本
の走査電極を8本にする場合の例を示している。
【0014】このように、走査電極補間(180本→2
40本、あるいは360本→480本)を行なうには、
式(1)に示すような演算が必要で、これを演算回路に
よって行っていたので、回路構成が複雑となり、コスト
などの点で不利であった。
【0015】そこで本発明は、走査周波数を上げ、演算
回路を用いずに走査電極を補間することが可能な液晶表
示装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的達成のため、複数の走査電極と信号電極とをマ
トリクス状に配列した液晶表示パネルに階調表示を行な
う液晶表示装置において、信号電極を複数フレームで時
分割駆動する信号電極駆動回路と、前記液晶表示パネル
の走査電極を駆動する走査電極駆動回路とを備え、前記
走査電極駆動回路は、各フレームにおいて所定の信号電
極に供給される表示データを組み合わせ、この組み合わ
せた表示データに対応して複数の走査電極を駆動するよ
うにしている。
【0017】請求項2記載の発明は、複数の走査電極と
信号電極とをマトリクス状に配列した液晶表示パネルに
階調表示を行なう液晶表示装置において、ディジタル信
号に変換された表示データを記憶するメモリと、前記メ
モリに記憶された表示データを所定のタイミングで複数
回読出すようにして、信号電極を複数フレームで時分割
駆動する信号電極駆動回路と、前記液晶表示パネルの走
査電極を駆動する走査電極駆動回路とを備え、前記走査
電極駆動回路は、各フレームにおいて所定の信号電極に
供給される表示データを組み合わせ、この組み合わせた
表示データに対応して複数の走査電極を駆動するように
している。
【0018】前記複数フレームは、例えば請求項3に記
載されているように、1フィールドを複数フレームに分
割するようにしてもよい。
【0019】前記各フレームにおける表示データの組み
合わせは、例えば請求項4に記載されているように、所
定信号電極に供給される表示データの選択/非選択の組
み合わせであってもよい。
【0020】前記各フレームにおける表示データを組み
合わせによる走査電極駆動制御は、例えば請求項5に記
載されているように、走査電極を補間する場合に実行さ
れるものであってもよい。
【0021】前記液晶表示パネルは、例えば請求項6に
記載されているように、アスペクト比が異なる画像を表
示可能な液晶表示パネルであってもよい。
【0022】前記メモリから読み出される表示データ
は、例えば請求項7に記載されているように、階調デー
タであってもよい。
【0023】また、請求項8に記載されているように、
映像信号をディジタル信号に変換するA/D変換手段を
備え、該A/D変換手段によりディジタル信号に変換さ
れた表示データを前記メモリに出力するようにしてもよ
い。
【0024】
【作用】請求項1、2、3、4、5、6、7及び8の発
明では、アスペクト比が異なる画像を表示しようとする
ときは、メモリに格納されたデータが所定のタイミング
で複数回読出されてフレーム周波数を上げられる。この
状態で、各フィールドにおいて各信号電極に供給される
表示データの選択/非選択が組み合わされ、この組み合
わされた表示データに対応して走査電極が駆動される。
【0025】したがって、表示データを組み合わせた時
間的積分作用によってアスペクト比が異なる画像のデー
タが等価的に求められ、演算回路を用いずに走査電極補
間が行なわれる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0027】原理説明 先ず、本実施例の基本的な考え方を説明する。
【0028】レターボックス画像を垂直方向にフルサイ
ズにするためには、走査電極(走査線)を4/3倍に増
やす(すなわち、3本の走査電極より、4本の走査電極
を作り出す)必要がある。従来の走査電極補間では、式
(2)に示すような演算によってデータを4/3倍に増
やすような演算を行なっている。
【0029】
【数2】 例えば、いま、3本の原データをyT=(y1 y2 y3)
とし、演算により作り出すデータをyT'=(y1' y2'
y3' y4')とすると、式(2)に示すような線形演算
によって、yからy'を作り出すことが一般的に行なわ
れている。しかし、演算回路が必要となるため回路構成
が複雑化し、コストなどの点で不利であった。
【0030】そこで本発明では、このような演算式に従
ったデータを、演算回路により演算するのではなく、あ
る時間間隔(1フィールド)内で走査方法によって等価
的に実現する。すなわち、走査周波数を上げるととも
に、走査方法を工夫し、時間的積分作用によって、演算
回路を用いずに走査電極補間を行なうようにする。
【0031】具体的には、データをフレームメモリに格
納し、フレームメモリに格納したデータをm倍の速度で
読み出し、フレーム周波数をm倍に上げるようにする
際、各フレームにおいて所定の信号電極に供給される表
示データを組み合わせ、この組み合わせた表示データに
対応して複数の走査電極を駆動するようにすることによ
って時間軸方向で走査電極補間を行なうようにする。
【0032】例えば、2つのフレームメモリ(RAM
1,RAM2)を設け、一旦フレームメモリに入れたデ
ータを所定のタイミングで4回読出すようにしてフレー
ム周波数を上げるようにする場合では、図7に示すよう
に走査電極X1について、1フィールドのうち第1、第
2、第3、第4の各フレームにおいて何れも表示データ
y2で走査することによって、等価的な表示データy1'
を得る。また、走査電極X2について、1フィールドの
うち第1フレームにおいては表示データy2、また第
2、第3、第4の各フレームにおいては表示データy3
を選択することによって、4フレームのうち1フレーム
(1/4)だけがy2、4フレームのうち3フレーム
(3/4)がy3となって等価的な表示データy2'を得
る。同様に、走査電極X3について、1フィールドのう
ち第1、第2フレームにおいては表示データy3、また
第3、第4の各フレームにおいては表示データy4を選
択することによって、4フレームのうち2フレーム(1
/2)がy3、y4となって等価的な表示データy3'を得
る。このような走査方法を行なえば、図7の等価式に示
すように時間軸方向で走査電極補間を行なうことがで
き、演算回路を不要にすることができる。
【0033】実施例 図1〜図7は上記基本原理に基づく液晶表示装置の実施
例を示す図であり、液晶テレビ等に用いられる高画質液
晶表示装置に適用した例である。
【0034】まず、構成を説明する。図1は、液晶テレ
ビ等に用いられる液晶表示装置の構成図である。
【0035】図1において、液晶表示装置10は、ワイ
ドアスペクト比液晶表示パネル11、信号電極駆動回路
12、走査電極駆動回路13、同期処理回路14、A/
D変換器15、メモリ16及びコントローラ17から構
成されている。
【0036】ワイドアスペクト比液晶表示パネル11
は、複数の走査電極(コモン電極)と複数の信号電極
(セグメント電極)とが液晶層を挟んで対向配置され、
マトリクス状に配列されており、その信号電極を駆動す
る信号電極駆動回路12と走査電極を駆動する走査電極
駆動回路13とを備えている。
【0037】このワイドアスペクト比液晶表示パネル1
1は、アスペクト比が16:9の表示画面上で、アスペ
クト比が異なる画像、例えばレターボックス画像をズー
ム表示することによってフル画面に表示可能な液晶表示
パネルである。
【0038】上記走査電極駆動回路13は、アスペクト
比が異なる画像を表示する場合に、演算回路を用いるこ
となく走査方法によって走査電極を時間的に補間する走
査電極補間機能を備えた駆動回路であり、詳細な構成は
図2〜図4で後述する。
【0039】同期処理回路14は、複合ビデオ信号から
コントローラ17のタイミングを制御する同期信号を出
力する回路である。
【0040】A/D変換器15は、アナログ映像信号を
所定bit、例えば3bitにディジタル化された画像
データに変換してメモリ16に出力する。
【0041】メモリ16は、メモリボード上に設けられ
たRAMから構成され、メモリ16は、A/D変換回路
15から所定のビット、ここでは3bitにディジタル
化された画像データを一時的に記憶するフレームメモリ
である。ここで、この画像表示装置では1画面全部を走
査する期間を1フレームといい、映像信号の1フィール
ドで1画面を表示するからそのサイクル(フレーム周波
数)は1/60Sである。本実施例では、メモリ16と
して2つのフレームメモリ(RAM1,RAM2)を設
け、一旦メモリに入れたデータを所定のタイミングで4
回読出すようにしてフレーム周波数を上げるようにして
いる。
【0042】コントローラ17は、同期処理回路14か
ら入力された同期信号等を基に各部に制御信号を出力し
て各部及び装置全体を制御する。
【0043】このように、図1に示す液晶表示装置10
では、コントラストを向上させる目的でフレーム周波数
を上げることが可能であり2つのフレームメモリ(RA
M1,RAM2)よりデータをm倍の速度で読み出し、
フレーム周波数をm倍に上げることも行なうことができ
る。
【0044】図2は走査電極駆動回路13の回路構成図
であり、図3はそのシフトレジスタ回路の回路構成図、
図4はそのレベルシフタの入出力を示す図である。
【0045】図2において、走査電極駆動回路13は、
2入力4出力デコーダ(2−4デコーダ)21,22、
シフトレジスタ回路24〜33、バッファを備えたレベ
ルシフタ34〜41から構成される。
【0046】2−4デコーダ21,22は、各種コント
ロール信号(ZOOM,MODE)に従ってシフトレジ
スタ回路24〜33に所定のデコード信号*Y0,*Y
1,*Y2,*Y3(*は、反転信号を示す。以下同様)
を出力し、シフトレジスタ回路26〜33のラッチタイ
ミングを制御するデコード回路である。
【0047】ここで、図5は上記各種コントロール信号
波形を示すタイミングチャートであり、この図に示すよ
うにノーマルモード時は通常転送として、コントローラ
17からZOOM信号“L”、MODE信号“X(任
意)”が出力され、ズーム時はZOOM信号“H”、M
ODE信号“0(第1フレーム時),1(第2フレーム
時),2(第3フレーム時),3(第4フレーム時)”
が出力される。
【0048】シフトレジスタ回路24〜33は、図5に
示すようにコントローラ17からの信号DSをクロック
CKbのタイミングで保持する回路であり、シフトレジ
スタ回路24〜33の詳細な構成は図3に示されてい
る。この図において、シフトレジスタ回路は、シフトレ
ジスタ51、インバータ52、アナログスイッチ53,
54から構成される。
【0049】シフトレジスタ51は、入力信号Iを転送
クロックCKでラッチし、次段のシフトレジスタ及びレ
ベルシフタに順次シフト出力する。
【0050】アナログスイッチ53,54は、制御信号
SによりON/OFFして供給された入力信号Iをその
まま出力側に、またはシフトレジスタ51のラッチデー
タを出力側に出力するように信号線を切り換える。
【0051】上記シフトレジスタ回路24〜33のう
ち、シフトレジスタ回路24,25は信号DSをクロッ
クCKbのタイミングでラッチしたデータをそのまま次
段にシフト出力し、シフトレジスタ回路26〜33は2
−4デコーダ21,22からのデコード信号Y0,Y1,
Y2,Y3に従ってラッチしたデータを例えば図5に示す
ようなタイミングで出力する。より詳細な説明について
は図6及び図7により後述する。
【0052】レベルシフタ34〜41は、シフトレジス
タ回路24〜33からの出力x1〜x8を、所定の電位レ
ベルまで引き上げるとともに、バッファによって、駆動
電圧発生回路(図示略)から供給された選択電位VS及
び非選択電位VNSに基づいて走査電極X1〜X8に出力す
る(図4参照)。
【0053】次に、本実施例の動作を説明する。
【0054】図1に示すように複合ビデオ信号は同期処
理回路14に入力され、同期処理回路15は、複合ビデ
オ信号から同期信号を分離し、コントローラ17に出力
する。
【0055】上記A/D変換回路15では、コントロー
ラ17からのサンプリングクロックに同期してビデオ信
号を数ビットのディジタルデータに変換し、メモリ16
(RAM1、2)に出力する。上記メモリ16(RAM
1、2)は、A/D変換回路15からのディジタルデー
タをコントローラ17からのアドレス及びメモリ制御信
号に従って1フィールド分格納し、1フィールド遅延さ
せて4倍速で読み出される。これによりフレーム周波数
を上げるようにしている。
【0056】信号電極駆動回路12は、メモリ16から
の表示データに従って階調信号を生成するとともに、さ
らにこの階調信号に基づいて信号電極駆動信号を作成
し、マトリクス型のワイドアスペクト比液晶表示パネル
11の信号電極を表示駆動する。
【0057】また、走査電極駆動回路13は、同期制御
回路14からのタイミング信号に従って走査電極駆動信
号を生成し、ワイドアスペクト比液晶表示パネル11の
走査電極を順次選択的に駆動する。
【0058】この走査電極駆動回路13は、演算回路を
用いることなく走査方法によって走査電極を時間的に補
間する走査電極補間を行なうことを特徴としており、図
2に示す回路構成によって以下のような動作を行なう。
【0059】[ノーマルモード]ノーマルモード時は、
コントローラ17からZOOM信号“L”、MODE信
号“X(任意)”が出力される。この場合は、2−4デ
コーダ21,22は、デコード信号*Y0,*Y1,*Y
2,*Y3は全て“H”を出力し、したがってシフトレジ
スタ回路24〜33は、コントローラ17からの信号D
SをクロックCKbのタイミングでラッチし、次段のシ
フトレジスタ回路及びレベルシフタ34〜41に順次シ
フト出力する。
【0060】シフトレジスタ回路24〜33は信号DS
をクロックCKbのタイミングでラッチしたデータをそ
のままレベルシフタ34〜41にシフト出力し、レベル
シフタ34〜41は、シフトレジスタ回路24〜32か
らの出力x1〜x8を、所定の電位レベルまで引き上げる
とともに、出力波形を選択電位VS及び非選択電位VNS
として走査電極X1〜X8に出力する。このように、ノー
マルモード時は、従来の走査電極駆動動作と同じであ
る。このノーマルモード時の走査電極X1〜X8への出力
波形は図6に示される。
【0061】図6はノーマルモード時の走査電極X1〜
X8への出力波形であり、6本の走査電極X2〜X7への
出力波形図である。図6のハッチング部分のセグメント
データ(表示データ)は、黒または灰などのデータを示
す。ノーマルモード時は、従来の走査電極駆動動作と同
一であり図6に示す出力波形図も前記図9と同様であ
る。
【0062】[ズーム]ズーム時は、図5に示すように
コントローラ17からZOOM信号“H”、MODE信
号“0(第1フレーム時),1(第2フレーム時),2
(第3フレーム時),3(第4フレーム時)”が出力さ
れる。
【0063】2−4デコーダ21,22に、コントロー
ラ17からのZOOM信号“H”が入力されると、2−
4デコーダ21,22は、2入力A,Bを基に出力*Y
0,*Y1,*Y2,*Y3をデコード出力するデコード動
作状態となり、各MODE信号を基にデコードを行なっ
てデコード出力*Y0,*Y1,*Y2,*Y3をシフトレ
ジスタ回路26〜33の制御端子Sに出力する。
【0064】このとき、シフトレジスタ回路24〜33
では、コントローラ17からの信号DSをクロックCK
bのタイミングでラッチし、次段のシフトレジスタ回路
及びレベルシフタ34〜41に順次シフト出力可能な状
態にあるが、シフトレジスタ回路26〜33の制御端子
Sには、デコード出力*Y0,*Y1,*Y2,*Y3が入
力されており、シフトレジスタ回路26〜33は、2−
4デコーダ21,22からのデコード信号*Y0,*Y
1,*Y2,*Y3に従ってラッチしたデータを所定タイ
ミングで出力する。
【0065】例えば、図5に示すように、コントローラ
17からMODE信号“0”が出力されると、1フィー
ルドのうち第1フレームにおいて、第1走査電極x1が
走査され、第1走査電極x1の出力波形と同一タイミン
グで第2走査電極x2が選択される。次いで、1クロッ
クCKb遅れたタイミングで第3走査電極x3が走査さ
れ、さらに1クロックCKb遅れて第4走査電極x4が
走査される。そして、第5走査電極x5〜第8走査電極
x8の走査では、第1走査電極x1〜第4走査電極x4の走
査パターンと同様に、第5走査電極x5が走査され、第
5走査電極x5の出力波形と同一タイミングで第6走査
電極x6が選択され、1クロックCKb遅れたタイミン
グで第7走査電極x7が走査され、さらに1クロックC
Kb遅れて第8走査電極x8が走査される。
【0066】上記シフトレジスタ回路25〜32からの
出力はレベルシフタ34〜41に出力され、出力波形を
選択電位VS及び非選択電位VNSとして走査電極X1〜X
8に印加する(図7A参照)。
【0067】同様に、コントローラ17からMODE信
号“1”が出力されると、図7Bに示すように、1フィ
ールドのうち第2フレームにおいて、第2走査電極x1
が走査され、1クロックCKb遅れたタイミングで第2
走査電極x2が走査される。次いで、第2走査電極x2の
出力波形と同一タイミングで第3走査電極x3が選択さ
れる。さらに1クロックCKb遅れて第4走査電極x4
が走査され、さらに1クロックCKb遅れて第5走査電
極x5が走査される。そして、第5走査電極x5が走査さ
れると、1クロックCKb遅れたタイミングで第6走査
電極x6が走査され、第6走査電極x6の走査と同一タイ
ミングで第7走査電極x7が走査され、さらに1クロッ
クCKb遅れて第8走査電極x8が走査される。このよ
うにして、走査電極X1〜X8には、1フィールドのうち
第2フレームにおいて図7Bに示すような出力波形が出
力される。
【0068】同様に、コントローラ17からMODE信
号“2”が出力されると、1フィールドのうち第3フレ
ームにおいて、走査電極X1〜X8に図7Cに示すような
出力波形が出力され、コントローラ17からMODE信
号“3”が出力されると、1フィールドのうち第4フレ
ームにおいて、走査電極X1〜X8に図7Dに示すような
出力波形が出力される。
【0069】以上のようにして、フレームメモリ(RA
M1,RAM2)16に格納したデータを所定のタイミ
ングで4回読出すようにしてフレーム周波数を上げるよ
うにするとともに、コントローラ17からの制御信号に
よって制御される2−4デコーダ21,22のデコード
出力により、図7に示すように走査電極X1〜X8につい
て、各フレーム(1〜4)において各信号電極に供給さ
れる表示データy2〜y8を組み合わせ、この組み合わせ
た表示データy2〜y8に対応して走査電極X1〜X8を駆
動するように走査することによって、等価的な表示デー
タy1'〜y8'を得る。
【0070】すなわち、前記図10に示した従来のズー
ム時の走査電極X1〜X8への出力波形と、図7に示すズ
ーム時の走査電極X1〜X8への出力波形とを比べれば明
らかなように、従来ではノーマルモード時のデータy2
〜y7から演算回路により式(2)に従ってズーム時の
データy1'〜y8'を演算していたが、本実施例ではこの
ような演算を行なわず、各フレーム毎の各データyの選
択/非選択の組み合わせる時間的積分作用によってズー
ム時のデータy1'〜y8'を等価的に求め走査電極補間を
行なうようにしている。
【0071】このような走査方法を行なうことによっ
て、図7の等価式に示すように時間軸方向で走査電極補
間を行なうことができ、演算回路を不要にすることがで
きる。
【0072】以上説明したように、本実施例の液晶表示
装置10は、アスペクト比が異なる画像を表示可能なワ
イドアスペクト比液晶表示パネル11、信号電極を複数
フレームで時分割駆動する信号電極駆動回路12、走査
電極駆動回路13、同期処理回路14、A/D変換器1
5、メモリ16及びコントローラ17から構成され、走
査電極駆動回路13は、2−4デコーダ21,22、シ
フトレジスタ回路24〜33、レベルシフタ34〜41
を備え、フレームメモリ16に格納した表示データを所
定のタイミングで4回読出すようにしてフレーム周波数
を上げるようにするとともに、ズーム時には、コントロ
ーラ17からの制御信号によって制御される2−4デコ
ーダ21,22のデコード出力により、時分割された各
フィールドにおいて各信号電極に供給される表示データ
y2〜y8を組み合わせ、この組み合わせた表示データy
2〜y8に対応して走査電極X1〜X8を駆動するように走
査しているので、この時間的積分作用による走査方法に
よって、等価的な表示データy1'〜y8'を得ることがで
きる。
【0073】したがって、演算回路を用いることなく走
査電極補間を行なうことができ、回路構成を簡単にする
ことができる。また、走査周波数が高速化されるので、
STNパネルの場合などコントラスト比を向上させるこ
とができる。その結果、時分割駆動されるマトリックス
液晶表示パネルの高コントラスト、高速応答が実現で
き、ワイド(アスペクト比)ビジョンにレターボックス
画像を映す場合のようにアスペクト比を可変する際の演
算回路が不要となり、大幅なコストダウンを図ることが
できる。
【0074】なお、本実施例では、3本の走査電極から
4本の走査電極を作り出す4/3倍の走査電極補間につ
いて述べたが、この走査電極本数や補間すべき電極数は
一例であって、一般にn/m倍についてもn倍に高周波
化して同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0075】また、図7に示した1フィールド内のA,
B,C,Dフレーム等の順序は、この順である必要はな
い。また、本実施例では1フィールドを4フレームに時
分割制御しているが、複数フレームであればどのような
時分割でもよく、さらには1フィールド内の複数フレー
ムに分割するのではなく、例えば複数フィールドを1単
位として時分割処理するものであっても同様に適用でき
ることは勿論である。
【0076】なお、本実施例では、液晶表示装置として
液晶テレビ等に用いられる高画質液晶表示装置に適用し
た例であるが、走査電極補間を行なうものであればどの
ような装置に適用してもよいことは勿論である。
【0077】さらに、液晶表示装置や走査電極駆動回路
を構成する回路やマトリクス、ゲート数、その種類など
は前述した実施例に限られないことは言うまでもない。
【0078】
【発明の効果】請求項1、2、3、4、5、6、7及び
8の発明によれば、走査周波数を上げ、演算回路を用い
ずに走査電極を補間することが可能な液晶表示装置が実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の一実施例の構成図
である。
【図2】同実施例の液晶表示装置の走査電極駆動回路の
回路構成図である。
【図3】同実施例の液晶表示装置のシフトレジスタ回路
の回路構成図である。
【図4】同実施例の液晶表示装置のレベルシフタの回路
構成図である。
【図5】同実施例の液晶表示装置の各種コントロール信
号波形を示すタイミングチャートである。
【図6】同実施例の液晶表示装置のノーマルモード時の
走査電極X1〜X8への出力波形図である。
【図7】同実施例の液晶表示装置のズーム時の走査電極
X1〜X8への出力波形図である。
【図8】アスペクト比が異なる画像を表示する場合の表
示例を示す図である。
【図9】従来の液晶表示装置のノーマルモード時の走査
電極X1〜X8への出力波形図である。
【図10】従来の液晶表示装置のズーム時の走査電極X
1〜X8への出力波形図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置 11 ワイドアスペクト比液晶表示パネル 12 信号電極駆動回路 13 走査電極駆動回路 14 同期処理回路 15 A/D変換器 16 メモリ 17 コントローラ 21,22 2入力4出力デコーダ(2−4デコーダ) 23 インバータ 24〜33 シフトレジスタ回路 34〜41 レベルシフタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査電極と信号電極とをマトリク
    ス状に配列した液晶表示パネルに階調表示を行なう液晶
    表示装置において、 信号電極を複数フレームで時分割駆動する信号電極駆動
    回路と、 前記液晶表示パネルの走査電極を駆動する走査電極駆動
    回路とを備え、 前記走査電極駆動回路は、各フレームにおいて所定の信
    号電極に供給される表示データを組み合わせ、この組み
    合わせた表示データに対応して複数の走査電極を駆動す
    るようにしたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 複数の走査電極と信号電極とをマトリク
    ス状に配列した液晶表示パネルに階調表示を行なう液晶
    表示装置において、 ディジタル信号に変換された表示データを記憶するメモ
    リと、 前記メモリに記憶された表示データを所定のタイミング
    で複数回読出すようにして、信号電極を複数フレームで
    時分割駆動する信号電極駆動回路と、 前記液晶表示パネルの走査電極を駆動する走査電極駆動
    回路とを備え、 前記走査電極駆動回路は、各フレームにおいて所定の信
    号電極に供給される表示データを組み合わせ、この組み
    合わせた表示データに対応して複数の走査電極を駆動す
    るようにしたことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記複数フレームは、1フィールドを複
    数フレームに分割するようにしたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2の何れかに記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記各フレームにおける表示データの組
    み合わせは、所定信号電極に供給される表示データの選
    択/非選択の組み合わせであることを特徴とする請求項
    1又は請求項2の何れかに記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記各フレームにおける表示データを組
    み合わせによる走査電極駆動制御は、走査電極を補間す
    る場合に実行されることを特徴とする請求項1又は請求
    項2の何れかに記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記液晶表示パネルは、アスペクト比が
    異なる画像を表示可能な液晶表示パネルであることを特
    徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の液晶表
    示装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリから読み出される表示データ
    は、階調データであることを特徴とする請求項1又は請
    求項2の何れかに記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 映像信号をディジタル信号に変換するA
    /D変換手段を備え、該A/D変換手段によりディジタ
    ル信号に変換された表示データを前記メモリに出力する
    ようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2の何
    れかに記載の液晶表示装置。
JP34430993A 1993-12-17 1993-12-17 液晶表示装置 Pending JPH07175451A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34430993A JPH07175451A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34430993A JPH07175451A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07175451A true JPH07175451A (ja) 1995-07-14

Family

ID=18368247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34430993A Pending JPH07175451A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07175451A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6507332B1 (en) 1997-06-27 2003-01-14 Sharp Kabushiki Kaisha Active-matrix-type image display and a driving method thereof
KR100537599B1 (ko) * 1998-05-15 2006-03-03 삼성에스디아이 주식회사 평판표시장치에서의 영상 신호 처리 방법
KR100698239B1 (ko) * 2000-08-30 2007-03-21 엘지.필립스 엘시디 주식회사 쉬프트 레지스터 회로
US7372444B2 (en) 2003-05-26 2008-05-13 Seiko Epson Corporation Semiconductor integrated circuit
US7737939B2 (en) 2006-01-16 2010-06-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Display driver IC and display driving method for supporting various driving modes

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6507332B1 (en) 1997-06-27 2003-01-14 Sharp Kabushiki Kaisha Active-matrix-type image display and a driving method thereof
KR100537599B1 (ko) * 1998-05-15 2006-03-03 삼성에스디아이 주식회사 평판표시장치에서의 영상 신호 처리 방법
KR100698239B1 (ko) * 2000-08-30 2007-03-21 엘지.필립스 엘시디 주식회사 쉬프트 레지스터 회로
US7372444B2 (en) 2003-05-26 2008-05-13 Seiko Epson Corporation Semiconductor integrated circuit
US7737939B2 (en) 2006-01-16 2010-06-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Display driver IC and display driving method for supporting various driving modes

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4686800B2 (ja) 画像表示装置
JP3512710B2 (ja) 液晶表示装置
JP4545386B2 (ja) データ保持型表示装置およびその駆動方法
US6219020B1 (en) Liquid crystal display control device
JP2804059B2 (ja) 液晶表示装置
US5673061A (en) Driving circuit for display apparatus
JPH10301545A (ja) 液晶パネルの駆動方法、セグメントドライバ、表示コントローラ及び液晶表示装置
JPH07121143A (ja) 液晶表示装置及び液晶駆動方法
JPH07175451A (ja) 液晶表示装置
JPH07175452A (ja) 液晶表示装置
JP2003140624A (ja) アクティブマトリクス型液晶表示装置
JPH05303362A (ja) 表示装置
EP0655726B1 (en) Grey level selecting circuit for a display driver
JP2008009227A (ja) 画像データ出力装置及び液晶表示装置
JPH05113767A (ja) 多階調表示装置
JP2664780B2 (ja) 液晶表示装置
WO2000045364A1 (fr) Procede d'attaque de cristaux liquides et circuit d'attaque de cristaux liquides
JP2924842B2 (ja) 液晶表示装置
JP3230405B2 (ja) 液晶表示装置及びその駆動方法
JP3365341B2 (ja) アクティブマトリックス型液晶表示装置と表示方法
JP3473093B2 (ja) 表示システム
JPH0573005A (ja) 画像表示装置
JPH03280676A (ja) 液晶表示装置の駆動回路
JP2001042838A (ja) 液晶表示装置とその駆動方法
JPH09214864A (ja) 液晶表示装置及び液晶表示方法